タイムトラベルは楽し♪

前回記事の続き。杉並アニメーションミュージアムに行ってきましたのでレポします。
日本のアニメーションの歴史や現在を総合的に紹介している施設です。
(杉並区はサンライズやシャフト、カラー、MAPPAなどアニメ会社が多い街としても有名)
常設展・企画展とも入場無料で、しかも一部を除き写真撮影可!!すごい、すごすぎる。

目的はこちら。
日本のアニメ100周年を記念して開催されている「みんなのうたの世界展」です。
この歌番組のために多くの作家が制作した実写映像やアニメーションを紹介しています。

入口に映像が流れていた!写真は「思い出のアルバム」ですね。
さてさて何がありますかと後ろに回ると。

ホワ!!?!?!?!?!!??????
メトロポリタン美術館じゃないすか!いきなりこれか!!

人形作家の岡本忠成さんがこの歌のために制作したお人形さんたち。撮影に使われた本物☆です。
30年以上前のものですが綺麗に残ってる!ご家族が大切に保管されているんだな。
天使と女の子がみょ~んみょ~んってジャンプするのが楽しそうで
ファラオの中味とお代官様ごっこみたいな包帯ダンスするのも楽しそうで
最後に美術館のみんなとダンスするのも楽しそうだな~と
小さかったわたしは呑気に見ておりました。
大貫妙子さんの歌詞もメロディもゆったりして歌いやすくて、一度ハマると無限ループしますね。

「バイオリンのケース トランペットのケース トランクがわりにして出発だ!」
最後に女の子が閉じ込められる絵はエドガー・ドガの「踊りのレッスン」ですが
これは実際にメトロポリタン美術館が所蔵する絵画でもあります→こちら
手前にバイオリンケースが描かれているので大貫さんはここに女の子が入れるかも、と思ったのかな。
大貫さんが『クローディアの秘密』をヒントに歌詞を書いたと知ったのは最近ですが
確かにあの物語の中でクローディアはバイオリンとトランペットのケースに荷物をつめていたり
(水曜日のレッスンに行くと見せかけて家出したんだよね・笑)
ミケランジェロ作とされる天使の像やエジプト展示室なども出てくるのですけど
別にあの物語の中で天使の像もミイラも動いたりしません…(笑)。
でも夜の美術館で過ごすのは子どもの頃からずっと憧れていることだったりします。
だからこの歌が好きなのかなあ…怖いけど好きなんだよなあ。
(あと可能なら夜の図書館や書店でも過ごしてみたいと思っていたりする)
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

みんなのうたの歴史パネル。
1960年代から始まっているらしいみんなのうた、すでに60年近い歴史があるんですね…。

よく覚えているのはこの辺りの曲ですが
わたしの子ども時代は90年代だったので再放送で観ていたのかも。
教育テレビ(現Eテレ)さんはよく再放送をやってくれますので…あれほんと有難いよね。
わたしが子どもの頃に聴いていたみんなのうたリストはこちらですが
最近は図書館ロケットとかPoPoLooiseとかピヨの恩返しとかが好きだなあ。
あと、結構前の歌だけど空のオカリナとかミラクル鬼ん坊とかもたまに無性に聞きたくなる。
などと考えつつくるりと後ろを向くと。

まっくら森の歌!!つか!地図!!!

本橋靖昭氏による原画も展示されていました。
そうそうこれ、まっくらさんが瓶の中にまっくらをすーっと閉じ込めるのが
いつ見てもぞわぞわってしてた…!
あの瓶なにが入ってるんだろうって知りたいけど知りたくないような。でも知りたかった。
まっくら森は絵本も持ってますし、
実はこのブログを始めるときブログタイトルにしようかと思っていたくらい(色々考えてやめたけど)
大好きな曲なのです。
さっきのメトロポリタン美術館もですが、わたしの小学校では
まっくら森を怖いという同級生が多かったんですけど、
わたしは両方ともとても気に入ってしょっちゅう口ずさんでおりました。
当時からこういう系統(不思議なことや不気味なことが起こったり
ちょっと暗くてじめっとしたものとか怪しいもの)が好きだったのだな…。

山口さんちのツトム君。
ミリオンセラーになった歌ですが、当時のわたしにはよくわかりませんでした。
大人になって作詞のみなみらんぼう氏がお母様を亡くされた経験を歌になさったと聞いて
見る目、いや聴く耳というか印象がガラッと変わった歌です。

おしりかじり虫。
うるまでるび氏のデザインとアニメーションが本当におもしろくてただただ笑えるし
「カバとカバとでかばい合い」とか言葉遊びもおもしろいし
都会のおしりは苦いとかちょっと風刺めいた歌詞もあってほろ苦さも癖になる。
うちの母が大好きでキーホルダーとか持ってたんですよ…懐かしいなあ。

切手のないおくりもの。
古川タクさんのかわいらしいアニメーションが大好きでした!
音符のギターを弾く人とか、自転車こぐ人とか、船に乗る人とか、国旗を持った〇とか
象の親子とか、獲物を追い詰めるライオンとか、海の中の魚とか、
最後にその人たち動物たちがひとつの画面いっぱいに集まって来るのとかワクワクしました。

現在、みんなのうたのオープニングを飾っているアニメーション。
花作家の若林佳子さんが押し花で作った動物や植物がわさわさ動くのいいよね~。
たった10秒の間に物語が見える気がします。

黄色い自転車の制作資料。
わたしは見たことないのですが、現杉並アニメーションミュージアム館長の鈴木伸一さんが
現役時代に制作された際の絵コンテやセル画です。

コンピューターおばあちゃん。
もうひたすら楽しい歌だよね!
長年の経験で何でも知っていて何でもできるおばあちゃんは
子ども心にすごい人物像として刻まれていました。
お年寄りの何がすごいって今に至る歴史を蓄積していることなんだよな…生き字引とはよく言ったものです。
走ったり飛んだり、コンピューターいじったり、バイク乗って海外まで行っちゃうおばあちゃんの
アニメーションが生き生きしていて大好き☆

こんなパネルもあったのですが、
そっくりハウスはやっぱり好きな歌なので怖くはないかな…。
どうもわたしの怖いと思う歌と世間の人が怖いと思う歌はちょっと違うかもしれない、
いや、子どもの頃からそうだったんですが。
(そっくりハウスの、家の内側にも外側にも同じ家が無限に続いているというループは
谷山浩子さんの歌にはよくあることなので、聴き慣れているせいもあるかもしれない)

常設展へ。
中央の壁には漫画家・アニメーション作家・映画監督・声優・歌手など
ミュージアムを訪れた色んな人のサインやイラストがい~っぱい書かれていました。
ど真ん中にあったのは藤子不二雄Aさんのサインだし(開館当初のものらしい)、
亡くなられた肝付兼太さんも開館の翌年にいらしていたようでサインがあって泣きそうになったし
水野英子さん原恵一さん大地丙太郎さん杉山卓さん加藤久仁生さん井上あずみさん
神谷明さん松井菜桜子さん大原さやかさん小林ゆうさん折笠富美子さん安藤麻吹さん
いやもうきりがない!
あとガンバとカーズの絵が描いてあったんだけど誰のサインかわからなかった~~!

川本喜八郎さんのかっちょいいサイン。

日本アニメの歴史。
白黒アニメからカラーになったり、流行を引っ張ったり、社会背景を反映したり…
こうして一覧にしていただくと本当に色んなアニメがあったんだなあと改めて気づかされます。
わたしが見てきたものは本当に一部でしかないんだ。

企画作業・作画・美術の人たちの机を再現したコーナー。
企画は富野由悠季氏、作画は後藤隆幸氏、美術は行信三氏の机がそれぞれ再現されていて
お仕事の様子や個人の趣味が垣間見えておもしろいです。
ガンプラが置いてあったり、草薙素子の原画があったり、PCと絵の具が並んでいたり。

アフレコブース☆
映像にマイクで自分の声を吹きこんで録音・再生したり
足音やドアを開ける音などのSEをタイミングよくつけて再生してみたりできるコーナーです。

せっかくなので音づけを体験。
ボールがフニョンと浮いたり、パチンと割れる音、人間がふわ~っと浮かぶ音、勢いよく飛ぶ音などを
表示されたボタンを押して入れていきます。
見本の映像を見た後でやってみたものの、なかなかタイミングを合わせるのが難しくて
再生した映像の音はひどいものでした。。
思えばアニメの音で変だなと思ったこと1回もないや…効果さんの職人技ですね。

無声映画「なまくら刀」も上映されていました。
現存する国内アニメーションで最古の作品とされており、劇場作品としても大変貴重なものです。
サムライが刀の試し切りをしようとしてひどい目に遭う話なのですが、
それよりもわたしはこのお侍さんが本田髷(平賀源内さんの肖像画のやつ)なのがものすごく気になっている。
ちなみにこれ、JAFCのサイトで無料で全編見られます→こちら
4分くらいですぐ見られますので興味のある方はぜひどうぞ☆
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 ジャンル : 学問・文化・芸術
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