妖怪たちの饗宴。
今年は妖怪展示が目白押しですね~。妖怪好きにはたまらない夏です。
関東だけでも、
・三井記念美術館の「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ」
・横須賀美術館の「日本の『妖怪』を追え!-北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで」
・横浜そごう美術館の「幽霊・妖怪画大全集」
の3ヶ所。
もちろん全部見てきましたとも。
では一気に感想いきます☆
7月に三菱一号館美術館に行った日、実は三井記念美術館にも行ってきたのでした。
ご近所ですしおすし。
国芳のがしゃどくろや化物屋敷、芳年の百器夜行(石燕のパクリ・笑)、
歌麿の悪夢にうなされる子ども、広重の王子稲荷の狐火など、過去に何度も見た浮世絵の他に
長い長ーーい絵巻物、おもちゃ、能面、小道具など展示品は多岐にわたっていました。
鳥山石燕『画図百鬼夜行』の元興寺のページに「ばあ」って書き込みがあって笑った(^ ^)。
落書きされてる画図百鬼夜行が出てくるのって珍しいかもしれない。
日文研の百鬼図や化物尽絵巻など、大きな絵巻物が全部広げてあってたぎりました!
絵巻物って展覧会だと一部分しか見られないのがほとんどなので
思い切ったことをしてくれるのは嬉しいです。
逸翁美術館の「大江山絵詞」(鎌倉時代)があったよー酒呑童子が描かれた最古の絵巻物ですよー☆
酒呑童子が山伏の格好をした頼光一行を屋敷に招いて宴会をしている場面が開かれていました。
まだ鬼じゃなく童子姿の酒呑ちゃんがいとしい。
亀岡規礼「酒呑童子絵巻」。鬼たちと頼光たちのバトルが繰り広げられていました。
酒呑童子の首が飛ぶシーンはどの絵巻物を見てもすさまじい。
能面の般若と蛇(ヘビじゃないよジャだよ)にどきどき。能「道成寺」専用の面。清姫の般若と蛇。
近くに岩瀬文庫の「道成寺絵巻物」も並んでいました。
安珍清姫のお話とは別バージョンの、異本の道成寺物語の江戸時代の写本です。
姫が蛇になるのはおんなじだけど…。
よく考えたら能のシテってほとんど幽霊か怨霊だなあ。
一番見たかったのは!歴博の不動利益縁起フィギュア!!
国宝「不動利益縁起絵巻」の一場面を立体再現したフィギュアです☆
安倍晴明と疫病神のみなさん!きりっと美男の晴明と、ギョロ目をパチクリさせた疫病神のみなさん!
かわいい方々がお揃いで来てくださいましたよー。
晴明の前に疫病神たちがちょこんと座って、おとなしく晴明さんを見つめているわけですよ。
こういうキモかわいいフィギュア欲しいぃ。
ガチャガチャとかあったら全部揃えたいぃ。
不動利益縁起絵巻は写本がいくつかあって、狩野永納筆の青が美しくて画集で何度も見ています。
今回はその永納の絵巻も来てくれててやっとナマで見られました…最高すぎる…!
(東博にも鎌倉時代の不動利益縁起絵巻があって、たまに常設展に出てくれますね。
古くて色落ちしてて味があって、いつも食い入るように見てる!)
最後の展示室は水木しげる部屋になっていました!御大の絵がずらり。
鬼太郎の漫画はもう長いこと読んでないけど、絵を見ると読みたくなりますね。
しかし石燕や国芳ほか多くの絵師の妖怪絵を参考に描いてこられたんだな…やっとわかった。
子泣き爺のフィギュアかわいかった☆
個人的にぬらりひょんのキャプションにほおおってなりました。
「夕方にふらりとやって来て勝手にお茶を飲んだり煙草をふかしたりして、
どこへともなく去っていくが、よほど注意深い人でないと見えない」
どこの大店の大旦那のおしのびだ!
次は横須賀美術館。妖怪展2か所目です。
浮世絵から現代アートまで様々な妖怪の絵や立体作品が並んでいました。
内容も動物や植物タイプ、オバケ、幽霊などさまざま。
広重の狐火や北斎のお岩さんなども素敵ですが、やはり国芳と芳年が多かったですね。
国芳の、とうもろこしのオバケが石橋の所作事(髪洗いっぽいの)をやっている絵に笑った。
芳年の、幕末の頃のタッチと近代になってからのタッチの違いが印象的。
幕末ではこれでもかと細かく緻密に描きこんでいるんだけど、
年を経るとだんだんすっきりしてきています。
時代の好みか、芳年の好みか…。
芳年は筆のタッチがダイレクトに絵に出るというか、草書体みたいな絵を描く人だな…。
そんな線を殺すことなく見事に彫り上げた彫師の腕もすごい。
「新形三十六怪撰」の『老婆鬼腕を持ち去る図』があってヽ(*゚▽゚*)ノ←こんな感じになった。
芳年は羅生門の鬼をよく描くなあ。おいしくいただきますごちそうさまです。
落合芳幾が東京日々新聞に描いていた怪異の連載も面白い。
いつの時代も怪異は人々の関心を集めていたのだなあ。
あと「東京日々新聞」のロゴ文字と、両脇で文字を支える天使ちゃんたちが
毎号違うデザインでびっくりした。
幽霊画の掛軸のコーナーは心なしかひんやりと。
やっぱり肉筆は見ごたえがあります。
松井冬子さんの夜盲症はゾワーーっとする存在感。情念はなくひたすらヒンヤリ。怖い。
小川芋銭の雪女も面白いですが、畑のお化けが素敵~畑を闊歩する野菜たちかわいい~。
河鍋暁翠の幽霊図は父暁斎が2番目の妻を描いた絵をさらに写したものだそうです。
画面の真ん中に痩せた幽霊がひっそりと。静かな絵だな…。
現代の妖怪アート部屋のトップバッターは水木しげる御大。
雪女の目がめちゃめちゃ綺麗で震える、つか今更ですが点描が多くて戦慄しました。
スクリーントーンもほぼ使わずに…どういうことなの…。
雲外鏡の絵のすぐそばに石燕の『百器徒然袋』があって、雲外鏡のページが開いてた(笑)。
国芳の絵とほぼ同じ構図の化物屋敷の絵もありましたね。
池田龍雄の化物の系譜シリーズ、モノクロですが緻密に描きこまれた深みのある世界観です。
「ショーバイ」がカオナシっぽくて笑ってしまった。
加藤大介「浄化の秘宝」は立体展示、乾漆(仏像に使われる手法)でできているそうです。
見た目からカッパを連想しますが、ここまでカッパっぽいと
もっと違うものなんじゃないかと疑ってみたくなるな…面白い。
あと、フジイフランソワさん、初めて知ったのですが素敵な方ですねえ。
伊藤若冲や長沢蘆雪や鳥山石燕へのオマージュのような妖怪や子犬を描いていて、
「一筆かきえもん」と「びわ奉仕」「御茶どうぞう」「ここに居ぬ」など笑いました。
こういう言葉遊び好き。
ミュージアムショップにぬりかべのビーズクッションがあって「うおおお!」とたぎったのですが
ビーズクッションは時間が経つとしぼんでしまうのを思い出して断念。
ぬりかべは大好きなキャラなのでいつか気に入ったぬいぐるみ買うんだ…!
美術館からの帰りにバス停へ向かって観音崎海水浴場沿いを歩いていたら、
大きいオニイサンたちが浅瀬で夏ばっぱとあきちゃんごっこしてた。
(「あまちゃん」冒頭で夏ばっぱがあきちゃんを海へ落っことすシーンがありますよね。あれです)
そして。

一番行きたかったのがここ!そごう美術館の展示です。
写真はミュージアムショップで買ってきた展覧会オリジナルフィギュア。
伊藤若冲『付喪神図』の茶釜くんと、佐脇嵩之『百怪図巻』の野狐ちゃんです♪
ああああ茶釜さま野狐さまかわゆす様。
デザインはツボですがお値段はかわいくなくて、連れて帰るか迷ったんですけど
「よく考えろ。巡回はここで終わりだ。今後この子たちにどこで会えるというんだ」と神の声がしたので
「わかったお持ち帰r連れてく」と無事にレジへ行くことができました。
この子たちすごくかわいくてオススメです。絵の解説書がついてくるお得仕様。気になる方ぜひ。
ここでも国芳が強い。「相馬の古内裏」は三井・横須賀と見てきて、ここで3枚目(笑)。
もはや妖怪展に欠かせない絵ですね。
応挙の「波上白骨座禅図」、以前に見た絵と同様の作品ですがこっちの方が小さいな。
蘆雪の「九相図」はすごく細かい。
女性の顔は蘆雪のタッチですが、着物や植物はお師匠の応挙の影響が色濃くありました。
円山応震の「妖怪図」の妖怪が、何の妖怪かはわかりませんけど
仕事と人生に疲れた顔しちゃってお気の毒。よしよしって撫でたくなる。
重光の「豆腐小僧」かわいい~。
芳年の「雷震」が、封神演義の雷震子だとわかるまでしばらくかかった。
だってフジリューの風貌と全然違うから(当たり前)。
ここは幽霊画が多かったですね~。三井や横須賀よりもずっと。
2部屋くらいがまるまる幽霊画でした。
せっかくなので展示室の真ん中に立って幽霊にぐるりと囲まれる気分を味わってみましたらば。
…ひんやりしました(;´∀`)。
応挙の美人さん幽霊、暁斎のガイコツのような幽霊、河村長親のイケメン幽霊、
鈴木松年のぶっとび幽霊、吉田観方のユーモアあふれるきれいな幽霊などなど
四方からたくさんの幽霊に見つめられるという貴重な体験ができました(笑)。
こんなにいっぺんに幽霊画を見たの初めてです。色んな人が描いていたんだな…。
谷文晁の幽霊ひょうきんすぎ、どことなく十八代目勘三郎に似てる気がする…。
小林清親の四季幽霊図に感動しました。
春、夏、秋、冬を描いた4幅の掛軸に、それぞれ幽霊がいるというものです。
清親の肉筆ってわたし初めてかもしれない。透ける着物や蚊帳の表現が美しかった。
錦絵の幽霊はお岩さんとお菊さんがいっぱい。
この2人、東西幽霊の双璧ですがもはや殿堂入りレベルだね。
幽霊たちの間でも「あの2人は格が違うからすれ違うときは頭下げる」とかルールできてそう。
テンション上がったのは鬼のコーナーですけども
その中に月岡芳年の渡辺綱&茨木童子があってほわああああああ!!!ってなりました!
うおおおおこのペア描いてくれてたのかー知らなかったよ。
しかも、茨木童子の浮世絵って腕を取り返して夜空へ駆け上がっていく絵がほとんどなのに、
今回のは綱が箱のふたを開けて茨木に腕を見せているシーンだったんです!!
ここを絵にしてくれていたなんて!芳年グッジョブ!神様仏様芳年様!
図録を買うかどうか正直迷っていましたがこのとき「買う」と決めました…。
茨木がいるのになぜ買わないの、買うでしょ。
そして隣には芝鶴が描いた茨木童子のドアップ掛軸があった。
「おれの腕だ!」とはちきれんばかりの笑顔で箱の中を見つめていましたよ。
良かったね、良かったね茨木…と感動のあまり、周囲に人がいなかったら泣き崩れるところだった。
もうだめ。茨木童子大好き。いとしいよう。
あとここ、お子様向けのキャプションが笑えます。
広重の清盛図は「いや、マツケンではない。清盛本人じゃ」
神戸出身の橋本関雪の幽霊は「調子?あきませんわ」
伊藤若冲の付喪神図は「お茶道具の妖怪もいるから今夜はティーパーティーだ」
国芳の九尾狐は「忍者のナルト、あの子の体内に封印されてる九尾。あれのオリジナルが私」
吉川観方のお岩・お菊は「うらめしやーってやってないのがいいでしょう。幽霊になっても忙しいのよ」
円山応震の妖怪図は「なんだよ、そんなにじっと見るなよ。ほっといてくれよ。
仕事から帰ってきたばかりで疲れてるんだよ。(中略)今日だっておまえ何か変だぞって言われたし」
さらに。
展示の後半は動物の妖怪特集で、天狗や狐狸、猫、鼠、蛇、蜘蛛、蛙などの絵があるのですが
「妖怪動物園におけるご注意」なるものが掲示されている始末。。
個人的に最後の項目「なるべく多くの人に妖怪動物園は楽しい!と伝えてください。
守れない人は妖怪に食べられちゃうかも」に爆笑でした。
ちょ、担当学芸員さん、遊びすぎ(笑)。
「YKI48総選挙」は誰に入れるかさんざん迷ったすえ投票。
果たして誰がセンターになるのか、結果は後日そごう美術館のホームページに載るそうです。
楽しみ。
(ちなみにこれまで巡回してきた福岡市博物館では「彼女候補」が、
大阪歴史博物館では「話が通じない」がそれぞれセンターになったそうな)
※8/24追記
そごうのセンターは「話が通じない」になったそうです。大阪に次ぐ快挙、おめでとう~。
(ちなみにわたしが投票した子は12位でした。健闘!)
あと、この日は美術館の展示室の一角で、桂歌丸さんの怪談噺が行われたので聴いてきました。
妖怪画に囲まれながら怪談が聴ける機会とかめったにないよね…(^ ^)。
演目は三遊亭圓朝作『怪談 真景累ヶ淵』より「宗悦殺し」。
長い演目の冒頭です。
借金を返さない旗本に殺された宗悦が、やがて幽霊となって旗本のもとへ化けて出る話です。
実はわたし、落語をナマで聴いたのはこの日が初めてだったのですが
歌丸さんの言葉や所作のひとつひとつを間近で見せていただいて(最前列だったのです)、
すごく充実した落語デビューができたと思います。
落語ってこんなに面白いんだって思った。
次々に人物を演じ分けたり、扇子を手紙に、手ぬぐいを財布に見立てたりするなど
熟練の技が光っていました。
歌丸さんパネェわ…舞台に一人しかいないのに何人もいるように見えるお。
笑点のタレントっぷりはどこへやら、いやきっとこちらが真骨頂。
籠屋の2人に宗悦の遺体が担がれてうわ何をするやめryなくだりと宗悦の幽霊が出るシーンは
背筋がぞくーーってしてぎゃー怖ー!とか叫びそうだった。人間って業ありすぎ。
このイベントは8月12日に行われたのですが
前日の8月11日は圓朝師匠の命日だそうで、「師匠のお墓にお参りをして
その足で四谷のお岩さんと伊右衛門のお墓にもお参りしてきました」とのことでした。
歌丸さんは古典落語の演目に力を入れているそうで、怪談噺もいくつか復活させているらしくて
今回の「宗悦殺し」を含む『真景累ヶ淵』を通しで演じたCDも出しています。
1話が1時間くらいで、全部やると7~8時間は語りっぱなしだそうな。
噺家さんってすごいね。
前座の桂たけのこさんと春風亭昇也さんにはめいっぱい笑わせていただきました。
お相撲さんが初日から千秋楽までなぜ負けまくったのかを延々としゃべる話と、
昇也さんの結婚式のてんやわんやと
ライオンの毛皮をかぶってトラと対決する羽目になった男の話でした。楽しかった♪
中の人などいる、という話。
そういえばたけのこさんも昇也さんも、退席して次の人に替わるとき
座布団をひっくり返して整えていたけど、あれ落語のお作法だったりするのかな…。
あと、落語が始まる前に展覧会をご覧になっている歌丸さんを見ました。
青のポロシャツ姿がかわいらしかったです。ほんとにお小さくていらっしゃる(^ ^)。
本番は着物姿でしたけども。
噺の途中で羽織(夏用で透けてる)をスッと脱がれたときは何かが始まる予感がしてドキッとした。

そごう7階の鬼太郎ショップ(期間限定)の入口にあった、鬼太郎の家とねずみ男神社(笑)。
かなりのクオリティです。
ねずみ男神社にお賽銭を入れると、東日本大震災の被災地に寄付されるそうですよ~。

鬼太郎の家の反対側には!鳥山石燕デザインの!目目連が!!
睨んでるのか困惑してるのか。たまらん。かわいい。
(あまりにも好きな妖怪なので以前ここに描いてしまったっけ)

ねずみ男神社の後ろにあった水木さんデザインのフィギュア展示。
これどう見ても蕭白の鬼だよね。色違いなだけでね。
いやー妖怪充できたひとときでした。
3ヶ所まわってみて思ったのは、三井記念の展示は絵巻や能面が多くて格調高く、
横須賀はスタンダードな浮世絵とアヴァンギャルドな現代アート、
そごうは浮世絵と掛軸でまとめられていてポップで賑やか、
それぞれ幽霊、妖怪、オバケに神様と盛りだくさんで楽しいです。
個人的にはそごうが良かった!妖怪好きさんみんなそごう行って!
※クリックで大きくなります
後ろ姿その3。2はこちら。
過去に描いたこの子をまた描いてみました。相変わらずお出かけが好きなようです。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
関東だけでも、
・三井記念美術館の「大妖怪展-鬼と妖怪そしてゲゲゲ」
・横須賀美術館の「日本の『妖怪』を追え!-北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで」
・横浜そごう美術館の「幽霊・妖怪画大全集」
の3ヶ所。
もちろん全部見てきましたとも。
では一気に感想いきます☆
7月に三菱一号館美術館に行った日、実は三井記念美術館にも行ってきたのでした。
ご近所ですしおすし。
国芳のがしゃどくろや化物屋敷、芳年の百器夜行(石燕のパクリ・笑)、
歌麿の悪夢にうなされる子ども、広重の王子稲荷の狐火など、過去に何度も見た浮世絵の他に
長い長ーーい絵巻物、おもちゃ、能面、小道具など展示品は多岐にわたっていました。
鳥山石燕『画図百鬼夜行』の元興寺のページに「ばあ」って書き込みがあって笑った(^ ^)。
落書きされてる画図百鬼夜行が出てくるのって珍しいかもしれない。
日文研の百鬼図や化物尽絵巻など、大きな絵巻物が全部広げてあってたぎりました!
絵巻物って展覧会だと一部分しか見られないのがほとんどなので
思い切ったことをしてくれるのは嬉しいです。
逸翁美術館の「大江山絵詞」(鎌倉時代)があったよー酒呑童子が描かれた最古の絵巻物ですよー☆
酒呑童子が山伏の格好をした頼光一行を屋敷に招いて宴会をしている場面が開かれていました。
まだ鬼じゃなく童子姿の酒呑ちゃんがいとしい。
亀岡規礼「酒呑童子絵巻」。鬼たちと頼光たちのバトルが繰り広げられていました。
酒呑童子の首が飛ぶシーンはどの絵巻物を見てもすさまじい。
能面の般若と蛇(ヘビじゃないよジャだよ)にどきどき。能「道成寺」専用の面。清姫の般若と蛇。
近くに岩瀬文庫の「道成寺絵巻物」も並んでいました。
安珍清姫のお話とは別バージョンの、異本の道成寺物語の江戸時代の写本です。
姫が蛇になるのはおんなじだけど…。
よく考えたら能のシテってほとんど幽霊か怨霊だなあ。
一番見たかったのは!歴博の不動利益縁起フィギュア!!
国宝「不動利益縁起絵巻」の一場面を立体再現したフィギュアです☆
安倍晴明と疫病神のみなさん!きりっと美男の晴明と、ギョロ目をパチクリさせた疫病神のみなさん!
かわいい方々がお揃いで来てくださいましたよー。
晴明の前に疫病神たちがちょこんと座って、おとなしく晴明さんを見つめているわけですよ。
こういうキモかわいいフィギュア欲しいぃ。
ガチャガチャとかあったら全部揃えたいぃ。
不動利益縁起絵巻は写本がいくつかあって、狩野永納筆の青が美しくて画集で何度も見ています。
今回はその永納の絵巻も来てくれててやっとナマで見られました…最高すぎる…!
(東博にも鎌倉時代の不動利益縁起絵巻があって、たまに常設展に出てくれますね。
古くて色落ちしてて味があって、いつも食い入るように見てる!)
最後の展示室は水木しげる部屋になっていました!御大の絵がずらり。
鬼太郎の漫画はもう長いこと読んでないけど、絵を見ると読みたくなりますね。
しかし石燕や国芳ほか多くの絵師の妖怪絵を参考に描いてこられたんだな…やっとわかった。
子泣き爺のフィギュアかわいかった☆
個人的にぬらりひょんのキャプションにほおおってなりました。
「夕方にふらりとやって来て勝手にお茶を飲んだり煙草をふかしたりして、
どこへともなく去っていくが、よほど注意深い人でないと見えない」
どこの大店の大旦那のおしのびだ!
次は横須賀美術館。妖怪展2か所目です。
浮世絵から現代アートまで様々な妖怪の絵や立体作品が並んでいました。
内容も動物や植物タイプ、オバケ、幽霊などさまざま。
広重の狐火や北斎のお岩さんなども素敵ですが、やはり国芳と芳年が多かったですね。
国芳の、とうもろこしのオバケが石橋の所作事(髪洗いっぽいの)をやっている絵に笑った。
芳年の、幕末の頃のタッチと近代になってからのタッチの違いが印象的。
幕末ではこれでもかと細かく緻密に描きこんでいるんだけど、
年を経るとだんだんすっきりしてきています。
時代の好みか、芳年の好みか…。
芳年は筆のタッチがダイレクトに絵に出るというか、草書体みたいな絵を描く人だな…。
そんな線を殺すことなく見事に彫り上げた彫師の腕もすごい。
「新形三十六怪撰」の『老婆鬼腕を持ち去る図』があってヽ(*゚▽゚*)ノ←こんな感じになった。
芳年は羅生門の鬼をよく描くなあ。おいしくいただきますごちそうさまです。
落合芳幾が東京日々新聞に描いていた怪異の連載も面白い。
いつの時代も怪異は人々の関心を集めていたのだなあ。
あと「東京日々新聞」のロゴ文字と、両脇で文字を支える天使ちゃんたちが
毎号違うデザインでびっくりした。
幽霊画の掛軸のコーナーは心なしかひんやりと。
やっぱり肉筆は見ごたえがあります。
松井冬子さんの夜盲症はゾワーーっとする存在感。情念はなくひたすらヒンヤリ。怖い。
小川芋銭の雪女も面白いですが、畑のお化けが素敵~畑を闊歩する野菜たちかわいい~。
河鍋暁翠の幽霊図は父暁斎が2番目の妻を描いた絵をさらに写したものだそうです。
画面の真ん中に痩せた幽霊がひっそりと。静かな絵だな…。
現代の妖怪アート部屋のトップバッターは水木しげる御大。
雪女の目がめちゃめちゃ綺麗で震える、つか今更ですが点描が多くて戦慄しました。
スクリーントーンもほぼ使わずに…どういうことなの…。
雲外鏡の絵のすぐそばに石燕の『百器徒然袋』があって、雲外鏡のページが開いてた(笑)。
国芳の絵とほぼ同じ構図の化物屋敷の絵もありましたね。
池田龍雄の化物の系譜シリーズ、モノクロですが緻密に描きこまれた深みのある世界観です。
「ショーバイ」がカオナシっぽくて笑ってしまった。
加藤大介「浄化の秘宝」は立体展示、乾漆(仏像に使われる手法)でできているそうです。
見た目からカッパを連想しますが、ここまでカッパっぽいと
もっと違うものなんじゃないかと疑ってみたくなるな…面白い。
あと、フジイフランソワさん、初めて知ったのですが素敵な方ですねえ。
伊藤若冲や長沢蘆雪や鳥山石燕へのオマージュのような妖怪や子犬を描いていて、
「一筆かきえもん」と「びわ奉仕」「御茶どうぞう」「ここに居ぬ」など笑いました。
こういう言葉遊び好き。
ミュージアムショップにぬりかべのビーズクッションがあって「うおおお!」とたぎったのですが
ビーズクッションは時間が経つとしぼんでしまうのを思い出して断念。
ぬりかべは大好きなキャラなのでいつか気に入ったぬいぐるみ買うんだ…!
美術館からの帰りにバス停へ向かって観音崎海水浴場沿いを歩いていたら、
大きいオニイサンたちが浅瀬で夏ばっぱとあきちゃんごっこしてた。
(「あまちゃん」冒頭で夏ばっぱがあきちゃんを海へ落っことすシーンがありますよね。あれです)
そして。

一番行きたかったのがここ!そごう美術館の展示です。
写真はミュージアムショップで買ってきた展覧会オリジナルフィギュア。
伊藤若冲『付喪神図』の茶釜くんと、佐脇嵩之『百怪図巻』の野狐ちゃんです♪
ああああ茶釜さま野狐さまかわゆす様。
デザインはツボですがお値段はかわいくなくて、連れて帰るか迷ったんですけど
「よく考えろ。巡回はここで終わりだ。今後この子たちにどこで会えるというんだ」と神の声がしたので
「わかった
この子たちすごくかわいくてオススメです。絵の解説書がついてくるお得仕様。気になる方ぜひ。
ここでも国芳が強い。「相馬の古内裏」は三井・横須賀と見てきて、ここで3枚目(笑)。
もはや妖怪展に欠かせない絵ですね。
応挙の「波上白骨座禅図」、以前に見た絵と同様の作品ですがこっちの方が小さいな。
蘆雪の「九相図」はすごく細かい。
女性の顔は蘆雪のタッチですが、着物や植物はお師匠の応挙の影響が色濃くありました。
円山応震の「妖怪図」の妖怪が、何の妖怪かはわかりませんけど
仕事と人生に疲れた顔しちゃってお気の毒。よしよしって撫でたくなる。
重光の「豆腐小僧」かわいい~。
芳年の「雷震」が、封神演義の雷震子だとわかるまでしばらくかかった。
だってフジリューの風貌と全然違うから(当たり前)。
ここは幽霊画が多かったですね~。三井や横須賀よりもずっと。
2部屋くらいがまるまる幽霊画でした。
せっかくなので展示室の真ん中に立って幽霊にぐるりと囲まれる気分を味わってみましたらば。
…ひんやりしました(;´∀`)。
応挙の美人さん幽霊、暁斎のガイコツのような幽霊、河村長親のイケメン幽霊、
鈴木松年のぶっとび幽霊、吉田観方のユーモアあふれるきれいな幽霊などなど
四方からたくさんの幽霊に見つめられるという貴重な体験ができました(笑)。
こんなにいっぺんに幽霊画を見たの初めてです。色んな人が描いていたんだな…。
谷文晁の幽霊ひょうきんすぎ、どことなく十八代目勘三郎に似てる気がする…。
小林清親の四季幽霊図に感動しました。
春、夏、秋、冬を描いた4幅の掛軸に、それぞれ幽霊がいるというものです。
清親の肉筆ってわたし初めてかもしれない。透ける着物や蚊帳の表現が美しかった。
錦絵の幽霊はお岩さんとお菊さんがいっぱい。
この2人、東西幽霊の双璧ですがもはや殿堂入りレベルだね。
幽霊たちの間でも「あの2人は格が違うからすれ違うときは頭下げる」とかルールできてそう。
テンション上がったのは鬼のコーナーですけども
その中に月岡芳年の渡辺綱&茨木童子があってほわああああああ!!!ってなりました!
うおおおおこのペア描いてくれてたのかー知らなかったよ。
しかも、茨木童子の浮世絵って腕を取り返して夜空へ駆け上がっていく絵がほとんどなのに、
今回のは綱が箱のふたを開けて茨木に腕を見せているシーンだったんです!!
ここを絵にしてくれていたなんて!芳年グッジョブ!神様仏様芳年様!
図録を買うかどうか正直迷っていましたがこのとき「買う」と決めました…。
茨木がいるのになぜ買わないの、買うでしょ。
そして隣には芝鶴が描いた茨木童子のドアップ掛軸があった。
「おれの腕だ!」とはちきれんばかりの笑顔で箱の中を見つめていましたよ。
良かったね、良かったね茨木…と感動のあまり、周囲に人がいなかったら泣き崩れるところだった。
もうだめ。茨木童子大好き。いとしいよう。
あとここ、お子様向けのキャプションが笑えます。
広重の清盛図は「いや、マツケンではない。清盛本人じゃ」
神戸出身の橋本関雪の幽霊は「調子?あきませんわ」
伊藤若冲の付喪神図は「お茶道具の妖怪もいるから今夜はティーパーティーだ」
国芳の九尾狐は「忍者のナルト、あの子の体内に封印されてる九尾。あれのオリジナルが私」
吉川観方のお岩・お菊は「うらめしやーってやってないのがいいでしょう。幽霊になっても忙しいのよ」
円山応震の妖怪図は「なんだよ、そんなにじっと見るなよ。ほっといてくれよ。
仕事から帰ってきたばかりで疲れてるんだよ。(中略)今日だっておまえ何か変だぞって言われたし」
さらに。
展示の後半は動物の妖怪特集で、天狗や狐狸、猫、鼠、蛇、蜘蛛、蛙などの絵があるのですが
「妖怪動物園におけるご注意」なるものが掲示されている始末。。
個人的に最後の項目「なるべく多くの人に妖怪動物園は楽しい!と伝えてください。
守れない人は妖怪に食べられちゃうかも」に爆笑でした。
ちょ、担当学芸員さん、遊びすぎ(笑)。
「YKI48総選挙」は誰に入れるかさんざん迷ったすえ投票。
果たして誰がセンターになるのか、結果は後日そごう美術館のホームページに載るそうです。
楽しみ。
(ちなみにこれまで巡回してきた福岡市博物館では「彼女候補」が、
大阪歴史博物館では「話が通じない」がそれぞれセンターになったそうな)
※8/24追記
そごうのセンターは「話が通じない」になったそうです。大阪に次ぐ快挙、おめでとう~。
(ちなみにわたしが投票した子は12位でした。健闘!)
あと、この日は美術館の展示室の一角で、桂歌丸さんの怪談噺が行われたので聴いてきました。
妖怪画に囲まれながら怪談が聴ける機会とかめったにないよね…(^ ^)。
演目は三遊亭圓朝作『怪談 真景累ヶ淵』より「宗悦殺し」。
長い演目の冒頭です。
借金を返さない旗本に殺された宗悦が、やがて幽霊となって旗本のもとへ化けて出る話です。
実はわたし、落語をナマで聴いたのはこの日が初めてだったのですが
歌丸さんの言葉や所作のひとつひとつを間近で見せていただいて(最前列だったのです)、
すごく充実した落語デビューができたと思います。
落語ってこんなに面白いんだって思った。
次々に人物を演じ分けたり、扇子を手紙に、手ぬぐいを財布に見立てたりするなど
熟練の技が光っていました。
歌丸さんパネェわ…舞台に一人しかいないのに何人もいるように見えるお。
笑点のタレントっぷりはどこへやら、いやきっとこちらが真骨頂。
籠屋の2人に宗悦の遺体が担がれてうわ何をするやめryなくだりと宗悦の幽霊が出るシーンは
背筋がぞくーーってしてぎゃー怖ー!とか叫びそうだった。人間って業ありすぎ。
このイベントは8月12日に行われたのですが
前日の8月11日は圓朝師匠の命日だそうで、「師匠のお墓にお参りをして
その足で四谷のお岩さんと伊右衛門のお墓にもお参りしてきました」とのことでした。
歌丸さんは古典落語の演目に力を入れているそうで、怪談噺もいくつか復活させているらしくて
今回の「宗悦殺し」を含む『真景累ヶ淵』を通しで演じたCDも出しています。
1話が1時間くらいで、全部やると7~8時間は語りっぱなしだそうな。
噺家さんってすごいね。
前座の桂たけのこさんと春風亭昇也さんにはめいっぱい笑わせていただきました。
お相撲さんが初日から千秋楽までなぜ負けまくったのかを延々としゃべる話と、
昇也さんの結婚式のてんやわんやと
ライオンの毛皮をかぶってトラと対決する羽目になった男の話でした。楽しかった♪
中の人などいる、という話。
そういえばたけのこさんも昇也さんも、退席して次の人に替わるとき
座布団をひっくり返して整えていたけど、あれ落語のお作法だったりするのかな…。
あと、落語が始まる前に展覧会をご覧になっている歌丸さんを見ました。
青のポロシャツ姿がかわいらしかったです。ほんとにお小さくていらっしゃる(^ ^)。
本番は着物姿でしたけども。
噺の途中で羽織(夏用で透けてる)をスッと脱がれたときは何かが始まる予感がしてドキッとした。


そごう7階の鬼太郎ショップ(期間限定)の入口にあった、鬼太郎の家とねずみ男神社(笑)。
かなりのクオリティです。
ねずみ男神社にお賽銭を入れると、東日本大震災の被災地に寄付されるそうですよ~。

鬼太郎の家の反対側には!鳥山石燕デザインの!目目連が!!
睨んでるのか困惑してるのか。たまらん。かわいい。
(あまりにも好きな妖怪なので以前ここに描いてしまったっけ)

ねずみ男神社の後ろにあった水木さんデザインのフィギュア展示。
これどう見ても蕭白の鬼だよね。色違いなだけでね。
いやー妖怪充できたひとときでした。
3ヶ所まわってみて思ったのは、三井記念の展示は絵巻や能面が多くて格調高く、
横須賀はスタンダードな浮世絵とアヴァンギャルドな現代アート、
そごうは浮世絵と掛軸でまとめられていてポップで賑やか、
それぞれ幽霊、妖怪、オバケに神様と盛りだくさんで楽しいです。
個人的にはそごうが良かった!妖怪好きさんみんなそごう行って!

後ろ姿その3。2はこちら。
過去に描いたこの子をまた描いてみました。相変わらずお出かけが好きなようです。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 ジャンル : 学問・文化・芸術
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