夜星アリテ月ヲ貫ケリ。

今月上旬にあった皆既月食で写真をパチパチ撮っていましたのでご紹介します。
これは欠け始めの様子。
職場を出るときはまだ満月だったのに
帰宅して諸々やってから空を見上げたら既に欠け始めていて「待って~」と撮ったやつ。

半月くらいになった。
庭で撮ってたんですけどこのときはまだ割と明るくて、
月明かりで足元に影ができていました。

もうすぐ隠れる。

皆既のはじまり頃になると辺りはすっかり暗くなっていました。
あとこの日は天王星が月に隠れる天王星食もあって
ちょっとわかりにくいですが写真の月の左斜め下にある小さい白い点が天王星です。
月が満月状態のときは全然見えなかったけど皆既になったら見えるようになりました。
月食は月がゆっくりゆっくり隠れていくので光度変化を感じにくいけど
夜空でもかなり明るさが変わるんですねえ。
各地の天文台から解説が出ていましたが、皆既月食中に惑星食が重なることはたいへん珍しく
日本では1580年6月15日に土星食があって以来の出来事とのことで、つまり442年ぶり!
1580年といえば戦国時代の終わり頃で石山本願寺が織田信長軍との戦いで炎上したり
金沢城や姫路城が完成していたりした頃で、
その日に生きていた人は土星食を見た可能性があるってことですな。
筒井順慶の子孫が書き残した『増補筒井家記』の筒井順慶一代事に
「六月十五日夜星アリテ月ヲ貫ケリ諸国大ニ危シム」とあったり
柳原紀光の『続史愚抄』天正8年6月15日の項に「有星入月」とあるなど当時も大騒ぎだったようです。
月が欠けていくのはわかりやすかったと思いますが
土星の動きまで見ていた人はどれくらいいたんだろう。
ちなみに次回の惑星食は2344年7月の土星食だそうです。生きては見られないね。

皆既が明ける頃になると左側が明るくなり始めました。

ゆっくり戻っていく。
天王星は既に食の状態から抜けているはずですが
月が明るすぎて見えなくなっていました。

もうちょっとで戻るよ。

満月に戻る頃には月はすっかり南の空にのぼっていて
めいっぱいズームしてもあまり明るい色には撮れませんでした。
久しぶりの天体ショー楽しみました~~次の皆既月食は2025年だそうです。
SNSでも様々な人が月食について呟いてましたけど、
名古屋市科学館の中継に行ってたらしい人が
「月が見えなくなって動物たちは騒いだりしないのか?」という会場から質問が出て
職員の方から「一番騒ぐのは人間です」という回答があったようでめちゃくちゃ笑ってましたが
実際どうなんでしょうね。

うちの猫様は人間たちが空を見上げていることなど我関せずでぐっすり。
ファンヒーターの温風に当たるのが大好きで、スイッチを入れると必ずやってきてゴロゴロしたりしていて
最近はすっかりヒーターの前の猫です。

寝ちゃった。。
空にも家の中にもまんまるがあった日なのでした。
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