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新橋演舞場にてスーパー歌舞伎II『ワンピース』を見てきました~!
いやあ面白かった!
観る前は期待と不安半々でしたが、そんなの一息で吹っ飛ばす内容に仕上がってて
最初から最後まで脳みそ揺さぶられっぱなし\(^o^)/
舞台化されたのは原作コミックス51~59巻収録のマリンフォード頂上決戦編で
上演時間が前作『空ヲ刻ム者』を凌ぐ5時間という超大作でございます。
途方もない時間のように感じますが最近はわたしも歌舞伎を見慣れてきて
まあまあかな?としか思わなくなってる。こわい。

ずいぶん前ですが、鈴木敏夫氏のジブリ汗まみれに尾田栄一郎氏が出演したとき
「任侠映画が好き」とおっしゃってて、あ~それでワンピースはああなんだなと
妙に納得がいったのを覚えてますが。
去年の年末に歌舞伎化が発表されたときは「ええええ!?」ってリアルに声出て
えーと、えーと、なんか、ぴったり!的な納得と、どうやるの?的な動揺と
どのエピソードか(絶対オリジナルじゃないと思った)、誰が誰を演るのか、早変わりするのかなど
一気に色んなことが脳内を駆け巡って大混乱だったし、
ついった開けたら原作ファンは不安がってるけど歌舞伎ファンは1ミリも不安がってなくて
その温度差もおもしろかったです(^^)。
何よりも江戸歌舞伎は当時のニュースや流行り物が芝居化されていましたから
江戸時代の人の気持ちを追体験できていると思ったらすっかり楽しくなっちゃって
スーパー歌舞伎だしきっと派手なお芝居だぞ!とワクワクして待っていました。

で、幕が開いたら想像以上だったよ!
上演中はやばい、えええ、うそー、スゲー!の単語ばかり連発してて
次々にドヤサ!と出してくれる演出に頭がおかしくなりそうでした。
キャラクターの再現度高いし主題歌もダンスもプロジェクションマッピングもワイヤーアクションもあって
もはやテーマパーク!
つらねや立ち回りなど歌舞伎イズムも散りばめられてちゃんと歌舞伎になってるし
猿之助もインタビューで言ってますけど「何でも取り入れた」舞台だったよ。
わたし原作そんなに興味ないのですが(アラバスタまで読んで後で頂上決戦読んだ程度)、
知らなくても演出がしっかりしてるので問題なかったと思う。
スーパー歌舞伎はわかりやすさと外連が見どころだなあ、ツボ突かれまくりでした。


当日は窓口でチケット交換の予定だったので開演1時間前に演舞場に行ったら
すでに入口前はお弁当を買う人や劇場の写真を撮る人たちで大混雑。
えっこんな演舞場初めて…!
あと、常連さんぽい人がもちろん多いんだけど家族連れや若者も多くて
お弁当やグッズを買うのに戸惑う人たちが続出してて明らかに客層が違うのがわかりました。
こんな演舞場、初めて!!
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グッズ売り場も大混雑。
写真はONE PIECEポートレートオブパイレーツKABUKI EDITIONのルフィ少年です。
現在制作中で価格未定とのこと。
ちなみに歌舞伎ワンピース公式グッズは他にも色々ありましたよ→こちら

以下、いつものように長い&遠慮なくネタバレしてますので観劇予定の方ご注意ください。
大丈夫な方はクリックしてどうぞ☆↓
 
 
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客席に入ると舞台でルフィが出迎えてくれます!
開演前の写真撮影は自由でした。
両脇の波がまるで北斎の波みたいにうねっていて江戸時代っぽかったです、ナイス。

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席に着いたら背もたれにビニールがくっついてました。
おお、獨道中五十三驛以来の水かぶり席!(゚∀゚)☆
ワンピースは海賊たちのマンガですし、本水を使うのはネットの事前情報にもありましたけど
自分の席にビニールあるとは予想してなかったのでうれしかった。
花道に近い席とってよかった!^^
わたしの後ろに座ってたお嬢さんたちが「これ花道ってやつ?」って楽しそうに会話してらしたのも
うれしかったです。
初めてさんが来てるよ~新しいお客さんですよ!よかったなあ。


ブザーが鳴って雄大なオーケストラの音楽が流れ始めてワクワクしていたら
突然「世はまさに大海賊時代!」という序章ナレーションが客席に響いて聞いてたんですけど
声が中村七之助さんだった!ウッヒョーーー(゚∀゚)☆
わたしは昼の部観劇でしたが、夜の部はお兄さんの勘九郎さんがしゃべってくれるようです。
まさかの協力にテンション上がりまくりですよ、中村屋兄弟バンザイ。
(そしてワンピース初日当日、大阪では新作歌舞伎「阿弖流為」が上演されていましたが
田村麻呂役の勘九郎さんは敵を殴るシーンで「ゴムゴムのピストル」と叫んだらしい。
主役の猿之助より先に言っちゃうお兄さん、そんなあなたが大好きです)

今回のお芝居は全部で3幕。
第1幕はアマゾン・リリー編、2幕はインペルダウン編、3幕は海賊vs海軍バトルとなっています。
詳しいあらすじは公式サイトにお任せするとして(手短に説明できる自信がない)、
シャボンディ諸島で人魚のケイミーちゃんが競売にかけられているところへ
麦わらの一味が花道をやって来るところから始まり始まり~。
猿珠さんかわいい…緑髪めっちゃ似合う…かわいい…(*´∀`*)。
ってか一味むちゃくちゃ再現度高くて原作から抜け出してきたようだったよ!なにあれ!
春猿ねえさんが頑張りすぎてナミがだいぶ派手だったし(着物にみかんと風車がついてた)、
笑也さんのロビンは知的な雰囲気だし
ウソップの井之上チャルさんは初めて見る役者さんですがぴったりですし、
フランキーは暫の素袍みたいなのを腕につけてて「あーその発想があったか」ってなった。
ブルックもよく再現したと思う、嘉島さんは猿之助さんとは風林火山つながりだよね。兄弟役。懐かしいね。
みっくんゾロの違和感のなさ、険しい目つきで腕組んでるところとかそのまんまですね。完璧。
タバコじゃなく煙管をくわえた隼人くんのサンジがケイミーちゃんに優しくて、あ~サンジさんって感じ。
船のコックですがお話の都合上、料理シーンとかはなかったけど
エプロンつけたサンジは猿三郎さんがブログにアップしてくださってた^^

ケイミーちゃんを助けるために春猿さん演じるナミが2億で落札したら
その場にいた世界貴族が5億とか言いだして、サンジがブチ切れてあわや大乱闘というところで
舞台のセリからルフィが登場したときの盛り上がりといったら!
うおおお猿之助・D・ルフィ~~赤いチョッキが思ったより似合ってるぞ!!(笑)
貴族をあっという間にのしちゃって舞台正面に集合したルフィ一味がひとりひとり名乗っていく様子は
白浪五人男の稲瀬川勢揃いの場みたいだったし
(春猿さんが片肌脱ぐところなんか弁天小僧菊之助だよね)、
太鼓の轟音とともに「出があるよ!」と花道の声に振り返ってまた舞台を見たら
ぬいぐるみのチョッパーが消えて石橋直也さん演じる大型チョッパーが階段に出現してて
わー義経千本桜だ!って感激しました(^▽^)ノ
歌舞伎見たことない人がワンピースだからと見に来てくれて
後で白浪五人男や義経千本桜を見る機会があったら「見たことある」って気づいてくれるとか
そういうことが起こりそうなとてもいい演出。

貴族たちとのバトルも軽快な音楽にのって
戸板を使って1人1人の技を見せる演出がおもしろかった~。
ルフィのゴムゴムっぽさは、敵に鉄砲でバキューンて撃たれて縮こまった猿之助が
ビヨヨンという効果音でジャンプすると体にめり込んだ弾がはじけて敵がひっくり返ったり
ゴムゴムのガトリングをプロジェクションマッピングを使って豪快に表現してた。
「ワンピース読んだことある人はわかるよね」的な大雑把さを感じます^^
とはいえ、原作を知らない人向けにも地名とか現在の状況とか
新しい単語が出てくるたびにチョッパーのぬいぐるみを持ったウソップが
「説明します!」って実況してくれて親切だなと。
サンジのキックは隼人くんよくあんなに足上がるなスゲー!ってびっくりしたし
ロビンのクラッチはシャララランという効果音と黒子さんたちの腕で見せてくれたし
最後のゾロの鬼斬り+見得もパーフェクト!
みっくん本当に刀を口にくわえて3本とも振り回す顎技みせてくれるし
名乗りの「さてどんじりに控えしは~」の声も明らかに中居和哉さんを意識して低くしてて
原作へのリスペクトと努力感ハンパないです。
(みっくんは今回の共演者たちの間でワンピースの先生と呼ばれているそうな)

バーソロミューくまによってルフィたちが四方へ散り散りに飛ばされる演出が
プロジェクションマッピングだったんで笑っちゃったんだけど
(言い忘れましたが今回は映像を使った演出がとても多かったです)、
本当の爆笑は第2幕でしたので後ほど語ります。
とにかくアマゾン・リリーですよ!
笑也さんのマリーゴールドに春猿さんのサンダーソニア、ここでも再現度は最高潮。
笑三郎さんのニョン婆は、実写化はかぶり物やCGじゃなくても充分可能ということを
証明してくれたようなレベルで感動しました。衣装担当さんすごい。
猿之助がルフィとハンコックを早変わりで演じていまして
きれいなお姉さんたちに囲まれて登場したハンコック様の美しさったらこっちが石になりそうでしたし
「見下しすぎて逆に見上げてる!」も海老反りで再現してくれて客席大爆笑☆
お風呂でルフィと会話するシーンも、薄く透けてるカーテンの向こうにハンコックがいるというもので
(白いカーテンでしたからお風呂の湯気を表現してるのかな)、
猿之助が見事にクルクル早変わりしててワクワク。
「背中を見られなくないんだろ」ってサンダーソニアを庇うルフィにハンコックが陥落して
ニョン婆が恋患いだと説明するくだりでもやっぱり笑いが起きてたし、
寝込んでるハンコックの頭に病鉢巻(歌舞伎の病人が必ず身につけてるやつ)が巻かれてるのも
細部まで手を抜かない猿之助らしいと思ったな~。
(あれが逆巻きだったら助六ですね)
女性たちのおもてなしで宴会が開かれてルフィが骨つき肉を食べるんですけど
腕が伸びる演出がおもしろかったです→こちら
背景にはルフィが仲間たちとの日々を回想するイメージ映像ということで
麦わら一味がグラスを鳴らしたりごはん食べたり本読んだりしてて
ゾロの盃にサンジが適当なもの入れちゃってケンカしたりしながらフェードアウト。
女性たちから兄のエースが海軍にとらわれたのを知ったルフィが助けに行きたいって言いだして
(「みんなに助けてもらわないと生きていけない自信がある」も出たよ)、
エースや黒ひげ、海軍の大将3人たちがドーンとチラ見せ。
ルフィに恋して手助けをすることにしたハンコック様が
スーパー歌舞伎ヤマトタケルみたいにラーーー…ってなって幕切れ。ううう美しい…!!

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客席の照明がついてパッと明るくなったとたん、目の前にこんな定式幕が!
ワーッ!って歓声が上がってみんなパシャパシャ写真撮ってました。

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今回のお弁当。大好きなちらし寿司をいただきました。
演目がワンピースなので海賊弁当とかも売店で見かけたのですが、
船長のルフィの好みを反映してかお肉率が高くて(^ ^;)遠慮しました。
ご家族連れや若い人たちが食べてらっしゃったし売切れもあったみたいです。よかった。


第2幕、インペルダウン編。
エースが捕われているインペルダウン監獄にハンコックがルフィを連れていくシーンは
原作だとハンコックがマントの中に隠して連れて行くけど、歌舞伎でもそうしていて
マントが不自然に膨らんでいましたね。
牢屋をひとつひとつ探し回るルフィが色んな人と再会していくうちに(1の人とか懐かしいよね)、
「麦ちゃんじゃないのよ~~~」ってみっくん演じるボン・クレーが登場したとたん
あまりの衝撃に会場が爆笑の渦に包まれたよ(笑)。
ほんとに原作から呼び出したみたい、てか本物?本物??って感じに完成度高かった!
さっきまでゾロだった人が今度はボンちゃんっていう、この変わり様が歌舞伎のおもしろいところだ^^
仕草もパフォーマンスもガラガラ声も再現してて(矢尾一樹さんを意識してるんだと思う)、
ちょっと喉が心配です、千穐楽まで気をつけてケアしてくださいね。
ご本人はブログで大丈夫って書いてるけど、セリフが多い役でやっぱり心配なので。
しかし劇評やネット上でもボンちゃんは大評判ですよ…すごいよみっくん…。

エースを探さなきゃって必死なルフィに手伝うわ!って意気込むボンちゃん超いいやつなんですけど
ルフィが監獄の穴に入ったときマゼランに見つかって脅されて(男女蔵さんかっこいいワルよね)、
ルフィの居場所を教えてしまう脚本にちょっとアレっとなったというか、
ボンちゃんてこういう人だっけか…と首をかしげました。
歌舞伎は人間の弱さを描く演劇でもありますが、
なにもボンちゃんでやらなくてもよかったように思う。
で、ドタバタやってるうちに囚人たちがみんな脱獄しちゃって
どさくさにまぎれてバギーとかクロコダイルまで脱獄してくるカオスっぷり(笑)。
クロコダイルは勧進帳の弁慶みたいに六方しながら花道を引っ込んでいったよ!うおお六方!
今後の戦いにからんでくるのかと思いきや彼らの出番はここだけでした。
再現度高いし歌舞伎エッセンスもあってまさに両方のファンへのサービス。

ジンベエとエースの牢獄での会話が本当に雰囲気あってよかったんですけど
真っ赤なライトを福士さんの衣装に液体状に当てて流血を表現したライティングに感動しました。
ってか、ちょっと、どうしたの福士さんかっこよくない?????
ただでさえイケメンな彼が精悍な表情と普段より低めのイケボで
「もう俺のことは構うなってルフィに伝えてくれ」的な伝言をジンベエに託すくだりは
エースのクールな雰囲気とロジャーの息子であることの相克とルフィへの愛情が
ひとつひとつのセリフからダイレクトに感じられて
この世の人とは思えないくらいのかっこよさだったよ…アニキやばいよ…。
空ヲ刻ム者では猿之助さんが兄貴分で福士さんが弟みたいな存在でしたけど今回は逆で
どんなかなと思ってたらひたすらイケメンを追求した役作りをしてくださったみたいだ、
役者さんて化けますね。
(ちなみに福士さんは楽屋ではケン玉を披露しているそうです→こちら
ジンベエも全然違和感なくて、たぶん猿弥さんが衣装重ね着してタオル巻き巻きしたんだろうな、
蛇姫たちのようにジンベエも着ぐるみ以外で再現可能と思い知りました。
歌舞伎ゴイス。

マゼランの毒を浴びてしまったルフィを、同じく捕まっていたイワンコフたちが助けてくれるんですが
浅野和之さんを始め役者さんたちがもう、すごい。。
パンチパーマや金髪ロールにお化粧バッチリきめてキラキラジャケットに網タイツ履いてるし
おかっぱ髪の人たちのメイド服は矢絣柄(歌舞伎の腰元さんかな)だし
舞台セットも巨大網タイツにミラーボールがキラキラしたやつが新橋演舞場に出されてる衝撃、
すごいな本当にカマバッカ王国を再現しちゃったよ…しかも皆さん結構ノリノリだよ…。
ここは群舞で、歌舞伎というよりミュージカルやレビュウみたいな感じ。ヒーハー!
原作だとドルドルの実の人が確か解毒してくれたように記憶してるんだけど、
歌舞伎ではイワさんが毒消しを持っている設定でした。
「命なめんじゃないよ!」と叫びながら手を貸してくれるイワさんがもはや人類超えてる感じ、
浅野さんを見てると原作の巨大な顔が目に浮かぶようでどうしようと思いました。何も言えねぇ。
で、マゼランたちに追いかけられながらマリンフォードへ向かうのですが
ボンちゃんと隼人くん演じるイナズが引き受けてインペルに残り看守vs2人の大立ち回り!
刀振り回してジャンプして見得切って、刀振り回してジャンプして見得切ってを繰り返して
看守役の人たちもクルッて一回転したり吹っ飛ばされたりして派手でした。
そして舞台の奥がゴウンゴウンと音を立てて開いたと思ったら、大水が流れる滝のセットが登場!
役者さんたちが飛び込んでさらに激しいバトルになりましたよ~。
水量は今までで最多らしく10tくらい使ってるみたいで
(昔は水を一週間近く使い回したりしていたようだけど、今回は毎回新しい水だとか)、
華厳の滝やスプラッシュマウンテンがなんぼのもんじゃいと言わんばかりの大興奮。
お客さんにたくさん水をかけなさいとルフィから事前に指示があったらしく
隼人くんもみっくんも看守役の人たちもヤケクソみたくバッシャバッシャと客席に向けて水を放って
客席はキャーキャー楽しみながらビニール被ってレッツパーリィナイ状態で
もう戦ってるから水が飛んでくるのか、単に水飛ばしてるのかわかんなくなったっていう(笑)。
そういえば4列目までビニール置いてあったなー5列目を突破する日はくるのだろうか。

さんざん戦って幕が引かれて、びしょ濡れのボンちゃんだけがぽつんと花道に残されますが
後からやって来た看守と花道上で一騎打ち。
花道が近かったので手を伸ばせば届きそうなところで
くるりと一回転したり立ち回ったりマントをバサー!ってやったりする役者さんの汗と息遣いが
間近に伝わってきてめっちゃ興奮!
ひとしきり戦ったみっくんがすっと背を伸ばし披露してくれたのが!六方の引っ込みでした!
バク転しながら引っこむ看守(彼もすごい!)をものすごい目つきと速さで追いかけていって
もしかして初めてだったのかな?白鳥背負って六方とか前代未聞じゃないかしら。歴史ができた。

生死の境をさまようルフィをチョッパーがお見舞いに来るシーンは
夢なのかイメージ映像なのかちょっと判別しかねたのですが(ルフィさん魂抜けちゃってるし)、
チョッパー役の日下部さんがとてもかわいかったしなりきってらしたので、どっちでもいいです(^◇^)。
そんなチョッパーに励まされて元気になったら、エースは既に海軍本部へ護送された後で
悔しがるルフィをジンベエが一緒について行ってくれることになって、
さあお待ちかねの宙乗りきた!!
ジンベエが水上スキーの要領で連れていってくれるという設定でして
ゆずの北川悠仁さん提供の主題歌「TETOTE」が元気よく流れる中、
ルフィが花道からふわりと舞い上がるように天井へ上がって
そのまま斜めにゆっくりと上下しながらかなり長い間飛んでくれましたよ~!
しかも舞台の奥からは役者さんたちが何人か通路に降りて来てくださって
彼らに引っ張られて巨大なクジラ風船がぬう~~っと出てきたんです!
2階席の最前列に頭をゴフッてぶつけてたりして、2階席の人たち大喜びでした☆
舞台ではオネェさんたちが肩組んで歌ってるし、ルフィは手を振ってるし、
花道や通路には役者さんたちがハイタッチしてくれるし、客席は手拍子だし
もう何度目かわかりませんが最高の盛り上がり。
猿之助さんに手を振ったら振り返してくれた(ような気がする)し、クライマックスはもうすぐだぜ!

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第2幕が終わってからも定式幕はしばらく下りなかったので、クジラ風船の写真が撮れました。
ちょっと伝わりにくいかもですがとても大きいです。
「To be continued.」の文字はあの宙乗りで終幕と思われないようにぶら下げてるのでしょうか、
ワンピースのアニメも毎回この文字で終わるよね。

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外でメール確認して戻って来たら幕が下りてました。ルフィとナミの顔が(笑)。

怒涛の第3幕、海軍本部編。
みっくん演じるスクアードが海軍に唆されて白ひげとエースを逆恨みしてしまうくだり、
これがまた馴染んでるんだわ…
さっきまでのガラガラ声はどこへやら、澄んだ男前ヴォイスのみっくん。
浅野さんのセンゴクはさっきのイワさんどこいったの的な渋さとかっこよさですし、
門之助さんのつるさんはむちゃくちゃ美しいし一筋縄ではいかないおばあちゃん感満載。
「近江源氏先陣館」の微妙を参考になさったと筋書パンフにあって
「ほぼ何もしないから出てきただけで皆を収めるような貫禄を見せなければ」と書いておられて
おお、武家女性の型なんだなあと納得。
もし海軍で働くことになったら門之助つるさんの下につきたいレベル。

海軍本部に捕まっているエースを、仲間の白ひげ海賊団が助けに来ます。
右近さんの白ひげが笑ったり怒ったりするとグラグラの実の能力が発動して地鳴り演出すごい、
エースやスクアードやマルコたちを息子と呼ぶ懐の大きさもさることながら体格も大きくて
髭(普通サイズですがだんだん大きく見えてくるから不思議)も鎧も真っ白でゼウスのような存在感。
前作もそうでしたけど右近さんはラスボスポジションというか、
誰かに大きな影響を与える貫禄のお役が多いですな。
マルコさんも再現度高いし一体どこまで本気なんだ澤瀉屋の皆さんは。最高かよ。
仲間たちとルフィによるエース救出がもう本当に泣けて泣けて
あれ、これ原作通りにエース死んじゃったら希望なくない…?とか、ちょっと心配になりながら観てたら
案の定、海軍に見つかってしまって
エースの「吹雪がくるぞ!」の叫びでクザンが全力助走で舞台から宙へ舞ってワイヤーでブンブン回る演出は
紙吹雪がワーッと劇場内に噴出してマジ氷河時代だった~!
自由になったエースが火拳を繰り出したら
看守たち全員の刀からシュバッ!って本物の炎が出てやっぱりかっこよかった☆
クザンといいエースといい、悪魔の実食べた人たちがリアルにいたらこんな感じかなあ…。
(そんなクザンですが退場時は「なんじゃこりゃー!」で笑いがおきてました。
最期の最期にモデルになった人ネタをもってくるとは(笑))
そこへ花道から戦い抜いたのでしょうか、無数の矢を受け満身創痍の白ひげが。碇知盛かよ右近さん…!
「これは命令だ」って部下たちを逃がして、たった一人で戦った白ひげの最期は
無数の槍をその身に受けまくって弁慶の立ち往生みたいでした。
(ここで白ひげ海賊団が花道に全員集合するので近い席の人ぜひガン見してください)

かんかんに怒ったエースが仲間たちの制止を振り払ってオヤジを助けに戻ってしまって
赤犬との劇中最大の大迫力バトル~~うおおお!
福士さんが赤い大きな旗、嘉島さんが赤黒い旗をブルンブルン振り回しながら
(たぶんエースの炎と赤犬のマグマを表現してるんだと思う)、
ジャンプしたり交差したり見得切ったり海老ぞりしたりしながら派手に暴れまわる様は圧巻。
赤い装束のアクション役者さんたち(たぶんマグマ役)も走り回り深紅のライティングもあって舞台が真っ赤。
福士さんはエースのポーズまで完璧再現してて→こちら(下へスクロールしてね)
あと花道来てくれたとき気づいたんですがたくましい左腕のASCEの刺青もバッチリ見えた!
体感だと10分くらい暴れまわってた気がしますが実際どれくらいなんだろう、
あんな動いて彼ら次の日動けなくなっちゃうんじゃないかっていうくらい動いてた。
プロジェクションマッピングで背景に投影される炎やマグマもすごくて
音楽も大音量だしツケさんもバシバシ叩きまくってるし、
何よりそんな中走り回るおふたりが尋常じゃないわ死角なしだわ完璧だわで拍手が鳴りやまなかった。
そこへルフィも戻ってきちゃってエースを援助しようとするんだけど
ルフィをかばってエースがぐっさり刺されて、ギャー…。
エースがルフィを抱きしめながら言う「愛してくれてありがとう」というセリフ、
古川登志夫さんによるアニメのエースは涙声でしたけど
福士さんのエースは息も絶え絶えに精一杯やっと絞り出した声という感じでグッときました。
ルフィに何が何でもこれだけは言わなくてはという情熱が伝わってきたよ~エースうおおお!
福士さんをエースに指名したのどなたですか猿之助様ですか、土下座してお礼が言いたい。

死者が出てしまったことであわや海賊vs海軍の大戦争かと思いきや
そこへついに、現れましたよ、赤髪のシャンクスが☆
「この戦争を終わらせに来た」おおお…大海賊の存在感っ…!
池田秀一ヴォイスで聞き慣れてる「ルフィに会うのはやめておこう、今会ったら約束が違うからな」を
まさか猿之助の声で聞けるとは…生きてるといいことあるもんです。
猿之助が猿之助に麦わら帽子をあげたと考えるとたまりません。
すっかりヘコんでしまったルフィをハンコックやジンベエやエニシダ(段之さん素敵ぃ)や
イメージ映像(?)の中のレイリーやガープじいちゃんが励ましてくれて(寿猿さんがいつもより大きく見えた)、
「おまえに残ってるものはなんじゃ?」という問いに「仲間がいるよ」って答えるルフィの声が
涙声ながらも澄んでいて素敵だなと思いました。
「二年後シャボンディ諸島で!」との叫びに一味の回想→サウザンドサニー号に乗るルフィたちへ繋がるシーンは
本日最後の大盛り上がり。
サニー号もパーフェクトな再現ぶりでクライマックスの感動も相まって輝いて見えたよ。。
「海賊王に、おれはなる!」の決めゼリフをいただいて、ワンピースのお約束「ドン!」で終幕。

エンディングではキャラ入り定式幕が下りて
「原作 尾田栄一郎」「演出 市川猿之助」などのクレジットを映してくれて
こういうところも現代の歌舞伎って感じですね。
再び幕が開いて、カーテンコールで出演者の皆さんが出てきてくれたときは万雷の拍手!
看守さんに囚人さんたち、お姉さんたちオネェさんたち、海賊たち海軍兵士たち、そして麦わらの一味☆
みっくんだけ顔はゾロで衣裳がボンちゃんの囚人服といういでたちで登場して
スクアードの表情でお辞儀するトリプル決めててさすがでした。まさに三刀流。
これなら、初めて歌舞伎に来た人もああ、3役こなしてたんだってわかるかな。
「これとこれ同じ人だよ」「えーわかんなかった」って筋書見ながら会話してる人たちがいて
改めて初めてさんたちが来てくれたことに胸がポカポカ。よかったよかった。

幕が下りてさあ帰ろうと立ち上がったら足元がおぼつかなくて一瞬ふらつきました。。
座りっぱなしでも笑ったり拍手したり感情をグラグラ揺さぶられるのを5時間続けると
体力消耗するしお腹もすきますね。

いやあすごいものを見た…(^o^)。
原作コミックス9冊分を、主要なエピソードを取りこぼさずぎゅっと5時間に濃縮して
人間ドラマに早変わりにアクション、水階段、炎に吹雪、ダンスに歌に宙乗りに古典歌舞伎の演出など
あらゆるものをめいっぱい出してくれてエンターテインメントだった☆
(ひとつ言うなら原作にいるクマドリというキャラ、頂上決戦にはいないから出せなかったんだろうな…
和風キャラでは戦桃丸が出てたね、弘太郎さんが体格まで完璧に再現してた)
アニメの声優さんたちも「アニメと違うものが見たい」とおっしゃってたそうですし
いわゆる実写映画化ってわけじゃなく、歌舞伎化して本当に大成功ですよ。
澤瀉屋の皆さんと福士さん、嘉島さん、浅野さん、制作に関わったスタッフの皆様に感謝と敬意を。
たぶん最も不安だったのは制作側の人たちだったと思うから…。
大丈夫。届いたよ。届いてるよ。だいじょうぶです。

(※10/17追記。
原作者とアニメの声優さんご一行が昼の部を観劇されたそうでTwitterに写真がアップされてました!
船長はブログでいっぱい写真を載せてて楽しまれた様子が伝わってきますな^^
ウソップの感想はこちら、サンジの感想はこちら、フランキー&ボンちゃんの感想はこちら
限定御膳も召しあがって楽しまれたようでよかったー。
原作者さんは楽屋で猿之助とハグしたみたいだし、
平田さんは隼人くんにもお会いしたようで、Wサンジが揃ってたわけですな~素敵だ)
(※10/21追記。
エースの中の人も観劇したようです。ツーショットだ!楽しまれたようでよかった~)

11月もチケット取ろうかな…。

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クザンがヒエヒエの実のワイヤーアクションで飛ばした吹雪が通路を埋め尽くしていた件(笑)。
せっかくなので何枚か拾って帰りました。四角い雪でしたよ。

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今回の着物。ワンピースは海が舞台なので深海柄(と勝手に呼んでいる)です。
有難いことに雨は小降りで、東銀座駅から演舞場まで歩いても濡れずにすみました。

あ。
前作のスーパー歌舞伎で主役のかたわれだった蔵之介兄さんは観劇なさったのかわかりませんが
初日に役者さんたちへお弁当を差し入れたようです→こちら
個人的にはシャンクスを演ってほしかったなあというところ。
あと、わたしは気がつかなかったのですがバスコ・ショットが腰にぶら下げていた徳利
佐々木酒造の聚楽第だったそうですな!?マジかー。

それと…
ここにも書きましたけど、みっくんの出演が決まったと聞いたとき真っ先に思いだしたのが
三津五郎さんが日曜の朝にテレビをつけてワンピースのアニメをご覧になったらしいことでした。
みっくんが出てくれたらいいなあと思っていたので叶って本当にうれしかった。
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秋に動く山。

創造力その2。

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