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2020_05
31
(Sun)23:17

「きつねよ。きれいな白いしっぽの、わたしのたいせつなきつね」

※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は6月6日に更新予定です。


久保田香里『きつねの橋』を読みました。
平(碓井)貞道が源頼光の郎党になった頃の、平安時代のお話です。
この貞道と、渡辺綱・坂田金時・卜部季武の4人が頼光四天王ですが
物語はまだそうなる前の時間を描いていますね。
若武者たちが様々な人々と出会いながらバタバタと過ごす、色々ありつつも充実した日々。

15歳で元服を済ませたばかりの貞道くんは頼光の邸に来てまだ日が浅く、
馬の世話や薪割りなどの仕事をしていますが
頼光に近い仕事ができるときは手柄をたてようと転がるように走っていくのかわいい。
そんな貞道とは対照的に飄々としているのが平(卜部)季武で、
気がよくておしゃべりな人ですが、弓がうまくて矢を射れば的を外さない達人でもあります。
(彼の弓の腕前は古今著聞集の逸話にありますね)
高陽川の一件で気に入られて、セットで仕事を言いつけられるようになった貞道くんが
最初のうちはそっけないのおもしろいし、
「たいへんだ、貞道」「たいへんそうだな」のやり取り好きです。かわいい。
公友は金時の父親でしょうか。体が大きくて2人よりも力があり、季武が相撲で勝てないとのことなので…。
(坂田金時のモデルになったという下毛野金時の父親の名前が確か公友だったと思う)
公友邸で3人で飲み食いするシーンが楽しくて好き~☆
公友の留守中に2人がやってきて、勝手に竈の火を起こして麦縄を茹でて
帰宅した公友に「醤はないの?」とか聞いたりして、
家主も怒ったりせず「あんたたち他人の家でくつろぎすぎでしょ」ってニコニコ入ってきて唐菓子を出して
貞道が干し魚を出して、季武が草餅を出して3人で朝までだべってるのが
信頼関係が透けて見えて素敵です。
綱はまだいないのかな~5回くらい読み返したけどそれらしい人の描写はなかった。

狐の葉月が現れたのが高陽川だったのは今昔物語集27巻にある
「高陽川の狐、女と変じて馬の尻に乗りし語」の引用でしょうか。
夕暮れの高陽川に女童がいて、通りかかる人に馬に乗せてほしいと言ってはからかっていた狐を
滝口の武士たちが捕まえようとする話です。
今回は貞道が捕まえに行きましたけど
1回目は物語集の滝口の武士みたいに化かされて一晩寝込んでしまって、
2回目でつかまえて邸に連れ帰りますが同僚たちが狐をいじめるので放してやって
以来腐れ縁みたいな付き合いが始まっていく流れになっていますね。
「困ったときは呼ぶように」とお互いに約束を交わしている仲ですが
よほどのピンチにならなければ頑として呼ばなくて、呼んだ後もちょっとくやしがってる貞道は
まじめで誠実で若いなあと思います。
はっきり呼んだのも、帝の椅子の影から五の君を守るためだったしねえ、
太刀のような自分の武器だけではどうにもならなかったときでした。
同行人に「こいつは狐だ」と知らせないでいる、葉月の正体がバレなくてほっとする自分に戸惑いを覚える貞道は
つくづくやさしいな…。
でも葉月はあっさり貞道を頼ってきましたね、
自分が仕えている斎院が、祖父を亡くして賀茂祭の準備が行き届かないので頼光に頼んでほしいと。
信頼されてますなあ貞道(*´︶`*)☆
もともと紫野の斎院の庭が遊び場だった葉月は
3歳で親元を離れて紫野にやってきた斎院が気の毒で、悲しませたくないんですよね。
小さな斎院も、大人しかいない御所で話し相手になってくれる人がいたらそれはなついてしまうよね。
「わたしがお願いしてここにいてもらっているの」「きれいな白いしっぽの、わたしのたいせつなきつね」が
もう最強すぎる…この物語のセリフ堂々のMVPはこれだ…!!
斎院の母親が病気なので、何とかして彼女たちを会わせようと
賀茂祭の真っ最中に季武も公友も巻き込んで斎院のためにこっそり行動する貞道とても良き。
「病気の親がいれば会わせてやりたいと人なら思う」「人なら…」「きつねでも」のやりとりも良き。

袴垂は挿絵を見るとおじさんなので保輔ではなさそう…?
初瀬もうでの峠で部下が貞道たちにひどい目に遭わされたので、
頼光の弟の頼信を多田の里へ送って馬を借りて帰路についた貞道たちを待ち伏せして
商人の格好で巧みに言いくるめて身ぐるみ剥がして逃げおおせるの、お見事でした。
貞道たちが仕掛けたからとはいえ、斎院のもとに届ける扇を乗せた牛車に颯爽と現れる姿もかっこいいし
自分をおとりに、仲間たちを頼光邸に向かわせて髭切をまんまと奪ってしまう手際もかっこいい。
袴垂はこうでなくっちゃね~!(盗賊大好き)
(女装して牛車に乗っていた貞道が車酔いしてしまうの気の毒でした)
牛車に乗りながら「こちらはおとりか。ぬかったな」と漏らしているけど
ト書きに「それほどくやしそうでもなく」と書いてあったので
たぶん、こういうことをしょっちゅうやってて慣れてるのだろうなと想像させる余裕が見えましたね。
頼光さんも頼光さんで、髭切がとられたからといって特に郎党をとがめず、自分の手抜かりだと言って
怪我をした貞道に医師をよこしてくれるやさしさ…頼光さんちで働きたいなあ…!
貞道のところにこっそり薬草と食べ物を持ってきてくれる葉月にごんぎつねを見た。こういうの弱いです…!
あ。あと頼光の弟の頼信が何だかんだで好きかも^^
体裁があるからお供をつけてるけど、強いので一人でどこへでも行けちゃう怖いものなしの暴れん坊くん。
でも得体の知れない商人(袴垂)を見かけると「用心が足らぬな」と貞道たちに諭す冷静さも持っているし
葉月のために馬を借りに来た貞道を最初はからかうんだけど、貞道が真剣とわかるとからかうのをやめて
「どれでも乗って行け」と言われた貞道が頼信の馬に乗ってしまっても「どれでもいいと言った」って行かせてくれる。
むっとした顔が見えるようなシーンでしたなー!言葉に責任を取る人は好きです。
これはなかなかめんどくさそうな人物に成長しそうな予感がいたしますぞ。

袴垂のことで公友に相談に行ったのに
なぜか公友が仕える五の君のために巻き込まれる形で大内裏へ行くはめになる貞道たちですが
このことがきっかけで思いがけず斎院のための賀茂祭の準備の援助をたのめることになる流れが見事でした!
一の人をのぞむ五の君(藤原道長)が姉姫想いのよい少年ですね。
(姉上はたぶん詮子だと思う)
宴の松原で藤原道隆が何かの声を聞いて逃げ帰ったという話が大鏡にあるそうですが、
同じように松原を歩く五の君と貞道たちが、肝試しみたいで何だかほのぼの。(本人たちはドキドキしてるけど)
大極殿の暗がりに集まってくるものの例として安和の変(969年)の話が出てくるので
この物語がだいたいいつ頃の時代を背景にしているかがわかりますね。
(道長が10歳くらいということなので970~980年代だと思われる)
大極殿で出くわしたあやかしに貞道が「弓をひくんです。矢はいらない」と鳴弦を頼むシーンがクライマックス、
音の魔除けキターーーーー!!!ヽ(゚∀゚)ノ(ヽ ゚∀)(ヽ ゚)(  )(゚ ノ )ヽ(∀゚ノ )ヽ(゚∀゚)ノ クルクルクルクル
貞道が葉月と初めて会ったときも「おおお~~」って先走りの声を出して葉月の術を払ってましたよね、
音は魔除けになるんだよね!平安ファンタジーはこうでなくっちゃね~!!(大喜び)
音といえば大極殿で貞道が葉月の名を叫ぶシーンもものすごく印象に残りました。
声を出すことは魔除けになりますが、それが誰かの名前である場合は
その人を身近に呼び寄せるまじないのような意味をもつと言ったのは『陰陽師』の晴明氏でしたっけ、
呼び声に応えて現れて手を貸してくれる葉月がとてもかっこよかったです。
貞道も何だかんだで頼りにしているんだよね。
祭の帰りに袴垂に襲撃された葉月が貞道を呼んだ声も(耳の奥に高くうちつける声)強烈でした、
貞道だけに聞こえる声…こういうの大っっっっっ好きです…!
あやかしと交わした約束は破らない方がいいのは古典のセオリーですけども
(その代わりあやかしは約束を必ず守る)、
貞道が頼信の馬を借りてでも駆けつけようとするのはそういう理由じゃないよね。
まじめでやさしい貞道…はあ~~何できみは頼光四天王なんだよう。(ゆさは酒呑童子派)

母親が亡くなってから斎院は一条の邸に戻るのですが、
賀茂保憲に都に入れない術をかけられてしまった葉月とはお別れ…なのかもしれませんが、
貞道だったら何とかしてしまいそうな気がしなくもない。
葉月をひょいと馬に乗せて、一条に入れるかどうか試してみようとする貞道はかっこいいです。


「嵯峨の狐は牛車に化ける。高陽川の狐は女の童に化ける。
桃薗の狐は大池に化け――狐の事なぞはどうでも好い」
By 芥川龍之介『好色』
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2020_05
23
(Sat)23:59

ボルテッカーは俺も痛いからいやだ!

※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は31日に更新予定です。


金ローで映画『名探偵ピカチュウ』を観たらあまりにもツボにハマってしまって
まともな精神状態ではないので、感想になってない感想を今からかきます。


世界観。
せんせいわたしこの世界に住みたい…!!。゚(゚´ω`゚)゚。
現実にポケモンと人間が一緒に生活してたらこうなる!っていうリアリティがあったと思います。
ポケGOでスマホの中とはいえポケモンをゲットできる世界になりましたが
それだけでは我慢できない人たちのための映画だ。
御三家の初期形態と最終形態全部出してくれてうれしかったよおぉ~~!!
可能なら中期形態も出してほしかったなあぁ~~~~~!!!(大声)
赤緑青のポケモンが多かったけど新作のポケモンもそれなりにいて、初期ファンにも今のファンにもやさしい作りでした。

カラカラ。
かわいいーーカラカラかわいい!!
草むらでヒョコヒョコ動いてる姿がめちゃくちゃかわいかったです。
というかお母さんのことでトラウマを抱えている主人公くんが最初に捕まえるポケモンがカラカラって、まじですか。
お母さんの骨を被っているカラカラが似たような境遇の子に捕まえられてしまうのか。
主人公くんがバトルしないであっという間にモンスターボール投げたのちょっと戸惑いましたが
ポケモンを痛めつけて捕まえる文化のない世界なんですね。いいねやさしいね。
あっという間にカラカラに破られて200円がパアになったけどまあ200円ですからね、
怒ってホネブーメラン出してきたの、うんそうだよねって思った。

ベロリンガ。
電車の中で知らない人の顔なめちゃうベロリンガちゃん、本能のままに生きていてすばらしいです。
違法バトル場でも他のポケモンたちがRのせいでありとあらゆる攻撃技を繰り出す中、
ベロリンガちゃんだけはしたでなめる攻撃だったのめっちゃいとしかった。

ライムシティ。
人間とポケモンがパートナーシップを結び一緒に暮らしていて、ポケモンバトルもないしトレーナーもいないし
モンスターボールも売られていないことがアナウンスされる街。
ヒトカゲが歩いてる。トゲピー抱っこしてる人がいる。ピジョットが空を飛んでいる。
カイリキーが交通整理をしている道路をカビゴンがふさいでいる。
キモリもドードリオもニューラもヤンチャムも人間と一緒に歩いている。
何じゃこの街、最高!!!+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
画面のそこかしこにいるポケモンを目を皿のようにして探してしまったよ。楽しいよ!
ゼニガメ団もいるしさ~~一匹だけ三角形のサングラスしてるの泣きそうになったし
カメックスが消防署にいて消火活動してるの天職って思ったし
ガーディやウインディが警察犬として警察官と一緒にパトロールしてるのアニポケの再現じゃありませんか。
(ジュンサーさんはいなかったけど)
プリンがカラオケで人を眠らせてプク~って怒ってたり、ルンパッパがカフェで給仕してたり
オクタンが屋台で食べ物売ってるのめちゃくちゃ似合ってて泣きそうになりました。
街の看板にもポスターにも新聞にも遊び心がいっぱいで
ウパーやビクティニが看板にいたり、ルギアやリザードンやラティオス&ラティアスがポスターになってたり
ミュウのシルエットが新聞記事に載ってたり…。
こんなにポケモンが日常にいる街、最高!!

ブルー。
怒ったような顔をしてるけど実は緊張してブルブル震えているっていう裏設定があると聞いて
めちゃくちゃいとおしくなりました。がんばってたんだな、ブルーちゃん。
このブルーちゃんをヨシダさんというイケオジがパートナーとして信頼し一緒に仕事してるの最高ですね。

ピカチュウ。
ホームズみたいな帽子をかぶり、おっさん声でしゃべり、記憶をなくしてしまっているなんて
今までどの世界線のピカチュウにもなかった設定ですぞ!すごいね。
ピカチュウのおっさん声が聞こえてるの主人公くんだけですから
主人公くんがピカチュウと話してるシーンは周りの人からはピカチュウの言葉は「ピカピカ」って
いつもの鳴き声に聞こえるってことですよね。
そしてその!!ピカピカって声は大谷さんではないですか!!!!!(大声)
周りの人ヴィジョンに切り替わったとき急に大谷さんのピカピカって声が聞こえてきて心臓止まるところでした、
そういうところですよスタッフ。。
主人公くんの肩にピカチュウが乗ったシーンでアニポケのサトシくんとピカチュウのこととか
主人公くんとピカチュウが一緒に歩いてるシーンでピカVer.をプレイしたときのこととか
色んな記憶が蘇ってきて耐えられなかった。
「1日10万歩をめざしてる」のセリフでポケットピカチュウを思い出したファンいますよね!ね!?
しわしわの顔でアメリカ版ポケモンのオープニングテーマ歌ってるシーンはCMで何度も見たけど
フルで見たら思ったよりしわしわでちょっと気の毒になりました。。
クライマックスでピジョットの背に乗ってミュウツーに立ち向かうシーンは泣きそうになったよ!!
10万ボルトもボルテッカーも決まってたーーーうわああああんかっこいい。゚(゚´Д`゚)゚。
ピカチュウの顔はライアン・レイノルズ氏のモーションキャプチャーで再現されているので
お父さんに戻った後もピカチュウにしか見えなくて大混乱でした。わたしが。
ああその表情がその顔かたちがっ!さっきまで2時間眺め続けていたピカチュウなんですよ。
主人公くんへの態度がおっさんピカチュウそのもので(当たり前ですが)
隣に大谷さん声のピカチュウが並んでいると脳がバグって「今どっちがしゃべってる!?」ってなりました。
こんなことになるとは思わなかったよピカピ…。

エイパム。
怖かった(((((;´Д`))))。
Rを吸い込む前は「エイパムだ~かわいいな~!」って思って観てましたが
吸い込んだ後はグレムリンみたいになってしまって怖かったです。あわわ。
元に戻って本当によかった…君たちが君たちらしく生きられる世の中が一番いいですね。

バリヤード。
パントマイムのシーン最高でした!
無理矢理こちらの話を言って聞かせようとするピカチュウのやり方ではダメで
主人公くんがパントマイムで応えたらうまくいったの、すごくよかったです。
バリヤードにとってパントマイムは言語そのもので、それ以外では対話ができないっていうのは
バリヤードというポケモンを全肯定していてすばらしかった。
ひかるかべを作ってドアに鍵をかけて閉じこもってしまったバリヤードと対話するためには
こちらがバリちゃんの生き方を学習して歩み寄る必要があるんだな…。
コミュニケーションのひとつの形を示してくれたシーンだと思いました。
何よりパントマイムしてるバリちゃんが生き生きしてたのがね!よいね!!

違法ポケモンバトル場。
赤緑のロケット団基地を思い出すような、ゲームの闇の部分を実写化したようなシーンで
決して明るいだけじゃないポケモンの世界観をこうして表現するんだなあと思いました。
客席にガタイのいい人やポケモンがいたりバクオングがDJやってたり
ゴローンが転がってきたりする場所。ゲンガーがゲンガーだ!!!(大歓喜)
ゲンガーとカメックスのバトル、えっ、消えたり出現したり動きも素早いゲンガー超かっこよくないすか???
かげぶんしんとシャドーボール決めてくれたの叫んでしまったし
わたしの理想のゲンガーが暴れまわっていました。すばらしかった。
負けじとハイドロポンプ出してたカメックスもかっこよかったよ!

リザードン。
まさにドラゴンというか恐竜というか太古の昔に存在してそうなリアルな造形、
いや~つくづく実写に向いてるポケモンですね~。
アニポケでピカチュウとの体長差は見慣れていたはずなのに
CGでリアルに表現されるとここまで違うのか!ってびっくりしてしまった。
バトルもサトシくんのピカチュウではないから一方的になってしまってたけど
西島秀俊氏の声でピカピカー!が聴けると思ってなかったからリザちゃんに感謝しないと、
圧倒的強さを見せてくれてありがとうございます。かえんほうしゃかっこよかったです!
コイキングから進化したギャラドスに怯えてしまう表情がリアルだった…相手はみずタイプですからね。
「うちのベイビーに何をする!」ってパートナーの人が必死にリザードンを守ろうとしていて泣けてしまった、
きっと彼はリザちゃんがヒトカゲだった頃から一緒にいて、大切なパートナーなんだろうなって。
(ピカチュウとのバトルに乱入した主人公くんを責めるどころかリザードンのことをまず最初に心配するあたり、
ああこのリザちゃんはすばらしいパートナーをもったなと思いました)

コイキング&ギャラドス。
「コイキングは刺激を与えると進化する」というピカチュウの考えにより
水槽から放り出され苦しくてビチビチ跳ねていたら黄色い尻尾で叩かれたコイキングかわいそうでした。虐待反対!
いやしかしギャラドスかっこよかったですね…!
コイキング→ギャラドスの進化シーンを実写映画で作ってくれたのありがたみしかないですね、
ビジュアルがガラリと変わるので迫力で強烈な印象も残せるし。

コダック。
かわいい。(落ち着いて)
えっなに待って何あの存在、動いても止まっても頭押さえててもかわいい。
ピカチュウに足裏マッサージされて気持ちよくなっちゃってるシーン猛烈にかわいい。
研究所でヒロインにおんぶ紐つきでおんぶされて(20kgあるのに!)逃げ回ってるとき
ずーーっとファファファファ鳴いてて萌えしにそうになりました、
なんだあのかわいさーーーーー!!!(頭抱)本人は頭痛がひどくて大変だったろうけど。
ねんりき発動するシーンはアニポケより強烈な演出で、あれはもはやサイコキネシスでは。(覚えるよね)
というかあのヒロインさん、コダックのために移動中の車でもヒーリングBGMを流してストレス管理してるのいいよね、
コダックをバトルに使うつもりが全然なくて、ただひたすらかわいがってるんだよね。
コダックと生きるためにコダックにとって最適な環境を常に考えているんだなあ…素敵なパートナーさんだ。
最後の最後でコダックがピカチュウを抱きしめるシーンが素敵すぎて泣いてしまった。。

ゲッコウガ。
この映画においてエイパムに次ぐトラウマを残していきましたよね。
体の色が違ったから最初わからなかったけど実験の影響かもって思ったら怖くなった、なんてこと。
みずしゅりけん怖かったです。

ドダイトス。
大地が鳴動して何頭ものドダイトスが出現するシーンはまるで神話を見るようで神々しかった…。
「ドダイトスー!ドダイトスまじかーー!!」ってアン・シャーリーみたいに叫んでしまったよ。
巻き込まれた主人公くんたちは大変な目に遭いましたが
ドダイトスにとっては物音がしたからちょっと起きてみたくらいの感覚っぽかったし(実際すぐ寝たし)、
中盤のクライマックスですがこの後の展開に一切関係なかったのも笑いました。
きっとスタッフの中にドダイトス推しがいたか、
「大きいものが動いたらかっこいい」的な考えを持った人がいたんだろうな。

フシギダネ&ネマシュ。
もうフシギダネがわらわらと出てきただけで涙が止まりませんでした、
ダネフシャーーーーーわたしだーーーーーーっ!!!!!(≧Д≦)ノ
過去記事でも語ってますがわたしが世界一好きなポケモンはフシギダネなのですよ、
そのポケモンがこんなに、こんなに画面に何匹も。ありがとうございます。ありがとうございます。
鳴き声が「ダネフッシ」じゃなく「クルルル…」だったのはちょっと残念でしたがこの際目を瞑ろう、
フシギダネ天国を作ってくれてありがとうございました。(深々)
めぐ姉が声を当てたフシギダネもいたそうなので後で観直さなくては。
水辺に生きてるんだね~ネマシュも一緒なんだね、どこへ連れて行ってくれるの、
あれ、大きな岩があるね、なんか捧げ物の祭壇みたいだね…って思ってたら
ミュウツーが現れたので( д) ゚ ゚ ってなりました。

イーブイ。
引きでシルエットしかなくても君だとわかったよ!小田部さんのデザインは強い。
あっという間にブースターになっちゃったけどね…きっとスタッフさんの中にブースター推しの人がいたんですね。
このときわたしが画面に向かって「エーフィじゃないのかよ!」と叫んだのと同時に、
一緒に見ていた弟くんは「ブラッキーじゃねえのかよ!」って叫んでました。
ちなみにもし別居の妹ちゃんが昨夜家にいたら「シャワーズじゃないのかよ!」って叫んでたと思う。
きょうだいで推しが全然違うのです。みんな違ってみんないい。
欲を言えばほのおのいしを使って進化するシーンが見たかったな~ブースターちゃん。
尻尾がふさふさして超かわいかったです。
尻尾に毛が生えてるデザインのポケモンはあの世界ではもれなくふさふさにされる。
絶対手触りいいよね。抱きしめたい。ブースターやガーディの尻尾モフりたい。最高。

メタモン。
テレビ局のスタジオで一瞬で人間に化けたの感動しました。
メタモンが実際に存在するってそういうことだよねー!!夢があるなあ(*´︶`*)☆
本田圭佑氏みたいなサングラスしてるな…って思ったらもう本田氏にしか見えなくなってしまいました、
あれメタモンの目を隠すためですよね!
メタモンは他の生き物に完璧に化けられるけど目だけはメタモンのままっていうのも
アニポケの設定を活かしてくれていてもう何度目かわかりませんがスタッフに感謝でしたよ。
次々に化けて主人公くんを翻弄したあげくカイリキーの姿で殴っちゃだめー!って思ったけど威力はメタモンなのか、
そこまで主人公くんが吹っ飛ばなくてよかったけど
その後カラカラに化けたのはおまえ正気か!?ってなった…いや記憶を読んだってことなのか。

ミュウツー。
わたしは知っている。幼少期にミュウツーの逆襲を見た人はミュウツーが強く美しくかっこよく映像化されれば
無条件で拝み倒す習性があることを。
サイコキネシスで研究所の設備ぶっこわすシーンも世界制覇したみたいにお空に君臨するシーンも
我に返って主人公くんとピカチュウを助けてくれるシーンもすばらしかったです。
「20年前にカントー地方から逃走」って言われてたからあれって思ったんですけど
この映画が公開されたのは2019年なので20年前というと1999年なわけで
あっこれ誕生&逆襲と地続きの世界か…!ってなって鳥肌が立ちました。
制作スタッフはあの作品も履修済みということですか。ありがとうございます。
誕生と同じように実験に利用されて最初は人間を憎んでいたけど、反対した主人公くんのお父さんのことは信じてくれて
事故から守ってくれてピカチュウと一体化させた能力についても
いやミュウツーならできるでしょと思わせてくれる説得力がありましたね。ミュウツー万能説。
声が山ちゃんと木下さんのダブルキャストでしたね~。
山ちゃんついにミュウツーもやりましたね!逆襲ではミュウだったけどね。

人間たち。
幼少期はポケモンのポスターを部屋中に貼りピカチュウのベッドで寝ていた主人公くん。
お父さんの部屋を訪れてテレビを消したのちょっとドキっとしましたよね、
サトシくんもそうしてマサラタウンを出発していったからね。
記者さんがコダックをパートナーにしているのはたぶんカスミさんがモデルだからだろうな…。
研究所の人々のやってることがゲームやアニポケのロケット団やミュウツーの誕生の博士に似ていて
あの映画で博士以外の研究所の人が何をやっていたのかは描かれないけど
この映画がひとつのifを出してくれたような。
黒幕さんの野望はサカキ様も考えつかなかったようなものだったのですごかった、
ポケモンになろうとした人って今までいましたっけ…!?
(余談ですが演者のビル・ナイ氏は映画出演が決まってポケモンのゲームと攻略本を買いプレイしてみたら
ドハマリしてしまったというエピソードがすごい)
その息子氏はちゃんとしたいい人でしたな。
メタモンに捕まってたとき主人公くんに対して三木眞声で「後ろ後ろ!」とか言うから笑ってしまったけど
最後はめちゃくちゃかっこいいこと言って去って行きましたね。よかった。

エンディング。
公式が無料配信しているので何も言わずに見てください。→こちら
絵柄も音楽もだけどラストカットがモンスターボールなの最高なんですよ!!(大声)


以上、感想という名の叫びでした。ご清聴ありがとうございました。


名探偵ピカチュウは去年の3月に京都ポケセンでパネルを見まして
その時は少し興味をもった程度だったので写真撮ってこなかったんですよね…。
なぜ撮ってこなかったんだ自分~~~アホ~~~~~!!(ノД`)・゜・。
だってこんなにツボるとは思ってなかったんだあの頃はっ…!
今あのとき触ったピカチュウの尻尾のふわふわが懐かしくて仕方ありません。(もう遅い)
ワーナー・ブラザースの皆様本当にありがとうございました。あなたたちのポケモン愛むちゃくちゃ伝わってきました。
吹き替え版はシトロン役の梶さん、カキ役の石川さん、ロケット団のめぐ姉・三木眞・イヌコさんが出演しているし
ポケモンもピカチュウが大谷さんだったりコダックが愛河さんだったりプリンがかないさんだったりと
アニポケのオリジナル声優さんたちがそのままポケモンの声を当てていて泣きそうでした。
英語版も色々と遊び心があるみたいなので字幕で観てみたいなあ。
2020_05
16
(Sat)23:56

ここではないどこか。

※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は23日に更新予定です。


ouchibura1.jpg
ぶらぶら美術・博物館の公式アカウントが「#おうちでBura_Bi_Now」のハッシュタグを使って
家の中でアートを楽しむ方法をシェアしているのでわたしもやってみました。
うちにいるアートなぬいぐるみ&お人形さんたち。
展覧会の特設ショップで買ったりガチャ回したり朝早く美術館に並んでゲットしたものです。
真ん中のリラックマは世田美のボス美展で買ったラ・ジャポネーズのコスプレをしたぬいぐるみで
左下にごちゃごちゃしているのはPUTITTO series 鳥獣戯画(コップのフチに引っ掛けるフィギュア)で
あとはガチャの蘭奢待とか太陽の塔とか。ハンプティ・ダンプティはアリス展か何かでゲットしたんだったかな…。
左上の遮光器土偶ストラップは東博140周年記念フィギュアで初もうでのときにもらいに行きました。
懐かしいなあ。

ouchibura2.jpg
展示図録もちょこちょこ買いますので今では本棚に入りきらなくて床に積んでいる始末。。
こちらは日本美術の図録の一部です。(一番左に去年のカラヴァッジョ展があるけどね)

ouchibura3.jpg
歴史や文学系の展覧会とか印象派とか近現代美術とか、ごちゃまぜゾーン。
図録って、展覧会場を出たばかりのときはテンション高いから勢いで買って帰ってガーッと読んで
それきりだったりすることが多いので(毎日何だかんだあるし他の展覧会にも行くしね)、
こういう機会でもないと読み返さないことに気づいてちょこちょこめくってみたりしています。
特別展の内容って半分くらい忘れてますけど半分くらいは覚えてるもんですね、
「ああ、これ見た見た!」って思い出します。
図版のページもですが冒頭に載ってる専門家や学芸員さんの解説文などもこの機会にちゃんと読んでみると
思い出すことも新しい発見などもあって楽しい。

ouchibura4.jpg
行きたかったけど中止or延期になってしまっている展覧会のチラシ。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展みたいに東京展は休館でも秋の大阪展はできるかもしれない、
みたいな特別展もありますけど
単館展示で巡回のない展覧会はもうどうしようもない…。
(三菱の子ども展も開催→休館になったのでスケジュールを考えれば2月中に行けたかもしれないけど
もうその頃には屋内へのお出かけは危険な状況になってきていたので諦めたんだよな…)
なので、せめて忘れないようにチラシだけでもとっておきたいと思います。
この他にも中止や延期になった展覧会はたくさんあると思う。
あとチラシもらえてないけど原鉄道模型博物館のシンカリオンスペシャルギャラリー展も中止になってしまったんだよー!
円盤発売を見据えた展示会になるはずだったのに。。行きたかった。

現在、国内や世界各国のミュージアムがオンライン上でビューイングやバーチャルツアーを開催していて
色んなミュージアムの展示をネットで見られるようになっているし、
Googleアートプロジェクトや国内外のデジタル・アーカイブなどで美術品の画像が高画質で見られるし
そのためのポータルサイトやデータベースがここ最近わーっと出現していて
関係者の皆様の努力と行動に頭が下がります。
特に作品を画像で見られるのは本当にうれしい…館によってはかなり大きく鮮明な画像を出してくれていて
自由に拡大して鑑賞できるので細かい部分まで楽しめる。
なるべく本物を見たい人生だけど作品に思いっきり近づいて見るのは画像だからできることでもあるのでな…。
あと任天堂のあつ森に美術館が画像提供をして自分美術館が作れるようになったじゃないすか、
あれすごく気になっています。
ゲームで美術が楽しめるとは…パブリックドメインの可能性は無限大だなあと改めて感じる。

展覧会だけじゃない、どうしても行きたかった舞台もあります。
今年の3月にリニューアルオープンしたパルコ劇場で上演されるはずだった
佐々木蔵之介氏主演の舞台「佐渡島他吉の生涯」も
今月から始まる予定でしたけど全日程が中止になりました。。
チラシは公演のときにもらおうと思っていたから手元にない。。つらい。。
せめてチラシだけでも手に入れたいので中古サイト回るかなあ…。
歌舞伎座や新橋演舞場をはじめ歌舞伎の公演も3月から軒並み中止ですが
歌舞伎座や国立劇場が3月の公演を動画で無料公開してくださったので
Youtubeの松竹チャンネルや国立劇場のチャンネルで拝見できてとてもうれしかった。
幸四郎さんの高坏めちゃくちゃかわいくておもしろくて大笑いしたし
菊之助さんの四の切はめちゃくちゃ優雅でおしゃれなお狐さんでした。
そしてどちらのお舞台でも、いつもならここで大向こうや拍手が起こるな、と思われる場面でも
まったく何も聞こえずシーンと静まり返っているのがもう、何も言えません。。
役者さんたちも「高麗屋!」とか聞こえないと調子狂ってしまうのではないかな…。
画面のこちら側から拍手と大向こうを送りました。

昔から引きこもりは大得意で基本は出無精なんですが
その反面、いつだってここではないどこかへ出かけたくてたまらない自分がいます。
スタバや図書館でデスクワークすること。ふらりとカフェに行くこと。ミュージアムで鑑賞。劇場で観劇。
近場でも無意味に電車や船に乗ること。旅先の名所観光地をぶらぶら歩くこと。新幹線を見ること。
全部できなくなりました。
たぶん自覚してる以上に気持ちがまいってるような気がする…。
和菓子屋さんが開いていてくださるのが本当に救いになっています。お菓子アートに触れられる。有難い。


お寺や神社も大きなお祭を中止にして関係者で例大祭のみ、などになっていますけど
御朱印やグッズの通信販売などで何とかして繋がろうとしてくださっていて、それがとてもうれしいです。
ouchigoshu1.jpg
毎年のように参拝している京都の六道珍皇寺さんが、今年の春の公開を中止にする代わりに
頒布予定だった特別御朱印を通販してくださいました。
薬師佛見開き金紙墨書朱印。ご本尊の薬師如来像に感染症の早期終息を願って。
夏の特別公開ももしかしたら中止になるかもしれなくて、その際も御朱印は郵送対応になるそうです。
ありがとうございます。ありがとうございます。

ouchigoshu3.jpg
同じく京都の宝蔵寺さんの御朱印帳。
前の御朱印帳がいっぱいになったので、若冲の弟・白歳の書き入れVer.を郵送してもらいました。
宝蔵寺さんは数年前から御朱印の通販をやっているので、今回も特に慌てなかったと思いますが
いつもは1週間程度だった申し込み期限が今回は1ヶ月程度まで伸ばしてくださっていました。
お蔭でギリギリお願いできたよ…ありがとうございます。

ouchigoshu2.jpg
調布市の國領神社さんはアマビエ様の御朱印を新しく作られたのですが
これ、神社のサイトから「ダウンロード」できます!→こちら
御朱印をダウンロードできる時代が来るとは…!神社のご厚意に感謝です。
(実は國領さん行ったことない…状況が落ち着いたら行かねば)

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京都観世会館さんが今年の6月に上演するはずだった復活能「篁」をとても楽しみにしていましたが
来年の2月に延期になりました。
会報誌に紹介文が載っていると聞いて電話をしたら送ってくださいました!ありがとうございます。
来年までには落ち着いて観劇に行けますように。
2020_05
09
(Sat)23:59

お取り寄せな日々の過ごしかた。

※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は16日に更新予定です。


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花扇に「子どもの日商品です」(By店員さん)ということで
超絶かわいい薯蕷饅頭が売られていたので!

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買って帰ってきましたとも☆
コアラとライオンとパンダが最強にかわいかったので(*´︶`*)。
手前の花籠もとても綺麗でした。職人さんの繊細な技術がこれでもかと詰め込まれた一品。すばらしいです。

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かんだ和彩のこいのぼり。
水色、ピンク、黄色、紫、オレンジの5色があるそうですが
わたしがお店に行ったときは売れてしまっていたのか、黄色とオレンジだけ残っていました。よきかな。

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同じくかんだ和彩の藤の花。
今年は暖冬でしたから藤が咲くのも早かったですね。


最近、ネット上を中心にあちこちで表現されまくっているアマビエ様が
先月あたりからついに和菓子業界にも進出し始めまして、
#アマビエチャレンジ #全国和菓子アマビエ大会 なるハッシュタグまでできていて
検索すると色んなデザインのアマビエ様が見られてすごく楽しい。
これ何とかして全部集めて写真集とか出してくださらないだろうか~買いますよ。
amabie8.jpg
横浜、愛知、広島、徳島、岡山など多くの地域の和菓子屋さんがアマビエ様を制作し販売開始する中、
ついに我らがくらづくり本舗がアマビエ様を売るというので早速最寄りのお店に行ってみたら
山積みされていて思わず笑ってしまった^^
くらづくりのWebサイトでは少量ずつの制作でご予約承りますってことでしたけど
こんなに入荷してくれたお店に感謝☆

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思わず2匹買ってしまった。
5月の生菓子である初夏景色と河原撫子もかわいい☆

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江戸時代のかわら版によれば肥後の海で役人の前に現れて
「今年から6年間は諸国で豊作になるが疫病も流行する。
私の姿を写し人々に早々に見せなさい」などと告げ海へ帰っていったというアマビエ。→こちら
アマビエに関する資料はあまりなくて、感染症が流行するたびに人々に思い出されているようですが
現代のアマビエ様は疫病退散の御利益がある存在へとアップデートされたらしく、
あちこちで「疫病退散」の言葉とともに表現・販売されているのを見かけます。
くらづくりのアマビエ様もケースにでかでかとシールが貼ってあります。なんだか封印のお札みたい。

amabie3.jpg
見てくださいこのつぶらな瞳!かわいい☆
今しも海から出てきたばかりのような髪のしっとり具合まで見事に表現されている。

全国のお菓子屋さんによるアマビエ様の和菓子、可能なら全国行脚してすべて買いたいくらいなのですが
今はこういう状況ですのでそういうわけにもいかず。。
また生菓子は繊細なため、通販してくださるお店は少ないのですが(無理もない)、
最近は「アマビエ様通販はじめました」というお店がちらほら出てきてくれて本当にうれしいです。
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山形の佐藤屋さんのアマビエ様セット!
御主人直筆のイラストとメッセージも同封されていました。(佐藤屋さんの描く絵は味わい深くて好きです)
軽い気持ちでアマビエ様を作ってTwitterにUPしたら多くの反響があったので
冷凍配送に踏み切ってくださったとのこと…ありがとうございます。
届けてくださった配送業者さんもありがとうございます。ありがとうございます。

amabie9.jpg
もう伝票のこれ見ただけでワクワクが止まらなかった。

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アマビエ様。と、一緒に届いた「いしずえ」と「頂」。
いちじくの羊羹大好きです!頂のさわやかな味もすばらしい。
というか、甘いだけじゃない佐藤屋さんの味付けは大変にわたしの好みにマッチしていて
何を買っても「おいしい!」以外の感想が出てこない。
状況が落ち着いたらまた新宿高島屋にお菓子買いに行きたいなあ…。

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佐藤屋さんのアマビエ様。くらづくりのアマビエ様とはまた違うデザインです。
金粉が振ってあるの豪華。

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あまりに感動したので一緒に並べて撮ってしまった。
埼玉と山形のアマビエ様のツーショットが実現しました~楽しいね、楽しいね☆


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食べマスリラックマ、今回はリラックマとキイロイトリが苺のコスプレをしています。
キイロイトリがもはやアカイトリになってるよ。

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食べマスドラえもん、今回は今のドラちゃんと初期のドラちゃんです。
本来なら春休みのドラえもん映画の公開に合わせての発売だったんだろうけど
映画が延期になりましたのでお菓子のみの販売です。
いやお菓子だけでも売られてよかったよ…。

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食べマス江戸川コナンくん&赤井秀一氏!
コナンくんはともかく赤井さんがミニキャラ化されたあげく和菓子になると誰が想像したでしょうか、
いやそこは蘭ねえちゃんではないのか。。
こちらもドラえもんと同じく、GWの映画公開に合わせての発売だったと思うんですが
コナンも映画が延期になりましたのでお菓子のみの販売になったんだな。
コナン映画は毎年劇場に見に行くのが恒例になっていたのに…何ということでしょう…。

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そうだよ今回の映画の舞台は名古屋だったんだよ!!!!!
コナンくんがリニアに乗って、赤井さんが名古屋のどこかを狙撃して
街中が大変なことになるはずだったんですよおおおお。゚(゚´Д`゚)゚。
名古屋が大混乱に陥る!とSNSで大騒ぎしていた名古屋市民のお気持ちを想像すると胸が苦しい、
みなさんあんなに楽しみにしていらっしゃったのに。
(ゴジラに壊される街のみなさんが大喜びするみたいなやつ)
ウッウッ…早くこの状況落ち着いてほしい…名古屋の映画観に行きたい…!


追記にシンカリオンな日々です。↓
(何だか久し振りな気がして前回の日々をみたらなんと2ヶ月ぶり!
そんなに書いてなかったか…お出かけしてないもんなあ)

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2020_05
02
(Sat)23:58

「わいはただただ絵が描きたいんや」「おれはただ絵が描きたいだけなんだ」

※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は9日に更新予定です。


原田マハ『風神雷神』上下巻を読みました。
俵屋宗達の少年時代を描いた小説…なのですが、たぶんそれだけだったら読まなかったと思うのですが
「宗達少年が1582年の遣欧使節の少年たちと出会い彼らと一緒にイタリアまで旅をして
同じく少年時代のカラヴァッジョに会う」的なあらすじを単行本の帯で見て
なん…だと…!!??ってなって読書決定。
特に下巻の衝撃が色々とすごい、宗達くんほんとにヨーロッパ着いちゃったよ、イタリア行っちゃったよ!とか。
宗達が主人公の小説で「ピサの斜塔」って出てくるのすごいよね…!
宗達の前半生がほぼ不明だからこそ書ける物語だと思いますが
原田さんは遣欧使節の行程はもちろん、当時の日本とイタリアの時代背景もしっかり書かれて
そのうえで想像の翼を思い切りはばたかせているのが素敵でした。
存分に楽しませてもらいました。よいおうち時間を過ごせた。

1580年の肥前。準備中の遣欧使節団のもとへやってきて
長旅で絵筆が持てなくてくさくさしていたので紙と筆を要求して
巨大な紙いっぱいにつがいの鷺を描いてみせた野々村伊三郎(宗達)くん、自称14歳☆
「よっしゃ、ほな、いきまっせ」京ことばしゃべる宗達、最高!!(≧∀≦)
もうこのときの宗達は信長や永徳とも出会っていて
12歳で狩野永徳の洛中洛外図屏風の制作に参加したあげく永徳に「養子にしたい」とまで乞われるくらい
(その場でノブ様にダメって言われちゃうんだけど)実力のある少年として書かれていて、
でも全然偉ぶることなく(バカにされたら怒るけど)白い紙が目の前にあれば何かしら描いちゃったり
美術を見ればすぐ心動いたり感動して泣いたりしちゃうような、
とにかく「絵が好き」「絵が描きたい」気持ちが強い子だったりします。
小さい頃に家の近所にできた南蛮寺の聖母子像に衝撃を受けて以来、
「いつかたくさんの南蛮の絵を見る」「それらを模した絵ではなく超える己の絵を描く」と決めて
色々がんばっていたら洛中洛外図作りに巻き込まれたあげく
ノブ様に「おまえパードレたちと一緒にキリストの王の国へ行け、ローマを見てこい」と言われてしまい。。
キリスト教関係者は現地の信仰を、それ以外の者は活版印刷を学んでくるという壮大なプロジェクトだと聞いて
宗達くん顎が外れるくらいびっくりしちゃうんですけど、
ノブ様が宗達に行けといった本当の理由が「活版印刷は表向き。ローマの洛中洛外図を描いて持ってこい」
てなことだったのでさらにびっくり。。
宗達だけでなくアゴスティーノっていう名前までいただいちゃったし(宗達の名前もノブ様が与えたことになってます)
「俺様が推挙したんだから辞退はダメ」って言われて、行くしかなくなるっていう。
あわわ。この小説のノブ様もかなり強引な人だな…。
でもって使節団が長崎を出発したのは1582年2月中旬なので、本能寺の変の3か月半前なのだな…。
この物語の宗達くんは晩年のノブ様に出会ったことになるのだね。
(あとこのとき、永徳の子の孝信(探幽の父)がすでに生まれていて10代ですが
出てくるかなと思ってたけどあまり描かれてはいなかったな…。
あと永徳のもとにいた菅次郎少年は山楽だったりするんだろうか)

原マルティノくんは信心深くて常識人といいますか、
ラテン語やイタリア語がわかるので、宗達が現地で外出するときはだいたいマルティノくんがついてきてくれて
外国やキリスト教圏で過ごすコツをまったくわかっていない宗達くんに
「そういうこと言っちゃダメだよ」「これはこうするんだよ」ってひとつひとつ全部教えてくれて優しい。
みんながアゴスティーノって呼ぶ中マルティノだけは宗達って呼んでるんですよね、
宗達が洗礼を受けていないせいもあるけど、絵師の名前で呼んだ方がいいからって呼んでくれるんだよね。
「西洋の絵師は見事な絵を描くから少年ではないはず」と笑う宗達に
「日本には天賦の才を持った少年絵師がいる。そいつの名は俵屋宗達だ。だから西洋にもいるかも」って
言ってくれるマルティノかっこよすーー!!!素敵だ(*´ `*)☆
千々石ミゲルも中浦ジュリアンも伊東マンショもみんなかわいい、
彼らは生まれた年がはっきりしているわけではないけど、10代前半であったことは確かで
宗達くんも1580年の時点で14歳(自称)だからたぶん実際は12~13歳くらいですよね。
同年代として設定されているのでみんな仲がいいし、にらめっこや取っ組み合いのケンカもするし
見得を張って大口たたいたりもするし将来の不安も語り合ったりする。
遣欧使節の旅は遣隋使や遣唐使がそうだったようにとても過酷で
距離がアジアからヨーロッパまで伸びたぶん危険も増しているわけで、
少年たちは、海を渡ることが社会的にどういうことかはまだ小さいから背伸びしてわかろうとしている感じで
本質的には悟ってそうだなと思いました。
語学ができて信心深くて知識だけとはいえ外国のことも知ってて、自立してるなあ…と思うけど
ヴァリニャーノさんがゴアに残ると言い出したときに「自分がキリシタンじゃないから」だと思ってしまう宗達は
とても子どもに見えて…いや子どもだけど…なんというか、年相応に見えたのでした。
京都を出る前、宗達はお父さんから風神雷神を描いた金色の扇をもらうのですが
(この扇が色々と大活躍で、嵐の海で宗達が扇を振ってその金色で近くの船に合図したりしてる)
それは「形見のつもりで」もらっていて、以後はヴァリニャーノさんを親だと思ってきた宗達にとって
ヴァリニャーノさんがインドのイエズス会のためにローマに行かないとなったらそりゃしょんぼりしちゃうよな…。
(アレッサンドロ・ヴァリアーノはこのとき実際にローマへは行かずゴアに残っています)
宗達に日本語で話しかけてくれて、マリアやキリストではなく神の愛について教えてくれて
やさしかったヴァリニャーノさんとのお別れのシーンは泣けました。
このエピソード以降の宗達くんはちょっと精神的に強くなったように見える。

西洋史上の人物たちも次々に出てきます。
1584年10月に使節団がマドリードでフェリペ2世に謁見したとき、
なりゆきで宗達が父の扇を2世に見せる流れになるのですが
このとき2世が扇に描かれた風神雷神を「ディアブロ(diablo)」と表現したのがちょっとおもしろかったです。
空を飛んでて角が生えてたらそりゃ悪魔に見えてもおかしくはないか…。
(ただ、話はちょっとずれますが、この視点は大切だなと思ったことも確かでした。
宗達の風神雷神は、現代では「おもしろみ」「ユーモラス」「かわいい」などと言われていますが
当時もそう言われたかどうかはわからないので…。
あの絵が果たしてユーモラスかどうかは、見た人の主観でしかないのだよね)
ピサに到着してトスカーナ大公フランチェスコ1世が開いた舞踏会でコジモ1世の幽霊に会うシーンでは
ブロンズィーノの描いたエレオノーラ(妻)とジョヴァンニ(息子その2)の肖像画を見せながら
家族自慢を始めるコジモさんがかわいかったです。
(このエレオノーラとジョヴァンニの肖像画はウフィツィ美術館にあるやつかな→こちら
メディチ家の礼拝堂でダ・ヴィンチの聖母子を見つけた宗達くんが感動のあまり動けなくなってしまうのですが
ダ・ヴィンチ見ただけでこんなになってしまうならミケランジェロとか見たらどうなってしまうのこの子…
とか思いながら読んでいたら。
最後の審判の前で声もなくして泣いたよこの子。。。゚(゚´Д`゚)゚。
すごいよヴァチカンまで行ってしまったよ宗達くん…。
システィーナの美術に圧倒されてボーっと立ち止まり見とれてしまっているのをマルティノくんに注意されますが
ヴァチカンのパオロ神父が「みなさん立ち止まりますから」って言ってくれて思う存分見られてよかったね…。
ノブ様からローマ教皇への献上品の中に例の洛中洛外図屏風があって
それを見たグレゴリウス13世が「余は今、旅をした」と感想を伝えてくれるのが素敵でした。

1585年6月から一行はイタリアの諸都市を訪問していて、ミラノにも滞在しているのですが
宗達とマルティノが散歩していて街の教会を訪れて、そこがまさかのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で
2人で最後の晩餐を見ていたらミケランジェロ・メリージという少年がドアを開けて入ってきまして…。
待ってえええぇ宗達とカラヴァッジョが出会ってしまったよ!!(゚Д゚;≡;゚Д゚)
シャツにベスト着てるってことは果物の皮をむく少年みたいなファッションてことだろうか、
あの絵の子はシャツだけですけど…。
「おれは17歳だがおまえ年下だろ」とかマウント取る宗達くんに
「おまえらが使節団?冗談だろ」みたいな感じで信じてくれないメリージくん、
でもダ・ヴィンチの絵の話になったとたんに意気投合しちゃうのおもしろい(笑)。
「祈るより先に絵として見てしまう」「マジで??実はおれも」から始まって
ダ・ヴィンチもミケランジェロもめっちゃリスペクトしているので宗達たちがこれまで見てきた絵について話すと
「聖母子見たの!?えっ、ヴァチカンも行ったの!!?いーなー!!」って
めっちゃ羨ましがるの本当にかわいかったです(*´︶`*)。
殴り合って握手するのは少年漫画ですけど、絵を語り合って分かり合うのは何漫画というんだろう(笑)。
まだ14歳だから工房では親方や兄弟子たちの仕事の準備をやらされるだけで絵を描かせてもらえなくて
仕方なく夜になって部屋に引きこもって自主練習してたら
「おまえの部屋のろうそくの減り方が早い」って兄弟子に注意されてケンカになって
教会に懺悔しに来たけどヴェロネーゼを見たらどうでもよくなっちゃったミケランジェロ・メリージくん!
「ヴェロネーゼを見たとき、ほんものの何かを見たと思った」「それがほんものだとわかった」の感慨は
わたしにも経験があるのでよくわかりました。
子どもの頃に見る美術は、技法はわからなくてもその作品がすごいってことはわかったりするんですよね…。
さらに宗達が「ミケランジェロと名前がかぶるならダ・ヴィンチみたいに出身地の名前を名乗ったら」と提案してくれて
カラヴァッジョと名乗ることを決めるメリージくん!!
「おまえの絵を見せろ」と頼まれてスケッチを持ってきていなかった宗達くんが父の扇をわたして
「ユピテルとアイオロスだよ」って説明するのすごく素敵だし
「この先どこへ行こうとこれを連れてゆくよ」と返したカラヴァッジョくんも素敵だし
扇のお礼にと後日カラヴァッジョくんが風神雷神の絵を描いて持って来てくれるの最高にエモい。
やまと絵の風神雷神と油彩画の風神雷神の交換とか!

宗達くん、ミケランジェロにも会えるとよかったけどね…史実でもギリギリ重ならないんですよね。(1564年没)
そこも上手い。

カラヴァッジョは1584年からミラノのシモーネ・ペテルツァーノのもとで修業を始めていて
1585年6月に遣欧使節団がミラノに滞在しているのですが、
「原マルティノとカラヴァッジョが9日間だけ同じ街にいた」という史実をもとに
ここまで想像を膨らませる原田さんはすごいな…。
あとこの小説、実は上巻のプロローグと下巻のエピローグに
現代の京博に勤める学芸員の望月彩という宗達研究者が
マカオで風神雷神の絵とマルティノが残した古文書を見つけるまでのエピソードが書かれるのですが
その絵は木板に描かれた油彩画なのでたぶん少年カラヴァッジョの絵だろうと思う。
マルティノは追放先のマカオで亡くなっているのでこれも史実にあわせたフィクションですね。
史実ですと宗達くんは日本で活躍したことになっているので
カラヴァッジョの絵とともに帰国しているはずですが、絵はマルティノにあげちゃったのかな…。
学芸員さんはなぜその絵がマカオにあったかというところまでたどり着くことはできるだろうか。
(物語は古文書の研究を始めたところで終わります)
現代パートはたぶん原田さんのご経験が反映されているのだと思う。
あとわたし、原田さんて、書かれる小説のラインナップからてっきり西洋美術がご専門なのかと思っていたので
今回、宗達を書かれたと知ってびっくりしたんですよね…。
それも、この本を読んでみたいと思った理由のひとつだったりします。
『ジヴェルニーの食卓』も『モネのあしあと』も『常設展示室』も静かな物語でしたけど、
『風神雷神』は冒険譚なので迫力が違いました。いやはや。
あ、あと『たゆたえども沈まず』も読んでみたいなあ。


あと原田さんは巻末やインタビューで、この本を書くにあたり
若桑みどり氏の『クアトロ・ラガッツィ:天正少年使節と世界帝国』を読まれたと書いていらっしゃいましたな…。
わたしも後で読んでみよう。