硬くて脆くて美しい。

科博の特別展「宝石-地球がうみだすキセキ」に行ってきました。
宝石について様々な切り口から紹介する展覧会です。
原石の誕生から採掘、カット技術、地域による石の種類や色彩の違い、ジュエリーが作られていく過程など
歴史も科学も文化もひっくるめて学ぶことができて楽しかったです。
展示ケースのどこを見てもキラキラがいっぱいでした。楽しい☆

写真撮影は可能。(フラッシュと動画は×)
あといつものことですけど、チケットは日時指定の予約制でマスクと消毒と検温必須でした。
休日はチケットが売り切れるほど混雑しているとのことだったので平日昼間に予約していきました。
午前中のお客さんが出て午後のお客さんが入ってくるまでのランチ時間が穴場ですな、
思ったよりすいててゆっくり見られました。

まずは宝石が生まれる地質について。
地下深くのマグマやプレート移動などで様々な物質が化学反応を起こし結晶化することで
宝石の元となる原石が生まれます。
原石を生み出す物質を母岩と呼び、母岩を調査することで
原石ができるプロセスを推定することができます。
ここでは火成岩、ペグマタイト、熱水脈、変成岩という4種類の母岩と原石の大型標本が紹介されています。

マグマが冷えて固まった火成岩から見つかったダイヤモンド(金剛石)。
ダイヤモンドやペリドット(カンラン石)などはマグマに由来する鉱物だそうです。

地下で熱せられた高温の水が上昇し岩石の割れ目を通過してできる部分を熱水脈といい、
そこから見つかったロッククリスタル(水晶)。
熱水に溶け込んでいた物質が水温や圧力の低下で結晶化したもので
アメシストや水晶はこのあたりから見つかるそうです。

水やガスなどの揮発性成分が固まってできたペグマタイト(上部マントル)から見つかった原石たち。
粘性の低下や気泡の発生で元素が移動しやすい場合、大きな結晶になることが多いそうです。
フッ素やホウ素が多く含まれているとトパーズ(黄玉)やトルマリン(電気石)などができるそうです。

変成岩から見つかったルビー(紅玉)。
変成岩は海洋プレートが沈み込むときに岩石が熱や圧力を受けて結晶化していくもので
その過程で鮮やかな色がもたらされルビーやエメラルドなどの原石が見つかることが多いそうです。
大きな結晶ができることが滅多にないというのも特徴だそう。

ブラジルの溶岩台地から採掘されたアメシストドーム。高さは2.5mあります!大きい。
(南米は白亜紀の頃に大規模な噴火が起こっており、そのときにできた溶岩台地が
ブラジル・ウルグアイ・パラグアイの3か国にまたがる形で広がっているそうです)
アメシストは熱水の酸化ケイ素から固体が分離して出てくるもので、
紫色になるのは結晶を覆っているジオードの周りの玄武岩が鉄を含むからだそう。
アメシストが本来は無色の水晶というのを初めて知りました~そうなんだあ。
言われてみれば「紫水晶」だもんね…水晶なんですね。

ドームの中にカルサイト(方解石)が埋まっていました。
このジオードが生まれた場所の地下水にカルサイトの成分も含まれていてこうなったんだとか。

パラサイト(エスクエル)隕石。
1951年にアルゼンチンに落下したもので、ペリドットを含んでいます。
宇宙に宝石のような鉱物が存在するか?というのは長年研究されていることで
この隕石は太陽系が生まれた頃に小惑星の内部でできたと考えられていて
つまり小惑星のかけらなのですね。
ちなみに地球や火星のマントルもペリドットでできていると考えられているそうです。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆

原石の形や品質で決まるダイヤモンドのサイズと輪郭。(レプリカ)
不定形や正八面体が並んでいますが、これでもキラキラしていますが
カットされたダイヤモンドと比べると輝きが全然違いますね。
原石に整形や研磨などの加工が施されたものが宝石として装飾品になりますので
原石の品質を保って特徴を活かしつつカットされることで宝石としての価値が決まります。

ラウンドブリリアントカットの工程見本。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すためのカット技術です。
鉱物は光の屈折で輝きますので、カット技術も屈折率によって異なります。
ダイヤモンドはすべての光が内部で反射して戻ってくるように計算してカットされますが
このカットで作られるファセット(平面)は全部で58面あるそうです。
カットにあたっては円盤鋸やレーザーメスが使われ、研磨はダイヤモンド粉末だそうです。
ダイヤモンドを使ってダイヤモンドを加工するというのは何かで聞いたな…。

10種類の代表的な宝石のシェイブ(輪郭)。
宝石は原石によってカット方法が違いますが、
主に多面体のファセットカットとファセットをつけないカットに大別されるそうです。
ファセットカットは透明な石に使われ、つけないカットは不透明な石や硬度の低い石に使われます。

屈折率と分散の大小による輝きの違い。屈折率が高いほど、分散値が大きいほど輝きは増します。
左のジルコニアは屈折率2.16で分散0.06、右のロッククリスタルは屈折率1.54で分散0.013で
これだけ違いが出るのですね。
ちなみにダイヤモンドは屈折率2.4、分散0.044もあるらしい。

屈折率と分散の比較。
ガラスと蛍石の屈折、ガラスと石英の分散を比べています。
透明度の高いガラスの方が光が曲がるし色彩の幅も広いですね。

カルサイトの複屈折。
内部を通過する光が分かれて違う角度で屈折するので、透かした像が二重に見えます。

掘り出されたばかりのアンカット・ダイヤモンド。
表面に三角形の凹み(トライゴン)があり、これはマグマの中で融けた証拠だそうです。

0ctから10ctまでのダイヤモンドのサイズのバリエーション。
ct(カラット)は重さの単位で、1ct=0.2gとされているそうで
ダイヤモンドなら1ctで直径6.5mmほどだそうです。

カラーダイヤモンド。
天然のダイヤモンドに無色のものは少なく、薄い色を帯びているものが多いというのは初めて知りました。
様々な色のダイヤモンドはファンシーカラー・ダイヤモンドと呼ばれるそうです。

ブラックダイヤモンド。
初めて本物を見ました…!本当に真っ黒だ。

様々な種類のトパーズ。
ブルートパーズは天然物もわずかに産出しますが、
市場に出回っている大半は無色のトパーズに放射線を当てて着色したものだそうです。

トルコ石たち。
このような不透明な石はカボションカットのような曲面に仕上げられます。

ラピスラズリ(瑠璃)とクリソコーラ(珪孔雀石)。
丸みを帯びたカットが施されると光沢が出てとてもきれい。

宝石の色相環。
科学が未発達の頃は赤はルビー、青はサファイアなど色で種類が分けられていたそうですが
調査や研究が進むにつれて、含まれる元素によって色は様々で
同じ成分を持っていても異なる色があるとわかってきてからは
化学成分や原子配列など鉱物種の違いに基づいた分類になっているそうです。

ジルコン(風信子石)。
こんなに色の種類があるんですね。まさに虹色。

様々なサファイア(蒼玉)。
昔は青い宝石がサファイアと呼ばれたそうですが、近年ではルビー以外のコランダムの宝石を
ホワイト、イエロー、バイオレットサファイアなどと呼ぶようになっています。
パパラチアサファイアはピンクがかったオレンジ色(蓮の花の色)ですね^^

ピジョン・ブラッドのルビー。
ルビーはサファイアと同じコランダムに分類され、濃い赤系のコランダムだけを差しますが
サファイアと違って産出が少なく、結晶も小さいものが多いようです。
その中で大粒で透明度が高いミャンマー産のルビーはピジョン・ブラッドと呼ばれます。
個人的にはかなり小さい印象ですが、ルビーの中では大粒なんですね。

サファイアの名産地はミャンマー、カシミール、スリランカ。
特にカシミール(中央)のサファイアは現在はほとんど採掘され枯渇してしまっているため
飛びぬけて貴重なものだそう。

様々なエメラルド。
アクアマリン(藍玉)、モルガナイト、ヘリオドール、ゴーシェナイトなどはベリリウムを含むエメラルドの仲間で
微量成分によって色が違っているだけだそうです。
エメラルドはインクルージョン(内包物)やヒビが多く、透明な結晶が出ることは稀で
これは他のベリルとは異なった地質条件で生成されるためだとか。

おっきいモルガナイト。

モルガといえば、巨大宝石のコーナーがあったのですが。

モルガナイトとヘリオドールが並んでいた!
281ctと255ct、いやあ大きい。

一番大きかったロッククリスタルは21290ct。抱えないと持てないですねこれは。

光る宝石たち。
紫外線を蛍石(フローライト)に当てると発光する現象をフローレッセンス(蛍光)と呼ぶそうです。
他にもダイヤモンド、ルビー、サファイア、レッド・スピネル、アンバー、オパールなど
発光する宝石はたくさんあるようです。

紫外線を当てるとこんな風に光ります☆

スピネル(尖晶石)。
レッド・スピネルは昔はルビーと混同されていたようですが、現在では様々な色のものが知られています。

様々なガーネット(紅榴石)。
ガーネットはカラーバリエーションが多く、単一の鉱物の名前ではなくグループ名です。
また宝石として使われるのはグロッシュラーやアンドラダイトなどですが
区別はデマンドイド、ツァボライトなど宝石名を冠してされるそうです。

キャッツアイ(猫目石)。
宝石を曲面に仕上げると光の筋が現れるのを、猫の目に例えてキャッツアイ効果と呼びます。
光の筋が3本だと星に例えてスター効果と呼ぶそうです。初めて知りました。
他にもキャッツアイ効果が現れる宝石はタイガーズアイ(虎目石)、ホークスアイ(青虎目石)、
ネフライト、ガーネット、ルビーなどがあります。

アレキサンドライト。
クリソベリルの仲間で、光源によって青や赤に見えるカラーチェンジ効果のある石です。

クリソベリル(金緑石)。
キャッツアイというのは基本的にクリソベリルキャッツアイのことなんだそうで…知らなかったなあ。

ムーンストーン(月長石)。
特定の方向から見ると月光のような青白いきらめきが見られます。
屈折率の異なる内部構造を持つためで、反射光の干渉で引き起こされます。

サンストーン(日長石)。
細かい粒が反射することできらめきが見られます。これはインクルージョンの反射によるもの。

これ全部オパール!?ってなったもの。
オパールは石の中にいくつもの色がきらめいて見える遊色効果(プレイ・オブ・カラー)があって
多数の微粒子の表面で干渉しあう光が様々な色になるそうです。

ゾイサイト(黝簾石)やタンザナイト(灰簾石)、クンツァイト(リシア輝石)。
光の吸収が結晶の向きによって異なるために、見る角度によって色が異なる(多色性)石たちで
内部の光の軌跡によって反射の色が変化するため、濃淡や色彩が変化して見えるそうです。

みんな大好きモース硬度の説明。
硬度は摩耗に対する強さで、未知の石とひっかいたときに傷がつくかどうかで判定します。
宝石には他にも靭性(衝撃に対する強さ)、安定性(湿度や酸に対する強さ)などが求められ、
日常利用で美しさが失われにくいものの評価が高くなります。

劈開のあるカルサイトと劈開のないローズクォーツ(紅水晶)。
劈開は結晶が平らな面で割れやすい性質のことで、
カルサイトは3方向の面に劈開があり、叩くと平行四辺形の六面体に割れます。
ローズクォーツは劈開がないので不規則に割れます。

カメオの制作過程。
表面をきれいに磨いて下書きをして、浮彫りで彫刻をほどこしていきます。
カメオの素材にはアゲート(瑪瑙)やオニキス(縞瑪瑙)が使われているというのを初めて知りました。
アゲートは硬くて割れにくく、層構造が彫刻に適しているそうです。

カメオの製法で作られた三十三間堂の天部の仏像(ストーンカメオミュージアム蔵)が展示されていました!
カメオ作家のゲルハルド・シュミット氏が制作したもので、アゲートでできているそうです。
すごい、仏様たちの表情も衣装も持ち物も全部細か~~く再現されてる…!
錫杖とか気を付けないとポッキリいってしまいそう…見事です。

風神雷神をアップで。
本当にあの彫刻のポーズのままカメオになってますね…思わずうわって声が出ました。

そんなカメオの材料になっているアゲート(瑪瑙)。石英の粒を主体とするカルセドニーの仲間です。
アゲートの特性は着色ができることで、カメオに使うときも着色により様々な色が表現されるそうです。

ジェード(翡翠)。
細長い結晶が緻密にからみあっているため(多結晶)、靭性が高く割れにくい特徴があります。

ネフライト(軟玉)。
ジェードが硬玉と呼ばれるのに対し、ネフライトは軟玉と呼ばれます。
角閃石の一種で、ネフライトは多結晶のため割れにくいですが
同じ角閃石でも単結晶の石は簡単に割れるそうです。

コーラルやシェル、アイボリー、鼈甲。
珊瑚や貝類など天然素材に由来する宝石で、コーラルは深海で成長するベニサンゴやアカサンゴを差します。

阿古屋貝とパール。
天然素材の宝石の代表ともいえる真珠は、養殖技術で作られることもあります。
色は白が一般的ですが、貝の種類や環境によって様々な色が出ます。

アンバー(琥珀)。
化石に由来する宝石で、樹脂が結晶化したものです。

アンモライトの品質とグレード。
アンモナイトの化石に由来し、貝殻を研磨することで虹色の輝きを放ちます。
カナダのアルバータ州からは虹色の層が厚いものがよく見つかるそうです。
トップグレードのAAAが与えられるアンモライトは非常に少ないようです。

指輪が語る4000年の宝石の歴史。
古美術コレクターの橋本貫志氏が西美に寄贈したコレクション(橋本コレクションと呼ばれる)から
宝石がついていて制作年代がわかる201点を年代順に並べています。
紀元前の指輪は天然の形態のままの自形結晶を埋め込んだりカットもカボションが多く、
素材をそのまま活かしているように見えます。
採鉱もカットもセットも未熟な黎明期の指輪たち。

中世(1600年頃)の指輪。
カット技術が発展し、ポイントカットやテーブルカット、ローズカットが流行し始めます。

近世(1700年頃)の指輪。
カットの技術向上によりデザインが豊富になっていきます。
ブリリアントカットが発明されたのもこの頃。

ブリリアントカットが主流になった19世紀末の指輪。
細かい装飾が施されるようになり、また宝石そのものも小さいものを集合させたデザインが増えます。

銀渡金の指輪(20世紀)。
これはあれですね…5本の指すべてにつける指輪ですね。
真ん中の装飾を手の甲に当てて、上の輪っかは手首にはめるんだと思う。

ジュエリーの技巧。
カットされた宝石は貴金属の台座におさめることでジュエリーになります。
台座にはゴールドやプラチナなどが用いられ、また宝石を固定する技法(カッティング)にも工夫が凝らされます。
こちらのリングはイエローゴールド、プラチナ、アクアマリン、サファイア、ダイヤモンドが使われています。

トラピチェ・エメラルドでできた亀と一輪車に乗った人物のピンズ。
エメラルドのほかにダイヤモンド、アレキサンドライト、サファイア、ルビーなどが使われています。
亀の甲羅のど真ん中には大きなトラピチェ・エメラルドがはめ込まれて、
周りに細かくカットしたエメラルドが丁寧にセッティングされています。
一輪車の人も色んなポーズとってて楽しそう。シルバーで作られていますね。
この後と第2会場の間には「宝石の極み」と題して
アルビオンアートの宝飾品コレクションがどっさり展示されていたのですが
ここだけ撮影は不可でした。
ネックレスや指輪、イヤリング、ブローチ、ブレスレット、髪飾り、ティアラなどなど
紀元前3300年前のものから20世紀のものまで美しく装飾されたジュエリーを次から次へと見せられて
なんかもう色々と頭がいっぱいになりました。
キャプションで由来を見ると大昔は宗教的というか魔除けや御守りとして、
装飾性が出るようになってからは王族や貴族たちが身につけたり贈りあったものが多くて
こんなものが日常的に取引される世界ってどんなんだろうと。。
宝石って歴史的にみると一般市民が買えるようになったのは本当にごく最近のことで
それまでは身分の高い人々の持ち物や贈答品として制作されていたんですよね。
美しいものを所持し公的な場で見せることは権力の象徴だからね。いつの時代も。
歴史を重ねて人々の要求が増えてくると新しい加工法が開発され職人の技術も磨かれていき、
現代のような様々なデザインや装飾が発展してきたのだろうなと思いました。

第2会場へ。
宝石として評価されながらあまり知られていない鉱物が紹介されていました。
耐久性がなかったり産出量が少なかったり、かつてよりも人気がなくなったものなどで
一部のコレクターの間で愛されているようです。
というか割れやすい(ゆえに加工がしにくい)石ってこんなにあるんだな…。

フォスフォフィライト(燐葉石)とシナバー(辰砂)!
展示されているという情報は得ていましたがここにいたのか…!
並べてくれた学芸員さんに感謝です。
(Twitterで検索したら同じ感想を言ってる人たちがいました。ファンの人たち来てるんだなあ)

産出量が少ない宝石のコーナー。希少性が高いとかえって知名度が上がらないようです。
カイヤナイト(藍晶石)があったのだけどアップで撮り忘れた…。

ルチル(金紅石)。

ネプチュナイト(海王石)。

ベニトアイト(ベニト石)。

ユークレース。
そっかー君たち希少性の高い宝石だったのか…。

岩石の中にも宝石の代用品として、あるいは彫刻の材料として使われるものがあります。
オブシディアン(黒曜石)があって銀河鉄道の夜を思い出したりなどした。

日本産の宝石。
日本で産出する鉱物は1400種類ほどで、中には宝石になるものがあります。
ジェードやジャスパー(碧玉)、アンバー、コーラル、フローライトなど。
島根は碧玉がよく出たので勾玉に使われているし、
津軽の錦石も佐渡の赤玉も何となく聞いたことがあるような。
甲府では江戸時代に水晶がさかんに出たことが、現在の宝飾産業の礎になっているそう。

トラピチェ・エメラルド。
今回の展覧会の監修をなさった門馬綱一氏によると
コロンビアのエメラルド鉱山でのみごく稀に産出するものだそうです。
(トラピチェというのはスペイン語で、サトウキビを絞るために牛が回転させる歯車のこと)
内包物が多く黒く不透明な部分と透明度の高い緑色の部分がありますが
この模様が生成される要因は研究者たちの間でずっと未解決なのだそう。
6方向に黒の模様が伸びていることから雪の模様と同じメカニズムと報告されたこともあったり
アイオライトもこのような模様で産出することがあるそうですが
エメラルドとは対称性が異なり原始的にあり得ないようで、いまだ謎のままのようです。

様々なインクルージョンを含むダイヤモンド。
同じく本展監修者の宮脇律郎氏によると内包物は宝石について多くの情報をもたらしてくれるようですが
特にダイヤモンドは硬いため、内包物を包んで結晶化すると地下の圧力を保ったまま地上で採掘されるので
未発見の地下水や鉱物などがダイヤモンドの中から見つかることもあるそうです。
なんかあれだな、南極の氷の中に数万年前の空気が入っているみたいな話だな…。
南極で思い出したけどアンタークチサイトの展示はありませんでしたね…。
液体から結晶化するメカニズムとか紹介してくれてたらいいなあとか勝手に思ってたんですけど。
というか本当に宝石の国に出てくる宝石の名前ばっかりあって
展示を見ながらあやうく叫びそうになったことが何度かありました。
フォス辰砂ダイヤボルツジェードユークモルガゴーシェジルコンルチルアレキアメシストラピスパパラチア!!
みんな綺麗に輝いてたしモルガとヘリオが並んでたりアレキとクリソが仲間だったり
待ってその設定原作で見た!な解説がたくさんあって楽しかったです。
原作はどんな結末になるのかな…連載再開を待ってますよ…。
あと宝石の国だけじゃなく銀河鉄道の夜やセーラームーンやCCさくらやwithやACCA13区監察課や
シンカリオンを履修してる人たちも楽しいよ!
デマンドイドやグロッシュラーがガーネットの一種だったの全然知りませんでした。いやあ興奮した。。

ミュージアムショップにてハラペコラボのこうぶつヲカシAセットをゲットしました。
福岡で活動するharapecolabさんによる展覧会のコラボお菓子で
展示されている宝石のいくつかがお菓子で再現されています☆

ブルーベリーやシャンパーニュ、黒ごまなどでできたアメシスト・トパーズ・トラピッチェエメラルド・スピネル。
原石っぽいデザインとカットされたデザインの両方あって楽しかったし
お菓子もですが箱も素敵で、宝石箱を開けたような気持ちになれました☆

艶々して綺麗!
食べたらしゃりしゃりしてとってもおいしかったです。琥珀糖でできているんですね。

箱についていたメッセージカードに「ひとつひとつ手作業で切り出しています」とあってニコニコしました。
琥珀糖も寒天や水で固めたものを切って食べますものね。まさに切り出し。
宝石を採掘しているような疑似体験ができました。ありがとうございました。
あと、この日は科博の常設展と東京駅にも行ってきたのですが
長くなりますので次回記事にて書きます☆
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 ジャンル : 学問・文化・芸術
- 2022/05/24(火) 03:20:51 |
- URL |
- hippopon
- [ 編集 ]
知識が増えそうな愉しい企画ですね。
西洋博物館の常設展 2階に宝石があるのをごぞんじですか?
背中は大きな窓で外の緑が美しく、目の前には宝石。
普通の日にみにゆきました、
も
う何年もいってないけど、、
Re: タイトルなし
- 2022/05/29(日) 19:24:37 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
えっ西美に宝石の展示!!
知りませんでした~~ジュエリーかなあ。
西美に行く機会があったら行きます。情報ありがとうございます!
中途半端にしかなかった宝石の知識が体系的に学べる良い機会でした。
原石もジュエリーもキラキラしてました☆
管理人のみ閲覧できます
- 2022/06/01(水) 06:51:40 |
- |
- [ 編集 ]
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