fc2ブログ
2020_01
30
(Thu)23:57

僕らの旅路は続く。

劇場版シンカリオンの感想を…そろそろ載せます…。
公開初日から映画館に駆け込み、試写会・初日舞台挨拶・応援上映会もあわせると計7回観に行ってますが
まだまだまだまだ足りない気がするし、
3回目以降はさすがに余裕が出てきて前回まで気づかなかったとこに気づいたりできてるけど
まだまだ色々見落としてる気もして「もうちょっと見てからUPしよう」とか思っていたのですが、
そうこうしてたらいつの間にか公開から1ヶ月経っていて上映終了する劇場も出てきて
(うちの地元も気づけば1日1回)「あかんこれじゃいつまで経っても書けない」と危機感を覚えて
とりあえず書いた分だけでも載せよう、と思いまして。
そんなわけでUPしますが気持ち的には未完成なので、
思い出したことや気づいたことなどあったら書き足していきます。

その前に。
shonichibu1.jpg
12/27(金)に行ってきた初日舞台挨拶つき上映の報告をば。
シアタス調布は夏の感謝祭でも訪れたので2回目です☆
(半年前ですから何となく電車の乗り換えを覚えていて、スムーズに行けましたけど
夏はホームで「あちぃ…」って待ってたけどこの日は「さみぃ…」って待つことになったので
半年という時間の経過を思いました)

shonichibu2.jpg
舞台挨拶は2回あって、わたしは夜の部でした。
夜だから大人ばかりかなと思ったけど、ご家族連れも結構いらっしゃいました。

shonichibu3.jpg
映画館にみんなで来たよ!

上映前に池添隆博監督とハヤトくん役の佐倉綾音さんが挨拶に出てきてくれまして、
佐倉さんはいつものようにE5カラーのファッションでした!本当にキャラクターを大事にされる方だ。
登壇して客席に背を向けて「俺は時間と言ったことは守る男だからね!」とハヤトくんの声でおっしゃって
(たぶん客席にいらっしゃるお子さんたちに配慮されたんだろうな)、
「はやぶさお姉さんです~~本日はよろしくお願いします☆」と軽やかに挨拶されました。
「はやぶさ乗ったことある人いますか?」との問いかけにパラパラ手が挙がると(わたしも挙げた)、
「わたしは、ないんです。シンカリオンには乗り続けているのに(笑)。
その代わりというか、衣装で盛り上げていきます。2020年は乗りたいです」とのこと。
確かに予定がないと乗らないよね…佐倉さん今年は乗れますように(^人^)。
池添さんは佐倉さんに倣って「たかひろおじさんです」と挨拶されて、
「楽屋でも素敵な評判を聞きました。片時も目を離さずにご覧ください…ああ、早く見せろやという空気が」と
早めに切り上げてくれました。
佐倉さんが「2回目以降の人~?」と客席に質問すると、半分くらいの手があがって
おふたりとも喜んでいらっしゃった。よかった☆

早速、映画の裏話など始めてくださるのかと思いきや、
「はやぶさお姉さんとたかひろおじさんによるシンカリオンクイズ~☆」が始まりました(笑)。
佐倉さんにクイズを書いたカードがわたされ、彼女がクイズを出して
会場に来ている人に手を挙げてもらって池添さんが指名して回答してもらって
正解者にはプラレールのシンカリオンN700A・H5・800・ブラック・イエローのどれかが
ランダムでプレゼントされるという企画です。
「元子どもの大人の皆様、空気読んで、小さなお友達がわからなかったら協力してくださいね(笑)」という
佐倉さんの言葉で、周りの大人たちが無言のうちに協力して
あれこれヒントを口にして子どもさんに答えてもらう流れになって、
子どもさんたちも元気いっぱいに「ハイ!」「ハイ!」って手を挙げて
惜しくも間違えてしまった子もいましたが、誤答を恐れずにクイズに挑む姿はみんなかっこよかったよ。
最終的にはお子さんたちが無事にシンカリオンをもらえて心がポカポカ(*´︶`*)。
N700Aをもらったお子さんが「かっこいー!」って、会場に響き渡る声で叫んだり
H5をもらったお子さんが「かっこいい」って言ってたりするのを
佐倉さんが「はやぶさかっこいいよね!」「渾身のかっこいい、いただきました~」って盛り上げてくださった^^
ちなみにクイズですが、
Q1.ハヤトのお父さんの名前は? A.ホクト
Q2.アキタとセイリュウの好きなものは、土木・空手・スイーツのどれ? A.スイーツ
Q3.タカトラくんのお父さんの名前は? A.ニチリン
Q4.ハヤトの運転するシンカリオンの名前は? A.E5MkⅡ
でした。

クイズの後に佐倉さんは「本日はお集まりいただきありがとうございます。
やっと映画が完成してみなさんに見てもらえて、気持ちがいっぱいです。
少しでも楽しんでもらえればうれしいです。これからもシンカリオンをよろしくお願いします」と挨拶。
池添さんも「今日はありがとうございます。
TVシリーズ1年半を見届けてくれたみなさんにまた会えて、初日を迎えられて、うれしさもひとしお。
ずっと音が鳴り続けているお祭りのような作品なので、お見逃しのないよう、目をかっぴらいて(笑)。
これからもシンカリオンの応援よろしくお願いします」と挨拶されました。
最後に佐倉さんによる先導で「ではみなさん、今日一番のおっきい声で!」
「「「チェンジ!シンカリオーン!!」」」と客席も一緒に叫んで幕切れでした。
BGMでガッタンゴットンGOが流れる中、
退場していく佐倉さんが電車の振り付けしながら客席に手を振ってくれて素敵でした。

正直拍子抜けしましたけど、映画の上映前だったし、初めて見る人もいたと思うから
特にネタバレも裏話もしなくて正解だったかもしれないな、と、後になって思いました。
お子様たちも大喜びしていたし、素敵な時間だった^^

映画ですが試写会で一度見てはいるものの、気持ちが高ぶりすぎて結局ほとんど泣きながら見てしまった。
試写会と違っていたのはコラボ映像が流れたことですね。
いや、「シンカリオンとエヴァのコラボ映像」というよりは「シンカリオンがシンエヴァを紹介する」映像だった。。
画面にL字型のテロップ欄があってハヤトくんとシャショットとシンジくんのセリフが字幕で表示されて
「逃げちゃダメだ」「知らない天井…じゃなくて!」「久し振りだね、ハヤトくん」「シンジ!」
などなど声が飛び交う中、エヴァのTVシリーズや劇場版のカットがパパパッと映って
締めは「チェンジ!シン・エヴァンゲリオン劇場版!」というハヤトくんのかっこいいセリフでした。
31話や今回の映画のコラボに協力してくれたエヴァへの感謝が詰まったCMでしたね^^

shonichibu4.jpg
サイン入りポスターも展示してありました。
佐倉さん沼倉さん村川さん真堂さんパワーズさん池添さん板井さん(夏の感謝祭の日付だった)と、
12/27付けの佐倉さん&池添さんと、日付不明の伊藤さん&吉田さんのサイン。
みなさんここにいらしたんだなあと。

あと、1/10(金)には。
shinkaoen7.jpg
TOHOシネマズ日比谷で開催された応援上映会に行きました!
TVシリーズ75・76話応援上映会で流れたアズサちゃんとセイリュウくんのマナーCMも
また見ることができてうれしかった☆

shinkaoen8.jpg
会場入口では入場者向けにサイリウムを2本、ランダムでプレゼントしてくれました。公式ガチャだ!
折ってみたら黄色と赤だったのでリュウジさんとセイリュウくん・アキタくんの応援で大活躍でした☆
(真ん中のやつは私物でレインボーに光ります)
合体シーンとかで複数持ちしてると映えますよね~。
あと、ALFA-Xが出てくると2本をクロスにしてる方がいらしてなるほど!と思ってわたしもやってみたら
クライマックスに向けて次第にクロスする人が増えていってました。いいねいいね!

上映前に司会のTBSアナウンサー古谷有美さんがルールなどの説明をしてくれまして
(古谷さんは北海道のご出身ということで映画の舞台が函館でとてもうれしいらしい)、
「早速ですがみなさん、何回ご覧になりましたか?」「初めての人~?」と
突然の挙手アンケート開始(笑)。
初めての人は少なくて、3~5回の人が多くて、10回以上という人もいらっしゃいました。
話は読めた、ガチなファンが多く集まっていたということだな!
みなさん、わざわざ普段より高額なチケット買って応援上映に駆けつけたんだもんね^^

続いて池添さん・佐倉さん・プロデューサーの山野井創さんが登壇。
池添さんはいつものように「よろしくお願いします」と短く挨拶されて
「ほんとありがとうございます。仕事したくないですよね(笑)年明けに発散して帰っていただければ」と
苦笑しながらおっしゃいました。(この日は金曜日だった)
「会社からそのまま来てるんで」と、社員証をぶら下げたまま直行で会場入りした山野井さんに
会場からさっそく応援の声があがってました。お疲れさまです!
「プロデューサーです。映像の制作管理をする人です。体制をつくる人」と自己紹介なさると
池添さんが「両腕です」とおっしゃったのに対して「両足も」と付け加えられて、客席には笑いが。
「イベントで音出しから何から、なぜかプロデューサーがやるんですよね…」などとぼやかれると
佐倉さんが「音出し?ついには声優の域に?」とおっしゃって
「山野井さんを応援しよう!」ということになり、客席も一緒にわ~い!って盛り上がりました^^

佐倉さんもいつものように「俺は時間と言ったことは守る男だからね!」というハヤトくんの声で挨拶してくれて
客席がワー!ってなると、「すごーいもう応援始まってる、うれしい」と楽しそうでした。
「素敵な評判が届いてきてうれしいんですけど、応援上映がどんな雰囲気になるかまだ想像つかなくて
だいぶ有美お姉さんにしつけをされていたような(笑)煽っていただいてた」とニコニコおっしゃって、
古谷さんの「初めて見るお客様の方が少ないんです」に「え!?」っとびっくりされて
ここで再び「映画何回見ましたか?」の挙手によるアンケートが。
初めての人には「ようこそ」、2回目の人には「久し振り」、3回目の人には「よく見る顔だね」、
5回以上の人には「マブダチ」(わたしは5回目だったので佐倉さんにマブダチ認定されました)、
10回以上の人には「どこどこ、いた!すごい!恥ずかしそう。なんで?胸をはりなよ。
好きなものは好きなままでいいんだよ」と唐突におっしゃるので客席から拍手☆
うわ~~~~~っナマで聴かせていただいた!耳がしあわせ+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
次に、池添さんたちに聞いてみたいことは?と聞かれて
「劇場に来た人へのプレゼントだから黙っててと言われていたゴジラの情報が最近、解禁になったので聞きますが
コラボのことが気になってて、コラボ先からの依頼なのか、こっちからしたいよ!なのか?」ということで
山野井さんが「たいていこっちからですよね。こう…筆がすべる人がいっぱいいるので」
佐倉さん「下なんとか山さん?」に山野井さんが「だけじゃなくて、この人も」と、池添さんを指さしたので
池添さんが「そうですね…ミクのライブに関しては」に、会場から「ありがとう!」の声が。
山野井さんの「現場の、特別好きなものがある人が『やりたい』と言い始め、さてどうしようという話になるけど
この作品で非常に有難いのは偉い人たちが権利処理してくれるんですよね。すぐ動いてくれる」に
佐倉さんの「コラボ先の人たちも「子どものためだったら」っていうのが結構大きい気がする。
子どもたちが楽しんでくれるんだったらって」に客席もうんうんって頷きました。
池添さんは「ゴジラに関しては僕らが楽しんでいる感が否めない」とおっしゃってたけどね。
(会場にはゴジラを知っている若い人もちらほらいらっしゃってたみたい)
あと、客席に赤ちゃんを抱いた人がいらっしゃったのですが、赤ちゃんがワ~ッと泣きだしたときに
佐倉さんが慌てず騒がず「わ~~ごめんねぇ、ゴジラだよう」と呼びかけると、
赤ちゃんさんは泣き止んでしまわれました。すごい。
古谷さんの「たぶんこの会場で最年少でいらっしゃるでしょうね」との言葉に
まじまじとお子さんをご覧になった佐倉さん「ほぼ…乳飲み子…!」とびっくりされて
「ああ、サイリウムを大きな口で…サイリウムが捕食されてる」などと実況してくださったのもおもしろかった。
さらに「わたしたちもこれから80分そこで一緒に応援します!」と言ってくださって大きな拍手!
そんな客席を見てぽつりと「長い夜になりそうだぜ…」と呟いた佐倉さんがかっこよかった。

応援上映会ですが、まとめると、
・映画泥棒から応援
・スポンサーとTBSとスタッフさん全員にありがとうの声
・全員が推しですべてが尊い
・ただひたすら叫ぶのみ
・「シンカリオン…まこと、良いものだ」
いやほんと盛り上がりましたよ!
白い粒子の亀裂に「さわるなよ!」って言ってる人がいて絶対押すなよみたいなノリでおもしろくて笑ったり
名古屋からすっ飛んできた先輩に「フゥ~!」とか、見知らぬ天井に「あれ」「あれー?」って言う人がいたり
出水さんやオハネフさん、総指令長などのメンツに「顔がいい!」「声がいい!」って声がかかったり
CMパロやミクさんと総指令長の歌や主題歌が流れるシーンはサイリウムの振り方が完全にライブだったり
(特にミクさんライブでは劇中の人たちもサイリウム振ってるから一体感がやばかった)
「「「アルティメットグランクロス!!」」」って全員で叫んだりと、
最初から最後まで声が途切れることがありませんでした。
満員御礼の会場で「俺の好きな四字熟語は満員御礼だーーー!」って劇中キャラクターが叫んで
それを全員で応援できる上映会なんて他にあります???すごいよ。
最初は大きいお友達の声援が多かったけど、だんだん小さい人たちの高い声援も聞こえるようになって
クライマックスの戦闘シーンは叫び声だらけですごかった。
運転士が技を繰り出すたびにその子の名前が叫ばれて、本当に彼らの力になっているみたいに感じたし
エンディングまでしっかり応援、ゴジラやエヴァのテロップで「ありがとう~」と声がかかるし
最後に池添さんの名前が出ると「監督ありがとう!」という声があちこちからあがりました。

上映後、客席で一緒に応援していた佐倉さんたちが再登壇してくれたのですが、
池添さんの「…しゃべれないね…ほんとにありがとね」の一言に万感の思いがこもっていた気がしました。
山野井さんの「ちゃんとしなきゃダメですね」に池添さんが
「まだまだ止まってはいけないんじゃない?」「やるしかないんじゃない?」とおっしゃって
大きな拍手が起きました。
山野井さんも「裏方としてやらせてもらって、もう30回くらい見てますけど
今までで一番気持ちよく、一番幸せに見られました」とおっしゃってました。
スタッフさんたちも一緒になって鑑賞する応援上映は
ファンの気持ちをそのままダイレクトに伝えられるいい機会ですね。
佐倉さんは感極まってしまったらしく、泣いちゃっててしばらく話し出せなかったんですけど
(池添さんがさりげなくハンカチを渡していてかっこよかった)、
「…なんだろう…ありがとう。10年くらいお仕事してて、あまりステージ上で泣くことないんですけど…。
みなさんの声が届いて、作品とキャラクターとコミュニケーションを取っていて、
二次元と三次元の垣根をぶち壊して入ってくれていてすごいことだと思いました」と
しっかりコメントされて、やっぱりプロだなと。
でも「予定されているシンカリオンのイベントはこれが最後だし…」とおっしゃって
「ええ~」「いやだ~!」って声があがったのもすごくよくわかった。
「またみなさんにお会いしたい。シンカリオンはまだまだ止まらないって言葉を信じるなら
これからもどんどん走り続けていってくれたら…応援これからもよろしくお願いします」とも言ってくれて
最後は佐倉さん先導による総勢500人での「チェンジ!シンカリオーン!!」で幕切れでした。

帰り道は応援の興奮と映画観て頭パンパンなのとイベント最後って言われたのと
何かうれしい発表があったらいいなって勝手に期待してたから、でも何もなかったから胸が苦しくて
電車の中で何度も涙ぐんで化粧が落ちそうで大変でした。
とにかく佐倉さんの「好きなものは好きなままでいいんだよ」がナマで聴けて耳と心が幸せいっぱいだった。
あの日の興奮を思い出すとまだドキドキします。

あと会場が日比谷だったのでゴジラさんの写真撮ってきました。
shinkaoen10.jpg
代表して劇中で最初に遭遇したミクさんとツーショット。

shinkaoen9.jpg
「あれは…まさか…」「なんてエネルギーなの」
ゴジラさん本当にありがとうございました。久し振りに会えてうれしかったです。

余談ですが、初日舞台挨拶から帰宅したら弟がゴジラKOMの円盤を見ていて
どういう顔をしたらいいかわからなくなりました。
シンカリオンにゴジラ出てくるよって言ったら「なんで???」ってマジ顔で聞き返されましたよね、
そりゃそうだわたしにもわからなかった。
冒頭3分半見せたら一発で「VSゴジラ+KOMゴジラ+伊福部BGMなのね」って当てましたけどね!
ほんと頼もしいですうちの弟。
というかゴジラKOMおもしろいですねあれ!
推し(ラドン)に食われるという、オタクの本望を発揮したドハティ監督のお蔭で
わたしにとってアメリカ版ゴジラはKOMになりました。ジラは消えた。
(マグロばっかり食ってるあれはゴジラじゃなくてジラだよ…GODジラじゃないよ…)
東宝ゴジラのオマージュが多いし聞いたことある単語や見たことある怪獣が飛び出すたびにニヤッとするし
圧倒的すぎるギドラ様の演出と、それをねじ伏せるゴジラとゴマすりクソバードことラドンが見ものだし
最高に興奮するのでファンはぜひ見てください!モスラ様が美しいぞおおおおおεiз
(さらに余談ですが東宝ゴジラだったらストーリーは54年が好きだし
ゴジラの造形はデストロイアのバーニングゴジラが好きです。ゴジラジュニアもかわいいし。
愛してやまないのはモスラ様で、敵怪獣ではビオランテの造形が圧倒的に好きですね…
ビオランテちゃんほんとかっこよくて美しい)


…というわけで。
追記に『劇場版新幹線変形ロボシンカリオン 未来から来た神速のALFA-X』感想です。
遠慮なくネタバレしながら語っていますので未見の方はご注意ください。
あとおそろしく長いです…お時間のない方もご注意ください。クリックで開きますのでどうぞ↓

続きを読む »

スポンサーサイト



2020_01
26
(Sun)23:58

古代の音色。

hanzomonm1.jpg
半蔵門ミュージアムに行ってきました。
地下鉄半蔵門駅に直結している小さなミュージアムです。
展示室は1フロアで入場無料ですが、小さいながらもとても充実した展示になっていて
気づいたら1時間くらい滞在していた。
展示品が少なくて鑑賞者も少なくて、ゆったり見られたからかなあ…よき空間でした。

hanzomonm2.jpg
現在、「復元された古代の音」という特集展示を開催中。
正倉院の琵琶や箜篌や方響、中国の馬王堆から出土した竽や編鐘を参考に
90年代以降に復元された楽器を展示しています。
また、それらの楽器は「古代の音を現代によみがえらせる」目的で復元されたので
実際に奏でた音の録音が、楽器の隣に置いてあるデジタル端末で再生されていて
展示室に笛や絃や金属音などの様々な音色が響いていました。

正倉院に残されている楽器はきらびやかな装飾がされているものが多いですが
今回の展示品は音色を復元するためのものなので機能性や実用性が優先されたためか
装飾はあまりなく、ほとんどが木材と糸と金属ですっきりと制作されていました。
最初にあったのは方響。
大小の金属の板を木枠に吊り下げて、板を叩いて演奏します。
正倉院に残っている方響の板は9枚、古代中国では平均16枚の板がついていたそうですが
復元品は2オクターブ音域を再現するために25枚で構成されています。
復元するにあたっては、法隆寺などの解体修理で見つかった釘や金具から当時の成分を調査したそう。
金属楽器は内部に含まれる不純物が音色に影響しますので
当時の治金技術や採掘場所などのデータも参考にされているとか。
金属の板は熱して叩いて作るので表面に凸凹がついていました。
音色は「チーン」と1枚だけ叩いた音と、「シャラララ~ン」と連続して叩いた音が流れていました。
鉄琴みたいできれいな音だった。
その隣にあったのは編鐘。
大小の青銅の吊り下げ鐘が音階順に吊られている、方響と同じく古代中国の楽器です。
復元されたのは2オクターブ13個編成ですが、
紀元前5世紀には65個編成の編鐘が湖北省にあったという記録も残っているそうです。どんだけ。。
端末からは青銅の鐘楼や風鈴を鳴らしたような音色が流れていました。

大篳篥。
平安時代中期に廃絶したといわれ、正倉院にも現物が遺っていないため
現存する篳篥や文献から推定復元したそうです。
端末からは、現代に伝わる篳篥よりも大きくて低い音が流れていました。
篳篥がソプラノリコーダーなら、大篳篥はアルトリコーダーみたいなものでしょうか。
隣にあった簫は西洋でいうパンフルートとか、ルーマニアのナイとか、アンデスのサンポーニャみたいな
18個の竹管を横に連ねた形の楽器です。
管には底がなく、内部につめた紙の位置で音の高さを調整しているらしい。
正倉院に甘竹簫という12管のものが残っているけど(去年の正倉院の世界展にも展示されていましたね)
あれも最近の調査で18管だったことがわかって復元品が作られましたっけ。

馬王堆の竽は2000年前の漢墓の出土品をもとに復元された、22本の竹を丸く束ねて吹管をつけた楽器。
(これをもとに日本の笙などが作られている)
美術品として副葬されたそうですが演奏されたものではないかとのこと。
さらにそれを参考に作られた竽は、音域を広げるために26本で復元されていました。
笙と同じく吹いても吸っても音が出ますが、笙より1オクターブ低い音が出せるそうです。
端末からの音色はまさに笙のような、きれいな和音が奏でられていました。

インド発祥の五絃琵琶は紫檀の厚板をくりぬき、サワグルミの腹板(共鳴板)を貼って復元したもの。
腹板には陰月の形の穴があいていました。正倉院にある螺鈿紫檀五絃琵琶と同じですね。
音色は琵琶にしては堅い音だった。
瑟は馬王堆出土品の25絃の絃楽器を参考に復元したもので、正倉院に一部残欠があるそうです。
琴のような形をしていて、胴はニレの木をくりぬいているとか。
絃は中央に長めの7本、その上下に9本ずつ張られていて、琴と同じように柱を置いて音階を調節します。
音色は琴を少し太く低くしたような感じでした。
箜篌はアッシリアに伝わるL字型の大きなアングルハープで、正倉院に2張の残欠があるそうです。
(正倉院のは右肩にかかえて演奏するけど復元品は左肩で演奏するそうだ)
復元品は25絃で、絹の絃を紐に結んで腕木に縛る縧軫箜篌で、
桐の丸太にヒバの響板をつけ、紫檀の腕木をつけています。
絃の張力が強いため胴と腕木の間に支柱を差し込んで支えていることが調査で判明しています。
音色は、絃が太いからでしょうか、低くて強い音でした。

また、楽器を奏でる菩薩が描かれた「阿弥陀聖衆来迎図」(室町時代)と「清海曼荼羅」(江戸時代)も
展示されていました。
来迎図では雲に乗った阿弥陀如来の脇にいる菩薩たちが4絃琵琶や笙や鞨鼓、横笛などを奏でていて
曼荼羅でも、楼閣をバックに説法する阿弥陀如来の前で
4絃琵琶や箜篌や竽を奏でる菩薩たちがいました。
正倉院や現存物のほかに、こうした絵画に描かれた楽器なども元に楽器が復元されるのですね。

hanzomonm3.jpg
おもしろかった…!
展示品はあくまでも復元なので、「きっとうこういう形」「きっとこういう音色」という想像のものではありますが
楽器とその音に浸れる空間になっていてとてもよかったです。
展示ケースがなくて楽器そのものを直に見られる構成だったのもよかった…!
ガラスがないだけで全然違って見えますよね。


また、半蔵門ミュージアムには常設展もありまして
運慶作とされる大日如来坐像や醍醐寺金剛王院ゆかりの両界曼荼羅、
同じく醍醐寺普門院ゆかりの不動明王坐像などがありました。
釈迦の誕生から涅槃までを表現したガンダーラ仏伝浮彫もおもしろかったです。
ガンダーラ美術はギリシャ彫刻のような彫りの深さが特徴だそうで、
確かに釈迦を含むどの人物も立体的なお顔をしていらっしゃった…。
ギリシャ神話に出てくる神様みたいなお顔のお釈迦様は初めて見ます。新鮮でした。
中にはくせっ毛で顎髭をたくわえた、ギリシャ人そのまんまのような人物も彫刻されていて
アジアや中東にもこういう人がいたんじゃないかと思わせてくれるような作品もあります。
古代のギリシャ彫刻のような作品がアジアから見つかる事例は結構あって、昔から美術品の販売ルートがあったか
ギリシャからアジアに移動して彫刻を作っていた人がいたのではないか…という説があると
どこかで聞いたのを覚えています。
国境はあっても大陸は繋がっているから、文化の交差点があるかもしれないなあ。
2020_01
22
(Wed)23:59

窮鼠お菓子を噛む。

nedoshikashi1.jpg
お正月の和菓子を紹介します☆
くらづくりの干支『庚子』と歌会始お題『望』です。
ピンク色のネズミってキャラクターでもアニメでも見たことないですが
このネズミの顔を見て真っ先に思い出したのがなぜかピンク・パンサーだったので
わたしの脳みそは新年早々どうかしているのかもしれない。。
違う奴はネコ科だ!ネズミこんなにかわいいのに、かわいいのに!!(頭叩)

nedoshikashi5.jpg
こちらもくらづくりの福寿草と姫椿。
1月は松の内とその月とで、お菓子が2回変わるのです。うほほっ何という贅沢☆

nedoshikashi2.jpg
花扇の干支ネズミと手毬。
白いネズミは吉祥のしるしなのでおめでたいですね☆
お尻に紅梅の花がちょこんとくっついてるのもかわゆす^^
手毬の渋かっこいい色合いも素敵だなと思います。紫と緑って合いますね!

nedoshikashi3.jpg
かんだ和彩の鶴亀と福ねずみ。
ねずみは外郎で、鶴亀は薯蕷饅頭です。ここのお店のお饅頭はもっちもちでおいしくて大好き。

nedoshikashi4.jpg
菓匠花見の子年と勅題。
他のネズミと違い、このネズミは唯一前歯を見せています!細かいね。
勅題は闇の中からすっと現れた光のようで美しいなと思いました。

複数のお店でお菓子を買うといつも思うことですが
干支のデザインがお店や職人さんによって全然違っていて、ひとつひとつが丁寧に作られていてとってもかわいい。
職人さんの手仕事はいつもホレボレします。


tabemasu10.jpg
今年初の食べマスはサンリオからこのひとたちがやってきましたよ~!
キティさん・シナモロール・ポムポムプリンです。かわいい☆
子年ということで、キティさんは猫なのにネズミの被り物を着ていらっしゃいます!
ニャンちゅうみたいでかわいい。(そしてお似合いです)

tabemasu11.jpg
猫さまと一緒にパチリ。
なんだかこう、猫さまがキティさんを抱っこしてあやしてるお母さんみたいに見えますね。
(実際、お母さんだし)

DSCN8046.jpg
そういえばキティさんは新幹線にもなっている!ということでハヤトくんとパチリ☆
ハヤトくんは500typeEVAには会っているけど500キティさんには会えているんだろうか…?

DSCN8053.jpg
黄色いもの同士。
余談ですが1年半前、リュウジさんが黄色くなるって知ったときに
黄色いキャラクターって他に誰がいるだろうと思って探してみたら結構いた件。
ピカチュウ、コダック、プーさん、ウッドストック、ビッグバード、シンプソンズ、スポンジボブ、トゥイーティー、
ミニオンズ、キイロイトリ、ぐでたま、チキンラーメンのひよこ、宝くじのクジラ、ふなっしー、
そしてこのポムポムプリン。
よかったねリュウジさん、仲間がたくさんいるよ!(笑)
これからも食べマスに黄色いキャラクターが出たら一緒にお写真撮ろうと思います。
2020_01
18
(Sat)23:58

絵師の手技、絵師の手仕事。

nikuhitsuota2.jpg
今年で開館40周年を迎えた太田記念美術館に行ってきました!
画家になる夢を果たせず浮世絵収集に邁進した五代太田清藏のコレクションを遺族が公開するために
1980年1月13日に現在の場所にオープンしたそうです。おめでとうございます☆

nikuhitsuota1.jpg
そんな40周年記念の展覧会はこちらです。
美術館が所蔵する肉筆浮世絵コレクションの中から絵師41人、作品63件を
選りすぐって展示しています。
掛軸や絵巻や扇絵など様々なかたちの作品があり、
絵師も江戸初期の岩佐又兵衛、菱川師宣から近代の月岡芳年、小林清親まで
まさに東西の競演のような展示になっていました。
何より全部肉筆っていうのがいいよね!
錦絵のような版画とは違い、絵師の筆のタッチをそのまま見られるので隅々までガン見してきましたよ。
どれも人物の髪の生え際や着物の柄、背景までとても細かくすばらしかったです。
太田記念美術館は普段からそんなに混まないし、しかも展示ケースの奥行きが浅いので
絵を間近でゆっくり鑑賞できます。有難い☆

展示室に入ってすぐの畳のエリアにあったのは葛飾北斎・応為親子の掛軸。
「雨中の虎」は九十老人卍の落款があるので、北斎最晩年の作品とわかります。
最近まで虎だけの絵だと思われていたのが、数年前にフランスのギメ美術館にいる北斎の龍の掛軸と
一対になっている作品と判明したそうです。龍虎図だったんだ☆
北斎の作品は他にも、「風俗三美人図」や「源氏物語図」などがありました。
三美人は北斎40歳頃の作品で3対の掛軸、
それぞれに花魁道中・中村座の櫓の前の女性・風呂上がりの浴衣の女性を描いています。
画中に大田南畝の師である朱楽菅江の賛があり、彼の没年から制作年が判明しているそうです。
源氏物語図は朧月夜と光源氏が初めて会った夜の場面を描いています。雅な世界も描ける北斎先生。
「羅漢図」は87歳のときの作品で、足を組んで座る羅漢の手足や耳には金色のリングがついておしゃれだし
空には赤い雷が光っているしで、なんだこのモダンな絵は…江戸時代の絵なのか。。
かと思えば、扇子に描いた「猪口とほおずき」はざらざらっとしたタッチで表現されていて
本当にこの人のポテンシャル高っけぇなあと、改めて。
応為の「吉原格子先之図」も久々に見られてうれしかったですね。
シルエットで表現された人物たちと、お見世の中にいる絢爛豪華な遊女たちとの対比と
吉原の夜のしっとりしつつも賑やかな雰囲気が伝わってくるような。
画中の人物たちが持つ3つの提灯にそれぞれ「応」「為」「栄」という隠し落款があるんだよね。
応為の粋な面が感じられて好きです。
そして、展覧会のタイトルにある名前の3人目である歌麿せんせいの「美人読玉章」、
玉章とは手紙のことで、手紙を読みふける遊女の絵なのですが
着物についている紋から越前屋の唐土(もろこし)がモデルではないかといわれているそうです。
袖や裾の規則正しい模様、足元に置かれた小物の細かさに対し、遊女の襟元やお顔のタッチは大ざっぱ…
歌麿せんせいって時々大胆なのか細かいのかわからなくなるな…絶妙なバランスだと思う。

岩佐又兵衛の「小町図」、海辺にたたずむ小野小町が手に筆を持ち足元に硯を置いた立ち姿が
モノクロで描かれているのですが、じ~っと見ているとカラフルに見えてくる不思議。
菱川師宣の「遊女物思いの図」には賛が入っていて、遊女の後ろの屏風にも歌や絵が貼られていて
「美人遊歩図」の女性の着物には伊勢物語9段や69段の絵が入っていたりして
作者の教養が見えてくる作品だなあと。
「不破名護屋敵討絵巻」は、歌舞伎にもなっている不破伴左衛門と名古屋山三の物語を絵巻にしていて
特にキャプションなどで説明はありませんでしたが、おそらく名古屋が不破を父の仇として討つ場面が開いてあったのですが
珍しいなと思ったのが、女性が仇討ちに参加していたことでした。
薙刀で相手の首をバサー!と刎ねていて超おっかなかった…つよい…!
松野親信の「草子洗小町」はたすき掛けでたらいの中の草紙を洗っている小町の絵で
たすき掛けの小町ってあまり見かけない気がします。珍しいんじゃないかな?
懐月堂安度や宮川長春の描く美人たちは相変わらず姿勢がとてもよくて
特に長春の立姿図とか凛とした女性のかっこよさに見とれてしまう。
安度は「大江山絵巻」と題した絵巻物も展示されていて
羅城門における渡辺綱と茨木童子・輿に乗せられて鬼たちにさらわれる貴族女性・
武士たちの集合の場面が開かれていました。
鬼たちがカラフルで色んな体の色をしていました。御伽草子みたいにどれがどの鬼とか、名前は決まってるんだろうか。
奥村政信は「團十郎・高尾・志道軒之円窓図」にて、宝暦年間の人気者を円窓の中に描いてみせたり
「案文の遊女」にて、庭に手水鉢のある建物で手紙の文面を考える遊女を細かく描いていたりする。
西川祐信と鈴木春信の師弟が並んで展示されていたのうれしかったなー!
祐信は「やぐら時計」で遊女と禿を、「雪の送り」で雪道を歩く女性たちを描いていて
春信は「二世瀬川菊之丞図」に菊之丞を描いていました。
菊之丞という名前だけあって、着物にも持ち物にも菊の花が描いてあって
「深き渕はまるひいきにあふ瀬川 音にもきくの上手とはしれ」という内山播軒の賛もありました。
春信さん本当に菊之丞が好きだな…!

北尾重政「美人戯猫図」にて遊女たちがあやしている猫ちゃんがかわいいし、
勝川春章「子猫に美人図」にて女性が抱いている猫ちゃんも超かわいい!ふわっふわ!!
毛並みの柔らかさまで伝わってくるのは肉筆のすごさですな。
どっちの猫ちゃんも首輪として赤い紐を結んでいて、紐をつけて飼われていました。江戸時代の飼い方ですね。
同じく勝川春章「桜下詠歌の図」は、桜の下で歌を詠んでいる若衆(着物に源氏香)を一目見ようと
女性たちが13人も押しかけてきてしまったという絵。
女性たちがきちんと描き分けられているよ…みんなちゃんと表情が出ていました。
鳥居清長の「暫図」は團十郎も衣装も賛もざっくりしているのに対して(市川白猿と書きこまれていた)
歌川国貞の「七代目團十郎の暫」はそりゃあもう、きっちりしっかり描きこまれていて
絵師の違いを感じましたな…そうだな国貞にいさんはきっちり描く人ですよな。
かと思えば、同じく国貞の「桜下の花魁と禿」では2人いる禿のうち、
1人の禿の顔が花魁の巨大な前帯で隠れてしまっているという絵で
なんだこのオフショットというか、うっかり写真みたいな絵は!ってめっちゃ楽しくなりました。
これデジカメだったら撮り直しになる雰囲気ですよ^^;
歌川広重「京嵐山大堰川」「東都隅田堤」の一対は京都と江戸の女性たちを描いていて
京都の女性の着物はとても華やかに描かれているのに対し、江戸の女性たちの着物は落ち着いた色で
こうして東西の違いを出すんだなあと。
「日光山裏見の滝」「霧降の滝」「華厳の滝」の3幅対は明らかに景色がメインで人物が小さいし
「橋下屋根舟の女」は女性よりも橋桁がメインになっていてどっちが絵の主役だよって感じがしました。
本当にこの人はどこまでも風景の絵師なんだなあ。

河鍋暁斎の「達磨耳かき図」は、女性に耳かきをしてもらってデレている達磨の図で
ほんと…ガイコツとか閻魔様とか一休さんとか、この人にかかるとみんなこうなるなって思うけど
女性の着物に平安時代の人々が描かれていたりたばこ盆が細かく描かれていたりして
やっぱり絵の上手い人だなあとも思う。
月岡芳年の「雪中常盤御前図」は吹雪の中を行く常盤と牛若たちの絵ですが
着物がバサバサー!とはためいてほとんど常盤の顔が見えない。。余程すごい吹雪なのかな…。
ラストに展示されていた小林清親「開化之東京両国橋之図」がとにかくすごかった…!
隅田川の夜の風景で、人物と両国橋はシルエットで表現されていて
提灯のあかりとか川の水面に映る建物のあかりの揺らめきなどは赤や黄色で塗られています。
清親は版画でもこういう表現が多いけど、肉筆でも同じようなのを描いていたんですね。
彼よりちょっと年上と思われる葛飾応為も、さっきの吉原図でシルエットの表現をしてますし
広重も名所江戸百景の猿わか町よるの景で人物の足元に月光の影を入れたりしています。
江戸時代の日本美術で夜を描く場合はたいてい、空に月を描くのみで空は明るいままだったりしますが
後期になると人物に影を入れるようになり空を暗く塗るようにもなるんですよね。
西洋の表現と出会いやすくなったということだろうか…様々なものを見て取り入れて新しくなっていくんですね。
文化ってこういうことかもしれない。

この後は電車で両国に移動して、江戸博に行きました。
edohaku18.jpg
開催中の大浮世絵展です☆
会期末ギリギリだったせいかむちゃくちゃ混んでいて、どの絵の前にも5層くらいの列ができていて
「まじかー」ってなりました。
もっと早く来なくちゃいけなかったなあ。

edohaku17.jpg
展示されているのは歌麿・写楽・北斎・国芳・広重の5人の錦絵。
ほとんど見たことある絵ばかりだったし、大混雑していたのでスルーできるところはスルーして
気になる絵を見る感じにとどめました。
歌麿は見事に女性たちの絵しかなくていっそすがすがしかった。。
いつも思うんだけど彼は女性のほつれ髪と着物のうなじの表現に鬼気迫るような強さがあると思います。
写楽の「2代沢村淀五郎の川連法眼と初代坂東善次の鬼佐渡坊」と
「4代松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛」は、それぞれ2点ずつ並んでいて所蔵先が異なるのですが
版が違うのか経年による変化かわかりませんが色の違いが気になりました。
これどっちが、当時の人が見ていた色なんだろうなあ、とか…どっちも違うかもしれないけど。
個人的には、幸四郎の絵はシカゴ美術館所蔵の方がきれいに見えました。
北斎はシリーズものが多くて、例によって富士や滝の絵がたくさんありましたが
各地の海の風景を描いた「千絵の海」シリーズは初めて見たのでおもしろかったです。
あとやっぱり、花鳥画がとてもうまいなと…西洋の静物画みたいな。
…などと見ていっていたら、画風がガラッと変わったように見えてびっくりしたら国芳のコーナーに入っていた。。
武士はもちろん、物語の英雄もお坊さんも水滸伝のおにいちゃんたちも彼の手にかかれば筋骨ムキムキ!
でも猫を描くととたんにリアル路線になるのよな…お着物着てくつろぐ夏の猫美人たちかわいい^^
そして広重の名所江戸百景はここでもやはり強い。絵の前から鑑賞者がなかなか動きませんでした。
晩年の作品なので新しいから、あまり色褪せていないのも魅力のひとつかもしれません。
版元がよほど力を入れて作ったんだろうな。

edohaku16.jpg
特別展入口にあった大きな熊手。今年もよろしくお願いします☆


あと、今日は池袋の三省堂書店でこんな展示も見てきたんですよ。
sanseido1.jpg
児童書売り場で展開中の「ぐりとぐら えほんのおともだち」展。
子年だからでしょうか、ぐりとぐらの絵本シリーズとか
他の作家さんたちによる動物たちが出てくる絵本を紹介しているのですが、、、

sanseido2.jpg
もうほんとこの展示物にめちゃくちゃ感動してしまった+゚+。:.゚:。+゚ +゚ (゚∀゚)パアアァ

sanseido3.jpg
ぐりとぐらの絵本に出てきた「おおきなたまごのくるま」です!!

sanseido6.jpg
すげぇ本当にたまごのくるまだ、立体化してるよ!すげぇ。。
もちろん乗ることもできまして、売り場に来ていたお子さんたちが
代わりばんこにキャッキャしながら乗り込んで楽しんでいらっしゃいました。
(この写真はお子さんたちがいなくなるのを待って待って待って待って撮影できたものです。
お子さんたちはやっぱり乗り物がお好きですね)

sanseido5.jpg
絵本の複製原画も展示されていましたよ。
山脇百合子さんのタッチは鉛筆みたいにやさしくて柔らかくて、見ていてホッとします。大好き^^

sanseido7.jpg
この日は運転士の彼を連れて来ていたので、せっかくなので運転席に乗ってもらったんですが
よく考えたら彼と卵の組み合わせってやばくない…?
14話…電気の消えた暗いキッチン…卵焼き…ウッ頭が。。。

…で、なぜ彼を連れてきていたかというとですね。
Dryellow40.jpg
はい、夜の東京駅です(笑)今回は18番線にて待機します。

追記にシンカリオンな日々です。↓

続きを読む »

2020_01
14
(Tue)23:55

子年初めの京都旅。

京都に日帰り旅してきました☆
六道珍皇寺さんへの新年のお参りと、子年なので干支にちなむ寺社へのお参りと
嵐山にオープンした福田美術館の鑑賞が目的です。

2020kyoto_1.jpg
本年の京都も六道珍皇寺からスタートです☆
三連休に初ゑんま詣の特別拝観が行われていたので行ってきました!

閻魔様の賽日は1月16日ですが前倒しで三連休から法要が行われますので
いつものように夜行バスに飛び乗って早朝の冬の京都に降り立ちまして(激寒)、
いつものように100系統の市バスに乗って清水道のバス停で降りたのですが、
ここで新年早々ちょっとしたつまづきが。
六道さんにお参りする際にいつも目印にしている押しボタン信号の交差点がありまして
去年までバス停はその交差点を通り過ぎた地点にあったのですが、
いつの間にか交差点の手前に移動していたらしいのです。。
バスを降りていつものように交差点に引き返す形で歩き出したら全然違う景色が見えて
「あれ???」ってなって気づきました…気づいてよかったです。
いや、五条坂のバス停からいつも3分くらいで着くのにこの日は2分くらいでバスが止まったので
そのときも一瞬「あれ、着くの早くない?」とは思ったんだ…。次から気をつけねばです。

2020kyoto_2.jpg
よかった着いて!
六道さん今年も通わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2020kyoto_3.jpg
閻魔・篁堂に加えて、この日は薬師堂の扉も開いていました。
おふたりに挨拶してお線香をあげた後は、お薬師さんにもお参りしました。
今年もよろしくお願いいたします。
(閻魔様の像には竹駒神社(宮城県)の御神田の稲藁がお供えされていました。篁さんの縁かなあ)

2020kyoto_4.jpg
ゑんま詣限定の、閻魔様のお顔スタンプの御朱印を記帳していただきました。
このお顔を描かれたのは青山邦彦さんという絵本作家さんで、
去年、小野篁と六道珍皇寺が出てくる『地獄めぐりの橋』という絵本を出版されたそうです→こちら
地獄と現世をつなぐ橋ができたら篁のお手伝いをすると決める男の子の物語で、
地獄の様子もかなり生々しく描かれていておもしろいです。興味のある方はどうぞ。

2020kyoto_5.jpg
去年と同じ、厄除け八方睨み閻魔の御札と
去年と絵柄が異なる、見開き金屏風仕立墨書朱印もいただきました。
太陽と月をバックにデザインされた閻魔様と篁さんめっちゃかっこいいかっこいい!!٩( ᐛ )و

ところで…。
今年は子年ですが、小野篁さんには「子」にちなむ逸話がありますよね。
嵯峨天皇に「子子子子子子 子子子子子子」は何と読むか?と聞かれて
「猫の子の子猫 獅子の子の子獅子」と読んでみせたというやつです。
…つまり「子」の年に小野篁ゆかりのお寺にお参りすることは理に適っている!\\ ٩( 'ω' )و //
今年もじゃんじゃんお参りしようと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


2020kyoto_6.jpg
六道さんを後にして、南座のとらやにやってきました。
ここで京都のお雑煮をたべる!ぞ!!

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

続きを読む »

2020_01
10
(Fri)23:58

博物館に初もうでその7。

2020tohaku_1.jpg
今年もミュージアム始めは東博からスタートです☆
お正月恒例の展示「博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ」を鑑賞します。

2020tohaku_2.jpg
四神十二支鏡(中国・7世紀)。
古代中国では十二支は時間や方角を示すものとして、子(ねずみ)は北に配置されていました。
十二支が動物の姿で表現されるようになるのは7世紀以降とのことです。

2020tohaku_3.jpg
十二支図帯止(江戸時代~近代)。
十二支をかたどった金具を使った帯留めです。
めちゃくちゃほしい!これお正月ごとにその年の干支をつけて着物を着てみたいですね。

2020tohaku_4.jpg
大黒天立像(江戸時代後期)。
ねずみは大黒天のお使いでもあるので、今年は大黒天のある寺社が賑わいそうですね。

2020tohaku_5.jpg
伊万里の付大根鼠図大皿(江戸時代後期)。
「大根食うねずみ」→「大黒ねずみ」に引っかけた判じ絵になっています。遊び心だなあ。

2020tohaku_6.jpg
鈴木春信「鼠、猫と遊ぶ娘と子供」(江戸時代中期)。
江戸時代、ねずみはペットとしても飼われていたそうです。
特に白いねずみは福を呼ぶということで人気があったらしい。

2020tohaku_7.jpg
鼠草紙(部分)。
御伽草子にある短編を絵巻にしたものです。
写真は、出家して高野山に行ったねずみが「子阿弥」と名乗って
猫の御坊と一緒に仏道修行に励もうとするところ。

2020tohaku_8.jpg
一つ身振袖(鼠色縮緬地萩流水烏帽子鞍模様)(江戸時代後期)。
江戸時代後期には幕府の倹約令のため、人々は華美な服装が禁じられていまして
そこで工夫され生み出されたのが様々な茶色と鼠色でした。
それらは「四十八茶と百鼠」ともいわれるほどバリエーションが豊かだったそうです。
一つ身振袖は赤ちゃんに着せる着物で、これは濃い鼠色ですが
一部にプルシアンブルーも使われていますね。

2020tohaku_19.jpg
狩野永納撰「本朝画史」(1693年)巻三より、雪舟の伝記のページ。
お寺で修行していた幼少期の雪舟が、絵ばかり描いているのを住職にとがめられ柱に縛り付けられたときに
涙で床にネズミの絵を描いた逸話が紹介されています。

2020tohaku_9.jpg
博物局編「博物館獣譜」第2帖(近代)。
過去に制作された様々な動物の図譜を再編集したものです。
昔は、ねずみは長生きすると毛が白くなり福を呼ぶと言われていましたが
この本では、そもそも白いねずみは品種が違うと説いています。
時代が下ると研究も進むんだなあ。


本館には干支の他にも、お正月らしい展示がいくつかありました。
2020tohaku_10.jpg
「富士薄名月柄鏡」「鷹飾簪」「茄子に黄金虫水滴」(すべて江戸時代)が並んでいました。
一富士・二鷹・三茄子☆

2020tohaku_20.jpg
奥村政信「大黒梅の花とり」。
大黒天が俵に乗って、春先の梅の花を切り取ろうとしています。
そういえば関西の方ではすでに梅が咲いた地域もあるみたいですな。

あと、この日は即位礼に用いられた高御座と御帳台の特別公開の期間中でもありましたので
せっかくだから見て帰ろうかなと思ったのですが。
2020tohaku_11.jpg
ご覧の通りの長蛇の列。30分くらい並んで待ったかな…。
お昼は1時間以上待ちとかになってたから帰りに見ようと思ってたんですけど甘かった、
夕方でも結局混んでいました。
高御座だけ見たい人は博物館入口でパスを借りれば無料で鑑賞できるので、そのためでもあるかなあ。
わたしは本館の展示も観たかったから入場料払って入ってましたけど。

2020tohaku_12.jpg
入口で無料の解説冊子をもらい、ガラス越しの写真撮影もOK!太っ腹です。
例によって「立ち止まらないでくださ~い」のアナウンスがかかる中、
ちょっとずつ進みながら鑑賞しました。
間近で見るとかなり大きく、100年前に制作されたものとは思えないほどきらびやかでした。
屋根の鳳凰がかっこよかったです。

2020tohaku_13.jpg
高御座。
奈良の平城京跡の大極殿に展示されているものより大きい気がしたけどどうなんだろ。

2020tohaku_14.jpg
御帳台。高御座より少し小さいです。

2020tohaku_15.jpg
後ろまでぐるっと回れます。
奈良でもここまでは見られないから貴重な経験でした。

2020tohaku_16.jpg
儀式における武官、文官の装束を着たお人形の展示もありました。
手には威儀物を持っています。

2020tohaku_18.jpg
束帯と十二単も。

2020tohaku_17.jpg
儀式のために作られた威儀物の展示。
伊勢神宮の遷宮みたいに、このときのために材料を作ったり
技術を磨いている職人さんとかいるんだろうなあ…。
そしてこうして作る機会があるから技術が受けつがれていくんだろうなあ。
文化の継承と保存についてしみじみ考えるお正月になりました。


そして…今年も書いていきますよ☆
追記に本年一発目のシンカリオンな日々です。↓

続きを読む »

2020_01
06
(Mon)23:54

文化の祭典その4。

2020JCUlTUREFES_1.jpg
今年も東京国際フォーラムのJ-CULTURE FESTの展示を見てきました!
毎年恒例、入場料無料で開催されているイベントです。

2020JCUlTUREFES_4.jpg
去年と同じく、今年もEホールのロビーギャラリーにて京都の風俗博物館さんによる展示がありました。
いつもは雅な平安王朝絵巻の展示ですが、今回は「平安宮廷スポーツスタジアム」と題して
平安時代の人々の遊びやスポーツを紹介するアクティブな内容になっていました。

2020JCUlTUREFES_5.jpg
まずは蹴鞠!
『源氏物語』若菜上より、源氏41歳の3月に六條院春の御殿にて開催された蹴鞠のシーンの再現です。

蹴鞠は中国から伝わった球技で、
日本で行われた最古の蹴鞠の記録は本朝月令にある701年5月の蹴鞠会のものだそうです。
(中大兄皇子と中臣鎌足が蹴鞠の会で出会ったというエピソードが有名ですが
あれは故事なので記録はないんですかね…史実だとしたら645年より前の話になります)
ルールとしては4~8人で円になり「アリ」「ヤア」「オウ」などの声をかけて蹴るというもの。
基本的に勝敗はつけず、より長くラリーを続けられることを良しとします。

2020JCUlTUREFES_6.jpg
源氏と蛍兵部卿宮が見守る中、ポーン!と高く高くあげられた鞠。
透明な棒で支えてあってちょっと笑ってしまった。浮いたままにしておけないから仕方ないよね^^

2020JCUlTUREFES_7.jpg
蹴鞠会からちょっと離れた場所にいる夕霧(左)と柏木(右)。
夕霧はもともと夏の御殿で別のグループと蹴鞠をしていたのですが、源氏に呼ばれてこっちに来て
さっきまで柏木と一緒に蹴鞠に参加していたという設定。

2020JCUlTUREFES_8.jpg
「柏木の視線の先にいる女三宮」みたいな写真を撮りたかったのですが、
どの角度から撮っても夕霧が真ん中にくるので夕霧メインみたいになってしまった。。
柏木なんだよ!このシーンの主役は柏木と三宮なんですよ!!(力説)

2020JCUlTUREFES_9.jpg
御簾がほんの少しめくれて三宮の姿がチラりと見える。
三宮は源氏の兄朱雀院の子で、そういう身分の人がこんなに御簾の近くにいることは普段ありえないのですが
この日は蹴鞠をする男性たちを見物するためにかなり近づいていたようでした。
そして、もともと三宮のことが気になっていた柏木が、このとき彼女の姿を見てしまって
気持ちが爆発してしまいとんでもない行動に出る…というのは、また別のお話ですね。

2020JCUlTUREFES_10.jpg
御簾があがった原因はこの猫たち。
親猫に追われた子猫が御簾の外に出て、紐がからまってしまったのでした。
(この時代、貴族が猫を飼うときは基本的に紐で結んでいました)

2020JCUlTUREFES_11.jpg
かわいい(=^ω^=)。
源氏物語に猫が出てくる描写は唯一この場面だけなのですが、
なんとも大変なきっかけを作るお役目を与えられてしまいましたなあ。

2020JCUlTUREFES_12.jpg
バックヤードでは女房たちが蹴鞠後の宴席のために椿餅や梨や柑子(塩漬け)を準備中。
同時刻に庭先で柏木が三宮を目撃したことを、まだ彼女たちは知りません。
これからあなたたち大変ですよ…などと、千年後の読者は呑気なことを思うわけで^^

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

続きを読む »

2020_01
02
(Thu)23:50

2020年。

喪中のため新年の挨拶は控えさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとってすばらしい年になりますように。

21世紀も…20年経ってしまいましたね…!
毎年恒例のやついきますよ~。ゆさ的2020年はこんな年です↓

ローマにコロセウムができてから1940年。
魏・呉・蜀の三国分立から1800年。
第1回遣唐使派遣から1390年。
平城京遷都から1310年。
日本書紀完成から1300年。
和気広虫生誕1290年。
藤原広嗣の乱から1280年。
阿倍仲麻呂没後1250年。
小野岑守没後1190年。
最後の遣唐使の帰国、小野篁が隠岐より平安京に戻ってから1180年。
平将門没後1080年。
清原元輔没後1030年。
菅原孝標女が幼少期を過ごしたとされる上総国から京都に旅立ってから1000年。
藤原頼長生誕900年。
西行没後830年。
郭守敬による授時暦作成から740年。
日野資朝生誕730年。
観応の擾乱から670年。
ヤン・ファン・エイク生誕630年。
雪舟生誕600年。
サンドロ・ボッティチェリ没後510年。
清水寺縁起絵巻完成から500年。
フランシス・ドレイクによる世界一周航達成から440年。
狩野永徳没後430年。
『ヴェニスの商人』出版から420年。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ没後410年。
喜多七太夫長能が喜多流を創設してから400年。
ボイルの法則発見から360年。
ヴェルサイユ宮殿完成から340年。
町火消の「いろは組」結成から300年。
フランクリンによる避雷針の発明から270年。
塙保己一生誕260年。
鈴木春信没後250年。
マリア・テレジア没後240年。
アメリカ議会図書館創設から220年。
フレデリック・ショパンとロベルト・シューマン生誕210年。
フローレンス・ナイチンゲール生誕、ミロス島でのミロのヴィーナス像発見から200年。
ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』発表から190年。
渋沢栄一生誕、アヘン戦争から180年。
ソフィア・コワレフスカヤ生誕170年。
アルフォンス・ミュシャとルネ・ラリックとジェーン・アダムズ生誕160年。
ヘレン・ケラー生誕140年。
松島彜とアガサ・クリスティとエリザベス・フリン生誕、フィンセント・ファン・ゴッホ没後、東京女子高等師範学校設立、第1回衆議院議員選挙から130年。
サン=テクジュペリ生誕、メアリー・キングスリー没後、女子英学塾設立から120年。
白川静とレオ・レオニ生誕110年。
諏訪根自子とロザリンド・フランクリンとフィリパ・ピアスと長谷川町子と石垣りんと芥川比呂志と森光子とユル・ブリンナーとレイ・ブラッドベリ生誕、アメデオ・モディリアーニとジョサイア・コンドル没後、国際連盟成立、新婦人協会結成、日本初のメーデー開催から100年。
金子みすゞとアーサー・コナン・ドイル没後、大原美術館開館、東京劇場開場から90年。
ワンガリ・マータイ生誕、根津嘉一郎とルマ・ラーゲルレーヴとパウル・クレー没後、帝室博物館での正倉院御物特別展開催(初の一般公開)、杉原千畝によるビザ発行、映画『独裁者』公開から80年。
朝鮮戦争勃発、図書館法公布、文化財保護法施行、金閣寺放火事件、第1回さっぽろ雪まつり開催、映画『羅生門』公開、漫画「ピーナッツ」連載開始から70年。
ナッシュビル座り込み、クレラップ発売、映画『荒野の七人』公開から60年。
円谷英二と三島由紀夫没後、著作権法施行、『ふたりはともだち』刊行、海外初の原爆写真展「広島と長崎」(ニューヨーク文化センター)開催、アポロ13号の事故と生還、サイモン&ガーファンクル「コンドルは飛んで行く」発表から50年。
アルフレッド・ヒッチコックとオットー・フランクとジョン・レノンとカーネル・サンダース没後、天然痘根絶宣言、とらやパリ店開店、チョロQ発売、太田記念美術館開館から40年。
赤羽末吉と大石真と幸田文とロアルド=ダール没後、ボイジャー1号による太陽系写真撮影、マーガレット・サッチャー辞任、東京都写真美術館開館、トトロのふるさと基金委員会設立、スーパーファミコン発売、映画『ホーム・アローン』公開から30年。
エドワード・ゴーリー没後、ドクターイエロー923形0番台(T4編成)デビューから20年。
佐野洋子と川本喜八郎と河野裕子と北林谷栄と瀬川康男と藤田まこと没後、小惑星探査機はやぶさ帰還、東北新幹線八戸~新青森間開業、新幹線E5系電車デビュー、バンクーバー五輪開催、BBCドラマ『シャーロック』放送開始、映画『借りぐらしのアリエッティ』公開から10年。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成期限まであと10年。
(はいストップ)
今年も色んな記念の年です。

CM初めは5年連続でauの三太郎新作で、
テレビ始めは逃げ恥再放送と昆虫すごいぜでした。
オサムシをつかまえる番組を45分やるのかと思いきや
過去の蔵出し映像や未公開トークやスタジオのCGセットの紹介などの特集も組んでくれて、
ってか、コスタリカでデモに巻き込まれてたんですね香川さん。。。
あれを見せられた後でプラチナコガネで大はしゃぎする香川さんの未公開シーンを見ると
「持って帰りたい!どうやったら持って帰れる!?ワンナイトぐらいいいだろ!」の叫びが
めちゃくちゃ切実に聞こえるからすごい。
スケジュール的に日本に帰れるかもわからない瀬戸際の中での撮影だったならそりゃ持って帰りたくもなるよな…。
ってかウルトラマンDASHの!サッカー元黄金代表トリオの!!
3度目の正直成功しましたね~~!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*ヤッター
怪我で出られない小野さんの代わりに参戦した大久保さんの素早いドリブル、
遠藤さんのおそろしく正確なパス、中澤さんの完璧すぎるヘディングで
遊園地の中を走るバスの窓にサッカーボールが!!入った!!!おめでとうございました( ;∀;)☆
ヘディングが決まった瞬間のボンさんの「イエ~~~~~ッ」っていう叫びが忘れられないし
ボンさんの後ろでガン見していた伸ちゃんが大喜びで駆け寄ったのは「仲間」感がすごかったし
やっとさんの「目印はキティちゃん」の言い方がちょっとかわいくて萌えた。
やっとさんのお口から「キティちゃん」という単語が!新年最初の萌え。
ていうか3度目の正直チャレンジだというのにどんどんレベル上げるスタッフの所業が鬼すぎる。
いや~感動しました。元代表トリオのみなさま新年最初の感動をありがとう。

「あらたまの年たちかへるあしたより 待たるるものは鶯のこゑ」素性法師
(拾遺和歌集巻一・五番)

newyearcat.jpg
毎年描いているお年賀イラストも今年は控えさせていただきますので、
代わりに羽毛布団の中でグースカ寝ていたにゃんこ様のお背中の写真をば。
今年はいつになくお年始のお客が多くてバッタバタな中、大変気持ちよさそうにくつろいでおられました。
わたしは猫かオフトゥンになりたい。


今年も色々なことがありますよ。
シンカリオンとアルテとハイキュー4期でガンガンズダンダンして
(映画シンカリオンは可能な限り映画館に通うぞおおおおおおおおおおおおお)、
東博の鳥獣戯画展ときもの展と都美のボス美展と森アーツのアナザーエナジー展と原美術館に行って
ジブリ美術館の手描きひらめきおもいつき展に行ってお芝居も観て図書館巡りして本読んでお絵かきする!
あと名古屋城と山形の山寺に行きたいし、今年もいっぱい新幹線に乗りたいーーー!!!