アート&ハート。
先月までの『盆栽春秋』に載っていた小林東雲氏のインタビュー記事を読んでいて、
東雲氏のたたずまいや語り口が、どうも誰かに似ているなぁと思っていたのですが
「ああ、小林忠氏に似ているんだ」と今更のように思い至りました。
片や水墨画家・片や江戸絵画研究者でお立場はまったく異なる人たちなのですけれど、
おふたりとも口調がとても落ち着いていて、ことばが簡素で的確で鋭くて
先人の作品をめちゃくちゃリスペクトしていて、でも眼差しはあくまで理知的。
何より作品との向き合い方、距離の取り方が「近づきすぎず、遠すぎず」って感じで
絶妙だなぁと思います。愛をビシバシに感じる。
ああいう風に作品鑑賞できるようになりたいお。
東雲氏の作品で好きなのは「牧牛図」。牛と童子が描かれた絵です~。
(森鴎外が水墨画を描くときによくモチーフにしていた題材だ)
牛飼いの子と牛がすごくやさしい目でお互いを見つめているの。和みます(*´∀`*)☆
あと龍の逆鱗の絵と、小野道風&カエルの絵…。
忠氏の著書では、千葉市美術館が春信展をやったときの美術館ニュースの挨拶文が好き。
春信への愛がものすごく伝わってきます。
この人は何を書いても日本美術への愛に満ち溢れた文章になるから
読んでいて幸せな気持ちになれると思う。
本日のお絵かき↓
※クリックで大きくなります
バルバラ。
塔の上にいる人です。塔の上のラプンツェルではありません(笑)。でも髪は結構長いらしい。
ヤン・ファン・エイクの『聖女バルバラ』がめちゃくちゃ美しくて好きです。
筆のやさしいタッチとか、習作みたいな衣服とか、ガウディも真っ青な背景の塔の描き込みとか見てると
何でもいいから猛烈にガサガサ描きまくりたくなります。絵魂がたぎる。
聖人シリーズもだいぶたまってきたので、次回でおしまいにします~。
最後に誰描こう。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
東雲氏のたたずまいや語り口が、どうも誰かに似ているなぁと思っていたのですが
「ああ、小林忠氏に似ているんだ」と今更のように思い至りました。
片や水墨画家・片や江戸絵画研究者でお立場はまったく異なる人たちなのですけれど、
おふたりとも口調がとても落ち着いていて、ことばが簡素で的確で鋭くて
先人の作品をめちゃくちゃリスペクトしていて、でも眼差しはあくまで理知的。
何より作品との向き合い方、距離の取り方が「近づきすぎず、遠すぎず」って感じで
絶妙だなぁと思います。愛をビシバシに感じる。
ああいう風に作品鑑賞できるようになりたいお。
東雲氏の作品で好きなのは「牧牛図」。牛と童子が描かれた絵です~。
(森鴎外が水墨画を描くときによくモチーフにしていた題材だ)
牛飼いの子と牛がすごくやさしい目でお互いを見つめているの。和みます(*´∀`*)☆
あと龍の逆鱗の絵と、小野道風&カエルの絵…。
忠氏の著書では、千葉市美術館が春信展をやったときの美術館ニュースの挨拶文が好き。
春信への愛がものすごく伝わってきます。
この人は何を書いても日本美術への愛に満ち溢れた文章になるから
読んでいて幸せな気持ちになれると思う。
本日のお絵かき↓

バルバラ。
塔の上にいる人です。塔の上のラプンツェルではありません(笑)。でも髪は結構長いらしい。
ヤン・ファン・エイクの『聖女バルバラ』がめちゃくちゃ美しくて好きです。
筆のやさしいタッチとか、習作みたいな衣服とか、ガウディも真っ青な背景の塔の描き込みとか見てると
何でもいいから猛烈にガサガサ描きまくりたくなります。絵魂がたぎる。
聖人シリーズもだいぶたまってきたので、次回でおしまいにします~。
最後に誰描こう。
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愛惜
ゆささん、こんにちは^^
日本人は総じて昔から童が好きですよね。僕は童が遊んでいる
横で、翁が微笑んでいる水墨画(誰の作品だったか?)がとても
好きです。成熟した世界を象徴しているように感じてしまうから
かも知れませんが。
ほんもののアートは、人生を変えてしまうものなのかも?
小林忠氏の文章は、愛惜を感じます。白はときに赤より妖艶な
印象を放ちますものね。真っ白な肌のように。絵師・春信の特徴は
あの針金のような線描が生み出す特異な空間への緊張感にも
あると思いますが、どこか狐のような妖しさも感じます。自然界
よりも、人間存在そのものに惹かれた絵師なんでしょうね。
白い空間や余白を活かして若き僕を唸らせた絵師は、川越の
小村雪岱でした。歌舞伎の背景もしていました。都会でなければ
生まれない文化がありますね^^
日本人は総じて昔から童が好きですよね。僕は童が遊んでいる
横で、翁が微笑んでいる水墨画(誰の作品だったか?)がとても
好きです。成熟した世界を象徴しているように感じてしまうから
かも知れませんが。
ほんもののアートは、人生を変えてしまうものなのかも?
小林忠氏の文章は、愛惜を感じます。白はときに赤より妖艶な
印象を放ちますものね。真っ白な肌のように。絵師・春信の特徴は
あの針金のような線描が生み出す特異な空間への緊張感にも
あると思いますが、どこか狐のような妖しさも感じます。自然界
よりも、人間存在そのものに惹かれた絵師なんでしょうね。
白い空間や余白を活かして若き僕を唸らせた絵師は、川越の
小村雪岱でした。歌舞伎の背景もしていました。都会でなければ
生まれない文化がありますね^^
Re: 愛惜
- 2011/11/28(月) 00:50:15 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
あ、わたしも子どもと老人の絵は好きです(・▽・)。
若者と老人とか、なんかそういう、対になるモチーフって絵になるなぁと思いますね。
小林忠先生の文章って、もう春信を愛して愛しまくっているっていうのが
すごく伝わってきますよね。
かく言うわたしも、春信の絵を見るたびに「ああわたしこの人好きだなぁ~」と思ってしまいます(*´w`*)。
彼には、どう表現したらいいかわからない魅力があると思うのです。
はなさかさんがおっしゃるような緊張感のせいかもしれないし、魅力的なあやしさのせいかもしれない。
> 小村雪岱
ひゃ~~彼をご存知でしたか!
春信みたいにほっそりした女性をよく描いていたあの人ですよね!!
確かに空間の使い方が超うまいと思います~。あんなのどうやったら描けるのだ。
絵の世界観がちょっと不可思議なのは、
仲良しだったという泉鏡花の影響も少し受けているのかな…とか、思ったりしてます。
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