ほんの少し前の人たち。
本日のお絵かき↓
※クリックで大きくなります
確か半年くらい前に描いたもの。
原稿は友人にあげてしまったのですが、PC内のデータを整理していたら出てきたので
せっかくなので掲載。
100年くらい前に実際に生きていた女の人たちの中から個人的に気になっている人を
筆の向くまま描いたんだったかな…。
この時代の女の人たちの服装って文字通り和洋折衷というか、
その前の時代にも現代にもない独特のオシャレさがあるなぁと思います。
江戸時代の粋と当時のモダンをフュージョンさせたような、
きっちり和服を着こなしているんだけど西洋のしっとり感があるというか、
洋服を着ていたとしてもかもし出す雰囲気は和っぽいというか、
いい具合に混ぜ混ぜな感じ(^ ^)。
和すぎることも洋すぎることもなく、ちょうどバランス良く見えるファッションなのかなぁ。
少し前に荻野吟子記念館で、歴史の教科書などにも載っている荻野吟子の写真を見たのですが
彼女が写真の中で着ている青いドレスとかすごく好きだ。
彼女たちの書くものを読んでいるともう目から鱗というか、秀逸な表現がたくさんあって
「いいなーこんな格調高い文章とか書いてみたいよ」って無謀にも思ったりします。
(いや、思うだけですけれども ^ ^;)
樋口一葉は言葉をとても大切にしているし、石井筆子や上村松園の書くものは上品でわかりやすいし。
何というか、きちんと経験を積んで、言葉をよく知っている人が書いたということが
文章のあっちこっちからビシバシに伝わってくるのですな。
若松賤子がLittle Lord Fauntleroyを「小公子」と翻訳したのは
見事すぎるくらい見事と言わざるを得ないと思うわけだ。
あと何気に行動力もあったと思う…。
松島彜が「おうま」の歌をああいう曲調にしたのは
当時の教育のために歌を使いたくなかったという気持ちもあるのだろうけど、
彼女はもともと子どもたちやおかあさんたちのために作曲する人だったから
いつものように自分の仕事をしたら、結果的には当時の教育への協力をつっぱねた形に
なったのではないかなぁとも思ったりします。
文部省側から見れば決していい対応ではなかったかもしれませんが
彼女の立場を考えても、そんなにおとがめが来るような立場でもなかったろうし
「子どもたちにリズム感を教える教材としてこの歌を作った」っていう教育目的もあるわけだから
別に非難されることでもないしなぁ。
そういう「遠回しにお断りした」人がいる一方、
「目標を遂げるためなら何でもした」人もいるわけでして。
津田梅子が学校を開くために資金集めに走り回ったのはよく知られていることですけども。
アメリカの人たちの理解を得るために
聞いて聞いて日本の女性たちはこんなにかわいそうなのよっていうスピーチをしたとか
日本の人たちの理解を得るために逆のことをしたとか、確かそんなような話がありますが
逆にそうすることによってお金が集まったのも事実で、
もしその事実を当時の人たちが知ったらどんな感想を持ったのだろうか。
(あ、でも彼女の周囲にいた人たちは知っていただろうけど)
同時に、資金集めってやっぱり本当に大変なことだ…とひしひしと思い知らされたりします。
それに、当時の女性たちの未来を見据えなければならない彼女の立場としては
そういう手段を取らざるを得ないことをわかっていてやっていたのかもしれなくて、
しかも今となっては賢明な判断となっているのも事実なわけで、何ともかんとも。
100年前は女性史の中でも特に暗黒面が強調されやすい時代ですけど、
そして実際にそういう面もたくさんあったりするからそれは決して忘れてはならないのだけれど、
そこばかりを見てあの時代の人たちをかわいそうな人たちだとカテゴライズするのも
何だかなぁ…という思いもあったりします。
それは現代からの視点でしかないわけで。
「こういう時代があり、こういう人たちが、こういう考えを持って、こういう風に行動したのだ」というのを
歴史の中から見つけていく方が、わたしにとってはリアリティがありますね。
それは別に、100年前の時代に限って言えることでもないのですけども。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*

確か半年くらい前に描いたもの。
原稿は友人にあげてしまったのですが、PC内のデータを整理していたら出てきたので
せっかくなので掲載。
100年くらい前に実際に生きていた女の人たちの中から個人的に気になっている人を
筆の向くまま描いたんだったかな…。
この時代の女の人たちの服装って文字通り和洋折衷というか、
その前の時代にも現代にもない独特のオシャレさがあるなぁと思います。
江戸時代の粋と当時のモダンをフュージョンさせたような、
きっちり和服を着こなしているんだけど西洋のしっとり感があるというか、
洋服を着ていたとしてもかもし出す雰囲気は和っぽいというか、
いい具合に混ぜ混ぜな感じ(^ ^)。
和すぎることも洋すぎることもなく、ちょうどバランス良く見えるファッションなのかなぁ。
少し前に荻野吟子記念館で、歴史の教科書などにも載っている荻野吟子の写真を見たのですが
彼女が写真の中で着ている青いドレスとかすごく好きだ。
彼女たちの書くものを読んでいるともう目から鱗というか、秀逸な表現がたくさんあって
「いいなーこんな格調高い文章とか書いてみたいよ」って無謀にも思ったりします。
(いや、思うだけですけれども ^ ^;)
樋口一葉は言葉をとても大切にしているし、石井筆子や上村松園の書くものは上品でわかりやすいし。
何というか、きちんと経験を積んで、言葉をよく知っている人が書いたということが
文章のあっちこっちからビシバシに伝わってくるのですな。
若松賤子がLittle Lord Fauntleroyを「小公子」と翻訳したのは
見事すぎるくらい見事と言わざるを得ないと思うわけだ。
あと何気に行動力もあったと思う…。
松島彜が「おうま」の歌をああいう曲調にしたのは
当時の教育のために歌を使いたくなかったという気持ちもあるのだろうけど、
彼女はもともと子どもたちやおかあさんたちのために作曲する人だったから
いつものように自分の仕事をしたら、結果的には当時の教育への協力をつっぱねた形に
なったのではないかなぁとも思ったりします。
文部省側から見れば決していい対応ではなかったかもしれませんが
彼女の立場を考えても、そんなにおとがめが来るような立場でもなかったろうし
「子どもたちにリズム感を教える教材としてこの歌を作った」っていう教育目的もあるわけだから
別に非難されることでもないしなぁ。
そういう「遠回しにお断りした」人がいる一方、
「目標を遂げるためなら何でもした」人もいるわけでして。
津田梅子が学校を開くために資金集めに走り回ったのはよく知られていることですけども。
アメリカの人たちの理解を得るために
聞いて聞いて日本の女性たちはこんなにかわいそうなのよっていうスピーチをしたとか
日本の人たちの理解を得るために逆のことをしたとか、確かそんなような話がありますが
逆にそうすることによってお金が集まったのも事実で、
もしその事実を当時の人たちが知ったらどんな感想を持ったのだろうか。
(あ、でも彼女の周囲にいた人たちは知っていただろうけど)
同時に、資金集めってやっぱり本当に大変なことだ…とひしひしと思い知らされたりします。
それに、当時の女性たちの未来を見据えなければならない彼女の立場としては
そういう手段を取らざるを得ないことをわかっていてやっていたのかもしれなくて、
しかも今となっては賢明な判断となっているのも事実なわけで、何ともかんとも。
100年前は女性史の中でも特に暗黒面が強調されやすい時代ですけど、
そして実際にそういう面もたくさんあったりするからそれは決して忘れてはならないのだけれど、
そこばかりを見てあの時代の人たちをかわいそうな人たちだとカテゴライズするのも
何だかなぁ…という思いもあったりします。
それは現代からの視点でしかないわけで。
「こういう時代があり、こういう人たちが、こういう考えを持って、こういう風に行動したのだ」というのを
歴史の中から見つけていく方が、わたしにとってはリアリティがありますね。
それは別に、100年前の時代に限って言えることでもないのですけども。
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