2016_08
12
(Fri)23:07

空飛ぶ東海道中。

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歌舞伎座で八月納涼歌舞伎第二部を観てきました☆
六月大歌舞伎の記事にちらっと書いたやじきた道中「お伊勢参りなのにラスベガス」が楽しそうだったし
10月に芝翫を襲名する橋之助さん親子の、今のお名前での最後の舞台が見たくて
がんばってチケット取りましたけど今回は大激戦だった……orz
6月から続く猿之助さん三か月連続宙乗りの最終月とか、橋之助さんの襲名前とか
そもそも納涼は普段よりチケットが安いとか色々重なったためでしょうか、
先月の一般発売日にあっという間に満席になってしまって戻りをひたすら待つ日々で
約1ヶ月間の激闘を経てわたしは!当日券をゲットしたぞおおおおおうおぉぉお\(^o^)/
(当日分て窓口でしか買えないんですね初めて知りました…
窓口の方にかなりご迷惑をおかけしてしまいましたごめんなさい本当にありがとうございました)

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チケット取れたのが奇跡のようでしばらく膝が笑ってたんですけど
どうにか寿月堂さんに辿り着いてランチにしました。
久し振りにたまごの茶巾寿司をいただいた~かんぴょう・胡瓜・海苔で定式幕の色になってるの。

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じゃん!お舞台も花道も目の前!
近いのが戻って来たらいいなと思ってたけどマジでこんな良席が戻ってくるとは思わなかった、
これで今年の運は使い果たしたなと思いました…たぶん宝くじ買っても当たらない。

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見上げると宙乗りセットが2つ。
今回は猿之助さんと一緒に染五郎さんが空を飛ぶと聞いてわたしァ頭がどうかなりそうだったよ、
生きてる間にあのおふたりが宙を舞う姿ってなかなか見られないと思うの。

以下↓新作歌舞伎のため盛大にネタばらしになりますのでこれからご観劇の方ご注意ください。
大丈夫な方はクリックで開いてどうぞ☆
 
 
幕が開いて舞台に姿を現したのは武家の子の梵太郎(金太郎くん)と小姓の政之助(團子くん)。
お父さんを亡くした梵太郎くんは家を継ぐためとお母さんの病気平癒を祈願するため、
先祖代々の刀を手に、お供に政之助くんを連れてお伊勢参りに行くことに…という内容のことが
2人のセリフで語られます。
「ぼくがんばるよ」「どこまでもお供します」的な会話がすごくはっきりした発声で
2人ともしっかりした子だなあというのが伝わってきました。
後で考えると歌舞伎っぽいこと(?)やってたのこの2人だけでしたそういえば。

舞台は変わって、歌舞伎座の舞台セットが登場しまして
役者の服装や小道具から義経千本桜の吉野山を上演中ということがわかります。
舞台にいるのは静御前に扮した役者(春猿さん)と、佐藤忠信に扮した役者(猿弥さん)の2人。
懸命にお役を勤めているのですが、いやお2人はパーフェクトなのですが
後見の黒子2人が鼓の皮を破ってしまったり、椅子を出さなかったせいで静御前がひっくり返っちゃったり
差し金で蝶を飛ばすのを忘れたり、狐にぶっかえるところで衣装が引き抜けなかったりと
信じられないようなミスを連発。。
途中で顔を覆っている黒い布がポロリと取れて出てきた顔がやじきた(染五郎さん猿之助さん)でした☆
役者たちにバカヤローってすっごい怒られてパニックになったやじきたが
定式幕をつかんでザザーーっと幕を引いちゃって舞台を強制終了させちゃった。。
本日はこれぎり~というわけですか(笑)。

やじさんこと弥次郎兵衛は家のお金を使いこんで借金取りに追われており、
きたさんこと喜多八は奉公先をクビになって家賃が数か月も溜まってるけど
「親孝行したい」「小さな店でも持ちたい」などの夢もそれなりにあるわけで
見かねた大家さんが「妻のお伊勢参りのお蔭で体が治ったよ、おまえらも行ったら」と勧められるのですが
2人にはお金がありません。
そこへやじさんの借金取りに闇金利太郎(すごい名前w)がやって来たので
慌てたやじさんが蝋燭を吹き消してしまって、辺りは真っ暗、だんまりの場面に。
みんながスローモーションの動きで人とぶつかったり転んだりしてるうちに
大家さんが持っていた大金がヒョイと喜多さんの手にわたり、
ネコババしたまま2人は旅に出てしまいます。
その道中がてら始まったのが、なんと、ラップ調の登場人物紹介(爆笑)。
弘太郎さん扮する読売屋文春(ふみはる)なる人物が(週刊文春のもじりですね)、
廻り舞台に次々出ては引っ込んで行く登場人物を口八丁手八丁で紹介していくのですが
でかでかと「東海道中膝栗毛」の文字に富士山、北斎の波、スカイツリーなどが混ぜ混ぜの背景セットに
ポップなBGMに電飾ギラギラ、リズミカルにポーズ決めて引っ込む人物たち、もはやファッションショー!
ここは…歌舞伎座なのか…?!(笑)
役者さんたけでなく義太夫さんもアフロにグラサンつけて合いの手入れてたりして
なんじゃこりゃー!と叫びそうになりましたよ。
まあお蔭で「これから猿之助ワールドが始まるんですねわかりました☆」と謎の納得もできたけど。
(今回は猿之助さんが脚本にかかわり演出も担当されています)

途中で立ち寄ったお茶屋で新悟ちゃん扮する店員さんに適当にごはんをお願いしたら
「はいアテルイ飯!」ってまるごとの魚にごはんが詰まったのが出てきて客席大爆笑^^
こりゃうめー!って食べたやじきた、ふと近くの椅子に梵太郎と政之助が座ってることに気づいて
「食べる?」って分けてあげます。
少年たちから身の上を聞いたやじさんが自分も話そうとすると、きたさんがスタスタと舞台袖に歩いていって
「長くなるからお囃子を早回しして」って言ったらそれまで静かだった笛太鼓が急にピーヒャラ調になって
やじさんが早口でしゃべらなきゃならないハメになったりしてた^^;
そこへ大家さんと闇金が追いかけてきたので(錦吾さんはともかく亀蔵さんのワルは強そうです)
4人連れだって逃げ出します。
「おれはお前を他人とは思えねぇのよ」と梵太郎に語りかけるやじさん&政之助に語るきたさんに
皆さん大笑いでした。
(梵太郎を演じる金太郎くんは染さんの息子、政之助の團子くんは猿之助さんのいとこ中車さんの子ですね)

4人が逃げた後、新悟ちゃんはどこへともなく「お頭!」と呼びかけて仲間たちを呼びます。
新悟ちゃんは泥棒の手下だったのですね~。
しかも頭目は右近さん扮する白井髭左衛門という盗賊で
鎧は着てなかったけど、拵えがワンピ歌舞伎の白ひげそのまんまでした(笑)。
少年たちの刀と、やじきたが持っている大金を狙って彼らも旅をすることになります。

やじきたはレンタルで武士の衣装を借りて舛添要右衛門・野村泣左衛門(^^;)と名乗り、
箱根の五日月屋(超豪華ホテルの設定)に泊まります。
(女中役の人が「ゆったりたっぷりの~んびり♪」って鼻歌うたってた)
満室だったはずが部屋を用意してもらえたり会議のふりした子連れ旅行の領収書切ってもらってたり
なんだかどこかで聞いたような時事ネタを盛り込んでやりたい放題。
壱太郎さんの遊女十六夜がお座敷で舞を披露してくれてとても優雅で美しかった~☆
ちなみに箱根の大名行列で毎年11月3日に見られる毛槍の踊りがモデルになっているそうです、
ふざけるだけじゃなくちゃんとご当地取材もされてるのが周到な猿之助演出って感じ。
「夜に部屋を訪ねていいかい」と聞くやじさんに
「それはなかなか難しいですよ」と答える十六夜さん。はいフラグ立ちました。

夜。
きたさんがトイレに行っている隙に十六夜の部屋を訪ねようと、
灯もつけずに真っ暗な長廊下を忍び足で行くやじさんの背後に迫る無数の白い手や白い顔…!
気配を感じて振り返る→いない→また振り返る→いない→ガラッと襖開けて「出た~!」ってなって
もう、マジで、ドリフ(笑)。
すごく絶妙なタイミングで幽霊さんたちが出入りしたり床や障子から首や手を出したりするので
客席みんな笑いっぱなしでわたしも遠慮なく笑わせてもらいました(^O^)。
ホラーなんだけどコメディでもう、爆笑しすぎた(笑)。
そこへトイレを終えたきたさんが来て「どうした」「志村、うしろ、うしろ」「志村じゃねぇよ」とか
本当にドリフネタやっちゃって振り向いたら案の定、天井に幽霊がぶら下がってて「ギャー!」ってなって
帰ってくださいと言わんばかりにお金を渡すと
幽霊さんが廊下の突き当りにある十六夜の部屋まで案内してくれました。いい人…?^^;
十六夜に幽霊のことを説明しようとしますがうまくいかない2人に
「それはこんな顔でしたか?」と、一瞬だけ扇子で顔を隠した十六夜が再び顔を見せたら
口におっかない牙が生えてて、隣に座ってた侍女も口が真っ赤で
「ギャーー!!」って2人が叫んだら舞台セットが音を立てて傾きまして
十六夜と侍女は涼し気な顔で座ってるのにやじきたは柱につかまってぶら下がり状態に。。
幕はここで閉まってしまいますが
「この後、少年たちが刀を抜いて助けに来て逃げることができました」とか
イヤホンガイドさんがナレーションで語ってくれました。ええ~戦う少年たち見たかったな。

幕が引かれて、花道にさっきの文春さんが出て来て
(このとき気づいたけど目かつら柄の着物着てたね)、
リオ五輪やイチローの3000本などニュースはあれどスクープはいずこ?お地蔵さま教えて、と
なんと花道から客席のお客さんにネタくださいと拝み始めて
お客さんが大うけしちゃってました。。
そのままやじきたを追いかけてスクープ探しに行きました。

翌日。
富士川に辿り着いた4人、渡し舟がその日の最終便なうえにあと2人しか乗れないというので
やじきたは少年たちに譲ってあげます。
川を歩いて渡ろうとしたところ、目の見えない2人の按摩がお互いをおぶさって渡ろうとしていたので
2人はこっそりそれぞれの按摩の肩に乗ってしまいます。
が、僧侶たちの「足が冷てぇな」「冷てぇな」「ん?おれが負ぶってるのにお前なぜ冷たいんだ」との会話から
2人が乗っていることがバレてしまい、
川のど真ん中の深いところへ放り出されてしまって、波にのまれながらも何とか岩によじ登ると
(このとき2人して口から水を吹いたのがめっちゃ笑えた)、
案の定、岩だと思ったのは巨大な鯨でした(笑)まあお約束だよね。
歌川国芳の絵みたいに水玉模様のかわいい鯨は、そのまま川から海へ泳ぎ始めて
なんということでしょう、2人を乗せたまま太平洋を渡りアメリカ西海岸、ラスベガスへ!
ジョン万次郎や音吉でさえ船で渡米したというのにまさかの鯨、
今までも振り切ってたけどここから更なる振り切り展開が始まりますよ~。

ベガスのデヴィッド・カッパーフィールド劇場では今まさに染五郎&猿之助の芝居が始まろうとしていて
獅童ちゃん扮する支配人出飛人(デヴィット)さんがぴかぴかの紫スーツでご登場☆
いやあ胡散臭さ200%(笑)
ところが染五郎は毒キノコにあたり、猿之助はサソリに刺されて舞台に出られなくなった!(お約束)
そこへずぶ濡れのやじきたが花道を歩いてくると
バッチリメイクに羽を背負った劇場のおねえさんたちが「来てね~」って獅子王のチラシ配っていって
(花道脇のお客さんにも何枚か配ってていいなーって思ってたら
これ何と!染猿の直筆サイン入りだそうです、もらえた人超ラッキーだよ幸せだよいいなあ☆
演者の竹之助さんによるチラシ欲しい人向けマニュアル→こちら
2人が劇場に行くと支配人に「あなたたち染五郎と猿之助に似てるね!」と言われて
代役として舞台に立つことになってしまいます。
ここで桟敷席にサプライズが☆
桟敷席の後ろは、上演中は個別にカーテンが引かれているのですが
そのカーテンが一斉に揺れてタキシードやドレスに着飾った観客役の役者さんたちが現れて
そのまま座って一緒に舞台を観始めた☆
桟敷席のお客さんたち大興奮でした。素敵演出(*´︶`*)。
そこへシャララ~ンとアラビアンな音楽が流れてアラブの石油王の亜剌比亜太(アラビアータ)さんと
妻の麗紅花(レベッカ)さんが花道から登場…!
客席はどう反応したものか戸惑っていましたが門之助さんと笑三郎さんはノリノリであった、
ブログにお衣装上げてくださってます→こちら 花道にこんな人たちがいる様子をご想像ください^^
舞台には紅白の獅子のかつらをつけたやじきたが登場して、大丈夫かという客席の心配をよそに
毛をぶるんぶるん振り始めてついには激しく回し始めて鏡獅子になりましたよ!
やればできる子、やじきた。

石油王に気に入られてカジノへ連れてこられたやじきたはすっかり調子に乗ってしまい、
ルーレットで遊ぶことにします。
きたさんが用意したイカサマ用の玉(必ず27番に止まる)で最初は勝ってましたが
春猿さん演じるディーラーの毬夜(マリア)さんが「イカサマね、あたし日本語わかるの」って
金髪のかつらを取って投げたら真っ黒い髪が出てきた!
サイレンが鳴り響き、客席に警察官の格好をした役者さんたちがワラワラやって来て
そのまま舞台へ上がって大乱闘になりました。
あれきっと10年前に勘三郎さんがニューヨークで夏祭浪花鑑をやったときに
舞台にニューヨーク市警の人たちを登場させたやつへのオマージュじゃなかろうか。
やじきたは逃げて逃げて、カジノの巨大噴水のところまでやって来て
(前に染さんが鯉つかみを上演した場所ですな)、
背景セットだけかと思ったらゴウンゴウンと音を立てて本水セットが出てきて
やじきたも警察官も水に飛び込んで、客席にバッシャバッシャと全力で水をかけ始めた!(笑)
すっかり滝のようになった水の中で警察を撃退したやじきたがバッチリ見得をきめると
怪談乳房榎のクライマックスのような大水がドバーっと降り注いで大拍手が起こりました。
あの水量の中目を開けたまま見得切れるってすごすぎ。。

イヤホンガイドさんによる「その後、やじきたはラスベガスの噴水で飛ばされて太平洋を渡り、
静岡の三保の松原へ流れ着きました」のナレーションによって場面転換。
(ちなみに富士川→三保の松原間は直線距離で30kmほどらしいですが
これは当時の大人が東海道を1日進む平均距離なのだそう。
あとやじきたのベガス旅行もわずか1日の出来事らしいので(時差?そんなものは無視です)
つまりあの鯨は音速でやじきたをベガスに運んだことになります…海が割れるぜ)

浜辺で目を覚ましたやじきたの側には頼もしい少年2人が立っていて
「ぼくたちが人口呼吸で助けました」とか言うもんだから客席から笑いが^^
そこへ盗賊白鬚さんたちが梵太郎くんの刀を狙って現れて本日何度目かの大乱闘になり
少年たちを逃がそうとしてやじきたは捕まってしまい、
梵太郎くんは戦ったものの足にけがをして歩けなくなってしまいます。
「もう伊勢へ行けない、こうなったら死んで母上にお詫びを」とか言い出す梵太郎くんに
政之助くんが「見果てぬ夢のため諦めてはなりませぬ~」とかラ・マンチャの男みたいなセリフで励ましていると
舞台からピカーっと神々しい光が差して奈落からゴウンゴウンという音とともに
黄金の巨大な観音菩薩像(目がブルーライト点滅してる)を背負った天照大神がご登場ー!!
いやあああああ笑也さんかっ…かっこいい…!!!(拝むポーズ)
まだ伊勢に着いたわけじゃないけど、そうだそうだ、
天照はお伊勢参りに行くすべての人の道中を見守っているという俗説があるんだった。
この少年たちがいかに徳が高いかは劇中でいっぱい見せてもらったので
天照が「けが治してあげますね」って言っても全然不自然じゃないし
「おじさんたちを助けてください」との願いを叶えてもらえるのもまったく不自然じゃないのでした。
そこへお使いのヤタガラスが飛んできて天照に何やら耳打ち、
「なに?このままでは第三部の幕開けに間に合わない?仕方ない、みんなの足を速くしよう」という
天照の大変ありがたいお心遣いによりやじきたと少年たちはダッシュによる高速移動が可能に!
「えー、本日は歌舞伎座急行をご利用いただき誠にありがとうございます。
次は終点~伊勢~、どなた様もお忘れ物なきよう」などと劇場にナレーションが入る中、
どうにかこうにか伊勢に到着。やれやれ。。
(目まぐるしい展開に役者さんたちもくたくたでしょうけど見てる方もくたくたです笑)

少年たちと浴衣姿のやじきたが伊勢の内宮前にやって来ると
追いついてきた大家さんと借金取りと、さらに刀を狙う白鬚盗賊団までが勢揃いして
本日何度目かの大乱闘になりましたが
梵太郎くんと政之助くんがさっと刀を抜いてあっという間にバタバタと倒してしまった、
伊勢内宮の大鳥居の前でばしっと決まる少年たちの見得は!かっこいいよ!!
そこへ花道から大岡越前ならぬ大岡伊勢守忠相が騒ぎを聞きつけてのっしのっしとご登場。
獅童ちゃんはさっきの紫スーツからすっきりした裃+袴姿に変わってましたが
どうにも思い出して笑ってしまいます、あかん~(笑)。
梵太郎くんは家を継ぐための書類を提出して無事に認められて、
白髭も逮捕されそうになったけど、刀は奪えてないので窃盗未遂ということで
ここはお伊勢さんだからという理由で執行猶予になって反省することになりました。
めでたしめでたし。

…で、やじきたですが。
さっきの騒ぎで逃げ出して、たまたま近くにあった船のワラの中に隠れていたら
それが花火師の寿吉(寿猿さん)の船で、2人が隠れたワラは花火の筒だったことが判明(爆)。
気づいたときには導火線に点火されてしまい「あっ」「たーまやー」というわけで花火とともに空に舞い上がって
ダブルで宙乗りきたよー!!\(^o^)/
猿之助さんはくるりと爽やかに和傘をひらき、
染さんは途中から鉄棒の大車輪みたいにグルグル回り出してすごかったー!
猿之助さんは背中だったけど、染さんは腰を吊られてるんですね。

しかし花火の幕切れとはニクい演出です…作者の十返舎一九の幕切れの逸話を彷彿とさせますな。
猿之助さんは最後まで手を抜かない人ですね。

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最後にポーンと客席に降ってきた銀色テープ。(花火のつもりだと思う)
あっという間に回収されてしまって、これだけギリギリ撮影できました。
拾ってる人がたくさんいたのでわたしも1本いただいて帰ってきてしまった(笑)。

覚えきれてなくてあやふやな部分もありますがだいたいこんな感じです~!
誰かが言ってたけど俳優祭みたいなノリで
歌舞伎はもちろん、最近のラスベガス公演や千本桜、現代劇やミュージカルから引用したのを次々見せてくれて
観たことある人は「あれだ!」って楽しめるようになってるし
時事ネタもパロディもオマージュも随所に仕掛けられてて楽しかった!
そういえば江戸時代は、お芝居ってニュースだったんだよなあと改めて思ったし
獨道中五十三驛みたいな、ストーリーうんぬんじゃなく奇想天外を楽しむ感じでした。
染さんは普段のかっこよさはどこへ的なぶっとい眉毛+真っ赤な頬紅だったんですけど
(さすがに頬にグルグルは描かれてなかったけどあってもおかしくない雰囲気だった)、
それでも浴衣の裾さばきやちょっとした仕草に色気があって粋なおじさんでした。
猿之助さんはきたさんというよりも、何というか、ひたすらに猿之助さんでしたね。
裾に「澤瀉屋」の巨大ハンコがどーんと入ってる浴衣も最高に粋だった…。
三か月連続の歌舞伎座宙乗り、本当にお疲れ様でした。ぜんぶ見届けられてよかったです^^
MVPは金太郎くん團子くん!大人たちがさんざんふざけてる中しっかり引き締めてたし
セリフがとにかく格段にうまかった。
あと裏方さんたちがいつも以上に大変そうだなあ。。


休憩を挟んで艶紅曙接拙、通称「紅翫」。
主役の紅屋勘兵衛を略して紅勘というサブタイなわけですが
江戸時代に大芝翫と呼ばれた4代目中村芝翫の初演で当たり役でもあるそうで
紅翫とも書くそうです。

舞台は夏の浅草は浅間神社。
夏ものを売るぼてふりや若旦那たちが何か面白いことはないかなァとお話していますと
朝顔売りや虫売り、団扇売りなどの商いの人たちも花道からやって来て賑やかになります。
鉢巻とはっぴが粋な朝顔売りの勘九郎お兄さんは、色んな朝顔を桶に入れていて
「こんなのどう?」ってニコっとしながら若旦那や大工にすすめていてかわいいし
団扇売りの七さんはうちわを使ってみせる姿がとっても涼しそうでお色気120%、
蝶々売りのみっくんは蝶のように舞う軽やかさ、
10月に橋之助になる国生くんの大工さんも声がよく飛んでかっこいいし、
扇雀さんの鈴虫売りは裾を引きずる長さのお着物での舞がゆったりとした雅やかさ。

ひとしきりみんなが舞ったところで「何かおもしろいことないかな」
「そうだ小間物屋の紅翫を呼ぼう」「紅翫さ~ん」ということで
花道から「はいはい~~」って橋之助さんがご登場!
三味線とでんでん太鼓を寄せ集めた変わり三味線なる楽器を持って
頭に小さなおかめのお面をくっつけて、着物の柄はかんつなぎ(芝翫のかんと掛けてある)という、
まさに洒落者のいでたちでした。
「何かおもしろいことやって!」「よーしおれ踊っちゃうぞ」みたいなノリで
紅翫は目かつらを使って怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸を踊り分け、
続いて熊谷陣屋の直実、三番叟、忠臣蔵の定九郎、先代萩の政岡など
次々に色んな人に変わってゆきます。
橋之助さんもすごいし、常磐津連中の声色と伴奏による歌い分けもすごいし
何より後見さんがテキパキと橋之助さんの小道具を渡して受け取って投げた目かつらも扇もキャッチして
思わず「後見!」って大向こうかけたくなってしまった。
さっき後見がダメダメな芝居見ましたから(苦笑)余計にすばらしく見えたのかも。

最後にみんなで列をつくって花魁道中ごっこしてて
女形が花魁役で若手が先導、若衆役が後ろで傘を差しだしたりして楽しそうに幕切れ。
劇中で扇雀さんが「さあ納涼歌舞伎の顔が揃いましたよ。
今年も開催できてよかった、ひとえに皆様のおかげです。これからもご贔屓に」と挨拶されて
ちょっと涙出そうになりました。
勘三郎さんと三津五郎さんがお空の上で「俺たちにもやらせろー!」とか言ってそうな気もする。

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歌舞伎座1階の売店で三松堂の納涼小巻をゲット☆
季節によって焼き印が変わるそうで、夏はオバケたちですって。
東海道中膝栗毛に幽霊も出てるし、夏の風物詩。

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3階の売店では花見さんの葡萄とてんとう虫もゲットしました。
そろそろ葡萄がおいしい季節ですな~楽しみ食べたい(*´▽`*)。
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C.O.M.M.E.N.T

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