2018.09/19 [Wed]
こんぴらさんと直島アートの旅その2。
香川旅行2日目です。昨日に続き本日は直島のレポをお届けします☆

まずはホテルで朝ごはん!
お遍路の団体さんがいらっしゃっていて食堂は賑やかでした。エネルギー補填してしゅっぱ~つ。

琴電に揺られて高松築港駅に到着、高松港へ歩いてフェリー乗り場へ。
直島までの片道切符を買って出発を待ちます。

待っていると汽笛とともにフェリーが入港。改札を通って乗り込みます。

フェリーの中!広い!きれい!!
去年新しくできたばかりのぴかぴかお船だそうで、壁に現代アートが点々と飾ってあって素敵でした。
モニターに映し出される航路に「この船イマココ」とアイコンが表示されているのを眺めながら出発を待ちます。

出港~。デッキに出てみました。
風は暖かくもなく冷たくもなくちょうどよい心地。

あ~高松が遠ざかって行く。さらば高松。きっとまた来るよ。

デッキから見えた屋島。
その昔平家がそうしたみたいに、海から屋島を見たいと思っていたので叶ってよかったです。
次に訪れた際には源氏がそうしたみたいに陸から屋島の海を見るぞお。

女木島。
昔話などで桃太郎が鬼退治に来た鬼ヶ島はこの島だと伝わっているそうです。
洞窟や鬼の資料館やモニュメントなどもあるらしいのでいつか上陸してみたい。
あと、この島を通過した頃にデッキの反対側に回ると遠くの方に瀬戸大橋が見えました。
曇っててほとんど霞んでいましたが海から見えてよかった。

50分の船旅でしたがあっという間に直島へ。

港に赤いかぼちゃが見えた!
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

直島の宮浦港に到着です!
ヒャッホーヒャッホー直島だ!!(ずっと来たかった)

港に降りると海の駅「なおしま」があります。
フェリーのチケットが買えたり時刻表を確認したりするほか、お土産も買えます。
コインロッカーもあるので荷物を預けて観光にしゅっぱ~つ。

さっきの赤かぼちゃを目指して走る!

草間彌生「赤かぼちゃ」(2006年)。
「太陽の「赤い光」を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」と
草間さんが語った作品です。
水玉のいくつかは穴が開いていて、中を見ることができます。

一番大きい穴から中に入れるよ。

内部。昨日の雨のせいか少しじめっとしていました。
かぼちゃの中から外の景色を見るのがまた楽しいんですよ^^

赤かぼちゃから港を見ると、向こう側にも何やら白い作品が見えたので行ってみます。

藤本壮介「直島パヴィリオン」(2015年)。
直島諸島は27つの島がありますが、「28番目の島」をコンセプトに制作されたそうです。

こちらも赤かぼちゃ同様、内部に入れます。
晴れたに日はこの中でお昼寝している人とかいるらしい。
いかん、目的をすっかり忘れていた。。わたしは地中美術館に行くんだよ!
美術館へ行くには徒歩・レンタサイクル・バスの3種類の方法がありまして
歩くと時間がかかるし、時折雨のぱらつく日だったので自転車は無理だなあと思って
島内を走っているバスを使っていくことにします。
が、さっきからかぼちゃやパヴィリオンを見てはしゃいでいたらバスを逃してしまったので
(バスはフェリーの到着・出港時間に合わせて運行している)
次のバスが来るまで付近を散策することにしました。

住吉神社。港にある神社といえば住吉さんですね。
境内には4世紀頃に応神天皇が腰かけて海を眺めたという腰掛石がありました。

神社のある通りから住宅街に入ると、あります。直島銭湯 「I♥湯」。
アーティスト大竹伸朗氏によるアート銭湯です。
ポップなテイストの色彩に壁にはタイルがどっさり貼られてモザイク画のような外装がすごい、
時間がないので入れなかったけど内装もこんな雰囲気らしいです。

海の駅に戻ってくるとバス停に行列ができていたので大慌てで並んで待機。
やってきたバスを見てびっくり、かぼちゃ、というか水玉柄だ!

15分ほどバスに揺られて直島町内をめぐり、島の反対側にあるつつじ荘というバス停に到着。
この辺りは屋外アートが点在していますが、それらの鑑賞は後にして
今度は無料シャトルバスに乗って目的地である地中美術館へ向かいます。

バスの中から見えた黄色かぼちゃ。あとでまた会いに行くよ!

バスに揺られて10分、地中美術館チケットセンターに到着☆

受付でチケットを引き替えてもらいます。よっしゃ行くでぇ。
地中美術館は日時指定の予約制のため、
前日までにあらかじめチケット予約サイトにて人数分のチケットを予約してから訪れる必要があります。
予約していなくても当日券が完売していなければ入れるそうです。
(当日券売り場には並んで待っている人たちがいました)

チケットセンターから美術館までは歩いて3分ほどかかります。
美術館までの道沿いにはクロード・モネのジヴェルニーの庭を模した「地中の庭」が続きます。

花や木の種類はジヴェルニーの庭に実際に植えられている植物だそうです。
色がたくさんあって、モネの描いた庭の絵もこんなだったなって思い出しますな。

柳に池に睡蓮!まさにモネの庭だ。

睡蓮咲いてる!かわいい。

かわいい!!きれい。

木のトンネルを歩いていきます。

振り返ってもこの景色。
鬱蒼ともいえるほど圧倒的な緑のなかに白い睡蓮、コントラストがいいなあ。

初秋にこんなにたくさんの花が咲いてるのなかなか見ないので楽しい。

美術館に着きました。ここから先は作品はもちろん建物も一切撮影禁止。
門でチケットをもぎってもらい、坂道を登ると縦に細い入口があってそこがエントランスです。
中を覗くと傘立ての他は何もない暗がりで突き当りに日光が差し込んでいるだけ。
足元は見えるのでゆっくり歩いていくと、右側にぽっかりと四角く空いた中庭があって
白いコンクリートの壁で囲まれた庭には一面にトクサが群生している。
元々ここに植わっていたのか美術館ができたときに植えたのか…
白と緑のコントラストがきれいでしばらくボーっと眺めていると
庭から虫の声が聞こえることに気づきました。この音色も含めて「庭」というアートだったりして。
順路は中庭に続いているのでそのままいったん屋外へ出て、
中庭の壁をぐるりと巡っている回廊を歩いて先へ進むと
ミュージアムショップ「地中ストア」に着きます。
美術館の図録やグッズ、書籍が並んでいて、隣に休憩スペースもありました。
ショップの片隅にはやはり長い回廊が続き、その先が展示室のようです。さて、さて。
地中美術館はその名のとおり、直島の景観を損なわないように建物のほとんどが地下に造られていて
(エレベーターに乗ったら行き先ボタンがB1・B2・B3しかなくて「あれ今何階だっけ」と戸惑いました)、
でも天井から自然光が取り入れられるように設計されているので展示室は明るいです。
設計した安藤忠雄氏は長い通路を作ることで有名ですけど
この美術館もそのようで、展示室と展示室の間に長い回廊や階段があって
どこへ行くにも1~2分ほどかかるのですが、不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。
照明が一切ない回廊やスペースの暗さがほどよくて、気持ちを落ち着かせられる雰囲気だからかな。
展示室は3つ。クロード・モネ、、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの部屋がそれぞれあります。
モネの部屋は入口でスリッパに履き替えて入室。
入ると一面、灰色の漆喰と大理石で覆われた部屋で作品はひとつもなく、
奥の明るい部屋にモネの睡蓮らしき絵が見えるので入って行くと
モネの絵が正面と左右の壁にそれぞれ1点ずつ、入口を挟んで2点、合計5点展示されていました。
天井を見上げてわかったのですがこちらも照明ではなく自然光が取り入れられていて
とても柔らかい光なので壁が真っ白でもゆったりと鑑賞できます。
いずれも晩年近くに描かれた睡蓮の絵で、正面には日没の睡蓮の池に柳の影が映るさまを、
左右の壁には水の上に咲く睡蓮を、入口2つは赤と黄色の睡蓮をそれぞれ描いた絵がかかっていて
額縁も白いから部屋の真ん中にいると白に埋もれているような気分になる。
モネの絵を見るときはいつも展示室の壁の色は暗めだったからすごく新鮮な体験でした。
そういえばパリのオランジュリー美術館の睡蓮の間は壁の色が白だったな…と思い出して
パンフレットを見るとやはりあの部屋を意識して設計されているらしく、部屋の角も丸くしてありました。
続いてジェームズ・タレルの部屋へ。
入口に白く発光する立方体が浮かんでいる…のが見えて近づいてみると
その正体はプロジェクターで四角い光が投影されているだけのシンプルなものでした。
「アフラム、ペール・ブルー」というタイトルで、角の壁に光を当てることで
遠くから見ると立方体に見えるのですね。
「オープン・スカイ」は、さっきのモネの部屋と同様に壁と床が真っ白で天井に大きな窓がついていて
空の色が眺められるアート。(この日は曇っていたので真っ白でした)
壁にぐるりと腰掛が設置してあるので座ってボ~っと空を眺めました。
続いて「オープン・フィールド」。この展示室は一度に入れるのが8人まで制限されているので少し待ちました。
靴を脱いで入ると、壁から黒い階段が8段ぬっと出ていて、奥に四角い窓があります。
室内にいた係の人が「目の前の階段を登ってください」とおっしゃるので
言われるままに登り四角い窓の前まで来ると「中にお入りください」とおっしゃる。
わたしも他のお客さんも一斉に戸惑ってしまい「え…入れるの…??」という空気の中、思い切って足を出すと
ガラスにもアクリルにもぶつかることなくスッと向こう側へ行けました。
中に入るとやっぱり、床も壁も天井もすべて真っ白で靄がかかっているようで
いや自分のことや周りにいるお客さんの姿は見えますけど、床や壁の境界があいまいで
じっとしていると白に包まれてしまいそうな錯覚に陥る。
タレルは光に包まれるアートという意味でこの作品を作ったらしくて、まさに。恐れ入りました。
そうだ確かにあれは光だった。
階段を降りて、ウォルター・デ・マリアの部屋へ。
「足音が響きやすい展示室なのでお気をつけください」と係の人に言われてから入ると
モネの部屋よりもタレルの部屋よりもぐんと広い空間が広がって解放感を感じました。
正面に階段が設けられ、踊り場に大きな花崗岩の球体「タイム/タイムレス/ノー・タイム」が設置されたそこは
ルーヴル美術館のサモトラケのニケの展示室を思い出すような雰囲気。
階段を登ると確かに靴音がかなり響くので、なるべくソフトタッチで階段を登り下りして
上から下から、部屋を眺めるなどして鑑賞しました。
この作家のテーマには人間の精神や存在をイメージする黒い球体と
東西南北を表現する金色の三角柱が欠かせないのだそうです。
そしてこの部屋でも採光は天井からの自然光のみで、
今はお昼だから部屋全体が白いけど、朝や夕暮れ時や夜はまったく違う色に染まりそうで
そういう時間の展示室も見てみたいと思いました。
展示はこれだけですが気づいたら1時間以上ウロウロしていた…。
順路がないので自由に回ってよいし美術館を出ない限り何度も同じ展示室に行っていいので
グルグル回ってしまいました。
建物とアートを同時に楽しむ仕掛けに満ちたおもしろい美術館です。また行きたい。今度は違う時間帯に。

美術館の地中カフェにてランチ!照り焼きチキンのライスバーガー(直島産海苔つき)。
カフェの内装はダメだけど食べ物の写真は撮ってよいとのことでした☆

ええいここまで来たら食うぞ!と謎の気合いを入れてデザートも注文、
バニラアイスクリーム(モネのマドレーヌ添え)です。ドリンクは瀬戸内レモンティーをホットで。
マドレーヌはモネのレシピから再現されているとのことで
いただいたらサクっとした食感に甘さ控えめで食べやすかったです^^

カフェの外側の景色も撮影可。食事を終えて外へ出てみました。
お腹はいっぱいで、緑があって、遠くには海で、風は気持ちよい。なんてよき日。

階段を降りて、

こんな景色が。手前の島には歩いて行けるんだろうか…。
遠くに女木島が見えます。

反対側。屋外アートが点在しているあたりが見えますな。
楽しかったです地中美術館!
2時間以上いたけど全然飽きなくて、可能なら1日中ボ~っとしていたかった。
チケットが予約制なせいか人も少ないからゆったり鑑賞できるし
展示室の自然光がやさしいし、何より空間を贅沢に使った思い切りのよい展示がわくわくする!
久々にこういう美術館に来たなあと思いました…また行きたい。
名残惜しいですが美術館を出ます。ここから草間彌生の黄色かぼちゃまでは徒歩30分ほどです。
その間にも屋外アートがたくさんあるので歩きながら見ていこう~と歩き始めますと、

えっねこ!!!!

えっえっ、こねこ!!うわ~~~~マジで!!?!?!?
なぜこんなところに猫がいるのかまったくわからなくて頭の中は大混乱でしたが
猫様たちはそんなわたしのことなど意に介さず、のんびりと寝転がって毛づくろいされていました。
ノラにしてはずいぶん毛並みがいいからどこかのおうちの猫様なのだろうか、かわいいめっちゃかわいい。
そっと手を出すと後ずさりされてしまったのでお触りはしないで
しばらくじ~~っと眺めさせてもらいました。
いやあびっくりした…そしてめちゃめちゃ癒された…!ありがとうございました。お元気で。

猫様たちのいた三差路。まずは右側の道をまっすぐ進んでいきます。

5分ほど坂を登ると、見えた!

ネコバスの停留所アートです。メイちゃん!トトロ!
特にキャプションとかもなくてどなたが設置したのかわからないけどナイスアイディアだと思う。

時刻表のところに「いつでもネコバスくるよ」とあるのがかわいい。
ここで時間の許す限りボーっとネコバスを待ちたい。

さっきの三差路まで戻り、今度は左の道を下って行きますと。

大きなゴミ箱アートがあります。三島喜美代「もうひとつの再生 2005-N」。
豊島の産廃やスラグなど、つまりゴミから造られたゴミアート。
ぐしゃぐしゃになったチラシがゴミ箱に捨てられている様は普段の生活を顧みさせられます。
安売りやイベントなどを知らせてくれるチラシは人々の生活に密接に関わるものだけど
期間が過ぎればたちまち情報源としての価値をなくすのですね。
デザインしてチェックして印刷されて配られて、大勢の人の手が作り出すチラシだけど
こうして相対的に見たことはなかったなあ。

また三差路に戻って、李禹煥美術館方面へ道を下って行くと
小沢剛「スクラップブッダ88」があります。

直島の道沿いには小さな仏像や第〇〇箇所と書かれた古い看板がありまして
それらは主に江戸時代初期に設置されたようです。
この作品はそんな仏像をモデルに制作されたそうで、
さっきの「もうひとつの再生」と同じく豊島のスラグを使っているとか。
遠目でもひとつひとつとても丁寧に作られているのがわかってとても素材が産廃とは思えなかったけど
近くで見たらどう見えるのかな…(池があるため作品の近くには寄れません)。

道を5分ほど歩いていくと看板が。海岸にアートがあるらしい。

下りて行くとこんな石の群れがあります。蔡國強「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」。
海岸に置かれたジャグジーバスに入りましょうというコンセプトらしい。
(島にあるベネッセハウスの宿泊者のみ実際に入れるそうです)

海岸に降りてみた。

杉本博司「タイム・エクスポーズド ノルウェー海、ベステローデン諸島」。
蔡國強のアートのある海岸から遠目に見えました。あんな場所にどうやって設置したんだろう。

また5分ほど歩いていくと、何か見えてきました。

ジョージ・リッキー「三枚の正方形」。結構大きい。
下の部分が可動式になっていて、風が吹くと四角形の向きが変わったりします。
風にびくともしない強さより、風の吹くままに揺れてみる生き方を体現しているかのような。

片瀬和夫「茶のめ」。
直島によくいらっしゃいました、お茶でもどうぞ。そんな作品でしょうか。
それともお茶碗は海側に設置されているから、亭主が茶碗を差し出した相手は海なのでしょうか。
お茶はコミュニケーションでもあるので亭主とお客の表情を想像してみるのも楽しいかも。

階段を降りるとこんな場所に出ます。

ウォルター・デ・マリア「見えて/見えず 知って/知れず」。
地中美術館にも展示されている黒い球体が2つも並んでいる!
(ちなみにこの展示を覆っている建物の設計も安藤忠雄氏だそうだ)
2つの球体がただ並んでいるだけの展示ですが何とも言えない感慨を覚えます。
じっと見ているうちに彼らが見つめているのは海なのか、もっと遠くなのかとか考えました。

マリアの展示から海岸に降りていくと。

大竹伸朗「シップヤード・ワークス」。
廃船の船尾をイメージして制作されたそうです。

近くには「切断された船首」があります。同じシリーズの作品だそうです。
こういうのを海岸に展示してしまう精神がすごいなと思う。

シーサイドギャラリーを後にして、ベネッセハウスパークに歩いて来ました。

芝生の広場には屋外アートがいっぱい^^

ニキ・ド・サンファール「らくだ」。
この作家の色彩にはいつも驚かされます。こんなラクダ見たことない!というか頭がヘビだ。

ニキ・ド・サンファール「会話」。
奇妙な生き物がまとわりつく青い物体は椅子で、背中合わせに2人腰かけられるようになってます。
並んで会話できる形になっていないのがミソでしょうか。

ニキ・ド・サンファール「象」。
すごい迫力でした。パオーンとか鳴き声が聞こえてきそうな。

ニキ・ド・サンファール「猫」。
猫って平気で、背中からこういう風に首向けてこっち見ることありますよね。

カレル・アペル「かえると猫」。
もはやピカソの絵ですが妙な愛敬があります。かわいい。

ダン・グラハム「平面によって2分割された円筒」。
なんだか金沢21世紀美術館のカラー・アクティヴィティ・ハウスを思い出すような形。色は透明だけど。

中に入れるので入ってみました。やっぱり透明でした。

ニキ・ド・サンファール「腰掛」。
遠くから見ると本物の人間に見えました。近づいて違うとわかったけど。

何を読んでいるのかな…と覗き込んでみましたがさっぱりわからず。。
ニキはフランスの人だからフランス語だろうか。

さてー黄色かぼちゃだ!

直島のサイトやガイドブックを見ていると必ずといっていいほどこのかぼちゃがトップに出てきます。
直島といえば黄色かぼちゃ。

過去に台風で頭のヘタが折れて海へ流されてしまったこともあったそうですが
台風が去った後で島の漁師さんが「沖の方で見つけた」と拾ってきてくれたそうです。
みんなのかぼちゃなんですね。なんだか素敵^^

つつじ荘のバス停に戻ってきました。写真は海側を向いていた鳥居とお地蔵様。
名残惜しいですが新幹線の時間がありますので、バスに乗って宮浦港へ帰ります。

海の駅に着くと赤かぼちゃのバスがいた!

いやだあ~さみしい~~帰りたくない!!などと脳内の子どもに駄々をこねられながら
海の駅でお土産を買いこんでコインロッカーから荷物を出してフェリーに乗り込みます。
わたしだって帰りたくないよ!
直島めっちゃ楽しいところだった…まだまだいたかった。また来たい。来ます。きっと。

フェリーから見えた赤かぼちゃバスとパヴィリオン。

出港。さようなら、いや、またね赤かぼちゃ!
次にわたしが来るまでそこで待っていてください。

高松~直島間とは異なり15分で本州に到着。
船の中で余韻に浸る暇もありませんでした…岡山に近いんですね直島。

おもしろい外装の宇野駅。ここからJRで岡山駅を目指します。

岡山駅からリュウジさんに乗って帰りました!
新幹線は前から好きでしたけど最近はシンカリオンのお蔭でますます乗るのが楽しくなってます。
シートで夕ごはん食べながら京都駅や名古屋駅に停車するたびに
「タカトラくんと双子ちゃんが滞在中である」「清洲一家がお住まいになっている」などと考えつつ
ずっと窓の外を向いて2828していたら首と肩が痛くなりました。どうしようもない。
あと新大阪駅のホームに入る直前に、関空方面に向かう飛行機が低く飛んでいて
本当に運航再開したんだなあと。
昨日のこんぴらさんでも参道の一部にブルーシートが引かれていたし
直島の海岸を歩いていたときも「災害復旧中」と崖崩れで山肌が見えている場所があったし
台風21号の傷跡はまだまだ残っています。忘れずに長く応援していかなくては、です。

まずはホテルで朝ごはん!
お遍路の団体さんがいらっしゃっていて食堂は賑やかでした。エネルギー補填してしゅっぱ~つ。

琴電に揺られて高松築港駅に到着、高松港へ歩いてフェリー乗り場へ。
直島までの片道切符を買って出発を待ちます。

待っていると汽笛とともにフェリーが入港。改札を通って乗り込みます。

フェリーの中!広い!きれい!!
去年新しくできたばかりのぴかぴかお船だそうで、壁に現代アートが点々と飾ってあって素敵でした。
モニターに映し出される航路に「この船イマココ」とアイコンが表示されているのを眺めながら出発を待ちます。

出港~。デッキに出てみました。
風は暖かくもなく冷たくもなくちょうどよい心地。

あ~高松が遠ざかって行く。さらば高松。きっとまた来るよ。

デッキから見えた屋島。
その昔平家がそうしたみたいに、海から屋島を見たいと思っていたので叶ってよかったです。
次に訪れた際には源氏がそうしたみたいに陸から屋島の海を見るぞお。

女木島。
昔話などで桃太郎が鬼退治に来た鬼ヶ島はこの島だと伝わっているそうです。
洞窟や鬼の資料館やモニュメントなどもあるらしいのでいつか上陸してみたい。
あと、この島を通過した頃にデッキの反対側に回ると遠くの方に瀬戸大橋が見えました。
曇っててほとんど霞んでいましたが海から見えてよかった。

50分の船旅でしたがあっという間に直島へ。

港に赤いかぼちゃが見えた!
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

直島の宮浦港に到着です!
ヒャッホーヒャッホー直島だ!!(ずっと来たかった)

港に降りると海の駅「なおしま」があります。
フェリーのチケットが買えたり時刻表を確認したりするほか、お土産も買えます。
コインロッカーもあるので荷物を預けて観光にしゅっぱ~つ。

さっきの赤かぼちゃを目指して走る!

草間彌生「赤かぼちゃ」(2006年)。
「太陽の「赤い光」を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」と
草間さんが語った作品です。
水玉のいくつかは穴が開いていて、中を見ることができます。

一番大きい穴から中に入れるよ。

内部。昨日の雨のせいか少しじめっとしていました。
かぼちゃの中から外の景色を見るのがまた楽しいんですよ^^

赤かぼちゃから港を見ると、向こう側にも何やら白い作品が見えたので行ってみます。

藤本壮介「直島パヴィリオン」(2015年)。
直島諸島は27つの島がありますが、「28番目の島」をコンセプトに制作されたそうです。

こちらも赤かぼちゃ同様、内部に入れます。
晴れたに日はこの中でお昼寝している人とかいるらしい。
いかん、目的をすっかり忘れていた。。わたしは地中美術館に行くんだよ!
美術館へ行くには徒歩・レンタサイクル・バスの3種類の方法がありまして
歩くと時間がかかるし、時折雨のぱらつく日だったので自転車は無理だなあと思って
島内を走っているバスを使っていくことにします。
が、さっきからかぼちゃやパヴィリオンを見てはしゃいでいたらバスを逃してしまったので
(バスはフェリーの到着・出港時間に合わせて運行している)
次のバスが来るまで付近を散策することにしました。

住吉神社。港にある神社といえば住吉さんですね。
境内には4世紀頃に応神天皇が腰かけて海を眺めたという腰掛石がありました。

神社のある通りから住宅街に入ると、あります。直島銭湯 「I♥湯」。
アーティスト大竹伸朗氏によるアート銭湯です。
ポップなテイストの色彩に壁にはタイルがどっさり貼られてモザイク画のような外装がすごい、
時間がないので入れなかったけど内装もこんな雰囲気らしいです。

海の駅に戻ってくるとバス停に行列ができていたので大慌てで並んで待機。
やってきたバスを見てびっくり、かぼちゃ、というか水玉柄だ!

15分ほどバスに揺られて直島町内をめぐり、島の反対側にあるつつじ荘というバス停に到着。
この辺りは屋外アートが点在していますが、それらの鑑賞は後にして
今度は無料シャトルバスに乗って目的地である地中美術館へ向かいます。

バスの中から見えた黄色かぼちゃ。あとでまた会いに行くよ!

バスに揺られて10分、地中美術館チケットセンターに到着☆

受付でチケットを引き替えてもらいます。よっしゃ行くでぇ。
地中美術館は日時指定の予約制のため、
前日までにあらかじめチケット予約サイトにて人数分のチケットを予約してから訪れる必要があります。
予約していなくても当日券が完売していなければ入れるそうです。
(当日券売り場には並んで待っている人たちがいました)

チケットセンターから美術館までは歩いて3分ほどかかります。
美術館までの道沿いにはクロード・モネのジヴェルニーの庭を模した「地中の庭」が続きます。

花や木の種類はジヴェルニーの庭に実際に植えられている植物だそうです。
色がたくさんあって、モネの描いた庭の絵もこんなだったなって思い出しますな。

柳に池に睡蓮!まさにモネの庭だ。

睡蓮咲いてる!かわいい。

かわいい!!きれい。

木のトンネルを歩いていきます。

振り返ってもこの景色。
鬱蒼ともいえるほど圧倒的な緑のなかに白い睡蓮、コントラストがいいなあ。

初秋にこんなにたくさんの花が咲いてるのなかなか見ないので楽しい。

美術館に着きました。ここから先は作品はもちろん建物も一切撮影禁止。
門でチケットをもぎってもらい、坂道を登ると縦に細い入口があってそこがエントランスです。
中を覗くと傘立ての他は何もない暗がりで突き当りに日光が差し込んでいるだけ。
足元は見えるのでゆっくり歩いていくと、右側にぽっかりと四角く空いた中庭があって
白いコンクリートの壁で囲まれた庭には一面にトクサが群生している。
元々ここに植わっていたのか美術館ができたときに植えたのか…
白と緑のコントラストがきれいでしばらくボーっと眺めていると
庭から虫の声が聞こえることに気づきました。この音色も含めて「庭」というアートだったりして。
順路は中庭に続いているのでそのままいったん屋外へ出て、
中庭の壁をぐるりと巡っている回廊を歩いて先へ進むと
ミュージアムショップ「地中ストア」に着きます。
美術館の図録やグッズ、書籍が並んでいて、隣に休憩スペースもありました。
ショップの片隅にはやはり長い回廊が続き、その先が展示室のようです。さて、さて。
地中美術館はその名のとおり、直島の景観を損なわないように建物のほとんどが地下に造られていて
(エレベーターに乗ったら行き先ボタンがB1・B2・B3しかなくて「あれ今何階だっけ」と戸惑いました)、
でも天井から自然光が取り入れられるように設計されているので展示室は明るいです。
設計した安藤忠雄氏は長い通路を作ることで有名ですけど
この美術館もそのようで、展示室と展示室の間に長い回廊や階段があって
どこへ行くにも1~2分ほどかかるのですが、不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。
照明が一切ない回廊やスペースの暗さがほどよくて、気持ちを落ち着かせられる雰囲気だからかな。
展示室は3つ。クロード・モネ、、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの部屋がそれぞれあります。
モネの部屋は入口でスリッパに履き替えて入室。
入ると一面、灰色の漆喰と大理石で覆われた部屋で作品はひとつもなく、
奥の明るい部屋にモネの睡蓮らしき絵が見えるので入って行くと
モネの絵が正面と左右の壁にそれぞれ1点ずつ、入口を挟んで2点、合計5点展示されていました。
天井を見上げてわかったのですがこちらも照明ではなく自然光が取り入れられていて
とても柔らかい光なので壁が真っ白でもゆったりと鑑賞できます。
いずれも晩年近くに描かれた睡蓮の絵で、正面には日没の睡蓮の池に柳の影が映るさまを、
左右の壁には水の上に咲く睡蓮を、入口2つは赤と黄色の睡蓮をそれぞれ描いた絵がかかっていて
額縁も白いから部屋の真ん中にいると白に埋もれているような気分になる。
モネの絵を見るときはいつも展示室の壁の色は暗めだったからすごく新鮮な体験でした。
そういえばパリのオランジュリー美術館の睡蓮の間は壁の色が白だったな…と思い出して
パンフレットを見るとやはりあの部屋を意識して設計されているらしく、部屋の角も丸くしてありました。
続いてジェームズ・タレルの部屋へ。
入口に白く発光する立方体が浮かんでいる…のが見えて近づいてみると
その正体はプロジェクターで四角い光が投影されているだけのシンプルなものでした。
「アフラム、ペール・ブルー」というタイトルで、角の壁に光を当てることで
遠くから見ると立方体に見えるのですね。
「オープン・スカイ」は、さっきのモネの部屋と同様に壁と床が真っ白で天井に大きな窓がついていて
空の色が眺められるアート。(この日は曇っていたので真っ白でした)
壁にぐるりと腰掛が設置してあるので座ってボ~っと空を眺めました。
続いて「オープン・フィールド」。この展示室は一度に入れるのが8人まで制限されているので少し待ちました。
靴を脱いで入ると、壁から黒い階段が8段ぬっと出ていて、奥に四角い窓があります。
室内にいた係の人が「目の前の階段を登ってください」とおっしゃるので
言われるままに登り四角い窓の前まで来ると「中にお入りください」とおっしゃる。
わたしも他のお客さんも一斉に戸惑ってしまい「え…入れるの…??」という空気の中、思い切って足を出すと
ガラスにもアクリルにもぶつかることなくスッと向こう側へ行けました。
中に入るとやっぱり、床も壁も天井もすべて真っ白で靄がかかっているようで
いや自分のことや周りにいるお客さんの姿は見えますけど、床や壁の境界があいまいで
じっとしていると白に包まれてしまいそうな錯覚に陥る。
タレルは光に包まれるアートという意味でこの作品を作ったらしくて、まさに。恐れ入りました。
そうだ確かにあれは光だった。
階段を降りて、ウォルター・デ・マリアの部屋へ。
「足音が響きやすい展示室なのでお気をつけください」と係の人に言われてから入ると
モネの部屋よりもタレルの部屋よりもぐんと広い空間が広がって解放感を感じました。
正面に階段が設けられ、踊り場に大きな花崗岩の球体「タイム/タイムレス/ノー・タイム」が設置されたそこは
ルーヴル美術館のサモトラケのニケの展示室を思い出すような雰囲気。
階段を登ると確かに靴音がかなり響くので、なるべくソフトタッチで階段を登り下りして
上から下から、部屋を眺めるなどして鑑賞しました。
この作家のテーマには人間の精神や存在をイメージする黒い球体と
東西南北を表現する金色の三角柱が欠かせないのだそうです。
そしてこの部屋でも採光は天井からの自然光のみで、
今はお昼だから部屋全体が白いけど、朝や夕暮れ時や夜はまったく違う色に染まりそうで
そういう時間の展示室も見てみたいと思いました。
展示はこれだけですが気づいたら1時間以上ウロウロしていた…。
順路がないので自由に回ってよいし美術館を出ない限り何度も同じ展示室に行っていいので
グルグル回ってしまいました。
建物とアートを同時に楽しむ仕掛けに満ちたおもしろい美術館です。また行きたい。今度は違う時間帯に。

美術館の地中カフェにてランチ!照り焼きチキンのライスバーガー(直島産海苔つき)。
カフェの内装はダメだけど食べ物の写真は撮ってよいとのことでした☆

ええいここまで来たら食うぞ!と謎の気合いを入れてデザートも注文、
バニラアイスクリーム(モネのマドレーヌ添え)です。ドリンクは瀬戸内レモンティーをホットで。
マドレーヌはモネのレシピから再現されているとのことで
いただいたらサクっとした食感に甘さ控えめで食べやすかったです^^

カフェの外側の景色も撮影可。食事を終えて外へ出てみました。
お腹はいっぱいで、緑があって、遠くには海で、風は気持ちよい。なんてよき日。

階段を降りて、

こんな景色が。手前の島には歩いて行けるんだろうか…。
遠くに女木島が見えます。

反対側。屋外アートが点在しているあたりが見えますな。
楽しかったです地中美術館!
2時間以上いたけど全然飽きなくて、可能なら1日中ボ~っとしていたかった。
チケットが予約制なせいか人も少ないからゆったり鑑賞できるし
展示室の自然光がやさしいし、何より空間を贅沢に使った思い切りのよい展示がわくわくする!
久々にこういう美術館に来たなあと思いました…また行きたい。
名残惜しいですが美術館を出ます。ここから草間彌生の黄色かぼちゃまでは徒歩30分ほどです。
その間にも屋外アートがたくさんあるので歩きながら見ていこう~と歩き始めますと、

えっねこ!!!!

えっえっ、こねこ!!うわ~~~~マジで!!?!?!?
なぜこんなところに猫がいるのかまったくわからなくて頭の中は大混乱でしたが
猫様たちはそんなわたしのことなど意に介さず、のんびりと寝転がって毛づくろいされていました。
ノラにしてはずいぶん毛並みがいいからどこかのおうちの猫様なのだろうか、かわいいめっちゃかわいい。
そっと手を出すと後ずさりされてしまったのでお触りはしないで
しばらくじ~~っと眺めさせてもらいました。
いやあびっくりした…そしてめちゃめちゃ癒された…!ありがとうございました。お元気で。

猫様たちのいた三差路。まずは右側の道をまっすぐ進んでいきます。

5分ほど坂を登ると、見えた!

ネコバスの停留所アートです。メイちゃん!トトロ!
特にキャプションとかもなくてどなたが設置したのかわからないけどナイスアイディアだと思う。

時刻表のところに「いつでもネコバスくるよ」とあるのがかわいい。
ここで時間の許す限りボーっとネコバスを待ちたい。

さっきの三差路まで戻り、今度は左の道を下って行きますと。

大きなゴミ箱アートがあります。三島喜美代「もうひとつの再生 2005-N」。
豊島の産廃やスラグなど、つまりゴミから造られたゴミアート。
ぐしゃぐしゃになったチラシがゴミ箱に捨てられている様は普段の生活を顧みさせられます。
安売りやイベントなどを知らせてくれるチラシは人々の生活に密接に関わるものだけど
期間が過ぎればたちまち情報源としての価値をなくすのですね。
デザインしてチェックして印刷されて配られて、大勢の人の手が作り出すチラシだけど
こうして相対的に見たことはなかったなあ。

また三差路に戻って、李禹煥美術館方面へ道を下って行くと
小沢剛「スクラップブッダ88」があります。

直島の道沿いには小さな仏像や第〇〇箇所と書かれた古い看板がありまして
それらは主に江戸時代初期に設置されたようです。
この作品はそんな仏像をモデルに制作されたそうで、
さっきの「もうひとつの再生」と同じく豊島のスラグを使っているとか。
遠目でもひとつひとつとても丁寧に作られているのがわかってとても素材が産廃とは思えなかったけど
近くで見たらどう見えるのかな…(池があるため作品の近くには寄れません)。

道を5分ほど歩いていくと看板が。海岸にアートがあるらしい。

下りて行くとこんな石の群れがあります。蔡國強「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」。
海岸に置かれたジャグジーバスに入りましょうというコンセプトらしい。
(島にあるベネッセハウスの宿泊者のみ実際に入れるそうです)

海岸に降りてみた。

杉本博司「タイム・エクスポーズド ノルウェー海、ベステローデン諸島」。
蔡國強のアートのある海岸から遠目に見えました。あんな場所にどうやって設置したんだろう。

また5分ほど歩いていくと、何か見えてきました。

ジョージ・リッキー「三枚の正方形」。結構大きい。
下の部分が可動式になっていて、風が吹くと四角形の向きが変わったりします。
風にびくともしない強さより、風の吹くままに揺れてみる生き方を体現しているかのような。

片瀬和夫「茶のめ」。
直島によくいらっしゃいました、お茶でもどうぞ。そんな作品でしょうか。
それともお茶碗は海側に設置されているから、亭主が茶碗を差し出した相手は海なのでしょうか。
お茶はコミュニケーションでもあるので亭主とお客の表情を想像してみるのも楽しいかも。

階段を降りるとこんな場所に出ます。

ウォルター・デ・マリア「見えて/見えず 知って/知れず」。
地中美術館にも展示されている黒い球体が2つも並んでいる!
(ちなみにこの展示を覆っている建物の設計も安藤忠雄氏だそうだ)
2つの球体がただ並んでいるだけの展示ですが何とも言えない感慨を覚えます。
じっと見ているうちに彼らが見つめているのは海なのか、もっと遠くなのかとか考えました。

マリアの展示から海岸に降りていくと。

大竹伸朗「シップヤード・ワークス」。
廃船の船尾をイメージして制作されたそうです。

近くには「切断された船首」があります。同じシリーズの作品だそうです。
こういうのを海岸に展示してしまう精神がすごいなと思う。

シーサイドギャラリーを後にして、ベネッセハウスパークに歩いて来ました。

芝生の広場には屋外アートがいっぱい^^

ニキ・ド・サンファール「らくだ」。
この作家の色彩にはいつも驚かされます。こんなラクダ見たことない!というか頭がヘビだ。

ニキ・ド・サンファール「会話」。
奇妙な生き物がまとわりつく青い物体は椅子で、背中合わせに2人腰かけられるようになってます。
並んで会話できる形になっていないのがミソでしょうか。

ニキ・ド・サンファール「象」。
すごい迫力でした。パオーンとか鳴き声が聞こえてきそうな。

ニキ・ド・サンファール「猫」。
猫って平気で、背中からこういう風に首向けてこっち見ることありますよね。

カレル・アペル「かえると猫」。
もはやピカソの絵ですが妙な愛敬があります。かわいい。

ダン・グラハム「平面によって2分割された円筒」。
なんだか金沢21世紀美術館のカラー・アクティヴィティ・ハウスを思い出すような形。色は透明だけど。

中に入れるので入ってみました。やっぱり透明でした。

ニキ・ド・サンファール「腰掛」。
遠くから見ると本物の人間に見えました。近づいて違うとわかったけど。

何を読んでいるのかな…と覗き込んでみましたがさっぱりわからず。。
ニキはフランスの人だからフランス語だろうか。

さてー黄色かぼちゃだ!

直島のサイトやガイドブックを見ていると必ずといっていいほどこのかぼちゃがトップに出てきます。
直島といえば黄色かぼちゃ。

過去に台風で頭のヘタが折れて海へ流されてしまったこともあったそうですが
台風が去った後で島の漁師さんが「沖の方で見つけた」と拾ってきてくれたそうです。
みんなのかぼちゃなんですね。なんだか素敵^^

つつじ荘のバス停に戻ってきました。写真は海側を向いていた鳥居とお地蔵様。
名残惜しいですが新幹線の時間がありますので、バスに乗って宮浦港へ帰ります。

海の駅に着くと赤かぼちゃのバスがいた!

いやだあ~さみしい~~帰りたくない!!などと脳内の子どもに駄々をこねられながら
海の駅でお土産を買いこんでコインロッカーから荷物を出してフェリーに乗り込みます。
わたしだって帰りたくないよ!
直島めっちゃ楽しいところだった…まだまだいたかった。また来たい。来ます。きっと。

フェリーから見えた赤かぼちゃバスとパヴィリオン。

出港。さようなら、いや、またね赤かぼちゃ!
次にわたしが来るまでそこで待っていてください。

高松~直島間とは異なり15分で本州に到着。
船の中で余韻に浸る暇もありませんでした…岡山に近いんですね直島。

おもしろい外装の宇野駅。ここからJRで岡山駅を目指します。

岡山駅からリュウジさんに乗って帰りました!
新幹線は前から好きでしたけど最近はシンカリオンのお蔭でますます乗るのが楽しくなってます。
シートで夕ごはん食べながら京都駅や名古屋駅に停車するたびに
「タカトラくんと双子ちゃんが滞在中である」「清洲一家がお住まいになっている」などと考えつつ
ずっと窓の外を向いて2828していたら首と肩が痛くなりました。どうしようもない。
あと新大阪駅のホームに入る直前に、関空方面に向かう飛行機が低く飛んでいて
本当に運航再開したんだなあと。
昨日のこんぴらさんでも参道の一部にブルーシートが引かれていたし
直島の海岸を歩いていたときも「災害復旧中」と崖崩れで山肌が見えている場所があったし
台風21号の傷跡はまだまだ残っています。忘れずに長く応援していかなくては、です。
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