チーム箱館と北の建物めぐりの旅その1。

北海道の函館と札幌へひとり旅してきました!
今回から3回に分けてレポート記事を書きま~す☆
旅行の目的は、記事タイトルにも書きましたがチーム箱館戦争(主に土方歳三)と
文明開化の情緒溢れる建物群の観光です。
写真は、1日目(11日)に函館の朝市でいただいたホタテ&いくら&サーモンのどんぶり。
ものすごく豪華な朝ごはんでございました。。おいしかったー!
(一応、2泊3日の予定だったのですが色々あって3泊4日になりました。
詳細は旅行記のラストで書きたいと思います)
以下、写真が多いのでたたんであります。クリックで開閉しますのでどうぞ☆↓

大宮から函館までは北斗星に乗っていきました♪
運良く個室が予約できたのでマイペースにくつろぎつつ、
せっかくなので食堂車とか休憩スペースなどをウロウロしていました。
青函トンネルの通過も楽しかった~あんなに時間かかるんだな。
だいぶ年季の入った車両なのでガタピシ音がしたり、がくんと揺れることもありましたが
それらも味わいとして楽しみつつ、とろとろ眠りながら函館駅に到着。
駅に到着すると列車を降りる人のほとんどが正面の写真を撮っていました。人気者☆
この日(11日)の函館は前日から雨が降っていて、その影響で曇りがちでした。
雨が降ったり止んだり、雲間から晴れ間がのぞいたりと、はっきりしない天気でしたが
函館は市電やバスが充実しているのでかなり行動しやすかったです。
いざというときは建物に駆け込めば濡れずにすむし。

まずはここ!函館駅から歩いて10分程の若松緑地公園内にある、土方歳三最期の地碑。
今回の旅行で一番来たかった場所です。
(訪れたのがちょうど11日で、月命日でもあったし)
1869年5月11日、黒田了介率いる薩長軍による箱館総攻撃が開始されたの日の早朝。
歳さんは弁天岬台場に取り残された新選組の仲間たちを助けるため出陣し、
当時この近辺にあった一本木関門、もしくはその周囲のどこかで撃たれて亡くなっています。
35歳。1年前に斬首された近藤勇さんと同じ年齢ですな。
(実際の一本木関門がどこにあったのかは、今もはっきりしていません。
国道5号線上、若松町と海岸町の間のどこかという説が有力のようです)
歳さんがこの世に存在していた名残は日本のあちこちにありますけど、
それらのどことも違うような感慨がここにはあるように思えました。
「最期の」という言葉も強烈だしなぁ。
すぐに立ち去ることができず、しばらく碑前でぼけーっと座り込んでいたら
足がしびれてしまいました。。

次に、函館駅前から市電に乗って、千代台公園内にある千代ヶ岡陣屋跡地へ。
現在はオーシャンスタジアムというスポーツ施設が建っていまして、
陣屋の名残を伝える看板が建てられています。
千代ヶ岡陣屋は、榎本武揚率いる幕府軍が兵を配置していた陣で
歳さんもよく顔を出していた場所でもあります。
1869年のあの日も、歳さんは弁天岬台場に向かうためにここから出発しています。

↑の千代ヶ岡陣屋跡地から歩いて数分。緑地帯の真ん中にある、中島親子最期の地碑。
5月11日に箱館市内が制圧され、15日に新選組が守っていた弁天岬台場が降伏、
翌5月16日に、陣屋の警護に当たっていた中島三郎助さんとその息子さん2人が
陣屋を守ろうとして戦死したのがこの辺りです。
中島さんは浦賀で与力を務めていた人ですが、奉行所を通じて幕府に意見を述べたり
持ち前の造船技術や操舵術を活かして、幕府に海軍を作っちゃったりしています。
(ちなみに勝海舟とはあんまり仲が良くなかったらしい ^ ^;)
ペリーが来航したときには手漕ぎ舟でサスケハナに乗り込んで
サスケハナの建造設計や装備について聞き込んできたそうです。パワフルだなー。
余談ですがこの碑が建っている周辺の地名は「中島町」といいます。
中島親子にちなんで名付けられたそうです。

亀田八幡宮。
榎本武揚や大鳥圭介たちが薩長軍に降伏する際、ここに立ち寄ってお参りしたそうです。
箱館戦争・戊辰戦争が終わるひとつの区切りとなった場所ですな。
箱館総攻撃時はこの八幡宮近辺も激戦地となったそうで
そのときのものと思われる弾痕が壁や羽目板にたくさん残っています。
実際に目にしたときは、京都御所の蛤御門の弾痕を見たときと同じくらい戦慄してしまった。

五稜郭のバス停を降りたあたりから街中にひっきりなしにかかっている
「はるばる来たぜ函館~♪」というさぶちゃんの歌に導かれて(笑)、
五稜郭タワーへ!
このふもとに五稜郭公園があって、タワーに登ると公園の全景が見渡せるんですよ~。

というわけでさっそく五稜郭公園を散策。
かなりの観光客で賑わっていましたが、犬の散歩やジョギングをする人もちらほら。
写真は、公園の中央にある箱館奉行所です。幕末まで実際にあった建物が復原されたもの。
この奉行所、中に入って見学することができます☆
おととし完成したばかりなのでぴかぴかですよ~。

縁側以外が全部畳張り!!
なんて格式の高いお役所なんだ。
お江戸の建物って、江戸城や武家屋敷以外はフローリングのイメージしかなかったのですが
ここは畳が導入されていたのですな…。
他にも、奉行所や箱館戦争についての展示、建物復元工事の様子が見られるシアターもあります。
太鼓楼が入楼禁止になっていたのがちょっこし残念。

兵糧庫の左奥にある一本松の土饅頭。
箱館戦争が終わり何年か後、五稜郭の土塁修繕工事を行っていた堀江善兵衛さんという人が
ここで遺骨を発見したため、同じ函館の願乗寺境内に移葬したという記事が
当時の函館新聞に掲載されたそうです。
これにより初めて、箱館戦争の戦死者が五稜郭内に埋葬されていることがわかったそうです。
亡くなった歳さんが函館のどこに埋葬されたのかは諸説あってわかっていませんが、
一時期、この辺りに埋葬されたのではないかという説があります。
ここの遺骨は移葬されたのでこの下にはもう誰もいませんけれども、
もしかしたらいたのかもしれない…と思うとやはり感慨深いものがありました。

五稜郭タワーのアトリウム内にいる「五稜郭に立つ土方歳三」像☆
函館出身の彫刻家・小寺眞知子さんの作品だそうです。すげぇかっこいい。
歳さんはとても人気があり写真を撮るのも順番待ちで、譲り合いの精神が必要でした(^ ^;)。
タワー展望台には、同じく小寺さん制作の「座る土方歳三」像がありますよー☆

展望台から見た五稜郭公園!!
すごくきれいな五芒星の形。武田斐三郎さんの努力の賜ですなぁ。
タワーのチケットカウンターで四季の五稜郭を写した絵はがきをもらいましたが
個人的には桜の春と雪の冬が気に入りました。次は春か冬に訪れてみたい♪
展望台内には「五稜郭歴史回廊」と題した展示スペースがあり、
箱館開港から箱館戦争終結までの歴史が、ミニチュア展示とともに解説されています。

二股口の戦闘のジオラマ。
箱館上陸後、味方の部隊が次々と薩長軍に押されて敗走していく中、
歳さんの指揮する二股口だけは不敗を守り続けましたが、孤立を憂して退却したといいます。

函館市立中央図書館。五稜郭公園のすぐ側にあります。
天井の高い開架で解放感がありました。気持ちのいい館内だったー。
入口には、五稜郭タワーにある歳さん像を制作した小寺さんの彫刻が設置され、
開架室にはあっちこっちに絵画やフィルムアートがかけられていました。
司書さんの趣味がいいのだなぁ♪
後で知ったのですが、この図書館は北方郷土資料や
啄木に関する資料を数多く所蔵していることでも有名らしいです。
(図書館でちょこっと展示されていたのを見たのですが、初代館長の岡田健蔵氏が
本当にすごい人だったらしい)
2日後の札幌観光で旧道庁舎を訪れたとき、札幌にいるにも関わらず
「函館市立中央図書館所蔵」と書かれた資料をたくさん見まして
(ほとんど幕末前後のものでした)、
あの図書館の資料群がどれだけ充実しているかを物語っているような気がしました。

いったんバスで函館駅まで戻って、またバスに乗って啄木小公園へ行きました。
写真は、公園にあった石川啄木像。
「潮かおる北の浜辺の砂山の かの浜薔薇よ今年も咲けるや」の歌が刻まれています。
公園には、歌のとおりハマナスの花が植えられていました。
この公園の下に降りると海岸があります。
天気のはっきりしない日だったからか、大きな波がうち寄せていました。
ここを訪れたときは少々とはいえ青空が出ていたんだけどなぁ。天地晴朗なれども波高し。

啄木小公園の隣ににゅっと建っている、土方・啄木浪漫館。
ここは、とにかく、すごかったです(笑)。いやもう色んな意味で。。
1階は歳さん、2階は啄木に関する資料が展示されています。
わたしが主にテンション高かったのが1階であることは言うまでもないですが(笑)、
決して広くはない展示スペース(失礼)に新選組や幕末の資料がぎっちり詰め込まれていて
見ても見ても終わらない!
海岸に接した展示室の壁には丸窓がはめ込まれて、外の海岸が見えるようになっていました。
その近辺には開陽や回天に関する展示が…。
うおぉアボルダージュ作戦!野村利三郎に相馬主計!あー時間があれば行きたかったな江差にも。

金森赤レンガ倉庫。
1869年(榎本武揚らが降伏した年ですな)に、渡邊熊四郎さんという人が
ここに金森洋物店を開業したのが始まりだそうです。
現在はたくさんのお店やカフェやホールが入ったショッピングモールのようになっています。
オルゴール館に行ったらかわいいオルゴールがいっぱいあってテンション上がりました♪
ここを訪れた夕暮れ時、なんかいきなりどしゃ降りになりまして(^ ^;)、
雨がおさまるまでカフェで休憩していました。
オレンジムースとロシアンティー、おいしかったです☆

函館山ロープウェイの中から見えた夜景~☆
写真中央あたりに函館駅があり、左側が函館湾です。うっひょ~い綺麗!
夕方のどしゃ降りで、夜になっても函館山の山頂が霞んでいて嫌な予感はしたのですが。。
それでも、行かずに後悔するより行って後悔しよう!と思って山頂まで行ってみたのですけど
展望台では夜景どころか地上もまともに見えませんでした(泣笑)。
あまりにショックだったので展望台ショップでキタウサギのポスカ買ってしまったよね…。(何)
はーロープウェイから見られて本当に良かった~♪
(そして行き帰りのロープウェイの中で見物だったのは鬼のように夜景の写真を撮る乗客でした。
わたしもそのひとりだったけど  ̄▽ ̄)

赤レンガ倉庫のイルミネーション☆
ここのレストランで遅めの夕食をいただきました。
秋鮭スモークの入ったトマトクリームパスタ。絶品でした!
以上で1日目のレポを終わります。続きは、次回記事でお届けしたいと思います(^ ^)☆
スポンサーサイト
- 2012/09/16(日) 01:08:43 |
- URL |
- TOM-F
- [ 編集 ]
北海道の一人旅、楽しかったですか?
わわっ、函館だ。
五稜郭は行ったことないですけど、金森倉庫と函館山、あと山手(?)あたりは行ったことがあります。
函館は、とても素敵な町ですよね。私の中では、一度住んでみたい町No1です。とくに、旧函館区公会堂あたりからの眺めは、もう最高です。
でも、幕末最後の戦闘の地でもあるんですよね。
また出かけることがあったら、五稜郭にも行ってみよう。
次回の記事も、すごく楽しみです。
Re: タイトルなし
- 2012/09/17(月) 20:53:14 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
ただいまですー(^ ^)☆
いやもうむちゃくちゃ楽しかったです!!
函館はよい街ですよね~(*´∀`*)
もし北海道に住むことになったら絶対函館に住みますv
> 旧函館区公会堂あたりからの眺め
うおお、同感です!
次回記事でレポしますが、あそこはすごく素敵でした☆
五稜郭公園は箱館戦争を偲ぶ場所でもありますが、
広くて静かでのんびりできますよ~。
機会がありましたらぜひ訪れてみてください☆
カレンダー
プロフィール
FC2カウンター
「小倉百人一首」
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
- 2023/09 (6)
- 2023/08 (5)
- 2023/07 (5)
- 2023/06 (4)
- 2023/05 (4)
- 2023/04 (5)
- 2023/03 (4)
- 2023/02 (4)
- 2023/01 (5)
- 2022/12 (5)
- 2022/11 (4)
- 2022/10 (5)
- 2022/09 (4)
- 2022/08 (4)
- 2022/07 (6)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (4)
- 2022/04 (5)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (4)
- 2022/01 (5)
- 2021/12 (4)
- 2021/11 (4)
- 2021/10 (6)
- 2021/09 (5)
- 2021/08 (4)
- 2021/07 (6)
- 2021/06 (4)
- 2021/05 (5)
- 2021/04 (4)
- 2021/03 (5)
- 2021/02 (4)
- 2021/01 (5)
- 2020/12 (4)
- 2020/11 (4)
- 2020/10 (5)
- 2020/09 (4)
- 2020/08 (5)
- 2020/07 (5)
- 2020/06 (4)
- 2020/05 (5)
- 2020/04 (4)
- 2020/03 (8)
- 2020/02 (7)
- 2020/01 (8)
- 2019/12 (7)
- 2019/11 (8)
- 2019/10 (7)
- 2019/09 (7)
- 2019/08 (7)
- 2019/07 (8)
- 2019/06 (8)
- 2019/05 (7)
- 2019/04 (6)
- 2019/03 (7)
- 2019/02 (6)
- 2019/01 (7)
- 2018/12 (7)
- 2018/11 (7)
- 2018/10 (8)
- 2018/09 (7)
- 2018/08 (8)
- 2018/07 (7)
- 2018/06 (7)
- 2018/05 (7)
- 2018/04 (8)
- 2018/03 (7)
- 2018/02 (7)
- 2018/01 (8)
- 2017/12 (7)
- 2017/11 (8)
- 2017/10 (7)
- 2017/09 (7)
- 2017/08 (7)
- 2017/07 (6)
- 2017/06 (7)
- 2017/05 (8)
- 2017/04 (7)
- 2017/03 (8)
- 2017/02 (7)
- 2017/01 (8)
- 2016/12 (8)
- 2016/11 (7)
- 2016/10 (8)
- 2016/09 (7)
- 2016/08 (7)
- 2016/07 (8)
- 2016/06 (7)
- 2016/05 (8)
- 2016/04 (7)
- 2016/03 (8)
- 2016/02 (7)
- 2016/01 (8)
- 2015/12 (7)
- 2015/11 (8)
- 2015/10 (7)
- 2015/09 (7)
- 2015/08 (8)
- 2015/07 (7)
- 2015/06 (8)
- 2015/05 (7)
- 2015/04 (7)
- 2015/03 (8)
- 2015/02 (7)
- 2015/01 (8)
- 2014/12 (8)
- 2014/11 (7)
- 2014/10 (8)
- 2014/09 (7)
- 2014/08 (8)
- 2014/07 (8)
- 2014/06 (8)
- 2014/05 (7)
- 2014/04 (8)
- 2014/03 (8)
- 2014/02 (7)
- 2014/01 (8)
- 2013/12 (9)
- 2013/11 (7)
- 2013/10 (7)
- 2013/09 (8)
- 2013/08 (7)
- 2013/07 (9)
- 2013/06 (10)
- 2013/05 (11)
- 2013/04 (10)
- 2013/03 (10)
- 2013/02 (8)
- 2013/01 (11)
- 2012/12 (10)
- 2012/11 (10)
- 2012/10 (10)
- 2012/09 (10)
- 2012/08 (10)
- 2012/07 (14)
- 2012/06 (15)
- 2012/05 (15)
- 2012/04 (15)
- 2012/03 (15)
- 2012/02 (15)
- 2012/01 (15)
- 2011/12 (14)
- 2011/11 (14)
- 2011/10 (15)
- 2011/09 (15)
- 2011/08 (15)
- 2011/07 (15)
- 2011/06 (15)
- 2011/05 (16)
- 2011/04 (16)
- 2011/03 (15)
- 2011/02 (15)
- 2011/01 (16)
- 2010/12 (16)
- 2010/11 (18)
- 2010/10 (17)
- 2010/09 (18)
- 2010/08 (18)
- 2010/07 (19)
- 2010/06 (18)
- 2010/05 (20)
- 2010/04 (18)
- 2010/03 (16)
- 2010/02 (17)
- 2010/01 (17)
- 2009/12 (16)
- 2009/11 (16)
- 2009/10 (17)
- 2009/09 (16)
- 2009/08 (17)
- 2009/07 (5)
リンク
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム
QRコード
