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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


第1859回「短冊にどんな願い事書いていた?」

  1. 2014/07/07(月) 23:51:01_
  2. 日記
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  4. _ comment:0

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当伊田です 今日のテーマは「短冊にどんな願い事書いていた?」です。今日は7月7日七夕です あいにく全国的に天気はよろしくないみたいですね 七夕といえば、子供のときに願い事を書いた短冊をいくつも笹に飾った思い出が...
FC2トラックバックテーマ 第1859回「短冊にどんな願い事書いていた?」


子どもの頃はお花屋さんになりたいとかトトロに会いたいとか、単純に天の川とか織姫彦星の名前を、
ボーっと過ごしていた思春期は健康や勉強について、
古典お宅の道を進み始めて背伸びしたがっていた大学時代は古文や和歌を書いておりました。
すっかり色々こじらせてしまった今は何を書いたらいいか迷うので絵を描いています。
たいしたものじゃなくて、猫とか星とか職場のゆるキャラとかをマジックで一発描きしてる。

tana2014.jpg
いつも行くスーパーにあった七夕飾り。
そんなに大きくはないのですが、笹に色とりどりの短冊が揺れている様子はやっぱり大好きです。
色のある風景っていいよね。
割と「○○が欲しい」と書いてる方多かったけど、
七夕の短冊はもともと織姫に技芸の上達を願って笹につるすものですから
「○○がうまくなりますように」「○○をもっと極めたい」と書く方がいいのではないかな~。


せっかく七夕なのに埼玉のお空は曇りで、天の川が見えなかったので
古今和歌集の秋上巻を読んでいたのですが、
改めておもしろい歌がたくさんあることに気づきました。
以下、いくつか紹介したいと思います。

「天の河浅瀬しら浪たどりつつ 渡りはてねば明けぞしにける」紀友則
(一七七番)
天の川の浅瀬がわからなくて川をたどっていたら、渡り切れないうちに夜が明けてしまったという意の
歌だけを見ると何ともアチャー感にあふれた作品です。
実はこの歌には詞書がついていまして、
七夕の夜に宇多天皇がふいに「誰か歌詠んでー」と唐突に殿上人に命じたところ
みんなとっさに詠めなかったのでわたし(友則)が代作をしました、ということだそうです。
たぶん「誰も詠めずにいるうちに夜が明けてしまった」のでしょう(笑)。
そんな中さらりと歌を披露し、殿上人が呆気にとられる中
のほほんとウーパールーパーみたいな顔で立ち去る友則の顔が見えるようだ( ̄ー ̄)。
(どうでもいいけどわたしの中で友則は動物に例えるとウーパールーパー、もしくはハシビロコウです。
普段はじっとしてるけど動くとすごい、みたいな。
ちなみに貫之はハチドリで、忠岑はリスザル、躬恒はカバもしくはカピバラのイメージ)


「天の川紅葉を橋にわたせばや 七夕つめの秋をしも待つ」読人不知
(一七五番)
天の川に紅葉の橋がかかるから、恋人たちは秋を待つ…という意。
新暦で過ごしているとつい忘れがちなのですが、昔は旧暦ですので
七夕は立秋の後にやってくる行事でした。
紅葉を浮かべて橋にするという、何ともうつくしい発想で好きな歌のひとつですね。


「ひさかたの天の河原の渡し守 君わたりなば楫かくしてよ」読人不知
(一七四番)
船頭さん、 彼が川を渡ってきたら舟の舵を隠してしまってくださいの意。
平安時代には、貴族の結婚式の夜に妻の親が夫の沓を抱いて隠しながら寝てしまうことで
夫を朝まで帰さない風習があったそうですが、その七夕ヴァージョンでしょうか。

「恋ひ恋ひて逢ふ夜はこよひ天の川 霧立ちわたり明けずもあらなむ」読人不知
(一七六番)
天の川に霧がいっぱい立ち込めることで夜が明けないようにしてほしいの意。
余談ですが「恋ひ恋ひ」と聞くとどうしても「こいこい」が出てきてしまうゲーム脳(;´∀`)。

2首とも詠んだ人わからないのですがどなたかな~ダイレクトな愛の歌ですな。


あと、再会があればまた別れもあるわけで
源宗于と壬生忠岑が織姫彦星の別れた後の歌をうたっていておお!ってなりました。

「今はとて別るるときは天の川 渡らぬさきに袖ぞひちぬる」源宗于
(一八二番)
別れる前から(彦星の)着物の袖は悲しみの涙で濡れていますの意。
そういえば七夕に降る雨は催涙雨といって
織姫と彦星が会えたときに流す感激の涙とも、会えなかったときの悲しみの涙とも
別れを惜しんで流す涙ともいわれるとか。
余談ですが、七夕の前日に降る雨は洗車雨といって
彦星が織姫に会いに行くために牛車を洗っている水だという説があるそうです。
先週の雨がやたら激しかったのは彦星が張り切って水ばしゃばしゃ使いまくってたのかもしれない。

「今日よりはいま来む年の昨日をぞ いつしかとのみ待ちわたるべき」壬生忠岑
(一八三番)
夜が明けて8日になったので、また1年後の7月7日が来るのを待たなければならない、の意です。
後朝の歌でもあるのでちょっと色っぽいですが、
「この果てしなく遠い7月7日への坂をよ…俺たちはようやく登り始めたばかりだ…
俺たちの旅はまだ始まったばかりなんだ…!」みたいに書くと途端に少年漫画になるふしぎ。
(全然ふしぎじゃない)

ちなみに8日の歌があるということは、6日の歌もあるわけでして。

「いつしかとまたく心を脛にあげて 天の河原を今日や渡らむ」藤原兼輔
(一〇一四番)
会いたすぎて待ちきれないから7月6日の夜に天の川を渡ってしまおう☆の意。
着物を思いきりたくしあげてウェ~イってノリノリで
川をざぶざぶ渡る貴族、というか兼輔の姿が見えるような(笑)。
こんなフライング歌まで勅撰集にのっけてしまう和歌編纂メンバー、最高!
٩(^ω^)و

しかし読めば読むほど細部まで手を尽くして構成された歌集であることよ…。
重箱の隅をつつくような貫之の性格が最初から最後まで大暴走してる。
躬恒も忠岑もきっとニコニコ見守りながら好きにさせてあげたんだろうなって思うと
編纂メンバーほんとたまりませんよね。
古今集は貫之これくしょんだったんだ、略して貫これ。平安時代はじまってる。
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テーマ : 雑記    ジャンル : 日記

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