この夏の展示室。
※しばらくブログの更新をゆっくりにします。次回は15日に更新予定です。
前回記事の続き。
東博平成館にてきもの展を鑑賞した後、本館の展示も見てきました。
お正月以来の本館…状況を考えると喜ぶことはできないけど、来ることができたのはやっぱりうれしくて
なんというかとても「帰って来た」気持ちでした。やっぱりわたしはミュージアムが好きです。
現在、東博の特別展を予約して鑑賞した人はそのまま本館の展示も見られますが
本館のみを鑑賞する人も日時指定の予約が必要です。(詳細は東博HPのお知らせへどうぞ)
特別展も例年に比べて鑑賞者が少なかったけど、本館はさらに少なくて
あの広い広い展示室に4~5人いるかいないかなんて、たぶんわたしの本館観測史上初めてでした。
きもの展だけ見て帰った人が多かったのかな…。
いつもなら行列ができている1階刀剣展示室のパーテーションもガラガラで
大包平の前にいた人たちはゆっくり鑑賞できていたようでよかったけれども。
あ。展示室のレイアウトも少し変更されていました。
陶器や刀剣の展示室から展示ケースが減って、展示する作品も減っていまして
自然にソーシャルディスタンスが取れるようになっていました。
(とはいえ人と距離を取ることは意識した方がいいと思う)

国宝「地獄草紙」から、火雲霧(詞書では雲火霧)の部分。
獄卒が炎の中に罪人を投げ込み、彼らの体は燃え尽きますが再び蘇生するので
また獄卒によって炎に投げ込まれる…という繰り返しの場面です。
燃えあがる地獄の業火の表現の凄まじさに息をのむ。
出光美術館の50周年展で伴大納言絵巻の応天門炎上の場面を見たときも思ったけど
この炎を描いた絵師は火事場を見たことがある人じゃないかな…それも猛烈なやつ…。
この絵巻の成立は中世とのことですので、制作はたぶん京都だと思うけど
火事といえばお江戸ですけど、いにしえの京都も火事が多発していて
大火ともなればものすごい被害が出ているのでな…。
炎の表現もですが、焼かれる人々の様子ももしかしたら絵師は目撃しているかもしれないな。
あと絵巻物で印象に残ったのは重要文化財「紫式部日記絵巻」です。
個人蔵のため写真には撮れませんでしたが、
敦良親王の五十日の祝儀や道長が紫式部の局を訪れる場面が展示されていました。
国宝源氏物語絵巻の絵の雰囲気と近いので、成立した時代も近いのかしら。

景徳鎮の古染付一閑人火入。
過去に何度か見たことのある器ですが、前は縁にくっついている人の表情がわかるように撮りましたが
今度は別角度から、背中がわかるように撮ってみました。
あなたこんなファッションだったのね…!履き物が水玉模様でかわいい。

屏風のお部屋。
尾形光琳の風神雷神図と、久隅守景の納涼図屛風が並んでいました。
(光琳の屏風はもう何度も見ているのでアップの写真は省略)

「納涼図屛風」部分。
瓢箪の木の下で3人の人物が涼んでいます。家族かな?
色んな方面から日本一ゆるい国宝とか言われてますけど、確かに表情がすごくゆるい(笑)。
テレビや画集で何度か見ている絵ですが、サン美の守景展に行ったときもなかったから
写真に撮れたのはたぶん初めて。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
前回記事の続き。
東博平成館にてきもの展を鑑賞した後、本館の展示も見てきました。
お正月以来の本館…状況を考えると喜ぶことはできないけど、来ることができたのはやっぱりうれしくて
なんというかとても「帰って来た」気持ちでした。やっぱりわたしはミュージアムが好きです。
現在、東博の特別展を予約して鑑賞した人はそのまま本館の展示も見られますが
本館のみを鑑賞する人も日時指定の予約が必要です。(詳細は東博HPのお知らせへどうぞ)
特別展も例年に比べて鑑賞者が少なかったけど、本館はさらに少なくて
あの広い広い展示室に4~5人いるかいないかなんて、たぶんわたしの本館観測史上初めてでした。
きもの展だけ見て帰った人が多かったのかな…。
いつもなら行列ができている1階刀剣展示室のパーテーションもガラガラで
大包平の前にいた人たちはゆっくり鑑賞できていたようでよかったけれども。
あ。展示室のレイアウトも少し変更されていました。
陶器や刀剣の展示室から展示ケースが減って、展示する作品も減っていまして
自然にソーシャルディスタンスが取れるようになっていました。
(とはいえ人と距離を取ることは意識した方がいいと思う)

国宝「地獄草紙」から、火雲霧(詞書では雲火霧)の部分。
獄卒が炎の中に罪人を投げ込み、彼らの体は燃え尽きますが再び蘇生するので
また獄卒によって炎に投げ込まれる…という繰り返しの場面です。
燃えあがる地獄の業火の表現の凄まじさに息をのむ。
出光美術館の50周年展で伴大納言絵巻の応天門炎上の場面を見たときも思ったけど
この炎を描いた絵師は火事場を見たことがある人じゃないかな…それも猛烈なやつ…。
この絵巻の成立は中世とのことですので、制作はたぶん京都だと思うけど
火事といえばお江戸ですけど、いにしえの京都も火事が多発していて
大火ともなればものすごい被害が出ているのでな…。
炎の表現もですが、焼かれる人々の様子ももしかしたら絵師は目撃しているかもしれないな。
あと絵巻物で印象に残ったのは重要文化財「紫式部日記絵巻」です。
個人蔵のため写真には撮れませんでしたが、
敦良親王の五十日の祝儀や道長が紫式部の局を訪れる場面が展示されていました。
国宝源氏物語絵巻の絵の雰囲気と近いので、成立した時代も近いのかしら。

景徳鎮の古染付一閑人火入。
過去に何度か見たことのある器ですが、前は縁にくっついている人の表情がわかるように撮りましたが
今度は別角度から、背中がわかるように撮ってみました。
あなたこんなファッションだったのね…!履き物が水玉模様でかわいい。

屏風のお部屋。
尾形光琳の風神雷神図と、久隅守景の納涼図屛風が並んでいました。
(光琳の屏風はもう何度も見ているのでアップの写真は省略)

「納涼図屛風」部分。
瓢箪の木の下で3人の人物が涼んでいます。家族かな?
色んな方面から日本一ゆるい国宝とか言われてますけど、確かに表情がすごくゆるい(笑)。
テレビや画集で何度か見ている絵ですが、サン美の守景展に行ったときもなかったから
写真に撮れたのはたぶん初めて。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
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