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ああ文化その3。

2010.11.03 22:51|文化・美術
東京国立博物館の東大寺大仏展に行ってきました!
21日までの正倉院宝物限定公開に合わせてのお出かけです~やっほーい(^▽^)☆

メインは八角燈籠~vvv久し振りに見ました。八面すべての仕事の細かさに感動です…!
でも、ここに八角燈籠があるということは、現在の大仏殿前の広場は
とても淋しくなっているということですな…奈良県の皆様、何だか、すみません。。。
思う存分堪能させていただきました。こういう会場で見ると、また感動が違いますね。

誕生釈迦仏立像には、鑑賞者の皆さんが結構、顔を近づけて見ていたので
わたしもじーーっと(^ ^)見てきました。灌仏盤の模様も細かくて綺麗でした。
(そしてこの赤ちゃんお釈迦様のポーズは、かの有名な「天上天下唯我独尊」ですかね)
蝉形の錠前の細かさに泣きそうになりました!職人技ってこのことだわ。。
西大門勅額の大きさにビビリました。人の身長よりはるかに大きいです。
これが掲げられた西大門の大きさを想像してまたビビる始末。。。
伎楽面は、肉太さの中に愛嬌が混じっていて、思わず微笑んでしまいました(^ ^)。
不空羂索観音菩薩立像光背…大きいです。美しいです。ほかに何を言えば(笑)。
もうこの展覧会の出品物は何もかもが巨大だ…古代人のエネルギー、すごすぎる。
鎌倉時代の慶派の仏師たちの仏像もいくつかありまして(運慶・快慶で有名な一門ですな)、
重源上人像と公慶上人像のリアルさに見とれてしまいました(゚□゚)。
特に細かい彫り方というわけではないのですが、
ひとつひとつのラインが太くて、力強くて、とても滑らかなのです。
たぶん、彫るときに少しでも迷いがあると、こうはいかないだろうな…。
五劫思惟阿弥陀如来坐像は、微笑ましくてこちらも笑顔になる阿弥陀様でした(笑)。
というか、以前に「熱中スタジアム」の仏像特集で紹介されていた気がしますけど…!?

正倉院宝物の展示もいっぱいありました!!
752年の大仏開眼供養会にて、大仏様に点睛したという筆と墨がありました。
平氏の南都焼き討ち後に重源さんが大仏殿を復興したときと、
大仏殿の戦い後に公慶さんが大仏殿を復興したときにも使われたとのこと。
普通の筆や墨よりもサイズが大きいです。大仏様に使う物は何でも豪奢なのですな~vvv
点睛した最初の人は聖武天皇でしょうか…。『続日本紀』にも詳しい記述はなかった気がする。
筆の持ち手の部分に「法皇使用之天平筆」と書いてありましたので、
おそらく後白河法皇は持ったのではないかと思います。

縹縷が今でも色鮮やかなのにびっくりしました!
全長は200メートルくらいで、上記の筆に結んで垂らして
参列者がそれぞれ握ることによって大仏様との縁を結んだ紐だそうですね。
あの紐に、当時の人のぬくもりとか祈りがこもっているのかも…と思うと感慨深い。。
人参の展示もありました。1300年前の植物が残っているとは…!おそるべし正倉院。
光明皇后が薬物と一緒に奉納したようですね。
称徳天皇奉納の銀壺も、その模様にペルシャ朝の影響が感じられて素敵です。
こういう物がたくさん納められている正倉院は、
やっぱりシルクロードの終着点なのだなぁ~と思う♪

沙金桂心請文に「宜」と大きく書かれているのを見たときに、
「これ丸山裕美子さんの『正倉院文書の世界』に書いてあったような」と思い出して
帰宅後に本を確認してみたら、ありました!おおぉ本物を見ましたよぉ本物をっ…!(感激)
(たまにこういう出逢いがあるので、展覧会通いってどうにもやめられない)
丸山さんは本の中で「宜」の字を書いたのは光明皇后かも、と書いていらっしゃいますけれど
わたしも今回、実物を見たらそんな気がしてきました。とても自信たっぷりの字でしたので。
桂心そのものは、奉納されて以降、だいぶ切り取られてしまっているみたいです。

気づいたら正倉院宝物の話ばかりしている…マーイプレシャース。
奈良の正倉院展が遠いので、こちらまでお出ましくださって本当に嬉しかったですよ~!
ちなみに先日の記事で来て欲しいなぁと期待した刀は、さすがに展示されていませんでした。(仕方ないよ)

文化の日に古代史のすばらしさに圧倒されてきました。行って良かった。楽しかった。
ミュージアムショップで甘茶飴を買いました。
お茶の葉が入っていて、綿飴のように爽やかな味がします。おいしいvvv

実はこの後、原宿の太田記念美術館でハンブルク浮世絵コレクション展も見てきたのですが
長くなりますのでレポは次回にしたいと思います。


満員御礼。※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その9。8はこちら
お勉強の一環で、四条河原の芝居見物に連れてきてもらった春さんです。
祐信「こら満員御礼やね。役者も気が抜けへんなぁ」
春信「………(何て優雅なんだろうと言いたいのに声が出せない)」
江戸の荒事に慣れていた春さんにとって、上方の和事はとても美しく見えたという図。
ちなみに席は、お手軽価格の土間席です。

和事は京坂で流行した歌舞伎で、柔らか味のあるはんなりした恋愛物語が中心でした。
活躍した役者は坂田藤十郎、中村富十郎、中村歌右衛門など、和事・所作事の名手です。
瀬川菊之丞はもう江戸へ下向していて、尾上菊五郎がちょうど下ろうとしている頃かな…。
華やかなりし上方歌舞伎。
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テーマ:展示会、イベントの情報
ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

こんにちは
声もなくみとれる春さんがかわいい!
そして、祐さん。
相変わらずかっこいいです。

大仏殿の灯篭は関東に旅行中なんですね。
さすがに大仏さまご本体は無理なので、灯篭だけでも関東見物を楽しんでくるとよいと思います。
奈良、近いんですけどね。なかなか行く機会が^^;
時間ができたらまた阪奈のヘアピンをぶっ飛ばして行きたいと思います(こら、安全運転しなさい)

絵がノリノリだねぇ。
髷が難しかったでしょう。
ずらに対する髷の位置とか・・ププ
だって、仕方ないよね、描きなれてないもんね。
私も一度やって見たけど、変なの。
どーも、いかんの。
髪の毛がないと。
よく描きましたよ、えらい!
それも沢山・・・

芝居小屋の雰囲気。
幕があったり、いい。
とにかく遠近感がすごい。
今回も苦労がわかる。
遣唐使シリーズで、皆を見送る仲くんの絵。
あの時も、遠近が良かった。
熟れて深みが出てる。

こんにちわ。

初めまして…になりますでしょうか。『宇藤花菱会』misia2009と申します。
何回も「すばらしいですね」とコメントを書きかけて、いや大したことも書けないのにッと送信を諦め…ということを繰り返した気がします…改めてご挨拶申し上げます。

鈴木春信は私も好きなので、企画の最初から楽しく拝見しております。とくに前回の、習作を書き散らす図の背景の書き込み具合がすばらしかったです…ぴゆう様が言いたいことをそっくり書いていらしたのでコメ諦めた…。
今回も芝居小屋の建物が…! 桟敷席まで描いてある。見物客が全部描いてある。キャラは三つ編みピアスですのにね♪ 背景がきちんと描いてあるので説得力がものすごいです。また、きれいな色合いと「はんなり」した味わいが、春信自身の作品の雰囲気を確かに匂わせていますね。三つ編みピアスなんだけどね♪(←

大仏展の詳細なレポート、とても勉強になりました。力強いのに滑らかな線は、迷いがあれば出せない、という文がとても印象的でした。それを汲み取れるゆささんの心に迷いがない、と思いました。
貪欲に勇敢に勉強していかれる姿勢と、繊細な感性の両方を備えられていて、いつどの記事を拝読しても心洗われ、また引き締まるようです。
…いきなり長文でダメですよね…語りたいことが溜まっていたようです…
こちらへもご訪問頂いていて恐縮です。これからも宜しくお付き合いください。

八角燈籠~持って行くとは

ゆささん、こんばんは。

昨日から、偶々東京に出張に行ってまして、びっくりしました。
関西に住んでいますので、東大寺、正倉院は奈良で見るのですが。。。東大寺から、上野公園まで、八角燈籠を持っていたのですね。奈良遷都1300年のためなのか、思い切った事をやりますね。

実は、掘った後が、どうなっているのかの方が気になっています。
次は、重源の大仏殿を移築しかねないな。
正倉院の宝物は展示の入れ替えがあり、いつ見に行っても面白いですよ。

では、また遊びに来ます。

Re: タイトルなし

> 水聖様

春さん、感動しています(笑)。江戸っ子は新しい物好きなのでvvv
そして、祐さんにいつも嬉しいコールありがとうございます~(≧▽≦)ノ

八角燈籠さん、堪能しました~。大仏殿の前で見るより大きく見えたのが不思議でした。。
屋根のある会場に置かれていたからでしょうか。
もし会話できるとしたら、関東の印象を聞いてみたいですね(笑)。
さすがに大仏様の東下りはないようです…無理ないか(^ ^;)。
阪奈にはヘアピンがあるのですねvvv
かっこよくぶっ飛ばす水聖さんを想像して、一人で笑ってしまいました(キモくてすいません^ ^;)。

Re: タイトルなし

> ぴゆう様

> 髷が難しかったでしょう。
はい、髷の人がいっぱいいて大変でした(笑)。
何で満員御礼の図とかにしたんだ自分…orz
描き慣れていないので何回か練習してから描きました。
しかし、ある程度描き方がわかってきたら画面が埋まってしまったという。。。(^ ^;)
いつもぴゆうさんのお言葉が励みになります。ありがとうございます☆

芝居小屋は現代のものしか見たことがないので、
当時の歌舞伎の情勢とかを考えつつ「こうかなぁ…」と思いながら描きました。

> 遣唐使シリーズで、皆を見送る仲くんの絵。
ひゃあ、覚えていてくださったのですね!
ありがとうございます!あれも遠近感が難しかったです~。

Re: こんにちわ。

> misia2009様

こちらでは初めまして~~コメントありがとうございます☆
長文、大好きです(笑)。いつでも大歓迎ですよ~(^▽^)(なんて、調子のいいことを言ってみる)

> 鈴木春信は私も好きなので、企画の最初から楽しく拝見しております。
きゃ~~~っ、春信をお好きなのですね☆
そして、シリーズも見てくださってありがとうございます!嬉しいです!!
前回の絵で何が大変だったって、ふすま絵と床の間です(汗)。
何で祐さんの家をこんな豪華にしたんだ自分…!(→下書きが楽しかったから)

和物やお芝居に通じていらっしゃるmisiaさんに、
背景についてそんな風に言っていただけると、本当に嬉しいです。
同時に身が引き締まる思いがいたします…うわぁこれからも超がんばろう!
色遣いも「きれい」だなんて感激ですぅぅ♪ありがとうございます。

> キャラは三つ編みピアスですのにね♪
あわわ、きちんと月代を剃らない人たちですみません(汗)。
わたしが「男の人+三つ編み」と「男の子+リボン」の図柄にときめいてしまっただけで(^ ^;)、
月代が苦手とかそういうわけではないです。むしろ好きです(爆)。。。

展覧会レポートも読んでくださり、ありがとうございます。
完全に自分視点で好きなことしか書いていませんが、少しでも何か感じ取っていただけたら本望です!
「迷いがあれば~」うんぬんの言葉は、わたしが言ったというよりも
慶派の人たちの像さんから「迷ってちゃ彫れないんだぜ♪」(笑)と言われた気がして
それをそのまま書いたという感じです。それくらいエネルギーに満ちた像さんたちでした。
見ることができて本当に良かったと思っています。

> こちらへもご訪問頂いていて恐縮です。
いえいえ!いつもこっそり拝見しては逃走する輩で申し訳ないです。。。
わたしこそ、misiaさんのハイレベルな内容の記事に
どうコメントしていいかわからなかったのです~~(汗)。
後日、伺わせていただきます。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたしますね!

Re: 八角燈籠~持って行くとは

> 魚屋栄吉様

こんばんは~~コメントありがとうございます☆

燈籠さん、関東までわざわざ出張してきてくださいました(笑)。
あんな大きな体での長旅はさぞ大変だったろうなぁと思います。。。
でも、お陰様で関東人のわたしたちが堪能できました。
平城京遷都1300年、すばらしいです。大きなイベントがいっぱいあってvvv

> 実は、掘った後が、どうなっているのかの方が気になっています。
そうですね!巨大な穴とか空いているのだろうか…。
大仏殿の前がしばらくがらんとしているのではと思います。大仏様もお淋しいでしょうか(^ ^;)。
正倉院展、行きたいのですが、奈良は遠いのでなかなか行けないです。
展示品の入れ替えもあるんですね。ますます想いはつのりますvvv

どうぞ、またいらしてください☆

まさに床の間

こんにちわ。コメント返しのコメント返しはどうかと思いつつ。
私が祐さんちを拝見した瞬間に「ちょ、この絵ヤバイ」と思った理由が正に床の間だったものですから。重ねて申し上げたいと思いました~
私は滑ったり転んだりしてます^^; よろしくお付き合い頂ければ幸いです。

Re: まさに床の間

> misia2009様

連続返信ありがとうございます!
床の間をヤバイと思ってくださったのですね~~感激です!(>▽<)
実は、床の間をこんなにまじめに描いたのは初めてだったのです。
難しくて敬遠していましたが、思い切ってチャレンジして良かった☆

わお、気が合うかもですねvvvわたしも日々、滑って転んで起きあがってを繰り返してます(笑)。
こちらこそどうぞよろしくです~~。
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Author:ゆさ
猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
最近は新幹線とシンカリオンも熱い
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