2017-12-17 (Sun)
おんな城主直虎の最終回をさっき見終えて「へ??!!???」ってなったゆさです、こんばんは。
てっきり「きっと涙を流しつつも心地よい充実感に浸れる最終回だろうな…」とか思っていたのですが
蓋を開けてみたらポカンとした一瞬ののち爆笑してしまいましたよ。
あの3人で碁打ちってなんだ、碁石で「完」ってなんだ!
しかもラストカットはにゃんけい様って!!最高じゃないか!!!\(^o^)/
鶴は白黒をつけむとおとわを待っていただろうし、亀もやっぱり待っていたろうから念願叶ってるし
というか大人の鶴亀が手だけの出演って贅沢だな…。
やられた。最後までやられ続けました。すばらしい。ありがとうございました。
有終の美とはこういう作品をいうのだと久々に思わせてくれたドラマでした。
視聴率低いとか言われてたけどBS録画率はトップだったらしいからいいのだ。
尺が足りないんじゃないかと心配していた夏の頃のわたしに
「心配ないよ」って伝えに行くためにタイムマシンがほしい。いますぐ。

(あとこのドラマ、サブタイトルのパロディが毎回おもしろかったので
わたしも記事タイトルを風の谷のナウシカっぽくもじってみたんですが
いまいち伝わりにくいかなと思ったのでここに記しておきます。難しいなこういうの)

直虎さんは信長と同じ年に亡くなっているので本能寺の変が来た時点で最終回待ったなしなわけですが
一族郎党を見送るばかりだった直虎さんがとうとういってしまわれたときはさすがに涙が出ました。
お迎えきちゃったー!ってびっくりする間もなく幼少期の3人を出してくるの反則だようおおおおー!!
しかも頭まで!何があった頭…船が難破してしまったのか…そうなのか…水筒うおおおおおお
先に死ぬなよって約束ちゃんと守れたね、一緒に死ねたんだねうおおおおおおお
つかこれで龍雲党の仲間たちにも会えるねええうおおおおおおおおお(何回叫ぶの)
竜宮小僧まで来てくれちゃって。土地神に愛された領主とか最高じゃないすか。
どこまでも視聴者を信じ想像させてくれる森下脚本やっばい。
子どもたちの「いざ!」は第1回冒頭にて直虎が「いざ!」と馬を駆けていくシーンを彷彿とさせて
直虎が亡くなってしまって悲しいのにそれとは別の涙が出てきて顔が大混乱でした。
井伊家の人々があたたかく弔うのも、家康が黙って手紙を万千代に見せるのも
万千代と万福が絶句するのも唇をかむ之の字も崩れ落ちる六左もみんなやさしい。
色々あった末にみんなの心に強烈な印象を残して去って行かれた直虎さんでした。
思えば彼女の人生は人の少なくなった土地をどう経営していくか、を常に課題としていたなあ…
逃散や解死人や入会地など、中世の領地問題あるあるを経て謀反の末に家をたたむことにまでなったけど
生きづらさを抱える人々のために寺を置くという着地点を見定めていく姿は
現代の教科書に書かれるような歴史には関わっていなくても確かにそこにいた人ということが
体温をもって伝わってくる内容でした。
史実と逸話のバランスもよくて、出来事の合間の空白は最大限に想像しまくっているけど
当時をきちんと調査したうえでの想像であることを感じさせるストーリー作りがお見事でした。
いつか森下さんに歌舞伎か少女マンガの脚本を書いてもらいたい。

龍譚寺の坊主集団が最後まで尊い。
「おまえが経をあげてくれるのではなかったのか」とか…南渓和尚も見送るばかりの人生だったね。
誰かが亡くなるとご初代様の井戸の前で宴会を開くのが和尚様の恒例行事だったけど
どんどん盃が増えていくのはつらくて泣ける。
「新しき船出じゃ。皆様まいりますぞ」って酒を飲み干す和尚に涙ぐんだけど
船出が去年の大河の第1回サブタイトルだったと気づいてまたうおおおおおって声出た。。
傑山ニキも最後まで傑山ニキ、鶴が亡くなった後もずっと鶴と呼んだり
めっちゃ音出る鳴弦やったり一人で使者に行けたり(強いから護衛いらない)、
祐椿尼さまがいってしまわれたときに袖をおろし微笑んで花に手を合わせる姿が尊い。
万千代に弓を向けて凄む傑山ニキを2度も見られるなんて最高です。どうもありがとう。
(惜しむらくは長久手の戦いで直政とともに出陣する勇姿が見られなかったことですが
ニキがあの場にいたら「ふん!」と弓を振るだけで敵を粉砕しかねないから絵的にボツなんだろうな)
直虎のために声を震わせながらお経をよむ傑山ニキと昊天さんに泣いたし
読みたくないと経をあげない和尚様がボロボロではないかってつぶやくのも泣けた。。
美坊主スキーさんは今年の大河を見ていなかったとしたら後悔しますよ、総集編でぜひ。
そして最後の最後までいい仕事をするにゃんけい様にも拍手☆
碁盤にじゃりじゃりって前足乗っけるにゃんけい様には碁に興じる3人の姿が見えたのかな…
だからじゃれつきに行ったのかな^^
(ところで先月の『ダーウィンがきた』猫回の『きょうのにゃんけい』は、ありゃ反則でしょう)

鶴の件であんなに視聴者からボロクソに言われまくっていた近藤さまが
直虎と同じように地域の国衆で苦労人だったとわかってからは萌えキャラ化待ったなしでしたね。
というか鶴がいなくなってからの直虎の状態は
視聴者が鶴ロスとか言ってる場合じゃないレベルでやばかったね…。
しかも「お前のやるべきことはなんだ」と直虎を現実世界に引き戻したのも鶴の辞世の歌で涙涙。
次の話が気賀の落城回で、森下さんは鶴の最期を書いて虚脱したって岡本統括の話にあったけど
そこからエンジンかけ直して書いたホンがあれって!虚脱して書く内容かあれは!(吐血)
龍雲丸の家が滅びた時と同じ構図で気賀の城が滅ぼされていく様はむごすぎた…
龍雲党の人々が盗賊の本懐もなく事実としてただ倒されていく淡々とした表現は
過去の女性主人公大河でさんざん言いつくされてきた「戦は嫌でございます」を無言で表現していたと思う。
(晴れ男のゴクウが真っ先に倒れたのがこれ以上はないっていうレベルでフラグだったね)
頭が助かってくれて本当によかったけど、頭は落城を2度経験してしまったね…
大坂で再会しての第一声が「会いたかった」とかじゃなく「頼みがある」っていう直虎さん最高だし
枕営業も辞さぬ上に自衛のため一服盛るのをためらわないヒロイン最高すぎたし
何だかんだで助けに来てくれる頭もかっこいい。
あと何気に好きなのは頭が子どもたちに言葉(ポルトガル語のThis is a penかな、筆を持っていた)を教えているシーンです。
瀬戸祝田のお百姓さんが字を習って領主と交渉する術を手に入れたことからもわかるように
知識は人間が生きていくうえで必要な武器だものね。

変顔に定評のある最終兵器直政こと万千代くんのてんやわんやも笑ってホロリときました。
小姓として徳川家に出仕したばかりの頃は
正面から戦おうとしない直虎に対してガルガル吠えていたけど
(そしてそれは政次を殺されたことへの怒りからくるものだったけど)、
信康と瀬名の件があってひとつのアクションが起こす波紋について考えるようになってからは
経験に裏付けられた落ち着きも出てきた感じがします。(それでも沸点は低いけど)
新しい勝負ふんどしつけて寝所に向かっちゃう万千代たんと
吠えだしたら止まらない主人を叱るのではなく寄り添うことで冷静にさせる万福くんが理想の主従すぎる!
亀と鶴ができなかったことを彼らがやってくれているみたいに思えて心がポカポカしました。
そんな彼らの仕事をきちんを見ている家康さんがどこまでも理想の上司、
下駄箱がきれいになったのとか、武器の磨き方を見て誰の仕事かを見抜いたり
「色小姓になったことにしてその立場利用しちゃえばいいじゃん」て言っちゃう家康さん。
これは東照大権現になりますわ…。
(余談ですが万千代が肩の傷を見せて「功績だ」って言ったとき
あの場にいた人たちが一斉に「ハードなプレイだ…」みたいな顔になったのめっちゃ笑えました)
そして直政の名付け親は和尚様って!直親+政次からの直政!ぴゃ~~。
しかし史実知ってびっくりしたけどほんとに直虎の死後に元服したのね…ようやく、満を持してだったのね。
家康さんからのプレゼントとして近藤さまたちを始め赤備えが出てきたときのテンションは最高潮だった!
「百尺竿頭進一歩」とか禅語を述べていたのはたぶん政次に教わったから知ってるんだよね、
(『鶴のうた』に収録されていると聞きました)
政次のカットが出なくても彼の教えが直政の血肉となっていることが実感できるセリフだった。
終幕に長久手の戦いがチラっと出たけど、他の武将に舐められて変顔してるの笑えたし
「あーあ」って顔してる万福くん(もう元服して小野朝之になってるかな)にも笑えたし
お飾りより機能美のある兜をつけて一番槍で突っ込んじゃう大将直政くんの赤鬼化がすごい。
あれは関ヶ原で島津を追い回す子になりますわ。

あと織田信長、いや歴代ドラマの「信長像」にも果敢に挑んでいたと思います。
気性が荒かったり血も涙もない第六天魔王な信長像が昨今は多い中、
「それみんなが勝手に怖がってるだけかもよ」という視点をぶん投げてきたのは新しかった。
信康事件も浜松への物見遊山も、徳川家は上司こわい上司来るってあたふたしてたけど
もしノブ様が本心から「好きにしなさい」「おもてなしありがとう」って思ってたとしたら…?
(信康事件については当代記にも「家康の思う通りにせよ」と言ったとしか記述されてない)
安土城の饗応でノブ様が家康に自ら膳を運ぶのは織田家の史料にも書いてあるのですが
あれが本当の信長の姿で、周囲は自分たちで作り上げた幻想におびえているとしたら
信長はその幻想に殺されたことになるわけで。
だって家康にプレゼントする天目茶碗を選んでいるノブ様ただのいい人にしか見えないもん…!
娘の夫の父親である家康と何を語ろうかなあとかワクワクしながら本能寺の夜を過ごしていたかもなんて、
周りに恐れられる絶対的孤独なノブ様だなんて。しかもそれが海老蔵さんだなんて。
そしてせっかくの海老蔵氏でしたが炎の中で敦盛をやらないとは、史実に忠実な制作陣ですな。
(というか本能寺が燃えたという事実すら情報として伝えられるだけで描写されなかったね)
ちなみに海老蔵さんはご家族で最終回もご覧になったらしい。→こちら

愛宕神社にてガチャ3連続の光秀さん、
Q.おみくじで大吉を引く方法は? A.出るまで引く を体現なさったよ!(爆笑)
公式サイトのインタビューで気づいたのですが、
光秀役の光石研さんは14年前の大河ドラマ武蔵で吉岡伝七郎を演じ海老蔵さんの武蔵に倒されていて
今年は光秀として海老蔵さんの信長を倒したというのがもう、胸アツすぎて息ができない。
佐幕派にも倒幕側にもなる西田敏行氏といい、竹中直人氏の秀吉や唐沢寿明氏の利家といい
小栗旬さんの佐吉→石田三成といい、神木隆之介さんの遮那王→義経といい
大河ドラマはときどきこういう粋な配役をやってくれるのも見どころだと思っています。
光秀の子とされる自然ちゃん(現存する史料では鈴木叢書の明智系図にだけ出てくるらしい)は
得度式で悦岫と名付けられていましたが、
史実の悦岫永怡は龍譚寺4代目住職であり織田信長の子とも伝わっているそうです。
そんなノブ様の贈り物の天目茶碗で助けられた自然ちゃん、織田勢に囲まれても泣かなかったけど
直後に直虎にしがみつく姿を見てああ、怖かったんだなあと。
家と子を守るために「子を持たないあなたにはわからない」と言う於大の方に
「子を持たぬ故どの子も等しく我が子のように見えましてな」と言い返す直虎さんが痛快でした。
虎…もとい、ネコ科は時として他の親が生んだ子も育てますからね^^
その後於大の方も「織田の子を頼みます」として秘密を共有するのがよかったです。
於大の方も築山殿もずっと悪女だと言われてきたけど
このドラマで少しでも研究や評価の視点が増えるといいな…。
最近やっと北条政子や日野富子の悪女評価が変わりつつあるように。ね。

去年の関ヶ原では「今年こそ豊臣に勝ってほしい」とか思っていたのに
今年は「徳川に勝ってほしい」と思ってしまうくらい、徳川家康とその家臣団は魅力的でした☆
特に四天王が有能すぎて!彼らなら天下泰平の世を作りますわ…
トップに理想でいてもらって部下が現実的にコストカットも決裁もするマネジメントは
現代社会に通じる気もしますが、
役者さんたちの演技力がそれを上書きする勢いでおもしろかったですね。
榊原パイセンに叱られた後は忠勝パイセンが気にすんなよ!って慰めてくれる職場に勤めたい人生だった。
「おっかない上司に殺られる前に殺るってみんなで計画したけど冷静になったら違う気がしてきた」って
ノブ様が第六天魔王ではなく"#ラブリー信長"だと気づいた家康さんと榊原パイセンの慧眼よ。
あと本田佐渡。下駄箱で苦戦する若者たちにさりげなく処世術を教えたり鷹匠もこなして
伊賀越えで突如目覚める本田佐渡。これは近藤正臣になりますわ(作品違)。
そして去年に続き今年も伊賀越えがとても愉快な時間で
実力派俳優さんたちが全力で演じる大根芝居に笑わせてもらいました。もはやコントだった。
いや~~色んな意味で大河ドラマ史上稀にみる「変」な本能寺だった。
(本能寺の変はネットスラングで恋とか湾とか、それこそ「本能寺が変だよ」とか弄ばれがちですが
それを堂々と公共放送でやってしまう森下さんと大河スタッフパない)
辰巳琢郎さまの茶屋四郎次郎!京ことばに違和感のない茶屋四郎次郎にテンションあがった(゚∀゚)☆
何気に茶屋と長谷川秀一が同行する伊賀越え描写はあまり事例がない気がします。
そして何食わぬ顔でノブ様の弔い合戦に向かう家康、狸っぷりを発揮し始めたと思ったら
氏真ぼったまと一緒に宴会芸で狸コスして踊っちゃうって何のギャグだよ!(笑)
マッティ様が本職すぎて謡ばかり聴いてしまった…赤い烏帽子ファッションでしっかり文化人やってる。
というかこのドラマで最強なのは武田でも織田でもなく寿桂尼様を笙で召喚できる氏真だと思うよ…
蹴鞠や歌会など、戦争をせずに文化の力で生きていく姿は直虎とも通ずる生き方ですよな。
貴族の命ともいえる烏帽子を落っことしたことにも気づかずに
瀬名さんのためにと北条との盟約をとりつけてくるぼったまはかっこよかったです。

そんなこんなでやっとできかけている徳川の世ですが
次の西郷どんでその世は滅ぼされるわけで…えねっちけーさんの企画力。。
来年もたぶん井伊直弼が出てくることと思いますが着物の袖の中からあの白い碁石が出てきたら拍手したい。
今年と去年がこんなに際どく重なりそうで重ならなかった構成がすばらしかったので
来年も待っています。にゃんことか。ひこにゃんとか。

おっと忘れてた、その前に正月時代劇「風雲児たち」がありますね!
三谷さんの脚本で描かれる、ある意味お江戸がもっとも華やかだった田沼時代。
歌舞伎に黄表紙に浮世絵に解体新書!とても楽しみです(^v^)。
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