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東博本館の「博物館でお花見を」に行ってきました。
毎年この時期になると、本館に春らしい作品が展示されています。

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紺紙銀字華厳経 巻第十六残巻(二月堂焼経)(8世紀)。
大方広仏華厳経(60巻)を紺の料紙に銀泥で書写したものです。
東大寺二月堂に伝来しましたが1667年2月13日の修二会で二月堂が燃えてしまい、
料紙の下部が焼損したため「二月堂焼経」と呼ばれます。
よく燃え残ったな…必死で助け出した人がいたのでしょうね。

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一字宝塔法華経断簡(太秦切)(12世紀)。
経文の一字一字を仏とみなし、宝塔の中に1字ずつ書写する形で書かれています。
京都・太秦の広隆寺に伝来したため太秦切と呼ばれます。
(以上2作品は特別展示室で中尊寺金色堂展が開催されているのでその関連展示だと思う)
(中尊寺展は2時間待ちのめちゃ混みだったので諦めました)

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永樂保全「三島写桜文茶碗」(19世紀)。
保全の最晩年の作品で、白土で茶碗の内外に桜を表現しています。

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喜多川相説「草花図屏風」(17世紀)。
春・夏・秋の6枚の草花図が屏風に仕立てられています。

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歌舞伎遊楽図屏風(17世紀)(部分)。
満開の桜が描かれているので春でしょうか、江戸時代初期の役者たちの総踊りです。
お揃いの衣装を着て、舞台に出ていく花道を歩いています。

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犬追物図屏風(17世紀)。
犬追物は武士たちが弓の技術をみがく競技で、矢で犬を狙いますが、一応、矢尻は削ってあるそうです。
季節は春で、桜の花がたくさん咲いています。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ。
 
 
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振袖 鼠縮緬地琴棋書画風景模様(19世紀)。
琴棋書画を着物に仕立てたもので、人物は描かれていません。
江戸時代には、あえて人物を描かない留守模様というデザインが流行したそうです。

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船田一琴「瓢形酒入」(1843年)と、煙管「桜蝶文彫」(19世紀)。
瓢形酒入はよく展示されてるけどキセルは初めて見る気がする。

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桜に燈籠飾簪(19世紀)(部分)。
桜の花が満開ではないところが何とも奥ゆかしいです。

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清原雪信「牡丹小禽・蓮雀図」(17世紀)。
何度か見ていて、久々の再会でした。
花の王といわれる牡丹と泥の中に咲く蓮の花の対比が美しい。

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円山応挙「桜花図」(1776年11月)。
44歳の応挙せんせいの作品です。
冬に桜の花を描くのは何か理由があったのでしょうか。咲き始めですね。

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板谷桂舟〈弘延〉他筆「草花図」(19世紀)。
円と団扇の形に切り抜いた中に春と秋の草花を描いています。
周囲の外隈が淡い青色グラデーションになっているのが涼し気。

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酒井抱一「扇面雑画」より「桜」(18~19世紀)。
このシリーズも過去に見たことがあって、その際は蕨をご紹介しましたので、今年は桜を。

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半切 白地源氏車雲模様(19世紀)。
狩衣 紺地雲龍丸模様(18世紀)。
狩衣 紺地桐角紋散模様(18世紀)。
狩衣は金春家と上杉家にそれぞれ伝来したものです。
龍や雲、桐模様などから、高貴な人物を演じる際に着用するものであることがわかります。

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袱紗 紫地鶏桜火焔太鼓模様綴織(19世紀)。
諫鼓鶏の故事に桜の花を咲かせたものですね。

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鈴木春信「三十六歌仙・在原業平朝臣」(18世紀)。
世の中にたえて桜のなかりせば~の歌が上部に書かれていて、その下を遊女と禿が歩きます。
達磨人形を抱いているので、願掛けに出かけるところかもしれません。

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川又常行「桜下婦女図」(18世紀)。
桜の木の下を歩く女性の着物の模様は紅葉。
春と秋が混在する作品です。

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振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様(18世紀)。
腰から上には春、下には秋の模様が刺繍されていて、四季を通じて着用が可能です。
上下で模様が異なる着物は、帯の幅が広くなった江戸時代中期に流行しました。

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小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様(18世紀)。
団扇、扇、傘、笠の模様を友禅染で、金や絹の意図で文字と桜の模様を作っています。
伊勢大輔の「いにしへの奈良の都の八重桜~」の歌が、カタカナで配置されています。

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梅鉢紋蒔絵伏籠(19世紀)の中にあるのは桜蒔絵阿古陀香炉(16~17世紀)。
香炉は器の表に蒔絵で桜の模様が描かれ、形が阿古陀瓜に似ていることから名前がついています。

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桜西行蒔絵硯箱(18世紀)。
蓋には満開の桜と、その下に座る西行法師。
内部には山の漁村を遠望する情景が描かれています。

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芝山細工「桜鷹文象嵌太刀架」(19世紀)。
太刀をかける台で、上部から下にかけて桜の模様が細工されています。
鷹や雀の姿もあります。

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七宝引手・釘隠(17~18世紀)。
扉や襖の取っ手や、建物の釘の頭を隠す部品です。
中世に途絶えた七宝は江戸時代に復活し、建築部材にも使われました。
こういう、なかなか展示されない機会のものを見ることができるのはうれしい。

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鍋島焼「色絵唐花文皿」(17~18世紀)。
唐花模様を五つに配し、桜の模様を作っています。
こういう、花も別の模様も楽しめる作品大好き。

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特集展示「おひなさまと日本の人形」より、18~19世紀の人形たち。
東京・仙台・大阪・京都・出雲など各地のひな人形や道具が展示されていました。

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5世大木平蔵「有職雛飾り」(1930年)。
高島屋創業者の一族である飯田家の女性、飯田京子の初節句にともない制作されたものです。
有職故実を踏まえて作られています。

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人形も小道具も精巧に作られていて見惚れてしまいます。

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伊阿弥貞高「備後御用留 掛合道中日記;京~豊後」(1781年)。
著者が備後へ旅行をした際の日記です。
備後地方の藺草で作る畳は最高級品で、幕府の御用にも使われていました。
秘匿性の高い日記のためか表紙に他見無用と書かれています。

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御褥其外雛形帳(19世紀)。
御用勤めの参考資料として伊阿弥家が記録していたものです。
実際に使われていたものか、布が貼られています。

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野口小蘋「春秋山水」(20世紀)。
春の景色と秋の景色の対比。
女性アーティストの作品が展示されている時はなるべく撮るようにしています。記録の意味も込めて。

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前田青邨「お水取」(1959年)。
東大寺二月堂の修二会の儀式を、16面の絵に描いています。
写真は3月12日に行われるお水取りの様子。

次回記事では上野公園を含む桜の写真をお届けします☆
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シン化とプライド。

新幹線のお医者さん(白)。

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名前: - [Edit] 2024-04-03 08:31

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