見るもの映すもの。
ブログを始めてからカラーイラストを描く機会が増えましたけれども、
色指定をするときに決まって「どうしたもんかなぁ」と思うのが
キャラクターの目の色だったりします。
見方によってはその人の核とも言える色になるのではないかなぁという考えが勝手にあるので、
目の色を決めるときはだいたい作業を中断して一考してから決めるようにしています。
ビジュアルのイメージからパッと塗ってしまうときもあるけれど。
わたしが好んで描く人たちはだいたい日本に生まれて住んでいることが多いので
本来なら茶色で塗るのがいいのかなと思って以前はそうしていたんですが、
最近は、せっかくカラーで描いているのにそれも何だかなぁという思いもムクリと湧いてきたので
すっかり自由な色で塗るようになりました。
あと「昔々だったら渡来系の人の血が目の色に出ることだってあるかもしれないじゃん!」と
開き直ってるところもあるからかもしれない。
とか何とか言いつつ遣唐使たちは全員茶色で塗ってしまったのですけども。。
たいていの場合は、絵的に色がまとまるため、
そのキャラの服の色と同系色にしていることが多いかな…。
たとえば今描いている歌人たちはほとんど、官服の色より少し薄めの色をつけています。
貫之は赤い官服なので桃色、躬恒は緑なので黄緑、忠岑は橙なのでオレンジ、みたいな。
同系色による薄い色と濃い色の取り合わせはわりと好きだったりします。
あれだ!平安時代だからかさねの色目のイメージがあったんだきっと。←今考えた設定
絵師たちも着物の色と同じ色を目に塗っていましたね~。
春信は青で源内は緑だった。
江漢は橙の目ですが、あれは赤紫色の着物にちょっとアクセントが欲しかったので
そうしたように記憶しています。
石燕と祐信が紫色目なのは、何となく彼らの目は色指定をする前から紫色に見えていたからでした。
理由は単に、「紫色の目=思慮深くてミステリアス」という固定観念がわたしの中にあるせいです。
石燕は妖怪と交流するところから、祐信は春信の師匠というところから
何となく紫色をイメージしたような覚えがあります。
大江山の鬼たちには全員、無条件で金色をつけていますが
これも「猫のような、猛禽のような」というイメージが先行してそうなりました。
彼らが何かをキッと見据えるときのそれは「鷹のよう」と形容したくなる雰囲気なのではないかな、
みたいな想像が何となくありまして。
でも鬼たちの目は別に「きれい」とかいう雰囲気じゃないと思う…。
よく漫画などで主人公が、退役寸前のベテラン軍人とか老賢者とかに
「いい目をしているな」と言われることがあるけど、そんな類の目ではあるかもしれない。
まとめると、「絵のバランス」「お国柄」「この人はこんな色っぽいイメージ」
「服の色とは違う色がどこかに欲しい」「色に人格を込めたい」
とか、そんなようなことを思慮に入れつつケースバイケースで決めている、というのが
今のわたしのやり方のようです。
※クリックで大きくなります
前々回記事からさらに続いております…紀貫之の宿直はつらいよシリーズ←
のんびり碁を打っていた貫之と躬恒のところへ、ひょっこり忠岑がやって来ました。
忠岑「よっ、おふたりさん」
貫之「げ」
躬恒「あっれぇ、どーしたの」
忠岑「妻とケンカしちまってさー。帰るの気まずいから、泊めて」
貫之「仕事中。むり」
忠岑「えー、つめてーな、即答かよ」
セリフの割にはあんまりこたえてない忠岑。。
そしてこんな夜更けまでどこをうろついていたのという些細な疑問は胸にしまっておいてください。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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キャラクターの目の色だったりします。
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本来なら茶色で塗るのがいいのかなと思って以前はそうしていたんですが、
最近は、せっかくカラーで描いているのにそれも何だかなぁという思いもムクリと湧いてきたので
すっかり自由な色で塗るようになりました。
あと「昔々だったら渡来系の人の血が目の色に出ることだってあるかもしれないじゃん!」と
開き直ってるところもあるからかもしれない。
とか何とか言いつつ遣唐使たちは全員茶色で塗ってしまったのですけども。。
たいていの場合は、絵的に色がまとまるため、
そのキャラの服の色と同系色にしていることが多いかな…。
たとえば今描いている歌人たちはほとんど、官服の色より少し薄めの色をつけています。
貫之は赤い官服なので桃色、躬恒は緑なので黄緑、忠岑は橙なのでオレンジ、みたいな。
同系色による薄い色と濃い色の取り合わせはわりと好きだったりします。
あれだ!平安時代だからかさねの色目のイメージがあったんだきっと。←今考えた設定
絵師たちも着物の色と同じ色を目に塗っていましたね~。
春信は青で源内は緑だった。
江漢は橙の目ですが、あれは赤紫色の着物にちょっとアクセントが欲しかったので
そうしたように記憶しています。
石燕と祐信が紫色目なのは、何となく彼らの目は色指定をする前から紫色に見えていたからでした。
理由は単に、「紫色の目=思慮深くてミステリアス」という固定観念がわたしの中にあるせいです。
石燕は妖怪と交流するところから、祐信は春信の師匠というところから
何となく紫色をイメージしたような覚えがあります。
大江山の鬼たちには全員、無条件で金色をつけていますが
これも「猫のような、猛禽のような」というイメージが先行してそうなりました。
彼らが何かをキッと見据えるときのそれは「鷹のよう」と形容したくなる雰囲気なのではないかな、
みたいな想像が何となくありまして。
でも鬼たちの目は別に「きれい」とかいう雰囲気じゃないと思う…。
よく漫画などで主人公が、退役寸前のベテラン軍人とか老賢者とかに
「いい目をしているな」と言われることがあるけど、そんな類の目ではあるかもしれない。
まとめると、「絵のバランス」「お国柄」「この人はこんな色っぽいイメージ」
「服の色とは違う色がどこかに欲しい」「色に人格を込めたい」
とか、そんなようなことを思慮に入れつつケースバイケースで決めている、というのが
今のわたしのやり方のようです。

前々回記事からさらに続いております…紀貫之の宿直はつらいよシリーズ←
のんびり碁を打っていた貫之と躬恒のところへ、ひょっこり忠岑がやって来ました。
忠岑「よっ、おふたりさん」
貫之「げ」
躬恒「あっれぇ、どーしたの」
忠岑「妻とケンカしちまってさー。帰るの気まずいから、泊めて」
貫之「仕事中。むり」
忠岑「えー、つめてーな、即答かよ」
セリフの割にはあんまりこたえてない忠岑。。
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- 2012/04/05(木) 00:19:49 |
- URL |
- 幸坊
- [ 編集 ]
瞳の色、興味深いですねぇ・・・!!
私も昔、ファンタジー世界を設定したりして、この人種はこの瞳の色とか決めたりしていたのですが
最近はめっきり面倒になって、そのイラストやキャラの色合いで決めちゃったりしますw
ゆささんは服の色と瞳の色を合わせてらっしゃるんですね~面白い*^^*
紫の瞳、ミステリアスだけど結構色んな色に合うので好きです♪綺麗だしvv
ゆささんのおっしゃる通り、金色とあと赤色の瞳はちょっと特別な感じがしますね。
最後に瞳を塗り残して、どんな色で合わせようかな~って考える時が幸せですw
Re: タイトルなし
- 2012/04/05(木) 01:57:44 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
こんばんは~☆こちらではお久し振りです。
瞳の色を決めるのって楽しいですよねぇ☆
> 最近はめっきり
あう、おんなじですf(^ ^;)ここ数年はそんな感じかも…。
決めるのは楽しいのですけど、決める時間がない、というね。。
にゃーありがとうございます♪
服と関連性のある色にすると、絵的にまとまるのでそうすることが多いです(笑)。。
> 紫の瞳
うんうん、ミステリアスですよねぇ(´∀`)
加えて、幸坊様のおっしゃる通り綺麗なので、これはという人に使うようにしています。
> 金色とあと赤色の瞳
ああ、わかります!
赤い瞳って情熱的であり、何かを秘めているかのように神秘的でもあると思ってます。
ファンタジーなどでよくドラゴンが赤い瞳をしていますが、
ただ怖いだけではなく畏怖も感じさせるというか…。むー、深いですな。
> どんな色で合わせようか
おおおぉぉまさにお絵かきの醍醐味ですね!!
絵の中ではわりと小さな面積ではありますが、瞳の色の役割って大きいので
これからも大事に決めるようにしたいですね(*^ ^*)。
- 2012/04/06(金) 08:01:13 |
- URL |
- misha
- [ 編集 ]
鬼の眼はやはり金色で、強い力と哀しみを同時に宿していたりするのでしょう。
モニターに顔を近づけてイラストの「目」を拝見しました。
Re: タイトルなし
- 2012/04/06(金) 23:40:42 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
ひゃあ、ありがとうございます☆
> かさねの色目
うおおお即興設定なのに楽しんでいただきまして…恐縮です~f(^ ^;)。
> 鬼の眼
鋭い色=金色、というイメージがわたしの中にあるせいだと思います。。
mishaさんがおっしゃるように、金色の目って、強さも弱さも感じられる目だと思うのです。
なんでだろう…。
金が昔から王者のしるしとして使われることが多い一方で、
簡単に溶解する性質を持っていることから来るイメージかなぁ。
にゃにゃにゃ、ガン見していただいたとは!ありがとうございます☆
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