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ようさいさんとキトラさん。

2014.04.27 23:31|文化・美術
今日は1日、東京国立博物館で美術三昧してきました☆
開催中の「栄西と建仁寺」展と、本館の「キトラ古墳壁画」に上村松園の「焔」に高村光雲の「老猿」、
表慶館のキトラに触れるコーナーが目当てです。
よく考えたら朝から夕方まで東博だけで過ごしたの初めてかもしれません。楽しかった!
✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。

キトラ古墳展がモナリザ来日時並みに大盛況なのはTwitterで知っていまして
早めに行って待ち時間がそんなになければ先に見るかと軽い気持ちで出かけた今朝でしたが、
kitora1.jpg
着いた時点でこんな大行列。
入場90分待ち、平成館の前のあたりまで続いていたので諦めて先に建仁寺展へ。


栄西と建仁寺展は、今年800年遠忌を迎える開祖・栄西さんと建仁寺の歴史・美術に関する展示です。
わたし京都には何度も訪れていますが、実は建仁寺に行ったことがありません。
今回が初・建仁寺(笑)。
展示室に入ると「明庵栄西坐像」、つまり栄西さんご本人が迎えてくださいます!
ちょっと頭の形がおもしろくて、脳みそひとつ分ぽこんと高くて四角い感じ。
とても頭のいい人だったと伝わっているそうで、
なるほど確かにすごいスペックありそうな脳サイズだなーと思いました。
そんな栄西さん、頭もいいなら行動範囲も広くて
かなりの広範囲にわたりご活躍されていたことが展示内容からわかります。
勅額「扶桑最初禅窟」は博多の聖福寺を建てたときにお寺に掲げた額。
額の文字は後鳥羽天皇が書いたもので、日本の最初の禅寺だよという意味だそう。(扶桑は日本のこと)
他にも鎌倉に下向して北条政子の援助で寿福寺を建立したり
(今回展示のトップバッターである明庵栄西坐像は寿福寺が所蔵しています)、
「造東大寺大勧進栄西書状」などで東大寺の勧進を助けてくださいって偉い人に手紙書いたり
「東寺天台大血脈図」の下の方に栄西さんのお名前があったりして
関西を中心にあっちこっちでお仕事されたみたい。バイタリティあふれるお坊さん!
ちなみに栄西の名前はエイサイではなくヨウサイと読むそうです。
その根拠となっている「興禅護国論和解」の展示もあって、
栄西の文字に"イヤウサイ"とふりがなが振ってありました。

次の広々としたスペースには建仁寺の方丈がどーんと再現され、
天目茶碗、茶入、香炉、燭台、生け花、栄西像と龍虎の計3幅の掛軸などがしつらえられています。
これらは建仁寺の喫茶儀礼である「四頭茶会」の一式だそう。
四頭茶会とは栄西さんの誕生日である4月20日に行なわれる茶会です。
栄西さんは抹茶を使った茶道を始めた最初の人だと言われ「茶祖」と呼ばれているそうで、
四頭茶会は当時の茶会を伝える文化として京都の無形民俗文化財に登録されています。
茶道具だけでなく海北友松筆の襖絵も建仁寺の方丈からそのまま外して持ってきているそうで
つまり今、お寺はお道具も襖もスッカラカンでたいへん見通しの良い感じに…あわわ。
(このため今年は建仁寺での四頭茶会は中止らしい)
天井からは茶会を撮影した映像が上映されていました。
建仁寺ではなく鎌倉の建長寺さんの四頭茶会の動画をご参考までに貼っておきますので
雰囲気だけでもどうぞ→こちら
(建長寺は、栄西が建てた寿福寺で禅師を勤めた蘭渓が開山したので建仁寺縁のお寺でもあります)
栄西さんの著書の写本「喫茶養生記」もあって、お茶の効能について書いてあったりしました。

「明恵上人消息」ぜんぜん読めないけど署名の高弁(明恵の本名)はわかりました。
解説によると上光坊という尼僧さんの好意をお断りしている内容とのことですが
なぜ明恵が建仁寺に手紙を?と思ったら
隣に展示されていた「漢柿蔕茶入」がすべて教えてくれまして。
宋からお茶の種を持ち帰った栄西さんが、その種を入れて高山寺の明恵上人に贈った小壺だそうで
えーっこの2人交流あったんだ!とびっくりしてしまいました。
栄西と明恵…32歳差の交流…(ちなみに栄西が年上)。
どういう風に渡されたかぜんぜん知らないのに、栄西から明恵に手渡された様子を妄想して萌えてしまって
壺の前で2828してごめんなさい。
お茶交流については『明恵上人伝記』にその記述があるとキャプションで見てなにーー!ってなって
帰宅してさっそく講談社学術文庫の同書を引っぱりだしたら
「建仁寺の長老より茶を進ぜられけるを~」と始まる文章が下巻にほんとに書いてあって戦慄した。
読んだの何年も前だし意識もしてなかったから気づかなかった…。
お茶はとっても体にいいからと栄西が栽培してほかの僧侶にも分けてあげて
明恵にも種をくれたので高山寺に植えました、みたいな内容です。
ちなみにこの種が現在でも有名な栂尾茶の始まりとも言われているそうです。
お茶友達…茶トモ…茶友ってロマンのある言葉ですね…(何か言い出した)。

栄西さんが亡くなってから建仁寺の住職を勤められた御坊さんたちの像も。
5人いらっしゃったのですが皆さん椅子に座られた状態で足をだらんと下におろしていて
衣装も何枚も重ね着していらっしゃった。
微妙に時代もズレがあるので袈裟の変遷とかわかって面白い。
「蘭渓道隆坐像」は先日、体内から木彫りの顔が出てきたことが報道されましたね。→こちら
像内部の写真もパネルで展示されていました。
「中巌円月坐像」も、近年調査したところ「毘沙門天立像」が体内から発見されたそうな。
この毘沙門天さんも展示されていて、
小さいながらも槍と水晶を手にしたお姿は凛々しいです。
こういう、像を保存するために一回り大きな像を作って中に入れておくっていうのは
作った人たちの手間暇も愛情も感じられてじわじわくる。
あと、時代は下りますが織田有楽斎の僧形坐像があってこちらは胡座をかいた姿。
有楽斎は織田信長の弟で、建仁寺の子院正伝院を再建した人です。
像の後ろには狩野山楽の「蓮鷺図襖」がありました。金地に蓮の花と深緑の葉っぱ、飛ぶ燕、美しい。

どんどんいきますよー海北友松「雲龍図」。建仁寺の襖絵です。
4面に1匹、もう4面に1匹、阿吽の龍が描かれた計8面の大作。
黒雲の向こうからぬっと現れ出た龍の迫力は、凄みもあるのですがおおらかさを感じました。
水晶玉のように大きなギョロ目、ゆったりと開いたor閉じた口、木の幹のような腕と爪、くねる体。
近づいたりちょっと離れたり、端から端まで行ったり来たりしながらじーっと見てきたのですが
龍の視線がずっとついてきてドキドキワクワク。
過去に見た曽我蕭白や円山応挙や長沢蘆雪の龍図のどれとも違う、
壮大でかっこよくてニヒルで笑いに満ちていて、あたたかみと迫力がありました。
なんだ、なんなんだーーこの龍!
(展示室では横一列だったので、もし建仁寺のお部屋で両脇からこの龍に見据えられたら
また違った印象を受けるかもしれません)
あと、カラフルに見えました…いい水墨画はカラフルに見えるよね。

友松は浅井家に仕えていた海北家に生まれた絵師で、戦国時代の人です。豊臣秀吉にも仕えています。
建仁寺とのかかわりは、友松が東福寺にいたとき安国寺恵瓊と出会ったことから始まったようです。
(恵瓊は関ケ原の合戦前あたりから建仁寺の再興に尽力している)
ほかにも「竹林七賢図」「人物花鳥押絵貼屏風」など友松の作品がたくさん。
「山水図」、すっと1本だけ引いた太い横線だけで舟を表現していておおってなった。

建仁寺にゆかりのあるお寺からの出品も。
狩野孝信「唐人物・花鳥図座屏」、ついたてが2つ。
片方には中国の仙人である呂洞賓が同じく仙人の鍾離権から教えを受ける図と
隠者の黄石公が張良に兵書を与えるシーンがそれぞれカラーで、
もう片方には鶯に梅・竹に雀がそれぞれモノトーンで描かれています。すごくきれい。
長谷川等伯 「竹林七賢図屏風」は友松の「竹林七賢図」に影響を受けたそうな。
長沢蘆雪「牧童吹笛図」は落款に"蘆雪指画"と本人が記入しているように指で描いた絵で
蘆雪が宴席に招かれたときに即興で絵にしたものとか。
伏せた牛の背中に乗った童子が軽快に吹く笛の音が聞こえてくるような楽しい絵。さすが蘆雪!
(落款の魚の印は欠けていました…ほほう、晩年の絵ですな)
伊藤若冲「拾得および鶏図」水墨の拾得さんと鶏が2羽の計3幅。
禅の境地はわたしにはわかりませんが、若冲さんの水墨画を見ているとこういうものなのかなと思う。
あと「雪梅雄鶏図」。雪景色に梅の花に鶏という、これぞジャクチュー!という絵。
鶏の尾もトサカも細かすぎて頭おかしくなりそう…なにこれ神か。
春徳寺所蔵の「涅槃図」が、このテーマにしては珍しく
お釈迦さまの涅槃に道教の不老長寿の思想がミックスされた絵だそうです。
空には龍や鳥たちが飛んでるし、達磨や布袋や韋駄天がいるし、鳳凰や十二支が描かれてるし、
釈迦の入滅と同時に散ったはずの沙羅双樹の花は満開だしとにかく色とりどりで吉祥要素てんこ盛り。
こんな絵があるんだ。面白いなー!

京都の六道珍皇寺からの展示品もちらほら。
珍皇寺はもともと東寺に属していましたが、室町時代に建仁寺派になったそうです。
「熊野観心十界曼荼羅」、熊野比丘尼と呼ばれる尼僧が絵解きを行ううえで使った絵図が大迫力。
上半分に人生の老いの坂、下半分に極楽や地獄が描かれ
あなたの人生は心次第で良くも悪くもなりますよー的な教訓が表現されていて、
何年か前に珍皇寺を拝観したときお寺の方に見せていただいた覚えがあります。
極楽描写は大変かわいらしいのですけども、地獄描写はおっとろしい。
そして!!(☆▽☆)
念願の!法橋院達「小野篁・冥官・獄卒立像」!
六道珍皇寺所蔵の小野篁・善童子・獄卒鬼の立像でギョざいます!!(さかなクン風に)
小野篁についてはこのブログでもさんざん語っていますが、
平安時代初期に実在した官僚で詩人であり歌人であり遣唐副使にも任じられ(唐には行かなかったけど)
夜な夜な六道珍皇寺の井戸から地獄へ降りて閻魔様の補佐をしていた伝説も持ってる人です。
そんな方が京都から善童子と獄卒鬼と一緒にお出ましくださったわけです、が。

…しびれた。

東博のブログの下の方に写真が出ていますが人物比を見てくださいよ、なんたる巨漢。
襟の高い縫腋の袍を着て垂纓の冠をかぶり、笏を持ち、裾はひらひらして飾太刀をつるして
身長六尺二寸(約188㎝)、四捨五入すると2メートルの篁さん等身大像、かっこよすぎ。
なにせ大きいので、当然こちらが上から見下ろされてる状態ですし
しかも両目がすっと細くてきらきら光ってて(水晶でしょうか)、
篁さんの足元を見たら小さなライトがピンポイントで篁さんの目に当ててあって
それがものすごい効果になってるというか、なんていうんだろう、動き出しそうだった!
何もかも見透かされているような目と言えばいいのか、めちゃくちゃ怖くて
でもとても神々しくて、でもやっぱり背筋がぞくりとする。
ちょっとこの展示方法すばらしい、たまらない。
脇侍の善童子・獄卒鬼もよかったです。
口をかたく結んだ善童子の視線が常についてくるのが怖いけど面白くも見えてくる。
筋肉ムッキムキの獄卒さんも怖くて面白くて、でもやっぱり睨まれてるからぞくりとする。
ふしぎなトリオ。
「3分ごとに照明が変化します」とキャプションに書いてあったので
あらじゃあ6分は見なきゃじゃないのもーしょーがないなあー(笑)としばらくいることにしまして
でも気づいたら何分いたかわかりませんでした…。
ライトが白→赤→白→赤と変化してわーきれい(白)、ギャー怖い(赤)などと楽しんで
たぶんこの後の風神雷神図より長居したと思う。
(てか途中から篁さんに見とれてライティングどうでもよくなってた…)
だってお金出して新幹線に乗って京都来たわけでもないのにこんな間近で!
珍皇寺のお堂の中にいらっしゃる時みたいな格子も展示室のガラスもなしで!
ちょっと覗き込めば官服の後ろまでチラ見できる機会なんてこれきりかもしれないじゃない!
5月には京都に帰ってしまわれるし!そしたら格子の向こうだし!!
…自分で言って思い出したけど、この方たち普段は京都で閻魔王像と一緒に並んでるんですけど
つまり今、閻魔様はぼっちでお留守番…?
ギャー早く帰ってあげてほしい、けどもう少し東京にいてほしい、
いや、閻魔様がさみしがるといけないから、でも、ええと、いやその(どっち)

篁像は院達という彫刻家によって1689年2月から8月にかけて制作され、
当時の住職さん(名前忘れた)が37歳のときに寄進されたと
篁さんの像内に納められていたというお経や札の展示からわかるようになっています。
札に「法橋院達」との署名が確かにある!
ちょっと院達について知りたくなったので後で調べてみようと思います。待ってて院達。

わたしいつか地獄に落ちて篁さんに会うんだ…楽しみだな…。
(こんなこと言ってますがまだ会うつもりはありませんのでご安心ください。
篁さんのこと考えるだけで心が与謝野晶子のみだれ髪のように乱れまくって整えられない。
ついでに言いますとわたしのPC内に篁フォルダあります)

江戸時代を代表する陶芸家・仁阿弥道八の作品もたくさんありました。
京都に住んで茶器をたくさん作り、「尾形乾山の再来」とうたわれた人で
わたしも過去にいくつか作品を見たことがあります。
「色絵花卉図手焙」は画家の谷文晁との合作で、植物が描かれたかわいらしい陶器。
「白釉山羊形手焙」ヤギのとぼけたような表情が何とも愛くるしい。

大トリ。俵屋宗達「風神雷神図屏風」国宝です☆
5年前に上野へ来たときは見そびれてしまったのでやっと会えて感激でした。
同じ琳派の尾形光琳や酒井抱一の風神雷神図の本物は目にタコができるほど見ていますけども
本家(?)である宗達の風神雷神をナマで見るのは今日が初めて。
これまでも美術の教科書や画集で何度も見ているだけに
雑誌やインターネットで活躍を追いかけていた人とオフ会で会えたみたいな、
「あ、どうも」とか、フラットな対面でした。わたしにとっては。
思っていたよりも小さいサイズで、でも近づいたらすごく大きかった。
線が太いなとか、ゴツゴツした神様ズだなとか、原色をのびのび使ってるなとか
たらし込みの雲黒いなとか、普遍的な大和絵風の描き方なのに斬新に見えるなとか画集でも思ってたけど
現物を見てもその気持ちは変わりませんでした。
あと、やっぱり楽しそうだなあと。空を飛びながらハードロック音楽ヒャッハーって奏でてるみたいな。
風と雷だしすごい轟音になりそう♪

ところでこれ屏風なので、本来の使い方としては人がこの前に座るわけですが
屏風と相対しているときはこちらが神様にこんにちはしている印象ですが
くるりと屏風に背を向けて真ん中に座したとたん、
その人は風と雷に守られているように見えてくるんじゃないか…とか、そんな気がふと。
おもしろさと万能感の同居といいますか、宗達の筆力を間近で感じることができたと思います。
とてもひとことでは言い表せないな…。

あ、風神雷神図といえばこの番組をご存知の方いらっしゃるでしょうか。→こちら
大好きな番組なのですが、来月からシリーズ化されるそうです。
あの名曲(と、ゆさが勝手に思っている)「風神雷神図屏風デート」も再放送されるかもよ!

yosai.jpg
ミュージアムショップでの戦利品。
栄西が「ようさいくん」なるキャラクターになっていて面白かった。
…しかし…しかし小野篁像のポストカード売ってないのなぜですか東博さんー!?!?
あったら全部買い占めて知り合いに配りましたのに。


そんなこんなで平成館を出たら、キトラ古墳の大行列がまだまだ続いていたので
先に表慶館のキトラに触れる展示へ行きました。
kitora2.jpg
表慶館の2階にぶら下がっていた垂れ幕。
こちらではキトラ古墳と高松塚古墳内の画像を大型画面で見られるタッチパネルがあって
細かい部分まで拡大して見られたり、
猿石のプロジェクションマッピングがあったり明日香村のグッズが売られていたりします。
飛鳥時代の衣装再現や、里中満智子先生の『天井の虹』第1巻の原画が展示されていてびっくり!
わー中大兄皇子だっ懐かしいかっこいい!


horyu2.jpg
とても天気がよく初夏の陽気でしたので、博物館敷地内をお散歩。
法隆寺宝物館に来てみたらツツジが満開でした。

horyu1.jpg
宝物館前の池には八重桜が散り敷いて花筏をつくっていて綺麗でした。
桜のなごり。


お昼ごはんを食べて本館に戻って来たら、キトラ古墳の行列がまだまだ元気なので
本館内のリニューアル展示を見てくることにしました。
rouen.jpg
高村光雲の老猿。大きいですよ~。
(東博本館は一部を除いて展示品の撮影ができます)

このお猿さんの近くに上村松園さんの「焔」があったのですが
撮影する気になれなくてじーっくり見てきました。
源氏物語の六条御息所を描いた割と大きめな掛軸です。ナマで見るの初めて!
すらりとした体にまとう白い着物に藤と蜘蛛の巣模様、長い髪やくっと噛んだ唇までリアル。
東博がとてもきれいに保存してくれているのですね。

oeyamakaki.jpg
本日の「出会いは突然に」。「頼光大江山入図大花瓶」です!
こんな花瓶があったんだ!
1873年のウィーン万博に出品されたもので、まるでお相撲の優勝カップみたいな巨大さに仰天。
タイトルどおり源頼光が大江山の酒呑童子を退治しに行く様子が表現されています。
絵や彫刻でしか見たことがなかった大江山征伐をまさか花瓶で見られるとは…。
今日来てよかった。本当に良かった。

oeyamakaki2.jpg
足元で鬼ちゃんたちが支えてた!

harunobumitate.jpg
鈴木春信「見立黄石公張良」。
さっきの建仁寺展にも狩野孝信の黄石公&張良の絵がありましたがそれを意識しての展示かな。
老人を少女に置き換えて描いているかわいらしい絵です。
春信は古典好きだった人なのでよく見立て絵を描いているよね~。


ほくほくしながら本館を出ると、キトラ古墳の行列が30分待ちになっていたので
よし見たいものは全部見たからそろそろ並ぼう!とようやく決めて行列の最後尾にin。
並んで待ってようやく本館内の展示室へ入ることができました。
まず迎えてくれるのは文化庁が忠実に再現した複製壁画で
本物よりもかなり拡大して再現してくれています。
(実は最初、これが本物かと思ってまじまじ見てしまいました…作った人すごい)
で、ふむふむこんな感じなのか~と予習して
キトラ古墳壁画の取り外し作業を撮影した写真や、作業に使われた道具類の展示を見て
ようやく本物の壁画が見られる~と思いきや、ここでもまた大行列が!!
壁際のガラスケースまでうねうねと行列ができておりました。ええー。
ここでも並ぶこと約20分、ようやくガラスケースに近づいて
壁画を堪能することができました…。

小さかった。
どれもとても丁寧で細い線だなと思いました。これが7~8世紀の線なんだ…。
ひとつひとつ確かな筆遣いで描かれ着色されていました。
石室の上から泥が流れ込んだために絵の一部分が消えてしまっていて
(青龍は傷みがひどく前足と顔以外はほとんど消えてしまっているそうで
今回は展示されておらず玄武・白虎・朱雀のみの展示でした)、
それでも線も色もこんなに残っているということに感動です。
朱雀の赤とか玄武の緑とか、よく残ってたと思う。
白虎の首がうにょーんと長くて龍みたいな造形だったので笑ってしまった。
一番気に入ったのは朱雀ですね。優雅な横向き姿に赤い羽根が見事。
朱雀は石室を閉める扉に描かれており、
陽光の差す場所でゆったり描かれたのではないかとキャプションにありました。
そうだったらいいな…。

スタッフさんたちに「立ち止まらないでください~」「歩いてご鑑賞ください~」と
急き立てられながらの鑑賞で1枚の壁画の前には10秒もいられなかったのですが
本物をガラス越しとはいえ間近で見られたのはとても良かったです。
東京展が終わったら奈良にお帰りになるそうで、それまでたくさんの人に見てもらえるといいな。


あ、そうだ。東博入口のチケットカウンターがリニューアルしてました。ガラス壁でスケルトン!
上野には定期的に来てますけど、東博は半年ぶりだったので全然知りませんでした。
ミュージアムショップも併設されてて、ここはチケットなくても入れるので気軽に立ち寄れますよ~。
あとでゆっくりチェックしたい。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル:学問・文化・芸術

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