こいつぁ春からその2。

新しい歌舞伎座で「柿葺落四月大歌舞伎」を見てきました☆
楽しかった-!
実は歌舞伎座訪問そのものが初めてなので、だいぶはしゃいでしまいました♪
写真は道路をはさんで撮影したもの。
向こう側は言わずもがなだけど、こちら側でもカメラを持った人たちは結構います。

公演の休憩時間にいただいた幕の内弁当「薫風」です。
色とりどり!
以下、写真と公演感想です↓
異様に長いのでたたんであります。クリックで開閉しますのでどうぞ☆

歌舞伎座正面!でかい!
いい天気だったので白い壁が輝いて見えます(笑)。ぴかぴかしとる。
胸張って興行中です的な。
夜にはライトアップがあるそうですよ~。見てみたい!

やぐらが揚がっています。幕府公認の「公演中」のしるし。
歌舞伎座がお休みの間は新橋演舞場に揚がっていましたね。
それにしても鮮やかな藍色。

歌舞伎座の正面右手、東銀座駅出口付近にあるお稲荷さん。
たくさんの人が次々にお参りしていきます。わたしもお参りしました。

開演前から周囲を歩き回りすぎてブーツの足はすでにくたくたですが(笑)やっと中へ。
1階から2階を見上げてみました。提灯がずらりと並びます。

提灯のアップ。歌舞伎座の座紋の鳳凰です。
公演前にもう少し建物を見たかったけど、時間がなくなってきたので後にすることにして
お弁当を買ってイヤホンガイドを借りて、席に駆け込んで鑑賞開始。
わたしが観たのは舞踊「壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)」、
同じく舞踊「十八世中村勘三郎に捧ぐ お祭り」、
義太夫狂言「一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや)」の3公演。
どれも役者さんが舞台にいっぱい出てきて賑やかでした。ザ・柿葺落って感じ。
「壽祝歌舞伎華彩」は、鶴は千年生きるという伝説にちなんだ寿ぎの舞踊。
歌舞伎座開場のお祝いに、公達や女房たちがたくさん出てきて優雅に舞います。
お囃子が琴と三味線と鼓と!女性の芸者さんたちの謡で!なにこのパーフェクトな伴奏!
これに狩衣と小袿と扇子がプラスされたら感動するしかないではありませんか。
大好きなものいっぱいで幸せな舞踊でした☆
染五郎の春の君が華も色気も品もあって美しかったーーー染ちゃん!復活!おめでとう!!
藤十郎さんの鶴も美しかったです。
さすがの貫録、体もすっとして軸がブレません…どういうことなの。まじイケメン。
舞い踊る公達にもはにゃ~んなのですが、それ以上に女房たちがな…はにゃ~んですな…!
中の人は男の人で、それが両性的に綺麗で、仕草も優美でなよなよしてたら「うぉおおお」ってなるわな。
お江戸の人たち本当に楽しかったと思う。
「お祭り」は江戸の山王祭と神田祭を題材にした舞踊。鳶頭と芸者が歌って踊って仲良くケンカします。
橋之助&福助の舞踊、獅童たち3人の若手の舞、三津五郎&巳之助のひょっとこ&おかめ踊り。
どれも粋でいなせでこざっぱりして、江戸っ子!って感じ。良かった。
そして花道から現れた勘九郎と七之助の間には法被+ももひき姿の七緒八ちゃんが!
うおお1歳?2歳?だっけ?やばいっ小さいっおめめパッチリっかわいいっ☆
初日公演のニュースをテレビで見たので七緒八ちゃんの出演は知ってはいましたが、
初日だけのサプライズじゃなかったんだ!毎日連れてきてるんだなあ。
役者たちが舞台で舞う間は、お父さんの勘ちゃんの隣にちょこんと腰かけて
持ってきた錫杖をいじったりして遊んでいるのですが、
それをお七がかいがいしくあやしていて微笑ましい(*´∀`*)。
勘ちゃんと若者のまといバトルも、お七の扇子の舞も良かったです。
特にお七、もうね…妖艶とは彼のためにある言葉ですね。色っぽいおねえちゃん素敵です。
あと、この舞踊は歌舞伎座開場のお祝いも兼ねているので
役者たちが「ほんにめでたい」「皆様のおかげでございまする」とか言ってくれるんですが
三津五郎さんが「さぞ十八代目も喜んでいるだろうよ」と口にされたときにガチで涙が出てしまい、
画面がうるんでしばらくよくわかりませんでした。。
このセリフに会場で拍手が起こったり、三津五郎さんが十八代目の盟友であることも相まって
余計に泣けたのかも…。
(十八代目がよく鳶頭を演じていらしたと知ったのは割と最近だったりします。見たかった)
そんな三津五郎さんの粋っぷりが、もう!たまらんです!!渋くて品があって。
三津五郎さんのセリフって、きりっとした中に柔軟さもやさしさも全部入っている感じで
なんかこう、抱きしめられているような気がするんですね。
お人柄がセリフにも表れているような。
どうしよう三津五郎さん好きすぎて生きるのがつらい。うおおお一生の贔屓です!
「熊谷陣屋」は時代物狂言。前2幕とはガラリと変わって重厚な雰囲気。
舞台は源平の合戦時代、一ノ谷の戦いと屋島の戦いのちょうど間という設定です。
熊谷直実(吉右衛門)が一ノ谷の戦いで平敦盛を討ち果たす話は有名ですが、
あれに着想を得た義太夫狂言ですね。
(直実は武蔵国の人なので、彩の国民としては大変うれしい演目だったりする^ ^)
敦盛の設定については、そこはまあ創作物なので目をつむるとして(笑)、
お江戸の武士観とか無常観がひしひしと伝わってくる内容でした。
菊之助の藤の方と、玉三郎の相模という二大美女の競演とかたまらんですな。
菊さまは凛とした美しさ、玉さまは深みのある美しさであった。
でね、でね!仁左衛門の源義経が…かっ、かっこええんです…!(悶絶)
障子が左右にバターンと開いて仁左さま(義経と言え)が颯爽とご出場されたときは
会場にどよめきが起こったよね…!
あれ明らかにみんなどよめいたよね…!
わかるよ!だってあの立ち姿はあんなにかっこいいんだもの!!
背高くてハックリョク。張りのある声。有無を言わさぬ存在感でそこに立っていらした。あわあわ。
この狂言の義経は割とエグい役割ですけども、
それより何より仁左さまですよ。あの貫禄と色気はないよ。惚れる。
歌六の弥陀六が実は宗清と見抜くくだりの流れはお見事と言うしかないです。惚れる。
あ、それとこの舞台で朗々と謡ってらした義太夫さんですが
たぶんこちらの傾城反魂香で謡っていた方と同じだと思うんですが確証がない。むむ。
立ちポーズの三味線もやってくれて感激しました。
そしてラスト…花道にぽつんと取り残された直実(吉右衛門さん)に全わたしが泣いた。
直実がかわいそうでかわいそうでたまらない。ものすごい悲しみがそこにありました。
あの泣き声はすごかった…演技じゃなくてほんとに泣いてるんじゃないかと…。
「ああ16年は一昔、夢だ、夢だ」のセリフに「一期は夢よ、ただ狂へ」を思い出すなど。
もう目からナイアガラ。泣けた~。
他にもいろいろと楽しかったです。
お昼ご飯のお弁当を食べていたときに突然館内アナウンスがかかって、緞帳の説明が始まりました。
歌舞伎座の緞帳は4種類あって、以下はそのうちの2枚です。

中島千波氏画。

上村淳之氏画。

公演を見終えた後は、歌舞伎座の建物をレッツ探検♪まずは2階ロビーから。
ここはギャラリーになっています。
伊東深水、上村松園、川井玉堂、速水御舟、安田靫彦、東山魁夷、川端龍子、小林古径ほか、
初代歌舞伎座ができた頃に活躍していた画家たちの作品が並んでいます。
他にも、大谷竹次郎氏の言葉「わが刻はすべて演劇」が刻まれた時計がコチコチと動いていたり
幸田露伴や高村光雲の寄贈品が展示されていたり。
ガラスケースにいた竹内栖鳳コスプレのダコタ・ローズちゃんがおしとやか。
胸像も並んでいます。個人的には五代目尾上菊五郎と九代目市川團十郎が並んでいて嬉しかった。
団菊のツーショットいいですねえ。

3階の想い出の歌舞伎俳優コーナー。十二代目と十八代目がすでに掲載されています。

5階の屋上庭園。いい天気で気持ち良かったです。

庭園の五右衛門階段を降りると歴代歌舞伎座の模型が並んでいます。
写真は四代目(つまり先代)の歌舞伎座。
他にも近日中にオープン予定の歌舞伎座ギャラリーとか歌舞伎写真館とか、
少しずつ企画が始まっていくようです。
あとお土産屋さんが充実していて目移りしました☆
グッズお手軽なものから破格のものがあって、お弁当も和菓子もおいしそう。
1階と3階と地下2階にあって、5階にもそのうち1店舗オープンするそうです。
レストランも数カ所ありましたがどこも満席。しばらくはこんな感じでしょうね。
次に来たときは(いつ来られるかわかりませんが)、もっと賑やかになっていそうだなあ。
楽しみです。

帰りにちょっと途中下車して丸の内KITTEに寄ってきました。ここもぴかぴか&すごい人だった。
写真に写っているのは、千住博と愉快な仲間たち(笑)の桜幕。

千疋屋フルーツパーラーでいただいたフルーツゼリー。
帰宅したら足が完全にグロッキーでしたが、感動して笑ってはしゃいで精神は非常に健康的でした。
ぴかぴかの1年生の歌舞伎座をたっぷり楽しめて良かったです。
柿葺落公演は1年続くので、また気になる演目があったら行ってみたい。

本日のいでたち。

本日の戦利品。
演目チョコレートはtwitterでツイートしてる方がいて欲しいなぁと思ったのでゲット。
これパッケージ捨てられないっ(人´w`)とっとくとっとく。
柿葺落公演記念ストラップは熊谷陣屋をゲット。
あと歌舞伎座限定のスヌーピーグッズが全部かわいくて買い占めそうになりました。
助六バースディスヌーピーが365体いて壮観だった…1体買ってきちゃった♪
あ、そうだ。新しい歌舞伎座にはイヤホンガイドに加えて、字幕ガイドの貸出も始まりましたので
ご入用の方は使ってみるといいかもです!
わたしはチラッと見ただけですが、文字も大きくて読みやすそうでした。
そのうち外国の方向けに英語の字幕ガイドとか出たらいいなと思ってます…翻訳難しそうだけど…(;´∀`)。
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NoTitle
- 2013/04/16(火) 09:46:18 |
- URL |
- ぴゆう
- [ 編集 ]
一段と雰囲気に浸れますよね。
私は昔の歌舞伎座に行きました。
三代目市川猿之助の義経千本桜とか
忠信狐が良かったなぁ〜
最近、亡くなってしまった團十郎の暫も良かったなぁ。
Re: 歌舞伎座
- 2013/04/16(火) 22:11:36 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
やっと行ってきましたよ~(^▽^)
新しい歌舞伎座すっごくきれいでした!写真撮りまくっちゃいました☆
公演も良かったです。
> 「お祭り」
役者さんがいっぱい出てきて、賑やかな舞台でした。
十八代目もお空の上で喜んでいると思います。
仁左さまやばかったです!
会場の空気がざわっとしたのが衝撃的でした。ハックリョク!
Re: NoTitle
- 2013/04/16(火) 22:15:05 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
お天気が良かったので着物で行きました☆
会場にも着物の方がたくさんいましたよ!
昔の歌舞伎座、行きたかったなあ。
> 三代目市川猿之助の義経千本桜とか忠信狐
おおっ、三代目のをご覧になったんですね。
わたしは三代目の全盛期を知らないのですが、すごかったらしい伝説はいくつか聞きました。
今、四代目が同じ演目でがんばっていますね!
市川團十郎といえば助六と暫ですねぇ。
たまに暫の録画を見てしのんでいます。
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