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前回記事で三鷹に行った件について書きましたが
実はあの後、上野へ移動して東博本館の展示も見てきたので一部をご紹介いたします☆
なぜ行ったかというと本館に土蜘蛛草紙がフルでばばーん!と出ているから!٩( ᐛ )و
大妖怪展にも展示されていたけど一部だけで全部は見られなかったし、
何より写真撮れなかったし!(そこ)
東博本館は所蔵品なら写真撮れるから好き^^ 土蜘蛛ちゃんの画像を家に持って帰れる喜び。

土蜘蛛草紙は平安京郊外の蓮台野や神楽岡を舞台に、源頼光と渡辺綱が
屋敷に出没する妖怪を次々に追い払って最後に土蜘蛛を退治する絵巻物です。
ストーリーだけみると王朝にまつろわぬ者を権力者がねじ伏せるイデオロギーが見え隠れしますが
今回は絵巻がすべて開かれて詞書も絵もたっぷり堪能できたことに感動してしまった。
鎌倉時代に制作され妖怪を描いた現存する絵巻の中でもかなり古いものだし、
妖怪たちの造形もおどろおどろしいというよりどことなく生モノっぽくてほのぼのしていて
器物の化け物がけらけら笑っていたり踊る鬼がいたり、芸能の影響が色濃いのも特徴でしょうか。
百鬼夜行絵巻に至る系譜。
2018tohaku_24.jpg
頼光が郊外の屋敷に立ち寄ると器物の妖怪がわらわら現れたり、

2018tohaku_25.jpg
綱と一緒に鬼の首とって運んだりして、

2018tohaku_26.jpg
最後に土蜘蛛を倒しにゆきます。
首を切ったら髑髏がごろごろ出てくるおっかない場面ですけど、絵がすごくゆるい。。
この土蜘蛛は頼光が訪ねた古屋敷にいた女性が化けたものなのですが
頼光に斬られてもなお8匹の子どもを産んでいるので雌だったということなのかな…
器物の化け物たちと一緒に住んでいるところを想像すると、ちょっと、かわいい。

あと、5月なので初夏の花をモチーフにした作品も展示されていました。
2018tohaku_28.jpg
狩野伯円「藤棚図屏風」。
大きな屏風いっぱいに藤棚が描かれています!白藤が多めだったような。

2018tohaku_29.jpg
藤棚蒔絵書見台(幕末)。透かしが入っているの珍しいなと思います。
よく見ると上部が葉っぱの形に沿って凸凹していて細かい。

2018tohaku_30.jpg
酒井抱一「四季花鳥図巻」から、藤の部分。2年前にも見たので久々の再会☆
風に揺れているような藤がとてもきれいです。

2018tohaku_31.jpg
同じく四季花鳥図巻から燕子花。
光琳の色よりもすっきり青々とした色遣いで江戸好みな抱一らしいなと思う。

2018tohaku_35.jpg
俵屋宗達「牡丹図」。こちらも2年振りの再会でした。
上部に大きな空白があるけどこれで完成なのか、
それとも鳥や虫を描くとか、更に花を増やすとか、何かを足す予定はあったのかどうか。

2018tohaku_32.jpg
上村松園「焔」。着物に蜘蛛の巣と藤の花が描かれています。
黄色い藤の花はあまり見かけない気がするけど(金鎖というらしい)松園は見たことがあるのでしょうか。
(この絵も何度か展示されているけど、そしてそのたびに見る機会に恵まれているのだけど
撮影するかどうか迷いに迷ってたけどとうとう撮ったど…!でもアップで見る勇気はまだない)

2018tohaku_33.jpg
鈴木春信「梶原源太景季と佐々木四郎高綱」。
紅摺絵で鳥居派様式だから若い頃の作品かなあ。
春信の武者絵はあまり残っていないので貴重な一枚だと思います!

2018tohaku_27.jpg
コップのフチ子、じゃなくて、古染付一閑人火入(部分)。
明の景徳鎮ですが微妙に歪んでいるのはわざとなのだろうか…しかしこのお人形かわいい。

2018tohaku_34.jpg
称徳天皇の発願による百万塔に納められた陀羅尼経。
百万塔陀羅尼というと入れ物の方がともすると有名だったりしますけど、
中味のお経も手書きではなく印刷されているというのが特徴でして
世界最古の印刷物のひとつなんですよね~。
当時のハイテクしぬほど積んでるけど何せ印刷物は100万巻なので完成まで6年かかっていて
出来上がったものは各所に奉納したんですけど、
それらもほとんど焼けたり散逸してしまって現在は数万点しか残っていないようです。
当時の印刷技術と供養の思いが偲ばれる貴重な作品だと思う。

週末にちょっと西へ行ってきます。帰って来たらレポします☆


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ゆさ

Author:ゆさ
飼い猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
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