春はネコバスの窓から。

ジブリ美術館に行ってきました。
前回の訪問から2年振りですが、やっと希望日のチケットが取れまして。
あと今月は、まだ見てなかった映画「たからさがし」が上映されていて
(ジブリ美術館の短編映画は毎月変わります)タイミングもばっちりだったので。

去年の春~夏にかけて長期のリニューアルを行った美術館は
外観が2001年のオープン時みたいなカラフルさに戻っていました!
蔦がびっしりな状態も味があったけど、きれいになるとクレヨンみたいなかわいらしさが出て
どっちの外観も好き。
また10年かけてどう変わっていくか楽しみです。

入口にあった鉢の中に油屋のジオラマ。
これ前は出口に置かれていたけど移動してきたのだね。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
受付でいつものようにフィルムチケットをもらって(今回は水中のポニョでした)、館内へin。
企画展「猫バスにのってジブリの森へ」を鑑賞します。
美術館が2016年に開館15周年を迎えたのを記念して
2001年から開催されてきた企画展をまとめて振り返る回顧展になっていました。
事前情報で、過去に一度展示されて大好評だった「大人も乗れるネコバス」が
再び登場しているというのを聞いていたし、
展示室入口の見上げる位置にネコバスの顔と手がにょっきり出ていてわくわくしながら一歩踏み込んだら
そこがもうネコバスの中だった☆
わーってテンション爆上がりしてさっそく座席に座ったら猛烈なふかふかモコモコが返ってきて
「は!?!?」って声出そうになったけど、
そのままもさーっと沈み込んだのでもはや声さえ引っ込みましたよね…!
六本木の展覧会でもネコバス乗ったけどあれの比じゃない、
座席は毛がもっさもっさついてて触り心地も撫でた感触も例えようのないモコモコぶりで
みっしり中身のつまったもちもちパンとか弾力性の綿がぎっしりつまったクッションやソファみたいな、
いやもうそれさえも超越した何かがお尻の下にありました…!
あまりに気持ちよすぎて言葉をなくして時間も忘れてボーーーーーーーーーーっと居座ってしまって
ちょっと覚えてないけど相当な時間あそこにいた気がする…
ジブ美スタッフどんだけ気合い入れて再現したんだ、
最高の座り心地でうっかり寝落ちするかと思ったよ!!ありがとうございます!!!
乗ってくる人たちが口々に「わー」「柔らかーい」「やばい」「幸せ」「夢が叶った」とか言ってて
ダイブするお子さんも童心に返ったような親御さんも寄り添って乗ってるグループもみんな幸せそうで。
お子さんは企画展の間は2階と1階と、2匹のネコバスに乗れるんですね、
うらやましや~楽しんでくれ。
ネコバスは展示室の壁際に再現されていて天井は車内で大人が立てるほどの高さで
窓には映画の夕焼け背景画が貼ってありました。
顔や手足もでかくて頭には「もり」という表示があって
手足の肉球は3つで爪も3本ついてるし鼻さわったら冷たくてぷにぷにしてて
これまさに映画のネコバスじゃないか!
こんなにパーフェクトに再現されていて…さすが宮崎駿監修…!
展示室の天井には2匹のこねこバスと長い体のネコバスが吊られて飛んでいて
中にメイちゃんのぬいぐるみ始め小さいトトロたちがぎっしり乗ってました、うわー!
ネコバスの近くにはこれまた天井まで届く高さのハウルの動く城の立体再現!
ミシミシ音を立てて動き出しそうな雰囲気がすごくて隅々まで観察しました。
小窓から覗くと映画に出てきた暖炉の部屋があってカルシファーのフィギュアが揺れてるし
別の窓を覗くと例の汚れまくったバスルームもあるし(洗い場に置かれた本にTOTOROと書いてあった)、
ソフィーさんが掃除しそびれてるのか蜘蛛の巣はってる部屋もあったり、
あちこちにバケツがぶら下がって生活感たっぷり。
どっかにソフィーさんやハウルがいないか探しちゃったよ…お出かけ中でした(笑)。
他にも、フィルム入場券を差し込むと映写できる機械があったり
ラピュタ展のときのオーニソプターや深海船が展示されていたり
巨大な3匹のくまと女の子がいたり、クルミ割り人形とご馳走テーブルがあったりと
過去に見た立体展示にまた会えてすごく楽しかったです。
挿絵展やハイジ展や幽霊展などはパネルのみでしたが懐かしく振り返れました。
あと出口にパン種フィギュアがどーんと立ってた。
動き始めの部屋にある箱のなかの絵と(時々変わってて牧場に豚を放牧する少年でした)、
隣の宝箱を開けたらいつもの豚さん人形を確認してから
映画「たからさがし」を見に土星座へ。
中川李枝子さんと山脇百合子さんの絵本を9分の映画にしたものです。
少年ユウジが野原で白い杖を見つけて拾おうとすると
同時に手を伸ばしたウサギのギックがいて、どっちも杖がほしくて譲らないので
かけっこしたり相撲をとったりしますがどうにも決着がつかなくて
ギックのおばあさんに相談すると「じゃあ、たからさがしはどう?」ということになったので
思うところあった2人は野原へ駆けて行き大騒ぎしながら杖を持ち帰ると
杖が欲しかったおばあさんに喜ばれて3人でお茶会を楽しむ…というストーリー。
山脇さんの線がバッチリ再現されたキャラデザだったよー!あの絵がそのまま動いてる感じ。
顔ぴったりくっつけたまま野原を全力疾走する2人がコナンとジムシィみたいだったし
絵本よりかけっこコースが追加されてたのもおもしろかった。
最後のお茶会シーンはゆったりした雰囲気で音楽もやさしくて
ティータイムっていいなあと改めて思わせてくれました、ホッとするよね。
現在、ジブリ美術館の短編映画は9本ありまして今回やっと全部コンプリートできた!
今年完成する(予定の)「毛虫のボロ」も楽しみです^^

カフェ麦わらぼうしにてランチ☆
古代小麦のあじわいクリームスープ(パン付き)、ほっとモモネードをいただきました。
カウンターの席に案内していただいたので厨房がよく見えて
スタッフさんが麦わら帽子のラテアート作るのとかワクワクしながらチラ見。
天井近くをふと見上げたら飛んでる鴨の陶器が飾ってあって、お尻が肉になってておもしろかった。

屋上に来ました☆
ロボット兵も15年経ってだいぶ古びた感じが出てきましたね。

奥に行ったら黒い石コーナーが様変わりしてて「わー!」って声出すところだった。
2か所の線路の終点!レンガの池!うおおお。
なんか、なんかすごくラピュタの世界観じゃねえか…ベンチもあって休憩もできます。

こう、何かの原因で壊れた建物の中に雨がたまって池になったところへ
崩れたラピュタから黒い石が落ちてきてこうなったみたいな雰囲気というか
レンガと石の時間を感じさせてくれるといいますか…。
池にはメダカも泳いでいます。

線路の終点に部品が転がってるのリアリティあるなと。
今にもススまみれの男たちがトロッコをギシギシ押してきそうだし、
トロッコがあったらあったでたった今来たみたいな雰囲気も出せそう。
素敵なリニューアルでロマンが広がるわー!宮﨑さんありがとう。

いい天気で風もなくて気持ちよかったのでベンチに座ってみました。
ロボット兵の後ろ姿はキュンときます…。

地下の扉から外へ出たところにあった植木鉢の中の水盆にもメダカたちがひらひら泳いでいました。
春はもうすぐ。
美術館を堪能した後は中央線に乗って西荻窪駅へ移動します。

ササユリカフェに来ました!
元ジブリ社員の舘野仁美さんが2年前に開いたお店で
行こう行こうとずっと思っててなかなかタイミングがなくてやっと来れました。
(舘野さんにお会いしたかったけどご不在だった…残念。またの機会に)

シフォンケーキとジンジャー&レモンマートルティーをいただきました。
店内は光が差して明るくて、静かで居心地のよい雰囲気でした。
定期的に作家やアニメーターさんの展示が行われていて
今月は西尾鉄也さんの原画やイラストが展示されていて画集を買うこともできます。
西尾さんはNARUTOやハイキューに関わられた方で、攻殻やお伽草子や進撃の巨人の原画コピーが見られたり
お好きな映画や小説をイラストつきで紹介した展示もあって楽しかったです。
画集をめくったら幽白や忍空にも参加されてたみたい!懐かしい~~見てた見てた。

カフェのテラスにある、宮崎駿氏から贈られたというオリーブの木。
この日の午後は風が強くて閉まってたけど、暖かい日にはテラスでも過ごせるそうで
春はポカポカ気持ちいいんじゃないかなあ。

戦利品。
企画展のパンフレットがなかったのでポスタービジュアルのポスカ買いました。
千と千尋指人形折り紙は、普段はこういうの買わないんですがこれは光の速さでレジに持ってった。

なぜなら電車の回数券が入ってるから!!
こういう映画の小道具の商品化大好きマンなのです。うふふ素敵^^
折り紙の裏は一筆箋になっていますが回数券は真ん中を切り離して保存するつもりです。
他のにはメッセージ書いてちょこんと渡したりしようかな~指人形にもなってかわいい。
あと美術館入口の油屋を見てちょっと思うところあったので。

うちの油屋も久しぶりに出してみました☆
2002年発売のDVDコレクターズエディションについてきたジオラマで
細部まで丁寧に作られていてすごくお気に入りです。
旗も揺らせるし下には電車も走ってるんですぜ…!ハイクオリティ。

カオナシ・坊・オシラサマ・オオトリサマのフィギュアもついてます。
カオナシは橋の上がマストポジション。

当時話題になったハクのおにぎりフィギュアは3つ持ってます。
DVD1枚につき1個ついてて、2つはコレクターズエディションとジブリDVDプレーヤーを買ったらついてきて
あと1つは友達がくれたもの。
映画でハクが竹の皮におにぎり3つくるんで懐に入れてたのが猛烈にやりたくて、
でも竹の皮が手に入れられなくて未だに実現できずにいる。
水干は作ったんだけどな…当時、1ヶ月くらいかけてちくちく縫いました。やればできるもんです。
宮崎駿氏が長編映画を構想中と報道されて色々な意見が飛び交ってますが
彼は何も好きでやめたり復帰したりしてるわけではなくて本当にやめたいんだと思う…。
映画作りに心底疲れて何度もやめようとするけど世の中や若手作家の作品を見て
煩悩(という言い方を彼はよくします)から作らずにはいられなくなってしまうみたいな。
何にせよNスペや鈴木さんの別場所での発言から宮崎さんが絵コンテ描いてることは知っていたので
ああやっと鈴木さん言ったな、くらいの感慨でわたしの心にはさざ波ひとつ立ちませんでしたので…
とりあえず毛虫のボロを楽しみに待っています。
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