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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。

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関門海峡と太宰府天満宮の旅その1。

5月1~3日に北九州・太宰府・下関へ一人旅してきました☆
今回から3回にわけてレポートしていきます!

まずは1日目。北九州市をうろうろした様子をお届けします。

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北九州市立いのちのたび博物館にあった祇園山笠の山車。
小倉の祇園祭は黒崎・戸畑とあわせて北九州三大夏祭として
福岡県の無形民俗文化財にも指定されているそうです。
でかーい!
奥の壁にくっついてるのは孫次凧といいます。
80年ほど前に竹内孫次さんという職人が制作し始めた民芸品だそうです。すごくよく飛ぶらしい。

以下、写真が多いのでたたんであります。クリックで開閉しますのでどうぞ☆↓

 
 
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朝4時に起きて新幹線(N700系さんはコンセントついててありがたい)に飛び乗って
お昼過ぎに小倉駅で下車、そこからまた電車で八幡駅に到着!
高校の修学旅行以来の九州上陸であります。
うおー関門海峡渡ったぜうおーっ!
(肝心の景色は、新幹線は海中トンネルを通りますので見えなかったですけども)

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八幡駅から無料送迎バスに乗って河内温泉あじさいの湯にやって来ました。
周囲を山と緑に囲まれた帆柱自然公園にある温泉施設です。

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お昼ごはんにうどんをいただいたらすっごくコシがあっておいしかった!

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お腹がいっぱいになったので、あじさいの湯さんから歩いて5分のところにある河内藤園へ。

こちら、ちょっと、知る人ぞ知る藤園だったりします♪
個人宅のお庭で特に宣伝とかはしてないそうですが
その広さと藤の美しさが口コミやSNSで広がって、今や大人気の藤園になったそうです。
わたしが行った日はちょうど見頃で連休中だったせいもあるのでしょうけど
たくさんのお客さんが訪れていました。
(バスで来てる団体さんとか外国人のお客さんもいてびっくりした)
入園料は開花状況によって変わるそうですが、見頃を迎える5月初旬は1000円だそうです。
Twitter検索でチェックしてたら、4月下旬頃から「1000円でした」のツイートをちらほら見かけて
「よっしゃあ!」とガッツポーズをとっていたりしました。
どうせなら満開を見たいもんね(^∀^)。

というわけで入口で入園料を払ってすぐの藤トンネルに突入しましたら、ば。
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うおおおなんじゃあ!

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頭の上から足元まで藤です。藤だらけです。なんじゃこりゃ!

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うおお白藤!

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薄紫とかピンクとか黄色とかいっぱい咲いてるーーーなにこれ意味わからん!

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いただいたリーフレットには藤トンネルは長さ80mで長藤、紅、白、赤紫、青紫、八重、口紅藤など
計22種類の藤を育てていると書いてありました。
もうとにかく圧倒されっぱなし。これで個人の庭なの、信じられない…!?
あと、見た目もすごいのですが香りもすごい。
甘くてつんとした独特の香りが、もうかぐわしいとかそんな穏やかな感じじゃなくて
辺り一面にこれでもかと満ち満ちていて悩殺ものでした。
園内には1時間近くいましたけどあれ以上いたらきっと藤の美しさと香りでフラフラになっていたと思う。

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こんな藤のドームもあります。

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中に入って天井を見上げたらこれですよ!今にも藤が降ってきそう。

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トンネルばかりではありません。広い広い大藤棚もあります!
約1000坪と聞いてもう何がなんだか、むちゃくちゃ綺麗でした。
ここも満開の藤から強い香りがしました。くまばちがいっぱい飛んでた。

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藤の樹って面白い形してるなーといつも思いますが
こんな形の木を見たのは初めて。

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ちょっと高台に登ってみると、藤園が見下ろせる場所に出ます。
手前が藤棚で、奥に2本の藤トンネルがあります。
八幡地区の山並みも青空もいっぺんに見渡せてほんといい景色!

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入口に直結している藤棚を下ります。緑と紫のコラボ。

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猫ちゃんがいました☆
「にゃーん」と声をかけたら「にゃーん」と返事してすり寄ってきてくれまして
他のお客さんにもニャアニャア鳴きながらかわいがられていました。
人を怖がらない猫ちゃんバンザイ。猫をかわいがる人たちバンザイ。

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どこを見ても満開。
こんなにこんもり咲いた藤は見たことがないです。とても大切に育てられているんだな。

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はああぁ堪能しました…藤充した…。
写真は園の外へ出て下から見上げた様子です。手前が藤トンネルで左奥が藤棚。
紫と白が交互に並んでトンネルに花を咲かせている。木の緑と空の青を太陽が照らしている。
こんな華やかな彩りがこの国にはあるんだ…いやあ眼福でした。
また来られるかな、来たいなあ。


で、頭が半分ボーっとしたままバスに乗って八幡駅近くへ戻り、バス停から歩いて
今度は北九州市立いのちのたび博物館へやって来ました。
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現在開催中の「まるごと猫展」と「岩合光昭の写真展ねこ歩き」が目当てです♪

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まるごと猫展入口。
「いらっしゃいませぇ~」の「せぇ~」がツボすぎて笑いました。

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会場の様子。(一部を除いて写真撮影可)
岩合さんの猫の写真や、日本各地の招き猫、猫の装丁画の本やレコードジャケットやマッチ箱、
浮世絵の猫にマンガの猫、現代作家の猫絵や猫に関する活動をしている団体、猫新聞、
猫の剥製や骨格、ネコ科の動物の模型まで盛りだくさんです。

招き猫コーナーが圧巻です!
全国から約170体の招き猫が並んでいます。すごい御利益ありそう。
全体的には左手を挙げた猫が多いですが、関東では右手を挙げた猫が多いように感じて
キャプションを見たらやっぱりそういう傾向があるみたいなことが書いてあった。
座布団に座っていたり、鈴や前掛けをつけてたり、鯛に乗っていたり裃姿だったり牛柄だったり
猫の形もポーズも服装も多種多様ですね。
長崎の招き猫は宣教師みたいな服を着ていておもしろい~長崎に行く機会があったら探してみたい。

めくるめく猫本の世界コーナーでは猫が表紙にいる本を紹介。
夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』初版本から『スイッチョねこ』『ねこのオーランドー』『猫の民俗学』
『猫だましい』『クリムトと猫』『100万回生きたねこ』『おこまの大冒険』ほか猫の写真集や雑誌まで
読んだことのある本から見たこともない本までたくさんありました。
(『ちいさなねこ』がなかったのはちょっと意外でしたけど)
タイトルからして内容は猫と全然関係ないのに猫の顔が表紙になってる本とかあっておもしろいです。
隣には猫がデザインされているレコードジャケットの展示も。
写真、コラージュ、イラストチックな猫と様々ありましたが
これ全部個人のコレクションらしいです。スゲー!
同じく猫がデザインされたマッチ箱やジッポライターもたくさんあって、
展示ケースに無造作に置かれていたけどかなり意識的に無造作にしてあることがわかって
まるでおもちゃ箱をひっくり返したような展示方法でした。いいなあ。
200個くらい並んでたんですけどこれも全部個人の持ち物とか。
長靴をはいた猫やマンハッタナーズのデザインを見つけて楽しくなりました♪

猫の絵コーナーがテンションあがりました!
江戸時代にはネズミ除けとして猫を描いた「猫絵」が流行していたのですが、
今回展示されているのは上野国(現在の群馬県)の岩松義寄から4代にわたり猫絵を描き続けた
殿様たちの猫絵だったりしますΣ(・ω・)。
水墨で描かれていてでも首につけた紐だけが真っ赤で、
目をぱっちり見開いて小さな瞳でこちらを見つめてくる猫絵…ドキドキ。
浮世絵のなかの猫たちも生き生きとしていました~。
国芳、国貞、芳年、芳幾、周延など豪華メンバーによる浮世絵猫!
そして美人の登場率の高さ(笑)猫の隣に美人を描くというのはもうお約束みたいになってますね。
かわいらしい少女から色っぽいおねえちゃんまであらゆる女性たちが猫と戯れる姿を
たくさん見ることができました。
永尾まる先生の『猫絵十兵衛御伽草紙』のコーナーもあって(ずっと読んでいるマンガです)、
マンガ原稿やカラー原画、コミックス、大きく引き伸ばしたカラーイラストなどの展示が。
大きいのは5巻の表紙でしょうか、十兵衛とニタかっこよかった!

ネコ科の動物コーナーもすごい。
ライオン、トラ、クロヒョウ、イリオモテヤマネコ、ホワイトタイガー、ハクビシン(ジャコウネコ科)などの
標本がズラッと並んでいるという、自然界では絶対に見られない展示です。
動物園の動物はかみつくのでなかなか近寄れないけど、
博物館の動物はかみつかないから(笑)近づいて細部まで観察できるのがいいですね。
ゆさはチーターに目がないのでチーターの周りをグルグル回ってきました。かっこいいよー!
猫の骨格もあって、平らな背骨から首がぐっと持ち上げられていて
へええこうなってるのか…と思ったりした。
猫とトラの頭蓋骨が並んで展示されていて見比べられるようになっていて、
猫はトラよりも目が顔の正面寄りについていて物が見えやすい顔つきになっているそうな。

月刊 ねこ新聞」もありました。
「富国強猫」をモットーに猫のニュースや小説、エッセイ、アートなどを掲載している
斜め上定期刊行物です。
ずいぶん前に何号か読んで存在は知っていましたけど、まさかまだ発行されているとは!
いつも1面に猫に関する絵と詩がどーんと載っているのが目を引きます。
(ナメ川コーイチ氏の描いた「ネコのジャングル体験」の絵がすごく好き)
長崎の町ねこ調査隊塾という、長崎市内の猫たちの数や生態を調べている団体の活動報告のパネルもあり
猫たちの生態や行動、発行物のハンドブックなどが紹介されています。
長崎は割と猫が多いらしい!なんだと!知らなかった。。
メンバーさんたちが撮影した猫写真にもかわいい猫たちがいっぱい、
ベンチの上、路地裏、階段、砂浜、石碑のそば、塀の上など思い思いの場所で過ごす猫たち。
猫がのんびり暮らす土地はいいですな…とすっかりふにゃふにゃになってくるりと後ろを向いたら
キャッツアイのペンダントやムーンストーン(隕石)が展示されてて
カッ<●><●>って刮目しちゃった。

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劇団四季「CATS」のコーナー。額縁から尻尾が出ています!(笑)

博物館の別のスペースでは岩合さんのねこ歩き展も開催中でしたので見てきました。
岩合さんが世界各地で撮影した猫たちの写真が、大きく引き伸ばされています。
イタリア、アメリカ、ギリシャ、モロッコ、沖縄などあっちこっちの猫ちゃんたちが
眠ったりジャンプしたり寄り添ったり人に抱かれていたり
大きな目と愛くるしい表情でこちらを見つめて来たりして萌えしにそうになった。
会場には世界猫歩きの映像が流れていまして、
岩合さんが「なぜ猫の写真を撮るかというと、皆さんに猫の味方になって欲しいからです」と
おっしゃっててすごく嬉しくなりました。
岩合さん、これからも体に気をつけて世界中の猫の写真を撮り続けてくださいねえ。


めいっぱいニャン充して、さてそろそろ博多へ向かいますかと八幡駅に戻ったら
こんなものを発見。
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え、ここ夜景の名所なの??(・∀・)←何も知らないで来た人

というわけで急遽予定変更(笑)。
ホテルに連絡を入れてチェックインが遅くなることを伝え、
駅から出ている無料シャトルバスに乗り込んで皿倉山を目指しました。
シャトルバスは普段、休日と祝日のみの運行で平日は出ていないらしいのですが
4月下旬~ゴールデンウイークの間は特別に平日も運行してくださるそうな。
ありがたや。

あとで知ったのですが、日本三大夜景スポットとして有名な函館・神戸・長崎のほかに
「新・日本三大夜景」なるスポットがあるらしくて、
北九州の皿倉山・奈良の若草山・山梨の笛吹川フルーツ公園が選定されているそうです。
中でも北九州の皿倉山の展望台はかなり高い場所に設置されており
美しさも見ごたえもハンパないとか。
わーいっ全然知らないで来たのにラッキー☆

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帆柱ケーブル山麓駅に到着。なんか猫耳っぽいものがついてる建物ですね。もえ。

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まずはケーブルカーに乗って山道をぐいーんと登っていきます。

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ケーブルカーを降りると、そこも展望台ですでにすばらしい眺めなのですが
せっかくですからスロープカーでもっと上へ行くよね。

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展望台に着きました。
山頂が近いため外はものすごい強風で寒いので、慌てて展望台2階のレストランにin。
全面ガラス張りのため食事したり休憩したりしながら北九州の街並みが一望できます。

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卵とチーズのガレットをいただきながら日が暮れるのを待つという優雅なひととき。

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ゆっくりゆっくり日が暮れて。

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あかりがポツポツ灯り始め。

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日没直後の7時過ぎにはこんな景色になりました☆
北九州市街はもちろん、若戸大橋から洞海湾一帯、関門海峡まで見渡せます。
文字通り大パノラマー!
右下あたりにスペースワールドの観覧車が光り輝いている日もあるそうですよ。

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ますます暗くなりますよ。

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真っ暗になるとさらに綺麗☆
夜景ってだいたい、真っ暗になってから見たことしかないんですけど
今回は夕焼けから徐々に暗くなって街のあかりが灯るところから見ることができて
すごく良かったです。
世界の色ってこんな風に変わっていくんだなーって。
さえぎるものとか何もないし、見晴らしがよくていい気持ちでしたし、
夜景好きな方は要チェックですよここ!お天気良かったら来た方がいいです、感動します!


たっぷり夜景充したのでスロープカー、ケーブルカー、シャトルバスに乗って八幡駅へ戻って
快速電車に1時間ほど揺られて、
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博多駅に到着~。
たくさん歩いて興奮して体も精神もくたくたでしたので、すぐにホテルへ行ってそのまま休みました。
大浴場がほとんど貸し切り状態で気持ち良かったです!

次回は太宰府天満宮とその周辺のレポをお届けします、道真さーん☆
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Author:ゆさ
猫に熱烈な愛をそそぐ本の蟲
歴史やアートも溺愛中
最近は新幹線とシンカリオンも熱い
*twitterにも出没なう。→こちら

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