2012.02/25 [Sat]
わたしたちの後に花が咲くように。
「あしたもたべたい。」のエッカ様と相互リンクさせていただきました☆
紹介はこちらです。どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします(*^w^*)
新宿文化センターでミュージカル「アテルイ 北の燿星」を観てきました。
いやーストーリー性あり歌ありダンスあり和太鼓ありですっげー興奮しました!
あー楽しかった。
わらび座はいつも感性にずどーんと訴えかけてくる舞台づくりをしますけれども
今回は今までのわらび座の舞台と比べても、役者さんたちの演技がだいぶ強めな気がしました。
原作が高橋克彦氏だし、会場も広かったからそうしないと埋もれちゃうからかな…。
というか、いざ見始めたらもう、そんなの全然気にならないくらいに集中して没頭してしまった。
音響も良くて最高な環境だったし。
わらび座といえば役者さんたち全員による華やかな踊りが見物のひとつだったりしますけれども、
「銀河鉄道の夜」とか「菜の花の沖」のときはストーリーの内容が内容だったためか
そんなに踊りはなかったように思うのですが、
(「銀河鉄道の夜」のケンタウルス祭でちょこっとあったくらいかな)
今回は剣舞もさることながら随所にダンスや踊りがみられて
あーわらび座が通常運転だーって思えて何だかホッとしました。
色々見応えはあったのですが、大和とエミシの戦いの様子を
殺陣ではなく群舞で表現するところにわらび座の真骨頂を見たような気がします。
蕨手刀をスパッと抜いて、歌って踊って太鼓たたいて、照明も真っ赤で迫力ありました(*´▽`*)。
きゃー蕨手刀!蕨手刀かっこいい!!アシタカさまあああああ!!←蕨手刀好き
(映画『ウエスト・サイド物語』のジェット団とシャーク団のバトルを一瞬だけ思い出した。
あれも主にダンス中心の表現だったよね)
冒頭は語り部の語りと、舞台の両脇に並んだ和太鼓の音から始まりまして、
幕が上がると逆光の中にエミシたちがずらりと並んで
日高見を讃える歌を歌い始めます。じーんときた。
他にも何度か、劇中でアテルイと仲間たちが一緒に歌う歌が情感こもってて良かったなぁ。
出陣の歌とか、タキナと佳奈の重唱とか(超美声!!)、佳奈とアテルイの歌とか、
「『エミシ』とは『母の愛のような大河の詩』を意味する」という内容のとか。
あと、アテルイたちがお忍びで都に向かうというシーンがあったのですが
舞台の下手側の通路から舞台に上がる階段付近に役者さんたちが降りてくるお芝居でした!
うああああああ…!!(ごろごろごろ)
なんで上手側のチケット取っちゃったかなわたし。
アテルイはもう、絵に描いたような武人というかひたすら熱い男でした。
「自分は真っすぐに飛ぶ矢のような男」ってセリフもあったし。
愚直な青年から、戦いを経て壮年になっていくわけですが
次第に戦って相手を追い返すだけじゃダメだと悟って最後には都に行く決意をする過程を
戎本みろさんが丁寧に演じていらっしゃいました。
(20年以上の戦いで次第に押されて、胆沢城も建てられて、これ以上侵されるよりは
都と協調することを選択したのではという説が
新野直吉氏の『田村麻呂と阿弖流為』に載っていたっけ)
そんな彼の隣に常にいるモレがね!これがまた高潔感あふれるイケメンでですね!!(もちつけ)
最初は「おれはリーダーには向かん」とか言っていたくせに
いざ引き受けたらきちんと作戦をたててアテルイを支えていて、
最後まで行動を共にするモレの漢っぷりたまらん。
アテルイとお互いに兄弟と呼び合うのもはわわわわってなった←義兄弟好き
都の人たちは田村麻呂と朝廷の人たちしか出ませんでしたね~。
朝廷の人たちの衣装、当時の風俗に照らし合わせるとあれっと思う感じではあったのですが
田村麻呂の風俗がきちんと考証されていたことに感動してなんかどうでもよくなった。。
幞頭かぶって直刃刀持って、全然使えなさそうな鎧つけて!
きゃーばっちりじゃないの☆
岩手山が噴火したときに田村麻呂が九字をきるシーンはちょっとびっくりしましたけど(笑)。
(あ、噴火の様子はたくさんの和太鼓の音で表現されていました。
全身にばんばん響いてきてほんとド迫力…)
アテルイと田村麻呂が少年時代に仲良しだったことは、劇場でもらったチラシで知っていましたが
劇中では想像以上に親密な関係であわあわしました。
昔は「やまとのわらべー」「えみしのわらべー」って呼び合いながら
名前も聞かずに遊んでいた少年たちがゆくゆく敵同士になっていくとか、
うっかり同じ人を好きになってみたりとか、そのへんものすごく
ベタだなぁと思いつつも2424してしまいました。
(佳奈と田村麻呂のやりとりが「他に好きな奴がいるのか!」「いたらどうするんですか」
「諦める!」とか、何かすごく潔かったりするし)
田村麻呂は田村麻呂の仕事があって東に戦争しに来ているわけですけど、
少年時代の思い出とか、アテルイと2人きりで話しちゃったりとか
後半すでに全然仕事じゃなくなってきているのが微笑ましかったです。
アテルイとモレの助命を訴えたけど通らなくて、せめて逃がそうと2人の縄を刀で切るシーンと
(このときアテルイたちが入っていた箱型の牢がなんかシュールだった)
2人の墓石にすがりついて泣くシーンで全わたしが泣いた。
やばいどんだけ田村麻呂好きなんだろうわたし。
これが清水寺の石碑につながっていくんだな…そこまで描いてくれたわらび座に感謝。
あと、原作本を読んでいなかったので、このお話に天鈴が出ていることをまったく知らなかったので
登場人物たちが語り部を天鈴様と呼ぶのを聞いたとき、
「てんれい…天れい…え、ちょ、天鈴、えええええええ」ってなって
その前後のセリフ全然聞いてませんでした。。。
天鈴ってば、同じ高橋克彦氏の『風の陣』で牡鹿嶋足の相棒として登場した
あの切れ者にして激情家のエミシの青年ではないですか。
うおおおこんなに貫禄出ちゃってまったくもう…これはもはや老賢者!!
完全に子の成長を喜ぶ親のような気持ちで見ていました。
あああ語り部ができるまでに成長したのね天鈴…大きくなったわね…。
(ちなみにこの天鈴を演じた安達和平さんは数年前にアテルイを演じていた方だそうな。
だからか、戎本さんを見守るまなざしが心持ちやさしくて良かったです)
本日のお絵かき↓
※クリックで大きくなります
アテルイとモレ。ハチマキ男子萌える。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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新宿文化センターでミュージカル「アテルイ 北の燿星」を観てきました。
いやーストーリー性あり歌ありダンスあり和太鼓ありですっげー興奮しました!
あー楽しかった。
わらび座はいつも感性にずどーんと訴えかけてくる舞台づくりをしますけれども
今回は今までのわらび座の舞台と比べても、役者さんたちの演技がだいぶ強めな気がしました。
原作が高橋克彦氏だし、会場も広かったからそうしないと埋もれちゃうからかな…。
というか、いざ見始めたらもう、そんなの全然気にならないくらいに集中して没頭してしまった。
音響も良くて最高な環境だったし。
わらび座といえば役者さんたち全員による華やかな踊りが見物のひとつだったりしますけれども、
「銀河鉄道の夜」とか「菜の花の沖」のときはストーリーの内容が内容だったためか
そんなに踊りはなかったように思うのですが、
(「銀河鉄道の夜」のケンタウルス祭でちょこっとあったくらいかな)
今回は剣舞もさることながら随所にダンスや踊りがみられて
あーわらび座が通常運転だーって思えて何だかホッとしました。
色々見応えはあったのですが、大和とエミシの戦いの様子を
殺陣ではなく群舞で表現するところにわらび座の真骨頂を見たような気がします。
蕨手刀をスパッと抜いて、歌って踊って太鼓たたいて、照明も真っ赤で迫力ありました(*´▽`*)。
きゃー蕨手刀!蕨手刀かっこいい!!アシタカさまあああああ!!←蕨手刀好き
(映画『ウエスト・サイド物語』のジェット団とシャーク団のバトルを一瞬だけ思い出した。
あれも主にダンス中心の表現だったよね)
冒頭は語り部の語りと、舞台の両脇に並んだ和太鼓の音から始まりまして、
幕が上がると逆光の中にエミシたちがずらりと並んで
日高見を讃える歌を歌い始めます。じーんときた。
他にも何度か、劇中でアテルイと仲間たちが一緒に歌う歌が情感こもってて良かったなぁ。
出陣の歌とか、タキナと佳奈の重唱とか(超美声!!)、佳奈とアテルイの歌とか、
「『エミシ』とは『母の愛のような大河の詩』を意味する」という内容のとか。
あと、アテルイたちがお忍びで都に向かうというシーンがあったのですが
舞台の下手側の通路から舞台に上がる階段付近に役者さんたちが降りてくるお芝居でした!
うああああああ…!!(ごろごろごろ)
なんで上手側のチケット取っちゃったかなわたし。
アテルイはもう、絵に描いたような武人というかひたすら熱い男でした。
「自分は真っすぐに飛ぶ矢のような男」ってセリフもあったし。
愚直な青年から、戦いを経て壮年になっていくわけですが
次第に戦って相手を追い返すだけじゃダメだと悟って最後には都に行く決意をする過程を
戎本みろさんが丁寧に演じていらっしゃいました。
(20年以上の戦いで次第に押されて、胆沢城も建てられて、これ以上侵されるよりは
都と協調することを選択したのではという説が
新野直吉氏の『田村麻呂と阿弖流為』に載っていたっけ)
そんな彼の隣に常にいるモレがね!これがまた高潔感あふれるイケメンでですね!!(もちつけ)
最初は「おれはリーダーには向かん」とか言っていたくせに
いざ引き受けたらきちんと作戦をたててアテルイを支えていて、
最後まで行動を共にするモレの漢っぷりたまらん。
アテルイとお互いに兄弟と呼び合うのもはわわわわってなった←義兄弟好き
都の人たちは田村麻呂と朝廷の人たちしか出ませんでしたね~。
朝廷の人たちの衣装、当時の風俗に照らし合わせるとあれっと思う感じではあったのですが
田村麻呂の風俗がきちんと考証されていたことに感動してなんかどうでもよくなった。。
幞頭かぶって直刃刀持って、全然使えなさそうな鎧つけて!
きゃーばっちりじゃないの☆
岩手山が噴火したときに田村麻呂が九字をきるシーンはちょっとびっくりしましたけど(笑)。
(あ、噴火の様子はたくさんの和太鼓の音で表現されていました。
全身にばんばん響いてきてほんとド迫力…)
アテルイと田村麻呂が少年時代に仲良しだったことは、劇場でもらったチラシで知っていましたが
劇中では想像以上に親密な関係であわあわしました。
昔は「やまとのわらべー」「えみしのわらべー」って呼び合いながら
名前も聞かずに遊んでいた少年たちがゆくゆく敵同士になっていくとか、
うっかり同じ人を好きになってみたりとか、そのへんものすごく
ベタだなぁと思いつつも2424してしまいました。
(佳奈と田村麻呂のやりとりが「他に好きな奴がいるのか!」「いたらどうするんですか」
「諦める!」とか、何かすごく潔かったりするし)
田村麻呂は田村麻呂の仕事があって東に戦争しに来ているわけですけど、
少年時代の思い出とか、アテルイと2人きりで話しちゃったりとか
後半すでに全然仕事じゃなくなってきているのが微笑ましかったです。
アテルイとモレの助命を訴えたけど通らなくて、せめて逃がそうと2人の縄を刀で切るシーンと
(このときアテルイたちが入っていた箱型の牢がなんかシュールだった)
2人の墓石にすがりついて泣くシーンで全わたしが泣いた。
やばいどんだけ田村麻呂好きなんだろうわたし。
これが清水寺の石碑につながっていくんだな…そこまで描いてくれたわらび座に感謝。
あと、原作本を読んでいなかったので、このお話に天鈴が出ていることをまったく知らなかったので
登場人物たちが語り部を天鈴様と呼ぶのを聞いたとき、
「てんれい…天れい…え、ちょ、天鈴、えええええええ」ってなって
その前後のセリフ全然聞いてませんでした。。。
天鈴ってば、同じ高橋克彦氏の『風の陣』で牡鹿嶋足の相棒として登場した
あの切れ者にして激情家のエミシの青年ではないですか。
うおおおこんなに貫禄出ちゃってまったくもう…これはもはや老賢者!!
完全に子の成長を喜ぶ親のような気持ちで見ていました。
あああ語り部ができるまでに成長したのね天鈴…大きくなったわね…。
(ちなみにこの天鈴を演じた安達和平さんは数年前にアテルイを演じていた方だそうな。
だからか、戎本さんを見守るまなざしが心持ちやさしくて良かったです)
本日のお絵かき↓

アテルイとモレ。ハチマキ男子萌える。
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わらび座観劇ありがとうございます☆(←別に関係者でもないけれど、同郷意識で^^;)
東北人の視点で物語を解釈する劇団なので、すこしあくが強いところがあったりすることもありますが、好意的に受け取ってもらえたみたいで、めちゃくちゃうれしいです!はにゃ~ん(≧∇≦)キャー♪
私が見たのは、うーん、6年くらい前でしたか。戎本みろさんではなかった気がするので、安達和平さんだった気がします。彼は当時わらび座トップ(あそこはトップ制ではないけれど私の中では棟方志功以来の一押し役者だったのです^^;)で、きゃー!となった記憶があるのですが、ううう、なんにせよなぜか手元にわらび座関係のパンフが残ってなくて、確認が取れません。見つけたら連絡ください(←失踪届
記憶は断片的ですが、オープニングのホリゾント青前明かり無しのシルエットに屈強な蝦夷一族ががあんと並んで、高らかに力強く歌い上げたオーバーチュアにのっけから涙を流した記憶があります。和太鼓がね、効くんですよね!中央官僚がまろまろしてたり、田村麻呂と阿弖流為が心を通わせて、部族が滅ばないための苦渋も決断で自分の身を差し出したり(なぜか一番印象に残っているのは、主人公なはずの阿弖流為が小さな籠?牢屋?見たいのに乗せられて、まろまろみたいのに見世物にされている図なんです)、はわわわわ~><ってなったことを覚えています。
天鈴さん、そんなつながりがあったのですね!
よおし、私も高橋克彦先生の作品、読んでみるぞっ!今度ぜひぜひその辺のお話も聞かせてくださいね☆
そして菜の花の沖ガタッ(←再び。
小学校6年生の時に、地元公演で見たのが、私の演劇スキー人生の始まりでした。
大将ウラー!!