自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。
半年ぶりに東博三昧してきました。
ちょっと個人的にこの日は豊作だった!わたしの好きな作家がたくさんいましたので
いくつかご紹介いたします。

俵屋宗達「牡丹図」。
大きな牡丹と葉が地面いっぱいに。
画面にかっちり収めずに端が切れているのは風神雷神図がそうであるような意図だったりして。

本阿弥光甫「藤・牡丹・楓図」。
長く垂れた藤がきれい、牡丹の構図も、楓の木のたらし込みのグラデーションも美しかった。
光甫は本阿弥光嵯(光悦の養子)の子で『本阿弥行状記』を編纂した人です。

酒井抱一「四季花鳥図巻」(部分)。
春と夏の部分が開かれていて、写真は水辺に咲く燕子花。
絵の具がすごくきれいで、桜の枝を飛び交う鳥たちや藤の花に飛ぶ虫も描かれていました。

松村景文「青梅図」。
たわわに成った実と、天に向かってすっと伸びた枝がかっこいい。
水墨のグラデーションに一目惚れしてしばらく眺めてしまった。

清原雪信「牡丹小禽・蓮雀図」。
牡丹に飛び交う鳥と、蓮の花にとまっているスズメ。
落ち着いた作品で、お茶会の床の間に飾ってあったら素敵だな。

山崎龍「二美人駒引き図」。
2人の女性が馬を引いて歩いています。旅の途中かな?
14歳のときの作品だそうで完成度高くてびっくりしました!
「風になびく富士の煙の空に消えて ゆくへもしらぬわが思ひかな」という西行法師の歌が書いてある。

鈴木春信「小野道風」「見立小野道風」。
柳の枝に飛びつくカエルを見つめている、花札にもある小野道風の題材を絵にしたもので
見立~のほうは道風を当世風の町娘に置き換えています。
これもし現代バージョンやるとしたら柳の木の下にいるのはアイドルや俳優さんとかになるのだろうか。

葛飾北斎「芍藥 カナアリ」。
鳥は飛びたったばかりなのか、それとも今から花に舞い降りようとしているのか。
カナリアは江戸時代にオランダ人によって長崎から国内へ持ち込まれたようですが
北斎も見たことあるのかな。

「仁清」印「色絵波に三日月文茶碗」。
箱書きによると、野々村仁清が金森宗和の指導を受けて作ったとされる茶椀です。
色彩といいデザインといいたいへん美しくてホレボレ(*´▽`*)。
中央の三日月が強烈すぎて伊達政宗の兜を思い出した(笑)仁清が見たことあるかわかりませんが。
他にも、写真は撮れませんが国宝室にて良源の遺告(遺言状)とか
久隅守景の山水図屏風、湛慶らの千手観音菩薩立像(蓮華王院蔵)などを見てきました。
2年前にイタリアで発見され現在特別公開中の伊東マンショの肖像は彼が16歳の時の絵だそうで
髭が生えていて凛々しかったです。
あと年代が近いのと経歴が似ているのとで、
仙台市博物館にある支倉常長の肖像画をなんとなく思い出しました。行きて帰りし男たち。

表慶館の「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」にも行きましたよ。
行こう行こうと思っていたけど結局会期末になってしまって
入場待ちはなかったけど展示室は結構、混雑していました。
軍事介入や度重なる内戦(ロケット弾で博物館の屋根を吹き飛ばされたりしたらしい)や
略奪や、時には命の危機に見舞われながらも
アフガニスタン国立博物館の学芸員さんたちや協力者さんたちがせっせと運び出して
国の中央銀行の地下に保管されていた文化財が今回、海を渡ってきてくれています。
展覧会を見るときはいつも、作品をつくった人や受けついで残してくれた人々のスピリットを感じますけど
今回は事情が事情なだけにしみじみ感じてしまったな…。
シルクロードのど真ん中にあって「文明の十字路」とも言われたアフガニスタンは
洋の東西を問わず人々や物、文化が集まる土地だったようで
展示品のモチーフはエジプトやギリシャの神々、ブッダ、羊、象、馬、ドラゴンにイルカまで多種多様。
アレキサンダー大王によってつくられた都市アイ・ハヌム(月の女性の意)の文化財は
ヘラクレス立像やヘルメス柱像などギリシャ風のモチーフが多いですが、
キュベーレ女神円盤はトルコの神キュベーレ、ギリシャの神ニケとヘリオス、西アジア風の神官、
ペルシャ風の馬車がひとつの円盤に集合しているオリエントっぽさ全開の作品。
瓦の端飾はその名のとおり屋根瓦の装飾品で
ヤシの葉や天使の翼などがデザインされた飾りはどんな建物に設置されていたのかな…。
石でつくられた日時計は照明がちょっとずつ動いて使い方が想像できるような展示になってました。
仮面付樋口は人の顔なんですが、よくあるライオンや真実の口みたいなかっこいい系というよりは
大酒でも飲みそうな雰囲気のおっちゃん顔でした…これが「くぱぁ」ってやつか(違)。
ティリヤ・テペ(黄金の丘の意)の遊牧民の王族の墓から発掘された黄金の副葬品の数々。
耳飾りや首飾り、指輪、飾板、足輪、冠、刀剣、コインに至るまで
すべてが黄金と宝石で彩られていて展示室がピカピカまぶしかった。
古代エジプト展に行ったときもエジプトのお墓の副葬品に驚いたものですが
アフガニスタンも女性4人と男性1人のお墓からこれだけのものが出てくるという驚き。
ハート型耳飾りかわいい~~この頃からハート型アクセサリーってあったんですね。
黄金の靴底の大きさが現代女性とあまり変わらなかったりするのもおもしろい。
冠は飾りがジャラジャラついてるけど分解して運べるというのは遊牧民の持ち物って感じ。
牡羊像はチラシで見たときは大きいのかなと思っていましたが、
実物は5センチの小さな小さなムフロンでした。頭にもりっとついた2本の角が強そう。
ドラゴン人物文ペンダントは2匹のドラゴンを従えた姿の遊牧民があしらわれていて
名前はペンダントですが実際は冠を飾っていたのではないかとのこと、
ドラゴンの瞳や鱗にトルコ石やラピスラズリが使われていて権力の象徴のよう。
メダイヨン付腰帯は豹に乗ったデュオニソス(と思われる)9つの立体メダイヨンがあしらわれたベルトで
金でできているためすごく重たそうですが、見た目ほど重くないんだそうで。
帯の部分は糸のように細くした金を編み込んであるそうです…どんな技術ですか…!
中国風の靴留金具は男性が乗っている戦車の一部のデザインがどう見ても竹で
この金具を作った職人はどこで竹を見たんだろうとか想像してしまった(アフガニスタンに竹はない)。
女神アテナのスタンプ印章がついた指輪は実際にスタンプとして使われることはあったんだろうか、
隣に紫水晶の指輪がありまして大きなアメジストが埋め込まれた金地に琥珀、トルコ石、ラピスラズリ。
美しすぎて見とれた…特にアメジストのあのゼリーみたいな輝きは何なのだ。ほしい←
ベグラムの都からは象牙やガラス製品が多く来日しています。
エジプトの技法で作られた脚付彩絵杯はナツメヤシの収穫の図が描かれているガラス杯ですが
色がくっきり残っていて(遺跡の入口がレンガで密封され奇跡的に風化を免れたらしい)、
最近作られたとか言われたら信じちゃうかもしれないレベル。
魚形フラスコも2000年前のガラスだなんて思えないくらいきちんと形が残ってて
目がテンテンとついてておちょぼ口もかわいい^^
把手付鉢は両手持ちのカンタロスという杯で、ガラスかと思ったら水晶の丸彫りだそうで
こんなでっかい水晶を彫っちゃったこともびっくりだし装飾の一部に金が使われてるのもびっくり、
ディオニュソスが使うといわれる杯はやっぱり一味違うぜ…!
象牙でつくられた象形家具脚部は何かの家具に使われていたようですがモデルはインド象とか。
レオグリフ形腕木(まるっと象牙)は椅子のひじかけを支える部分に彫刻をほどこしたもので
背にヤクシーとヤクシャを乗せたレオグリフをインドの怪魚マカラが一口に食べようと大口を開けていて
こんなところまで装飾していた古代人やばい。
アクアリウムとも呼ばれる魚装飾付円形盤は中央のメドゥーサを魚たちがぐるりと囲んでいる青銅板で
(メドゥーサはポセイドンの愛人でもある)、
九博の学芸員さんたちが再現してくれたレプリカが隣にあって実際に動かしてみることができます。
円盤の下に小さい無数の分銅が設置され、左右に振ると魚たちの尾ヒレや背ヒレがひらひら動きます!
ちなみに本物を展示ケースに入れる際にも分銅はヒラヒラ動いたとのこと。
同じく青銅製の騎馬人物像は馬に乗った体勢の2人の人物のみで馬は見つかっていないらしく
プラスチックの馬に乗せて展示されていました。
あまりに生き生きしたゴール人の彫刻で、久しぶりに馬に乗った気分はどう?と聞いてみたくなった。
博物館から国外に持ち出された「流出文化財」の展示もありました。
(今回の展覧会の後、アフガニスタンに返還されることになっているそうです)
ゼウス神像左足断片は、左足の指先から甲の真ん中くらいまでが残っていて
サンダルに雷霆模様がほどこされていることからゼウスの像であることがわかっているとか。
推定では4~5メートルはあった像ではないか、とのことらしい。
カーシャパ兄弟の仏礼拝は上下2段の浮彫作品で
下に釈迦、上に弥勒菩薩を中心に祈る人々が表現されています。
かつてアフガニスタン博物館の正面に展示されていたそうですが、いつの間にか流出し
どうやってかわかりませんが日本で保存されていたらしい。
焔肩仏坐像は両肩に炎を燃やしている釈迦の彫刻、こんなアツイ釈迦初めて見たよ!不動明王みたい。
平山郁夫氏が生前行っていた文化財保護活動についても紹介されていました。
氏は流出文化財を「難民」と呼んでいたそうな。

「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
再開されたアフガニスタン国立博物館に掲げられている言葉が表慶館の入口にもありました。
かっこいい。
ちょっと個人的にこの日は豊作だった!わたしの好きな作家がたくさんいましたので
いくつかご紹介いたします。

俵屋宗達「牡丹図」。
大きな牡丹と葉が地面いっぱいに。
画面にかっちり収めずに端が切れているのは風神雷神図がそうであるような意図だったりして。

本阿弥光甫「藤・牡丹・楓図」。
長く垂れた藤がきれい、牡丹の構図も、楓の木のたらし込みのグラデーションも美しかった。
光甫は本阿弥光嵯(光悦の養子)の子で『本阿弥行状記』を編纂した人です。

酒井抱一「四季花鳥図巻」(部分)。
春と夏の部分が開かれていて、写真は水辺に咲く燕子花。
絵の具がすごくきれいで、桜の枝を飛び交う鳥たちや藤の花に飛ぶ虫も描かれていました。

松村景文「青梅図」。
たわわに成った実と、天に向かってすっと伸びた枝がかっこいい。
水墨のグラデーションに一目惚れしてしばらく眺めてしまった。

清原雪信「牡丹小禽・蓮雀図」。
牡丹に飛び交う鳥と、蓮の花にとまっているスズメ。
落ち着いた作品で、お茶会の床の間に飾ってあったら素敵だな。

山崎龍「二美人駒引き図」。
2人の女性が馬を引いて歩いています。旅の途中かな?
14歳のときの作品だそうで完成度高くてびっくりしました!
「風になびく富士の煙の空に消えて ゆくへもしらぬわが思ひかな」という西行法師の歌が書いてある。

鈴木春信「小野道風」「見立小野道風」。
柳の枝に飛びつくカエルを見つめている、花札にもある小野道風の題材を絵にしたもので
見立~のほうは道風を当世風の町娘に置き換えています。
これもし現代バージョンやるとしたら柳の木の下にいるのはアイドルや俳優さんとかになるのだろうか。

葛飾北斎「芍藥 カナアリ」。
鳥は飛びたったばかりなのか、それとも今から花に舞い降りようとしているのか。
カナリアは江戸時代にオランダ人によって長崎から国内へ持ち込まれたようですが
北斎も見たことあるのかな。

「仁清」印「色絵波に三日月文茶碗」。
箱書きによると、野々村仁清が金森宗和の指導を受けて作ったとされる茶椀です。
色彩といいデザインといいたいへん美しくてホレボレ(*´▽`*)。
中央の三日月が強烈すぎて伊達政宗の兜を思い出した(笑)仁清が見たことあるかわかりませんが。
他にも、写真は撮れませんが国宝室にて良源の遺告(遺言状)とか
久隅守景の山水図屏風、湛慶らの千手観音菩薩立像(蓮華王院蔵)などを見てきました。
2年前にイタリアで発見され現在特別公開中の伊東マンショの肖像は彼が16歳の時の絵だそうで
髭が生えていて凛々しかったです。
あと年代が近いのと経歴が似ているのとで、
仙台市博物館にある支倉常長の肖像画をなんとなく思い出しました。行きて帰りし男たち。

表慶館の「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」にも行きましたよ。
行こう行こうと思っていたけど結局会期末になってしまって
入場待ちはなかったけど展示室は結構、混雑していました。
軍事介入や度重なる内戦(ロケット弾で博物館の屋根を吹き飛ばされたりしたらしい)や
略奪や、時には命の危機に見舞われながらも
アフガニスタン国立博物館の学芸員さんたちや協力者さんたちがせっせと運び出して
国の中央銀行の地下に保管されていた文化財が今回、海を渡ってきてくれています。
展覧会を見るときはいつも、作品をつくった人や受けついで残してくれた人々のスピリットを感じますけど
今回は事情が事情なだけにしみじみ感じてしまったな…。
シルクロードのど真ん中にあって「文明の十字路」とも言われたアフガニスタンは
洋の東西を問わず人々や物、文化が集まる土地だったようで
展示品のモチーフはエジプトやギリシャの神々、ブッダ、羊、象、馬、ドラゴンにイルカまで多種多様。
アレキサンダー大王によってつくられた都市アイ・ハヌム(月の女性の意)の文化財は
ヘラクレス立像やヘルメス柱像などギリシャ風のモチーフが多いですが、
キュベーレ女神円盤はトルコの神キュベーレ、ギリシャの神ニケとヘリオス、西アジア風の神官、
ペルシャ風の馬車がひとつの円盤に集合しているオリエントっぽさ全開の作品。
瓦の端飾はその名のとおり屋根瓦の装飾品で
ヤシの葉や天使の翼などがデザインされた飾りはどんな建物に設置されていたのかな…。
石でつくられた日時計は照明がちょっとずつ動いて使い方が想像できるような展示になってました。
仮面付樋口は人の顔なんですが、よくあるライオンや真実の口みたいなかっこいい系というよりは
大酒でも飲みそうな雰囲気のおっちゃん顔でした…これが「くぱぁ」ってやつか(違)。
ティリヤ・テペ(黄金の丘の意)の遊牧民の王族の墓から発掘された黄金の副葬品の数々。
耳飾りや首飾り、指輪、飾板、足輪、冠、刀剣、コインに至るまで
すべてが黄金と宝石で彩られていて展示室がピカピカまぶしかった。
古代エジプト展に行ったときもエジプトのお墓の副葬品に驚いたものですが
アフガニスタンも女性4人と男性1人のお墓からこれだけのものが出てくるという驚き。
ハート型耳飾りかわいい~~この頃からハート型アクセサリーってあったんですね。
黄金の靴底の大きさが現代女性とあまり変わらなかったりするのもおもしろい。
冠は飾りがジャラジャラついてるけど分解して運べるというのは遊牧民の持ち物って感じ。
牡羊像はチラシで見たときは大きいのかなと思っていましたが、
実物は5センチの小さな小さなムフロンでした。頭にもりっとついた2本の角が強そう。
ドラゴン人物文ペンダントは2匹のドラゴンを従えた姿の遊牧民があしらわれていて
名前はペンダントですが実際は冠を飾っていたのではないかとのこと、
ドラゴンの瞳や鱗にトルコ石やラピスラズリが使われていて権力の象徴のよう。
メダイヨン付腰帯は豹に乗ったデュオニソス(と思われる)9つの立体メダイヨンがあしらわれたベルトで
金でできているためすごく重たそうですが、見た目ほど重くないんだそうで。
帯の部分は糸のように細くした金を編み込んであるそうです…どんな技術ですか…!
中国風の靴留金具は男性が乗っている戦車の一部のデザインがどう見ても竹で
この金具を作った職人はどこで竹を見たんだろうとか想像してしまった(アフガニスタンに竹はない)。
女神アテナのスタンプ印章がついた指輪は実際にスタンプとして使われることはあったんだろうか、
隣に紫水晶の指輪がありまして大きなアメジストが埋め込まれた金地に琥珀、トルコ石、ラピスラズリ。
美しすぎて見とれた…特にアメジストのあのゼリーみたいな輝きは何なのだ。ほしい←
ベグラムの都からは象牙やガラス製品が多く来日しています。
エジプトの技法で作られた脚付彩絵杯はナツメヤシの収穫の図が描かれているガラス杯ですが
色がくっきり残っていて(遺跡の入口がレンガで密封され奇跡的に風化を免れたらしい)、
最近作られたとか言われたら信じちゃうかもしれないレベル。
魚形フラスコも2000年前のガラスだなんて思えないくらいきちんと形が残ってて
目がテンテンとついてておちょぼ口もかわいい^^
把手付鉢は両手持ちのカンタロスという杯で、ガラスかと思ったら水晶の丸彫りだそうで
こんなでっかい水晶を彫っちゃったこともびっくりだし装飾の一部に金が使われてるのもびっくり、
ディオニュソスが使うといわれる杯はやっぱり一味違うぜ…!
象牙でつくられた象形家具脚部は何かの家具に使われていたようですがモデルはインド象とか。
レオグリフ形腕木(まるっと象牙)は椅子のひじかけを支える部分に彫刻をほどこしたもので
背にヤクシーとヤクシャを乗せたレオグリフをインドの怪魚マカラが一口に食べようと大口を開けていて
こんなところまで装飾していた古代人やばい。
アクアリウムとも呼ばれる魚装飾付円形盤は中央のメドゥーサを魚たちがぐるりと囲んでいる青銅板で
(メドゥーサはポセイドンの愛人でもある)、
九博の学芸員さんたちが再現してくれたレプリカが隣にあって実際に動かしてみることができます。
円盤の下に小さい無数の分銅が設置され、左右に振ると魚たちの尾ヒレや背ヒレがひらひら動きます!
ちなみに本物を展示ケースに入れる際にも分銅はヒラヒラ動いたとのこと。
同じく青銅製の騎馬人物像は馬に乗った体勢の2人の人物のみで馬は見つかっていないらしく
プラスチックの馬に乗せて展示されていました。
あまりに生き生きしたゴール人の彫刻で、久しぶりに馬に乗った気分はどう?と聞いてみたくなった。
博物館から国外に持ち出された「流出文化財」の展示もありました。
(今回の展覧会の後、アフガニスタンに返還されることになっているそうです)
ゼウス神像左足断片は、左足の指先から甲の真ん中くらいまでが残っていて
サンダルに雷霆模様がほどこされていることからゼウスの像であることがわかっているとか。
推定では4~5メートルはあった像ではないか、とのことらしい。
カーシャパ兄弟の仏礼拝は上下2段の浮彫作品で
下に釈迦、上に弥勒菩薩を中心に祈る人々が表現されています。
かつてアフガニスタン博物館の正面に展示されていたそうですが、いつの間にか流出し
どうやってかわかりませんが日本で保存されていたらしい。
焔肩仏坐像は両肩に炎を燃やしている釈迦の彫刻、こんなアツイ釈迦初めて見たよ!不動明王みたい。
平山郁夫氏が生前行っていた文化財保護活動についても紹介されていました。
氏は流出文化財を「難民」と呼んでいたそうな。

「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
再開されたアフガニスタン国立博物館に掲げられている言葉が表慶館の入口にもありました。
かっこいい。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 ジャンル : 学問・文化・芸術
NoTitle
- 2016/06/17(金) 05:08:18 |
- URL |
- hippopon
- [ 編集 ]
琳派、、
伊東マンショ
ちょこっといってみてこなくちゃ、、
久隅守景の瓢棚の、、屏風も今頃だったかしら?
もっとあとっだったかしら?
あ~~、いかなくちゃ、、、(@_@;)
蕁麻疹やってました。
Re: NoTitle
- 2016/06/20(月) 21:51:49 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
ちょっと琳派関係者が多めでした~ぜひに。
伊東マンショは来月まで見られますよ^^
2つの半跏思惟像展も始まりますし、楽しみですね。
瓢棚はわからないですが、守景は山水図屏風が出ています。
Re: NoTitle
- 2016/06/20(月) 21:53:57 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
初めまして!ご来訪ありがとうございます。
> なんにでも造詣が深いのですね~。
ありがとうございます、とんでもない;;
世の中は思ってもない物事ばかりで勉強の毎日です。
学ぶ楽しみもありますけどね。
またいつでも来てくださいね!
コメントありがとうございました☆
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