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2012_08
29
(Wed)23:36

旅するミュージアム。

先日、本屋さんで『スケッチトラベル』をゲットしてきました☆
世界中のクリエイターが1冊のスケッチブックの1ページにそれぞれ絵を描いて
回覧板のように世界中に回して創り上げたアート画集です。
「必ず手渡しする」というルールさえ守れば、絵は何を描いてもよし、工作を貼り付けてもよし。
そうしてこうして約4年半、スケッチブックが世界を回り、参加したアーティスト計71名!
よく回ったもんだなー。
世界を旅したスケブが、複製とはいえ手元にあると思うと感慨深いです。
ページをめくるたびに全然テイストの違う絵が出てきて楽しいわぁ。みんな違ってみんないい。

もともとは企画者のジェラルド・ゲルレ氏と堤大介氏が
「世界のアーティストと仲良くなろう」みたいな遊び感覚で始めたことなのだそうな。
自分たちが会いたいアーティストの家や仕事場まで会いに行って、
スケブを直接手渡して絵を描いてもらって
みんなで繋がろうというコンセプトになっていったようです。
実際、ゲルレ氏も堤氏もこのプロジェクトを通してアーティストの友達がたくさんできたとか。
二つ返事で引き受けてくれる人もいれば、なかなか描いてくれない人もいたり
(「もういいです他の人に頼みます」って言うとあっという間に描いてくれた人もいたそうな)
隣のページのアーティストとコラボしたいと言う人もいて、本当に色々なことがあったようですが
無事に目的は達成できたわけですなぁ。良かったなぁ☆

堤氏がインタビューで「予想以上にすごい本になった」とおっしゃっているけど
メンバーを見ても確かにすごいです。
マイク・リーとか、ジョン・ハウとか、カーター・グッドリッチとか、フレデリック・バックとか
わたしでも知ってるんですけど…(^ ^;)。
日本からは松本大洋氏や寺田克也氏、丹地陽子氏に福島敦子氏、宮崎駿氏などなどこちらも豪華メンバー。
もうこれだけでもわくわくしてきますねぇ。
本には、スケブがそれぞれのアーティストの手に渡される様子の写真も掲載されていて
これがまたすごく楽しい。
だいたいの人は笑顔で写っているのですが、たまにスケブの引っ張り合いっこをしたり
壁づたいに手渡ししたり、正座して渡したりしている人もいます(笑)。
やることがいちいちアーティスティック。
あと、スケブは最初、何にも入れられずに丸腰で旅をしていたらしいのですが
途中のアーティストが「それじゃ危ないから」と木製のキャリングケースを作って入れてくれて
いつの間にか箱ごと手渡しされるようになっていったという話がこちらに載っていました。
イイハナシダナー(*´∀`*)。

本の内容は、がっつり描き込んだものからあっさりしたスケッチまであって
どの作品もとても素敵なのですが
かわいいなぁと思ったのがアレクサンドラ・ボイガーの作品とエンリコ・カサローサの作品。
前者は天使たちのコンサートを、
後者はスケブに何を描くか考えながら無数のポーズをとる自分自身をコミカルに描いたものです。
特に後者の「トライアングルポーズ」と「ナマステ」に笑った(^ ^;)。
ジェローム・オペニャのスケッチは「このエヴァっぽい生き物は何ぞや」と思ったけど
次ページのピーター・グェンを見たらそれ以上にカオスなスケッチでやっぱり笑った。。
綺麗だなぁと思ったのがセバスチャン・ケラスコエット。少女と、魚と、水中と、本!
色遣いが柔らかくて見とれてしまいました(*´▽`*)。
宮崎駿氏はやはりというか何というか(笑)少年と飛行機と青空の絵でした。
いい具合に曲がった線に味があるんだよなーこのお方は。
ベン・ブッチャーの作品は、原本ではとび出す仕掛け絵本のようになっていたみたいですけど
さすがに印刷本だと仕掛けの写真が載っているだけでした。むうぅ残念。。

ちなみに原本は去年チャリティオークションにかけられ、
収益金は「Room To Read」(途上国に図書館を建てている団体)に寄付されたそうです。
(その時の落札者を、ゲルレ氏は「72番目の寄稿者」とおっしゃっている)

ところでこの本、「コンセプトとしては交換日記みたいなものなんだろうか」とか、
ページをめくりながら何となく考えていました。
わたしも小学生や中学生だった頃、友達3~4人くらいで自由帳に文を書いて絵を描いて
手渡しで次の子に回して楽しんでいましたが、やはりあの頃も何ともいえずわくわくしたものです。
そしてみんな何気にハイレベルな絵心を持っているわけで。どうしろとって感じだった。
スケッチトラベルの参加アーティストたちも、何人かが「場違いだったらどうしよう」とか
考えつつ描いていたみたいですが、何を言うのだみんな違うからいいんだよ…!
世の中はすごい人たちで溢れている。



きーんこーんかーんこーん♪※クリックで大きくなります
「貫之1111首」歌合編その10。9はこちら
いよいよ女郎花歌合の開始です。2人の童女が朗々と口上を述べます。

「亭子の帝におかれましては下り位の又の年、世ますます豊かなること、祝着至極に存じまする。
このたびは花および歌を左右より合わせたてまつりまする。勝ち負けはございますまい。
左の頭、帝。右の頭、中宮。方の人、大納言、中納言。恐れながらおつとめいただきまする。
花を大切にいたしまする。歌を大切にいたしまする。争いはいたしますまい。
めでたく、めでたく、ここに、申し上げたてまつりまする」

緊張しつつも楽しみな4人。
自分たちの歌がいつ場に出るのかは、方人がきめるのでまだわかりません。
さて最初に詠みあげられるのは誰の歌でしょう…。

続きます。あ、歌合についてはこちらをどうぞ。
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C.O.M.M.E.N.T

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