猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
博物館でお花見を。
2017年03月30日 (木) | 編集 |
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東博本館の「博物館でお花見を」に行ってきました。
過去に何度か訪れていますが、毎年恒例の春の行事です。
絵画に工芸に彫刻、展示室のあちこちに花の作品がたくさんあって楽しかった~☆

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こちらも恒例、春の庭園解放。
桜の木もたくさんあるようですが、池のほとりにある江戸彼岸だけ満開になっていました。
ピンクのシャワーが降り注いでるみたい。

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枝垂れ桜ってほんときれいだよね。

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本物の桜を楽しんだ後は展示室の桜をめぐります。
写真は平安時代の不動明王立像。
桜の木に彫られているそうです~固くて丈夫で摩耗しにくいのだそう。
(確か円空が桜の木に彫った仏像があると、前に日曜美術館で見たっけな)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆


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土佐光則の筆と伝わる「源氏物語図屛風(若菜上)」。
六条院にて夕霧や柏木たちが蹴鞠をしていたときに唐猫が御簾からとびだし
三宮の姿がチラリと見えて柏木があ!ってなる例のシーンです。
若菜は春の七草のことですし、つまり春の出来事なんですね。

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狩野長信「花下遊楽図屏風」(国宝)。
お花見の宴席で風流踊りを踊る女性たちが楽しそう~。
出雲阿国が流行させた歌舞伎踊りの格好をしています。

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鈴木春信「三十六歌仙・在原業平朝臣」。
古今和歌集・春歌上の「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」を
当世風にアレンジしたもの。
桜の季節、禿を連れた遊女がどこかへお出かけする様子でしょうか。
(吉原では春になると満開の桜の木をそこら中から持って来て植えて、
散ったらとっぱらうということが行われていました)

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鳥文斎栄之「金龍山桜花見」。
この日の大判錦絵コーナーは栄之祭りで、たくさんの栄之の連作を見られました。

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鳥文斎栄之「桜下遊女と禿図」。
栄之の描く女性たちは凛と立っていてかっこいいです。

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長沢芦雪「呉美人図」。
呉は江蘇省のことで、江蘇省の女性を描いた絵、みたいな感じ。
足元にレンゲが咲いています。

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藤原俊成「古今和歌集(了佐切)」。
古今集・春歌下120番の凡河内躬恒「わかやとにさける藤波たちかへりすきかてにのみ人の見るらむ」から
123番の詠み人不知「山ふきはあやななさきそ花見むとうゑけむ君かこよひこなくに」までを仮名書き。
♪春のう~た~ 愛と希望より前にひび~く~
俊成の字はバランスがいいですね。

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藤原定実「下絵拾遺抄切」。
鳥や草花の料紙デザインがすごくおしゃれ、
恵卿の「あさちはらぬしなきやとのさくら花 こころやすくやかぜにちるらん」が真ん中に書かれています。

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角倉素庵「隆達節断簡」。
大坂の僧・隆達の詩で当時はこれに節をつけたものが流行していたそうです。
こちらの料紙デザインもきれい、俵屋宗達の梅の花と大きな葉っぱ。

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江戸時代(19世紀)の檜扇、桜がいっぱいに描かれている!

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仁阿弥道八「色絵桜樹図透鉢」。
外側にも内側にも桜並木があって立体的に見えてきます。

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西垣勘平「流水に桜透鐔」。17世紀のデザインに現代性を感じる。

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同じ刀コーナーで見事だなと思った、後藤光寿「厳島神社図小柄」。
本殿はおろか舞台も燈籠も大鳥居も海に浮かぶ船まで作り込まれてる!かっこいいわ!!

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そういえば獅子王もいました。
前回は行列ができていたけどこの日は静かだった、あまり広報されてないのかな?
隣に黒漆の拵えと一緒に展示されてるから興味のある方見に行ってあげてね。

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高円宮根付コレクションが今回も豪華~!
阿部賢次「親子」は赤ちゃんを抱っこする親犬がいとしいし
小針樹生「菩薩面」は被ってみたいし、糟谷一空「月うさぎ」のデザイン性の高さ。

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アリスな根付も☆
スーザン・レイト「チェーシャー猫、(緒締)笑い」。
同「いかれ帽子屋のお茶会-ヤマネ」。
高木喜峰「不思議の国」は時計の中にチェシャ猫のニヤニヤ笑い。
これら根付でもいいけど純粋にフィギュアとして欲しい、チェシャ猫時計も欲しい~!

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高木喜峰「白河夜船」と、阪井正美「眠り猫」。
根付の猫の小さな世界。

ちょっと急にめざめてしまったので展示室に猫を探しに行きます!
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さっき全体写真を載せましたけど、伝土佐光則「源氏物語図屛風(若菜上)」の猫。
首輪に紐がついています。
昔々の絵画作品には紐でつながれた猫が結構いるので、こうして飼われていたのかもしれない。

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狩野探幽「飛禽走獣図巻 走獣巻」の猫。
65歳の探幽が作った絵の描き方本の一部で、毛がふっさふさの長毛猫さん。

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同じく狩野探幽「飛禽走獣図巻 走獣巻」から、獅子。ネコ科だから(=^・^=)。
それにしても改めて見ると永徳おじいちゃんの獅子のタッチとそっくりですね。

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中島仰山「博物館写生図」より、野猫(マニラ産)。
中島さんは政府の博物局職員で、徳川慶喜に写真の撮り方や油絵の描き方を教えた人だそうだ。

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特集展示「おひなさまと日本の人形」も見に行きまして、
雛人形も素敵だったけど後ろに置いてあった押絵雛屏風(1860年)に目がいってしまった。

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なぜならこんな作品だから!
六曲一双すべての面に、おそらく全部鈴木春信の絵から引用したであろう浮き出しの人々がいて
とってもきれいなのだよ~。
着物の模様からアクセサリーから表情に至るまで細かく再現されている。

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19世紀の楽人の人形より、琵琶を弾く人。
やさしい音色を奏でそうな表情をしているな~。

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本館展示室の中で「さくらスタンプラリー」が開催中でした。
インクのスタンプではなく、上下からぎゅっと押さえて紙に凸凹が浮き出すタイプで
これならお子さんの手も汚れないし視覚障害の人も楽しめるし素敵ですね。
あと何気にデザインが美しい☆


上野公園も桜がぽつぽつ咲き始めていましたよ~。
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動物園前の1本が率先して咲いていました。

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最近暖かくなってきたしようやく春って感じがする!
桜並木が満開になるのはもう少し先でしょうけど、周辺は既にビニールシートが敷かれてキャンプ場状態で
お弁当を広げて楽しんでいる人もたくさんいました。
上野の春は今年も賑やかになりそうですね。
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