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ゆさな日々

猫・本・歴史・アートなど、好きなものやその日考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。


衣紋の道その2。

  1. 2015/12/05(土) 23:00:48_
  2. 歴史
  3. _ tb:0
  4. _ comment:0
nohshi2.jpg
埼玉県立歴史と民俗の博物館の特別体験事業に行ってきました!
おととし十二単体験をさせていただいたのと同じ会場で
今回は男性装束の着装体験だよ~。
事前申し込み制で希望者が多ければ抽選ということでしたが
運よく当選のはがきをいただいて大喜びで行きました。
500円→1000円と値上がりしたものの相変わらず破格のお値段です。気軽にできるね。
(ところで野田線はいつの間にアーバンクラインという副名詞がカッコ書きでついたんだ)

nohshi1.jpg
2年振りの訪問。

あと、博物館のすぐ隣が弓道場なのですが
わたしが通りかかったときちょうど練習が行われていて、外からも見ることができました。
道場に射手がズラリと並んでとても壮観だったうえに
スポンと的が射られると「オー!」と観衆から掛け声がかかってた。
電車でも弓を持った人を見かけたので目的地ここだったのかもなァ、かっこいい。

nohshi3.jpg
会場にin。

更衣室で上着などを外して単だけ着せてもらったときに
「直衣と狩衣とどちらになさいますか」と聞かれて「えっ」と、咄嗟に迷いました。。
どちらも着たことなかったものですから…。
(ちなみに直衣は平安貴族がお部屋でくつろぐ衣装、狩衣はアウトドア用の衣装です)
さんざん迷って今回は直衣でお願いしました。次回はぜひ狩衣に挑戦したい。

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
 
 
 
nohshi4.jpg
まずはこんな格好になります。単と下袴。下着ですね。
十二単体験のときと同様に少し足を広げて両手を下げ、南を向いて立ちまして
御方(着つけてもらう人)に衣紋者(着つける人)が全員で頭を下げてから「お服上げ」が始まります。
お辞儀というと床に手をつけるのが定石ですが、
着付けの始めは装束を汚さないように手のひらを畳につけないのが決まりだとか。

写真は博物館のスタッフさんが撮影してくださいました。ありがとうございます☆

nohshi5.jpg
指貫(あらかじめ裾にくくりを通した袴)を穿きます。
穿きやすいように衣紋者さんが足元に指貫を丸く広げてくれて
「御方様、お足をどうぞ」と言ってくださいます。。
2年前もそう呼ばれたのですが、仕来りなのでおかしいことではないのですが
何というか執事の爺やとか、お世話係の婆やに着替えを手伝ってもらう坊ちゃんの気分(笑)。

nohshi6.jpg
わたしが足を入れると、衣紋者の人が無言でたくし上げて
その後も一切無言でテキパキと厳粛にすすめられてゆきます。

nohshi7.jpg
赤い単をつけて指貫を帯で固定します。

nohshi8.jpg
いよいよ袍を着ます。
手を挙げようとしたら「どうぞそのままで」と言われまして
衣紋者さんがわたしの手を上げ下げして袖に通して、まさに手取り足取り状態。

nohshi9.jpg
だんだん完成形が見えてきたよ。

nohshi10.jpg
前をかいこみます。
帯や紐で固定してるっぽかったけど下向いてもよく見えなかった。。
本当はそういう部分が知りたいので説明してもらえると有難いのですが
衣紋者は御方に息をかけてはいけないという決まりがあるのでそうもいかないのですね。
作業中はずっと衣擦れの音と、雅楽のBGMだけが館内に響いていました。

nohshi11.jpg
烏帽子を被って。

nohshi12.jpg
畳紙を懐に入れていただき、扇子を持たせていただいて。

nohshi13.jpg
完成(゚∀゚)☆
終わりましたと再び頭を下げてくれた衣紋者さんたちから
「すてきですねー」「かっこいい~」と言っていただいてひたすら恐縮しながらも(誉められ慣れてない)、
十二単より軽くて動きやすくて京都の井筒さんの着物(だよね?確か)ですから着心地最高だし
着付けの間ずっと優しくされてたから気分は完全に平安貴族でした(^o^)。

nohshi14.jpg
袍の文様のアップ。雲鶴丸です。

nohshi15.jpg
指貫の足元。
紐でくくってきゅっと締めて固定してありますが、床についてるので
歩くと衣擦れの音がしそうです。

nohshi16.jpg
後ろはこんな感じ。

nohshi17.jpg
座った。
正座かあぐらで、とのことだったんですが
普段は両方とも簡単にできているのにこの衣装だとどうやって腰を下ろせばいいか見当がつかず、
手を借りて座らせてもらいました。
本当はあぐらをかいて憧れの「よきにはからえ」ポーズとかやってみたかったんですけど
後ろにひっくり返りそうになったので(;´∀`)正座です。
くおぉ~あぐらも挑戦してみればよかった、直衣はくつろぎの衣装なんだもんね。
狩衣が体験できたら絶対やるぞ。

終わって外へ出たら30分くらいしか経っていませんでした。
十二単のときは倍の時間がかかったと記憶しているのですが
直衣はやっぱり早かったですね。
あと、わたしの隣で小学生くらいの女の子が十二単の体験をしてて
着付けが終わったら弟っぽい男の子が十二単から2枚くらい羽織って女の子の隣に座り、
お母さんとおぼしき人が小袿を着て「おばあちゃんも!」と呼ばれた人も戸惑いながら羽織って
お父さんおじいさんも一緒になって「撮りま~す」とかって撮影してた!
うおー真横に、真横に平安風家族写真!
わたしも着付け中だったので正面からは見られなくて、いいなあ~と横目でチラチラ見てました(笑)。
みんなで綺麗なもの体験できて、あの子たちいい思い出になったらいいな^^

来年の目標:
狩衣を、着るっ(「地下鉄に乗るっ!」風に)
そのうちの目標:
束帯も、着るっ!(京都行けばできるかな)
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テーマ : 日本文化    ジャンル : 学問・文化・芸術

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