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2019_09
29
(Sun)23:28

熊本・阿蘇・門司港と新幹線の旅その1。

遅い夏休みをいただいて九州に行ってきました!
3回に分けてレポしていきます☆

kanmonkyo.jpg
夜行バスで博多へ移動中、おにぎりなど食べていたら関門橋に入りまして
「わー!いま関門橋渡ってるんだ!」って感動のあまり写真を撮るのを忘れていて
慌ててカメラを出してちょうど橋を渡り切ったあたりでギリギリ撮れました。。
橋の向こうには門司港も見えていたんだけどな…関門橋から見る門司港撮りたかったな…。
寝起きでボーっとした頭で関門橋渡るもんじゃないですね。

kyushushinka1.jpg
博多駅でバスを降りて、九州新幹線で熊本に向かいます。
人生初の九州新幹線!!
むちゃくちゃテンションあがりながらホームに行ったら
新幹線さくらと500こだまが並んでいてファーーーーー!!!ってなりました。速杉…夫妻っ…!!!
発車まで1分を切っているのに鬼のように写真を撮りまくるわたくし。

kyushushinka2.jpg
西日本と九州相互乗り入れのロゴデザイン素敵。

kyushushinka3.jpg
さくらさんに乗りました~!
ぬいぐるみリュウジさんとねんどろミクさん、九州新幹線デビューです。
アニメ本編でミクさんは名古屋より、リュウジさんは京都より先の西日本へ行ったことがないので
乗せてあげたかったのでした。ほ~ら九州だよ~。

kyushushinka4.jpg
約30分で熊本に到着。あっという間の乗車時間でした。

kyushushinka5.jpg
さくらさんを見送って反対側のホームを見たら800つばめが!!停車してた!!!
大慌てで先頭車両まで走ってお顔を撮りました。

kyushushinka6.jpg
ああああ800~~~~~!!!!!
500系やN700系は西日本も走っているから関東民でも会いやすいけど
800系は九州しか走ってないからせめて博多まで来ないとだし
各駅停車なうえ本数少ないからタイミング次第では会えないかもと思ってたんですよ、
熊本で会えてよかった~~~☆
(今回の旅行ではスケジュールの都合上乗ることはできなくて涙をのんだけど
次は…次に九州来る機会があったら…絶対に800に乗りたい…一駅とかでもいいから乗りたいっ…!!!)

kyushushinka7.jpg
このデザイン見ると思い出すのはTetsuyaさんの歌です…2個目のエンディングです…。
♪Just wanna be with you always…あの歌ほんとかっこいいよな…。

kyushushinka8.jpg
26話で共に戦った3人が揃いました。泣きそう。
北海道のミクさんと、名古屋のリュウジさんと、福岡のレイくんが一緒に戦うってよく考えたらすごいよな…。
日本列島縦断チーム。

そんなわけでテンション爆上がりで大騒ぎ状態で撮影大会をしていたら
いつの間にかホームは駅員さんもお客さんもいなくてわたし1人になっていました。。
時間もないので名残惜しいですが800つばめにお別れを告げて改札に向かいます。
またね、レイくん…。
kumamoto1.jpg
改札を出たら巨大くまモンが迎えてくれました。すごい明るい顔。
後ろにはいだてんこと金栗四三さんのポスターも貼ってあった。

kumamoto2.jpg
駅を出て振り向いたらさっきの800つばめがまだ停車中でした。
ありがとう、会えてうれしかったよ!またね~。

kumamoto3.jpg
レンタカーを借りて移動開始。
さっきホームではしゃぎすぎてしまったためお店でランチする時間が消えたので
熊本駅でくまモン爆弾おにぎりを買って食べながら走ります。
明太子・高菜炒め・鮭・しそ昆布がまとめて入っていて食べると口の中がカオスになりました。
お茶も買ったし行くぞー!

yachiyoza_1.jpg
熊本から車をとばして約1時間、山鹿市の八千代座に着きました。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

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2019_09
23
(Mon)23:54

きみの手をにぎろう。

今期アニメ感想書いてなかった!
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、ねこねこ日本史、鬼太郎6期、フルバ、鬼滅、キャロチュ、
MXでの再放送後にタカトミさんがUPしてくれるシンカリオンの配信(映画化のテロップ外せないのかな…)ほか、
新作を見ております。

前回の感想記事に書き忘れてしまいましたが、猫のニャッホも4月から見てます☆
フィンセント・ファン・ゴッホほか画家たちが猫化した世界で(弟のテオだけネズミ)、
彼らの日常のドタバタを描くほのぼのショートアニメです。
わずか2分のアニメながら毎回ちゃんと起承転結があってすごい!
何かと言うと描けない描けないって弱気になるニャッホさんを
しっかり者のテオがきちんと励ましているの素敵だし
テオが混乱して元気なかったりするとニャッホさんが天然の励ましをするのもっと素敵。

ゴッホが活躍している時代なのにフジタとかピカソとかダリとかいるのおもしろすぎるし
最近はホームズにワトソンにルパンまで出てきてクロスオーバー極まれりという感じでやばい。
最高におもしろかったのはニャッホとホームズがモネの妄想マンガの中でイチャイチャしてた回です。
中の人同士の普段の仲の良さを知っているので爆笑してしまった。あれはご本人たちも楽しかったのではないかなあ。


ヴィンランド・サガは連載当初からタイトルは知っていたものの、
硬派っぽいイメージが何となくあったので手を出せずにいたのですが
アニメ化と聞いて録画して見ていたら弟くんが原作読者だと判明したので解説してもらいながら見ています。
父親を殺された少年が旅に出て強さを身につけていくという王道ストーリーですが、
父親を殺した相手につきまとって復讐の機会を狙うのはよくあるパターンだと思いますが
その相手から遠まわしに教育的指導を受けながら強くなっていくというのが変化球すぎますね。
(もしかしたら見てない歴史マンガやアニメではそういうパターンがあったのかもしれないけど
わたしの見てきた範囲では知らない)
ヴァイキングの時代に関する知識もほぼないし実在の人物とかもよく知らないので
そのへんも弟くんにご鞭撻いただきながら見ております。
王族やヴァイキングたちはともかくトルフィンも実在の人物がモデルだったとは、
赤毛のエリックと近い時代の人らしいですね。グリーンランド植民時代だ!
(そういえばエリックの物語は古典のヴィンランド・サガのうちのひとつですな)

トルフィンが強くなっていくのはいいことなのかもしれないけど、
教育方法がアレなのでどんどんすさんでいってるの見てられない…。
弟くんからは「彼はまだ主人公じゃなくて、
落ちるところまで落ちていって這いあがってきてから主人公として登場します」という
おっそろしいネタバレをくらっているのでああ、いずれはちゃんと主人公するのねって安心はしていますが
お話の進み方がゆっくりなのでいつまでどんだけの地獄を見るのかとハラハラしてます。
2クールと聞いていますが果たしてどこまで放送されるのか、
弟くんでさえ「落ちて終わりかもしれない」と震えておりますよ。シリーズ構成さんそこんとこどうなんですか…。
アシェラッドさんに利用されているのも気づかずに斥候をやって人を殺して、
どん底でやっと気づくということはアシェラッドさんの教育は全然実になってないってことだもんね。
そんな地獄ありかー!(gkbr
アシェラッドさんは生い立ちもさりながら、トールズさんと出会ってしまったので
たぶんトルフィンが何をやってても過去の自分と重なるしトールズさんのことも思い出しちゃうしで
こんなんじゃ目が離せないですね。。
ていうかアシェラッドさんしにそうですけど大丈夫ですか…。
トールズさんのときも「えっこのオヤジしにそうですけど大丈夫ですか」って思ってたら案の定だったので…。
普段は寡黙でやさしい人が実は誰もかなわない実力者っていう設定は大好物ですが、
一緒に夢を見られると思っていたのにその相手はもういなくてその忘れ形見が自分の周りをうろちょろしていて
生きている限りその幻影がチラついてしまうっていう設定も性癖のど真ん中なので
何とか生き残っていてほしいけどどうなんだろう。
まだお話の半分も見てないけど展開の雰囲気から、誰かの退場に関しては(たとえ主要キャラでさえも)
おそらくドラマチックではなく容赦のない結末が用意されていそうな予感がします。
あとトルケルおじさんが最近ほんとに楽しそう…。
弟くんによると「しばらくはトルケルおじさんが楽しそうだなあ~!という展開が続きます」とのことでした。
お、おう…覚悟します。
大塚明夫さんのはっちゃけヴォイスが聞けるのはたいへん楽しみではあるのですけども。


彼方のアストラ。
のび太の宇宙漂流記とか無人惑星サヴァイヴとかYAT安心宇宙旅行みたいな系譜に連なる宇宙漂流ものというか、
冒険SFジュブナイルという感じがしました。
自分たちの持てる資材と能力をフルに駆使して故郷の星を目指すというシンプルな設定で
1話の冒頭で出会うまでほとんど面識のなかったメンツが宇宙空間に放り出されて
ぶつかったり励まし合ったりしながら知恵を出して協力していくのが青春だなあ!と思う。
というか1話と最終話が1時間スペシャルってなんなの…Fateかよ…。
実質14話分てことですよね。すごいね。
原作は5巻で完結しているようで、ぎゅぎゅっと尺に収めたってことだと思いますが
OPとEDが何度も削られていたのが制作側の苦心を物語るようでほんと胸にくる。。
最終回はちゃんと復活しててよかったです。

全編通して作画が崩れなかったことにまずは拍手を。お疲れさまでした。
さすがはラルケさんのクオリティ…キノやハクミコを作った会社さんですよね。
内容も、無重力状態にいるアリエスが流した涙から始まる1話は
逃れられない恐怖や危機感が伝わってきてむちゃくちゃ引き込まれました。
わたしは無重力空間に行ったことはないけれど、たったひとりで彷徨うことになるかもしれなかったと思うと
言い知れぬ背筋のぞわぞわ感を覚えました。リアリティがすごい。
あっという間に1時間過ぎてしまったくらいに集中して見てしまってこっからおもしろくなりそうって思えたし
実際、最後まで謎が残っていたり無事に帰りつけるのかどうかもハラハラしながら毎週見守りました。
遭難の原因である球体の謎の解明と、送り込まれた刺客の正体と
メンバーの個性で危機を補完し合いながら故郷の星まで惑星を繋いで帰るという流れの中に
シリアスはシリアスできっちり締めて学生らしく等身大なコメディもギャグもあって
非常にバランスの良いストーリーでしたね。
見切り発車ではなく周到に伏線を用意して構築されているなと思いました。原作者の力を感じる。

主人公は遭難メンバー全員だと思っていますが、キーになっているのはキャプテンを引き受けたカナタくんですね。
絵に描いたような(描かれてるけど)根っからのネアカ男子くんですけども、
ただのポジティブではなく十種競技の選手であることと過去のサバイバル経験を基に行動しているのが
説得力があっていいなと。
帰れるかどうかわからないときは誰でも「帰れる」って言ってほしいけどカナタは「五分五分だな」と言いますよね。
変な希望は持たせない、ちゃんと現実が見えてるキャプテン。
なので確実に見えている道へはためらわずに進んでいくところもありましたね。
ザックはそんな彼のよき相棒で、通信機の故障や刺客の存在を真っ先に報告したのも彼だし
宇宙船を操縦できるスペックを持っている頼もしすぎる人材。
カナタの義手を作ったときに耳かき機能入れてて爆笑しました。(ミサイルは出ないらしいね)
でもキトリーちゃんにガチ無表情で当然とばかりに過去の約束をぶつけるのは突っ込みが止まらなかった(笑)。
後半はほとんど突っ込み役と化していたキトリーちゃんですが、みんなのお医者さんでかっこよかったし
あんなひどい状態だったカナタの腕を、いくら知識と経験があるとはいえ
高校生の彼女が涙ひとつ流さずに処置してみせたのはむちゃくちゃかっこよすぎました。
キトリーちゃんきっとすごく怖かったよね。でも成し遂げたんだよね…強い。強い子です。
フニシアちゃんとの関係もすごくよくなって…よかったねえ。もう大丈夫ですね。
成長したフニシアちゃんはものっそいお姉ちゃん似になっててびっくりでしたけど、
そんなフニシアちゃんのそばにいるのがウルガーくんというのがたまりません。
お兄さんのことで色々あって一番みんなとうまくいってなかった彼が
決別しようとしたシャルスに一番に「一緒に帰ろう」って声をかけるのが好き~!
お兄さんの夢を追って自分もジャーナリストになりたいってがんばっている彼を応援します。
はやく一人前になってカナタをインタビューしてくれ!
そんなウルガーくんにマウンティングされたルカがみんなの前で服を脱いだのもう、ほんと…。
どれだけ勇気が要ったろう。どれだけの想いを抱えてきたんだろう。
料理に工作に修理に散髪、なんでもこなすルカの将来の夢はなんなのかな。
ルカに髪を切ってもらったユンファちゃんがとてもいい顔になったから、美容師とかはどうなのかな。
ユンファちゃんはそのうちどこかの回のエンディングを歌うのかなと思っていたら
最終回にすばらしい歌を披露してくれて泣きました。最高でしたよー!
仲間たちへの讃歌であり、青春への郷愁であり、旅に出るカナタとザックへの応援歌ですね。
シャルスが一緒なのかは知らないかもしれないな…後から聞かされて笑っちゃうかもしれないけど…。
シャルス。つらかったねシャルス。
ヴィクシアにいた頃はきっと、自分がつらいということもわかっていなくて
でもみんなと一緒にアストラを目指して旅をするうちに自分の好きなこともやりたいこともわかって
ワームホールから自分を守ってくれたカナタの右腕になるために王様稼業を放り出してくる。
彼がこれから自分のための人生を送れるよう祈るばかりです。
あ。最終回まで全部見終えてから原作コミックス5冊の表紙を見たんですが
これみんながシャルスに手を伸ばしているんですね!
1話でみんなで手を繋いでアリエスを助けたみたいに。
アリエスはセイラさんとエマさんに助けられて、エマさんに愛されてまっすぐ育ってきていて
メンバーの中で唯一、頼れる保護者を持っている子なわけですが
そのことが最終回でものすごく活きてくるの素敵だなと思いました。
(他の子の保護者はこう、なんというか、ただの犯罪者だったよね)
ヘテロクロミアで名前がセイラのアナグラムで、シャルスは気づいたときびっくりしたろうな…。
そんなみんなの姉御、ポリーナさん。
惑星探査の専門家であり、100年前を知る人でもあるので
たぶん帰星後はカナタたちより忙しいんじゃないかなと思います。
自分の生きていた時代とのすり合わせとか大変そうですけど、少しずつ進んでいってほしい。

そんな都合よく人材って集まるの?という部分が真相に繋がっている物語は昔から大好きだし、
アストラはそこが緻密に設定されていて違和感ないのが上手いなあと思います。
真相が明らかになる前は、選ばれたメンバーだから何らかの特技があってもやっぱりおかしくないし。
あー!可能なら全部忘れてもう1回見返したいです。


シンカリオンな日々も続いています。タツミくん中心の清洲家PV
公式ツイートのアオリからタツミくんがメインだろうと思ってサムネイルのURLクリックしたら
冒頭がリュウジさんの背中3連発だったので頭が沸騰しました。ウッ…!(TmT)
ただあれはタツミくんじゃなくハヤトくんたちがみた背中ですけどね…白くて懐かしい背中でしたね…。
タツミくんほんとかわいくて、いっぱい食べて笑顔がすてきな良い子だなと思います。
N700Aの動きが!兄貴と違ってむちゃくちゃかわいいのいつ見ても最高すぎる。
イエローと並んで勝利ポーズ取るシーン大好きです。兄弟運転士うおおお!!
テンポに合わせてカットが動くので気持ちよく綺麗にまとまったPVでしたが
願わくばミユちゃんをもっと見たかったですね。ミユちゃん好きなので。少ない出番ながらすばらしい存在感。

タツミくんとハヤトくんはリュウジさんを追いかけていて、
でもリュウジさんはハヤトくんを追いかけてるから先頭にいるのはハヤトくんで、
でもハヤトくんはそれ知らないからタツミくんと並んでるつもりで、
タツミくんは実質2人を追いかけてるのかな…って考えていたら脳がキャパオーバー起こしたことがありました。
3人とも自分の追いかけている相手のことばかりで…なんてまっすぐすぎる子たちなんだろう。
追いかけていると思ったらいつの間にか並んでるとか、実は追いかけていた先にもうひとりいたとか
彼らはもうちょっと周りを見た方がいいと思いますよ。
…って先日の真夜中に泣きそうになってたらフォロワーさんがアドバイスくれたのでお出かけしたわけなのでした。
猛暑の夏が終わって朝晩が涼しくなり、夏の疲れもあって少しセンチメンタルになっていたのかもしれません。

shinkali82.png※クリックで大きくなります
先輩の教えが活きてて好きなセリフ。
リュウジさんの「手足の長さの差」も、タツミくんの「間合いがわかれば勝てる」も
ハヤトくん覚えてるんだなって思いました。好き。

ミクさんPVもきましたね♪
雪が静かに降り積もるようなゆったりしたBGMにミクさんのセリフも入って、なんだかノスタルジックな雰囲気。
リスのシーンと卵酒のシーンがとても好きです。
あのリスを買ったかどうかは本編で描写がありませんが、お迎えしておうちに置いてたりするんだろうか。
(…先輩に竹刀を振るシーンは…入りませんでしたか…尺が足りなかったかな…
前回の日々に書いたみたいな、突然のリュウジさんの登場に備えて心づもりしながら見たけど出なかったですね…
あのシーン好きなんです…容赦なく斬りかかるミクさんとパシッと受け流すリュウジさん…
強い人同士のぶつかりあい…2人ともかっこよすぎる…18話を観なきゃ…)
ミクさんについて考えてるといつも、シンカリオン唯一の女の子の運転士がミクさんってすごいよなあ、
よく実現したコラボだなと思います。
初音ミクが"発音ミク"という11歳の女の子になることによって
初音ミクはコラボ先の世界観によっては踊らなくても歌を歌わなくてもいいし、名前が違ってもいいし
ロボットに乗って戦ってもいいというのを公式が打ち出したのは本当にすごい…。
…とか思っていたら、あおのさんと山下さんがPV公開に際して裏話をしていらっしゃった。→こちら

トリニティもタツミくんもミクさんも来たんだから来週は確定みたいなもんですよね、大空のターンですよね…。
待ってますよレイくん!!!
あとは、運転士ならホクトさんとセイリュウくんですかね。
その後はフタバさんとか本庄さんとか出水さんとかキトラルザスとかのPVも作ってほしいですなぁ!



今週は遅い夏休みをいただいて西へ旅に出ます。
帰ってきたらレポ記事書きま~す☆
2019_09
19
(Thu)23:50

第2071回「好きなお茶はなんですか?」

こんにちは!FC2トラックバックテーマ担当の若槻です
今日のテーマは「好きなお茶はなんですか?」です
最近はスーパーなどでいろいろな種類のお茶が並んでいませんか?
以前は緑茶、紅茶、あとウーロン茶くらいだったはずですが...
FC2 トラックバックテーマ:「好きなお茶はなんですか?」


コーヒーより断然お茶派なので、基本的には毎日何かしらのお茶をいただいています。
なるべくカフェインレスを推奨しているのでハーブティーが多いかな…。
カモミール、レモングラス、ジンジャー、ローズヒップ、ペパーミントあたりを
体調や気分でローテーションしています。
アップルやオレンジなどのフルーツティーも好きなのでたまにいただきます。
だいたい日東紅茶ですが、フルーツティーはルピシアのがおいしいのでそっちを買っていますな~。
フルーツで思い出したけどジャムを添えてロシア紅茶みたいにしていただくのも好きです。
わたし紅茶にお砂糖は入れないのですけどジャムの味付けはすごく好きなので…。
あ。ミルクは入れます。ストレートよりミルク派。ロイヤルミルクティーだとなお良きです。

出先で飲み物を買うときは紅茶ではなく緑茶やほうじ茶系ですな…。
緑茶系だったら十六茶か爽健美茶か綾鷹ですけどだいたい爽健美茶かな、カフェインレスだし。
ほうじ茶は味が好きなのでよく飲みます。
わたし基本的に冷たい飲み物は控えていまして(紅茶もアイスよりホット派)、
爽健美茶はあまりホットで売ってないですけどほうじ茶はよくあるので何度も選んでいるうちに気に入りました。
新幹線や歌舞伎座のお弁当にはだいたいホットほうじ茶を添えるし
スタバで注文するのもほぼほうじ茶ラテです。おいしい。

nekonuineru1.png
そんな感じで今日も家でハーブティーを飲んでいたわけですが
座椅子にぬいぐるみちゃんたちを座らせていたら母にゃんこがいそいそとやってきまして。

nekonuineru2.jpg
コロンと横になってしまいました。

nekonuineru3.jpg
早い!もう寝てる。。

nekonuineru4.jpg
先客がいようとどこ吹く風です。まったく興味なし。
自分の寝られるスペースがあったらそれで充分なのだよね。

nekonuineru5.jpg
「ぬいぐるみをこっち(カメラ)に向けたらいい感じになるんじゃないの」という
父親のアドバイスでやってみた結果。
確かに…いい写真だなこれ…!(ちょろい)

nekonuineru6.jpg
なんだか見守ってくれているみたいになったぞ。
年齢的には母にゃんこの方が年上なので年下に見守られているわけですね。

nekonuineru7.jpg
ミクさんを手前に置いても全然起きませんでした。

nekonuineru8.jpg
別の日。
娘にゃんこが遠くからちょっかいを出していました。遊びたい時間だったみたいです。
この後ぬいぐるみちゃんたちは座布団ごと座椅子から引きずり降ろされてしまったので
別の場所に避難させました。

興味がない子もいれば興味のある子もいます。猫もいろいろです。
2019_09
15
(Sun)23:50

線路は続くよどこまでもその4。

先月に再放送が終わってしまったので割と深刻なレベルでシンカリオン成分が不足していて
Twitterでフォロワーさんになぐさめてもらったゆさです、こんばんは。
たぶん今ひとりでてっぱく行ったら泣き出すんじゃないかと思って控えていたのですが
シンカリソウルメイトの春さんの「ゆささん、てっぱく行って!」というお言葉に背中を押されてお出かけすることにしました。
結果的にとてもよいアドバイスだったと思います。ありがとうございました!

tabatasta.jpg
田端駅で京浜東北線の乗り換え待ちをしていたら
目の前をE5系さんがゆったり入線してきたからワーーッ!てなってパチリ。
後でぐぐって知ったんですけど田端駅には新幹線の車庫があるみたいです…そうなんだ…。
この界隈奥が深いですけど最近色んなこと知るようになってます。勉強になります。

この後は電車が来たので東京駅まで移動し、
7月以来のH5系さんに会うために新幹線乗り場の入場券をゲットしてホームに行きました。
tokyosta24.jpg
ねんどろミクさんとのツーショを撮るためです!!
(今回やっと入線動画を撮りましたが人の顔とか手とか映り込んでしまってるのでUPはしません)

tokyosta25.jpg
ロゴとも撮れた~~~スゲーーーーー!!!(大興奮)

tokyosta26.jpg
今回いらっしゃったのはH1編成でした。
前回見たのがH2編成だから東京駅に来る2本とも見られたことになります。やったーっ☆

tokyosta27.jpg
右側にH5系さん、左側にE5系さん。
ミクさんとハヤトくんの並びでむちゃくちゃテンションあがりました。
はやぶさ2台が並んでいる…ダブルカイサツソードを炸裂させなきゃ…!

tokyosta28.jpg
H5系さんを見送ってから一番街のTBSストアも久し振りに訪れたら
ぬいぐるみちゃんたちが一列に並んでいた!
リュウジさんだけポコっと上に出ちゃってるのは…先輩だからなのかな…。
棚の造りのせいでひとりだけちょっと偉そう(笑)。

この後は浜松町駅に移動しまして、
大井車両基地に行くために東京モノレールに乗り替えました。
hamamatsueki.jpg
東京モノレール浜松町駅の上りエスカレーター前にあった看板。
エスカレーターに乗るとき何となく目に入って、えっ今わたし何を見たの??ってなって
いったん階段で降りて下まで戻って、もう1回きちんと見てパチリしました。
清洲の焼酎って。なんだよ。勘弁してください。
(リュウジさんが上戸か下戸かってあまり考えたことないけど(中学生だし)考えざるをえなくなってしまった)

oisharyokichi1.jpg
そんなハプニングもありつつ、モノレールに揺られて大井競馬場前駅に到着。
歩いて車両基地に向かいます。

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2019_09
11
(Wed)23:58

迷宮物件その2。

小野不由美さんの『営繕かるかや怪異譚 その弐』を読みました。
5年前に出た短編集の続編です。

今回も短編集で、様々な事情で古民家や古い実家に住むようになった人々が
その家や周辺で怪異に出逢い、それを若い大工さんが修繕しに来るというパターン。
怪異は相変わらず「そういうふうに縛られているからそういうふうにしか行動できない」ものが多くて
人間側が観察して理解して対処するしかないというものになっています。
1作目もゾーッとする描写とホッとする描写の連続でドキドキしましたけど、今回もその雰囲気は健在で
その短編ごとの主人公が営繕屋の尾端さんと出会うまで
「大丈夫?この人生きて結末迎えられる?大丈夫??」ってハラハラしていました。
毎回こんなにも登場がゆっくりで、待たれる狂言回しもなかなかいないと思う…。
そして登場してから去るまでの時間はウルトラマン並みの短さ。
ちゃちゃっと来てちゃちゃっといなくなります。仕事人みたいで潔い。

表紙絵に鳥居と梅の花が描いてあって、しかも紅梅だったのでおや…と思って読んでいたら
2編目の「関守」が通りゃんせ、もとい、川越の三芳野神社が元ネタになってるお話でテンション↑↑↑
三芳野神社はもともと単体の神社だったけど、後から川越城ができて神社の敷地ごと取り込まれて
一般の人はお参りできなくなってしまったけどお正月などは出入りできた説とかも書いてくださっている。
ちゃんと調べてくださったんだなあ…有難いなあ…じーん(*´Д`)。
他にも小田原にもそういう話がありますとか、諸説ありますみたいにしてくれてるのもポイント高し。
主人公の女の子が通りゃんせの歌に良いイメージを持っていなくて、なぜだろうと一生懸命思い出そうとして
子どもの頃に遊んでいた神社から帰ろうとして鬼に会ったというエピソードが出てくるんですが
最後の最後にその鬼の正体が猿田彦だったとわかったときは「エエ~~ッ!」と叫んでしまいました。
そうかあ…猿田彦の顔が鬼に見えたのかあ…。
女の子の回想で角についての言及がない時点でこりゃ鬼とは限らねえなあとは思ったけど猿田彦か…!
わたしは読んでいても通りゃんせ=鬼=猿田彦がまったく繋がらなかったので
鬼から猿田彦を連想することがどうしてもできなくて、
そういう意味では最後まで気づけずに読んでましたね。
猿田彦は鬼というより天狗に近いイメージなので…わたしの中で…。
鼻の高い低いはともかく、紅い顔で頭襟かぶって狩衣着てたっつけ袴で草鞋というのは鬼じゃないよな…天狗だよな…。
と、ここまで考えてわたしのこの天狗のイメージはどこから来ているんだろうと考えてみたんですが
たぶんあれだ。かこさとしさんの『だるまちゃんとてんぐちゃん』だと思います。
あのてんぐちゃんも、赤い顔に狩衣を着ている子なので。
それにしても2編目の主人公さん、猿田彦に道案内された過去をお持ちとはとってもうらやましいぞー!
(ご本人は不審者みたいに見えたってことですけど)(そりゃそうだよね)
あと尾端さんが、神様は祟るものでもあるというところに言及してくれたのもよかったです。
「そういうふうにしか行動できない」というのはこの世に強い思いを残している人間の霊だけではなく
神々や妖怪たちもそうだったりするんだよね。
オールマイティな神様もいますが、基本的に神様というのは豊穣とか学問とか縁切りといった風な専門家であり、
人々は歴史上、目的に応じてどこにお祀りするか、どのようにお参りするかを決めるなどしてお付き合いしてきているので
神様は存外、柔軟性に乏しかったりする場合が多いように思います。神話や民話を見てると。
あと人間側が約束を破ったときの反動がハンパない。

猿田彦は今も川越氷川神社の神幸祭行列にいますぞ~。→こちら
4年前に例大祭を見学したときに手を振ってもらった覚えがあります。素敵な神様だった。
三芳野神社も春になると梅の花が綺麗に咲くので、何度か見に行っています。
過去に訪れた場所がこうして小説に出てくると、楽しくなってテンションめっちゃ上がります。やたーっ☆

他のお話も、三味線とか猫とかこぎんの着物とか個人的萌えキーワードが多い。
三味線の音色をたどっていくと自分だけに見える女性を見つけたりとか
飼い主の帰りをずっと待っている猫たちとか、切り刻まれて踏まれたお着物とか
床下からずっと助けを求めている幼なじみとか、体をボロボロにしながら家の危機を訴える男性とか
今回は切ない系のオバケや霊が多かったように思います。
実際に会話やコミュニケーションがとれるわけではないので、彼らの想いは
目の当たりにした人間たちがひとつひとつ探っていくしかないんだけど。
正邦さんのお話が切なくてなあ…。
過去に正邦さんを見た人は何人かいて、今は主人公とおばあちゃんだけが「屋根裏にいる」と知っているというのが
かえってリアリティがあってドキドキしました。
家を建て替える際に正邦さんの欅の全部は使えないけど一部は別の何かに使えるという尾端さんの話を聞いて
「会ったら怖いけど、いなくなるのは寂しい、いてくれた方がいい」と主人公が思えるようになったのは
とても素敵なことだなと思いました。
形が変わったらどんな姿になるのかな。小さくなった正邦さん、ちょっと見てみたい気もしますね。

尾端さんも相変わらずプライベートが想像できない人ですな…。
普段はどこに所属して仕事しているのか、同僚はどんな人たちなのか、ご家族や友人はいるのか、
いつから、なぜ、営繕の仕事に関わるようになったのか。
ご本人の口からまったく語られないので気になっています。
クライアントと職人って、顔を合わせると多少は身内話もしそうなイメージがありますけど
尾端さんはいつも一切何も言わなくて、仕事の話だけして黙々と作業して帰っていくよね…。
その作業も地味っちゃ地味で、木戸や猫ドアを直すとか、壁をふさぐとか、抽斗に枠をつけるとか、
大黒柱をかじっていたシロアリを見つけるとか、床板を外して地面を掘って大きなトランクを見つけるとか。
でも時々、「この棚、手作りですね。本当にお好きなんだなあ」とか
そのお宅の過去の持ち主に対して心を寄せたりもする。
古い建物や昔話や民俗に詳しくて、現代的な建築の知識を持ち、噛み砕いて話せる技術屋さん。
尾端さんが今後もどういう仕事をしていくのか気になるので、また続きが出てくれたらうれしいです。

ezenneko1.jpg
>>>そんな空気を吹き飛ばす猫様<<<

ezenneko2.jpg
わたしが本を読んでいる間ずっと隣で寝ていてくださったので
ドキッとする描写のところで背筋が凍っても引きずることなく読み切ることができました。
怖くなったら猫さまの寝顔見ればいいんだもんね!
頭とかお背中とかナデナデさせてもらえればさらに気持ちが落ち着きます。
もふもふはメンタルにとても効く。怪談に猫。オススメです。


そして先月のビッグニュースですよ。
\\\十二国記新刊ついにきたっ!!!///
待ってた。待ってた!「黄昏の月 暁の天」から18年越しの戴国の物語!!ホギャーッ(゚∀゚)☆
「白銀の墟 玄の月」というタイトルがかっこよすぎてひれ伏しました。十二国記の副題まじ美しい。
はあぁ泰麒…李斎…驍宗様…琅燦…どうなったんだみんな生きていてくれ…!
10月~11月の4冊連続刊行が待ちきれません。早く読みたい。待ってます。楽しみです。
2019_09
07
(Sat)23:59

染めの町その2。

kumagayazome1.jpg
ラグビーワールドカップ2019熊谷開催を記念して
星川で始まった熊谷染の反物と提灯の展示を見に行きました!

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星川は戦後に整備されて現在のような公園っぽい姿になった川です。
交通用の橋がかかり、歩道と車道が分けられていて、歩行者用の休憩スペースもあります。

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八木橋側から熊谷駅方面へしばらく歩いていくと、あった!
熊谷染の反物が4列になってズラリと並んでいました。
夜にはライトアップもされるらしいです。→こちら

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すごい~色鮮やか!めっちゃきれい。
時々、風をはらんでフワ~ッとなびいたりして涼しげでした。

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色彩が赤系で統一されていてとても素敵。水に赤色はとても映えると思う。

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反物の模様は伝統的なモチーフから現代的なデザインまで、
植物や幾何学模様など様々ありました。

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こちらは少し青色が混じっていて綺麗だった。
菊の花に雪輪っぽいデザインがすごくモダンでいいなあ。

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水と反物と青い空。

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提灯も展示されています。夜には灯りが入るらしい。

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今回の反物と提灯のデザインをされたのはAK・designの熊谷明美さん。
展示されているのは染めではなくプリントだそうですが、熊谷染の型紙が使われているそうです。
熊谷染の起源ははっきりしませんが中世の頃には行われていたようで
藍染めや友禅染のデザインや技法がとり入れられ現代まで伝わっていて
その型紙は市立図書館で保管されており、最近になってデータ化・公開されています→こちら
昔、熊谷で染職をしていた人々がデザインした型紙が保存され現代人によってスキャン・データ化されて
現在の星川に表現されているところに歴史の流れを感じずにはいられません。繋がっているなあと思いました。
どれかひとつでも欠けたら実現できなかったプロジェクトなのだ。

あと今回の展示を見て、過去に新宿中井の染の小道に行ったのを思い出しました。
あのイベントでも川に反物が飾られていて、風になびいて綺麗だったのを覚えてます。
あちらは毎年開催されているんだよな…しばらく行ってないけど、また行きたいです。

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そうそう、この子も連れて行きました。なぜかというと。

追記にシンカリオンな日々です。↓

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2019_09
03
(Tue)23:50

五つの指輪。

菅野雪虫さんの『アトリと五人の王』を読みました。
9歳~19歳までの、ひとりの女の子の人生を記した物語です。
タイトルにある通り、五人の王様と出会ってお別れするお話ですし彼らと結婚も離婚もするのですが
(誰かと別れるたびにアトリの指に黒い指輪が増えていくのがしんどい)、
アトリの人生の中で彼らはアトリに大きな影響を与えては通り過ぎていくだけで
ただただ目まぐるしく変化する環境に対しアトリがどう考え立ち向かうかに比重が置かれ延々と描かれていて
ページをめくる手が止まりませんでした。
電車に乗りながら読んでたんですけど乗り換えの時間さえ惜しくて早く次の電車乗らなきゃ…ってなってた、
久し振りによい読書の時間でした。

アトリの行動力がとにかく凄まじい。。
両親である国王と王妃から知識も常識も愛情も与えられなかったアトリが、結婚という形で城の外に出て
最初の夫になった月王と、彼に仕えるサヤとエンジから知識・常識・愛情を与えられながら半年を過ごし、
学習の喜びを知り、無知の歯がゆさを悔しがり、地域の人々の力になりたいと思うようになり、
自分は変われるかもしれないと自己肯定していく過程がものすごく胸にくる。
月王が亡くなって実家のお城に戻った後は貪欲に本を読んで知識をつけ、お城の人々の仕事を見て回り、
こっそり城下に出かけては人々の暮らしや国の物流・経済について観察し考えています。
アトリのこの姿勢はどの王と一緒にいるときでも変わらなくて、トナムと一緒に歴史を学ぶし
ザオに法律の知識を与えるし、イムの即位に湧く人々を冷めた目で見るし
投獄されてもエンジとロルモからもたらされる情報を頼りに牢獄の人々の力になったりする。
目の前の出来事を冷静に見つめ、知識と経験を頼りに、時事と最新情報をたぐりよせアップデートしつつ
常に最善を尽くそうとするアトリはかっこいいです。
ザオを殺したイムに軟禁されたときも「情報があれば交渉できるのに」とか考えられるのすごい、メンタルゴリラすぎ。
知識と情報は生きるために、あざむかれないために、肝心な瞬間を自分で判断するために、
誰かに手を貸すために不可欠なものだなぁ…と改めて思いました。
あと、逐一描写される知識や記録へのリスペクトがとても素敵。
月王の持っていた基礎的で古くて学習の土台になる知識、
トナムの教師が言った「国の歴史は異国の人々から見れば解釈が違うと感じられる場合もある」の言葉、
前政権の記録を破棄しなかったザオと、彼の統治した2年間を正史として認めず破棄させたイムの対比。
国の年表や歴史書に何も書かれない空白ができてしまうことをアトリはとても憂えていて
逆にザオの治世が続いていたら歴史も記録も彼のもので、前王は「滅んだもの」として記録されただろう…ということも
わかってしまっている。
歴史は常に勝者が記してきたもので、そのことにアトリが気づいた描写は本当にすばらしくて
そうなんだよなあ、きみも気づいちゃったね…と肩ポンしたくなりました。
国の歴史に人々がどう記されていくか、過去にどう記されてきたかを知るのはとても大切なことです。

五人の王(うち2人は同一人物)たちもそれぞれの人生を生きています。
アトリが最初に結婚した月王は壮年であり病人ですが、彼には知識があったので
アトリは彼のもとで学ぶことの楽しさと難しさを知ります。
でもいかんせん時間が足りなかった…アトリとは半年で死別してしまいます。
次に結婚したひとつ年下のトナムは11歳という少年で王になっていて
アトリを素直に見つめて妻にと選び、学習をおこたらず、公平に物事を見ることができる人です。
兄を政治的な事件で失っているので精神的に大人にならざるをえず、
自分が国の駒のひとつであると知っている。
しかしいかんせん経験が足りなかった…城内の裏切りに気づかず反乱軍に追われて国から追い出されます。
盗賊であり反乱軍のリーダーから国王になったザオは、粗暴ですが人望があり
人々のために精一杯学ぼうとしていて、人をよく見てきたから直感で不正を暴くことができ、
手切れ金に金銀を渡すことでしかコミュニケーションが取れない人。
しかしいかんせん知識が足りなかった…力をつけて戻ってきたイムに王位を簒奪されます。
トナムの兄イムは「弟の仇を討って王位についた兄」という英雄として国に戻ってきて
かつての国を取り戻そうとするかのように完璧に政務をこなし、力で政治を推し進めていくタイプ。
しかしいかんせん愛情が足りなかった…アトリに庇われるまでアトリを見ようともしなかったけど
温泉地で療養するアトリの元へ通うのは楽しかったんだろうな。
そして、闇落ちトナム。。
もう堕ちるべくして堕ちたというか、そりゃそうだよねっていう感じしかないですね。
五人目はこうくるかよ。すごいよ菅野雪虫。
イムを刺してアトリを抱きしめるシーンはめちゃくちゃドラマチックですが
18歳にして目が真っ暗というのがもう、壮絶な日々を物語るようでむちゃくちゃしんどい。
何もかもに信頼をなくしてすべてが信じられなくなっているトナムは自分の決めたことしか通さなくて、
かつて月王と柚記の人々にかわいらしい嫉妬をしていた少年が
兄に好かれるアトリに対して憎しみのような疑いと憎悪を向けるようになってしまって、
でもエンジとアトリが一緒にいるところではそうは思わなかったというところに
本人が救いを感じていたのが、本当に救いだなあ。
ザオのお墓を作ったり、流刑にしたイムを呼び戻すかどうかの議論を始めたのも
少しずついい方向に向かっているからだといいなあ。
これからも色んなことが起こるだろうし波風だらけの人生でしょうけど国王としてがんばってくれトナム、
あと彼は「アトリならどうするだろう」という思考にしばしば陥りそうな気がします。

アトリと国王たちよりアトリとカティンの関係が好き(笑)。
カティンのすごさはまず、親に洗脳されなかったところですよ…!
あんなに毎日毎日、自分の母親が異母姉を貶める言葉を聞かされていたのに
カティンは母を信じるどころか、「そんな言葉を使えばお母様の品格を貶めるだけ」で
「姉は馬鹿でも愚かでも頭がおかしいわけでもない」と、自分で気づいたかしこい人です。
王の娘という自分の立場を哀しいくらいにわかっていて、それでもその立場を最大限利用してアトリを助けるカティンは
親の権力の正しい使い方を知っていると思う。
びっくりしたのが史姫のペンネームで本を書いたり書評やキャッチコピーも書いてお金をもらい始めたこと!
しかもそのお金を牢のアトリを助けるために惜しみなく使ってしまう潔さ、
ペンで稼ぎ異母姉を援助する異母妹!強い。強すぎる(;´∀`)。
もうカティンがアトリを守ればいいじゃん~~おまえら結婚しよ~~~!!って読みながら何度思ったかわかりません。
だからこそ「わたしだって男だったらアトリと結婚したいもの」のセリフが惜しいんだ…。
同性が結婚することに考えが及ばない世界。女性が王位を継ぐことも想定されない世界だしなあ…さもありなん。
(これで菅野さんの次回作に同性婚の描写が出てきたら「お、菅野雪虫が一歩進んだ」と思えるかもしれない)
アトリの側近のエンジとロルモも好きです。
脳筋と理性というか、精一杯アトリを好いてくれるエンジと事務的な能力で助けてくれるロルモは
いいコンビだなと思います。
エンジは戦法を、ロルモは知識をお互いに与え合い補い合っていてすごく仲が良いし。
アトリにとって頼もしい騎士であり頼れる友人であり、とにかくただただ良心!
どんなときもアトリを信じて支えていく2人はかっこいいです。

「女の子が幸せになるために必要なものは、知識と、常識と、愛情。仕事と友人があったら申し分ない」
月王のことばですが、最終的にアトリはすべてを手にできていたと思いますね。
アトリが幸せになれるかどうかは、まだわからなそうなところで物語は終わりますが
アトリはまだ若いので終わりではなく始まりでしょうね。
そしてオチがカティン著の新刊『アトリと五人の王』だったことに笑った(笑)。
月王が実は龍神だったり、トナムが天馬の化身だったり、ザオが天狼の化身だったりする物語おもしろそう、
カティンはファンタジーを書くのが得意なのかな?
主人公のモデルになったアトリの人生はまだ続いていきますから、カティンの書く物語も続いていくでしょうね。
どんな結末を迎えるのかとても気になります。アトリの人生も、カティンの物語も。
どちらも、それぞれが納得のいく生き方を全うできますように。

最初は誰とも遊んだことがなくて、誰かと遊ぶってどうやるの?とか言っていたアトリは
なんとなく『天山の巫女ソニン』のソニンに見えたのですが、
やがて『女神のデパート』の結羽になり、『羽州ものがたり』のムメになり、どんどん行動力が出てきて
終いには『天山~』のイェラのような思考力を身につけたと思うし、
一方で『チポロ』のイレシュのように自分の置かれた状況や立場に対してものすごく冷静なまなざしで見ている。
離婚してお城に戻った自分のための予算が削られていることをわかっていたり
カティンが王妃とはまったく違う子であることをすぐに見抜いて仲良くなったり
よく物事を見ているというか、大切なものを見過ごさない目を持っているなあと。
菅野ヒロインの行動力すべてを凝縮したような子だなと思いました。集大成のような子だと。
でも菅野さんのことだから次の主人公もきっとアトリをアップデートしたような子かもしれないなあ…
同時代を生きて新作を追いかけられるしあわせ。次回作も楽しみにしています。

そういえば女神のデパート終わっちゃうんだった~おもしろかったのに。。
5巻の発売は来年かな…お待ちしております。