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2021_01
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(Sat)23:58

博物館に初もうでその8(2)。

前回記事の続き。
東博「博物館に初もうで」、今回は本館の展示を鑑賞します。

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伝紀貫之筆「貫之集断簡(自家集切)」。
もともとは巻物だったそうですが現在は断簡で残っているもので、貫之筆という確証もないみたい。
草仮名からひらがなへの過渡期に書かれたものとして貴重なもの。

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藤原定家筆「小倉色紙」。
胡粉地に唐草の雲母摺をほどこした唐紙に蝉丸の「これやこの~」の歌を書いています。
定家の筆跡は四角い形が特徴だけど、これはだいぶ柔らかくて丸いですね。

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伊藤若冲「松梅群鶏図屏風」。若冲居士の落款があるから晩年の作品かな。
鶏ちゃんは相変わらず生き生きしているし、石灯籠は点描で描かれていて細かい。
…ええとですね、この作品と、

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円山応挙「龍唫起雲図」と、

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池大雅「竹図」がありましてね。

この並びを見て、何だか、お正月に見たNHKのドラマ「ライジング若冲」を思い出してしまいましてね(^^)。
中村七之助さん演じる伊藤若冲を中心に相国寺の大典、円山応挙、池大雅・玉瀾、売茶翁が出てくるドラマで
動植綵絵の制作とか大典との深い関係とか、絵師たちのわちゃわちゃがとてもおもしろかった。
ラストで乗興舟の旅に出ながら大典に上方萬番付(京都のランキング本)を見せられた若冲が
「歌舞伎?わたしには縁のないものや」って言うから大笑いしてしまった。
七さんにそれを言わせる現場すごいし、言っちゃう七さんもすごい(笑)。
あと役名は出なかったけど最後に応挙の家にいたの蘆雪だったらしくて
(セリフ字幕つけてないとわからなかった)ちょっとしたとこに使うのやめれって思いました。
今夜の完全版は録画したのであとで観よう。

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俵屋宗雪「龍虎図屏風」。
上空から海へ舞い降りてくる龍はかっこいいし、もふもふしてそうな虎はかわいい。
宗雪は俵屋宗達の後継者で花鳥画をよくした人ですが、こちらは貴重な水墨作品。

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鈴木春信「新年ひきぞめ」。
正月2日に行われるその年最初の演奏会の様子です。

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小袖「萌黄縮緬地竹垣梅桜文字模様」。
背中に梅・常・雪・飛・琴の文字が、写真に写ってないけど前面には上・柳・和・煙・酒の字が刺繍されて
梅や竹の模様もデザインされています。
和漢朗詠集にある章孝標「梅花常雪琴上 柳色和煙入酒中」という漢詩を意匠化したもの。

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厨子(愛染明王坐像付属)。
鎌倉時代の作品で、内部や扉に多くの仏様が描かれています。
おそらく閉じてあったのだと思いますが、色がとても綺麗に残っていました。
どこのお寺にあったのかはキャプションに書いてなかったけどどこにあったんだろう、
あとどんな愛染明王を納めていたんだろう…。

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珠玉の中国彫刻コーナーにあった「三彩神王」(唐時代)。
お墓を守る武人の俑なのでこのような力強くておっかない顔をしているのですが、
何だかオペラ歌手みたいに見えて思わずパチリしてしまいました。すげぇいい声してそう。

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北海道アイヌ「イクスパイ(儀礼用の箆)」と「椀」と「盃台」。
アイヌの人々が神様との対話や、お酒をささげるために使ったもの。
イクスパイの模様がとても綺麗だった…何か意味があるものなのだろうな。

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小林永濯「美人愛猫」。
女性たちが抱っこしている猫ちゃんがものすごくモフモフに描かれていた…触ってみたい。

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佐藤朝山「龍頭観音像」。
くわっと口を開けて天翔ける龍と、龍に乗る観音像(法隆寺の救世観音像がモデル)。
色彩がとても鮮やかできれいです。

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高円宮根付コレクションより、高木喜峰「阿吽」。
鮭とイクラで阿吽てことかな。安易に「親子」とかつけないのがいいですね。

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本館から平成館へ続く回廊には、平時ですと各地の展覧会を紹介するポスターが並んでいるのですが
今は東博の特別展ポスターがあるのみで、
他は伊藤若冲「玄圃瑤華」をデザインした柄がはめ込まれています。
早く各地のポスターが貼られる賑やかな日々に戻りますように。

この後は平成館の特集展示を見てきたのですが、
長くなりますので次回記事にて書きたいと思います。
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