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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


優しく、哀しい、嘘をついた。

  1. 2018/10/01(月) 23:50:49_
  2. 映画
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
数年ぶりに「萌えでガチでテンパる」という状態になりあまりの挙動不審ぶりを見かねた家族に
「もう1回寝れば」とまで言われました。そうですシンカリオン38話です。
初めて、初めてリアタイで動く推しを、しゃべる推しを見ました。はかに入る†┏┛R.I.P.┗┓†
見終えた直後はあまりの衝撃に言語中枢がダウン&思考がストップし声すら出せなくなりまして
今はだいぶ落ち着きましたがあの後録画を何回見ているのか、
10回超えたあたりで数えるのをやめた。おまえは今まで食ったパンの数を(ry
今回もだったけどわたし次回もどんな顔して見ればいいの。笑えばいいの。むり。

あのね!大宮支部の運動会もおもしろかったですよ!(笑)
出水さんの運動会開始の合図が車掌さんみたいでおもしろかったし
借り物競走のお題が「出水指令長のメガネ」「あの日忘れた恋心」
「ハヤトくんの新幹線格言」「アキタくんの今日のおやつ」とかむちゃくちゃ笑ったし
考えすぎてドア閉まりますしちゃったシャショットに大爆笑した。本庄さんも気をしっかり持って!
シノブくんさ、アキタくんに駆け寄るなりポケット探ったのはさ、
つまりアキタくんがいつもそこにおやつ入れてるの知ってるんだね。仲良しですね。
そしてアキタくんは運動会の日にまでポケットにチロルチョコ入れてるんですね。かわいい。
「馬子にもE4系Maxとき」はどうとらえたらいいのか、というかE4系はシンカリオンにならないんですか。
すれ違う新幹線同士の風圧はわたしも好きだ~うとうとしてるとふわっと起こされるけどね。好きです。
話は読めた、静岡県内の線路上でのぞみ通過を満喫するのは鉄ヲタの嗜みということか。
今度浜松駅を通るときすれ違いを意識してみることにします。

Bパートが完全にドクターイエロー先生の初陣&7時20分の男復活祭だった件、
お帰りなさいお帰りなさいリュウジさん~~~~~~!!!!!
なんかね、2ヶ月休んでる間に声が大人っぽくなって背が伸びたというか逞しくなってたから
回復後はドクイエ先生の調整に参加しながら鍛錬してたに違いない。
つか「おまえたちは無理をするな」って言ったよ、手を出すなじゃなくて!無理するなって!
大宮→新富士は遠いし名古屋の方が近いから的な意味でも怪我は少年を大人にする的な意味でもおいしい。
ハヤトくんにレールを作ったかと思えば俺に任せろって言ったり、本当に状況がよく読める人で
こんなに顔がよくて頼りになる年上いたらみんな惚れてまうやろー!(爆)
青空と富士山をバックに疾走するドクターイエローがかっこよすぎる件(真顔)。
専用BGMつくことは予想ついたけどコーラス入りの豪華絢爛メロディ、尾張名古屋感すごかりし(笑)。
変形BGMもコーラスつきで神々しい…いやN700Aもドラゴンナックルはフルオケっぽかったけどさ…
これぜひサントラに入れて発売していただきたい、毎日でもリピートしたい。
チェンジのシークエンスで他のシンカリオンはロゴマークが輝きますが
ドクイエはライトとカメラが輝くのが検測車両っぽいですね。
捕縛フィールド内に降り立った姿が完全に空手の猛者で
ありゃツラヌキくんじゃなくてもうおおお~~!って叫んじゃうよ。かっこいいよドクイエ先生…!
いやほんと、富士山をバックに登場、編成音多くてゴージャスなBGM、5両編成のボリューム装甲、
重量を感じさせない身のこなし。ドクターイエローのすべてがやばい。。
リュウジさんマジ厚遇されててもはや第2の主人公だよ…ありがとうございますスタッフの皆様。(深々)

前回記事にうっかり書いたけどバトルがまじで細谷佳正VS逢坂良太だったし
次回はここに佐倉綾音が加わるしもしかしたら真堂圭も参戦してくるぜ、アツイぜ。
アキタくんの「まるで一流の格闘家と剣士の戦いだ」のセリフが忘れられなくて…!
味方のリュウジさんはともかく敵の力量を一瞬ではかり認めるあっきーもすごいよ。
リュウジの戦闘スタイルがN700Aに引き続き空手で挑んでから武器を出す流れでしたね、
レーザーソード手のひらから出すからびっくりした~!かっこいいわ。
エアロダブルスマッシュの進化系というか飛び道具じゃなく手持ち武器なのは相変わらずだし
たとえ強い武器を持ってもあくまで自分の拳で勝ちを取りに行く先輩なのもよかったな。
ドクイエはてっきり車体の特徴からして検査したり守ったりする機能に秀でてるのかと思ってたけど
そんな機体でも清洲リュウジにかかると物理で殴る以外の選択肢ないのがおもしろすぎるし
そもそもシンカリオンなのだから戦闘用にパラメーター振り分けてるはずですよね。
他のシンカリオンより頭一つでかい巨体でマッシブなフォルムですが
動きがあれだけ素早いのは最新型であるがゆえと運転士のスキルの高さでしょうか。
ビャッコも武器の使い方や威力をよく熟知した、無駄のない、達人の殺陣でかっこよかったです。
印象的だったのが2人とも戦闘中にほとんど動揺がなかったこと。
ビャッコは戦い慣れてそうなので驚かなかったけど、
リュウジも不意打ちくらってもブラックシンカリオンのときみたく慌てずに落ち着いて対処したよね。
ドクイエの損傷について出水さんが確認させていたけど、軽度ということは防御力高いってことかな、
あの鉄壁装甲がもう運転士が怪我しないようにっていうSUEIの配慮なら、うれしい。
去り際にビャッコさんがハヤトくんを名指ししたのはセイリュウを戦わせたいからだろうけど
手段を選ばない連中だからってカイレンたちを嫌っているのに
自分も手段を選ばなくなってるのは気づいてるのかな。
そういえばカイレンの名前の元ネタは灰簾石(ゾイサイト)でソウギョクは蒼玉(サファイア)で
トラメは虎目石(タイガーズアイ)でいいのかな。セーラームーン魂がたぎる。

久し振りだなってリュウジさんからみんなに声かけたよみんなに!(落ち着け)
つかあの戦闘の後に新富士から大宮まで来てくれたのかよ!!お疲れ様です。
元気そうだなって応えるのはツラヌキくんなのよね。あっきーはレベルアップを見て取っていたね。
ドクターイエローが優れているだけって微笑むリュウジさんはハヤトくんがお見舞い行ったときのリュウジさんで
(N700Aも半分も力を出せてないって言ってたのでそろそろ全部引き出せる機体に乗せてあげてほしい)
最初の頃のとげとげしさが消えてやさしいお兄さんになってて、もうどうしようもなく泣けてしまった。。
ついについに、みんなと仲間として何気ない会話ができる日がきた~うわああぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
あの日差し出されて拒否した握手がグータッチになったしさ…しかもリュウジさんから拳出してるしさ…
とうとうここまで来たよこの2人。
前回記事に手巻パみたいな場はまだ苦手そうって書いたけど撤回します、今の彼なら大丈夫だ。
で、なじんだとはいえ特訓は厳しそうなリュウジさんですが
冒頭で出水さんに言ってた「ハヤトの実戦能力」っていうのは頼りにしてるって意味じゃなく
伸ばさなきゃならない課題っぽかったので、ハヤトくんの申し出は願ってもなかったのでは。

OPからカットされてないのでN700Aが出てこないってことはないと思いますが
あるいはタツミくんが乗るのではないかという予想もSNSでちらほら見かけますね。
ワンパンでデスグランクロスを弾き返すほどの機体を使わないのはもったいないので再登場させてほしい。
そういえば次回予告によるとタツミくんがハヤトくんの特訓相手になるみたいで
彼もいっこ上だからお兄さんですね。2人のお兄さんに鍛えられるのかハヤトくん^^;
予告の黒インナー道着のリュウジさんも甲羅持ちながら頑なに表情崩さないすまし顔リュウジさんも
半ズボン喪服でぽつんと座る小学生リュウジさんのエピも楽しみ。チクマさん…。
あとTETSUYAさんのエンディングも今回で見納めだそうです。
変わるの早くてさみしいなぁと思ったけど歌詞に「あの夏の風が」って入ってるしな…
さわやかっこいい夏にしてくれてありがとうございました。新幹線のボディカラーの流れ好きだったな~。
ライフル構えて立つE6とか空手の構えで走るN700Aとか、みんなが乗ってるなぁ感があってよきでした。
(でもきっと新しいエンディング聞いて映像見たとたんに「よき…」ってなるんでしょ自分、知ってる)
あと、この日は現実でもドクターイエローの運行日だったらしくてSNSに動画がちらほら挙がってました。
運行日にドクイエがデビューするアニメが放送されるとかもう運命じゃん。ばたり。(はかに埋まる)



……で。
そんなこんなで早朝から精神が乱れに乱れまくったまま、わたしは車をとばして映画館へ行ったのですよ。
なぜならこの日は映画夏目友人帳の公開初日で
新宿で行われる初日舞台挨拶を地元の映画館でもライヴュしてくれるというので
朝一のチケットをとっておいたわけです。
natsume-m1.jpg
映画が始まったとたんに夏目友人帳のやさしい世界に頭までどっぷり浸かって
最後までず~~っと集中して見まして、終わったらとてもあったかい気持ちになっていました。
朝から大混乱だった心を3匹のニャンコ先生に癒してもらった気分。
そんな初日に見に行ったのが少しは貢献できたのか、
映画夏目友人帳はこの土日で興収・動員数・満足度堂々の第1位だったそうですよ!すごい!めでたい!!
全国の1億とんで100万人の夏目友人帳ファンのみなさーーん!台風に気をつけて前売り券握りしめて
あったかい気持ちになりに(あと週替わり特典ゲットしに)行こうな!

natsume-m2.jpg
パンフレットと入場特典たち。
パンフには「ご鑑賞後にご覧ください」と書いてあったのでそうしたら確かにそうして正解でした、
ネタバレだらけでしたから。
初回入場特典は緑川先生描きおろしA4イラストカード、週替わり特典はポスカ5枚セット。
イラストカードの囲み部分が、劇中でキーポイントになってる切り絵みたいな雰囲気で素敵です。

以下、映画の感想です。ネタバレしておりますのでこれからご鑑賞の方はご注意ください。
大丈夫な方はクリックしていってみよ~。↓
 
 
 
アニメ化10周年を記念した映画化ですけど、第一報を聞いたときに思ったのは
「そうかまだ映画やってなかったのか」だったような…。
原作マンガのエピソードを映画化するのではなく長編オリジナルストーリーになると聞いて
正直、大丈夫かなあと一抹の不安がありましたけども
(原作マンガのあるアニメ化からの映画化ってだいたい壮大なスケールになるっていうか
せっかく映画なんだから映画でしかできないことをやろう!みたいな作品になることが多くて
でも夏目の世界観でそういう内容にするのは難しいんじゃないかと思っていたので)、
原作者緑川ゆき氏の監修も入るということだったし、
何より予告で見た3匹のニャンコ先生に心を全部持っていかれたので
見ない選択肢は1ミクロンもなかったのでした。
初日を選んだのは近くの映画館で舞台挨拶のライビュをやってくれると聞いて
それなら朝早くても見に行けるや~と思ってチケットを取りまして。
というか、わたし映画の初日舞台挨拶を、ライビュとはいえLIVEで見るの初めてだったんですよ!
見終えて思ったんですけどデビューが夏目でよかったです。本当によかった。楽しかった。

映画ですが、原作やTVシリーズと同じように押し花のタイトルバックと
夏目くんの「小さい頃から時々変なものを見た」というナレーションで始まり、
いつもの家の部屋、いつもの学校、いつもの人々がさらりとうまく紹介されて
当たり前のようにするりと夏目友人帳の世界に入っていけました。
突然現れたモブ妖怪に友人帳をよこせって迫られるのも、
ゲスト妖怪の機転で間一髪逃げ出して助かるのも、やっぱり同じ。
音楽は映画用のサントラがあるみたいだけど、TVシリーズで使われていたBGMも時々流れるので
あの日常の延長にあるエピソードなのだなと自然に思えたし、
笹田さんが弁論大会で旧校舎の思い出を語ったり、夏目が藤原夫妻に引き取られた日のこととか
名前だけですが柴田くんが出てきたりとか、小さなエピもTVシリーズから無理なく挿入されていて
あぁそんなことあったなあ…とか、すごく懐かしい気持ちになりました。
あと背景画が相変わらずとても素朴で美しくて
藤原家の庭とか、通学路の道端に咲くサルスベリとか、遠くに見える青い空とか
津村家の周辺を囲んでいる田んぼとか、過去に夏目が結城くんと訪れた見えない滝とか。
特にストーリー上とても重要な場所であるナンテン様の祠がある大木の見事さよ…!
そういえば劇中の季節は、藤原家の食堂で夏目くんの後ろに一瞬だけ写ったカレンダーが9月だったので
ちょうど今頃…初秋の出来事ということなのかもしれません。

ニャンコ先生が3匹になったの自業自得だったとは^^;
ナンテン様の祠の木から先生にくっついてきた木の実が、藤原家の庭で大木になって
その木に生ったニャンコ先生形の実を食べたらお腹壊して分裂しちゃって
しかもオリジナルから1/3サイズになっちゃって、3等分したわけだからそりゃそうなんですけど
縮んだ3匹がもう、と に か く か わ い い … !!!(拳握)
3匹でニャーニャーおしゃべりしてるのも、七辻屋のお饅頭食べてるのも
座布団で丸まって一緒に寝るのも何もかもキュート、おキュート!
夏目が一瞬とはいえ「悔しいけどかわいい…」って思った気持ちすごくよくわかりました(笑)。
頭の上に葉っぱがそれぞれ1枚・2枚・3枚くっついてるの超かわいい、
あれを見て犬の会メンバーが「1号・2号・3号」って名前つけちゃうのがおっかしくて笑ってしまった。
バラバラだとしゃべれなくて、積み木の要領で積みニャンコになるとしゃべれるけど
区切る文節が微妙にズレておもしろいことになっているのを
和彦さんが本当に見事に演じていらっしゃって感心しました。
ちゃんとそれぞれ別個の人格(猫格?)がしゃべってるように聞こえるんですよ!
舞台挨拶でも3匹ニャンコ先生のぬいぐるみを片手にちょこっと披露してくれたんですが、
あれは本当にすごい技術を聴いた…声優さんはやばいです。
ツムツムされるとしゃべれることを発見するのが映画の後半なので、
夏目の側にいるとはいえそれまで先生がまったくしゃべらないのは少し不安な雰囲気もあって
1匹、また1匹と姿を消してしまったときはわたしも夏目と同じように嘘でしょって気持ちになったし
机の下に1匹残っていたときは心底ホッとしました。
ホノカゲのお蔭で元に戻れて、いつものように斑の姿で妖怪を追い回しにいく姿は
やっぱりこれがいつものニャンコ先生だなァと微笑ましく見ました。よかったよかった。

夏目くんは相変わらず妖怪に縁がある日々で、
たまたま訪れた場所にレイコさんとの縁がある人がいるのもよくあることで
今回はそれらがいっぺんにありましたね。
ニャンコ先生を探し回ったり、式神からホノカゲを守ったり色々忙しかったけど
最終的には本人も充実したところへ着地できたように思います。
容莉枝さんとは手紙や年賀状のやりとりとかでお付き合いが続いていきそうな雰囲気。
田沼くんは相変わらず要所要所でいい仕事をする子で、
夏目が困っているときに声をかけるタイミングが絶妙だし
事情を知ってるからニャンコ先生のことも探せるし、夏目が何かに立ち向かうときは心配しながらも身を引いて
帰って来ると信じて待つことができるんだよね。いい友達だ~。
ホノカゲに関する記憶がなくなってしまったのはさびしいけど、その方が混乱しなくていいかもとも思ったりする。
多軌さんは今回はとばっちりというか、1号ニャンコ先生を見かけたがゆえに
ちょっと引っ張り込まれてしまいましたね。
怖い目に遭わなくてよかったけど、田沼くんと同じくその部分の記憶をなくしてしまうのはやっぱりさびしい。
夏目は後で2人に話してあげられる機会がくるでしょうか。
北本くん西村くんは、彼らがいるところは平和だなあと思えるのですが今回もやっぱりそうでした。
2人がいると日常だし、いなくなると一気に非日常になる。
それは藤原夫妻も同じで、だからこそ彼らに突き放されるシーンは夢とはいえドキドキした~。
藤原さんたちがいつも通りであることの有難さを改めてかみしめました。日常って大事だ。
名取さんは…久しぶりにきらめいている名取さんを見たな…(笑)。
そうだったそうだった、俳優さんだったって今更のように思い出しました。
例によって、ホノカゲのことを最初は誤解していたけどホノカゲ自身を見るとわかってくれて
ホノカゲを狙っていた式神に対しても精一杯対処してくれるし、
柊たちも大活躍で相変わらず主様のこと大好きだなって思いました。
彼ら3人がお仕事してる姿はかっこいいんですよ~。

津村親子。
ゲストである以上はどちらかに事情があるんだろうなと思ったけど今回は息子くんの方でしたね。
「もし僕がいなくなったら…」って言い出したあたりで何かあるなとは思いましたが
最終的に見せてくれた正体が儚くきれいで胸がぎゅ~ってなりました。切なかった。きゅん。
何らかの事情で罪を犯してその場所にいられなくなった妖怪が(今回は神使だったけど)
力を振り絞ってたどり着いた場所で大切に思える人間と出会う展開は
夏目友人帳にはよくあるパターンなのですが、
だからこそああ、今わたしは夏目友人帳を見ているな…と改めて思えたし
そういうパターンにとても弱いというか嫌いじゃない身には、何度目かわからないけど胸がぎゅ~~んとなった。
何十年もずっとその場所で、同じ人を見守り続けていて
そうして見守られていることをその人は知らない…というのは切なさが過ぎて泣けます。うわあぁ。
容莉枝さんの前に椋雄として姿を現したときホノカゲはとても後悔したでしょうけど
そのときの容莉枝さんはホノカゲのような存在を必要としていたかもしれなくて
それはかつての居場所にいられなくなったホノカゲにとってはすがってしまうほど有難いことで。
つらくて切ない。
だから、もうここにはいられないと決めたホノカゲはとても強かったね。
すごく難しいキャラクターだと思いますが高良さんがとても素敵に演じていらっしゃって、
わたし高良さんの声はかぐや姫と百日紅で聴いてますがホノカゲはどちらとも全然違って
落ち着いた静かな、生きてきた年月を感じさせるような声だったと思います。よかった。
容莉枝さんの作る切り絵がとても綺麗でした☆
切り絵作家の大橋忍さんの作品がそのまま劇中に使われているそうで
レイコさんとホノカゲの切り絵は映画のために新作として作られたそうです。きれいだったなあ。
容莉枝さんはレイコさんを怖がるどころか、自分にはできないことをやってるかっこいいおねえさんだと見ていて
ある日そのおねえさんの方から声をかけられてびっくりして逃げてしまうのとか
あーわかるわかるって思いました。ファンの心理ってそうだよね。
島本さんが小学生・中学生・大人の容莉枝さんと見事に演じ分けていて
(特に小学生の容莉枝さんは小さなナウシカみがあって超絶かわいかったです)、
この後の舞台挨拶でもおっしゃってたけどあんまりアニメアニメした声ではなくて
映画が終わった後も容莉枝さんがこの世界のどこかで生きて行くのを感じられるように
なるべくナチュラルな演技になさったということで、本当にそんな感じでしたよ。
息子とのかけあいは別録りだったみたいですが全然違和感なかったもんな…
椋雄さんが亡くなって祠にふらふらとやってきた容莉枝さんはため息をついただけでしたが
それがもう、息も絶え絶えという感じでやっとの思いでここまで来たのだということが
その息遣いだけで全部伝わってきて背筋がぞわわってしました。
ご飯食べてなさそう、寝てなさそうっていう健康状態まで感じられるような…島本さんすごいです。
あと、忘れちゃいけない、結城くん。
彼も夏目と話をしてみたかったから妖怪が見えると嘘をついたけど
見えなかったことですれ違ってしまったことを夏目も結城くんもずっと忘れていなくて
再会してからちゃんと話せてよかったです。
北本くんの友達が結城くんの学校にいてよかったねえ。これも縁ですね。

神谷さんも和彦さんもインタビューでおっしゃってるけど、
本当の本当に、最初から最後まで「夏目友人帳」でした。
もんもん坊に名前を返すところから始まり、最後にホノカゲに名前を返すので
友人帳の存在感がすごくあったし、
クライマックスにいたのが夏目と、先生と、ゲスト妖怪と、名取さんと、式神たちと、遠くから心配する田沼くんという
いつもの図式ができあがっていたのもすごく「夏目友人帳」でよかったです。
そうそう夏目ってこういう物語だったよねと再認識しました。
あと、ここのインタビュー以外でも、というか神谷さんが夏目関連でメディア露出すると必ずおっしゃってるけど
時間がゆったり流れていましたね。
TVシリーズの疾走感はわたしも時々感じることがありましたが
劇場版は緩急のつけ方が本当に絶妙で、
夏目が六本腕から逃げるシーンや津村家のある風景に迷い込んでいくところや
結城くんと夏目が見えない滝に行って帰る一部始終など
たっぷり見たいと思うシーンはたっぷり尺をとってくれているし、
式神封印シーンやホノカゲが帰るシーンなどわーっと盛り上がるところでもちゃんと細かくカット割りがありつつ
かといってしつこすぎることもなく、見ていて我に返ったり飽きるということがありませんでした。
こういうところは劇場版ならではの時間の使い方だし、声優さんも気持ちを作りやすかったろうなと。

週替わり特典の内容次第ではまた観に行きたいな~。


で☆
本編終了後には新宿バルト9からの初日舞台挨拶の中継がありました。
司会はアメザリの柳原さんで(夏目1期にミクリ役で出ていたね)、
挨拶にいらっしゃったのは佐藤利奈さん、堀江一真さん、小林沙苗さん、井上和彦さん、神谷浩史さん、
高良健吾さん、島本須美さん、バイきんぐのおふたりでした。
神谷さんは大きなニャンコ先生ぬいぐるみを、和彦さんは3匹のニャンコ先生を片手に持っていらっしゃって
和彦さんが神谷さんの頭にニャンコ先生を乗せたり、神谷さんが大きい先生をふにふにしたり
終始楽しそうでした。
島本さんが一番しゃべってたな(笑)初対面のはずのバイきんぐをいっぱいいじってて笑いが起きてました。

トークは司会の柳原さんがテーマを振って、それについて話してもらうというスタイルでした。
まずはオーソドックスに「夏目友人帳の魅力は何でしょう?」という問い。
すると神谷さんが「こいつ街のどこ行ってもいるんですよ」と手持ちのニャンコ先生をつっついて
和彦さんが先生の声で「こいつって言うな」とか言い返してて楽しかったです^^
そんな和彦さんは3匹をやるのは大変だった、こき使われましたと苦笑しつつおっしゃりながらも
「どうも」「あり」「がとう」とか変なとこで区切ってしゃべる先生を即興でやってくれて
新宿の会場では拍手が起きていました。いいな~生ニャンコ先生!
堀江さんが「この作品は妖怪に見習う部分が多くて妖怪の方が人間よりもやさしい」とおっしゃると
和彦さんが「なんといっても神谷くんのやさしい声だよね」などとおっしゃるので
神谷さんが「それは…」と照れながら突っ込んでてかわいかったです。
高良さんは俳優が声優をやることについて色々思うところもあったみたいですけど
俳優が声優をやる意味を考えながらやりましたとおっしゃっていて、
普段は相手がいてセットもある中で自分の演技をするけど、今回は口パクやタイミングに合わせる制限が難しく
でもやりがいがあり楽しかったです、とのこと。
島本さんは原作をご存知なかったようですが、こんなに長く続いてるならファンも多そうだなと思ったそうで
現場に行ったら過去に夫婦や恋人役が多かった和彦さんがいて、ああこれなら安心だわと思って
いざ収録が始まったらニャンコ先生の声を聞いてびっくりしたそうです。
「今まで聴いたことない声で、どこから出してるの?」って聞いちゃったみたい。
わかりますよ~わたしもアニメ1期でおなじこと思ったもん。

続いて「劇中でも出会いと別れがありましたが、皆さんの印象的な出会いやお別れは?」という質問を順番に。
佐藤さん「家の猫と、多軌ちゃんとの出会いです。ニャンコ先生かわいい☆」
堀江さん「高校のとき友達が亡くなって、自分は彼の分までやりたいことをやろうと声優を志しました」
小林さん「自分が出演した舞台を見てスカウトしてくれたたてかべ和也さんとの出会いが忘れられません。
ジャイアンをやられていた頃は普段からオレンジTシャツをよく着てらっしゃいました」
和彦さん「養成所での永井さんとの出会い。永井さんと出会わなければ僕は声優をやってないので
違う人がニャンコ先生をやっていたかもしれません」
神谷さん「夏目友人帳との出会い。
あと高良さんとは今日が初対面ですけど、今まで色んな作品で見てたけどやっぱりかっこいいですねえ」
(誉められる高良さんの横で島本さんが誇らしげだったのがかわいかったです。「できた息子」ですって(笑))
高良さん「親の仕事の都合で転校が多くて、出会いと別れをたくさん経験しました。
高良ですって名乗ると、じゃあペプシ君だねってあだ名をつけられたりとか」
島本さん「麻生美代子さんが務めていた番組ナレーションを引き継いだのですが
最近亡くなってしまわれて、最後に拝見したかわいい姿が忘れられません」
バイきんぐのおふたり「自動車教習所で出会い、養成所で再会しました!」すごい歓声が起きてた^^

続いて「夏目友人帳は熊本が舞台ですが熊本出身の高良さんに熊本の魅力を語ってほしい」とのこと。
高良さんは「いくらでもしゃべれるんですが…」と苦笑しつつ司会から時間がないと釘をさされたので
「まず人です。人々がいいです。あと祖母のいる阿蘇は地球を感じます」とおっしゃいました。
阿蘇気になってるのよな~~行ってみたいな!
堀江さんと和彦さんはこの後舞台挨拶で熊本に行くので、今から楽しみになさっているそうです^^
最後に主要キャラ4人からメッセージをということで、
島本さん「見てくださった人が幸せになればいいなと思います。おもしろかったらLINEでつぶやいてね」
高良さん「この作品は人が忘れてしまっている大切な何かを妖怪が気づかせてくれる。
人と妖怪の交流を通して人間界の良さが伝わってきます」
和彦さん「10年経って映画になりました。皆さんの応援のおかげ。映画の感想も拡散してください」
など、など、短くもあたたかいお話をされて、
最後に神谷さんが「夏目友人帳のアニメは2008年に始まったけど
たとえ2018年に始まったとしても変わらず愛されて続いていく物語になったと思います。
10年後も同じ思いになれる作品なので何度でもご覧になってください」と締めくくられました。
終始和やかな雰囲気のとても良いライヴュでした~ありがとうございました!


あと。
本編の上映前にこれから公開される映画の劇場予告がいくつかあったのですが
シティーハンターの予告編で劇場がざわってなったのがおもしろかったです。
ヒットする年齢の人たちが多かったのかな。
ゴジラ最終章とおそ松の予告で櫻井孝宏氏の振り切りナレを聴けたのもおもしろかった。ラドン楽しみ。
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テーマ : 映画館で観た映画    ジャンル : 映画

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Author:ゆさ
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歴史やアートも溺愛中
最近は新幹線とシンカリオンも熱い
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