fc2ブログ
2012_05
14
(Mon)23:54

これが絵師(わたし)の生きる道その2。

土曜日のことになりますが、「蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち」展の後期展示を見に
千葉市美術館へ行って来ました♪
(前期展示&講演会の記事はこちらです)

展示構成は前期展示とだいたい同じでしたね~。
蕭白の作品を中心に、蕭白と同時期に活躍していた絵師たちの作品も並べられています。
池大雅&玉欄夫婦の対の掛け軸が見られて幸せいっぱいでした♪
筆のタッチも色遣いも、モチーフもそっくり同じ。並んで仲良く絵を描く様子が目に浮かぶようです。
京都の癒し夫婦☆
曾道怡&長沢蘆雪の絵巻が、前期とは別の場面に差し替えられていました。
蘆雪の小犬…!テラかわゆす…!抱きしめたいっ…!!
応挙の「秋月雪峡図屏風」、雪が降り積もった松が美しかった。
いつぞや雪松図屏風を見たときも思ったけど、応挙のこういう雪の表現がとても綺麗で好きです。
そして若冲の「寿老人・鶴図・菊図」の自由奔放さといったら!
彼はお絵かきを心の底から楽しんでいる感じがするなー。

肝心の蕭白の作品はわりと水墨画が多めだったかも。
「あなたやる気あるの」っていう絵から「ちょ、やる気、出し過ぎ…!」っていう絵まであって
とても楽しかったです。
小野小町と黒主とか、柳下の鬼女とか、蹴鞠をする寿老人とか、コテンと転んだ布袋さまとか。
どれも力強さと、不気味さと、愛嬌があってかわいいです。
あと、「獅子虎図」とか「唐獅子図屏風」など、獅子を描いた対の作品に描かれた獅子が
ほとんど阿吽なことに気づきました。
そういえば蕭白は寒山拾得図もいくつか描いているけれど、こちらも阿吽であることが多いような。

「李白酔臥図屏風」…現在東博のボストン美術館展に蕭白の「酔李白図屏風」が来ていますが
あちらとはまた違った雰囲気でした。
あちらの李白は豊満でべろべろに酔っぱらって弟子に抱えられていますけれども
こちらの李白は程良く酔っていい気持ちになっているように見えました。
質素な服を着て頭かいてる仕草とか、世捨て人っぽい感じもするけど
気ままに生きた李白の性格をうまくとらえていていいなぁと思います。
「山水図押絵貼屏風」の墨の濃淡が見事すぎて超感動した。
すごいすごいどうやったら墨と筆でこんな風に塗れるの、神業としか思えない!!!
最後の12隻目の渓谷と川の表現ったら繊細なんてもんじゃないよ…。
京博のみなさまありがとうございます、こんなに美しく残してくださって。
保存するのは大事なことだけど、保存環境もやっぱり大事だと思う。

そして後期の目玉は何といっても朝田寺の「唐獅子図」一対と、文化庁の「群仙図屏風」ですねぇ。
「唐獅子図」……その、見とれるとか、そんなレベルじゃありませんでした。
この掛軸のある部屋に入った瞬間「キターーーーー!!」って心臓跳ね上がってテンションMAXになって
あっという間に振り切れた。。
とにかく惹きつけられて、穴が空くほどじーっと見つめてしまいました。
大きさもさることながら、阿吽の獅子の迫力と、絵からほとばしるエネルギーがすごいです。
これ間近で見られて本当に良かったと思う。
蕭白が朝田寺に宿泊した際、お礼にと一晩で(しかもお酒飲んでぐでんぐでんに酔っぱらって)
一気に描き上げた絵だそうですが、
確かにヨレた線一本もないし、墨汁のにじみもないし、時間をかけて描いた絵じゃないなって思った。
描いてる途中で筆を止めたら全然違う絵になるとか、そういう類の絵な希ガス。

何年か前の『男前列伝』でARATAさん(当時)が朝田寺でこの絵を見ていたとき、
「ここ指で描いたんですかね」って言ってた阿獅子の爪先の部分も見てきました。
等間隔で引かれた線が3本、確かに筆のタッチではないかも…。やっぱり指なのかな。
筆遣いがまざまざと見える絵なだけに、どうやって描いたのか色々と想像してしまいました。
文字通り全身を使って描いていたのかもしれません。
番組でもARATAさんがお寺で「電気消してください」って言ってらしたけど
部屋の環境とかも気になります。
決して明るくはなかったんだろうなー。美術館の照明でもたぶん明るすぎるくらいと思う。

「群仙図屏風」を描いたときの蕭白の精神状態は以前から気になっているのですが、
今回本物を見てますますそう思いました。。
な、何考えてたの…!!
キャプションにも「これが蕭白ショックだ!」と書かれていましたが正にそう。
タイトルは群仙図だけど、描かれてるのもはや仙人じゃないですよこれ(笑)。
(いや、仙人じゃなきゃ何なのって言われても返答に困ってしまうのですが…)
人物も動物も、波や岩にいたるまで、みんなイッちゃってるのが面白いです。
顔が土気色な人ばっかりだし。。
蕭白のこういう人物造形は、何もこの屏風に限ったことではないのだけれど
この屏風は特に蕭白の「蕭白らしさ」が際だっているように見える作品でした。
とにかく風変わり度MAXな屏風なので、第一印象はいい意味で最悪なのですけれども(^ ^;)、
近づいて見てみると風景とか植物とか動物とかが、きちんと描き込まれているので
ちゃんと論理は整っているんだよなー。
暗い顔をしている人が誰一人いないのが印象的でした。
蕭白の精神状態がそうだったのか、注文主の依頼なのか。
右隻の真ん中で龍に手を振る人の造形が
雨のせいで電波受信できなくてうまく映らない地デジのテレビ映像みたく見えて仕方ない。


お昼ご飯を千葉ですませた後は、総武線で神田明神へ移動。
この土日、境内で和太鼓フェスティバルが行われていたのです♪
神田明神将門太鼓のほか、各地から太鼓団体が参加しての大きなイベントでした。
わたしが聴いたのは榮太鼓(長野)・安房八幡太鼓(千葉)・保谷和太鼓(西東京)の3つ。
どの太鼓も迫力満点、ダイナミックなパフォーマンスでした。
太鼓聴いてるとなんであんなに気分が昂揚するんだろう。

南無八幡。
安房八幡太鼓。演奏された曲のタイトルは「出陣」です。
うん、なんか、「出陣」してた…!!
音も掛け声も大きくて、言祝ぎの曲っぽさが随所に感じられる、迫力のある音色です。
写真の、片手で太鼓を叩いて片手をあげたポーズが何となく北斎の波のように見えました。
この団体さんの所在地が南房総だと聞いて海を連想したせいかもしれない。



延長願。※クリックで大きくなります
歌人シリーズ20。19はこちら

客人に唐菓子を持ってきた貫之、思い出したことがありました。
昨晩、忠岑と話した約束です。

貫之「あ、そういや、新撰だけど」
友則「ん?」
貫之「いま躬恒のとこにあるんだが、忠岑も借りたいって言ってるんだ。いいかな」
友則「いいよ」
貫之「悪いな、長いこと」
友則「写してるうちに全部覚えちゃったから、平気。読みたがる人にはどんどん貸してあげて。勉強は大事だもの」
貫之「ありがとう」
牡丹「みねさん会いたいー!ねぇつらゆき、連れてきてよ。去年会えなかったんだもの」
貫之「やだ」
牡丹「なんで」
貫之「あいつがうちに来ると部屋がちらかる。書棚ぜんぶひっくり返すから」
牡丹「えー」
スポンサーサイト



C.O.M.M.E.N.T

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック