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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


熊本・阿蘇・門司港と新幹線の旅その2。

  1. 2019/10/03(木) 23:53:58_
  2. 旅行
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
九州旅行2日目です。1日目はこちら
今回は阿蘇山に行きますよー!

kumamoto5.jpg
ホテルで朝ごはん!たくさん移動するのでしっかり食べるよ。

出かける準備をしながら朝のニュースの天気予報を見ていたら熊本は曇りと出ていて、
ええ…これから景色見に行くのに曇りですか…とちょっとテンションが下がったものの、
でもせっかく熊本まで来たんだし行こう、と思って出発進行。
daikanbo1.jpg
レンタカーで20分ほど移動。
これ1日目に夕焼けを見た場所なんですがすでにどんより曇り…。
目的地の大観峰はもう少し高い場所にあるからそっちはどうかなあと、再び移動。

daikanbo2.jpg
大観峰駐車場に到着。景色あまり変わらず。ううむ。

daikanbo3.jpg
駐車場の入口にあった高浜虚子と大久保橙青の句碑。師弟でここまで来たんですなあ。
「秋晴れの大観峰に今来り」虚子
「鷹舞うて阿蘇を遮るものもなく」橙青

daikanbo4.jpg
めちゃくちゃ曇ってますが遊歩道を歩いて大観峰へ向かいますよっと。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
 
 
 
daikanbo5.jpg
大観峰頂上。
大観峰の名前は徳富蘇峰がこの山を訪れた際に名付けたとされていて、
それまでは遠見ヶ鼻と呼ばれていたと石碑に書いてありました。

daikanbo6.jpg
2等三角点。
地図作りなど測量の基準になるもので緯度・経度・標高が記してあります。(設置は国と熊本県による)
標高は935.91mとありました。京都の愛宕山や兵庫の六甲山くらいの高さがあるんだな。

daikanbo7.jpg
三角点から階段を降りて展望台へ。

daikanbo8.jpg
わーい霞んでる(泣)。。

daikanbo9.jpg
その形状から涅槃像に例えられる阿蘇五岳方面も見事に曇っていました。
阿蘇の山々も阿蘇の街並みも一望できる大パノラマはおあずけ…。
遠くの方がかすかに明るいので宮崎方面はいくぶん晴れていたのかも。

daikanbo10.jpg
せっかく来たのにね。またの機会ですね。

daikanbo11.jpg
大観峰から10分ほどミルクロードを下ってスカイライン展望所にも行ってみましたが。

daikanbo12.jpg
こちらも見事なまでに曇り。
1日目はあんなにいい天気だったのにな~1日目に来るべきだったのかもしれません。

とはいえ今日はまだ始まったばかりです。
気を取り直して、山を下りて阿蘇神社へ向かいますよ。
asojinja_1.jpg
着いた!

肥後一之宮・阿蘇神社の創建は一説には紀元前とも伝えられているそうです。
神話によると、昔々の阿蘇の地はぐるりと山に囲まれ水をたたえた湖だったそうですが
健磐龍命という神が山の一部を蹴って壊し、そこから水が外へ流れ出て
人が住めるようになったということです。
健磐龍命は阿蘇を開拓した神として神社に祀られています。
(ほかにも一の宮町の土地神である阿蘇都媛命や阿蘇初代国造の速瓶玉命も祀られています)
阿蘇山は噴火を繰り返して今の形になり、水が溜まり湖になっているところもあるから
神話が科学を踏まえているような感じがしておもしろい。
昔の人は阿蘇という土地の成り立ちを科学的に知っていて、お話を語ったのかもしれませんね。

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湧き水。神社の境内にあるため神の泉と呼ばれているそうです。
この辺りは地下水が豊富なのだそう。

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神社正面。3年前の地震で全壊してしまった楼門があった場所です。
阿蘇神社の被害はSNSでもさんざん流れてきたので知ってはいたし、
再建中というのも知っていてお参りにきたわけですけども、改めて見ると胸が痛む。

asojinja_4.jpg
在りし日の阿蘇神社の写真や、これまでの工事の進捗の説明書きが貼ってありました。
神殿は既に修理が終わり、境内を囲む門や塀についても部分的に修理されていて
楼門と拝殿はもっか修理中。
すべての作業が終わるのは数年後を予定しているとも書いてありました。
そういえばここ神社だけど鳥居がぜんぜん見当たらないな…と思っていたら
鳥居も倒壊してしまって再建準備中なのだそうな…なんということ。

asojinja_5.jpg
楼門の再建現場からぐるりと回って境内へ。

asojinja_6.jpg
こちらが現在の仮参拝所。
奥に見えるのは3月に修理が終わった一の神殿・二の神殿・三の神殿です。

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三の神殿のアップ。
江戸時代後期の建立で、屋根の下には細かい彫刻がほどこされているのが遠目にもわかりました。

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再建工事中の拝殿。本来はこちらから神殿をお参りするはずだったんですね。
完成は3年後を予定しているそうです。

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楼門は跡形もなくなっていました。言葉が出ない。

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御札所にていただいた御朱印にも楼門のあて紙が。

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はやく元気になりますように。

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神社の観光案内所では楼門に使われていた木材の一部が展示されています。
この部品ひとつひとつが楼門を支えていたんだなあ…。
中には短歌が墨書きされた木材もありました。修理の際にどなたかが書いたのでしょうか。

asojinja_12.jpg
楼門の模型が飾ってあった。二層屋根の立派な門だったのですな。

ボーっと見ていたわたしに声をかけてくれた案内所の人が地震当時のことを少し話してくださって、
神社も前震は耐えられたけど本震でダメだったとか、本震のあと余震が1ヶ月以上続いて大変だったとか。
楼門は全壊ですが木材の70%くらいは再利用できるらしいと聞いて少し安心しました。
文化財指定の件もあるし、何よりずっと歴史を見てきた木材だからまた門として立てるのは本当によかったなと。
(また余談ですが、先ほどの阿蘇開拓の神話は案内所の人に教えてもらったのですが
山を蹴り崩したというところから健磐龍命は巨神ではないかとその人は考えていらっしゃるようでした。
巨人伝説は古今東西どこにでもあるけど、阿蘇にも伝わっているのかなァ)

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阿蘇神社周辺の一の宮町は古代の阿蘇山の大噴火によりカルデラの地下に水が蓄えられ、
湧き水があちこちに湧いていて水基が設置されています。
誰でも飲んでいいみたいで、ペットボトルに汲んでいる人も見かけました。

asojinja_14.jpg
水基のひとつ、猿田彦の水。
ほかにも文豪の水、妙音の水、阿吽の水など水基ひとつひとつに名前がついていました。
手を入れてみるとヒンヤリしていました。地下水だからなあ。

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ラグビーワールドカップのユニフォームを着たくまモンがいました。
鉢巻には「負けるな千葉県」の文字が。台風15号で大変な千葉への応援が、ここからも。

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猫さまに会いました☆
「ニャーン」と声をかけると「ニャーン」とお返事してくださって
少しですが頭もなでなでさせてくれました。かわいい~~~~~+゚+。:.゚(*゚Д゚*).:。+゚ +゚
素敵な出会いと時間をありがとうございました。

asosta1.jpg
車で阿蘇駅に移動。
2011年にリニューアルされて外観も内側も綺麗でシックな雰囲気、駅前も整備されています。
熊本と大分を結ぶ豊肥本線は阿蘇駅からの下り(大分方面)は動いていますが
上り(熊本方面)は地震の影響により今も運転見合わせでここから熊本市には行けません。
駅の中には観光案内所も設置されています。

asosta2.jpg
線路を眺めていたらちょうど電車が入ってきました。萌えのかたまりの1両編成(゚∀゚)☆
駅の下り時刻表によると1日5本しかないうちの1本が見られたみたいです…めちゃくちゃ運がよかった。
(そして上り方面の時刻表が白い紙で覆われていたのが悲しかった)

asosta3.jpg
全線開通は来年の予定だそうです。はやくよくなるといいね。

asosta4.jpg
阿蘇駅の隣にある道の駅。お土産や軽食を売っています。
まだこれから観光も残っているのに楽しくて大量にお買い物してしまいました。
車移動だから荷物があっても大丈夫だもんね!こういうときレンタカー観光は助かります。
(お土産の写真は後ほど)

この後はレンタカーで阿蘇山を目指しますよ!
asozan_1.jpg
山道をくねくね登ること約20分、ちょっと晴れてきました!
朝からずっと曇り空しか見てなかったからうれしいー!

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ここに来るまで全然知らなかったんですけど、阿蘇山は放牧場でもあるみたいです。
頂上が近くなるにつれて放牧されている牛や馬の数が増えてきて
「わ~~牛だー馬だ!」とかキョロキョロしながら運転していました。(危ない)

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草千里ヶ浜に着きました。
駐車場に車を置いて、展望台に向かいます。

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晴れたーーーーーーーーいよっしゃああああ!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
(正確には山は雲を被っていて、頭の上だけドーナツの穴みたいにぽっかり青空がある状態なので
つまりここは雲の上ってことですよな、めっちゃ興奮する)

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スゲーーーカルデラ湖スゲーーーーーー!!!
(手前にある丸い屋根は阿蘇火山博物館の建物です)

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スゲーーーーーーー!!!!!(語彙力はシャットダウンしました)

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スゲーーーーー大パノラマ!!!晴れてうれしい、見られてうれしい。
遠くに阿蘇中岳も見えました。

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すごいねえ。

草千里ヶ浜は阿蘇五岳・烏帽子岳のふもとに広がる大草原で
もともとは千里ヶ浜火山の約3万年前の火口跡なのだそうな。
内部にある2つのカルデラ湖も火口底で、現在は雨水がたまって池になっているみたいです。
すばらしいロケーション、緑がきれい、いい天気、最高!!
そして風がめちゃくちゃ強い。髪や服が煽られまくってもはや暴風の域でした。山の上だもんね。

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てっきり立ち入り禁止と思っていたカルデラの中に入っている人たちがたくさんいたので
行ってみることにします。
係の人が馬に乗せてくれたりもするみたいだけど、せっかくなので自分の足で歩いていってみる。

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カルデラ湖へ向かう道。
人が歩いたところだけ草がぺたんこになって道ができています。
あと馬が歩いているところでもあるのでバフンにご注意。(そこらじゅうに落ちてる)

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カルデラ湖。
近づいてみると結構、遠浅になっています。中心部は浅いのか深いのか…ここからはわかりません。
遠くからは丸く見えるけど、湖の周りは草だらけで凸凹している。

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駒立に登って湖を眺めてみます。まあるい。

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駒立から草千里ヶ浜展望台と阿蘇火山博物館方面をのぞむ。
ちなみにこの駒立は噴火で吹き飛ばされた溶岩ドームの名残だそうです。
わたし今溶岩の上に立ってるんだ…ヒエェ…!

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駒立を降りてもうひとつのカルデラ湖にも行ってみます。

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こちらも近づくと急に足元がじめっとしたりするので注意。

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もうひとつの駒立に登って。

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左方面に阿蘇中岳が見えました。

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ここからでも噴煙がモクモクと出ているのが肉眼ではっきり見えます。

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火口近くにある阿蘇ロープウェー駅も雲に覆われて霞んでいました。

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たくさん歩いたので駐車場に戻ります。
駒立に登ったり降りたり、カルデラ湖の周りを散策したり、のんびりお散歩できました。
そしてやはり風がめちゃくちゃ強い。。

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阿蘇火山博物館。
阿蘇の火山を中心に火山について様々に展示している博物館です。

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博物館見学の前にランチ!カフェが併設されているのですよ。

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赤牛ミートパイと馬肉メンチカツ、阿蘇薬草園のレモングラスティーをいただきました。
両方とも見た目は小さいけど結構、ボリュームがあってお腹いっぱいになった。

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カフェの中から烏帽子岳とカルデラ湖が見えます。
(わたしが食事をとっている間に雲が厚くなって雨がザーッと降ってまた晴れたりしていました。
山の天気は変わりやすいね)

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博物館を見学します!
入口には火山規制状況と噴火警戒レベルの看板があって
現在阿蘇中岳はレベル2(火口周辺規制警報)発令中のため黄色ランプがクルクル回っていました。

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入口に火山弾が展示してある博物館やばい。。

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博物館の中にある阿蘇ビジターセンター。
阿蘇山の自然や火山についてパネルで説明しているコーナーです。
阿蘇に生息する生き物たちの展示や、ボタンを押すと火口の映像が流れる展示もあって
割とインタラクティブな感じ。
館内にはミュージアムショップや、ブラタモリ阿蘇編を流しているテレビもありました。

asozan_28.jpg
常設展入口。展示室内は写真撮影禁止です。

展示室では阿蘇の地形の成り立ちや歴史、地質、マグマ、噴火、文化、自然のほか
国内や世界や宇宙の火山まで総合的に学べるようになっています。
最初の展示が隕石っていうのがもう、すごい。そこからか!そこから始まるのか!
日本と阿蘇の地質図やカルデラの説明パネルを見た後に
阿蘇の地形の成り立ちを動く模型で見学。
ボタンを押すとナレーションが流れて模型がガタガタと動く仕組みで
噴火により地面が陥没したり雨が降って水がたまったりする様子が見られました。

古代の噴火による阿蘇の誕生から現在までをパネルと噴出物の実物展示でたどる歴史コーナーでは
火山の噴火で地形や地質が変化していく様子が詳しく説明されていました。
火砕流に埋もれた樹木の展示があって、大分県で見つかったものだそうですが
炭と硫黄を調査したところ数万年前の阿蘇山の噴火によるものと判明したそうです。
樹木ひとつで年代や場所までわかるんですね。
阿蘇火山の地質や火砕流堆積物、火山灰の解説では
九州各地に堆積した阿蘇火山の火砕流がかなり広範囲に広がっているのがわかって
噴火の規模を想像するとゾッとします。
火山灰って海を超えたりすることもありますからね…浅間山の灰がフランスまで飛んで行ったりね。
阿蘇山から噴出したスコリアがいくつか展示してあって、さわってOKとのことでさわってみたら
ゴツゴツしていました。
軽石みたいなものかと思い持ち上げてみたら結構な重さでびっくりした。。

地球の内部構造やプレートを解説したパネルもあり、
世界の火山がタイプ別に紹介されたりもしていました。
日本の火山と火山岩についても紹介があって、
雲仙、霧島、硫黄島、桜島、三宅島、富士山、浅間山、会津磐梯山、岩木山、十勝岳など
北から南まで様々な火山があるなあと改めて思いました。
そんな火山の噴火の記録についても解説がありまして、主に映像と文書の2種類。
古文書に残された記録のうち古いものは日本後記796年7月と三代実録867年5月のもので
阿蘇山の震動が太宰府にまで伝わっていることが記録されています。
江戸時代の肥後国誌にも頻繁に阿蘇山の噴火についての記述が残っているそうです。
あとは写真。噴石がどこまで分布しているか、どんな被害があったかなどを
写真が語る生々しさは胸にくるものがあります。映像もだけど。
歴史といえば中岳と火山信仰の展示も興味深く拝見しました。
平安~戦国時代あたりに阿蘇山に点在していた古坊中には山伏が滞在していたようです。
彼らが使っていたとされるお札の版木や瓔珞などの展示も見られました。

マグマの熱量は想像もつかないけど太陽の表面温度レベルと説明されていて意味がわからなかった。。
湯だまりにひたした携帯電話とペットボトルの展示がありまして
どちらもひしゃげて形がなくなっていて、火山の熱のすさまじさを感じられます。
そんな火山を研究している研究者のお仕事紹介もあり、
研究内容や観測方法、観測の際のファッションについてもしっかり解説されていました。
地震計はともかくヘルメットの展示があったのがもう、すごいと思った。。
一般市民から警察や消防、救助隊など様々な人々が用途に応じてかぶるヘルメット。色んな種類があるんだね。

現在の中岳の様子が24時間中継されている火口カメラの迫力がすごい…。
さっき遠目に見た中岳のモクモクがものすごく近くからリアルタイムで見られるんですね。
今回の旅では火口に近づけないのはあらかじめわかっていたけど
映像で見せられると強烈で、こりゃ無理だなって思いました。
ちなみにここで記録された映像は気象庁やテレビ局にも配信されていて、有事の際に使われるそうです。

展示は火山だけではなく、阿蘇山に生息する動物や植物などの展示もあったり
温泉と地熱発電についての解説もありました。
そして火山は地上だけではなく海底にもありますよ。海底火山とプレートのパネルもありました。
さらに、地球だけではないですね…宇宙にもありますね!
宇宙の火山とはやぶさ2とリュウグウの解説まであってほんとこの博物館ぬかりないなって思いました。
そうそう、リュウグウの表面には母天体の火山活動の跡がみられるんだよね…。

最後に熊本地震震災ミュージアムの実現に向けた取り組みを拝見。
紙資料と映像で伝えていくプロジェクトが進行中とのことでした。
熊本日日新聞の震災関連記事の切り抜きの束がドサーッと置いてあってすごかった。

地球って火山の星だなあ。

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3階に来ました。
奥の方に見える黒い物体はくまモンです。ほんと彼は熊本のどこに行ってもいますね…。

asozan_30.jpg
3階のベランダからも中岳が見えました。

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二重の峠トンネルの貫通石。
阿蘇~大津(熊本方面)を結ぶ復旧ルートのトンネルの貫通地点の石だそうです。

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車で火口へ向かいます!
写真はさっき博物館でお勉強した古坊中の跡地。こんな火口近くにもあったんですね。

asozan_33.jpg
10分ほどで阿蘇山ロープウェー駅に着きました。
到着して車のドアを開けたとたん、ものすごい硫黄の匂いがして
ちょっと箱根の大涌谷を思い出したりした。
(箱根もしょっちゅう噴火レベル上がったり下がったりしますのでね…)

asozan_34.jpg
ここにもくまモン。
噴火警戒レベル2を伝えてくれています。お仕事お疲れさまです。

asozan_35.jpg
駐車場から見えた中岳。

asozan_36.jpg
ちょっと近づいてズームしてみた。

asozan_37.jpg
立ち入り禁止区域内の西巌殿寺奥の院。
九州一古いお寺と伝えられ、かつては阿蘇山上に本殿があったようですが
江戸時代に加藤清正が現在の場所に再建したそうです。
屋根が崩れ落ちてしまって瓦も割れています。地震の被害でしょうか。
あと地図を見たらお寺の奥には阿蘇山上神社もあるそうですがそちらは大丈夫なんだろうか。

asozan_38.jpg
封鎖されているところまで行ってみます。

asozan_39.jpg
道路に「火口」と書かれているすさまじさ。
地名が書かれているのはよく見ますが、火口はなかなか見ないよなあ。

asozan_40.jpg
ここから先へは行けません。
阿蘇山の噴火がおさまって、いいお天気の日であれば頂上まで歩いて行けて
火口の中にたまった水まで見られるんですよね…。
見てみたかったけど命にはかえられないのでまたの機会に。

asozan_41.jpg
名残惜しいですが山を降ります。
火口の見学が再開されたらまた来てみたいな…火の国熊本すさまじいよ。

もともとこの阿蘇旅行を計画したのは、去年の映画夏目友人帳が公開されたときの初日舞台挨拶で
熊本出身の高良健吾さんが「地球を感じます」と紹介されていたのが直近のきっかけではあるのですが
もっと言うと、高校時代の修学旅行から考えていたことだったりします。
当時九州に行くのは決まっていたのですが、7クラスもの人数が同じ場所に行くのは難しかったのか
福岡・佐賀・熊本の3つのコースにそれぞれ分かれて、最後に長崎で合流するという計画が組まれ、
くじ引きの結果うちのクラスは佐賀コースになり吉野ケ里遺跡に行きまして
阿蘇に行ってきたクラスの子に後で話を聞いて「いいなあ」と思ったのが最初…だったりします。
(吉野ケ里遺跡もすばらしかったし楽しめたのでとてもよい経験になりましたけど、それはそれとして)
高良さんの言葉を聞くまですっかり忘れていたので、あれからだいぶ時間が経ってしまったけど
(そしてあの頃は地震もなくて阿蘇神社も豊肥本線も元気だったわけだけど)、
こうして来ることができてよかったと思います。
高校時代の一件を思い出させてくれた高良さんに感謝します。
あなたがおっしゃったとおり阿蘇は地球を感じられる場所だよ。地球は生きもの。

kamishikimikuma_1.jpg
レンタカーを走らせること約30分。南阿蘇にある上色見熊野座神社に着きました。
鍋ヶ滝に続きどうしても行きたかった場所その2です。

kamishikimikuma_2.jpg
参道。鳥居をくぐったところはまだ明るいけど。

kamishikimikuma_3.jpg
次第に高い木が増えてきます。
参道には約100基もの燈籠がずらりと並んでいて、
木のざわめきと鳥の声しかなく静かで人が全然いなくて異界に迷い込んだ感がすごい。

kamishikimikuma_4.jpg
ひたすら階段を登っていくと。

kamishikimikuma_5.jpg
2つめの鳥居が見えました。

kamishikimikuma_6.jpg
ずんずん登っていくと、あっ見えた!

kamishikimikuma_7.jpg
着いたー!

kamishikimikuma_8.jpg
上色見熊野座神社の創建は相当古いようで、名前のとおり紀州熊野から遷座しているとのこと。
現在の拝殿は江戸時代半ばの建立で、イザナギ・イザナミ・石君大将軍を祀っています。
最近までまったく知られていない神社だったみたいですが、映画『蛍火の杜へ』のロケ地になってからは
(原作者緑川ゆき氏から大森監督に伝えられて決まったのだそうな)、
観光客が訪れるようになったそうです。

わたしがこの神社を知ったのはSNSでバズっていたからで、蛍火のロケ地というのは後から知りました。
緑川先生は熊本にお住まいなのでこういうところをよくご存知なのかなと思います。
(夏目友人帳のアニメにも人吉市の風景がよく出てきますよね)
ここへ来るにあたり映画を見返してみたのですが、
ギンと蛍が布ごしに手を繋いで歩くシーンなどでこの神社の参道を歩いていたり
森のぽっかり空いたところに池があったりと、阿蘇みたいな風景もチラリと出ていたのがわかりました。
大森監督の取材はいつも丁寧ですばらしいな。

kamishikimikuma_9.jpg
拝殿の後ろの山の上にチラッと見える白い穴。あそこを目指してもう少し登ります。

kamishikimikuma_10.jpg
本殿をパチリ。

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険しい道を5分ほど登っていくと、見えた。

kamishikimikuma_12.jpg
うわーほんとにぽっかり穴が開いてる!

kamishikimikuma_13.jpg
阿蘇大明神の従者だった鬼八法師が蹴破ったとされる穿戸岩(大風穴)だと
神社の言い伝えにあるそうです。
この周辺には古墳時代の頃のものと思われる古墳が多く発見されているので
その時代の人々が信仰の対象として穿戸岩を崇めていたのではないか、と神社の立て札にありました。

kamishikimikuma_14.jpg
上の岩もごつごつしてる。

kamishikimikuma_15.jpg
ほんとにどうやって空いたんだろこれ…。
阿蘇神社の案内所の人も言ってたけど科学的にはよくわかってないらしいです。

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お賽銭箱があったのでお参りしました。

kamishikimikuma_17.jpg
下を見下ろすとものすごく急なことがわかる。
ここを登って来たんだなあ…登ってる最中は上しか見てないからわからないけど
改めて見下ろすと傾斜というか角度がやばい。

kamishikimikuma_18.jpg
穴の中には小石が積み上げられていました。
地元の人か、参拝した人たちがそうしたのでしょうか。

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穴の向こう側の岩もごつごつしてた。

kamishikimikuma_20.jpg
向こう側の景色も見えました。

kamishikimikuma_21.jpg
すごいところに来たねえ。

kamishikimikuma_22.jpg
地球について色々考えて不思議な気持ちになったところで山を降ります。
降りてるときも全然人がいなくて静か。

kamishikimikuma_23.jpg
帰ってきたー!ただいま現世!!
って何となく思ってしまうくらい、静かで神秘的な場所でした。
早朝に見る神社がとても美しいと聞いたことがあるので、また来られたら早朝に訪れてみたいです。

時計を見たらホテルに行くまでまだ少し時間があったので。
shirakawasuigen1.jpg
車で白川水源に来ました。

shirakawasuigen2.jpg
環境保全協力金として100円を入口の箱に入れてから入ります。

shirakawasuigen3.jpg
水源はこちら!

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毎分60トンもの14℃の湧水が絶えず湧き出ている泉だそうです。
水がとても澄んでいて底の砂利や藻まではっきり見える。

shirakawasuigen5.jpg
水源は水神を祀る白川吉見神社の境内に湧いています。

shirakawasuigen6.jpg
神社の境内から見下ろした水源。
真ん中あたりの青い部分が気になるので見に行ってみます。

shirakawasuigen7.jpg
よく見てみると。

shirakawasuigen8.jpg
水がポコポコ湧いていました。ここが水源か。
写真だとわかりにくいですけど、真ん中で青い綿みたいなのがふわふわっとしてる部分です。
水が湧いているからこの部分だけ砂ばかりで草が生えていないのですね。

暗くなってしまうのでホテルに移動します~。
kumamoto6.jpg
晩ごはん!
あちこち歩きまわってくたくたでしたのでビュッフェで色々食べました。

kumamoto7.jpg
道の駅で買ったお土産群団!
阿蘇ミルクチーズプリンは冷蔵庫で冷やしておいて夕食後にいただきました。
阿蘇が馬肉や牛肉だけでなく牛乳も有名だったとは…濃厚でおいしかったです。

プリンを食べがてら何かやってるかなァと適当にテレビをつけたら
VS嵐に神谷浩史さんと藤井ゆきよさんが出ていて
嵐の5人にアテレコしていてめっちゃおもしろかったです。
神谷浩史の声でしゃべる松潤と藤井ゆきよの声でしゃべる大野さんのインパクト。声優さんてすごいな…。

kumamoto8.jpg
仲間が加わりました。
阿蘇山の火山灰でできている、阿蘇山ロープウェー限定くまモン。

次回記事では熊本城と門司港の旅(と、新幹線)をお届けします☆
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テーマ : 九州の旅    ジャンル : 旅行

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