江戸時代中期・江戸の絵師たち。
調べているうちに楽しくなって描いた絵がたまってきたので、公開しちゃおう企画その2(笑)。
本日は、春さんや石燕先生と同じ江戸中期に活躍していた
お江戸の絵師さんたちを紹介しようと思います。
(前回の京都の絵師さんたちと同じく、彼らが連載に直接からんでくるわけではないです)
※クリックで大きくなります
木挽町狩野家6代目当主、狩野典信(かのう みちのぶ)。
江戸時代中期は京狩野だけではなく、江戸狩野にとっても大変な時期でした。
幕府の奥絵師となってから、狩野派の力強さを懸命に復活させようとした人。
口数少なく清廉な人柄だったらしいです。
ちなみに典信の祖父は周信(ちかのぶ)といって、狩野探幽の曾甥です。
その周信の弟子が、鳥山石燕です(^-^)。

西村重長(にしむら しげなが)と石川豊信(いしかわ とよのぶ)。
神田古書店経営の師匠(右)と、小伝馬町旅籠経営の弟子(左)という経営者コンビ。
重長は役者絵、美人画、浮絵、花鳥画、歴史画、風景画など、わりと何でも描きました。
豊信は実直まじめな人で、美人画を得意としました。
鈴木春信は重長の絵からも学んでいたので、豊信を意識したこともあったかもしれません。

平賀源内と宋紫石(そう しせき)。
杉田玄白を通して知り合った2人(紫石は玄白の隣の家に住んでいました)。
あの源内と仲が良い人って、どんなよ…と思ったら、こんな人がおりてきました。。。
紫石は長崎の沈南蘋に学んだ南画家で、姫路藩主酒井忠以・抱一兄弟と仲良しだったとか。
エッチングのような細い線を駆使して花鳥画を描いていました。
源内の著書『物類品隲』(物産会出品物の解説書)には紫石が写生画を寄せています。
女性の絵師さん紹介もできればやりたいな…(ノンストップ妄想)。
※クリックで大きくなります
鈴木春信の周辺事情その22。21はこちら。
根津の石燕先生の家に、ススだらけになった春さんが訪ねてきました。
石燕「春信!おまえ、大丈夫か?」
春信「うん、元気だよ。怪我もしてない。ちょっとお腹すいてるけど」
石燕「さっき聞いたぜ。大変だったな」
春信「まあねぇ。この辺は何ともなさそうじゃん」
石燕「ああ…寛永寺の鐘も2回だけだった。悪りィ、鍛冶町って知ってりゃ、すっ飛んでったんだが」
春信「い~のい~の。町中真っ黒焦げだから、危ないよ。おれもさっきまで混乱してたし。ここ来て、ちょっと落ち着いた」
石燕「どこまで燃えたんだ。長屋の連中は無事か?」
春信「深川の方まで燃えたって聞いたよ。長屋の人たちは全員、無事。源ちゃんが中橋の広小路に連れてってくれた。…でも、長屋は全焼しちゃった。悪いけど、しばらく泊めてくれない?」
石燕「構わねェよ。好きなだけ居ろ」
春信「ありがとー。前の家が片づいたら物件探しに行くけど、御救金が下りるかわかんないから、一月はご厄介になるかも」
焼け出された人々は親類や知り合いを頼るか、各地に設けられた火除地や広小路に集まりました。
幕府や町会所から炊き出しが出たり、仮の住まいが借りられたりするためです。
火事の規模によっては幕府から資金援助がありました。(この火事のときは不明ですが…)
本日は、春さんや石燕先生と同じ江戸中期に活躍していた
お江戸の絵師さんたちを紹介しようと思います。
(前回の京都の絵師さんたちと同じく、彼らが連載に直接からんでくるわけではないです)

木挽町狩野家6代目当主、狩野典信(かのう みちのぶ)。
江戸時代中期は京狩野だけではなく、江戸狩野にとっても大変な時期でした。
幕府の奥絵師となってから、狩野派の力強さを懸命に復活させようとした人。
口数少なく清廉な人柄だったらしいです。
ちなみに典信の祖父は周信(ちかのぶ)といって、狩野探幽の曾甥です。
その周信の弟子が、鳥山石燕です(^-^)。

西村重長(にしむら しげなが)と石川豊信(いしかわ とよのぶ)。
神田古書店経営の師匠(右)と、小伝馬町旅籠経営の弟子(左)という経営者コンビ。
重長は役者絵、美人画、浮絵、花鳥画、歴史画、風景画など、わりと何でも描きました。
豊信は実直まじめな人で、美人画を得意としました。
鈴木春信は重長の絵からも学んでいたので、豊信を意識したこともあったかもしれません。

平賀源内と宋紫石(そう しせき)。
杉田玄白を通して知り合った2人(紫石は玄白の隣の家に住んでいました)。
あの源内と仲が良い人って、どんなよ…と思ったら、こんな人がおりてきました。。。
紫石は長崎の沈南蘋に学んだ南画家で、姫路藩主酒井忠以・抱一兄弟と仲良しだったとか。
エッチングのような細い線を駆使して花鳥画を描いていました。
源内の著書『物類品隲』(物産会出品物の解説書)には紫石が写生画を寄せています。
女性の絵師さん紹介もできればやりたいな…(ノンストップ妄想)。

鈴木春信の周辺事情その22。21はこちら。
根津の石燕先生の家に、ススだらけになった春さんが訪ねてきました。
石燕「春信!おまえ、大丈夫か?」
春信「うん、元気だよ。怪我もしてない。ちょっとお腹すいてるけど」
石燕「さっき聞いたぜ。大変だったな」
春信「まあねぇ。この辺は何ともなさそうじゃん」
石燕「ああ…寛永寺の鐘も2回だけだった。悪りィ、鍛冶町って知ってりゃ、すっ飛んでったんだが」
春信「い~のい~の。町中真っ黒焦げだから、危ないよ。おれもさっきまで混乱してたし。ここ来て、ちょっと落ち着いた」
石燕「どこまで燃えたんだ。長屋の連中は無事か?」
春信「深川の方まで燃えたって聞いたよ。長屋の人たちは全員、無事。源ちゃんが中橋の広小路に連れてってくれた。…でも、長屋は全焼しちゃった。悪いけど、しばらく泊めてくれない?」
石燕「構わねェよ。好きなだけ居ろ」
春信「ありがとー。前の家が片づいたら物件探しに行くけど、御救金が下りるかわかんないから、一月はご厄介になるかも」
焼け出された人々は親類や知り合いを頼るか、各地に設けられた火除地や広小路に集まりました。
幕府や町会所から炊き出しが出たり、仮の住まいが借りられたりするためです。
火事の規模によっては幕府から資金援助がありました。(この火事のときは不明ですが…)
スポンサーサイト
Re: タイトルなし
- 2010/11/29(月) 23:05:33 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
わーい春さん、お久しぶりです(≧▽≦)☆
そんな慌てず、お時間のあるときに見てくださいねー。
典信さんと源内さんを、好きと言ってくださって、ありがとうございます☆
彼らを描くのは楽しいです(^ ^)。
源内さんは、今後も時々描いていきますよ~!
Re: タイトルなし
- 2010/11/29(月) 23:12:39 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
> 7777
ほんとですかーー!?(☆o☆)
スリーセブンならぬフォーセブンだなんてすごいです!感動しました。
ご報告、ありがとうございました!!
えっせっかく踏んでくださったのに、わたし何もしなくていいんでしょうか??
ええとあの、何かありましたら、後日でも結構ですので遠慮なくおっしゃってくださいね~。
(と言ってもお絵かきくらいしかできませんが ^ ^;)
そういえばツンデレーズ差し上げましたね(笑)懐かしや。
若葉さん宅にお婿入り(違)できて、うちの4人は幸せ者ですvvv
いい笑顔ですか?ありがとうございます(^ ^)。
何か、源内さんと一緒にいる人って、どこかズレてる気がするのでこうなっちゃいました(笑)。
描いていてとても楽しかった2人です☆
- 2010/11/29(月) 23:38:19 |
- URL |
- ぴゆう
- [ 編集 ]
気分が一気にハイになる。
実際、この中の幾人かは美男だった気がする。
いやそうだ、そうに違いない。
楽しきかな江戸時代。
お救い小屋なんてのがあったらしいよね。
焼けだされたら大変だよ。
今も昔もかわらない。
- 2010/11/30(火) 13:27:45 |
- URL |
- 空野海
- [ 編集 ]
江戸時代いいですよね~vv 日本史のレポートで狩野派について調べたことがあったので、拝見することができて嬉しかったです^^*
いつの時代も絵師さんや画家さんは素敵なんだということですね……死してから有名になった画家さんもいますが;
Re: タイトルなし
- 2010/11/30(火) 23:05:09 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
ありがとうございま~す☆☆
そうですねぇ、彼らはきっと美人に違いないですよねぇ(=▽=)。
何かひとつのことを究めたり、打ち込んだりしている人って、かっこいいですよね!
> お救い小屋
ありましたが、実は幕府がその小屋を造ったのは、明石屋火事のあとのことらしいです(>_<)。
何でもっと早く作らないんじゃー。
本当に、焼けだされたら大変なのは、今も昔も同じだと思います。
長屋も一朝一夕では建設されませんからね…。
Re: タイトルなし
- 2010/11/30(火) 23:13:39 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
ひええ、眼福だなんてめちゃくちゃ嬉しいですっありがとうございます~~☆
江戸時代、調べれば調べるほど面白いですvvv
空野さんの狩野派レポート!!よ、読みたいです…わたし、狩野派についてはまだまだ知らないことばっかりなので、お勉強させていただきたい~。
あの時代の人で、亡くなってから有名になったといえば真っ先に東洲斎写楽が浮かびます。
今は歌麿と並んで有名ですよね~(^ ^)。
カレンダー
プロフィール
FC2カウンター
「小倉百人一首」
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
- 2023/09 (5)
- 2023/08 (5)
- 2023/07 (5)
- 2023/06 (4)
- 2023/05 (4)
- 2023/04 (5)
- 2023/03 (4)
- 2023/02 (4)
- 2023/01 (5)
- 2022/12 (5)
- 2022/11 (4)
- 2022/10 (5)
- 2022/09 (4)
- 2022/08 (4)
- 2022/07 (6)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (4)
- 2022/04 (5)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (4)
- 2022/01 (5)
- 2021/12 (4)
- 2021/11 (4)
- 2021/10 (6)
- 2021/09 (5)
- 2021/08 (4)
- 2021/07 (6)
- 2021/06 (4)
- 2021/05 (5)
- 2021/04 (4)
- 2021/03 (5)
- 2021/02 (4)
- 2021/01 (5)
- 2020/12 (4)
- 2020/11 (4)
- 2020/10 (5)
- 2020/09 (4)
- 2020/08 (5)
- 2020/07 (5)
- 2020/06 (4)
- 2020/05 (5)
- 2020/04 (4)
- 2020/03 (8)
- 2020/02 (7)
- 2020/01 (8)
- 2019/12 (7)
- 2019/11 (8)
- 2019/10 (7)
- 2019/09 (7)
- 2019/08 (7)
- 2019/07 (8)
- 2019/06 (8)
- 2019/05 (7)
- 2019/04 (6)
- 2019/03 (7)
- 2019/02 (6)
- 2019/01 (7)
- 2018/12 (7)
- 2018/11 (7)
- 2018/10 (8)
- 2018/09 (7)
- 2018/08 (8)
- 2018/07 (7)
- 2018/06 (7)
- 2018/05 (7)
- 2018/04 (8)
- 2018/03 (7)
- 2018/02 (7)
- 2018/01 (8)
- 2017/12 (7)
- 2017/11 (8)
- 2017/10 (7)
- 2017/09 (7)
- 2017/08 (7)
- 2017/07 (6)
- 2017/06 (7)
- 2017/05 (8)
- 2017/04 (7)
- 2017/03 (8)
- 2017/02 (7)
- 2017/01 (8)
- 2016/12 (8)
- 2016/11 (7)
- 2016/10 (8)
- 2016/09 (7)
- 2016/08 (7)
- 2016/07 (8)
- 2016/06 (7)
- 2016/05 (8)
- 2016/04 (7)
- 2016/03 (8)
- 2016/02 (7)
- 2016/01 (8)
- 2015/12 (7)
- 2015/11 (8)
- 2015/10 (7)
- 2015/09 (7)
- 2015/08 (8)
- 2015/07 (7)
- 2015/06 (8)
- 2015/05 (7)
- 2015/04 (7)
- 2015/03 (8)
- 2015/02 (7)
- 2015/01 (8)
- 2014/12 (8)
- 2014/11 (7)
- 2014/10 (8)
- 2014/09 (7)
- 2014/08 (8)
- 2014/07 (8)
- 2014/06 (8)
- 2014/05 (7)
- 2014/04 (8)
- 2014/03 (8)
- 2014/02 (7)
- 2014/01 (8)
- 2013/12 (9)
- 2013/11 (7)
- 2013/10 (7)
- 2013/09 (8)
- 2013/08 (7)
- 2013/07 (9)
- 2013/06 (10)
- 2013/05 (11)
- 2013/04 (10)
- 2013/03 (10)
- 2013/02 (8)
- 2013/01 (11)
- 2012/12 (10)
- 2012/11 (10)
- 2012/10 (10)
- 2012/09 (10)
- 2012/08 (10)
- 2012/07 (14)
- 2012/06 (15)
- 2012/05 (15)
- 2012/04 (15)
- 2012/03 (15)
- 2012/02 (15)
- 2012/01 (15)
- 2011/12 (14)
- 2011/11 (14)
- 2011/10 (15)
- 2011/09 (15)
- 2011/08 (15)
- 2011/07 (15)
- 2011/06 (15)
- 2011/05 (16)
- 2011/04 (16)
- 2011/03 (15)
- 2011/02 (15)
- 2011/01 (16)
- 2010/12 (16)
- 2010/11 (18)
- 2010/10 (17)
- 2010/09 (18)
- 2010/08 (18)
- 2010/07 (19)
- 2010/06 (18)
- 2010/05 (20)
- 2010/04 (18)
- 2010/03 (16)
- 2010/02 (17)
- 2010/01 (17)
- 2009/12 (16)
- 2009/11 (16)
- 2009/10 (17)
- 2009/09 (16)
- 2009/08 (17)
- 2009/07 (5)
リンク
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム
QRコード
