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博物館でお花見をその3。

2023.04.08 23:59|文化・美術
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先週のことですが、毎年恒例、我が家の桜が今年も満開になりました☆
いつもより早かったですね。
見ごろを迎えたので写真撮ろうと思っていたら次の日からなかなか晴れず…
散り始めたときにようやく晴れてくれました。

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青い空、白い雲、薄紅の桜。

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毎年咲いてくれてありがとうね。

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お花こんもり。かわいいね。

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というわけで、今年も東博の「博物館でお花見を」に行ってきました。
表慶館と平成館の間にある桜の木がいつもかっこいいなと思って見ています。
(上野公園もちょうど満開で見ごろを迎えていましたが人がいすぎて怖かったので近づきませんでした…
感染症禍になる前から人混みは苦手なのです)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
 
 
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鶴草紙 下巻(17世紀)(部分)。
零落貴族の宰相が鶴を助けて、鶴が人間に転生して末永く幸せに暮らしたというストーリーで
よく知られている鶴の恩返しとは少し異なる物語のようです。
写真は、内大臣の姫君に生まれ変わった鶴が桜の花に手を伸ばす様子です。

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伝土佐光則筆「源氏物語図屏風」若菜上(17世紀)(部分)。
六条院の庭で夕霧や柏木たちが蹴鞠をしていたときに
猫が御簾をあげてしまい室内の三の宮の姿が見えてしまう場面。
春なので庭先に桜の花が咲いています。

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狩野永岳筆「舞楽図屏風」(19世紀)(部分)。
大太鼓が見事だったのでアップでパチリしました。桜も咲いてる。
描かれている舞楽は散手、貴徳、迦陵頻、胡蝶、採桑老、胡飲酒、林歌、蘭陵王、納曽利です。

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色絵桜樹文皿(18世紀)。
鍋島焼で、染付と上絵を使って表面いっぱいに桜の樹を描いています。

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枝垂桜蒔絵笛筒(18世紀)。
龍笛を納める筒で、蒔絵と螺鈿で枝垂桜を表現しています。

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船田一琴作「瓢形酒入」(1843年)。
素鋼と四分一を継ぎ合わせて瓢を作り、胴に鍍金の桜の花びらが散っています。

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鏡蓋・蝶桜鱗形模様と、筥迫・黒天鵞絨地桜鷹模様と猩々緋羅紗地蝶桜模様(19世紀)。
坂東三津江氏の所用で、鏡蓋は彼女の家紋の茗荷紋にちなみ茗荷の形の蝶や桜などがデザインされています。
筥迫は11代将軍徳川家斉の側室・専行院の末姫の前で伽羅先代萩を演じた際に使用されたものだそう。

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振袖 水浅葱繻子地枝垂桜模様(19世紀)。
坂東三津江氏の所用で、肥後国熊本藩9代藩主細川斉樹の妻、蓮性院紀姫の前で
「積恋雪関扉」の墨染桜の精を演じた際に着用したものだそうです。

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襦絆 鬱金繻子地桜模様(19世紀)。
坂東三津江氏の所用で、蓮性院紀姫の前で「京鹿子娘道成寺」を演じた際に着用したものだそうです。
引き抜きで衣装を早変わりさせるときの襦袢で、背中に紐がついています。

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鈴木春信「紀貫之」(18世紀)。
拾遺集から紀貫之の「桜ちる木のした風は寒からて空に知られぬ雪ぞふりける」を引用して
2人の女性を描いています。

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歌川広重「枝垂桜に小禽」(19世紀)。
枝垂桜の枝にとまる雀を描いています。

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歌川豊国「新吉原櫻之景色」(19世紀)(部分)。
5枚の連作で、仲の町に植えられた桜の樹々と山吹の花の周囲に花魁や客たちが集まっています。

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小袖 藍綸子地枝垂桜青海波模様(18世紀)。
友禅染で腰上に枝垂桜、腰下に青海波模様を表現しています。
室町期までは男性用並みに細かった女性の帯の幅が、江戸時代中期には25cmほどに広がったことから
総模様よりも腰の上下で異なる模様をあらわす様式が定着していったそうです。

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金銅釣燈籠(1604年)。
豊臣秀頼が吉野水分神社に奉納したもので、重要文化財に指定されています。
笠と火袋に桜の花が透かし彫りされています。


お花見関係のほかにも展示品を色々と見てまいりました。
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未来の国宝室。
今月は、田中親美が模写した「平家納経」厳王品第二十七(20世紀)(部分)。
1920年に嚴島神社の依頼を受けて平家納経模本制作のための寄附がなされ、
田中親美が家族や弟子と協力して5年かけて制作したものだそうです。
見返しの部分に描かれている女性たちの美しさもさることながら
金銀箔を散らした本文と合わせて見事な装飾経でした。
これ原本は既に国宝指定されているので、模本も国宝になったらすごいですな…。

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仏説転女成仏経(12世紀)(部分)。
故人の供養のために消息(手紙)を料紙にして写経した消息経で、
仮名で書かれた手紙の上に金字で女性の成仏を説く経文を書写しています。

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狩野探幽「草花写生図巻 春」(17世紀)(部分)。
晩年の探幽(60歳以降?)が描いた草花のスケッチで、春・夏・秋・雑の巻があります。
写真は白梅と桜、牡丹。

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酒井抱一「扇面雑画 早蕨」(18~19世紀)。
さらさら~っとデザイン的に描かれた早蕨の芽と花です。
ほかに桃、桜草、菜の花に蝶がありました。

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釈迦涅槃像(13世紀)。
奈良の岡寺の所蔵で重要文化財に指定されています。
涅槃像は絵画で表現されることが多いですが大型の彫刻は珍しいそうで
右手を頭に添えるのは鎌倉時代以降に見られる姿だそうです。

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ウフソデジン(白地牡丹模様紅型)(19世紀)。
牡丹を赤色で型染めしたものです。緑や紫や青も配されており明るく華やかです。

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小林古径「住吉詣」(1913年)。
何度か見ていますがいつ見てもこの海の青がすごいなあと思う作品です。
古径はほかにも住吉神社を何度か描いていたと思う。

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特集展示「ニール号引き揚げ品—ウィーン万博をめぐる日欧の工芸文化交流」。
ウィーン万国博覧会開催から150年を記念し、万博で展示された多くの作品を乗せたまま
伊豆沖で沈没したニール号に関する特集がありました。
ニール号引揚品の一部や万博関係資料、海外からの寄贈品などが紹介されています。

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シュヴァルツ=ゼンボーン総督像団扇(オーストリア・19世紀)。ウィーン万博を指揮した人物です。
この団扇は、博物館から万博に派遣された田中芳男氏からの寄贈だそうです。

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色絵金彩婦人図皿(バイエルン・19世紀)。
沈没したニール号から引き揚げられたと伝わる作品で、
中央の女性は当時のバイエルン国王マクシミリアン2世の妻マリーといわれています。

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鼈甲製鳥籠(19世紀)。
ウィーン万国博覧会事務局から東博に引き継がれたもので、
鼈甲細工が発達した長崎で制作されたものと伝わっているそうです。

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尾形乾山「銹絵葡萄図角皿」(18世紀)。
沈没したニール号から引き揚げられたもので、兄の光琳との合作です。
乾山~~~~~よく帰ってきた…よかった、見つかってよかった。

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ウェッジウッド社製造の黒地白彩草花文双耳瓶(19世紀)。
ニール号の遭難事故を受け、イギリスのサウス・ケンジントン博物館(現在のV&A博物館)の館長が
ヨーロッパの美術工芸品を集めて寄贈してくれたそうで、
これもそのひとつで名義はロンドウス社。
工芸品の選定にはロンドウス社の美術顧問だったクリストファー・ドレッサーが関わり、
美術品を抱えて来日した彼は町田久成の案内で正倉院宝物ほか多くの日本美術を研究して
帰国後は著書を出版したそうです。
事故は悲しいことですけれど、その後は交流や協力があったりして悲しいばかりではないのだ。

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庭園開放~。
この時期の庭園は大きな樹の花がたくさん咲いていて華やかです。

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枝垂桜越しに池をのぞむ。

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振り返ると桜をバックに本館が見えて、なんだかかっこいい。

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応挙館の雨戸が開いていたので珍しいなと反対側に回って見たら。

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お茶会が開かれていたようで着物を着た人たちがたくさんいました。
九条館のほうも入口が開いていました。何の催しだったのかな。

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平成館側の出口から出ようとしたら本館と平成館の通路のガラスに桜が映っていて
さらに本館がど真ん中にいてなんかすごい光景…って思ってパチリしました。
植物と古い建物と新しい建物がひとつの画面におさまってしまった。おもしろいですね。

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庭園を歩いていた鳩。
お食事中だったのか、葉っぱをカサカサ踏んで歩きながら地面をついばんでいました。
花よりだんご。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル:学問・文化・芸術

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Author:ゆさ
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