梅と庭園・南座・鞍馬山の旅その1。
友達と京都へ1泊2日の旅行に行ってきました。
今回次回とレポしていきます~まずは1日目(3月5日)からです(^o^)/
夜行バスに揺られて頭ボーっとしたまま朝6時に京都駅に到着、
トイレで着物に着がえて荷物をロッカーに預けて、さあレッツ行動開始☆
(今回の目的の半分は南座の花形歌舞伎鑑賞だったのですが、
着物で観劇すると南座手ぬぐいを差し上げますと京都きものパスポートさんがツイートしてらして
じゃあ、と初・京都着物観光にしたわけです。パスポートさんいいきっかけをありがとう)
朝ごはんを食べようと、四条にある京野菜賀茂さんへやって来たら
友達が近所に鳥居を発見。

神明神社。
源頼政が鵺退治をする際この神社に詣でたところ無事成し遂げたとのことで、
厄除と火除のご利益があるそうな。
この辺一帯はかつて藤原忠通の屋敷跡で、お社も邸内に建っていたそうです。
おお、忠通さんといえばかつて悪左府と呼ばれた藤原頼長のお兄様にして
「わたの原こぎいでてみれば久方の 雲いにまがふ沖つ白波」の歌が小倉百人一首にも載っている
法性寺入道前関白太政大臣さんではないか!
半年前の京都旅行でも賀茂さんに来たけどあの時は気づかなかったなあ、心の友よありがとう~。

賀茂さんに戻って朝ごはん。前回がごはん食だったので今回はパン食です。
薄味のお味噌汁おいしくて欲張ってしまった(´ω`)。
水菜とサラダ用ほうれん草が絶品でした。切干し大根もおいしかった!
ワンコインで朝ごはんがいただけるなんて本当にありがたいです。また来よう。

電車とバスで城南宮に移動。
方位除、厄除の御利益があるとして平安時代から信仰されていて
歴代の天皇が熊野詣に出発する際はここで道中の無事を祈るための精進が行われたとか。
藤原定家も後鳥羽上皇の熊野御幸に同行した際、
当時鳥羽離宮だった城南宮で忙しく働いた様子を『明月記』に書いていますね。
そんな城南宮にはしだれ梅と椿が楽しめるお庭がありますので入ってみます~。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

城南宮神苑「楽水苑」通称「源氏物語花の庭」へin。
春の山は紅白の梅が5分咲きでちょうど見頃を迎えていました。ちょうどよい時期に来たなあ。
梅の噴水やシャワーを浴びるような気持ちでお庭のお散歩。風もなくていい気持ち。

近づくとほのかに香りが。小さな花かわいい^^

このお庭は源氏物語に登場する植物約100種が植えられていて
ひとつひとつにこうした説明板がついています。
ざっと見渡すだけでも梅や椿、桜や百合、藤、サツキ、春の七草や秋の七草まで細かくあります。
扇形をしているのもナイス。

こちらは平安の庭。貴族邸宅のお庭をイメージして作られているそうです。
とても開放感のあるお庭で、水辺のコケがふわっふわでした(´ω`)。
雲の多い日だったのですが、ここに来たら一瞬だけ晴れてさあーっと陽が差したのが
すごい神々しく感じて何度もシャッター切ってしまった。

水と椿。
水に落ちた花ってめちゃくちゃきれいだと思う。

春と秋に曲水の宴が行われる遣水。
曲水の宴は上流から盃が自分の前に流れてくるまでに歌を作り盃を取って飲み干して詠み上げるという、
一度は見てみたい行事のひとつです。
毛越寺や太宰府天満宮、上賀茂神社などでも行われていますね。

室町の庭。
池泉廻遊式で、初夏にはツツジがきれいに咲くそうです。
平安の庭より木が密集して植えられているな~と思った。

桃山の庭。芝生を枯山水に見立てた広場のようなお庭です。
点々と置かれた石は島をあらわし、奥の切込みは紀州の山並みだそうです。

城南離宮の庭。
城南宮のある鳥羽は貴族の離宮が多く建てられた土地でもあるそうで、
石が離宮を、砂が海をあらわしているそうです。

城南宮から歩いて5分くらいのところにある鳥羽伏見の戦い跡碑。
1868年1月3日、お正月の三が日もそこそこに
竹田街道を北上する桑名軍と幕府軍が小枝橋を渡るのを阻止しようとして
城南宮に設置された薩摩藩の大砲が火を噴き、一帯で大きな戦闘が行われました。
(お正月といっても当時は旧暦なので、今の2月中旬~下旬あたりの出来事ですね)
新選組の井上源三郎や会津藩の山本三郎(八重さんの弟)が戦死したのもこの戦いだっけな…。
特に源さんは大河ドラマのコバさんがすばらしくてめちゃくちゃ泣いた。
周囲を見渡すと住宅街で、かつての面影はなにもありません。
近くの鳥羽離宮公園には詳細を記した戦闘図碑も建っていました。

城南宮から竹田駅への道沿いには鳥羽天皇陵、白河天皇陵など御陵がいくつかあります。
写真は近衛天皇陵。御陵といえば盛り土のイメージですがこちらは多宝塔つきの珍しいタイプ。

電車とバスで、堀川寺ノ内にある本法寺へやってきました。
現在、京の冬の旅キャンペーンで非公開文化財が公開中なのですよ~。

書院にある本阿弥光悦作「巴の庭」。
本法寺は創建時は綾小路にあったそうですがその後転々とし、
江戸初期に現在の位置に移転した際、本阿弥光二が私財を投じて建物を再建したそうで
息子の光悦も協力したようです。
この庭は真ん中に十角形の蓮池があり、隣の半円を組み合わせた円形石を配置することで
日蓮の名前を表しています。
(言い忘れましたが本法寺のフルネームは日蓮宗本山叡昌山本法寺といいます)
蓮が咲く季節にまた来てみたいな。

涅槃会館にある十(つなし)の庭。
ひとつ、ふたつ、みっつ…と数えると十(とう)は「つ」がつかないので「つなし」と読むそうです。
お庭の石は9つしかなく、10個目の石は鑑賞者自身とも、鑑賞者の心の中にあるともいわれるとか。
この涅槃会館にある長谷川等伯筆の「仏涅槃図」が現在ご開帳中で見てきましたが
もうなんか色々すごい、
縦10m・横6mの巨大な絵で吹き抜けを最大に利用して展示されていて
月夜の沙羅双樹の下に横たわる釈迦と、周りに集う弟子たち、動物たちが
画面いっぱいに描かれていました。
この大作を描いた等伯たんは当時61歳!還暦を過ぎてますます盛んだったのだな。
一番左の沙羅双樹の下にいる緑の衣の老人は
息子の久蔵を失った等伯が投影されているのではないか、とも。
(等伯は54歳のときに久蔵を亡くしている)
釈迦が病気になったとき釈迦のお母さんが天上から起死回生の薬を投げたら沙羅双樹に引っかかって
ねずみがそれを取りに行こうとしたら木の上に猫がいて取ることができずに
釈迦が亡くなってしまったという逸話が江戸時代あたりから出てきたらしくて、
現代に残る涅槃図は江戸時代のものが多いため猫が描かれていない絵が多いのですが
等伯の時代まではふつうに描いていたらしいとのお話も聞けました。
また、この逸話から病人に薬を出すことを「投薬」というようになった説もあるとか。
館内には光悦が奉納したお経やそれを収める花唐草螺鈿経箱(美しい!)や
翁の能面、書状なども展示されていました。
光悦が使っていたという茶釜、まんまる茶釜。かわいい。
尾形光琳制作の真っ黒な文机には花形の螺鈿が埋め込まれていて
これ美しすぎるし螺鈿を傷つけたくないから使えないなって思った。

摩利支天堂の前にあった本阿弥光悦手植えの松。

下長者通にある古書茶房ことばのはおとでランチ。古い町家のブックカフェです。
小さいお店ですが、大人気のため平日でも行列ができると聞いたので
あらかじめ予約していったらスムーズに座れました☆
店内はお座敷で、本棚やレコードやぬいぐるみがそこかしこにあるレトロな雰囲気。
奥には坪庭もありました。

ココナッツカレー。京野菜がいっぱい入ってます。
甘口ですがスパイス効いてました~ココナッツのやさしい、いい匂いがしてた。
そして今回旅行のメインイベント(の半分)。

うおおきたーーー見てくださいよこのパフェを!!
これが食べたくてここに来ました!にゃんこです!にゃんこパフェです!!(=・ω・=)
だいぶ前にネットで見かけて頭パーンしてときめき止まらず半年前に一度お店に来たのですが
臨時休業で食べられなかったんです(滝涙)。
ああああああついに念願のパフェが目の前に!(」^ω^)」うー!(/^ω^)/にゃー!
チョコの肉球も、つきささったチョコケーキも苺も桜と肉球クッキーもおいしそう!
なかみもアイスとバナナとスポンジケーキという幸せアイテムがぎっしり詰まっていました。

いつもは猫ちゃん1匹だけだそうですが、3月末までじゃらんのにゃらんとコラボということで
猫ちゃんも2倍のにゃらんコパフェとなっています☆
にゃにゃー、じゃら~ん♪(=・ω・=)(=^ω^=)
見れば見るほどかわいいので、コラボが終わっても1匹にゃんこちゃんパフェ食べに来なければ。

廊下にはこんな足跡がฅ 扉に前足をくっつけた跡までありましたよ。
あとソフトバンクのお父さんスリッパがよくしゃべる。

ことばのはおと近くにあった、伊藤仁斎宅(古義堂)跡。
江戸時代前期の思想家で、私塾の門下生はいっとき3000人を超したとか。
建物は近代に再建されたもので、蔵書は現在天理大学図書館が保存しているそうです。

山崎闇斎の邸宅跡。伊藤仁斎宅跡から堀川を挟んですぐの小路にあります。
伊藤さんと同じく思想家で、ここで塾を開いていたそう。
映画『天地明察』では安井算哲のお師匠として描かれていますね。
で。
友達が買い物したいというので、堀川から程近い佐々木酒造さんにも寄りました。
俳優・佐々木蔵之介さんの御実家としても知られています☆
来るのは2回目ですが前回は緊張して外観写真を撮影するのでいっぱいいっぱいでしたっけ…。
引き戸を開けたら強いお酒の香りがして卒倒しそうになりましたが、
友達は無事に酒粕を購入。
いつか酒蔵見学ツアーとか参加してみたい…にゃんこ社員にもお目にかかりたい…。

バスで祗園に移動~井筒八ツ橋さんの前にある北座跡碑。
四条鴨川沿いは江戸時代初期に出雲阿国がかぶき踊りを披露したのをきっかけに
様々な一座や小屋が集って毎日のように芝居が上演されていました。
最盛期には南座、北座、西座の三座が興行していましたが、現在は南座のみが残ります。
というわけで。

南座に、着いた!ついに!やったあ!
東京以外で歌舞伎の劇場に入るの初めてだったのでドッキドキでした。
ビルの間に挟まれるどっしりしたお姿がいとしいです。
てっぺんの千鳥破風、中央の唐破風が文句なしにかっこよくて
これで壁が赤かったら千と千尋の油屋ですな、一番上の御殿には湯婆婆がいそうな雰囲気。

劇場内。歌舞伎座より天井が高く感じました。
寄り道しすぎたので到着が開演ギリギリになってしまって
とりあえずイヤホンガイドだけ借りて席に駆け込み、
ドキドキしながら三月花形歌舞伎・午後の部を堪能しました。
まずは「弁天娘女男白浪」。白浪五人男の別名でも知られる超有名なアレです☆
2年前の歌舞伎座杮落とし公演をテレビで見たことがあって
あのときは菊五郎さん、左團次さん、時蔵さん、三津五郎さん、吉右衛門さんと
大ベテラン揃いでコクのある雰囲気でしたが
今回は平均年齢23歳の若手たちの!フレッシュな五人男!ひいぃっ(落ち着け)
お話は呉服商・浜松屋に武家の娘お浪と従者四十八が買い物に訪れるところから始まります。
お浪(実は弁天小僧)は尾上松也くんで、従者(実は南郷力丸)は坂東巳之助くん。
マッティの「婚礼衣装を探してるなんて恥ずかしくて言えないわ」と扇で顔を隠す姿がキュート、
みっくんの「おぜうさん別に恥ずかしかねぇよ言っチャイナyo」ってやさしく言うのかっこよすぎる。
てか、マッティの楚々とした仕草とみっくんのイケボが
前に観劇したときよりずっとずっと拍車かかっててびっくりしたわー!
2人ともしばらく見ないうちにこんなに腕を上げたの…泣いちゃう…。
みっくんは袴をたくし上げて両足丸出しだったんですけど何だあれ、もはやアスリートの筋肉だよ!
どんな鍛え方すりゃああなるのだ。
それお客だと店員さんたちも品物をわんさか出して見せていましたら
様子を見守っていた用心棒の鳶頭さんが「今、娘が半襟の布を万引きしたぜ」と言ってきます。
種之助くんの鳶頭さん!爽やか江戸っ子ステキすぎる。
店員たちは怒ってお浪を殴りつけて額に傷を負わせてしまいます!ギャーマッティ流血…。
しかし、実はこれお浪(弁天小僧)の罠で
お浪が懐から取り出した布は別のお店で買ったものであることが符牒(ブランドタグ)から判明。
四十八は「オレがついていながら!こうなりゃ腹を切る。ついでに店員、おめえらも斬るぜ」とか
刀を抜いて大暴れしようとして
帰宅した若旦那が謝っても聞かず、店の主人が出した100両でやっと落ち着きます。
若旦那は中村米吉くんです!ふにゃ~~かっわいい若旦那…前髪さんみたいな若旦那…(ホレボレ)
が、そこへたまたまお店を訪れていた黒頭巾の客(実は日本駄右衛門)が
「その娘は男だぜ、着物からチラと桜が見えらァ」と、お浪の正体を見破ります。
ぎゃー中村歌昇くん!重厚感のある態度とお声。
で、ここでずっと額の痛みをこらえて顔を伏せていたお浪の髪から簪がぽとり…と落ちて
ゆっくりゆっくり上げた顔が眉を吊り上げ口を引き結んだすさまじい形相で肩をわなわな震わせて
(顔を上げる前に口紅は懐紙ですでに拭き取られているというのは『かぶき伊左』で知りました)、
くるぞくるぞ…と客席も大向こうさんもシーン……と静まり返って緊張感ただよう劇場内に
マッティのひとこと。
「もう化けちゃあいられねぇ。オレァ尻尾を出しちゃうぜ」
やべーーーーー!!!
しぬ。
とか本気で思いました…鳥肌どころじゃない…!
かわいかったお浪からべらんめえの弁天になった瞬間、客席もざわざわってして空気が動いてた。
バレた、と覚悟を決めた時の目とふっきった時の目が忘れられない、あんな目できる子だったのね。
四十八も化けるのをやめて南郷に戻って「もちっと我慢すりゃいいのに」とか言って
弁天が「べらぼうめ、これ以上窮屈な着物着てられるか」と脱ぎだしちゃって
南郷も違えねぇって袴脱いじゃった(笑)。
(ついでにみっくんが髷を少しずらしたの、イヤホンガイドさんも言わなかったけど気づけてよかった、
悪党のしるし^^)
で、煙管をクルクル回しながら「知らざあ言って聞かせやしょう」に始まる例の長ゼリフを
声を張り上げてとうとうと述べるマッティが
歌舞伎座のときの菊五郎さんがだぶって胸がいっぱいになりました。
やばいよー!
風邪なのかちょっと声がかすれてたけどそんなの吹き飛ばす名演技でした。ありがとうありがとう。
で、黒頭巾の客としゃべってるうちに2人は彼の正体に気づいたのか、
お店から20両だけもらって退散することにします。
ここで弁天が着ていた重たい振袖が荷物になってしまうのですが、
南郷が「坊主代わりにしようや」とイケボ(重要)で言います。
歩いていてお坊さんが向こうからやって来たら荷物を交代しようという提案でした。
そこへ花道から目の見えないお坊さんがさっそく歩いてきたので
喜んだ弁天は南郷に荷物を渡そうとしますが、
お坊さんは途中でくるりと背を向けて花道を戻ってしまいます(笑)。
仕方ねぇやと荷物を担ぐと、さっきのお坊さんがまた花道から出てきますが
できるだけサボりたい南郷が弁天に見えないようにしてお坊さんをやり過ごし、
結局弁天が荷物持ったまま2人で花道を去っていきます。
マッティとみっくんの部活の先輩後輩みたいなやり取りめっちゃかわいかった^^
(南郷の方が年上なので弁天は「兄ィ」と呼びます。
実年齢はマッティの方が上でみっくんが「兄さん」って呼ぶのにね。あーかわいい)
いったん幕が引かれてしばらくしてから再び開くと、浅葱幕が切って落とされ桜の風景が出現!
舞台がぱあっと明るくなりました☆
そして花道から「志ら浪」の番傘を持って順番に出てくるフレッシュ五人男ですよー!
稲瀬川勢揃いの場面きました!!
マッティの弁天とみっくんの南郷のほかに、中村隼人くんの忠信利平は涼やかイケメンだし
尾上右近ちゃんの赤星十三郎のかわいすぎる若者やばい(彼だけ見得を切りません)。
日本駄右衛門のかしょくんがここでようやく正体を見せて、頭も腹もでかくて貫録たっぷりで
このビジュアルならモデルが石川五右衛門というのもうなずける。
やばいやばいみんなかっこいい、誰か出てくるたび大向こうと拍手の嵐だったよ。
(特にみっくんが出たとき一際拍手が大きくてお客さんたちが応援する気持ちが伝わってきました)、
でも傘を持ちあげる手は全員プルプルしてた(笑)。
なぜここで勢揃いしたかという設定としては、
今までの悪事がバレて奉行所に追われる身になったのでここまで逃げてきたからだそうですが
ここまで堂々として慌てない逃走も笑える。
ちなみに5人が着ている紫地の派手な衣装はボスの日本駄右衛門が浜松屋に注文していたもの。
浜松屋の場の冒頭に、日本駄右衛門の使いが「衣装はできたか」と確認しにくるシーンがあって
それがこの衣装だということで
ああ、だから日本駄右衛門さんあの時浜松屋にいたのねって納得した。
追手との立ち回りも派手でしたよ~。
相手を倒したりひっくり返したり一通り戦った後は全員揃って見得を決めてくれました☆
よくできてるなあこの話…何度も上演されるうちに洗練されてここまで昇華されたのでしょうな。
河竹黙阿弥の真骨頂は七五調のセリフと隅々まで張りめぐらされた伏線にあると思う。
休憩を挟んで、次は「闇梅百物語」。
百本目のろうそくを消すと何かが起こる…という百物語の言い伝えを題材にした舞踊劇です。
題名はおどろおどろしいですが、中身は愉快な化け物尽くしで大笑いしました。
幕が上がると、百物語が終わったばかりの薄暗い大名屋敷のお座敷が現れて
100個目の灯を消すために女中の小梅さんが花道を連れて来られます。
とても怖がってろうそくに近づこうとさえしませんが、
ベテラン女中たち(菊三呂さんと徳松さん)に強制されてとうとう火を吹き消すと
あまりの暗さに気絶してしまいました。。
やがて戻ってきた女中さんたちが倒れている小梅さんを揺り起こすと(どう見てもフラグ・笑)、
小梅さんの顔がのっぺらぼうに変わっていた!
くねくねと首を動かす右近ちゃんののっぺらぼう演技…(笑)。
アレーと叫んで逃げ出す女中さんたちもかわいかったです。
さあ100本目のろうそくが消されてしまったので、どんどん妖怪たちが現れますよ~。
所変わって源兵衛掘というお堀では、狸と河童が落し物の傘をめぐって大げんかしています。
かしょくんの狸はかわいくて狸メイクめっちゃ似合ってて
隼人くんの河童(笑)にはシュールすぎて笑いが止まらなくなりましたが
(ファンの方は頭に皿を乗せて全身緑色タイツの隼人くんをご想像ください)、
その後のみっくん傘お化けが河童以上にシュールすぎて笑うのも忘れましたよ!(爆)
なにあのおかっぱ頭に首からすっぽり傘被ってテルテル坊主みたいないでたち、
しかも一枚歯の下駄履いた片足でピョンピョン跳ねながらダンスとか!
後見さん付いてましたがそれでも大変そうだった~。
さらにみっくん、狸と河童が相撲をする際に行司役をつとめるのはいいんですが
な ぜ そ こ で 宙 乗 り し た (撃沈)。
優雅に舞い上がって髪をホストみたいにバサー!と振り乱してどうしようかと思ったし
相撲の勝負がついて降りてきたと思ったらそのまま奈落に沈んでいっちゃって
何が何だかわからなくてとりあえず笑いました。。
まさか傘お化けが全部もっていくとは…百物語侮れない。
続いてスッポンから新造姿の米吉くんが登場~。
奈落からも雪女郎に扮した右近ちゃんが登場します。
この2人、一見生きてる人っぽいけどスッポンや奈落から出てくるって時点で生きてないよね…(笑)。
廓勤めの厳しさ苦しさを長唄が切々と語る中、2人で優雅な舞いを披露してくれました。
特によねこちゃんの羽子板持って踊る新造さんが安定して華もあってあざとかわいい、
セリフも踊りも心地よくて本当にうまい女形さんだなあと改めて思いました。
はぁきれいな幽霊見たわ…と思ったら一瞬で舞台が暗転、
蛍光色に光るガイコツがヒョコヒョコと現れて骨を放ったりくっつけたりしながらダンスします。
リアルホラーマン!それでいいのか種之助くん。
夜明けが近づくと骨パーツがぱーっとバラバラになって消えてしまいましたが
あれどうやってるんだろう~。
真っ暗闇から突如、パーッと明かりがついて満開の桜の下に立つひとりの読売。
種之助くんがガイコツ衣装を引き抜いたのでした☆
そこへ花見をするかしょくん殿様と右近ちゃん赤姫、おつきの女中さんたちがてくてく歩いてきて
(菊三呂さんが「巷では妖怪ウォッチなるものが流行っているようです」とか言ってて面白かった)、
読売が赤姫にリクエストされて怪談話をするのですがなんだか様子がおかしい、
マッティ扮する大内義弘に「正体現せ!」って突きつけられたら
ぶっかえりで義経千本桜の狐忠信になりました(*'▽')ノ
わーまさか種之助くんの狐忠信が見られるなんて☆
妖術を使って跳んだり踊ったりしながら、襲ってくる人をバタバタ倒して
斬りかかって来た義弘も花道で軽くあしらってたら
殿様と赤姫のところへ薙刀を抱えた振袖よねちゃん、色奴のみっくんに裃姿の隼人くんも出てきて
舞い散る桜吹雪の中で7人が勢揃いしてバッチリ見得が決まりました!
大拍手。うおおおみんな最高かよー!!
幕が下りてから客席に落ちていた桜の花びらを1枚拾ってきました。観劇記念。
ちょっと最後の最後で種之助くんがステキすぎてわたしの中で大ヒットしまして
オペラグラスでロックオンでした☆
鳶頭のいなせっぷりも狐忠信の踊りも、派手じゃないけど安定感があってやさしい芸風で
どうも既視感あるなとおもったら三津五郎さんですね…。
目立たなくてもそこにいるのがすぐわかる。
年末の歌舞伎スペシャルで三津五郎さんに独楽売を教わってるの見ましたが、
もしかすると彼はすごくバランスのいい役者さんになるかもしれない…。
いや、これから変わっていく可能性も無限にありますけど。ほかの6人も。
なんという面白さと熱さ。うおおお楽しかった!\(^o^)/
決して余裕ある内容とはいえないけど、いいものを作ろうとする気迫がびんびんに伝わってくる
力強さを感じたひとときでした。
迷っている人はぜひ行ってお席を埋めてあげてください、若手さんたちがんばってますよ~。
(あと、わたし気づいたんですけど、てか今更って感じなんですけど
花道脇の席は衣擦れとか役者さんの息遣いとかめっちゃ聞こえて大好きなんですが
花道から2~3離れた席は役者さんとバッチリ目が合う(気がする)んですね!
稲瀬川の勢揃いでわたしの座ってる列の延長上にみっくんが立っててめっちゃ視線感じた!
こうしてファンは泥沼にハマっていくのだなと思いました。いいぞ花道2~3席)

観劇を終えて外に出るとすっかり夜で、四条大橋のたもとの出雲阿国さんもライトアップされてます。
何度も見ている像ですが、視線が南座を向いていることに初めて気づいた。
見守ってくれているんですね。
南座の西側入口のところには阿国歌舞伎発祥の地碑も建っています。

鴨川沿いも夜景がきれいでした。

四条大橋から夜の南座と十四夜の月をツーショットで。

今回の宿泊は町家でした~初めてだよ~☆
町家を一軒、まるまる2人きりで文字通り貸切りです!ヒャッホー。
写真は玄関。
お家はウナギの寝床で、吹き抜けの玄関の奥に居間があり、その奥に坪庭とお風呂が並んで
2階に寝室があります。
キッチンもあってIHコンロに電子レンジ、トースター、炊飯器、電気ポット、コーヒーに紅茶、
鍋にフライパンにカトラリーもあって自炊ができるしドラム式洗濯機で洗濯もできちゃうよ。
生活できる…!
そういえば玄関の隣の白扉を開けたらお茶室でした。どうしろと。

iPadも備え付けてあった。

戦利品。役者7人サイン入り手ぬぐい&生八ツ橋セット、
きものパスポート提示でいただけた南座手ぬぐい、南座おせんべい。
八ツ橋セットは何も考えずに買ったら2,300円だったとレシート見るまで気づかなかったのこわいし
値段見ないで買った自分もこわい。どんだけアドレナリン出てたんだ。
あと、今日になって南座アカウントさんがツイートしたマッティ監修パフェを食べ損ねたことを
ものすごく後悔した。
もっと早くツイートしてくだしあ…単にわたしのリサーチ不足ですけど…。
はああ南座まじ財力が問われる。

着物はこんなでした。扇ヒラヒラ。

南座に着いたのがギリギリで幕間にお弁当買おうと思ってたら軒並み完売だったので
カッとなって終演後に高島屋の地下の食品売り場に下りたら美濃吉さんの観劇弁当を見つけて
「これだー」と飛びついてちらし寿司買ってきました。
海もの山もの!たけのこ!春のお弁当だなあ。

一緒に買ってきたnikinikiの生八ツ橋。桜の形と桜に青空。
nikinikiさんはデザインセンスも抜群で大好きです。
ごはんの後はiPadを使って次の日の予定を立てて、お風呂に入って早々に休みました。
2階のツインベッドすごく大きくてふかふかでした。快適。
次回記事では鞍馬山+東山に寄り道、のレポをお届けします☆
今回次回とレポしていきます~まずは1日目(3月5日)からです(^o^)/
夜行バスに揺られて頭ボーっとしたまま朝6時に京都駅に到着、
トイレで着物に着がえて荷物をロッカーに預けて、さあレッツ行動開始☆
(今回の目的の半分は南座の花形歌舞伎鑑賞だったのですが、
着物で観劇すると南座手ぬぐいを差し上げますと京都きものパスポートさんがツイートしてらして
じゃあ、と初・京都着物観光にしたわけです。パスポートさんいいきっかけをありがとう)
朝ごはんを食べようと、四条にある京野菜賀茂さんへやって来たら
友達が近所に鳥居を発見。

神明神社。
源頼政が鵺退治をする際この神社に詣でたところ無事成し遂げたとのことで、
厄除と火除のご利益があるそうな。
この辺一帯はかつて藤原忠通の屋敷跡で、お社も邸内に建っていたそうです。
おお、忠通さんといえばかつて悪左府と呼ばれた藤原頼長のお兄様にして
「わたの原こぎいでてみれば久方の 雲いにまがふ沖つ白波」の歌が小倉百人一首にも載っている
法性寺入道前関白太政大臣さんではないか!
半年前の京都旅行でも賀茂さんに来たけどあの時は気づかなかったなあ、心の友よありがとう~。

賀茂さんに戻って朝ごはん。前回がごはん食だったので今回はパン食です。
薄味のお味噌汁おいしくて欲張ってしまった(´ω`)。
水菜とサラダ用ほうれん草が絶品でした。切干し大根もおいしかった!
ワンコインで朝ごはんがいただけるなんて本当にありがたいです。また来よう。

電車とバスで城南宮に移動。
方位除、厄除の御利益があるとして平安時代から信仰されていて
歴代の天皇が熊野詣に出発する際はここで道中の無事を祈るための精進が行われたとか。
藤原定家も後鳥羽上皇の熊野御幸に同行した際、
当時鳥羽離宮だった城南宮で忙しく働いた様子を『明月記』に書いていますね。
そんな城南宮にはしだれ梅と椿が楽しめるお庭がありますので入ってみます~。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

城南宮神苑「楽水苑」通称「源氏物語花の庭」へin。
春の山は紅白の梅が5分咲きでちょうど見頃を迎えていました。ちょうどよい時期に来たなあ。
梅の噴水やシャワーを浴びるような気持ちでお庭のお散歩。風もなくていい気持ち。

近づくとほのかに香りが。小さな花かわいい^^

このお庭は源氏物語に登場する植物約100種が植えられていて
ひとつひとつにこうした説明板がついています。
ざっと見渡すだけでも梅や椿、桜や百合、藤、サツキ、春の七草や秋の七草まで細かくあります。
扇形をしているのもナイス。

こちらは平安の庭。貴族邸宅のお庭をイメージして作られているそうです。
とても開放感のあるお庭で、水辺のコケがふわっふわでした(´ω`)。
雲の多い日だったのですが、ここに来たら一瞬だけ晴れてさあーっと陽が差したのが
すごい神々しく感じて何度もシャッター切ってしまった。

水と椿。
水に落ちた花ってめちゃくちゃきれいだと思う。

春と秋に曲水の宴が行われる遣水。
曲水の宴は上流から盃が自分の前に流れてくるまでに歌を作り盃を取って飲み干して詠み上げるという、
一度は見てみたい行事のひとつです。
毛越寺や太宰府天満宮、上賀茂神社などでも行われていますね。

室町の庭。
池泉廻遊式で、初夏にはツツジがきれいに咲くそうです。
平安の庭より木が密集して植えられているな~と思った。

桃山の庭。芝生を枯山水に見立てた広場のようなお庭です。
点々と置かれた石は島をあらわし、奥の切込みは紀州の山並みだそうです。

城南離宮の庭。
城南宮のある鳥羽は貴族の離宮が多く建てられた土地でもあるそうで、
石が離宮を、砂が海をあらわしているそうです。

城南宮から歩いて5分くらいのところにある鳥羽伏見の戦い跡碑。
1868年1月3日、お正月の三が日もそこそこに
竹田街道を北上する桑名軍と幕府軍が小枝橋を渡るのを阻止しようとして
城南宮に設置された薩摩藩の大砲が火を噴き、一帯で大きな戦闘が行われました。
(お正月といっても当時は旧暦なので、今の2月中旬~下旬あたりの出来事ですね)
新選組の井上源三郎や会津藩の山本三郎(八重さんの弟)が戦死したのもこの戦いだっけな…。
特に源さんは大河ドラマのコバさんがすばらしくてめちゃくちゃ泣いた。
周囲を見渡すと住宅街で、かつての面影はなにもありません。
近くの鳥羽離宮公園には詳細を記した戦闘図碑も建っていました。

城南宮から竹田駅への道沿いには鳥羽天皇陵、白河天皇陵など御陵がいくつかあります。
写真は近衛天皇陵。御陵といえば盛り土のイメージですがこちらは多宝塔つきの珍しいタイプ。

電車とバスで、堀川寺ノ内にある本法寺へやってきました。
現在、京の冬の旅キャンペーンで非公開文化財が公開中なのですよ~。

書院にある本阿弥光悦作「巴の庭」。
本法寺は創建時は綾小路にあったそうですがその後転々とし、
江戸初期に現在の位置に移転した際、本阿弥光二が私財を投じて建物を再建したそうで
息子の光悦も協力したようです。
この庭は真ん中に十角形の蓮池があり、隣の半円を組み合わせた円形石を配置することで
日蓮の名前を表しています。
(言い忘れましたが本法寺のフルネームは日蓮宗本山叡昌山本法寺といいます)
蓮が咲く季節にまた来てみたいな。

涅槃会館にある十(つなし)の庭。
ひとつ、ふたつ、みっつ…と数えると十(とう)は「つ」がつかないので「つなし」と読むそうです。
お庭の石は9つしかなく、10個目の石は鑑賞者自身とも、鑑賞者の心の中にあるともいわれるとか。
この涅槃会館にある長谷川等伯筆の「仏涅槃図」が現在ご開帳中で見てきましたが
もうなんか色々すごい、
縦10m・横6mの巨大な絵で吹き抜けを最大に利用して展示されていて
月夜の沙羅双樹の下に横たわる釈迦と、周りに集う弟子たち、動物たちが
画面いっぱいに描かれていました。
この大作を描いた等伯たんは当時61歳!還暦を過ぎてますます盛んだったのだな。
一番左の沙羅双樹の下にいる緑の衣の老人は
息子の久蔵を失った等伯が投影されているのではないか、とも。
(等伯は54歳のときに久蔵を亡くしている)
釈迦が病気になったとき釈迦のお母さんが天上から起死回生の薬を投げたら沙羅双樹に引っかかって
ねずみがそれを取りに行こうとしたら木の上に猫がいて取ることができずに
釈迦が亡くなってしまったという逸話が江戸時代あたりから出てきたらしくて、
現代に残る涅槃図は江戸時代のものが多いため猫が描かれていない絵が多いのですが
等伯の時代まではふつうに描いていたらしいとのお話も聞けました。
また、この逸話から病人に薬を出すことを「投薬」というようになった説もあるとか。
館内には光悦が奉納したお経やそれを収める花唐草螺鈿経箱(美しい!)や
翁の能面、書状なども展示されていました。
光悦が使っていたという茶釜、まんまる茶釜。かわいい。
尾形光琳制作の真っ黒な文机には花形の螺鈿が埋め込まれていて
これ美しすぎるし螺鈿を傷つけたくないから使えないなって思った。

摩利支天堂の前にあった本阿弥光悦手植えの松。

下長者通にある古書茶房ことばのはおとでランチ。古い町家のブックカフェです。
小さいお店ですが、大人気のため平日でも行列ができると聞いたので
あらかじめ予約していったらスムーズに座れました☆
店内はお座敷で、本棚やレコードやぬいぐるみがそこかしこにあるレトロな雰囲気。
奥には坪庭もありました。

ココナッツカレー。京野菜がいっぱい入ってます。
甘口ですがスパイス効いてました~ココナッツのやさしい、いい匂いがしてた。
そして今回旅行のメインイベント(の半分)。

うおおきたーーー見てくださいよこのパフェを!!
これが食べたくてここに来ました!にゃんこです!にゃんこパフェです!!(=・ω・=)
だいぶ前にネットで見かけて頭パーンしてときめき止まらず半年前に一度お店に来たのですが
臨時休業で食べられなかったんです(滝涙)。
ああああああついに念願のパフェが目の前に!(」^ω^)」うー!(/^ω^)/にゃー!
チョコの肉球も、つきささったチョコケーキも苺も桜と肉球クッキーもおいしそう!
なかみもアイスとバナナとスポンジケーキという幸せアイテムがぎっしり詰まっていました。

いつもは猫ちゃん1匹だけだそうですが、3月末までじゃらんのにゃらんとコラボということで
猫ちゃんも2倍のにゃらんコパフェとなっています☆
にゃにゃー、じゃら~ん♪(=・ω・=)(=^ω^=)
見れば見るほどかわいいので、コラボが終わっても1匹にゃんこちゃんパフェ食べに来なければ。

廊下にはこんな足跡がฅ 扉に前足をくっつけた跡までありましたよ。
あとソフトバンクのお父さんスリッパがよくしゃべる。

ことばのはおと近くにあった、伊藤仁斎宅(古義堂)跡。
江戸時代前期の思想家で、私塾の門下生はいっとき3000人を超したとか。
建物は近代に再建されたもので、蔵書は現在天理大学図書館が保存しているそうです。

山崎闇斎の邸宅跡。伊藤仁斎宅跡から堀川を挟んですぐの小路にあります。
伊藤さんと同じく思想家で、ここで塾を開いていたそう。
映画『天地明察』では安井算哲のお師匠として描かれていますね。
で。
友達が買い物したいというので、堀川から程近い佐々木酒造さんにも寄りました。
俳優・佐々木蔵之介さんの御実家としても知られています☆
来るのは2回目ですが前回は緊張して外観写真を撮影するのでいっぱいいっぱいでしたっけ…。
引き戸を開けたら強いお酒の香りがして卒倒しそうになりましたが、
友達は無事に酒粕を購入。
いつか酒蔵見学ツアーとか参加してみたい…にゃんこ社員にもお目にかかりたい…。

バスで祗園に移動~井筒八ツ橋さんの前にある北座跡碑。
四条鴨川沿いは江戸時代初期に出雲阿国がかぶき踊りを披露したのをきっかけに
様々な一座や小屋が集って毎日のように芝居が上演されていました。
最盛期には南座、北座、西座の三座が興行していましたが、現在は南座のみが残ります。
というわけで。

南座に、着いた!ついに!やったあ!
東京以外で歌舞伎の劇場に入るの初めてだったのでドッキドキでした。
ビルの間に挟まれるどっしりしたお姿がいとしいです。
てっぺんの千鳥破風、中央の唐破風が文句なしにかっこよくて
これで壁が赤かったら千と千尋の油屋ですな、一番上の御殿には湯婆婆がいそうな雰囲気。

劇場内。歌舞伎座より天井が高く感じました。
寄り道しすぎたので到着が開演ギリギリになってしまって
とりあえずイヤホンガイドだけ借りて席に駆け込み、
ドキドキしながら三月花形歌舞伎・午後の部を堪能しました。
まずは「弁天娘女男白浪」。白浪五人男の別名でも知られる超有名なアレです☆
2年前の歌舞伎座杮落とし公演をテレビで見たことがあって
あのときは菊五郎さん、左團次さん、時蔵さん、三津五郎さん、吉右衛門さんと
大ベテラン揃いでコクのある雰囲気でしたが
今回は平均年齢23歳の若手たちの!フレッシュな五人男!ひいぃっ(落ち着け)
お話は呉服商・浜松屋に武家の娘お浪と従者四十八が買い物に訪れるところから始まります。
お浪(実は弁天小僧)は尾上松也くんで、従者(実は南郷力丸)は坂東巳之助くん。
マッティの「婚礼衣装を探してるなんて恥ずかしくて言えないわ」と扇で顔を隠す姿がキュート、
みっくんの「おぜうさん別に恥ずかしかねぇよ言っチャイナyo」ってやさしく言うのかっこよすぎる。
てか、マッティの楚々とした仕草とみっくんのイケボが
前に観劇したときよりずっとずっと拍車かかっててびっくりしたわー!
2人ともしばらく見ないうちにこんなに腕を上げたの…泣いちゃう…。
みっくんは袴をたくし上げて両足丸出しだったんですけど何だあれ、もはやアスリートの筋肉だよ!
どんな鍛え方すりゃああなるのだ。
それお客だと店員さんたちも品物をわんさか出して見せていましたら
様子を見守っていた用心棒の鳶頭さんが「今、娘が半襟の布を万引きしたぜ」と言ってきます。
種之助くんの鳶頭さん!爽やか江戸っ子ステキすぎる。
店員たちは怒ってお浪を殴りつけて額に傷を負わせてしまいます!ギャーマッティ流血…。
しかし、実はこれお浪(弁天小僧)の罠で
お浪が懐から取り出した布は別のお店で買ったものであることが符牒(ブランドタグ)から判明。
四十八は「オレがついていながら!こうなりゃ腹を切る。ついでに店員、おめえらも斬るぜ」とか
刀を抜いて大暴れしようとして
帰宅した若旦那が謝っても聞かず、店の主人が出した100両でやっと落ち着きます。
若旦那は中村米吉くんです!ふにゃ~~かっわいい若旦那…前髪さんみたいな若旦那…(ホレボレ)
が、そこへたまたまお店を訪れていた黒頭巾の客(実は日本駄右衛門)が
「その娘は男だぜ、着物からチラと桜が見えらァ」と、お浪の正体を見破ります。
ぎゃー中村歌昇くん!重厚感のある態度とお声。
で、ここでずっと額の痛みをこらえて顔を伏せていたお浪の髪から簪がぽとり…と落ちて
ゆっくりゆっくり上げた顔が眉を吊り上げ口を引き結んだすさまじい形相で肩をわなわな震わせて
(顔を上げる前に口紅は懐紙ですでに拭き取られているというのは『かぶき伊左』で知りました)、
くるぞくるぞ…と客席も大向こうさんもシーン……と静まり返って緊張感ただよう劇場内に
マッティのひとこと。
「もう化けちゃあいられねぇ。オレァ尻尾を出しちゃうぜ」
やべーーーーー!!!
しぬ。
とか本気で思いました…鳥肌どころじゃない…!
かわいかったお浪からべらんめえの弁天になった瞬間、客席もざわざわってして空気が動いてた。
バレた、と覚悟を決めた時の目とふっきった時の目が忘れられない、あんな目できる子だったのね。
四十八も化けるのをやめて南郷に戻って「もちっと我慢すりゃいいのに」とか言って
弁天が「べらぼうめ、これ以上窮屈な着物着てられるか」と脱ぎだしちゃって
南郷も違えねぇって袴脱いじゃった(笑)。
(ついでにみっくんが髷を少しずらしたの、イヤホンガイドさんも言わなかったけど気づけてよかった、
悪党のしるし^^)
で、煙管をクルクル回しながら「知らざあ言って聞かせやしょう」に始まる例の長ゼリフを
声を張り上げてとうとうと述べるマッティが
歌舞伎座のときの菊五郎さんがだぶって胸がいっぱいになりました。
やばいよー!
風邪なのかちょっと声がかすれてたけどそんなの吹き飛ばす名演技でした。ありがとうありがとう。
で、黒頭巾の客としゃべってるうちに2人は彼の正体に気づいたのか、
お店から20両だけもらって退散することにします。
ここで弁天が着ていた重たい振袖が荷物になってしまうのですが、
南郷が「坊主代わりにしようや」とイケボ(重要)で言います。
歩いていてお坊さんが向こうからやって来たら荷物を交代しようという提案でした。
そこへ花道から目の見えないお坊さんがさっそく歩いてきたので
喜んだ弁天は南郷に荷物を渡そうとしますが、
お坊さんは途中でくるりと背を向けて花道を戻ってしまいます(笑)。
仕方ねぇやと荷物を担ぐと、さっきのお坊さんがまた花道から出てきますが
できるだけサボりたい南郷が弁天に見えないようにしてお坊さんをやり過ごし、
結局弁天が荷物持ったまま2人で花道を去っていきます。
マッティとみっくんの部活の先輩後輩みたいなやり取りめっちゃかわいかった^^
(南郷の方が年上なので弁天は「兄ィ」と呼びます。
実年齢はマッティの方が上でみっくんが「兄さん」って呼ぶのにね。あーかわいい)
いったん幕が引かれてしばらくしてから再び開くと、浅葱幕が切って落とされ桜の風景が出現!
舞台がぱあっと明るくなりました☆
そして花道から「志ら浪」の番傘を持って順番に出てくるフレッシュ五人男ですよー!
稲瀬川勢揃いの場面きました!!
マッティの弁天とみっくんの南郷のほかに、中村隼人くんの忠信利平は涼やかイケメンだし
尾上右近ちゃんの赤星十三郎のかわいすぎる若者やばい(彼だけ見得を切りません)。
日本駄右衛門のかしょくんがここでようやく正体を見せて、頭も腹もでかくて貫録たっぷりで
このビジュアルならモデルが石川五右衛門というのもうなずける。
やばいやばいみんなかっこいい、誰か出てくるたび大向こうと拍手の嵐だったよ。
(特にみっくんが出たとき一際拍手が大きくてお客さんたちが応援する気持ちが伝わってきました)、
でも傘を持ちあげる手は全員プルプルしてた(笑)。
なぜここで勢揃いしたかという設定としては、
今までの悪事がバレて奉行所に追われる身になったのでここまで逃げてきたからだそうですが
ここまで堂々として慌てない逃走も笑える。
ちなみに5人が着ている紫地の派手な衣装はボスの日本駄右衛門が浜松屋に注文していたもの。
浜松屋の場の冒頭に、日本駄右衛門の使いが「衣装はできたか」と確認しにくるシーンがあって
それがこの衣装だということで
ああ、だから日本駄右衛門さんあの時浜松屋にいたのねって納得した。
追手との立ち回りも派手でしたよ~。
相手を倒したりひっくり返したり一通り戦った後は全員揃って見得を決めてくれました☆
よくできてるなあこの話…何度も上演されるうちに洗練されてここまで昇華されたのでしょうな。
河竹黙阿弥の真骨頂は七五調のセリフと隅々まで張りめぐらされた伏線にあると思う。
休憩を挟んで、次は「闇梅百物語」。
百本目のろうそくを消すと何かが起こる…という百物語の言い伝えを題材にした舞踊劇です。
題名はおどろおどろしいですが、中身は愉快な化け物尽くしで大笑いしました。
幕が上がると、百物語が終わったばかりの薄暗い大名屋敷のお座敷が現れて
100個目の灯を消すために女中の小梅さんが花道を連れて来られます。
とても怖がってろうそくに近づこうとさえしませんが、
ベテラン女中たち(菊三呂さんと徳松さん)に強制されてとうとう火を吹き消すと
あまりの暗さに気絶してしまいました。。
やがて戻ってきた女中さんたちが倒れている小梅さんを揺り起こすと(どう見てもフラグ・笑)、
小梅さんの顔がのっぺらぼうに変わっていた!
くねくねと首を動かす右近ちゃんののっぺらぼう演技…(笑)。
アレーと叫んで逃げ出す女中さんたちもかわいかったです。
さあ100本目のろうそくが消されてしまったので、どんどん妖怪たちが現れますよ~。
所変わって源兵衛掘というお堀では、狸と河童が落し物の傘をめぐって大げんかしています。
かしょくんの狸はかわいくて狸メイクめっちゃ似合ってて
隼人くんの河童(笑)にはシュールすぎて笑いが止まらなくなりましたが
(ファンの方は頭に皿を乗せて全身緑色タイツの隼人くんをご想像ください)、
その後のみっくん傘お化けが河童以上にシュールすぎて笑うのも忘れましたよ!(爆)
なにあのおかっぱ頭に首からすっぽり傘被ってテルテル坊主みたいないでたち、
しかも一枚歯の下駄履いた片足でピョンピョン跳ねながらダンスとか!
後見さん付いてましたがそれでも大変そうだった~。
さらにみっくん、狸と河童が相撲をする際に行司役をつとめるのはいいんですが
な ぜ そ こ で 宙 乗 り し た (撃沈)。
優雅に舞い上がって髪をホストみたいにバサー!と振り乱してどうしようかと思ったし
相撲の勝負がついて降りてきたと思ったらそのまま奈落に沈んでいっちゃって
何が何だかわからなくてとりあえず笑いました。。
まさか傘お化けが全部もっていくとは…百物語侮れない。
続いてスッポンから新造姿の米吉くんが登場~。
奈落からも雪女郎に扮した右近ちゃんが登場します。
この2人、一見生きてる人っぽいけどスッポンや奈落から出てくるって時点で生きてないよね…(笑)。
廓勤めの厳しさ苦しさを長唄が切々と語る中、2人で優雅な舞いを披露してくれました。
特によねこちゃんの羽子板持って踊る新造さんが安定して華もあってあざとかわいい、
セリフも踊りも心地よくて本当にうまい女形さんだなあと改めて思いました。
はぁきれいな幽霊見たわ…と思ったら一瞬で舞台が暗転、
蛍光色に光るガイコツがヒョコヒョコと現れて骨を放ったりくっつけたりしながらダンスします。
リアルホラーマン!それでいいのか種之助くん。
夜明けが近づくと骨パーツがぱーっとバラバラになって消えてしまいましたが
あれどうやってるんだろう~。
真っ暗闇から突如、パーッと明かりがついて満開の桜の下に立つひとりの読売。
種之助くんがガイコツ衣装を引き抜いたのでした☆
そこへ花見をするかしょくん殿様と右近ちゃん赤姫、おつきの女中さんたちがてくてく歩いてきて
(菊三呂さんが「巷では妖怪ウォッチなるものが流行っているようです」とか言ってて面白かった)、
読売が赤姫にリクエストされて怪談話をするのですがなんだか様子がおかしい、
マッティ扮する大内義弘に「正体現せ!」って突きつけられたら
ぶっかえりで義経千本桜の狐忠信になりました(*'▽')ノ
わーまさか種之助くんの狐忠信が見られるなんて☆
妖術を使って跳んだり踊ったりしながら、襲ってくる人をバタバタ倒して
斬りかかって来た義弘も花道で軽くあしらってたら
殿様と赤姫のところへ薙刀を抱えた振袖よねちゃん、色奴のみっくんに裃姿の隼人くんも出てきて
舞い散る桜吹雪の中で7人が勢揃いしてバッチリ見得が決まりました!
大拍手。うおおおみんな最高かよー!!
幕が下りてから客席に落ちていた桜の花びらを1枚拾ってきました。観劇記念。
ちょっと最後の最後で種之助くんがステキすぎてわたしの中で大ヒットしまして
オペラグラスでロックオンでした☆
鳶頭のいなせっぷりも狐忠信の踊りも、派手じゃないけど安定感があってやさしい芸風で
どうも既視感あるなとおもったら三津五郎さんですね…。
目立たなくてもそこにいるのがすぐわかる。
年末の歌舞伎スペシャルで三津五郎さんに独楽売を教わってるの見ましたが、
もしかすると彼はすごくバランスのいい役者さんになるかもしれない…。
いや、これから変わっていく可能性も無限にありますけど。ほかの6人も。
なんという面白さと熱さ。うおおお楽しかった!\(^o^)/
決して余裕ある内容とはいえないけど、いいものを作ろうとする気迫がびんびんに伝わってくる
力強さを感じたひとときでした。
迷っている人はぜひ行ってお席を埋めてあげてください、若手さんたちがんばってますよ~。
(あと、わたし気づいたんですけど、てか今更って感じなんですけど
花道脇の席は衣擦れとか役者さんの息遣いとかめっちゃ聞こえて大好きなんですが
花道から2~3離れた席は役者さんとバッチリ目が合う(気がする)んですね!
稲瀬川の勢揃いでわたしの座ってる列の延長上にみっくんが立っててめっちゃ視線感じた!
こうしてファンは泥沼にハマっていくのだなと思いました。いいぞ花道2~3席)

観劇を終えて外に出るとすっかり夜で、四条大橋のたもとの出雲阿国さんもライトアップされてます。
何度も見ている像ですが、視線が南座を向いていることに初めて気づいた。
見守ってくれているんですね。
南座の西側入口のところには阿国歌舞伎発祥の地碑も建っています。

鴨川沿いも夜景がきれいでした。

四条大橋から夜の南座と十四夜の月をツーショットで。

今回の宿泊は町家でした~初めてだよ~☆
町家を一軒、まるまる2人きりで文字通り貸切りです!ヒャッホー。
写真は玄関。
お家はウナギの寝床で、吹き抜けの玄関の奥に居間があり、その奥に坪庭とお風呂が並んで
2階に寝室があります。
キッチンもあってIHコンロに電子レンジ、トースター、炊飯器、電気ポット、コーヒーに紅茶、
鍋にフライパンにカトラリーもあって自炊ができるしドラム式洗濯機で洗濯もできちゃうよ。
生活できる…!
そういえば玄関の隣の白扉を開けたらお茶室でした。どうしろと。

iPadも備え付けてあった。

戦利品。役者7人サイン入り手ぬぐい&生八ツ橋セット、
きものパスポート提示でいただけた南座手ぬぐい、南座おせんべい。
八ツ橋セットは何も考えずに買ったら2,300円だったとレシート見るまで気づかなかったのこわいし
値段見ないで買った自分もこわい。どんだけアドレナリン出てたんだ。
あと、今日になって南座アカウントさんがツイートしたマッティ監修パフェを食べ損ねたことを
ものすごく後悔した。
もっと早くツイートしてくだしあ…単にわたしのリサーチ不足ですけど…。
はああ南座まじ財力が問われる。

着物はこんなでした。扇ヒラヒラ。

南座に着いたのがギリギリで幕間にお弁当買おうと思ってたら軒並み完売だったので
カッとなって終演後に高島屋の地下の食品売り場に下りたら美濃吉さんの観劇弁当を見つけて
「これだー」と飛びついてちらし寿司買ってきました。
海もの山もの!たけのこ!春のお弁当だなあ。

一緒に買ってきたnikinikiの生八ツ橋。桜の形と桜に青空。
nikinikiさんはデザインセンスも抜群で大好きです。
ごはんの後はiPadを使って次の日の予定を立てて、お風呂に入って早々に休みました。
2階のツインベッドすごく大きくてふかふかでした。快適。
次回記事では鞍馬山+東山に寄り道、のレポをお届けします☆
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Re: No title
- 2015/03/11(水) 23:03:41 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
すごく楽しい時間でした☆
町屋、いいです…!貸切というのが最高で、また泊まってみたいです。
猫パフェとってもかわいいですよ!機会があればぜひ。混んでるので予約していってくださいね~。
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