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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


お料理行進曲。

  1. 2014/12/09(火) 23:54:49_
  2. マンガ
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録画していたドラマ「文豪の食彩2」をうっかり深夜に見てしまって後悔したゆさです、こんばんは。
文豪飯テロやばい!お腹すいた!(*´△`*)

文豪の食彩は近代の作家たちが通ったお店や作品に登場させた料理を通して
作家たちの姿を見つめていくというグルメドラマです。
作家の人生や作品にリアリティが感じられたり、食べ物の好き嫌いがわかったり
主演の勝村政信氏がひとりすき焼きしていたりと
勉強にもなるし笑いの場面もあるしで楽しんで観ました。
何より「うおおこんなお店あったんだ!」ってわかるのがすごくいいですな、
よく行く土地や何気なく通り過ぎていた道に思わぬスポットがあると感動して寄っちゃいます。
それが好きな人ゆかりのお店だったりすると尚やばい。
自分が好きな人の好きなものって自分もすでに好きだったりすること多くてうれしくなりますね。

今回、テーマになった作家は芥川龍之介と谷崎潤一郎の2人。
(第一弾があったらしいのですけど見そびれてしまって、再放送してくれないだろうか)
以下は番組に出てきた、芥川龍之介と谷崎潤一郎ご贔屓or小説や随筆の中に書いたお店リストです。
()内は創業年。

【芥川龍之介】
・豊田屋(1718年。現在はももんじやに改名)両国。鍋料理
・坊主軍鶏(1680年頃。現在はぼうず志ゃもと表記)両国。鳥料理
・浅野屋(1916年)田端(芥川邸付近)。蕎麦屋
・古今亭(1894年)新橋。鳥料理
・梅園(1854年)浅草。甘味処
・船橋屋(1805年)錦糸町。甘味処

【谷崎潤一郎】
・懐石「辻留」(1897年)赤坂。はも料理
・玉ひで(1760年)日本橋人形町(谷崎生誕の地付近)。鳥料理
・樓外樓飯店(1958年)赤坂。中華料理
・たん熊北店(1928年)京都。京料理
・いづう(1781年)京都。寿司屋
・山月(2013年閉店)京都。京料理
・鮒佐(1862年)日本橋。鮒のすずめ焼き

当然といえば当然ですが老舗ばっかりだー!
芥川も谷崎も他にたくさんのお店について書いているそうですが、
長い年月で移転したり閉店してしまったりして現存するお店は少ないとのこと。
機会があったら訪ねてみたい~~特に甘味処~~梅園のおしるこ食べたい。

芥川は甘党の和食好きで、ブリが好きというのは妻・文さんの追想録で読みましたけども
牛乳が嫌いだったのは初めて知りました。
というか、洋食全般が苦手だったようですな。
(芥川の小説の中には洋食を食べようとして発狂しかける人々が何人も出てくる)
番組ではそれを家制度に逆らえなかった青春期のトラウマではないかと解釈されていました。
作家の好きな食べ物ってよく聞きますけど、嫌いな食べ物ってなかなか聞かないので
そういう意味でも画期的な番組だなあと思いました。
古今亭は谷崎ら友人と一緒に通っていたと『我鬼窟日録』に書いているそうで
「谷崎、例のごとくよく食う」という記述があるらしくて笑ってしまった。
(芥川と谷崎は一緒にカフェへ行くほどの仲良しさんだったよね→こちら
本所両国』に書いている船橋屋ではいつも決まって店の奥の席で葛餅を食べていたそうです。
中学時代の体育の授業のマラソン中に錦糸町の学校を抜け出して
亀戸のお店まで走って葛餅を食べてまたマラソンに戻っていったなんて話もあるそう。
(時々、口元にきな粉が付いてて先生に叱られたというオチまでついててさすが芥川先生、完璧です)
自殺する一月前に撮影された映像も残っていて、大きな帽子をかぶってたばこスパスパふかしたり
息子さんたちと一緒に自宅で木登りしたりして楽しそうでした。
彼の子煩悩っぷりも文さんの追想録にありましたね…。

谷崎も洋食は苦手で、でも洋食を食べる生活はしていたという一筋縄ではいかない食生活だったそう。
幼少期に築地精養軒(現在は上野に移転)でバイトしてたとか初めて知ったー!
箱根で大震災に遭難したのをきっかけに関西へ移住して京都の料理を愛しましたが
それでも生まれ育った東京の味付けは体から消えなかったようで
たくあんは輪切りが好きで、すき焼きは砂糖入りが食べられないため家族より先に食べていたなど
結構、気にしいな性格が見え隠れしているそう。かわいい。
たん熊の現在の御主人が先代から聞いたお話によると、
谷崎はいつも主人の作業台正面のカウンター席を好んだようで、座れないと機嫌を損ねるため
すでに座っているお客さんがいても谷崎が来ると自発的に譲ったりすることがあったらしい。
なにそのボスのような雰囲気…!
カウンター席は何か注文したいときすぐ主人が対応できるしそれが良かったのかな。
山月の御主人に贈ったという手ぬぐいに
「我といふ人の心はたゞひとりわれより外に知る人はなし」との歌が直筆で書いてあって、
ぎゅっ、ぎゅって筆圧の感じられる筆跡でおもしろかった。

原作漫画があるそうなので読んでみたい~樋口一葉とか太宰治ゆかりのお店回りたい~。

そういえば松田奈緒子さんの『えへん、龍之介。』という文豪マンガの表紙に
上野うさぎやの喜作最中を前にテヘペロした芥川が描かれていましたっけ。
あの最中も好物だったそうなのでそのうちお店を訪ねてみたいです。
(そして同マンガは芥川が大変魅力的に描かれていてオススメです…
泥棒の身上話聞いてあげてるはずがいつの間にか文学論に変わって泣き出す芥川先生超かわいい。
でっぷりした谷崎先生やグリ目の川端康成やお坊ちゃんな萩原朔太郎も出てきますよ。
あと平塚らいてうと芥川の家が近所だったと知ったのもこのマンガでした)


ところで話は変わりますけども、先日弟がテレビで囲碁フォーカスを見ていたのですが
今年は日本棋院創立90周年というおめでたい年なのですね。
で、囲碁関係者に聞く囲碁界ニュースベスト5みたいなのをやってて、弟の後ろでふむふむと見ていたら
3位が「『ヒカルの碁』によるジュニア囲碁ブーム」で飲んでた緑茶吹きそうになりました。
なんじゃそりゃー!
(ちなみに1位は井山裕太氏の六冠達成)
確かに、確かに、ものすごいブーム起きたよ覚えてますよ、
テレビや雑誌でちびっこ棋士特集とか囲碁大会とか、たくさんチラ見したよ。
漫画はリアルタイムで読んだのに肝心の囲碁そのものはまったくやらなかったゆさですが
ヒカ碁がきっかけで打ち始めた子たちは今も続けているのでしょうか…。

で、ちょっと懐かしくなってタンスの奥からヒカ碁のコミックス探し出したのですが
ついでにこんなのが出てきたので晒します。
hikago.jpg
ヒカ碁の囲碁セット!どこにしまったかすっかり忘れてたよ出てきてくれて良かった(笑)。
ほとんど使ってないので状態はかなりいいです。箱つきだし。(なんでも鑑定団風に)
ルールもろくにわかってないのに小畑健氏の描きおろしキャラ碁石がものすごく欲しくて買ったんでした…
佐為かわいい。
(思えば一番好きなキャラは佐為で次が和谷くんでした。あと社くんとか何気に良かった)

ccsakura.jpg
あとこれも出てきました!CCさくらのクロウカードセット(CLAMP描きおろし)と占いブック。
学生だった身にはとても高額で、おこづかいとお年玉で買ったのも今となってはよい思い出。
続いてさくらカードセットが出ないかなぁと期待しましたが出なかった…
出ればたぶん買いましたが、描きおろしとかいろいろ難しかったのかな。

こちらは初版ですでに絶版となっていますが、
さくらが連載されていたなかよしの60周年記念で来年に復刊されるそうですね。おめでとう!

そういえば非常にどうでもいいことなのですけども。
『さくら』の2巻で影のカードを捕まえるときに小狼が影の攻撃でさくらをかばって怪我をして
さくらがハンカチ巻いてあげるんですけど、
小狼あれ返したのかな、返したの見た覚えないなってずっと気になってたんです。
で、いい機会と思って2巻読み返したらやっぱり返してなくて()。
で、そのハンカチの部分だけ読むつもりが結局最終巻まで読んでしまって
でもやっぱり返した描写がどこにもなくて。
ってことは小狼ずっと持ってるのかな、まだ仲良くなかった頃のアイテムだから返しそびれてるのかなとか
ぼんやり考えたりしました。
(いや、ただ単に原作者が描いてない時間に返してるかもしれないけど。
しかも小狼のことだからきちんと洗濯してアイロンかけて返してそうだけど)

さくらの原作も10年ぶりくらいに読んで、大まかなストーリーは覚えているにしても
こまごまとした部分は忘れてましたが色々思い出せましたし、見方も変わっている自分に気づきました。
カラフルな人間関係に関してもですが、
このたびめでたく(?)知世ちゃんと小狼の関係を発見しましたよ!君たちメル友になりなよ!!
ヘタレってる小狼に知世さんがゆるふわ喝をさりげなく入れるシーンがこんなに多かったとは思わなんだ。
つか知世ちゃんが最初から最後まであの雰囲気なことに感動しました…こんなにブレない人だったのか。
他の人は話が進むうえで何かしら変化があったように見えますけども。

どうでもいい徒然でした。
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ゆさ

Author:ゆさ
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最近は新幹線とシンカリオンも熱い
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