家の戸を開けるまでが旅だ。

歌舞伎座で六月大歌舞伎夜の部「三谷かぶき 月光露針路日本~風雲児たち」を観てきました。
三谷幸喜氏の脚本による新作歌舞伎です。
もうポスターからぶっとんでて本当おもしろい、これは歌舞伎座のポスターか!?(笑)
「幕末を描くなら関ヶ原から描かねばダメだ」ということで40年前に描き始められ現在も続いている
(現在やっと幕末編を連載中)みなもと太郎氏による『風雲児たち』ですが(ゆさは未読)、
歌舞伎化されたのは江戸時代中期の大黒屋光太夫のエピソードです。
1782年に伊勢から江戸へ船で向かう途中、駿河湾で嵐に遭いアリューシャン列島まで流されてしまい
サンクトペテルブルクまでエカテリーナ2世に会いに行き帰国を願い出て帰って来たという
実話をもとにしたものですね。
マンガでは前半に描かれたエピソードのようですが、
最初だけ読んだことがあるらしいうちの母に聞いてみたら読んだのほんとに最初だけっぽくて
「そして戦は終わった。ってとこしか知らない」という、まったく参考にならない話を胸に
さて白鷗さん・幸四郎さん・猿之助さん・愛之助さんらをメインに三谷さんがどんな歌舞伎を書いたのかと
楽しみにしながら当日行きました。
三谷さん×風雲児たちといえば去年のNHK正月時代劇で前野良沢と杉田玄白のエピソードをやっていたよね。
あれにもらぶさん出てましたね。

開演前に木挽町広場に行ったら撮影スポットができていました。
藤浪小道具さんが毎月、歌舞伎に登場するセットを作ってくれて
無料で見学できて撮影もできるそうです。

セットは毎月変わるそうで、今月は帳場。
両替屋などが出てくるとこういうセットが置かれますよね。

内側に入ってみました。
帳簿には「羽織並」「長火鉢釜」「桟留縞袷」などの品目や金額が書かれています。細かいね。

今回はここから観劇。通しで見るのも1階席で見るのも久し振りです。
以下↓遠慮なしネタバレ感想になりますのでこれからご観劇予定の方はご注意ください。
大丈夫な方はクリックしてどうぞ☆

開演前に撮影した、定式幕からはみ出している波の絵。
今回は珍しく開演前に幕が開いてるのですが、舞台いっぱいに大波が踊るようにうねっていました。
たぶん北斎の神奈川沖浪裏を意識した背景だと思う。
チョンチョンと柝が入って、さあ暗くなるのかと思いきや客席は明るいままでまだかなァと思っていると
花道を眼鏡スーツ姿(!)の人がスタスタと歩いてきます。
えっ??てなった客席がざわざわしていると、その人は「さ~授業を始めるよ!」とパンパンと手を叩く。
さらにえっ???てなっていると、お舞台までいらっしゃったその人はスーツ姿の松也さんでした!
えええ~~っ+゚+。:.゚(゚∀゚).:。+゚ +゚
「今日は歴史をやります。何か質問ある人?」と、突然客席に向けて自分に質問するよう要求しました。
えええ~っなんということだマッティ先生に直接ご質問ができるとは!!
とっさに思いつかなくて手を挙げられなかったのを今も後悔しています…あああせっかくだし質問したかった…!
前の方で手があがって、「はいどうぞ」ってマッティさんに指名された人が
「なんで開演前に幕が開いてるんですか?」という質問に
「いい質問だ。なんでだろうねえ…でもこういうの斬新じゃないかな!」とのご回答。
次は後ろの方の席の人が指されて「いま緊張してますか?」との質問で
「それ聞いちゃう?…してるよ!してますよ緊張!」って、開き直ったあまりに
次のセリフ噛んじゃったマッティ先生「ほら噛んじゃったよ!」ってやっぱり開き直ってた(笑)。
気を取り直して「今日は船の歴史をやります」とおっしゃる先生、社会科の先生なのかしら。
まず棹をさす船ができ、次にオールで漕ぐ船ができ、やがてマストが作られ帆を張る船ができていき、
日本では江戸時代に徳川家康が武器を積んではいけないという理由で大きな船の建造を禁じましたが、
帆が一本なら大きくてもいいよ、ということで帆が一本の大きな船がたくさん作られていったと。
「ほらここにあった」などと言いながら波の隙間から船の模型を取り出すマッティ先生に客席から笑いが。
「家康は臆病だからね~」「テストに出るよ家康ですよ~」「いーえやす!」「いーえやす!」って
みんなでコール&レスポンスしてたのが、
いつの間にか「♪Say Yes~~愛には愛で~感じ合おうよ~硝子ケースに~並ばないように
何度も言うよ~君は確かに僕を愛してる 迷わずに~Say Yes」って
サビをフルで歌いきっちゃって客席から拍手ー!(笑)
イエヤスからセイイエスって何だそりゃ!!!\(^o^)/
先生「今のわかる人いるかなあ…(客席を見回して)うん、この生徒たちなら大丈夫!」客席「(爆笑)」
やばい笑いが止まらない、どこまで突っ走るんだこの授業!と早くもギブアップしかけたら
先生が突如大声で「時は天明2年12月14日!」と叫ぶ!おおっ授業再開した☆
伊勢の海から江戸へ向かい出航した25隻の船団は駿河で嵐に遭い24隻が犠牲になり、
たった1隻残った大黒屋光太夫の神昌丸はロシア領の海へ漂流した…と説明してくれますが
その間に背後の波がざわざわっと高くなってきて(黒子さんたちです)、
ザバーッと波に飲まれてしまうマッティ先生…ギャーーッ先生ーーーー!!!(゚Д゚;≡;゚Д゚)
ここまで約10~15分くらいだと思うんだけどマッティさん1人でやり切っててすごかりし!
歌舞伎座の客席をたったひとりで鷲掴みにしていた…存在感がものすごかった…。
元々声でかいし浅草歌舞伎の座長してるから度胸あるしミュージカル経験者だから歌も歌える、
尾上松也という人はここまで大きかったんだ。感動しました。すごい。すごいよマッティ。
嵐から早くも半年が経過、光太夫さん(幸四郎さん)を含む17人は壊れかけた船で漂流しています。
「なんでこんなことになっちまったんだよ~~帆を1本だからだよ~~家康のせいだよぉ」と
文句タラタラの庄蔵さんかわいい、猿之助さんはわがままなお役が似合います(笑)。
舵も折れたし、嵐で転覆を避けようとマストを切ってしまったので、
みんなから着物を1枚ずつ集めてちくちく縫って大きな帆を作ろうと奮闘中。
「ひとりだけ着物くれなかった」と言われている新蔵さん(らぶさん)、
「おれは寒がりなんだよ」と言い返すあたりがアウトローっぽくていいです。ド好み☆
(三谷氏によると「スティーブ・マックイーンのイメージ」ということらしい)
食べ物が少なくなって朝晩お米しか食べてなくて目がかすむって言ってるみんなをよそに
「家から持ってきたんだ」ってたくあんかじってて「欲しけりゃ金出しな」とか言っちゃって
みんなから反感かってます。いや~~んド好み(^◇^)☆
与惣松さん(種之助さん)はおにぎりを配りながら食料の節約で小食になってすみません…と申し訳なさそう。
船員は元気な人たちばかりではなくて、具合が悪そうな人たちも寝転がっているし
漂流生活が長いせいかみんな髪も髭も伸び放題だし顔も手も真っ黒です。あわわわ。
そこへ光太夫さんがご登場~!「みんな~茣蓙みつけたよ~~!」などと陽気なおじさんです。
船の中で見つけたらしく帆にしようとしますが、みんなが着物で帆を作っているのを見て
「あ、いらないね。捨てる」とか言い出してみんなに全力で止められたりしてて
あかんですね、漂流しすぎてヒステリー起こしかけてますね。。
みんなを楽しませようと藤助さんが踊る伊勢音頭も見飽きてしまっているし…船の上じゃ娯楽はないもんなあ。
するとベテラン船乗りの三五郎さん(白鷗さん)が今いる場所から伊勢までの距離を占いたいから
おみくじを作ると言い出します。
紙を適当にちょきちょき切って、字を書いて箱に入れてあっという間におみくじ完成。
「1里から1000里までの紙が入っている」ようですが「1000里が出たらどうします?」と心配されるけど
「50里の紙が半分以上入っている」と自信満々な三五郎さんめっちゃおもしろい^^;
あらかじめ調節しておいて「たった50里だよ」とかみんなを元気づけるつもりなんだろうな…。
伊勢神宮に向けて深々と礼をしたり、オオヌサでお清めをしたり色々もったいぶってから
みんなを代表して光太夫さんが引きます。
「丘までの距離は…600里!」ギャーーーッ!とドリフのように倒れるみなさん。そりゃそうだ。。
「もう一回引く」というので「大丈夫?」「こういうのは何度も引かない方がいいよ」と言われたりしますが
引いたらやっぱり「丘までの距離は…600里!」ギャーーーッ!と倒れるみなさん(2回目)。
光太夫さんが日記をつけていると三五郎さんが
「日記をつけるのはいいこと。誰かに見せるつもりで書きなさい。帰る活力になる」と励ましてくれたので
元気が出た光太夫さんは「よーしがんばるぞ!帆を張れ、風を読め、波の違いを見逃すな、
音頭を踊れ、うまい飯を作れ」などと、それぞれにテキパキと指示を出していきます。
「昆布があったら陸が近いぞ」と言っていますと
さっきからずっと具合が悪そうだった幾八さん(松之助さん)の様子がおかしいと清七さんが気づいて
脈など確かめたらちょっともう危ない感じで、
すると新蔵さんが海の方を見て「昆布だ」と叫び、意図に気づいた庄蔵さんも「ほんとだ昆布だ!」って叫んで
「幾八、昆布が見えるぞ、がんばれ」ってみんなでワーワー励ますのが泣ける…。
励ましもむなしく幾八さんはこときれてしまいます…ああ…なんということだ…。
さっきまでの賑やかな群像劇から一転してシリアスに、三谷脚本こわい。
この昆布のシーンは原作にはないそうですが、大きな効果になっていますね。
舞台セット転換中に暗転して真っ暗になった客席、
ふと義太夫が聞こえてきたので黒御簾を見上げますと
いつもは真っ暗で見えない黒御簾の中にぼんやりと明かりがともり、中の義太夫と三味線が見えたんです!
えっあれいいの…見ていいの…!??
滅多にないことだと思いますのでご観劇予定の方はお見逃しなく。
花道からやってきたマッティ先生、潮まみれになった眼鏡をペッペッとしています。ご無事で何より!
ひどい目にあったみたいですが授業は続けてくださるようです。
8カ月もの漂流した彼らが、アリューシャン列島アムチトカ島に漂着したことを教えてくれます。
上陸から早2年、この間に三五郎さんや清七さんや藤助さんなど5人が亡くなってしまい、一行は11人になっています。
帆を切ったとき頭を打った小市さん(男女蔵さん)は記憶がぼんやりしているらしく、
岸辺で蟹を見つけて話しかけたりしています。
「小市さんはすごいですよ、だって蟹と話せるんですから!」って言われてたから本当に話せるんだと思う。
メンバー最年長の九右衛門さん(彌十郎さん)は船の上では元気なかったけど
「次の正月は伊勢で迎えるんだ」と自分を励ましています。
(光太夫さんにそこ水たまりあるぞ気をつけろって言われてオーバーに避けるのかわいかった)
海鳥の卵を見つけて食べられるかどうか確認している新蔵さんに
庄蔵さんが「おれにもよこせよ」と言って2個わけてもらうと中味がどっちも雛だったので
アゴが外れそうなくらいの絶望顔になってて気の毒だけどかわいかった。。
メンバー最年少の磯吉くん(染五郎くん)が、自分には取り柄がないから何もできないって嘆いていると
「おまえが三五郎の息子だからみんな気を遣ってただけだよ」って本音を聞かされて、やっぱり凹んじゃう。
でも現地の人が話すロシア語を耳で聞いて「シュトエタ(これは何ですか?)」という言葉を覚えて
(島には海の猟をする先住民とアザラシの毛皮を買い取る人たちが住んでいます)、
色んなロシア人にこれは何ですかって質問してロシア語で答えてもらううちに色んな言葉を覚えてきて
みんなとロシア人との通訳まで務められるようになっていったのはすごかった、
弱者の位置にいるキャラクターが見捨てられない展開は大好き^^
栄養が足りないのと厳しい環境のせいで皮膚病になってしまった藤蔵さん(鶴松くん)が
「もう帰れないよ、帰って何をするんだ」とぼやいても
「でも僕は帰りたいです」って意志が強くなったりしてる。
ロシア人女性殺人事件などに巻き込まれそうになったり、トラブルもありつつ生き延びてきた一行ですが
そんなある日に沖を進む1隻のロシア船を見つけて大声で呼びかけますが
船は座礁して沈んでしまいます…。
すると絶望した作次郎さんが「アアア~~~ッ!」と叫びながら突如、舞台から客席へ降りてきて
そのままダダーーーッと走って客席の後ろの扉から外へ出て行ってしまいました!
びびびっくりした~~~!!わたしのすぐ近く(通路側でした)をものすごい速さで走り抜けていったし
あっそうか客席は海なんだ…と気づいてゾッとしました。わたし今ロシアの氷の海にいるんだ…。
光太夫さんたちはすっかりしょげてしまいます…きっとこんなことをもう何度も繰り返してきたんだろうなあ。
絶望していても仕方ないから何か笑える話をしようということになって
庄蔵さんが、自分たちが漂流していた船をロシア人が探索したときの話をして盛り上がって
(下ネタなので詳細は書きません)笑わせてくれたから活力になって元気が出たという光太夫さん。
さっき沈んだロシア船を材料にして船を作ると宣言し、「目指すは日本!」と改めて決意するのでした。
みんな…がんばれ…!

劇場内が寒かったので幕間に毛布をお借りしました。
歌舞伎座1F入口のカウンターに声をかけると貸してもらえます。(要チケット提示)
これからエアコンの季節になりますので必要な方はどうぞ~。

雪景色です。ロシアです。寒そう。(幕が開いたらもっと寒そうだった)
例によって黒御簾からの幕開け。
現代語で節をきかせながら説明してくれる義太夫さんマジ新鮮☆
「着いたところは…カカカカムチャツカァーーッ!」のとこ、
薄暗いあかりでも義太夫さんの顔が真っ赤になっているのがわかるほどの迫力でした…。
あれほどの裂帛の気合いとともに放たれる「カムチャツカ」をわたしは知らない。
前の島より寒いらしいカムチャツカ半島。
「いつになったら正月を伊勢で過ごせるんだ」と口癖のように言う九右衛門さんを見て
庄蔵さんは「おいこのじじいだんだん元気になってんぞ」とぼやいています。よきかな。
「心頭滅却すれば雪もまたあたたかし、じゃ!」と笑う九右衛門さん、確かに元気になってる。。
でも新蔵さんが「あまりロシア人と付き合い過ぎると耶蘇にされるぞ。
なったら帰れないんだぞ、最悪磔だ」と言うのを聞いて震えあがったりしてます。
(これ後になってわかるんですけどものすごい伏線になっている)
光太夫さんが戻って来て、春になったらシベリア総督府のあるオホーツクへ行って
帰国の許可を取れと言われたということで、
オホーツクへ向かう前に磯吉くんのロシア語授業を受けようということになり、
最初は「ヤポーンスコ(日本)」とか順調なのですが
「ズトニーストビチュ(ごきげんいかが)」の発音がみんなうまくできなくて
「ちがーう!!!!!」とか、とうとう磯吉くん大激怒。
「そ、そんなに手厳しく言わなくてもいいじゃない…」と弱々しく言う光太夫さんに目もくれず
みんながあまりにも下手なので「やる気あるんですか!」って辞書投げつけちゃいます。
磯吉くん強くなったね、でも物は大事に!
そこへ「みなさん牛肉ですよ~」と与惣松さんが干し肉を持ってきます。
牛の肉なんて食べるか!と拒否するみんなに
「でもみんな牛乳は喜んで飲んでたじゃないか」と言う光太夫さん。
えっ…??( ゚Д゚)てなったみんな(飲んで栄養つけてほしいから与惣松さんは伝えていなかったんですね)、
次の瞬間「オエーッ」ってなっちゃいます。あら、あら。。
庄蔵さんなんて「オエーッ…ンモ~」とか、関係ないアドリブまで入れちゃってる(笑)。
(ついでに光太夫さんがは~るよ来いっとか歌ったりする)
すると「おれは生きるために食べるぞ」と新蔵さんが真っ先に牛肉を口にして「…うまい」と言ったのを皮切りに
みんな次々に食べ始めてうまいうまいって言うもんだから、
頑固な九右衛門さんもとうとう一口食べて「…もうひとくち」とか言うから客席大爆笑!
牛肉だけでこんなに盛り上がれる芝居をわたしは知らない(笑)。
でも「絶対食べない!」と拒絶した勘太郎さん(弘太郎さん)が小屋の外に出ていってしまって
みんな「どうせすぐ帰って来るさ」と思っていたら
花道スッポンまで歩いてきた勘太郎さんがふいにガシャッという音とともに沈んで
「ギャーーッ助けてくれ~!」という声に驚いたみんなが外へ出ると
勘太郎さんが流氷の裂け目に吸い込まれていってしまいました…うわ~マジか……。
しかも、みんなに食べ物を分けて自分はほとんど食べていなかった与惣松さんも
栄養失調で亡くなってしまうしさ…なんでだよ…。
「日本に帰る前に一体何人いなくなってしまうんだ」という光太夫さんの嘆きがつらい。
そうして春を迎え、1000里もの距離を馬車を駆ってオホーツクへたどり着いた一行ですが
ここでも帰国の手続きはできず、今度はヤクーツクへ行ってくれと言われてしまいます。
で、ヤクーツクへ行くと今度はイルクーツクへ行ってくれと言われてしまい、
しかも距離が2倍だと聞かされて本当に帰れるのかとすっかり希望をなくしてしまったみんなに
光太夫さんは「犬ぞりで行くぞ。眠っている間も走り続けてくれる」
「日本からロシアに来て犬ぞりで大陸を横断するなんて誰もやったことがないんだ、
どこまで続くか行ってみたい」と鼓舞します。
そんな死ぬ気のない6人の出発ですが、
ここで何と磯吉くんが現地の女性アグリッピーナ(高麗蔵さん)を好きになって出て行ってしまいました。。
「日本のいいところを教えて」というアグリッピーナさんに
「富士山があります!」とか言っちゃって、おしゃべりが楽しくなってるみたい。
光太夫さんは「やめろ」「みんなで帰ろう」「ダメだ」「息子ではないが!」(息子です)などと諫めますが
磯吉くんは戻ってきません。
仕方なく彼を置いて犬ぞりで出発しようと「お~い犬たち」と呼びかけると
ワンワンワン!!という声とともにシベリアンハスキーの着ぐるみを着た役者さんたちが
お舞台にい~~っぱい出てきます。かわいいーーー!!!+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
すごい、歌舞伎座のお舞台にわんわんがいっぱい…すっご~~い!!
よーしよしよしよしとかお腹を撫でまわして仲良くなって、さあ出発と走らせ始めると
「置いていかないで~」と磯吉くんが走ってきました!
アグリッピーナさんを振り切ってやっぱりついていくことにしたようです。
そんなわけで舞台の上を10頭以上ものシベリアンハスキーが走る走る!
犬たちの足は速く、ビュンビュンとばして走るのでしっかり捕まっていないと振り落とされますが
庄蔵さんがうっかり落ちてしまって、「待ってくれ~」と言いながら追いついてきた動きが
黒塚のクライマックスにあるコサックダンスでびっくりしました!えええ~~~っΣ(・ω・ノ)ノ
いやそりゃここロシアだけども!この場面で黒塚ぶちこんでくる猿之助さんマジかよ!!
走って走って花道に至った犬橇に何とか追いつきました…よかったです。
あと、ここで黒子さんたちならぬ雪子さんたちが雪を飛ばしたり白樺の木を持って走っていったりしてますが
(高速で過ぎ去っていく景色を表現してるんですね)、
ひとりだけ木を持ったまま客席をクルッと振り返った雪子さんがいて、よく見たら雪子に扮したマッティ先生でした!
何やってるん(笑)。

犬橇のあと。
右上の草履は、写真を撮っていたらたまたま入ってしまった歌舞伎座スタッフさんの足です。
この幕間で、客席に掃除機がかけられました。
さあいよいよイルクーツクの街です!
ここでも少し時が流れて1789年になっています(漂流から7年)。
イルクーツクでエカテリーナ2世への謁見を待つ間、一行は宿舎を与えられます。
光太夫さんはお金持ちのサロンを回って漂流体験を語りながら帰国するためのお金を募っていて
久右衛門さんは「自分たちは見世物じゃない」と批判します。
庄蔵さんは犬橇から落ちた際に凍傷になり足を怪我してしまっており、
新蔵さんはロシア衣装に身をつつみ現地の女性マリアンナさんとらぶらぶしていて
なんだか先行きがちょっと不安な感じ。
磯吉くんと小市さんはいつも通りですけどね…しかし染五郎くん洋装めっちゃ似合いますね…!
そこへ「みなさんお待たせしました~!」とかめっちゃ大声が聞こえて舞台に出てきたのは八嶋智人さん!!
「キリル・ラックスマンです!」ってめっちゃ大声で名乗って自己紹介とかめいっぱいしゃべって
「ねえわたしの日本語通じてます?大丈夫??」って光太夫さんと客席に問いかけてきて
客席が大丈夫だよ~って拍手するとホッとした感じでした。おもしろいなー!
と、ここでラックスマンさんによる「ロシアにおける日本語授業の歴史」が突如開幕、
最初にロシア人が習ったのが大阪の人だったから習った人が大阪弁になっちゃったとか
次は薩摩の人だったからみんなごわす口調になっちゃったとか
こちらが呆然とするような勢いで語ったあげく見得までしちゃって(アドリブらしい)、
もう突っ込む余裕もない、きびきびとした動きがすばらしいですね八嶋さんー!トリビ屋\(^o^)/
(言い忘れてましたが八嶋さんは今回が歌舞伎初出演で屋号をトリビ屋といいます。
過去に某ムダ知識番組で司会やってましたからね)
しかもその後、早くエカテリーナ帝に会って帰国したいという光太夫さんに
「え~~……私が何とかします」って言ったポーズと声色が古畑任三郎!
どこまで小ネタ仕込んでくるんだこの人は(笑)。
「来週エカテリーナ様に会う予定があります」「ダチです」などとかっこよく言ってくれて
「ありがとうございますキッコーマンさん」「ラックスマンです!」っていうギャグまで炸裂する。すごい。
「これで来年の正月は伊勢だ」と喜ぶ一行でした。
あと、ラックスマンさんが医術の心得があると聞いて庄蔵さんの足を見てもらうのですが
足はすでに腐り始めていたのでした…うわあぁ。。
「足を切らないと死にますよ」と言われても庄蔵さんは
「切らせたいならおふくろ呼んでこい、おふくろにもらった足だ!」と猛烈に嫌がって引きこもります。そりゃそうだ。
さらに九右衛門さんの容体が急変、これまでの無理がたたって亡くなってしまいました…ああ…。
ラックスマンさんの手引きでエカテリーナ2世に謁見することになった光太夫さん。
招かれたサンクトペテルブルグの夏の離宮ツァールスコエ・セローのセットが
すさまじく重厚でキラキラでシャンデリアまであって、もはや宝塚。。
隅っこで待っていると、ロシア貴族たちに容姿をバカにされてしまいます。つらい。
そんな中アレクサンドルさん(寿猿さん)とソフィアさん(竹三郎さん)が光太夫さんそっちのけで
ロシア語でぺちゃくちゃおしゃべりしていて、何を言ってるのか全然わかりません!字幕ぷりーず!
ってかこのおふたりの出番これきりだったんですよ、
あのおふたりが歌舞伎座の舞台で洋装でロシア語しかしゃべらないのすごくない!!?!?
(確かやじきた2作目でもこういう丁々発止やってたよね)
「両方で175歳です!」とラックスマンさんに紹介されながら去って行くおふたりの背中を見て
「何だったんですか!」って突っ込んじゃう光太夫さんは完全に素の幸四郎さんぽくて笑った^^
するとそこへ新蔵さんがやって来まして、
「この前庄蔵が手術で足を切ったが、あいつ弱気になって洗礼を受けたからもう帰れません」という
衝撃の発言ががが。。
光太夫さんはショックを受けて「これで帰国は4人か」と呟きますが
さらにびっくり、「いや、3人です」と新蔵さんが懐から取りだしたのは十字架!
庄蔵さんだけをロシアに残すわけにはいかないと、自ら洗礼を受けて退路を断ったのでした。
いやあぁ~~新蔵さん~~~なんて仲間思いな人だったのあなた…!(泣)
船の上で仲間にたくあん売ろうとしてた人が…こんなにイケメンだったなんて知らなかったよ。すごいよ。
かつて耶蘇に入ったら帰れないんだぞって言ってた人が自ら耶蘇になる展開、なんというエグい展開。
「ダスビターニャ」とロシア語で別れを告げあう2人がつらいです。
(この間、トイレに行っちゃうラックスマンさんちゃっかりしてる)
たくさんのロシア貴族を引き連れてエカテリーナ2世が登場するシーンは豪華絢爛、
やばいよ歌舞伎座がどんどん宝塚に…!!
エカテリーナ2世(猿之助さん)は冠もドレスもローブもすごい、
教科書の肖像画とかで見るエカテリーナさまそのものでしたよ…!美しい。そして凄みのある迫力。
将軍ポチョムキンさん(白鷗さん)もアマデウスのサリエリのような風格と凄み、
「波乱の10年だったでしょう」「見事なロシア語あっぱれですね」と光太夫さんをねぎらいます。
そんなポチョムキンから「ロシアの日本語学校教師の職と邸宅と給料を用意します」と言われた光太夫さん、
よくよく聞くと光太夫さんを日本へ返すのは日本と貿易をするために情報がほしいからで
断ったら今いる宿を取り上げる、ロシアへ来て日本に帰った人はいないのだと聞かされます。
えっつまり今まで漂流してきた人たちみんな帰化させられたってこと?と思っていると
「わたしは日本人です。ですから日本へ帰ります」と、1ミリもぶれない光太夫さん!
すると「よう申した!」とエカテリーナさまが誉めてくれて
「わたしもドイツからロシアへ嫁いで来ました。あなたの気持ちはよくわかります。
彼らに大きな船を用意しなさい」と言ってくれます!うわ~~エカテリーナさまああ(☆o☆)
ポチョムキンさんが「ロシアの情報が洩れるのでは」と心配すると
エカテリーナさまは「多少漏れたとてこのロシアが揺らぐことはない」と言い放ち、謁見は終了しました。
ふわ~~~っすごい、猿之助さんが全部もってった…エカテリーナさまこわいな…!
同情を見せつつも大国ロシアを率いるトップとしての恐ろしさも垣間見えて…あれは勝てねぇわ…!!
ポチョムキンさんは「勘違いしないでほしいが、自分もロシアを愛しているのでああいう言い方になった。
船を用意する。それにしても日本の船は遭難しすぎだな」とおっしゃるので
光太夫さんは「マストが1本ですから。文句は家康に言ってやってください」と返しました。ナイス。
帰国できることになり、磯吉くんとともに準備をする光太夫さんのもとにラックスマンさんが来るのですが
さっきまでの髭がなくて「アダム・ラックスマンです!」と名乗っています。あれ??
「キリル・ラックスマンの息子のアダム・ラックスマンです!」とのこと。八嶋さん二役だったんだ(笑)。
お父さんのラックスマンさんはご高齢のため一緒には行けなくて、代わりに息子さんということになったそう。
一旦舞台袖へはけていった八嶋さんが「パパ~、来なくていいって言ったのに!」と叫んで
さっきとまったく同じファッションで髭だけつけて「キリル・ラックスマンです!」って出てきたものだから
客席はもう何度目かわかりませんが大爆笑でした。本当に楽しませてくれる人だ☆
松葉杖をついた痛々しい姿で出てきた庄蔵さんは「ここで日本語学校の教師になって
ロシア人にでたらめ教えてやる」とか言ってますが
本当はとてもとても日本に帰りたくてたまらない雰囲気がじわじわ伝わってきます…つらい…。
「あんたを信じて10年も待ったんだ!」と光太夫さんをなじる姿がすごく悲しい。
光太夫さんはロシア流別れの挨拶としてキスだけして去って行きますが
ここでベベン!と義太夫が入ったのでびっくりしてしまって
セリフ一切なしに義太夫ナレーションで演じられていたのが臨場感すごかったです!
舞台を去って行く磯吉くん・小市さん・光太夫さんですが
光太夫さんが花道にさしかかったときに庄蔵さんがたまらなくなったのか、
「いやだ~~俺も帰る~~~置いていかないでくれ~~~!!」とか大声で泣きだして追いすがろうとするのを
新蔵さんが必死に止める姿がもう悲しくて悲しくて、ドバーっと涙が出てきてしまいました。
なんでや~~~なんでこの2人こうなってしまったん…つらい…帰りたいよねえ帰ろうよぉ。゚(゚´Д`゚)゚。
光太夫さんは振り向きそうになるのをぐっとこらえてキッと前を向いたので
一瞬「六方で引っ込む?」と思ったけど力強く一歩を踏み出してそのまま花道を駆けていきました。
この新作でどこが一番歌舞伎って、このシーンが最も歌舞伎らしかったですな…。
三谷さんがインタビューで「光太夫と庄蔵の別れのキスシーンを読んだとき竹本で聞こえてきた」とおっしゃったから
ああいう演出になったのでしょうね。
原作にあるのか三谷さんなのかわかりませんがこの一連のシーンめっちゃ泣いた…
美談にしてしまってもいいのにあえて人間くささを出す表現にしたのはすばらしいと思いました。
そんなこんなでしみじみしてしまった客席に、花道からマッティ先生が再び出て来て
「みんな俺はもう帰ったと思ってたでしょ!まだ授業終わってないよ!」って言うから大笑いしてしまって
涙も引っ込みました。
本当に今回のマッティさんはポテンシャル高いなあ☆
1792年。光太夫さんと磯吉くんと小市さんの3人を乗せたロシア船(舵のある船だ)は
北海道の根室まで戻ってきます!
「家の戸を開けるまでが旅だ。油断するなよ」と光太夫さんは声をかけますが
ここで、ここまで来て小市さんが力尽きてしまいます…史実だそうです…もう少しだったのにね…(TmT)。
「富士山が見えます、小市さん、富士山ですよ!」と、精一杯の嘘をつく磯吉くんがやさしいし
「天よ!どこまで我らを翻弄するのか」と嘆く光太夫さんが悲しい。
とうとう2人だけになってしまいました。長い旅でしたね。2人ともよく帰ってきました…と思っていたら
光太夫さんは「2人ではない。みんなだ。みんなと帰って来たんだ」と言い放ちます。
そして…「帆を張れ、風を読め、波の違いを見逃すな、音頭を踊れ、うまい飯を作れ…」と
第一幕のセリフを涙声で繰り返します。うわあぁ~~ん泣くわ。゚(゚´ω`゚)゚。
と、ここで船の下の波から(メタ的に言うと波を描いた布の下から)海やロシアで別れた仲間たちがご登場~!
すごいすごい、17人全員がまた揃ったよ!
おにぎりとか針と糸とか、みんな1幕でのアイテムを手に立っているよ…三五郎さんのオオアサに笑ったよ…
そうだよねえみんなふるさとに帰りたかったよね…(大泣)。
バッサバッサ揺れる大波の布は舞台の上でザバ~ッと大きくせり上がって天井まで到達したかと思うと
その波の布を持ったまま黒子さんたちがふわりと客席に降りてきて
「えっ」と思う間もなくお客さんたちの頭上をスーッと通過していったのにはびっくりした!
手を伸ばしたらちょっと触れました、うれしかった☆
ラストカットは奈落からせり上がってきた北斎の富士で、みんなが見たかった富士山ですな…。
そうかここはずっと北斎の絵の世界だったのか。
定式幕がサーッと閉まった後も鳴りやまない客席の拍手。
カーテンコールは二回ありまして、最初のカテコでわたしの前の席にいたおじさんが立ち上がったのを機に
スタンディングオベーションになりました!
やばいよ歌舞伎座でスタオベしたの初めてかもしれない、すごいすごい!!
いやあおもしろかったです!
こんなにメンバー全員死ぬ気がないお芝居、歌舞伎にはあまりないので新鮮でした。
原作を読まずに挑みましたがちゃんと筋わかったしめっちゃ笑えました。
よく「歌舞伎役者が演じればそれは歌舞伎」とか言われますけど、今回はまさにそういう舞台というか
歌舞伎というより世話物というか現代劇なんだけど、でもやっぱりクライマックスは歌舞伎で
これが歌舞伎座の底力というやつですかね。
あと義太夫や鳴り物のハッスルも素晴らしくて、黒御簾越しなのに眩しくて目がつぶれそうでした(笑)。
また黒御簾の中を見られるお芝居とか作ってくれたらいいな。

拾ってきちゃいました、雪。お掃除の前に間に合ってよかったです。
お舞台に撒かれたものは紙切れでもテープでも欲しくなる派。よい記念になりました。
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