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トーハクで一緒に旅行しましょう(月曜日以外で)。 

2018, 07. 31 (Tue) 23:59

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前回記事の続き。
縄文展の後に東博本館の「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館」を観てきました。
Eテレが毎週放送している歌と美術の番組「びじゅチューン!」とのコラボ企画で
歌に出てくる美術品を映像やデジタルサイネージで体験できたりする展示です。
びじゅチューンは放送開始から注目している大好きな番組なので
このたび体験型展示になると聞いてうれしかった~。
(わたしのオススメは「風神雷神図屏風デート」です。もう何回聞いても飽きない。かわいい)

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入口は本館の大階段右手にあります。
北斎の神奈川沖浪裏をあしらった真っ青な看板には
びじゅチューン!作者の井上涼さんが歌う「トーハクトラベル」が流れていました。
キャラクターを引率しながら歌って踊ってジャンプして休憩する井上さん、楽しそう^^

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見返りすぎてほぼドリルの見返り美人がぐるぐる回っていました。
写真だと止め絵しかご紹介できないので、動画を撮ってあるのでご覧ください→こちら

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
 
 
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この先で香りの演出が行われているという注意書き。
香りものの歌ってびじゅチューンにあったかな…と思いつつ進みますと。

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「体感!ザパーンドプーン北斎」の幟が。
葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の世界観を体験できるコーナーです。
展示室に入るとかすかに何か香る気がしたので、ここかしら。

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モチーフにした作品の説明看板と、

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井上さんのコメント。
「富士山に恋をした波」と書かれていますが
神奈川沖浪裏はびじゅチューンでは「ザパーンドプーンLove」という歌になっているのです。
井上さんはほんと何にでも恋をさせますよね。タージマハルとかね。

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展示室の中は大きな空間に巨大スクリーンが設置され、手前に船の衝立が置かれています。
船は向こう側には椅子が置いてあるので座ることもできまして、
待っているとザッパーン!という波音とともにスクリーンに大浪が現れます。迫力満点!
ちゃんと鑑賞者が撮影できるように一番大きいとこで静止する演出がニクイ、歌舞伎の見得みたい(笑)。
動画を撮りましたのでご覧ください→こちら

さて、ここの展示は大波をただ眺めるだけではなく鑑賞者が参加することもできます。
スクリーンの脇にマイクが置いてありまして、スタッフのおねえさんが
「波に向かって叫ぶと大波になります。どなたか富士山!と叫んでくれる方はいませんか?」と
会場に声をかけていらっしゃる。
どうする?と顔を見合わせつつマイクに向かう勇者たちはだいたい子どもさんや親子連れ・お友達同士で
皆さん交代で思い切り叫んでいらっしゃいました。
(ちょうど夏休みでお子さんも多い時期ですしな)

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マイクに向かって「ふじさーん!」と叫ぶとやってくる大波☆
声の大きさに合わせて高くなったり低くなったりするインタラクティブな仕掛けなので
小さい声なら小さい波がおこるし、大声なら高波になるし、無言だと波すら起きません。おもしろい~。
(例によって動画をどうぞ→こちら
かなりの音量ですので音声ONの際はご注意を、女子グループが精一杯叫んでます^^;)
声によって「小波」「中波」「大波」のハンコが画面にポンと出るのですが
大波のハンコが出ると会場から拍手が起こるのがとてもいいなと思いました。
ルールではなく自然に起きる現象なのが、またよし。

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船に乗った位置から見上げると、大波はこんな高さです。
神奈川沖浪裏の絵には大波に翻弄される船に乗っている人々がいますけど
このスクリーンはその人たちを等身大まで拡大した場合の高さ(約7.5メートル)だそうなので
彼らの見ている波はこんな大きさなのですな…!

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次の展示室「雨は愛すがどう描く?」へ。(びじゅチューンでは「雨は愛すが人逃げる」)
歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」をモチーフに
浮世絵について学んだり体験できるコーナーです。
写真は大はしあたけの夕立の工程見本で、完成まで18回もの摺る作業が必要とのこと。
これだけの回数を摺っているからこそのあの表現だし微妙なグラデーションも出せるのだな…。

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摺り体験。
大はしあたけの夕立の背景(雨なしVer.)がプリントされた紙に
雨などの模様のスタンプを押して絵を完成させます。
スタンプは雨雲・真っすぐ降る雨・斜めに振る雨の3種類ありまして
全部使うと結構、激しい雨になる。
テーブルの黄色い見当に紙をぴったり合わせてスタンプを押す作業はなかなか難しかった…!
できあがった作品は左右に微妙なズレが生じてしまいました。
これを1ミリもずらさずてきぱきと仕上げていたであろう当時の摺師に改めて職人技を感じる。すごい。

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右が本物の錦絵、左がわたしが雨をつけたものです。
欲張ってスタンプにインクをたくさんつけてしまったので本物より雨が激しいです^^;
摺師は本当に、この絵にとって絶妙な雨を摺っているな…
それを指示した広重の色彩感覚もすごい。勉強になります。

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展示室を出ると、床に洛中洛外シスターズが走っていた。
びじゅチューンの同歌(井上涼withDJみそしるとMCごはん)で食べ物を探していた子たちですな。
そっちに食べ物があるのかい?と彼女たちが向かう方向に歩いていくと、

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第2展示室がありました。
ここでも見返り美人はぐるぐる回ってドリルになっている。

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「見返らなくてもほぼ美人」のコーナー。(びじゅチューンでは「見返りすぎてほぼドリル」)
菱川師宣の「見返り美人図」をモチーフにした展示です。
掛軸の形をしたモニターに向かってポーズをとると静止画像をくれますので
手持ちのカメラ等で撮影できます。
撮影前には見返り美人がお手本を見せてくれますが、回りすぎてあまり参考にならない(笑)。

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あった!洛中洛外図屏風。
岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」を元にした「洛中洛外グルメチェック」のコーナーです。
シスターズはこれを目指して走っていたってことなのね。

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こちらでは屏風の中に描かれている食べ物を探してみる体験ができます。
秀吉がカウントダウンヒントをくれるので、それを頼りに屏風へ探しに行くと。

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お餅を持った女性を発見!
他にもお重、おまんじゅう、焼き魚、しじみ汁など色々なお料理を探せます。

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「顔パフォーマー麗子」のコーナー。
岸田劉生「麗子像」でデジタル顔ハメができます。
モニターで撮影をしますと、

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横にある麗子像のどれかに映し出されて麗子になりきれるというもの。
麗子の表情って結構難しくて、彼女になりきるのはなかなか難しかったです。

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本館の展示室ではなりきり美術館に使われている作品から
いくつか本物が展示されていて、見比べることもできます。
写真は18室(近代絵画)にあった麗子像と神奈川沖浪裏。

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9室(能と歌舞伎)にあった金春家伝来の小面のレプリカ。
なりきり美術館には特に出ていませんが、こちらも関連展示です。
びじゅチューンでは「小面の休日」という歌になっていますね。

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裏返すとこんな感じ。
顔の前に持ち上げて周囲を眺めてみたけど視界がほとんどなくて、
能面の穴は小さいと聞いてはいましたがこれほどとは。
シテはこの状態で演技をするのか…口も隠れるから声を張るのも大変だろうなあ。


本館の展示室も鑑賞します。
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室町時代の源氏物語扇面図から「御法」。
紫の上の発願により法華経供養が行われ、その夜に舞われた蘭陵王の場面。

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海北友松の婦女琴棋書画図屏風。
去年の海北友松展で見たので1年振りの再会でした☆

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永楽保全「色絵月に蟷螂文茶碗」
満月をバックにカマキリがポーズを決めるとてもかっこいい茶碗ですが
最近はカマキリというと例の先生を思い出してしまう^^;
そういえば東博のおとなり科博では昆活、じゃない昆虫展をやっているな…気になってます。

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曽我蕭白の「朝顔図」。
知らなかったのですが、キャプションに「朝顔は七夕の頃に咲くので牽牛花とも呼ばれる」とあって
へえーっと思いました。そうなのかあ。

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鈴木春信「蚊帳から出る美人」。
女性が持ち上げる蚊帳の透ける感が見事としか言いようがない。

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喜多川歌麿「橋の上下」。6枚組です!
隅田川にかかる両国橋の上と下の様子をそれぞれ描いていて
船頭以外は全員、女性なのが歌麿らしいなと思いました。

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1900年に帝室博物館が発足した際、岡倉天心が運営に関する意見を友人に聞いたときの書状。
読めなくはないけど筆跡に特徴がありすぎて読むのに四苦八苦する、
というか藤原定家の字に似ているな…。
パッと見て定家?って思って、キャプションを見てああ、天心かって思ったくらい似てた。
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