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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


800年前と1200年前への旅。

  1. 2012/10/24(水) 23:52:49_
  2. 旅行
  3. _ tb:0
  4. _ comment:4
朱。
月曜日に京都へ日帰りでお出かけしてきましたー☆
泊まりもカウントすると今年に入って3回目の京都です。ウボアー、何回行くねん!

目的は、現在下鴨神社で開催中の「鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展」
&「『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世。」と、
毎年10月22日に京都市中で開催される時代祭です。

写真は下鴨神社本殿前の楼門。朝なので人も少なくて静かでした。

(ところで今回の記事タイトルを書きながら弟に
「ねぇねぇ、800年と1200年前から愛してる~♪って言うとアクエリオンぽくない」って言ったら
「文字数多いからダメだよ」とあっさり片付けられて終わりました。
ふむ~"800年"の部分はピッタリ合うのにな)

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ(^ ^)☆
 
 
 
重要文化財。
境内の神服殿。「定家と長明」展はこの建物内で開かれています。
下鴨神社は2回目ですがここに入るのは初めてです。

てってれー。
入口にこんな看板がありました♪かわいい~~(*´∀`*)。

「定家と長明」展は、何年か前に宮崎吾朗氏とジブリのスタッフさんたちが描きためて
神奈川県立近代文学館の堀田善衛展にて展示されていたイメージボードが
そっくりそのまま展示されていました。
うおーワッペン顔定家も鬚ボーボー長明もなつかしいよ!また会えて嬉しいよ!
そうだったそうだったこんなビジュアルだったよとか、色々思い出せて楽しかったです。
神奈川近文で見たときも思ったのですけど、ジブリのスタッフが平安時代の京都を描くと
泥臭さというか埃っぽさというか、匂いまで再現されているようでリアリティありますね。
定家が都大路をぽつんと歩くところとか、市場に張られたどぎつい布とか
遷都から400年経って巨大になりすぎた木とか、逆にボロボロになった建物とか
色んな意味でアンバランスな様子の都が再現されていました。
炎上する朱雀門がやっぱりすごい。キャンバスでかいし、赤が強烈。絶対武重さんが描いただろー。
あと鈴木さんが『方丈記』の書き出し部分を書き付けた屏風もあって、あれも良かったです。

神服殿の入口に定家と長明の、映画におけるプロフィールが貼ってあったのですが
「定家18歳、長明25歳」と書いてあるのを見て
えええこれあれだよ、頼朝が鎌倉で挙兵した1180年時の2人の年齢だよ!ってなって
ちょっと、いやかなり感慨深く思いました。。
1180年の2人については少し前にこちらでイラストを書きましたけれども、
そうかーそうだったのか、吾朗さんはあの年の2人を描こうとしていたのか…今回初めて気づいた。

神様の台所。
下鴨神社本殿の隣にある、大炊殿。
神様にお供えする食事を作る場所です。
重要文化財で普段は非公開ですが、方丈記800周年を記念して特別に公開されています。
室内には大きな竈(おくどさん)やまな板、包丁、流し台などが一通り揃っていました。
神事の際には装束にたすき掛けをして料理が作られるんだろうか。どきどき。

この大炊殿の隣に御車舎があって、立派な牛車が置いてあったので大ハッスルして
鬼のように写真バシャバシャ撮ってきてしまった。。f(^ ^;)

神社の楼門を出て、糺の森を抜けたところにある研修道場に入っていくと
「鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展」が開催されていました。
こちらも方丈記800周年を記念して、下鴨神社所蔵の資料をたくさん公開しているものです。
鴨長明の肖像画や、自筆と伝わる手紙や、方丈記の写本がいくつか、
下鴨神社の祭礼や行事を描いた絵巻、式年遷宮に使われる祭壇や装束や祭器などもありました。
長明自筆と伝わる手紙は、何気ない日常を記した内容でしたが
(誰かに簾をいくつか貸していて、それを全部返してもらったのでそのお知らせだったらしい)
彼のまめな部分が垣間見られたようで和みました(*´w`*)。
長明が書いたものって残ってないのですよね…方丈記も写本だけだしね。
祭壇の再現は、床に土を敷いてその上に壇が置かれたりしていて本格的だった。
絵巻は蹴鞠や競べ馬の題材が多かったような。そのうち神社の蹴鞠も見てみたいです。

会場にいた神社の人に少しお話を伺ったのですが、
これほどの規模で神社の所蔵品を展示した機会は過去にもあまりないそうです。
「みんな神社の宝物ですー」とニコニコされていました(^ ^)。いいなぁ。


そんなわけで方丈記&鴨長明をたっぷり堪能したあとは、時代祭を鑑賞するため
バスで京都御所に向かいました。

時代祭は葵祭・祇園祭と並ぶ京都三大祭のひとつで、
平安神宮の創建と平安遷都1100年を記念して1895年に始まったそうです。
桓武天皇が794年に平安京に都を移したのが10月22日なので、毎年その日に行われます。
また、このお祭は神幸祭などの神儀のほかに、
それぞれの時代の服装をした人々が風俗行列を行うことで有名だったりします。
幕末から始まり、次いで江戸、安土桃山、室町、南北朝、鎌倉、平安、奈良時代までの服装に扮した
総勢約2000人もの参加者が京都の街を練り歩き、長さは先頭から最後尾まで約2キロ!
この行列を一目見ようと毎年大勢の観光客が訪れる、大人気のお祭なのです。
(ちなみに今回で108回目だそうな。なにそれ煩悩ですか)

行列は正午に京都御所を出発し、丸太町から御池通へ出て
三条通を進んで平安神宮へ到着するのですが、
平安神宮で待っていると帰りが遅くなってしまうので、当初から御所で見ると決めていました。
お祭が始まる前に御苑に行くと、参加者の人たちがうろうろしているらしくって
もしかしたら見られるかもしれない!という事前情報を得ていたので
期待して行ってみると。
ずらっと。
わっはぁ~、いるいる☆
幕末維新志士列のみなさんが集合写真を撮影している現場に出くわしました。
手前でピースみたいなことしてるのは西郷吉之助(隆盛)さんです。お茶目~♪

昔々の都大路は。
御所に向かって歩いていくと、色んな格好の人たちを見かけます。
行列でびしっとしたのもかっこいいですが、
こういう、何でもないときの様子とか撮るの好きだったりします。
当時の人たちもこんな風にのんびり歩いていたんだろうか、とか想像できるし(^ ^)。

ひひーん。
建礼門の近くには馬さんたちがスタンバイ。
これからお殿様や武将や官吏や神職の人たちを乗せて出発しますよ。わくわく。

行在所祭のあと。
建礼門前の鳳輦。孝明天皇と桓武天皇を乗せたものです。

正午になると大太鼓の音が響き、アナウンスでお知らせが入り、
時代祭行列が建礼門からやって来ます。
写真いっぱい撮りましたけど、なにせ2000人もの大規模行列のため
すべてを紹介することはできませんので、ダイジェストでお送りいたします。
かっぽかっぽ。
始まり始まり~。
皇宮警察のパトロールに続いて、京都府知事や京都市長、時代祭関係者を乗せた馬車がやって来ます。
御者さんが洋装で、馬車に乗った人は直垂を着ていました。

ピーシャラ、ラッタッタ♪
軍楽隊の鼓笛かろやかに、維新勤王隊列が錦の御旗をかかげて偉そうにやって来ます(笑)。
写真は御使番。伝令屋さんですな。

少年兵隊。
鉄砲隊の男の子たち。紫の袴がめっちゃかっこいいんだこれが。

でっかい夢を持たなきゃいかんぜよ。
維新志士列の三番手、坂本龍馬。
一番堂々としていました。
彼の前に西郷さんがいて、後ろには中岡慎ちゃんや高杉晋作が続きます。先頭は桂コゴローちゃん。

イヤサノサー。
徳川城使上洛列で、挟箱をかつぐ人たち。
くるくると回してパフォーマンスをしてくれました。

責任もずっしり思い。
城使が乗る駕籠。
本来、城使はこれに乗って上洛しますが、この行列では騎馬で駕籠の前を行きます。

いえーい。
元気な跡乗番頭さん(笑)。
(ちょうどわたしの後ろで「○○さーん」と呼び掛けた人がいまして、それで手を振ったみたいです)

公武合体。
江戸時代婦人列より、和宮。

紬。
池玉瀾。閨秀画家で和歌もたしなんだ人です。
夫の池大雅とはものすごいラブラブだったことでもよく知られていますね。

打掛。
京都の芸妓、吉野太夫。
若衆が傘をもち、禿を2人連れているところを見るとかなりの実力者ですな。

人間50年。
織田公上洛列から、織田信長。
戦国時代の甲冑ってどの時代のよりも立派で重たそうに見える。

余談ですが、この信長さんが通り過ぎるあたりまで
はるか先頭にいるはずの幕末列の鼓笛隊の音楽が遠くからかそけく聞こえてきていました。
隊士の少年たちの肺活量どんだけ。

軽武装姿。
室町幕府執政列から、足利尊氏。
小具足で、かなりの軽装です。引立烏帽子がぐいっと曲がっているのが特徴かな。

風流踊り。
室町洛中風俗列から、風流傘。
ぼたんと蝶が乗っているのですよ~華やかでした☆

先は長い。
城南流鏑馬列にいた童子と郎党。
郎党の子は手に何持ってるんだろうと思ったら、折りたたみ椅子でした。。
たぶん騎手が馬から降りる時とか、行列が詰まって休む時に使ったりするのかな。

きりっと。
平安時代婦人列から、巴御前。
よく考えたらこの人の武器って長刀なんだよな…。時代の最先端。

双璧。
前が清少納言、後ろが紫式部。
少納言の衣装が派手で紫が控えめなのは、2人の性格を表しているようで笑ってしまいました。。

梅の花の故事。
紀貫之の娘。
彼女の時代は唐風文化から国風文化へと移り変わる過渡期にあたるので
どういう風俗なのか興味津々だったのですが、なるほど過渡期っぽい。

花の色は。
小野小町。
宮中でお仕事していた頃でしょうか、奈良時代より華やかだけど唐風の官服。

女官のトップ。
百済王明信とおつきの人々。
尚侍なのでいわゆるバリキャリというやつだろうか、胸張っててかっこよかったです。

将軍。
武官行進列より、坂上田村麻呂。
うおお派手ーー!髪の毛金髪じゃないけどめっさ派手だ!

最初の人と最後の人。
ラストに孝明&桓武天皇のダブル鳳輦が続きます。

お気をつけて。
最後尾!
いやー1200年分のタイムスリップ楽しかった、すごかった、いい天気だったから暑かった。。
行列のすべてが通りきった頃には約2時間が経過し、時計を見ると2時をまわっていました。
先頭はどのあたりまで行ったのかなーそこまでアナウンスはなかったです。

他にも色んな装束の人がいましたので、興味のある方はぐぐってみてください。
公式からブログまでたくさんの画像が出てきますよ☆

行列を見送った後は御苑内を散策します。
桜の人。
やっぱりここへ来なきゃなーと思って来ました。仙洞御所近くにある桜町。
紀貫之の邸宅があったとされている場所です。
彼の邸の庭には桜がたくさん植えてあったので桜町と呼ばれていたのだそうな。
(そういえば百人一首の貫之の歌も桜の歌だったっけ)

御苑をのんびり歩いて、地下鉄に乗ろうと丸太町駅方面の交差点へ出てみたら。
のんびり。
まだいたよ!
行列の歩みは牛より遅い。
(こんなペースで大丈夫かなと少し心配になったのですが、
この後の京都市内の交通規制を見ていたら、どうもきちんと無事に
予定の時間内にすべての参加者が平安神宮に辿り着けたみたいです。良かった良かった)

というわけで時代祭鑑賞が無事に終わり、まだ少し時間もあったので
そういえばここから三条はすぐだったなーと思って地下鉄で移動しました。
ヘキサゴン。
紫雲山頂法寺。
上空から見ると六角形をしているため、通称は六角堂ですね☆
聖徳太子が如意輪観音像を安置するために建てたお堂と言われています。

このお堂を守護する役目を太子から仰せつかったのが、遣隋使だった小野妹子だそうです♪
そんなわけで、ここには一度来てみたいと思っていたのでした。

あと、この近くにある甘味処「栖園」の寒天が評判だと雑誌で見たのですが、
行ってみたらお店の前に長々と行列ができていたので泣く泣く諦めました。。
そうです今日は時代祭の日…。
くそー次にこの近辺に来たら真っ先にリベンジだ。

ヒエヒエとホカホカ☆
というわけで四条河原町の交差点まで移動し、
喫茶「季の音」でほうじ茶アイスクリームとゆず茶をいただきました。
ゆず茶おいしい~ほっかほか。

喫茶店を出るとだいぶ暗くなっていたので、京都駅に戻って新幹線で帰りました。
は~やっぱり日帰りだとバタバタしてしまうな。今度は泊まりで行きたいです、京都!
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テーマ : 京都旅行    ジャンル : 旅行

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comment

  1. 2012/10/25(木) 10:47:17 |
  2. URL |
  3. TOM-F
  4. [ 編集 ]
おじゃましています、TOM-Fです。

おおっ、日帰りで京都まで……お疲れさまでした。
ゆささんのフットワークの軽さは、いつも感心します。
こちらは新幹線なら1時間足らずのところに住んでいながら、葵祭も時代祭も行けていないデス。一度は見ておきたいですね。

それと、アクエリオン。
1万年と2千年前から、あ・い・し・て・るぅ~。
はともかく、あの合体シーンは、見ている方が恥ずかしいわっ、という、もはや伝説の域に達した作品ですが。
まさか、ご存知だったとは。ゆささんの守備範囲、広すぎです(笑)

  1. 2012/10/27(土) 03:21:03 |
  2. URL |
  3. 八少女 夕
  4. [ 編集 ]
時代祭って、こういうのだったんですか。
平安時代から幕末までまとめて見れるんですね。
これは楽しい。
京都は、どの衣装でもしっくりくるからすごい。
でも、ゆささんの守備範囲の広さにはあらためてびっくりです。尊敬。

それにしても、今回も日帰りですか。
フットワーク軽っ。

Re: タイトルなし

  1. 2012/10/27(土) 19:31:43 |
  2. URL |
  3. ゆさ
  4. [ 編集 ]
> TOM-F様

行って帰って来ましたーー☆
いえその、下鴨神社に行きたかったのですが、
いつ行こうか考えていたら時代祭があることに気づいて
本当は泊まりで行こうとしてたのですけど予定が組めなくて
えいやって行ってしまいました。
> こちらは新幹線なら1時間足らずのところ
ふおおぉいいなあぁぁ!
でも、近いとかえって行かなかったりしますよね☆

> アクエリオン
一応、人並み程度に(笑)。
主題歌は歌えます♪
合体はあれっすね、物議をかもしましたよね(笑)。CM見るたびにテレビ見ちゃいます♪

Re: タイトルなし

  1. 2012/10/27(土) 19:37:58 |
  2. URL |
  3. ゆさ
  4. [ 編集 ]
> 八少女夕様

時代祭よかったですよーー☆
機会がありましたらぜひ。
色んな時代の人たちが同じ場所でウロウロしていてゆさは大ハッスルでした。
うおおできるなら毎年見たいっ!

和服の人がいる景色が一番しっくりくるのが京都でしょうね。
まだ京都の街を着物着て歩いたことはないのですが、やってみたいという野望だけはあります。

えへ♪
泊まりで行こうと思ったのですが予定が組めなくてこうなりました。。
もうちょっと計画立てられる子になりたいです。
 
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