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笑顔になれないとき。

2012.04.10 23:51|歴史
少し前の記事で「わたしの頭に一番最初に浮かぶ小野好古の表情は笑顔だ」
というような事を書きましたけれども。
逆に「怒っているイメージが強い人」って例えば誰だろう…とふと思ったので書いてみることにします。

まずは、いつものことですが小野篁(笑)。
暇なときによく彼を落描きしますけど、描いている割に笑顔の絵がかなり少ないと思います。
別に笑顔の篁を想像しようと思えば違和感なく想像できるし、
本や論文を読んでいて「このとき彼は笑顔なんだろう」と思う部分もたくさんあるのですが。
その割になぜか、わたしの頭にパッと浮かぶ篁のデフォルト表情は怒っているか、
何かを睨んでいるような顔であることが多い気がします。
たぶんあれだ。藤原常嗣とケンカして朝廷に風刺詩をたたきつけたイメージが強烈にあるから
それにつられて怒ったイメージが出てきやすいのだと思う。

紫式部もパッと思い浮かべたときに出てくる顔は笑顔ではないな…。
ムスッとしてるか、きりっとしているかのどちらかであることが多いような。
別に彼女の笑う姿が想像できないとかではなくて
篁と同じように「ああこのときは笑顔なんだろうな」と思うところもあるのですけども。
(『紫式部日記』にある彰子の出産の日の記述を見る限りでは
あのときの式部はきっととびきりの笑顔だったに違いないと思えるし)
紫式部は清少納言のように「仕事を楽しむ方法を知っていた人」ではなかったので
(彰子のことは大好きだったと思うけど)
職場での立ち回り方や人間関係についてあれこれ悩んで日記に書いているから
笑顔で浮かんでこないのもさもありなんという気がしなくもない。

あと、怒っているのとはちょっと違うけど、難しい顔ばかりが浮かんでくるのは藤原定家。
日記である『明月記』に、「疲れた。寝る」とか「めんどくさい」とか
「もうイヤこんな生活」とか「オレには関係ねぇ」とか、
そんな記述がわりと多く散見されるところからくるイメージかもしれません。
ある意味紫式部よりもはるかに赤裸々なことを書き残してしまった人だと思う。
しかし源氏物語を書き写すときとか、新古今和歌集や百人一首の編集には
喜々として取り組んでいたらしいのだけど。

あとは…あ、曾我蕭白がそうですね。
この人が笑うときってどんなときかな、お酒飲んでるときくらいじゃないかな…と勝手に思っています。
彼の描く絵からくる荒々しいイメージと、応挙に対する強烈なまでのライバル心が
あまり笑顔の人というイメージをさせてくれないのかもしれないです。
絵を描き上げたときには笑うかもしれないけど、
それはきっと「ニコッ」ではなく「ニヤッ」とか「ニヤリ」みたいな、
そういう種類の笑いじゃないかという気がするし。
池大雅と一緒にいるときは無条件で笑顔なんだろうというのはあっさり思い浮かぶので
やっぱり絵と性格のせいだろうか。

それから、滝沢馬琴。
八犬伝を読むだけでも思うのですが、たぶん彼の四角四面な性格が笑顔を連想させないのだと思います。
特に挿絵に関しては絶対に妥協しない人だったので、
自分のイメージ通りの絵がつかないのが我慢ならなくて、版元や葛飾北斎ともケンカしまくってるし。
でも意外とすぐけろりと許してまた一緒に仕事していたり、北斎のいないところで北斎の絵を誉めていたりする。
お江戸のツンデレですなー。
(ちなみに、北斎に対してはそんなでしたが、同時代の歌川国貞のことは高く評価していて
「彼だけはおれが指示したように描いてくれる♪」と言ってご満悦だったのだそうな)

他にも「この人の表情デフォルトは笑顔じゃないな…」という歴史上の人物は何人かいますが
きりがないのでそろそろやめにしようと思います。


意外と難しい。※クリックで大きくなります
前回から本当に物憂い顔の練習をやりだした忠岑。。。
適当に言ったはずの貫之も、見ているうちにだんだん助言と言う名のツッコミを入れ始めました。
忠岑「………」
貫之「もっと目細めて」
忠岑「こう?」
貫之「もっと切なげに」
忠岑「こうか?」
貫之「ちーがーうー。まじめにやれ、それでも近衛番長か」
忠岑「えー」
貫之「もういい、おれがやってみせるから真似しろ」

忠岑より熱中ぎみの貫之(むしろ邪魔)。

そんな光景を、唐菓子をぽりぽりやりながらマイペースに見ているギャラリー。
躬恒「(どんなことにも全力投球なのがゆっきーの偉いとこだよなぁ)」
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テーマ:歴史上の人物
ジャンル:学問・文化・芸術

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