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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


歳末の京都旅その2。

  1. 2016/12/25(日) 23:32:05_
  2. 旅行
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
今年もやってしまいました、年の瀬京都日帰り旅行☆
我らが六道珍皇寺さんが「小野篁忌に限定御朱印あげます」とか公式サイトに書くからだよ!!
あとね、去年と同じ御朱印だったら別に行かなかったと思いますが
今年は御影スタンプ入りっていうじゃないすか!なぜそこでお得感出しちゃうかな!!
行かない選択肢はなかったのでとっとと夜行バス予約して飛び乗りましたとも。

早朝の京都駅に降り立ちまして、普段なら地下鉄かバス停へ向かいますが
今回は駅北口広場へまっしぐら。
2016kyoto314.jpg
先月設置された羅城門模型を見に来ました☆
20年前の平安京遷都1200年記念事業にて制作されたものです。
平安京の入口である朱雀大路に実際に建っていた羅城門を十分の一スケールで再現、
いっとき展示された後はメルパルク京都の地下に保管されていたのを
京都の玄関口である駅前に展示されることになったそうです。
模型の隣にはデジタルサイネージがあって解説映像も見られますよ。

2016kyoto315.jpg
せんせい!ガラスケースがありません!
周囲を小さな柵で囲まれてはいても結構、近づいて細部まで観察できるの有難いですね。
一方、北口広場には屋根がないためこの模型は常に雨風にさらされていますので
保存の観点から考えるとリスクはあるよな…
(この日の朝は雨上がりだったので模型は雨に濡れてびっしょりでした)
その一方で羅城門というイメージを考えると風雨でじわじわエイジングされて
いい具合にボロさ加減が出てくる方が味わい深くていいのかもしれない…
などなど、色々考えました。
あ、雪が降りつもったら風情あるかも!

2016kyoto316.jpg
門番までいる。細かいところまで再現すばらしいです。

2016kyoto317.jpg
模型の後ろには地下階段の壁があるのですが、隙間から裏側も少し見られます。
ぐるっと360度見られるようになるといいな~。


2016kyoto318.jpg
バスで六道珍皇寺に来ました。すっかり通い慣れてしまった。
閻魔・篁堂前の紅葉は、去年の今頃は少し残っていましたが今年はすっきり落ちてたね。

2016kyoto319.jpg
だいぶ早く着いてしまったのでオープンまで本堂の前にて待機。
待っていると堂内からお経をあげる声明と木魚の音が聞こえてきて
なんだか忌日っぽい雰囲気に。
般若心経はわかって他は全然わからなかったけど「閻魔大王」という単語は聞き取れまして
篁って言ってたかどうか…お経のテキスト読めたらいいんだけどな。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
 
 
 
2016kyoto321.jpg
12月23日限定の小野篁・閻魔大王御朱印、無事にいただきました。
おふたりの御影スタンプが押されてます!ふわあかっこいい…!
これちょっと墨書きなしの朱印オンリーヴァージョンとかほしいよね…お願いしてもいいのだろうか。
あと福島県小野町の実行委員会が発行した篁の本が置いてありまして
(篁は陸奥国(今の宮城県)の国守に任じられた記録がありまして
その際に小野町に滞在したという言い伝えがあるそうです)、
500円以上を募金箱に入れると被災地へ寄付されるとのことで購入しました。
内容も切り絵が素敵な本でしたよ~。

2016kyoto320.jpg
篁の命日は冥府の井戸の拝観がないので、雪見障子越しにお庭の緑を見て
床の間にはお姿の掛け軸もかけられていたのでお参り。
ご本尊の薬師如来さんと元参議従三位小野篁卿木像にもお焼香させていただいて
今年も命日にお参りできたことを感謝しました。


お参りを終えてさて、朝ごはんをどこで食べようかなと歩き出したところ
わずか2分で見つけたカフェ「SAGAN」からおいしそうな匂いがしたのでin。
2016kyoto322.jpg
一度でいいから六道の辻で朝ごはんを…食べてみたかったの…!叶ってうれしい。
古民家のようなモダンなような素敵内装、ごはんとお味噌汁と京漬物とだし卵焼き。
ふくふくおいしい朝ごはんでした~また行きたい!

2016kyoto323.jpg
バスに乗って聖護院門跡に移動。
バス停から門前まで八つ橋屋さんを5軒くらい見かけました…八つ橋の聖地すごい。
(この辺りには昔、聖護院の森と呼ばれる大きな森があって
聖護院大根や八ツ橋はその森の村で作られていたのだそうだ)

2016kyoto324.jpg
本殿とお庭。
聖護院門跡は特別拝観以外の時期は本殿の拝観ができませんが
お庭は自由に散策できます。

2016kyoto325.jpg
突然ですが聖護院にゃんこコレクションです☆
Twitterで色んな人が「聖護院には猫がいる」とツイートされてたので来てみたらちょっと想像以上の存在感でした、
枯山水の庭ににゃんこ、とってもよく合います^^
受付の人に伺ったらご住職が「おもしろいから」という理由で置かれたとのこと。
全部で6匹いるらしくてあと2匹は本殿の階段にいるらしいので
次は拝観できる時に来てコンプリートしたいな。

2016kyoto326.jpg
バスで祇園に戻って、漢検漢字博物館・図書館、通称「漢字ミュージアム」に来ました。
今年6月にオープンしたばかり、建物が町家みたいなデザインで美しいです。

2016kyoto327.jpg
入場料を払ったらパンフレットと鉛筆がもらえました。
鉛筆には万葉仮名で歓迎のメッセージが書いてあります^^
(祇園祭ぎゃらりぃについてはまた後ほど)

2016kyoto328.jpg
館内は一部を除き写真撮影が自由だよ!すばらしい。

2016kyoto329.jpg
今月12日に清水寺にて森貫主が揮毫された「今年の漢字」直筆。
ネット動画を見たけどあの太筆で一気呵成に書き上げる力強さは毎年惚れ惚れしますな~。
金の字は2000年、2012年に続き3回目とのこと。

2016kyoto330.jpg
漢字の歴史絵巻。
古代中国の漢字誕生から、占い、さまざまな形、始皇帝による文字統一、印刷、書の美、教育、
日本への伝来とカナの誕生、漢字学習、常用漢字の整備、PC・スマホによる入力発信まで
漢字がどのように生まれ伝えられ現代まで利用されているか大まかにわかるようになっています。
その時代における資料の画像も貼ってあるからわかりやすいよ。

2016kyoto331.jpg
体験展示も充実しています。写真は踊る甲骨文字テーブル。
テーブルに投影された楷書に手を触れるとパッと光って甲骨文字に変化し、
中央の甲骨に飛んでいってその文字のところに収まって赤く点灯します。
古代と現代の文字の変化がわかるようになってるんだね。

2016kyoto332.jpg
「漢倭奴国王」の金印スタンプ。
受付でもらった三つ折パンフレットに押せますよ。

2016kyoto373.jpg
50音の万葉仮名のスタンプを押せるコーナー。
これも三つ折パンフレットに押せます。自分の名前などを押してみるとおもしろいですよ。

2016kyoto333.jpg
漢字で国名。
国旗のスタンプにその国の名前の漢字が彫ってあります。
例えばアメリカなら「亜米利加」というスタンプ表記。

2016kyoto334.jpg
お手洗いの表記がちょっとおもしろかった。

2016kyoto335.jpg
日中韓共通808字の木。
日本・中国・韓国で共通に使われている漢字808文字を葉っぱに書いてつるした木だそうです。

2016kyoto336.jpg
展示室の中央は吹き抜けになってて1階と2階を結ぶエレベーターがあるのですが
その壁をぐるりと囲っているのが5万字もの漢字、通称「漢字5万字タワー」。
足元から天井まで漢字がびっしり書かれています!しゅごい。

2016kyoto337.jpg
猫見つけた^^
青文字は教育漢字、オレンジは常用漢字、赤はJIS漢字コード第1・2水準、黒はその他です。
赤までは何とか読める字がありますが黒はお手上げ…画数が未知レベルなのとかあるし。
文字は世界を知る手段であるとよく言われますが、
昔の人も文字をたくさん考えて世界を表現しようとしたのかもしれない。

2016kyoto338.jpg
2階にはこんな本の形をしたコーナーがたくさんあります。
本の表紙・裏表紙にあたる部分にはコーナーの名前が書かれていて、

2016kyoto339.jpg
見開き部分には展示内容。
漢字の筆順、書体、部首、四字熟語、生き物の漢字、漢字と京都など色々ありました。
「命!」とかでよく知られている漢字を体で表現するコーナーとかあって
お子さんたちがキャーキャー言いながら楽しんでいらっしゃった。

2016kyoto340.jpg
くらしの小物に使われている漢字コーナー。
引き出しをタッチすると実物の小物が出てきます。
雛道具とか、こういうお人形さんサイズの小物はかわいくて楽しい^^

2016kyoto341.jpg
方言漢字のコーナーはその地域だけで使われている漢字を紹介しています。
垳は埼玉の八潮にある地名で、埼をサキと読むのは"さきたま(幸玉)"あたりからきているかも。

2016kyoto342.jpg
魚偏だらけの湯飲み!
これ人間サイズになってて後ろの階段から中に入って記念写真が撮れます(笑)。
湯呑に浸かる目玉おやじの気分が味わえるスグレモノ…考えた人天才だと思う。

2016kyoto343.jpg
漢字回転ずしのコーナー。
手元のタッチパネルのお寿司を選んで、魚偏に旁をくっつけて魚の読みを当てるゲームです。
お皿の種類が白と金色があって金色を選んで漢字を当てると得点が倍になるという
リアル回転寿司みたいなルールもあった(笑)。

2016kyoto344.jpg
甲骨文字を探すコーナーで壁の絵にタッチしますと、

2016kyoto345.jpg
ここに月があるじゃろ?これが→こうなって→こうじゃ!
投影される映像が順番に変わっていくのが楽しいです。文字の変遷が学べる。

2016kyoto346.jpg
突然ですが漢字ミュージアムにおける小野篁コレクションです☆
1階の歴史パネルには小野篁歌字尽と式亭三馬の『小野ばかむら(竹かんむりに愚)譃字尽』、
2階のおもしろ漢字コーナーには猫の子の子猫のパネルがあるよ!
あと漢字5万字タワーで篁の字をど根性で見つけたからみんなも見つけてね!!
(目がガビガビに乾くので目薬必須です)

2016kyoto347.jpg
企画展示室の「今年の漢字」展。
1995年に始まり去年20周年を迎えた「今年の漢字」揮毫がすべて展示されています。
ちなみに第1回目は「震」(阪神大震災の影響かな)、それ以降は食、倒、毒、末…と続き
去年は安でしたね。
揮毫に使われる熊野筆も展示されていて、その大きさに改めて驚きました。

2016kyoto372.jpg
図書室もありますぞ~。
漢字辞書はもちろん、漢和辞典や国語辞書、研究書、書の展覧会図録などが所蔵されていました。
まだ棚がスッカラカンですがこれからじわじわ埋まっていくのでしょうね。

2016kyoto348.jpg
2階から祇園祭の山鉾の屋根が見えたので再び1階に降りてみることに。

2016kyoto349.jpg
漢字ミュージアムの玄関左手すぐにある祇園祭ぎゃらりぃ。
ここはミュージアムの入場料を払わなくても無料で見学できます。

2016kyoto350.jpg
さっきの山鉾の模型を下から。
展示用のため乗ることはできませんが、実物大だそうで大きさや迫力が実感できる!
ペルシャ絨毯のような垂れ幕に独特の結び方の紐などおもしろいポイントがいくつもあります。
車輪は江戸期のものとか。

2016kyoto351.jpg
係の人に「どうぞ」と言っていただいたので内部も見学させてもらいました。
縄がらみといって釘を1本も使っていないそうです。(使うと動かしたときにボキッといってしまうらしい)
これは登れないけど実際は梯子をつかって上り下りするとか
鉾の正面に結ばれた縄は蝶の形に見えることから雄蝶、側面は雌蝶、石持の結びは海老と呼ばれているとか
色々解説してくださって勉強になりました。

一度は行ってみたいなァ祇園祭…激混みと聞くので相当な覚悟が要るかもしれませんが。

2016kyoto352.jpg
今年は南座がお休みなので顔見世は先斗町歌舞練場で行われていますが
まねき上げはありました☆
中村雀右衛門さん5代目襲名おめでとうございます~。

2016kyoto353.jpg
和菓子を買うために京都高島屋に来たら入り口付近に大きなクリスマスツリーが飾ってあって
高校生たちによる合唱コンサートが☆
声と手話の両方で歌われていてユニバーサルを感じました。どなたにもメリークリスマス。

2016kyoto354.jpg
ランチは祇園のよーじやカフェにてフルーツサンドとミルクティをいただきました。
三条のカフェは行ったことあったけど祇園の店舗は初めてでした、
落ち着いた内装でゆっくり過ごせました^^

あと、清水寺の本堂が春から数年がかりの大修理に入ると聞いたので。
(清水さんはいつ行っても修理してるイメージある)
2016kyoto355.jpg
ものすごく久し振りに訪問。
松原通や二年坂はお買い物の誘惑が多いので五条坂から登っていきましたが
五条坂も結構お買い物や買い食いスポットあるんですね!
かわいいものやおいしそうなものたくさんで目移りしまくりました…時間がないので根性で素通り。
それにしても相変わらず人がすごい。。

2016kyoto356.jpg
三重塔。
極彩色の部分は修復が終わったばかりでとてもきれいです。
やっぱり塔はこの角度から見るのがいいなぁ…桃山様式の文様きれいだなあ…。
ひとつだけ設置されている龍の鬼瓦(火除け)がすごくかっこいいんです!

2016kyoto357.jpg
三重塔から見えた景色。
この日は朝から雨が降ったり止んだりしていて(聖護院と漢字ミュージアムは土砂降りでした)、
夕方にはほぼ晴れて雲間から見える光が荘厳でした。
天使とか、紫雲に乗った如来とか降りてきそうな雰囲気。

2016kyoto358.jpg
開山堂。
田村堂の名前で謡曲「田村」に謡われてもいるお堂で坂上田村麻呂夫妻の像があります。
特別公開時にしか扉は開かないようでほとんどの人が素通りしていて、
わたしもうっかりスルーしそうになった。

2016kyoto359.jpg
轟門をくぐって本堂に入りますよ。(ここから拝観料が必要です)
朝倉堂の仏足石や本堂西側の出世大黒天像を眺めながら本堂正面へ。

2016kyoto360.jpg
桧舞台~!何年振りだろう。
本堂と地続きなので何気なく乗ってるけど、本来はお寺に芸能を奉納するためのお舞台なわけで
よく考えたらそういう場に参拝者が入れるというのは全国的にも珍しいんじゃないかと思います。
だいたい舞台って本堂とは別の場所に建てられて関係者以外立ち入り禁止になってるし。

2016kyoto361.jpg
本堂を出たところで御朱印がいただけます。
「大悲閣(ご本尊の観音像の慈悲の意)」と書いていただいたのですが草書?っぽいな…
楷書か行書で書いていただける場合もあるみたいですが。
(隣は聖護院の御朱印で不動明王の梵字(カーン)と法螺貝の朱印が押してあります)

2016kyoto362.jpg
工事中の奥の院からの眺め。この景色もしばらく見納めなんですなァ…
こうしてみるとすごく「見ることを意識して造られた建物」だなあと思う。

2016kyoto363.jpg
奥の院から坂をぐるりと下って、音羽の滝。
大混雑だったので遠距離からの参拝にとどめましたが
やはり目の前にすると参拝したくなるもので、次回はできたらいいなあ。

2016kyoto364.jpg
本堂の舞台を下から。
普段は建物の構造をスケルトンで見る機会って少ないので
建物ってこうして建ってるんだね…としみじみ。
懸造りは遣唐使船の造り方と同じで、比叡山の横川中堂とかもこんな建て方ですね。

2016kyoto365.jpg
アテルイとモレの石碑。
東北のエミシの長だった彼らが都に連れて来られたとき、
坂上田村麻呂が助命を申し出たことに由来します。
彼らを思うとわたしァかのかっこいいエミシを思い出しちまっていけないんじゃ…アシタカ様~。

清水寺の後はバスで京都国立博物館へ。
2016kyoto366.jpg
新春特集陳列「とりづくし」で来年の干支を先取り鑑賞して
同じく特集陳列「生誕300年 伊藤若冲」で若冲イヤーの幕を下ろします。

とりづくしは絵画や焼き物などに鳥の意匠を鑑賞しました。
迦楼羅の伎楽面は752年の東大寺大仏開眼会にて舞われた伎楽に使われた面で
きれいに残っているのが印象的。
十二類絵巻は十二支の歌合に狸が乱入する物語を絵画化したものでよくある画題ですね、
宴会の中央で鎧姿の鶏が踊っているのがおもしろいです。
百鳥文様打掛は大坂の豪商の娘のために友禅染で作られた鳥だらけの婚礼衣装で
緑地に孔雀・鳩・鶏・鶉ほかおめでたい鳥がたくさん描かれていて賑やか。
雪舟の四季花鳥図屏風は松に鶴、雪にオシドリなどが美しいし
狩野永敬の四季花鳥図屏風も藤や牡丹や燕子花に椿、雉やオシドリなど賑やか。
長山孔寅の群鶏図屏風はパッと見た瞬間若冲かと思うくらいタッチが似てたのですが
彼は「若冲を真似た」と自ら書き残しているそうですね。
鳥は昔から画題によく選ばれてかわいかったり華やかだったりする絵が多いから
来年は鳥の絵がたくさん見られる年になりそうですね。

若冲は見慣れた作品から初公開まであって飽きさせない内容で、
今年は各地で若冲の展覧会がたくさん開催されましたがさすが出身地の余裕だなと思いました。
全体的には水墨画が多めでカラーも少し。
冒頭にニワトリじゃなく墨竹図をもってくるあたり学芸員のセンスを感じるなあと。
月明かりに照らされる竹の葉を無数の三角形の影で表現するのは
若冲ファンは彼が竹を描くとき好んで使う描写とわかるしビギナーは「何これ?」ってなりそう。
そして次の筍図で完全につかみはオッケーだ!
皮に包まれたままのタケノコが天を目指してにゅーっと元気よく伸びていくのは
なんだか若冲本人のようでかわいい。
鍾馗図のギョロ目の鍾馗のこわいアップとか
袋を両手で持ち上げながらニコニコしている布袋がかわいい布袋図とか
キャプションにもあったけどさかなクンの帽子のようなまんまる感が笑える河豚図とか
もう全方位から攻められてる気がする。
ちょっとこれどうしようってなったのが維摩図の顔なんですけどね…
あれ一体どうコメントすればいいのか、何ともいえない味わい深い顔です。当時の人はどう思っただろう。
石峰寺図は西湖図の見立てになってて
白象に乗る羅漢がいたり門前に仁王像がいたりする。
傘寿に描かれたという山水図はお祝いに近所へ配られたものの一部かもしれないと。
六歌仙図屏風のコミカルなこと、若冲は六歌仙を何度も描いてるけど
小野小町がひとりだけ後ろを向いているのはいつも共通してるなと。
石燈籠図屏風や百犬図などは4月の若冲展以来の再会で
どちらも細かい描写に気が遠くなってくる。
果蔬涅槃図は例の野菜による涅槃図で、いつ見てもかわいい。
大根に鶏図はカラーで、最近発見されて今回が初公開だそうで
大根葉に乗っかったニワトリが何だか得意そう^^

生誕300年記念のラストが若冲が生まれ育った京都の博物館だったのがちょっとうれしい、
色彩の若冲も水墨の若冲も素敵だなと改めて思いました。
そして今年の展覧会納めは京博です。

2016kyoto367.jpg
京博を出たら日がとっぷりと暮れていました。
冬至を過ぎたばかりなのでまだまだ日暮れが早いです。

2016kyoto368.jpg
京都駅前に戻ってきました。羅城門もライトアップしてる!

2016kyoto369.jpg
京都タワーとツーショットだぜ。
現代と過去の融合ってこういうのをいうんだろうけど
京都タワーは蝋燭がモデルなので割とマッチしている気もします。

2016kyoto370.jpg
京都駅のクリスマスツリーを去年に引き続き見られました!
ここでもコンサートが行われていたよ。メリークリスマス☆

2016kyoto371.jpg
新幹線で夕ご飯を食べながら
nikinikiのサンタクロースと、高島屋で買った亀屋良長のリースもいただきました。
和菓子のクリスマスすばらしい☆

そんなわけで今年の旅行納めは京都になりましたけど、
そういえば旅行始めも京都だったなあと思い出しました。
何度も通っていますがそのたびに気づくことや新しいお店やイベントがあって
まったくもって味のある街であります、京都。
来年はどこへどれくらい旅ができるかな~。
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テーマ : 京都旅行    ジャンル : 旅行

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