あの夏へその2。
先日の歌舞伎座の棒しばりがとても楽しくて
「もう1回行きたいなァでもお財布がなァ」とモヤモヤしていたのですけど、
かぶきリストTLを眺めていたらその日に限って「幕見」の文字がやたら目についたので
前から気になっていた観劇を試してみることにしました。
人生初!幕見席!
幕見はお値段は庶民に優しいけど、4階席のため役者さんがマッチ棒なのは想像ついたので
できるだけ目の前で楽しみたい人間としてはすみません敬遠していたんですが、
いざ行ってみたら舞台全体が見渡せるし役者さんの声も届くし、オペラグラスあれば何とかなるしで
思いのほかよかったよ!
あの日ついったで幕見とたくさん呟いてくれた方々ありがとう。何事も実践あるのみだと思いました。
今月の幕見はかなり混んでいるとの情報をあらかじめTLから得ていましたが、
発売時間前に歌舞伎座に着いたら想像以上の大行列ができていて
待ち時間が表示されている看板にも「お立ち見です」と書かれていて心が折れそうになったけど
ここまで来たら立ち見だろうが何だろうが見る!と決めてチケット買いました。
棒しばり1幕1野口英世氏。何というお手頃価格。と、演目始まってもいないのに感動した(笑)。

幕開けまで時間があったので、歌舞伎座のすぐそばにある喫茶youさんにてランチ☆
お昼時だったせいか行列ができていましたけど、割とすぐ入れていただけて
役者さんたちがよく注文なさるというオムライスをいただきました。
写真からおわかりいただけるでしょうか、卵は外側だけかろうじて焼いてある感じで
お皿を揺らすと卵もぷるぷる揺れて
さくっとスプーンを入れるとトロットロの中身がドバっとチキンライスにかぶさります。
できたてホカホカ、ちょっと病みつきになるレベルのおいしさで
これは人気のメニューなのもわかるなあと思いました…また食べに来たい!
お腹もいっぱいになったところで、歌舞伎座へ戻りました。

幕見席にin!舞台はこんな風に見えます。
幕見席は自由席で、チケットに書かれている番号順に入場したら後は早い者勝ちですので
入場が遅ければ立ち見になってしまう可能性が高いのですけど、
わたしが入場したのも100番より後で、すでに立見の場所取りをしている人たちも何人かいて
あー座れないな…と思っていたら、わたしの斜め前に座っていたお兄さんが
「ここ空いてますよ」と近くの席を教えてくださって何とか確保することができたよー(゚∀゚)☆
かなり通い慣れておられる雰囲気のお兄さんでしたありがとうございました!
客層も若者からお年寄り、字幕ガイドを手にした外国の人まで様々でした。
勘九郎&巳之助棒しばり2週間ぶりでしたがやっぱりおもしろい☆
初日から3日目に観た前回よりずっとお芝居が練られて余裕があって
お兄さんもみっくんも先輩方の影響のもと自分たちの踊りとして楽しんでおられる様子で、
自由にのびのび踊っている感じがしました。
いい意味で狂言に近づいてきてますね。
「これは如何なこと、飲もうとすれど口が届かぬ。はて気の毒な、何としよう」「あ、よいことがある」
「心得た」「飲むぞ飲むぞ」「飲め飲め」「アテクシは存知やせん」の辺りでやっぱ声出して笑っちゃった☆
もう~太郎冠者も次郎冠者も本当にいとしい(´▽`)。
後見さんが棒や酒樽を用意したり、みっくんの懐から盃を出したり
お兄さんとみっくんが放り投げた扇をナイスキャッチしている動きも無駄がなく美しい。
袴の男性が無言で事務的作業をすすめる姿がすきです。
あと、いつもはイヤホンガイドで片耳がふさがっているけど
解説は前回聴いたからいいやって今回は借りなかったので、
おふたりの声も常磐津の伴奏もすんごいクリアに聴こえてよかったです。セリフにも集中できたし。
解説つきと両耳で聴くのと両方できたのも今月の納涼歌舞伎が初めて!
色んな意味で転機な8月になりました。
観劇の後は渋谷に移動して、東急ハンズで開催されていた「渋谷モノノケ市」へ。

妖怪をテーマにアート作品やグッズを制作している作家さんたちが集まって
展示や販売を行う即売会です。
イベントとコラボしている妖怪メニューをいただきにハンズカフェに来たら
メインキャラクターの夜行童子ちゃんが出迎えてくれました。わーテンションあがる\(^o^)/
コラボカフェでは目競ケーキやお狐ココアなどの妖怪スイーツが食べられまして
本当は目競ケーキをいただきたかったけど完売だったので、注文したのがこちら↓

どうしようめっちゃ本格的なのきちゃったよ…!唐傘お化けパフェです。
もう造形からしてたまらない(笑)この完成度なんなんですか、最高かよ。

傘と目玉、赤い舌、足はチョコレートで、口の中のアイスはカシスシャーベットで
掘っていくとクリームとシリアルが甘くて、ヨーグルトとジャムでさっぱり感も味わえるという
サービス精神にあふれたパフェでした。おいしい&楽しい。
傘チョコレート壊すのもったいなかったけど、壊さないと食べられないのでパキパキ割ったら
手がチョコだらけになった(;´∀`)。

カフェを楽しんだ後は会場を物色。
本やお菓子やポストカード、クリアファイル、ステッカーにマグネット、文房具、缶バッチ、アクセサリー、
着物、手ぬぐい、狐のお面、幽霊用三角布ほか大きなものから小さなものまでズラリ。
たくさんのグッズの中にあるディスプレイも楽しいです。こちらは目目連と影絵ぬらりひょん。

暖簾にぶら下がる提灯。
ちょうどよい雰囲気に古びてていいですね。赤い舌がびろ~ん。

会場にいらした作家さんたちが最高にロックでしたうおおお!
「お、お写真よろしいでしょうか」と豆腐メンタルで話しかけたら「いいですよー♪」って
快くポーズとってくださいましたヒャッホウ!!
赤い着物の猫又さんはスコティッシュフォールドのスコニャンさんだそうです。かわいい☆
緑着物の川獺さんはシーラカンスをmgmgして頭に花札かぶってる方は正面が鳳凰札だった。
おふたかたの後ろには最初誰もいなかったのですが、
わたしがシャッターを押したら狐面さんがいつの間にかフラッシュボムなさってて笑っちゃった(^^)。
鳳凰さんが「う、後ろに気配が…」と振り向かれたら「バァ」ってやっててやっぱり笑った(^w^)。
なんて素敵な人たちなんだー!
他にも色んな妖怪姿の作家さんをお見かけして目が幸せでした。
お着物に魚のお面つけた人とスチームパンクな虚無僧さんがよかった。→こちら

ゲットしてきた妖怪マカロン。
夜行童子は抹茶味、天狗はチョコレート味のクリームが入っていました( ̄▽ ̄)。
全部で6種類ありまして→こちら お狐さんが欲しかったけど完売だった…
こういうイベントは「完売御礼」「売切れです」に耐えられるメンタルが必要。
あと耳飾りとか一筆便箋とかおみくじとか色々買い込んでしまってお財布ユルユル(^ω^)。
イベント行くと歯止めがきかなくなりますね。でも素敵なものお持ち帰りできる幸せ。
で。
この後は帰宅する予定だったのですが、さっき幕見のおいしい味を知ってしまったので
カッとなって銀座へ戻り歌舞伎座の幕見席のチケット買うために行列に並びました^^
今月は坂東三津五郎に捧ぐと題された演目が第1部の棒しばりの他にもうひとつ、
第3部の「芋堀長者」があるのです。
「渋谷~銀座間は電車で25分だろう観ればいいよ、ハハッ」て思っちゃったよね( ˘◡˘ )。
ちょっと並ぶの我慢すれば野口英世で素敵なお芝居が見られるシステムほんとずるい、
こうしてファンは泥沼にハマっていくのです…いいの本望だから…。

50番以内に入れるとお席もスムーズに取れるね!
というわけで無事最前列に座れました。電車で読んでた小説と一緒にパチリ。
(カブキブは高校生が部活で傾くために全力をそそぐ青春小説です。劇場で歌舞伎小説を読む喜び!
本の感想については次回書きます)
芋堀長者は加賀に伝わる昔話を元にした舞踊劇で、
舞の好きな姫に思いを寄せるお百姓さん(舞がとても下手)が友人(舞がとても上手い)に代役を頼んで
友人がお面をつけてお姫様の前で舞ってみせると
「ぜひお面を取って踊りを」と言われてあたふたして正体がバレちゃうけど、
最終的にはその人柄で両思いになるというストーリー。
歌舞伎座で最後に出されたのが40年以上前で、それきり演じられなかったそうですが
三津五郎さんが当時の録音テープや台本、舞台写真などから振りをつけて
2005年の十八代勘三郎襲名披露公演で復活させたそうです。
当時は藤五郎を三津五郎さん、友人の治六郎を橋之助さんが演じていて
今回は橋之助さんが藤五郎を、巳之助さんが治六郎を演じておられました。
どうしても舞に自信がないから友達に代役を頼む藤五郎くんのヘタレかわゆさ、
橋之助さんのコメディ演技初めて見ましたけどとってもいいなあ!
友達のために一肌脱ぐ頼もしい舞い手のみっくんはアニキ肌でかっこよい、
式尉面をつけ扇を開いて舞う姿も腰がしっかり安定してかっこよかったです。
(みっくんが使う扇は表が金地にさつまいも2つ、裏が銀地に月とつがいの雁で
三津五郎さんが注文した扇をそのまま使っているそうだ)
3度の飯より舞が好きなお姫様は七之助だしお付きの腰元は新悟くんだし、
お姫様へ求婚するお侍さんたちは鶴松くんや国生くんでフレッシュ感満載。
七くんのお母さん役は高麗蔵さんであれって思いましたが(第1部おちくぼ物語の親子コンビね)、
おちくぼでは七くんをさんざんいじめていた高麗蔵さんが
「姫や、おまえの気持ちは?」「好きな人と結婚しなさい」ってやさしくてホワンときた(笑)。
「ぜひお面を外してわたしと連れ舞してちょうだい」と姫に言われて
マジ?って挙動不審になる橋之助さんとみっくんがかわいいー!
藤五郎がドキドキしながら姫の前に出て、治六郎が衝立に隠れて指導しようとするんだけど
腰元さんがあなたそこで何やってるのって治六郎を覗きに来るから
いやいや何でもないですって手を振ったらそれを藤五郎が真似しちゃったりして客席大爆笑☆
何とか3人で踊りだすもののやっぱり姫と治六郎がテンポ合うから一緒に踊っちゃって
焼きもち焼いた藤五郎がダメーって割って入って
「ぼかぁ本当は舞はできないんです、でも芋堀りならできます!」ってヤケになって
どじょうすくいの要領で芋堀ダンスを披露したらお姫様が気に入ってくれて
侍たちも腰元さんも加わって6人で一緒に踊りだす幸せな光景♪
厳粛な舞の雰囲気はとっぱらわれ盆踊りのような振りになって
手をヒラヒラさせたりやんやと拍手したり6つのお尻が客席に向かってフリフリされるのすんごいかわいい、
笑ってホッとできる内容でした。
幕見観劇者は1~3階のお店には入れないとかイヤホンガイドは500円で借りられるとか
わかったこともいくつかありましたので、また来るときは心得ておきたい。
あと、棒しばりは花道を使わないのでまあいっかと思ったけど
芋堀長者は藤五郎と治六郎の登場シーンだけ花道が使われるのですな。
幕見席からはかろうじてスッポンが見える程度なので
白浪五人男や勧進帳など花道に見所がある演目の幕見はやめた方がいいかもなあと思いました。
それから、わたし大向こうさんがいつもどこに座ってらっしゃるのかわからなかったのですが
今回はわたしの2列斜め前のおじさんが絶妙な間合いでずっと叫んでました。
3階席にいらっしゃるのか!道理でいつも後ろから声が飛んでくるわけだ。

地下2階の木挽町広場に降りたらスッカラカン。
夜の部はあまり観劇しないのでたまにしか見ない光景ですが、
昼間の賑やかさを知っているとほんとに同じ場所かなっていつもびっくりします。
このスペースは「木挽町 御助蔵前広小路」という名前がついていて
災害時には広場と劇場内に合わせて3000人の帰宅困難者を受け入れるため、
コンビニとタリーズを除きすべてのお店は毎日夕方に片づけて翌朝組み立てているそうです。
お水や毛布や簡易トイレなども完備しているそうだ。
もしもの備えは大切ですが、どうか一度も使われずにすみますように。
本日のお絵かき↓
※クリックで大きくなります
お盆は終わりましたがまだ描いてます、
源氏物語を知らないご先祖様がお盆に帰って来たので読み聞かせようシリーズ。
今回は藤原時平と藤原公任。
きんとうくんは「あなかしこ、この辺りに若紫やさぶらふ」とお酒の席でふざけて言っていたのを
作者の紫式部に聞かれて日記に書き残されちゃったウッカリさんです。
でも1008年のその記述がきっかけで、2008年に源氏物語千年紀という大規模イベントが開かれたので
彼のひとことは未来に多大な影響をおよぼしたわけだな…。
公任のおばあちゃんが時平の娘で、彼女は藤原忠平の息子藤原実頼と結婚していますが
時平と忠平は兄弟なのでいとこ婚ですな。
というわけで公任は忠平の子孫でもあるのですが、
忠平は後日、別の子孫たちと一緒に描く予定なので時平との組み合わせにしました。
藤原さんちの系図は本当にややこしい。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
「もう1回行きたいなァでもお財布がなァ」とモヤモヤしていたのですけど、
かぶきリストTLを眺めていたらその日に限って「幕見」の文字がやたら目についたので
前から気になっていた観劇を試してみることにしました。
人生初!幕見席!
幕見はお値段は庶民に優しいけど、4階席のため役者さんがマッチ棒なのは想像ついたので
できるだけ目の前で楽しみたい人間としてはすみません敬遠していたんですが、
いざ行ってみたら舞台全体が見渡せるし役者さんの声も届くし、オペラグラスあれば何とかなるしで
思いのほかよかったよ!
あの日ついったで幕見とたくさん呟いてくれた方々ありがとう。何事も実践あるのみだと思いました。
今月の幕見はかなり混んでいるとの情報をあらかじめTLから得ていましたが、
発売時間前に歌舞伎座に着いたら想像以上の大行列ができていて
待ち時間が表示されている看板にも「お立ち見です」と書かれていて心が折れそうになったけど
ここまで来たら立ち見だろうが何だろうが見る!と決めてチケット買いました。
棒しばり1幕1野口英世氏。何というお手頃価格。と、演目始まってもいないのに感動した(笑)。

幕開けまで時間があったので、歌舞伎座のすぐそばにある喫茶youさんにてランチ☆
お昼時だったせいか行列ができていましたけど、割とすぐ入れていただけて
役者さんたちがよく注文なさるというオムライスをいただきました。
写真からおわかりいただけるでしょうか、卵は外側だけかろうじて焼いてある感じで
お皿を揺らすと卵もぷるぷる揺れて
さくっとスプーンを入れるとトロットロの中身がドバっとチキンライスにかぶさります。
できたてホカホカ、ちょっと病みつきになるレベルのおいしさで
これは人気のメニューなのもわかるなあと思いました…また食べに来たい!
お腹もいっぱいになったところで、歌舞伎座へ戻りました。

幕見席にin!舞台はこんな風に見えます。
幕見席は自由席で、チケットに書かれている番号順に入場したら後は早い者勝ちですので
入場が遅ければ立ち見になってしまう可能性が高いのですけど、
わたしが入場したのも100番より後で、すでに立見の場所取りをしている人たちも何人かいて
あー座れないな…と思っていたら、わたしの斜め前に座っていたお兄さんが
「ここ空いてますよ」と近くの席を教えてくださって何とか確保することができたよー(゚∀゚)☆
かなり通い慣れておられる雰囲気のお兄さんでしたありがとうございました!
客層も若者からお年寄り、字幕ガイドを手にした外国の人まで様々でした。
勘九郎&巳之助棒しばり2週間ぶりでしたがやっぱりおもしろい☆
初日から3日目に観た前回よりずっとお芝居が練られて余裕があって
お兄さんもみっくんも先輩方の影響のもと自分たちの踊りとして楽しんでおられる様子で、
自由にのびのび踊っている感じがしました。
いい意味で狂言に近づいてきてますね。
「これは如何なこと、飲もうとすれど口が届かぬ。はて気の毒な、何としよう」「あ、よいことがある」
「心得た」「飲むぞ飲むぞ」「飲め飲め」「アテクシは存知やせん」の辺りでやっぱ声出して笑っちゃった☆
もう~太郎冠者も次郎冠者も本当にいとしい(´▽`)。
後見さんが棒や酒樽を用意したり、みっくんの懐から盃を出したり
お兄さんとみっくんが放り投げた扇をナイスキャッチしている動きも無駄がなく美しい。
袴の男性が無言で事務的作業をすすめる姿がすきです。
あと、いつもはイヤホンガイドで片耳がふさがっているけど
解説は前回聴いたからいいやって今回は借りなかったので、
おふたりの声も常磐津の伴奏もすんごいクリアに聴こえてよかったです。セリフにも集中できたし。
解説つきと両耳で聴くのと両方できたのも今月の納涼歌舞伎が初めて!
色んな意味で転機な8月になりました。
観劇の後は渋谷に移動して、東急ハンズで開催されていた「渋谷モノノケ市」へ。

妖怪をテーマにアート作品やグッズを制作している作家さんたちが集まって
展示や販売を行う即売会です。
イベントとコラボしている妖怪メニューをいただきにハンズカフェに来たら
メインキャラクターの夜行童子ちゃんが出迎えてくれました。わーテンションあがる\(^o^)/
コラボカフェでは目競ケーキやお狐ココアなどの妖怪スイーツが食べられまして
本当は目競ケーキをいただきたかったけど完売だったので、注文したのがこちら↓

どうしようめっちゃ本格的なのきちゃったよ…!唐傘お化けパフェです。
もう造形からしてたまらない(笑)この完成度なんなんですか、最高かよ。

傘と目玉、赤い舌、足はチョコレートで、口の中のアイスはカシスシャーベットで
掘っていくとクリームとシリアルが甘くて、ヨーグルトとジャムでさっぱり感も味わえるという
サービス精神にあふれたパフェでした。おいしい&楽しい。
傘チョコレート壊すのもったいなかったけど、壊さないと食べられないのでパキパキ割ったら
手がチョコだらけになった(;´∀`)。

カフェを楽しんだ後は会場を物色。
本やお菓子やポストカード、クリアファイル、ステッカーにマグネット、文房具、缶バッチ、アクセサリー、
着物、手ぬぐい、狐のお面、幽霊用三角布ほか大きなものから小さなものまでズラリ。
たくさんのグッズの中にあるディスプレイも楽しいです。こちらは目目連と影絵ぬらりひょん。

暖簾にぶら下がる提灯。
ちょうどよい雰囲気に古びてていいですね。赤い舌がびろ~ん。


会場にいらした作家さんたちが最高にロックでしたうおおお!
「お、お写真よろしいでしょうか」と豆腐メンタルで話しかけたら「いいですよー♪」って
快くポーズとってくださいましたヒャッホウ!!
赤い着物の猫又さんはスコティッシュフォールドのスコニャンさんだそうです。かわいい☆
緑着物の川獺さんはシーラカンスをmgmgして頭に花札かぶってる方は正面が鳳凰札だった。
おふたかたの後ろには最初誰もいなかったのですが、
わたしがシャッターを押したら狐面さんがいつの間にかフラッシュボムなさってて笑っちゃった(^^)。
鳳凰さんが「う、後ろに気配が…」と振り向かれたら「バァ」ってやっててやっぱり笑った(^w^)。
なんて素敵な人たちなんだー!
他にも色んな妖怪姿の作家さんをお見かけして目が幸せでした。
お着物に魚のお面つけた人とスチームパンクな虚無僧さんがよかった。→こちら

ゲットしてきた妖怪マカロン。
夜行童子は抹茶味、天狗はチョコレート味のクリームが入っていました( ̄▽ ̄)。
全部で6種類ありまして→こちら お狐さんが欲しかったけど完売だった…
こういうイベントは「完売御礼」「売切れです」に耐えられるメンタルが必要。
あと耳飾りとか一筆便箋とかおみくじとか色々買い込んでしまってお財布ユルユル(^ω^)。
イベント行くと歯止めがきかなくなりますね。でも素敵なものお持ち帰りできる幸せ。
で。
この後は帰宅する予定だったのですが、さっき幕見のおいしい味を知ってしまったので
カッとなって銀座へ戻り歌舞伎座の幕見席のチケット買うために行列に並びました^^
今月は坂東三津五郎に捧ぐと題された演目が第1部の棒しばりの他にもうひとつ、
第3部の「芋堀長者」があるのです。
「渋谷~銀座間は電車で25分だろう観ればいいよ、ハハッ」て思っちゃったよね( ˘◡˘ )。
ちょっと並ぶの我慢すれば野口英世で素敵なお芝居が見られるシステムほんとずるい、
こうしてファンは泥沼にハマっていくのです…いいの本望だから…。

50番以内に入れるとお席もスムーズに取れるね!
というわけで無事最前列に座れました。電車で読んでた小説と一緒にパチリ。
(カブキブは高校生が部活で傾くために全力をそそぐ青春小説です。劇場で歌舞伎小説を読む喜び!
本の感想については次回書きます)
芋堀長者は加賀に伝わる昔話を元にした舞踊劇で、
舞の好きな姫に思いを寄せるお百姓さん(舞がとても下手)が友人(舞がとても上手い)に代役を頼んで
友人がお面をつけてお姫様の前で舞ってみせると
「ぜひお面を取って踊りを」と言われてあたふたして正体がバレちゃうけど、
最終的にはその人柄で両思いになるというストーリー。
歌舞伎座で最後に出されたのが40年以上前で、それきり演じられなかったそうですが
三津五郎さんが当時の録音テープや台本、舞台写真などから振りをつけて
2005年の十八代勘三郎襲名披露公演で復活させたそうです。
当時は藤五郎を三津五郎さん、友人の治六郎を橋之助さんが演じていて
今回は橋之助さんが藤五郎を、巳之助さんが治六郎を演じておられました。
どうしても舞に自信がないから友達に代役を頼む藤五郎くんのヘタレかわゆさ、
橋之助さんのコメディ演技初めて見ましたけどとってもいいなあ!
友達のために一肌脱ぐ頼もしい舞い手のみっくんはアニキ肌でかっこよい、
式尉面をつけ扇を開いて舞う姿も腰がしっかり安定してかっこよかったです。
(みっくんが使う扇は表が金地にさつまいも2つ、裏が銀地に月とつがいの雁で
三津五郎さんが注文した扇をそのまま使っているそうだ)
3度の飯より舞が好きなお姫様は七之助だしお付きの腰元は新悟くんだし、
お姫様へ求婚するお侍さんたちは鶴松くんや国生くんでフレッシュ感満載。
七くんのお母さん役は高麗蔵さんであれって思いましたが(第1部おちくぼ物語の親子コンビね)、
おちくぼでは七くんをさんざんいじめていた高麗蔵さんが
「姫や、おまえの気持ちは?」「好きな人と結婚しなさい」ってやさしくてホワンときた(笑)。
「ぜひお面を外してわたしと連れ舞してちょうだい」と姫に言われて
マジ?って挙動不審になる橋之助さんとみっくんがかわいいー!
藤五郎がドキドキしながら姫の前に出て、治六郎が衝立に隠れて指導しようとするんだけど
腰元さんがあなたそこで何やってるのって治六郎を覗きに来るから
いやいや何でもないですって手を振ったらそれを藤五郎が真似しちゃったりして客席大爆笑☆
何とか3人で踊りだすもののやっぱり姫と治六郎がテンポ合うから一緒に踊っちゃって
焼きもち焼いた藤五郎がダメーって割って入って
「ぼかぁ本当は舞はできないんです、でも芋堀りならできます!」ってヤケになって
どじょうすくいの要領で芋堀ダンスを披露したらお姫様が気に入ってくれて
侍たちも腰元さんも加わって6人で一緒に踊りだす幸せな光景♪
厳粛な舞の雰囲気はとっぱらわれ盆踊りのような振りになって
手をヒラヒラさせたりやんやと拍手したり6つのお尻が客席に向かってフリフリされるのすんごいかわいい、
笑ってホッとできる内容でした。
幕見観劇者は1~3階のお店には入れないとかイヤホンガイドは500円で借りられるとか
わかったこともいくつかありましたので、また来るときは心得ておきたい。
あと、棒しばりは花道を使わないのでまあいっかと思ったけど
芋堀長者は藤五郎と治六郎の登場シーンだけ花道が使われるのですな。
幕見席からはかろうじてスッポンが見える程度なので
白浪五人男や勧進帳など花道に見所がある演目の幕見はやめた方がいいかもなあと思いました。
それから、わたし大向こうさんがいつもどこに座ってらっしゃるのかわからなかったのですが
今回はわたしの2列斜め前のおじさんが絶妙な間合いでずっと叫んでました。
3階席にいらっしゃるのか!道理でいつも後ろから声が飛んでくるわけだ。

地下2階の木挽町広場に降りたらスッカラカン。
夜の部はあまり観劇しないのでたまにしか見ない光景ですが、
昼間の賑やかさを知っているとほんとに同じ場所かなっていつもびっくりします。
このスペースは「木挽町 御助蔵前広小路」という名前がついていて
災害時には広場と劇場内に合わせて3000人の帰宅困難者を受け入れるため、
コンビニとタリーズを除きすべてのお店は毎日夕方に片づけて翌朝組み立てているそうです。
お水や毛布や簡易トイレなども完備しているそうだ。
もしもの備えは大切ですが、どうか一度も使われずにすみますように。
本日のお絵かき↓

お盆は終わりましたがまだ描いてます、
源氏物語を知らないご先祖様がお盆に帰って来たので読み聞かせようシリーズ。
今回は藤原時平と藤原公任。
きんとうくんは「あなかしこ、この辺りに若紫やさぶらふ」とお酒の席でふざけて言っていたのを
作者の紫式部に聞かれて日記に書き残されちゃったウッカリさんです。
でも1008年のその記述がきっかけで、2008年に源氏物語千年紀という大規模イベントが開かれたので
彼のひとことは未来に多大な影響をおよぼしたわけだな…。
公任のおばあちゃんが時平の娘で、彼女は藤原忠平の息子藤原実頼と結婚していますが
時平と忠平は兄弟なのでいとこ婚ですな。
というわけで公任は忠平の子孫でもあるのですが、
忠平は後日、別の子孫たちと一緒に描く予定なので時平との組み合わせにしました。
藤原さんちの系図は本当にややこしい。
*ブログ内のイラスト記事一覧はこちらです*
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- 2015/08/26(水) 15:10:18 |
- URL |
- hippopon
- [ 編集 ]
天井は昔の雰囲気ですね。
歌舞音曲はマダマダだけど、、
お写真で晴れやかな舞台が浮かんできます!
Re: タイトルなし
- 2015/08/29(土) 12:36:49 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
わたし前の歌舞伎座は知らないですが、変わってないのですね^^
なんだかほっとします。
納涼歌舞伎、華やかでしたよ!
若手さんも多かったし、客層もいろいろで笑い声があふれてよかったです。
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