裏話的な、あまりに裏話的なその3。
アルス画房の第31回イラストコンペ受賞作品展が終了しました~。
応援してくださった方々ありがとうございました☆

連れて帰ってきました。
7月末から約1ヶ月半、展示していただきました。
投票してくれた方々見てくださった方々応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

賞品のBeアートペーパー。
コットン100%の紙で、色はナチュラルホワイト、水彩や色鉛筆やコミック画などに向いているそうな。
廃番になったBBケント紙の地続きのような商品だそうで、コピックも試してみようかな。
(BBケント、過去にコミック界隈でめちゃくちゃ名前を聞きましたが
最近さっぱりだなあと思ってたら廃番になっていたのですか…そうかあ)

おまけでつけていただいたマステ。
maruman100周年記念のマステでした!うわ~~これ買おうか迷ってたやつ٩( ᐛ )و
動物たちがマルマンのスケブやノート、ルーズリーフやレポートパッドを持っててかわいいのですよ☆
店員さんとマステ談議に花が咲きました。

もうひとつの賞品のコピックは好きな色を選ばせてもらえました。
どうしようかなと思いましたが、今回の絵を描いたときに青がほとんど尽きてしまったので
青を中心にいただきました。
青は普段から本当に消費が激しい…水とか空とか、景色にとても多いし
人物のファッションに使うことも多いし。
なのでコピックの青色の種類もっと増えろー!と思っています。
ひとつの色を作り出すまでにものすごい手間暇かかるのは知っているし
そんなに色が欲しいならデジタルでやれ!という感じでもあるんですが
アナログ原稿の質感を手放すことはできないんだよな…(世の中が完全にデジタル移行したら筆を折るしかない)。
あと、久々にアルス賞をいただいた節目に
イラコン参加4回目、8回目のときにやった裏話的な話をまたさせてください。
いつものように恥ずかしい話が多め。
※クリックで大きくなります
今回(11回目)の出品で、アルス賞受賞。
アルス賞はいつも選ぶ基準が色々だそうですが、
今回の投票では上位にならなかったけどお客さんに人気があったとのことで選んでいただけたそうです。
お客さんに気に入っていただけた有難さと
お客さんにたくさん見られていたことをちゃんと見てくださっていたお店の人への感謝と
両方の気持ちでドキドキ、ありがとうございました。
いつものわたしですと、〆切3日前とかになっても案が浮かばずウンウン唸っているのですが
今回は割と早いうちから描きたいものが決まっていました。
今年の1月に埼玉歴博で開催されるはずだった「銘仙展」が緊急事態宣言で全会期中止になったときに
せめてもと思って図録を入手しまして(いつかまた開催される日を待ってるよ!)、
パラパラとめくっていたところ、白地紅葉模様銘仙という着物がありまして。
ウワーーーーーーッ!!!とものすごい衝撃を受けてこの柄みたいな絵が描きたい!となったわけです。
このての紅葉柄の着物って新旧問わずあちこちで制作・販売されてたり博物館にあったりしますが
このときはたぶん展覧会が中止になって発狂しそうになってたんでしょうね、
着物が描きたい着物が描きたい着物が描きたい!!っていう周期になってたのと
お出かけできなくて暇だったのでとにかく何でもいいからめちゃくちゃ細かい絵が描きたい!ていう周期もきてて
それがたまたま重なったんだと思います。
ただまあ、下書きを描き始めたすぐ後に猫さまたちの介護が始まったので
作業は遅々として進まなくなってしまい、
かなり早めに描き始めたにも関わらず〆切を5日も過ぎるというポカをやらかしまして
お店の人をハラハラさせてしまったのでした。
にも拘わらずアルス賞をいただけたのが本当にもう…お店の人の心の広さよ…!
そんなわけで紅葉を描いているときが一番楽しかったです☆
ので、紅葉の色を塗り終わったらすっかり描き終わった気分になってしまって
中央の小舟に乗っている子の着物の柄がまったく浮かんでこなくて。。
確かネットで検索して見かけた柄を参考にしたんだったかな…。
タイトルも「神のまにまに」。するりと出てきました。これもわたしには珍しいです。
元ネタは小倉百人一首にある菅家の「このたびは幣も取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに」から。
※クリックで大きくなります
10回目の出品。
8回目に出品してコンペ2位をいただいた作品の、続きのつもりで描いています。
最初の絵を描いたときは続きがまったく浮かびませんでしたが
なんかふと浮かんできた光景を絵にしてみたのでした。
世の中の状況が状況だったのでステイホームみたいな絵になりましたし
窓の外を泳いでいるのはアマビエ?と色んな人に聞かれましたが
特に何も決めずに筆の向くまま描いたらこうなったという感じなので
あの生き物が何なのか、またこの部屋がどこにあるのかとか、
彼女たちが何をしていてこの後どうするのかなど自由に想像していただいて構いません。
後で思ったのは「夜の空を飛ぶ羽根の生えた魚」という言い回しがCLAMPのCLOVERにあるのですが
あれを思い出したのかもしれないです。(絵は夜空じゃないけど)
ヴァニタスの手記にも空を飛ぶクジラが出てくるしね。(そして両方とも乗り物だ)
※クリックで大きくなります
9回目の出品。
例によってまったくネタが思い浮かばずどうしようかなァと頭をひねってYoutubeを漁っていたところ
黒澤明氏の羅生門の冒頭をたまたま見かけてあ、門を描こう…となったのを覚えてます。
門と、門の下にいる人たちを描こうと。
…とか何とか言いつつ門はほとんど描いてないんですが。。
門の下を歩いている人たちについても時代設定はバラバラで
この門がいつどこの場所にあるかも特に決めてません。
一番手前の子の瞳が青いのは…同時期にシンカリオンのTVシリーズがクライマックスだったからかもしれない…。
この子が門をくぐって何を思ったのか…それを想像させるような、
ちょっと揺らぎというか不安とかを感じられるような絵になったかなと思っています。
今度アニメ化する漫画『ブルーピリオド』に
「いい絵が描けて入賞するとその絵から変えるのが怖くなってしまう」的なセリフがありますけど、
まあ自分の絵を気に入ってて変えたくなきゃ別に変えなくていいと思いますけど
それだと絵や技術が停滞するので明らかにつまらないなと思って筆が止まる自分もいて
外部から受けたものでそれまで描かなかったものや描けなかったものを描くことで確かに絵は変わって
そういうのもおもしろいな…というのをやっと感じ始めている気がします。
ここ数年でわたしの「楽しい」が、「絵を見てもらえて楽しい」から
「試行錯誤の結果、好きなものを描けるようになってきて楽しい」というフェーズになってきていて
いよいよ筋肉は一生の友達的なあれが出てきた感ある。
立派なボディをお持ちのビルダーさんたちがトレーニングをやる理由が少しわかった気がするというか…。
一段ずつ階段を登る気持ちでこれからもマイペースに描いてゆきたい。
応援してくださった方々ありがとうございました☆

連れて帰ってきました。
7月末から約1ヶ月半、展示していただきました。
投票してくれた方々見てくださった方々応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

賞品のBeアートペーパー。
コットン100%の紙で、色はナチュラルホワイト、水彩や色鉛筆やコミック画などに向いているそうな。
廃番になったBBケント紙の地続きのような商品だそうで、コピックも試してみようかな。
(BBケント、過去にコミック界隈でめちゃくちゃ名前を聞きましたが
最近さっぱりだなあと思ってたら廃番になっていたのですか…そうかあ)

おまけでつけていただいたマステ。
maruman100周年記念のマステでした!うわ~~これ買おうか迷ってたやつ٩( ᐛ )و
動物たちがマルマンのスケブやノート、ルーズリーフやレポートパッドを持っててかわいいのですよ☆
店員さんとマステ談議に花が咲きました。

もうひとつの賞品のコピックは好きな色を選ばせてもらえました。
どうしようかなと思いましたが、今回の絵を描いたときに青がほとんど尽きてしまったので
青を中心にいただきました。
青は普段から本当に消費が激しい…水とか空とか、景色にとても多いし
人物のファッションに使うことも多いし。
なのでコピックの青色の種類もっと増えろー!と思っています。
ひとつの色を作り出すまでにものすごい手間暇かかるのは知っているし
そんなに色が欲しいならデジタルでやれ!という感じでもあるんですが
アナログ原稿の質感を手放すことはできないんだよな…(世の中が完全にデジタル移行したら筆を折るしかない)。
あと、久々にアルス賞をいただいた節目に
イラコン参加4回目、8回目のときにやった裏話的な話をまたさせてください。
いつものように恥ずかしい話が多め。

今回(11回目)の出品で、アルス賞受賞。
アルス賞はいつも選ぶ基準が色々だそうですが、
今回の投票では上位にならなかったけどお客さんに人気があったとのことで選んでいただけたそうです。
お客さんに気に入っていただけた有難さと
お客さんにたくさん見られていたことをちゃんと見てくださっていたお店の人への感謝と
両方の気持ちでドキドキ、ありがとうございました。
いつものわたしですと、〆切3日前とかになっても案が浮かばずウンウン唸っているのですが
今回は割と早いうちから描きたいものが決まっていました。
今年の1月に埼玉歴博で開催されるはずだった「銘仙展」が緊急事態宣言で全会期中止になったときに
せめてもと思って図録を入手しまして(いつかまた開催される日を待ってるよ!)、
パラパラとめくっていたところ、白地紅葉模様銘仙という着物がありまして。
ウワーーーーーーッ!!!とものすごい衝撃を受けてこの柄みたいな絵が描きたい!となったわけです。
このての紅葉柄の着物って新旧問わずあちこちで制作・販売されてたり博物館にあったりしますが
このときはたぶん展覧会が中止になって発狂しそうになってたんでしょうね、
着物が描きたい着物が描きたい着物が描きたい!!っていう周期になってたのと
お出かけできなくて暇だったのでとにかく何でもいいからめちゃくちゃ細かい絵が描きたい!ていう周期もきてて
それがたまたま重なったんだと思います。
ただまあ、下書きを描き始めたすぐ後に猫さまたちの介護が始まったので
作業は遅々として進まなくなってしまい、
かなり早めに描き始めたにも関わらず〆切を5日も過ぎるというポカをやらかしまして
お店の人をハラハラさせてしまったのでした。
にも拘わらずアルス賞をいただけたのが本当にもう…お店の人の心の広さよ…!
そんなわけで紅葉を描いているときが一番楽しかったです☆
ので、紅葉の色を塗り終わったらすっかり描き終わった気分になってしまって
中央の小舟に乗っている子の着物の柄がまったく浮かんでこなくて。。
確かネットで検索して見かけた柄を参考にしたんだったかな…。
タイトルも「神のまにまに」。するりと出てきました。これもわたしには珍しいです。
元ネタは小倉百人一首にある菅家の「このたびは幣も取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに」から。

10回目の出品。
8回目に出品してコンペ2位をいただいた作品の、続きのつもりで描いています。
最初の絵を描いたときは続きがまったく浮かびませんでしたが
なんかふと浮かんできた光景を絵にしてみたのでした。
世の中の状況が状況だったのでステイホームみたいな絵になりましたし
窓の外を泳いでいるのはアマビエ?と色んな人に聞かれましたが
特に何も決めずに筆の向くまま描いたらこうなったという感じなので
あの生き物が何なのか、またこの部屋がどこにあるのかとか、
彼女たちが何をしていてこの後どうするのかなど自由に想像していただいて構いません。
後で思ったのは「夜の空を飛ぶ羽根の生えた魚」という言い回しがCLAMPのCLOVERにあるのですが
あれを思い出したのかもしれないです。(絵は夜空じゃないけど)
ヴァニタスの手記にも空を飛ぶクジラが出てくるしね。(そして両方とも乗り物だ)

9回目の出品。
例によってまったくネタが思い浮かばずどうしようかなァと頭をひねってYoutubeを漁っていたところ
黒澤明氏の羅生門の冒頭をたまたま見かけてあ、門を描こう…となったのを覚えてます。
門と、門の下にいる人たちを描こうと。
…とか何とか言いつつ門はほとんど描いてないんですが。。
門の下を歩いている人たちについても時代設定はバラバラで
この門がいつどこの場所にあるかも特に決めてません。
一番手前の子の瞳が青いのは…同時期にシンカリオンのTVシリーズがクライマックスだったからかもしれない…。
この子が門をくぐって何を思ったのか…それを想像させるような、
ちょっと揺らぎというか不安とかを感じられるような絵になったかなと思っています。
今度アニメ化する漫画『ブルーピリオド』に
「いい絵が描けて入賞するとその絵から変えるのが怖くなってしまう」的なセリフがありますけど、
まあ自分の絵を気に入ってて変えたくなきゃ別に変えなくていいと思いますけど
それだと絵や技術が停滞するので明らかにつまらないなと思って筆が止まる自分もいて
外部から受けたものでそれまで描かなかったものや描けなかったものを描くことで確かに絵は変わって
そういうのもおもしろいな…というのをやっと感じ始めている気がします。
ここ数年でわたしの「楽しい」が、「絵を見てもらえて楽しい」から
「試行錯誤の結果、好きなものを描けるようになってきて楽しい」というフェーズになってきていて
いよいよ筋肉は一生の友達的なあれが出てきた感ある。
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