紅葉と国宝の旅。
京都に日帰り旅してきました☆
目的は京博の国宝展ほか随心院や聖護院の限定御朱印で、
さて他にどこへ行こうかと観光サイトを開けたら紅葉特集が目に飛び込んできて
じゃあいい機会だからかねてから気になっていた東山の紅葉を見てこよう!と思い至ったのでした。
当日は天気もよくて絶好の行楽日和だった!ありがたい。

いつものごとく夜行バスで早朝に市内入りして朝ごはん。
からふね屋さんのモーニング初めてだよ~。
このお店のメニューはボリュームがあって(当社比)1000円以下でこんだけ食べられます、
卵はふわふわでパンは厚切りもちもちでした。

バスで随心院へ。小野小町が余生を過ごした土地と伝えられています。
7年前にも訪れていますので小町関連の史跡などは省いて、今回は紅葉を中心に。
入口からこんなに綺麗^^

小町祭の限定御朱印^^
曼荼羅殿の字は普段もいただけるそうですが小町の料紙に書かれるのはこの時期だけですってよ!
数量限定とのことでしたが無事いただけてよかった^^

お庭の紅葉も見頃でした。

池にかかる紅葉と、水に映る紅葉と、水に落ちた紅葉の3つを楽しめる贅沢な空間。
寒くて朝も早かったせいか人が全然いなくてゆっくりできました。
冬が近いから空気も澄んでる気がした。
この後は電車で蹴上に移動。

南禅寺へ向かいますよ!写真は蹴上駅向かいにあるネジリマンポです。
中に入ってびっくりしたのですが、耐久性を高くするため煉瓦が奥に向けてぐるりと斜めに積まれているんですね。
(ちなみにこの上には蹴上インクラインが走っていたようです…それで丈夫に積む必要があったのか)
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

到着~。
うおおあれが噂に聞く南禅寺の三門というやつですか、お初にお目にかかります。

でかい。
南禅寺は後嵯峨天皇の離宮として鎌倉時代に建てられた禅林寺南禅院が前身で
三門もその頃に建立されていますがたびたび火事に遭い焼失しており、
現在の三門は藤堂高虎が大阪夏の陣で亡くなった家臣たちの菩提を弔うために寄進したそうです。
禅寺の門って境内の他のどの建物より大きいからいつも圧倒される…!

門の向こうが既に絵画のようだよ!わくわく。

ここも紅葉がいっぱい!奥に見えるのが法堂です。
ご本尊の釈迦如来像は蓮華に座っていらっしゃって、脇侍の文殊・普賢菩薩像はカラフルなお姿。
天井には今尾景年画伯の幡龍がいて(3本指だった)強面だけど思慮深そうなお顔でした。

とにかく紅葉がきれいで、紅と黄色と常緑樹と青空のコンボでパレットのよう。
全部が同じ色じゃないっていうのがいい味出してますよね。

水路閣。
琵琶湖から京都市内に向けて引かれたいわゆる「琵琶湖疎水」が通っている水路で
水は大津から南禅寺横を通り蹴上浄水場へ流れていくそうです。
寺院の境内を近代建築がつっきっているのは何だかおもしろい光景。

僧堂前の紅葉。
石碑の周りを紅葉がぐるりと囲んでいてとても絵になっていました。

色彩というかグラデーションが大変鮮やか!ちょっと強烈で見とれる。
ここは陽当たりがよく葉っぱに影もなくて絶好の撮影スポットらしく、
人だかりができてシャッター音もいっぱいだった。わかる。みんなの気持ちすごくわかる。

せっかくなので三門に登りますよ。
拝観料を払って靴を脱ぎ、昔の建築につきものの急な階段を登っていきますと。

ほわあ~~~絶景かな絶景かな~!!
(あの歌舞伎の季節は春なので石川五右衛門は満開の桜を眺めながら例のセリフを言うのですが
紅葉も実際、絶景なのでそんなことは気にしません)
東山を始め京都市内が見渡せるし如意ヶ嶽の大文字も見えました。

法堂方面に回るとこちらも絶景。
三門の内陣には入れないけど、小窓からお参りができまして
ご本尊の宝冠釈迦座像のほか藤堂高虎と家臣たちの位牌も安置されていました。
天井に描かれたきらびやかな天人たちの姿は狩野探幽による筆だそう。
南禅寺で思ったより紅葉も絶景も堪能できてだいぶお腹いっぱいだな~さて次はどうかな?と
徒歩5分の距離にある永観堂に来ましたら、

( ゚Д゚;;)
既にものすごい人出だったうえに(団体さんのバスとかめっちゃ入ってった)、
入口からなんか紅葉のレベルの高さがびしびし伝わってきて一瞬足がすくみました。
ええと、南禅寺も結構すごかったよね…あれ…??

ちょっと待って境内ああああぁぁぁあすげええええ+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
人がものすごいんですけどそんなの全然気にならない、混雑が紅葉に霞むとかそんな!
前に進みにくいということを除けば紅葉の鑑賞はまったく問題ないので
青空と紅葉のコンボを存分に味わえました。
というかここはまだ入口なんだぞ、まだこれからだぞ!楽しみ。

大玄関から釈迦堂(方丈)に入るとさすがに混雑すごいと思ったけど^^;
入口でビニール袋をもらい靴を脱いで見学します。
この日は秋の寺宝展が開催されていて、
室町時代の永観律師像をはじめ重要文化財をふくむ寺宝を鑑賞できました。
(永観堂は正式には禅林寺といいますが、
寺史上特に人々の救済活動に熱心だった平安時代の7世律師永観にちなみ永観堂と呼ばれているそうです)
そんな永観の筆による「往生講式」の末尾には「南都東大寺沙門永観」のサインがあって
おぉ東大寺にいらした方なのかと奈良に思いをはせたり、
鎌倉時代の二十五菩薩来迎図、南北朝時代の千手観音・二十八部衆像3幅、室町時代の両界曼荼羅図など
仏画の名品にため息が出たり。
ことに重要文化財の二十五菩薩来迎図絵扉(南北朝時代)の美しさ!
金色がしっかり残っていて、室内でも輝いて見えますが光に当てたらさらに輝きそうな。
海北友松の押絵六枚屏風は一扇につき1人の人物と1羽の鳥が描かれた水墨画で
人物はたぶん仙人たちだと思う、鳥は鶴や鷺や鴛鴦ほか数種類いました。相変わらず踊るようなタッチ。

廊下からふとお庭を見て一瞬水かと思ったら枯山水でした。
水の流れに見立てた砂に紅葉がハラハラと散る風情よ。

御影堂へ。
永観堂は浄土宗なのでこのお堂で法然を祀っています。
内陣は撮影禁止ですが天井も高く(格天井でした)、広々としていました。

お堂の前も見事な色彩。

御影堂の回廊を通って阿弥陀堂へ向かいます。左下はエレベーターだよ!(わたしは階段です)
阿弥陀堂も内陣は撮影禁止。
ご本尊のみかえり阿弥陀はかつて永観に背負われて東大寺からこの地へやってきたそうですが
その時は他の仏像と同様に正面を向いていたとのこと。
永観が50歳のときこの阿弥陀像の周りで念仏を唱えながら行道していたところ
阿弥陀像が台座からヒョイと飛び降り同じように行道を始めたので永観がポカンとしていると
阿弥陀像が振り返り「永観、遅し」とつぶやいて
以来この阿弥陀像の顔は左向きのまま…という言い伝えがあるのだそう。
像の左側に回ると扉が開いていて阿弥陀様の表情も見ることができます!
仏像を横からお参りするなんて初めてですよ…口が少し開いていて、あれが「遅い」と呟いたときのかな…。
他にも堂内には永観律師像や地蔵菩薩像などの仏像がいっぱい、
十一面観音像の両脇に藤原豊成・中将姫親子の像もありました。そういえば当麻寺も禅林寺で浄土宗だ。

色鮮やかな阿弥陀堂の入口。
ここでビニール袋を返却し靴を履いて外へ出ます。

正面に来ました。紅葉に包まれたお堂は美しいですね…!

階段を下りて庭園へ向かいます。ここも紅葉だらけ。

今様の碑があった。

御影堂の正面まで戻って来ました。
こうしてみるとご本尊のいる阿弥陀堂よりも大きな建物なんですね。

御影堂の左側の道を通って多宝塔へ向かいますよっと。

回廊をくぐって行くよ。その先は階段があり少し山登りです。

半分登ってきた!御影堂が見えます。もう少し登ります。

多宝塔に着いた。
周りが狭いのでこのアングルからしか撮れませんでした。降りてからまた撮ろう。

多宝塔からの眺め。絶景かな~~!(本日2回目)
下半分が全部紅葉!!こんな広い境内に一体何本植わっているのか。

多宝塔から降りて極楽橋を渡り放生池へ。ここから怒涛の紅葉スポットが待っていた。

池に浮かぶ弁天社も紅葉に包まれていて、水面に映り込む赤もきれいでした。
近くに亀みたいな石も浮かんでた。

橋のある景色いいっすよねえ…!

どんどん行きます。
水の流れのあるところ、葉っぱが落ちてるわけじゃなく丘の紅葉を反射して赤く染まっている。

放生池から遠くを望む。やっと多宝塔の全体が見えました。
さっきまであの山の中腹にいたんだな。

そしてこの放生池周辺の紅葉は特に見事でした☆
木々の枝が上にも下にも縦横無尽に伸びまくってそのほとんどに葉っぱがついている奇跡、
赤や黄色が敷き詰められた地面を見るともうだいぶ散ってしまっているはずなのに
それでもこの色はちょっとすごいでしょう…!

見頃とかそんなもんじゃない、もっと美しすぎる何かを味わったぜ…!!
ここまでくるともはや紅葉狩りどころか紅葉に埋もれるというか、とにかく理解を超えた体験でした。
語彙力の低下が著しくて「すごい」「きれい」「やばい」しか出てこなかった。

色んな形の葉っぱが落ちています。みんな燃えあがるように染まり散っていくんだな。

というわけで出口です。
みかえり阿弥陀をご本尊とするだけに粋な看板が(笑)。
いや~すごかった…1年分、もしくはそれ以上の紅葉を見尽した気分です…。
南禅寺は広々とした中に伸び伸びと紅葉が咲いているけど
永観堂はぎゅっと詰め込んで夢のような庭を作っている感があった。
「東山屈指の紅葉名所」「もみじの永観堂」と呼ばれている理由を肌で感じましたよもう~~。
あとこんな快晴&見頃の時期に来たのも初めてだったのでその衝撃もプラスされていると思います。
わたしの永観堂デビューがこの日で本当によかった!

永観堂は御朱印が雅だと聞いていたので楽しみにしていたら本当に雅だった!
押さえ紙にみかえり阿弥陀像と永観が見つめ合っていて素敵^^
南禅寺の御朱印も迫力があってよかったです。

そんなこんなで紅葉の衝撃を引きずったままバスで聖護院門跡へ移動。
同院が所蔵する「釈迦三尊像」三幅が狩野探幽の筆と確認されてから初公開されると聞いて
どうしても見たくて訪れました。
(こちらも過去に訪れているので境内の詳細は省きます)
落款に「行年六十一歳」と書かれ守信(探幽の諱)の瓢箪印も押された掛軸はたいへん柔らかな筆運びで
バストアップの釈迦如来も、髪をほどいた文殊菩薩も普賢菩薩もゆったりとくつろいでいるようでした。

限定御朱印。釈迦三尊像がそのまま御朱印になっていました。
クリアファイルもおまけでつけていただいた!ありがとうございました☆

境内の猫たちも相変わらず。
毎回、いる場所が変わってるので聖護院さんを訪れる楽しみのひとつになっています^^

うさぎが3羽に増えてた!

さんざん歩きまわってくたびれたので四条河原町のパンケーキのお店にてランチ。
アボカドとサーモンのパンケーキをいただきました。意外と合うよ、アボカドとパンケーキ!
お腹もいっぱいになったのでさて…と気合いを入れ直し。
なぜってこれから京都国立博物館の国宝展に行くからです。
タイトルの通り国宝をまるっと集めた展覧会ですが
作品保護の観点から会期中に何度も展示替えがあるためリピーターも非常に多く、
巡回もないので先月の開催初日から大行列&大混雑&待ち時間発生のトリプルパンチと聞いていたし
京博Twitterの待ち時間ツイートも見ただけで気力が萎えるレベルで
これは鳥獣戯画展や若冲展みたいなときの覚悟で行かなきゃなァと思っていたのでした。
後述しますがどうしても見たい作品があったので気持ちを奮い立たせていざ出発。
が。

到着するとこのありさま。
ここまだ切符売り場で、チケットもぎってさえいないのに中は一体どうなっているのかと
早くも気持ちがぐらつきましたがめげずに順番を待ちます。

入った。
並んで待つの30分くらいで済んだのは午後だったからかな…午前中は2時間近く待ったらしい。
(朝一~午前中が一番混雑して夕方あたりがあまり待たずに入れたと聞きました)
館内はどの展示室も大大大混雑で、どの作品の前にも5~6層くらいの列ができているので
すべてを見るのは早々に諦めて見たい作品を絞って鑑賞することに。
(3年前の上野の国宝展はこんなに混んでなかった気がするんだけど…
今回は事前告知やニコ生効果もあってこんなになっちゃったのかな。
知新館は東博平成館や奈良博本館に比べて狭いので単純にキャパオーバーなんだよね)
考古コーナーにて縄文のビーナスこと茅野市の土偶に再会したり
仮面の女神にお初にお目にかかりました。ほんとにかわいいなあ^^
山科西野山古墓(被葬者は田村麻呂?)出土品の刀は直刃のきらめきが美しい。
金銅藤原道長経筒と金銀鍍宝相華文経箱(藤原彰子が延暦寺に奉納)が隣同士に並んでいたり、
伝菅公遺品の革ベルトの金具・象牙の笏・銅鏡・白磁の硯が並んでいたりして
これらを藤原親子が手にしたり道真が身につけたり手元に置いていたのかもしれないと思うだけで体温が上がる。
小野毛人墓誌は何度目かの再会ですが何度見てもいいねえ^^
深鉢形土器(火焔型土器)はこんな複雑な形の土器がほとんど欠けずに残っていることにびっくり!
どうやって作ったのか見当もつかない…芸術は爆発だ。
原三渓が所蔵していたという孔雀明王像は色がほとんど剥がれずきれいに残って、明王の表情がとても穏やか☆
益田鈍翁が所蔵していた十一面観音像もピンク色のお肌がきれいで蓮の花に包まれた雅な姿でした。
装飾経のデザインもため息ものが多くて
一字蓮台法華経は円に五葉の蓮台を描きその上に一文字ずつお経の文字が書かれたもの、
一字一仏法華経序品も円に仏を描きその上に一文字ずつお経を書いているもので
功徳を積もうと思うと何でもありになるなと思いました。こんなお経がこの世界にはあるんだ☆
平家納経の分別功徳品十七巻は願文見返し部分に蓮の花に囲まれた男女と僧侶が描かれていて
巻末に左衛門少尉平盛国とありました。盛国担当分か~!+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚ hshs
源氏物語絵巻竹河一巻は玉鬘の邸宅を訪ねた薫が庭の梅の木を眺めているときの絵で
そんな薫を見た玉鬘の侍女たちがざわめく様子もかわいらしく描かれていた。
仁和寺の薬師如来像はかつて失われ再興された、小さくていらっしゃるお像で
普段は秘仏らしいのですがお出ましくださったのですなあ。有難い。
浄瑠璃寺の多聞天立像や東寺の兜跋毘沙門天像はかっこいいし
足元のジャッキーこと健気な邪鬼くんたちもお仕事お疲れさまです。何だか平べったくひしゃげていたような…。
細川藤孝から烏丸光広へ贈られたという豊後国行平の太刀は鎌倉時代の曲線が優美な一品でした。
三跡のうち藤原佐理の詩懐紙は明らかに小野道風の影響を受けたメリハリぶりで
後年の自由奔放さからは想像もつかない生真面目な書風。若い頃の文字なのかな。
藤原行成の書巻は小野篁・菅原道真・紀長谷雄の詩から引用していて
それぞれ「野相公」「漢丞相」「紀納言」という書きだしから始まっている礼儀正しい書体でした。
後鳥羽天皇宸翰御手印置文は隠岐に流された天皇が赤い手形を入れて書いた手紙で
思わず自分の手と見比べちゃったけど小さかったな…彼はこれを書いた13日後に亡くなっています。
瓢箪図は室町時代の画僧如拙と大岳周崇ら31人の僧侶が賛を入れて
足利義持の「瓢箪で鯰をおさえられるか」という問いにそれぞれの回答を返したというもので
当たり前ですが書体も落款も人それぞれなのがおもしろかったです。
狩野正信の周茂叔愛蓮図は儒学者が蓮池に舟をうかべて花を愛でる水墨画で、高尚ですがやさしい雰囲気。
周文(雪舟の師)の筆と伝わる水色巒光図や竹斎読書図も、
円山応挙の雪松図屏風もずっと見たかった作品でした!
背景の金も巨大な松もみごとですが雪が本当に美しい…塗り残しで表現しているのですが質感が伝わってくる。
檜に錦を張ったという懸守にため息!鳥や桜などの細工が輝いて見えたよ、美事でした。

燕子花図屏風を京都で見られる日が来るとは!100年ぶりの里帰りだそうです。
東京で見たときよりも金が深い色に見えるというか、濃度が増していた気がします。故郷の力かな。
ちなみにこの屏風の前に卯花墻が展示されていて
博物館の意図としては屏風の前に置かれた茶碗というキュレーションで
殿様や茶人の気分を味わってもらいたかったみたいですが、
案の定、卯花墻の向こうに見える燕子花図は下半分が人の頭で埋まっている異様な光景でした;;
朝一番とかに来たら誰もいない様子を見られたのかな。

いわゆる神護寺三像と呼ばれる伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像も。
今まで教科書やテレビで何十回と見て小学校の頃からずっと本物が見たくてたまらなかったのですが
今回初めて実物を目にして本当に感動しました…これ本当に実在する絵だったんや…!
というかこの三像が揃ってるのが見たくて来たんだよ!!(23年ぶりだそう)
展示替えで今月にならないと登場しないから混むとわかっていて会期末の鑑賞にしたんです…
でも待った甲斐はあった、本物は想像以上にすばらしかった。
この絵だけはどうしても最前列で見たくて順番待ちしました。時間があれば1日中でも前に立っていたかったです。
印刷ではわからなかった眉や髭の細かさとか、装束の細かい模様とか、みんな一重まぶただなとか
色んなことがわかってよかったです。頼朝さんが一番顔が長く見えました。
なんか、鑑賞というよりイベントのようでした…。
ヘロヘロになって博物館を出たらバス停が大行列だし来るバスもみんな満員だったりして
そうだ人が多いということはバスも混むのだという当たり前にようやく思い至りました。
激混み展覧会+通勤通学の時間帯+紅葉の季節あなどりがたし。

ぎゅうぎゅうのバスでさらにヘロヘロになりながらもやっと京都駅へ戻ってきたら
京都タワービルの前にタキシードのまゆまろ!
タワーのライトアップ啓発活動の一環で登場していたようです。ポーズ取ってくれた^^

京都タワーはピンクと黄色に染まっていました。

駅のクリスマスツリーを見るのも毎年恒例になりつつあります。来年も見られるかな。

というわけで帰るぜー!楽しかったです☆
nikinikiは鹿と山の紅葉。今日いっぱい見てきた山のグラデーションが表現されていて素敵。
「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」猿丸太夫
目的は京博の国宝展ほか随心院や聖護院の限定御朱印で、
さて他にどこへ行こうかと観光サイトを開けたら紅葉特集が目に飛び込んできて
じゃあいい機会だからかねてから気になっていた東山の紅葉を見てこよう!と思い至ったのでした。
当日は天気もよくて絶好の行楽日和だった!ありがたい。

いつものごとく夜行バスで早朝に市内入りして朝ごはん。
からふね屋さんのモーニング初めてだよ~。
このお店のメニューはボリュームがあって(当社比)1000円以下でこんだけ食べられます、
卵はふわふわでパンは厚切りもちもちでした。

バスで随心院へ。小野小町が余生を過ごした土地と伝えられています。
7年前にも訪れていますので小町関連の史跡などは省いて、今回は紅葉を中心に。
入口からこんなに綺麗^^

小町祭の限定御朱印^^
曼荼羅殿の字は普段もいただけるそうですが小町の料紙に書かれるのはこの時期だけですってよ!
数量限定とのことでしたが無事いただけてよかった^^

お庭の紅葉も見頃でした。

池にかかる紅葉と、水に映る紅葉と、水に落ちた紅葉の3つを楽しめる贅沢な空間。
寒くて朝も早かったせいか人が全然いなくてゆっくりできました。
冬が近いから空気も澄んでる気がした。
この後は電車で蹴上に移動。

南禅寺へ向かいますよ!写真は蹴上駅向かいにあるネジリマンポです。
中に入ってびっくりしたのですが、耐久性を高くするため煉瓦が奥に向けてぐるりと斜めに積まれているんですね。
(ちなみにこの上には蹴上インクラインが走っていたようです…それで丈夫に積む必要があったのか)
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

到着~。
うおおあれが噂に聞く南禅寺の三門というやつですか、お初にお目にかかります。

でかい。
南禅寺は後嵯峨天皇の離宮として鎌倉時代に建てられた禅林寺南禅院が前身で
三門もその頃に建立されていますがたびたび火事に遭い焼失しており、
現在の三門は藤堂高虎が大阪夏の陣で亡くなった家臣たちの菩提を弔うために寄進したそうです。
禅寺の門って境内の他のどの建物より大きいからいつも圧倒される…!

門の向こうが既に絵画のようだよ!わくわく。

ここも紅葉がいっぱい!奥に見えるのが法堂です。
ご本尊の釈迦如来像は蓮華に座っていらっしゃって、脇侍の文殊・普賢菩薩像はカラフルなお姿。
天井には今尾景年画伯の幡龍がいて(3本指だった)強面だけど思慮深そうなお顔でした。

とにかく紅葉がきれいで、紅と黄色と常緑樹と青空のコンボでパレットのよう。
全部が同じ色じゃないっていうのがいい味出してますよね。

水路閣。
琵琶湖から京都市内に向けて引かれたいわゆる「琵琶湖疎水」が通っている水路で
水は大津から南禅寺横を通り蹴上浄水場へ流れていくそうです。
寺院の境内を近代建築がつっきっているのは何だかおもしろい光景。

僧堂前の紅葉。
石碑の周りを紅葉がぐるりと囲んでいてとても絵になっていました。

色彩というかグラデーションが大変鮮やか!ちょっと強烈で見とれる。
ここは陽当たりがよく葉っぱに影もなくて絶好の撮影スポットらしく、
人だかりができてシャッター音もいっぱいだった。わかる。みんなの気持ちすごくわかる。

せっかくなので三門に登りますよ。
拝観料を払って靴を脱ぎ、昔の建築につきものの急な階段を登っていきますと。

ほわあ~~~絶景かな絶景かな~!!
(あの歌舞伎の季節は春なので石川五右衛門は満開の桜を眺めながら例のセリフを言うのですが
紅葉も実際、絶景なのでそんなことは気にしません)
東山を始め京都市内が見渡せるし如意ヶ嶽の大文字も見えました。

法堂方面に回るとこちらも絶景。
三門の内陣には入れないけど、小窓からお参りができまして
ご本尊の宝冠釈迦座像のほか藤堂高虎と家臣たちの位牌も安置されていました。
天井に描かれたきらびやかな天人たちの姿は狩野探幽による筆だそう。
南禅寺で思ったより紅葉も絶景も堪能できてだいぶお腹いっぱいだな~さて次はどうかな?と
徒歩5分の距離にある永観堂に来ましたら、

( ゚Д゚;;)
既にものすごい人出だったうえに(団体さんのバスとかめっちゃ入ってった)、
入口からなんか紅葉のレベルの高さがびしびし伝わってきて一瞬足がすくみました。
ええと、南禅寺も結構すごかったよね…あれ…??

ちょっと待って境内ああああぁぁぁあすげええええ+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
人がものすごいんですけどそんなの全然気にならない、混雑が紅葉に霞むとかそんな!
前に進みにくいということを除けば紅葉の鑑賞はまったく問題ないので
青空と紅葉のコンボを存分に味わえました。
というかここはまだ入口なんだぞ、まだこれからだぞ!楽しみ。

大玄関から釈迦堂(方丈)に入るとさすがに混雑すごいと思ったけど^^;
入口でビニール袋をもらい靴を脱いで見学します。
この日は秋の寺宝展が開催されていて、
室町時代の永観律師像をはじめ重要文化財をふくむ寺宝を鑑賞できました。
(永観堂は正式には禅林寺といいますが、
寺史上特に人々の救済活動に熱心だった平安時代の7世律師永観にちなみ永観堂と呼ばれているそうです)
そんな永観の筆による「往生講式」の末尾には「南都東大寺沙門永観」のサインがあって
おぉ東大寺にいらした方なのかと奈良に思いをはせたり、
鎌倉時代の二十五菩薩来迎図、南北朝時代の千手観音・二十八部衆像3幅、室町時代の両界曼荼羅図など
仏画の名品にため息が出たり。
ことに重要文化財の二十五菩薩来迎図絵扉(南北朝時代)の美しさ!
金色がしっかり残っていて、室内でも輝いて見えますが光に当てたらさらに輝きそうな。
海北友松の押絵六枚屏風は一扇につき1人の人物と1羽の鳥が描かれた水墨画で
人物はたぶん仙人たちだと思う、鳥は鶴や鷺や鴛鴦ほか数種類いました。相変わらず踊るようなタッチ。

廊下からふとお庭を見て一瞬水かと思ったら枯山水でした。
水の流れに見立てた砂に紅葉がハラハラと散る風情よ。

御影堂へ。
永観堂は浄土宗なのでこのお堂で法然を祀っています。
内陣は撮影禁止ですが天井も高く(格天井でした)、広々としていました。

お堂の前も見事な色彩。

御影堂の回廊を通って阿弥陀堂へ向かいます。左下はエレベーターだよ!(わたしは階段です)
阿弥陀堂も内陣は撮影禁止。
ご本尊のみかえり阿弥陀はかつて永観に背負われて東大寺からこの地へやってきたそうですが
その時は他の仏像と同様に正面を向いていたとのこと。
永観が50歳のときこの阿弥陀像の周りで念仏を唱えながら行道していたところ
阿弥陀像が台座からヒョイと飛び降り同じように行道を始めたので永観がポカンとしていると
阿弥陀像が振り返り「永観、遅し」とつぶやいて
以来この阿弥陀像の顔は左向きのまま…という言い伝えがあるのだそう。
像の左側に回ると扉が開いていて阿弥陀様の表情も見ることができます!
仏像を横からお参りするなんて初めてですよ…口が少し開いていて、あれが「遅い」と呟いたときのかな…。
他にも堂内には永観律師像や地蔵菩薩像などの仏像がいっぱい、
十一面観音像の両脇に藤原豊成・中将姫親子の像もありました。そういえば当麻寺も禅林寺で浄土宗だ。

色鮮やかな阿弥陀堂の入口。
ここでビニール袋を返却し靴を履いて外へ出ます。

正面に来ました。紅葉に包まれたお堂は美しいですね…!

階段を下りて庭園へ向かいます。ここも紅葉だらけ。

今様の碑があった。

御影堂の正面まで戻って来ました。
こうしてみるとご本尊のいる阿弥陀堂よりも大きな建物なんですね。

御影堂の左側の道を通って多宝塔へ向かいますよっと。

回廊をくぐって行くよ。その先は階段があり少し山登りです。

半分登ってきた!御影堂が見えます。もう少し登ります。

多宝塔に着いた。
周りが狭いのでこのアングルからしか撮れませんでした。降りてからまた撮ろう。

多宝塔からの眺め。絶景かな~~!(本日2回目)
下半分が全部紅葉!!こんな広い境内に一体何本植わっているのか。

多宝塔から降りて極楽橋を渡り放生池へ。ここから怒涛の紅葉スポットが待っていた。

池に浮かぶ弁天社も紅葉に包まれていて、水面に映り込む赤もきれいでした。
近くに亀みたいな石も浮かんでた。

橋のある景色いいっすよねえ…!

どんどん行きます。
水の流れのあるところ、葉っぱが落ちてるわけじゃなく丘の紅葉を反射して赤く染まっている。

放生池から遠くを望む。やっと多宝塔の全体が見えました。
さっきまであの山の中腹にいたんだな。

そしてこの放生池周辺の紅葉は特に見事でした☆
木々の枝が上にも下にも縦横無尽に伸びまくってそのほとんどに葉っぱがついている奇跡、
赤や黄色が敷き詰められた地面を見るともうだいぶ散ってしまっているはずなのに
それでもこの色はちょっとすごいでしょう…!

見頃とかそんなもんじゃない、もっと美しすぎる何かを味わったぜ…!!
ここまでくるともはや紅葉狩りどころか紅葉に埋もれるというか、とにかく理解を超えた体験でした。
語彙力の低下が著しくて「すごい」「きれい」「やばい」しか出てこなかった。

色んな形の葉っぱが落ちています。みんな燃えあがるように染まり散っていくんだな。

というわけで出口です。
みかえり阿弥陀をご本尊とするだけに粋な看板が(笑)。
いや~すごかった…1年分、もしくはそれ以上の紅葉を見尽した気分です…。
南禅寺は広々とした中に伸び伸びと紅葉が咲いているけど
永観堂はぎゅっと詰め込んで夢のような庭を作っている感があった。
「東山屈指の紅葉名所」「もみじの永観堂」と呼ばれている理由を肌で感じましたよもう~~。
あとこんな快晴&見頃の時期に来たのも初めてだったのでその衝撃もプラスされていると思います。
わたしの永観堂デビューがこの日で本当によかった!

永観堂は御朱印が雅だと聞いていたので楽しみにしていたら本当に雅だった!
押さえ紙にみかえり阿弥陀像と永観が見つめ合っていて素敵^^
南禅寺の御朱印も迫力があってよかったです。

そんなこんなで紅葉の衝撃を引きずったままバスで聖護院門跡へ移動。
同院が所蔵する「釈迦三尊像」三幅が狩野探幽の筆と確認されてから初公開されると聞いて
どうしても見たくて訪れました。
(こちらも過去に訪れているので境内の詳細は省きます)
落款に「行年六十一歳」と書かれ守信(探幽の諱)の瓢箪印も押された掛軸はたいへん柔らかな筆運びで
バストアップの釈迦如来も、髪をほどいた文殊菩薩も普賢菩薩もゆったりとくつろいでいるようでした。

限定御朱印。釈迦三尊像がそのまま御朱印になっていました。
クリアファイルもおまけでつけていただいた!ありがとうございました☆

境内の猫たちも相変わらず。
毎回、いる場所が変わってるので聖護院さんを訪れる楽しみのひとつになっています^^

うさぎが3羽に増えてた!

さんざん歩きまわってくたびれたので四条河原町のパンケーキのお店にてランチ。
アボカドとサーモンのパンケーキをいただきました。意外と合うよ、アボカドとパンケーキ!
お腹もいっぱいになったのでさて…と気合いを入れ直し。
なぜってこれから京都国立博物館の国宝展に行くからです。
タイトルの通り国宝をまるっと集めた展覧会ですが
作品保護の観点から会期中に何度も展示替えがあるためリピーターも非常に多く、
巡回もないので先月の開催初日から大行列&大混雑&待ち時間発生のトリプルパンチと聞いていたし
京博Twitterの待ち時間ツイートも見ただけで気力が萎えるレベルで
これは鳥獣戯画展や若冲展みたいなときの覚悟で行かなきゃなァと思っていたのでした。
後述しますがどうしても見たい作品があったので気持ちを奮い立たせていざ出発。
が。

到着するとこのありさま。
ここまだ切符売り場で、チケットもぎってさえいないのに中は一体どうなっているのかと
早くも気持ちがぐらつきましたがめげずに順番を待ちます。

入った。
並んで待つの30分くらいで済んだのは午後だったからかな…午前中は2時間近く待ったらしい。
(朝一~午前中が一番混雑して夕方あたりがあまり待たずに入れたと聞きました)
館内はどの展示室も大大大混雑で、どの作品の前にも5~6層くらいの列ができているので
すべてを見るのは早々に諦めて見たい作品を絞って鑑賞することに。
(3年前の上野の国宝展はこんなに混んでなかった気がするんだけど…
今回は事前告知やニコ生効果もあってこんなになっちゃったのかな。
知新館は東博平成館や奈良博本館に比べて狭いので単純にキャパオーバーなんだよね)
考古コーナーにて縄文のビーナスこと茅野市の土偶に再会したり
仮面の女神にお初にお目にかかりました。ほんとにかわいいなあ^^
山科西野山古墓(被葬者は田村麻呂?)出土品の刀は直刃のきらめきが美しい。
金銅藤原道長経筒と金銀鍍宝相華文経箱(藤原彰子が延暦寺に奉納)が隣同士に並んでいたり、
伝菅公遺品の革ベルトの金具・象牙の笏・銅鏡・白磁の硯が並んでいたりして
これらを藤原親子が手にしたり道真が身につけたり手元に置いていたのかもしれないと思うだけで体温が上がる。
小野毛人墓誌は何度目かの再会ですが何度見てもいいねえ^^
深鉢形土器(火焔型土器)はこんな複雑な形の土器がほとんど欠けずに残っていることにびっくり!
どうやって作ったのか見当もつかない…芸術は爆発だ。
原三渓が所蔵していたという孔雀明王像は色がほとんど剥がれずきれいに残って、明王の表情がとても穏やか☆
益田鈍翁が所蔵していた十一面観音像もピンク色のお肌がきれいで蓮の花に包まれた雅な姿でした。
装飾経のデザインもため息ものが多くて
一字蓮台法華経は円に五葉の蓮台を描きその上に一文字ずつお経の文字が書かれたもの、
一字一仏法華経序品も円に仏を描きその上に一文字ずつお経を書いているもので
功徳を積もうと思うと何でもありになるなと思いました。こんなお経がこの世界にはあるんだ☆
平家納経の分別功徳品十七巻は願文見返し部分に蓮の花に囲まれた男女と僧侶が描かれていて
巻末に左衛門少尉平盛国とありました。盛国担当分か~!+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚ hshs
源氏物語絵巻竹河一巻は玉鬘の邸宅を訪ねた薫が庭の梅の木を眺めているときの絵で
そんな薫を見た玉鬘の侍女たちがざわめく様子もかわいらしく描かれていた。
仁和寺の薬師如来像はかつて失われ再興された、小さくていらっしゃるお像で
普段は秘仏らしいのですがお出ましくださったのですなあ。有難い。
浄瑠璃寺の多聞天立像や東寺の兜跋毘沙門天像はかっこいいし
足元のジャッキーこと健気な邪鬼くんたちもお仕事お疲れさまです。何だか平べったくひしゃげていたような…。
細川藤孝から烏丸光広へ贈られたという豊後国行平の太刀は鎌倉時代の曲線が優美な一品でした。
三跡のうち藤原佐理の詩懐紙は明らかに小野道風の影響を受けたメリハリぶりで
後年の自由奔放さからは想像もつかない生真面目な書風。若い頃の文字なのかな。
藤原行成の書巻は小野篁・菅原道真・紀長谷雄の詩から引用していて
それぞれ「野相公」「漢丞相」「紀納言」という書きだしから始まっている礼儀正しい書体でした。
後鳥羽天皇宸翰御手印置文は隠岐に流された天皇が赤い手形を入れて書いた手紙で
思わず自分の手と見比べちゃったけど小さかったな…彼はこれを書いた13日後に亡くなっています。
瓢箪図は室町時代の画僧如拙と大岳周崇ら31人の僧侶が賛を入れて
足利義持の「瓢箪で鯰をおさえられるか」という問いにそれぞれの回答を返したというもので
当たり前ですが書体も落款も人それぞれなのがおもしろかったです。
狩野正信の周茂叔愛蓮図は儒学者が蓮池に舟をうかべて花を愛でる水墨画で、高尚ですがやさしい雰囲気。
周文(雪舟の師)の筆と伝わる水色巒光図や竹斎読書図も、
円山応挙の雪松図屏風もずっと見たかった作品でした!
背景の金も巨大な松もみごとですが雪が本当に美しい…塗り残しで表現しているのですが質感が伝わってくる。
檜に錦を張ったという懸守にため息!鳥や桜などの細工が輝いて見えたよ、美事でした。

燕子花図屏風を京都で見られる日が来るとは!100年ぶりの里帰りだそうです。
東京で見たときよりも金が深い色に見えるというか、濃度が増していた気がします。故郷の力かな。
ちなみにこの屏風の前に卯花墻が展示されていて
博物館の意図としては屏風の前に置かれた茶碗というキュレーションで
殿様や茶人の気分を味わってもらいたかったみたいですが、
案の定、卯花墻の向こうに見える燕子花図は下半分が人の頭で埋まっている異様な光景でした;;
朝一番とかに来たら誰もいない様子を見られたのかな。

いわゆる神護寺三像と呼ばれる伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像も。
今まで教科書やテレビで何十回と見て小学校の頃からずっと本物が見たくてたまらなかったのですが
今回初めて実物を目にして本当に感動しました…これ本当に実在する絵だったんや…!
というかこの三像が揃ってるのが見たくて来たんだよ!!(23年ぶりだそう)
展示替えで今月にならないと登場しないから混むとわかっていて会期末の鑑賞にしたんです…
でも待った甲斐はあった、本物は想像以上にすばらしかった。
この絵だけはどうしても最前列で見たくて順番待ちしました。時間があれば1日中でも前に立っていたかったです。
印刷ではわからなかった眉や髭の細かさとか、装束の細かい模様とか、みんな一重まぶただなとか
色んなことがわかってよかったです。頼朝さんが一番顔が長く見えました。
なんか、鑑賞というよりイベントのようでした…。
ヘロヘロになって博物館を出たらバス停が大行列だし来るバスもみんな満員だったりして
そうだ人が多いということはバスも混むのだという当たり前にようやく思い至りました。
激混み展覧会+通勤通学の時間帯+紅葉の季節あなどりがたし。

ぎゅうぎゅうのバスでさらにヘロヘロになりながらもやっと京都駅へ戻ってきたら
京都タワービルの前にタキシードのまゆまろ!
タワーのライトアップ啓発活動の一環で登場していたようです。ポーズ取ってくれた^^

京都タワーはピンクと黄色に染まっていました。

駅のクリスマスツリーを見るのも毎年恒例になりつつあります。来年も見られるかな。

というわけで帰るぜー!楽しかったです☆
nikinikiは鹿と山の紅葉。今日いっぱい見てきた山のグラデーションが表現されていて素敵。
「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」猿丸太夫
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秋風にあふたのみこそ悲しけれ わが身むなしくなりぬと思へば
- 2017/11/29(水) 20:16:48 |
- URL |
- 橘右近大夫
- [ 編集 ]
随心院にいらつしやつたのですね。僕、こゝ、好きです。こゝと勧修寺。ザ、ベスト、オブ、京都です。
随心院は梅の頃しかお參りしたことがなかつたのですが、紅葉ね、良いですね。
南禅寺か。新緑の靑もみぢも最高ですが、良いですね、紅葉。放生池の邊り、良いですよね。
秋の夜も名のみなりけり逢ふといへば 事ぞともなく明けぬるものを
京都に行きたい心が抑へられなくなつて来ました。
Re: 秋風にあふたのみこそ悲しけれ わが身むなしくなりぬと思へば
- 2017/11/30(木) 23:41:13 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
古今和歌集の小町の歌ですね!
随心院は静かでいいですよね。
わたしも梅の頃に拝観したきりでしたので紅葉の同寺は新鮮でした。
勧修寺の雰囲気も好きです!今回は行けなかったけど、そのうちまた行きたいなあ。
南禅寺界隈は紅葉があれだけすごいなら新緑の季節もよさそうですよね!
お寺に向かう道中も紅葉がいっぱいでした。
京都行きましょう!(笑)
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