新年の京都・大津旅。
新年早々、関西へ日帰り旅行してきました。
京都で四季ごとに行われる「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」に
当ブログで恒例になりました六道珍皇寺さんが参加されるとのことで、
行くかどうかはともかくチェックしてみたら
閻魔様の御朱印帳が発売される&限定御朱印があるとのダブルパンチをもろにくらいまして
ええいままよとノープランのまま始発電車からのぞみに飛び乗りました。
問題:まさか5か月連続で京都へ行くことになるなんて、
しかも新年一発目の遠出が京都だなんて、なぜこんなことになったのでしょう?
答え:御朱印帳買ったから
だから御朱印は沼だって言ったのに…
先月の旅行記事では「春に行けたらいい」とか書きましたが、いや春に行く予定もあるんですが
年明けはちょっと想像してなかった。

六道珍皇寺さんにやってくると冬の旅案内看板が立っていました~。
閻魔様のおっかない顔。

拝観が始まる時間より早く着いてしまったので、のんびり門前で待っていました。
写真は珍皇寺南門の屋根にいる阿吽のお獅子の吽形。

オープン!
ここ2か月連続で大行列を経験したのでドキドキしながら門をくぐりましたら
今回は特に何事もなくスルスル入れました。ホッ。
篁像に見下され閻魔像に睨まれる成人の日です。あわあわもっと叱ってください!
あとぼんぼりの灯がちょうどよい高さにあったのでしょうか、
篁像の隣に立つ獄卒像の水晶の目が照らされてギラギラしていた。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

新年のお庭だよ~寒かったけど晴れてて気持ちよかったです。
冥府通いの井戸を覗いたら中がとてもきれいになってました、年末にお掃除されたのかな。

六道珍皇寺所蔵・閻魔王坐像が表紙の御朱印帳をゲット!
限定公開中の十一面観音さんの「京の冬の旅」50回限定御朱印も無事にいただけて有難や。
非公開文化財もたくさん拝見できまして、
いつもの「熊野観心十界曼荼羅」(江戸時代)や「焔口餓鬼図」(明時代)に加えて
ご本尊の薬師如来像の手前に室町時代(1408年)の地蔵菩薩坐像がいらして(冬の旅初公開!)、
両手で禅定印を結んでたなごころには宝珠を乗せていらっしゃるお姿で
穏やかなお顔に癒されました。
同じく室町時代制作の十一面観音像は子どもサイズの円仁仏のような角々したお姿、
像の底に「1489年9月9日 龍澤68歳」と書かれているそうですが
この方については当時のご住職なのか仏師なのか、よくわかっていないようです。
となりには定朝(伝)制作のすらりとした地蔵菩薩立像が立っていてこちらも室町時代頃。
応仁の乱の後に珍皇寺を再興した赤松政則の肖像画や扁額、
兼重の刀や無銘の刀(薩摩国元平?)などもありました。
江戸時代前期に制作された青面金剛の肖像画は三猿を従えていて凛々しかったし
初代村田陶苑作の陶彫「閻魔王」は目と口をかっと開いた閻魔様が座している姿で
あぐらの足元に2匹の子鬼が寄り添っていてかわいかった^^

京都国立博物館に移動したら入口が新年の装い☆
昨年は会えなかった博物館公式キャラクターの「トラりん」に会いたくて
事前に彼が中庭に登場する時間を調べて当日520円払って入館しましたらば、、

なんかモフモフ動きながらトラりん登場ーー!うおおお!!
「キャー」「かわいいー」とか、ロビーが一時騒然となったのは言うまでもありません。
博物館所蔵の尾形光琳筆「竹虎図」をモデルにしたキャラクターで、特にしゃべったりはしないけど
キョロキョロしたり座ったりジャンプしたりお客さんに突撃したり
とにかく行動力があってむちゃくちゃかわいいです!
(たぶん中の人が相当研究されているんじゃないかと思う)

トラりんの付添い係の人にお願いするとツーショット写真を撮ってくれます。
トラりんが白と灰色でわたしが真っ黒なので、なんとも白黒写真のような仕上がり。
この後ぎゅーーってハグしてくれました☆ふわふわ素材であったかかった。

博物館の外へ出てもこの調子(笑)はしゃいだり水をぱしゃぱしゃ飛ばしたり大暴走。
開催中の刀剣展示を意識してか、
おもちゃの刀を振り回してお客さんをズバズバ斬ってて(わたしも斬られた)、
お客さんも関西のノリがよくてギャーって倒れるアクションをする人もいて
トラりんがさらに調子に乗るという( ̄▽ ̄)ウケル

トラりんのこわいアップ。かわいい。

これはトラりんが小さいお子さんに近づくときのポーズ。
おもちゃ刀は床に置いてジリ、ジリ…とゆっくり歩み寄って
お子さんが怖がらなければぎゅーーってハグしててジェントルマンだなあと思った。
中にはどうしても「こわい」って親御さんの後ろに隠れちゃうお子さんもいて
トラりんはガーン!ってショック受けててちょっと気の毒でした。。
京博ブログにも写真が少し掲載されていましたよ→こちら

名刺もらいました。かっ、かっこいい名前…!
尾形光琳の幼名である市之丞と琳派にちなんで「琳ノ丞」、通称:トラりんというわけです。
京博のミュージアムショップにはトラりんグッズも色々売ってました。

トラりんとお別れした後は展示を堪能。
干支にちなんだ「さるづくし」や、特集陳列「刀剣を楽しむ」「獅子と狛犬」「地蔵と十王像」など
テーマごとに色々楽しめました。
刀剣を最前列で見るには公式Twitterでテーマパーク並の待ち時間がツイートされるなど乱舞していますが
後ろから見るだけなら特に困りませんでした。
2階のさるづくし、長沢蘆雪の「群猿・唐子図屏風」は右隻が岩肌に群れる猿たちが、
左隻は子犬と戯れる唐の子どもたちが描かれていて
お猿はモフモフの毛だし子犬もモフモフで(師の応挙直伝かな?)癒されました~☆
落款はまじめなハンコでしたが、並んで展示されていた「猿猴図」は魚の落款が押されていたので
年代がなんとなくわかるような。
白隠の「猿猴図」は水面の月を取ろうとする猿の故事を描いていて
両腕がテナガザル並みに長くておもしろいし、
曽我蕭白の「猿猴図」も故事っぽいけど水面ではなく頭上の蔓に手を伸ばしていて
"曽我蕭白筆"と署名してあるから壮年期の作品かな…。
伊藤若冲の「猿蟹図」はカニの上に猿がでんと乗っていて、明らかに猿蟹合戦を意識してますね。
「十二類絵巻」は干支の動物たちが武家の格好をして宴会を開いていて
真ん中で猿が自分たちを称える歌を歌いながら舞っていました。
「三猿帯締」は"見ざる言わざる聞かざる"をいっしょくたにした彫刻で真っ白きれい。
「青面金剛像」は、本来は三猿を従えている形で描かれるのが一般的ですが
京博のは描かれていなかったのでおそらく三猿と一緒の姿が一般化する前の作例とのこと。
1階の「地蔵と十王像」ではお地蔵様と十王たちの彫刻が見られまして
京都は常念寺所蔵の「十王坐像・司命・司録坐像」は
冥府の10人の王たちが怖い顔で座ってこちらをにらんでいます。
全員、口を引き結んでいますが閻魔だけはくわっと口を開けていて
やっぱり人一倍おっかない方が閻魔っぽいと思われていたのかな。
奪衣婆像も腰かけた姿で、小さな子どもの像が彼女を見上げる姿で向かい合ってて
これからこの子は衣服をとられてしまうのだなあ、などと。
「刀剣を楽しむ」では「髭切の太刀」(銘国綱)と「膝丸の太刀」が見られました~。
2振とも源氏ゆかりの刀ですが、並べて同時展示されるのは史上初とか!
こいつら頼朝と義経の腰にいたのかよって思うだけで頭パンクしそうになったわ…。
他にも坂本龍馬の吉行や、一振りで相手の骨を砕くという骨喰藤四郎など豪華なラインナップです。
桶狭間の戦いで織田信長が今川義元からぶんどった「義元左文字」は
表に義元の名前、裏に信長の名前が堂々と刻まれていました。目立ちたがり屋なノブ様。
3階の京焼コーナーにて仁清・乾山・道八・木米・頴川などの作品を鑑賞。
仁清の銹絵水仙文茶碗とか色絵釘隠(2つの扇子を組み合わせたデザイン)とかたまらん~。
道八の色絵花卉南天箱には谷文晁が撫子の絵をつけていたりしました。
すごかったのが、作者はわからないんだけど色絵栄華物語硯箱。
どう表現すればいいかな、上蓋が「栄華物語の冊子を数冊積み上げた形」が
そっくりそのまま陶器なんですよ!
冊子の蓋を開けると硯の道具一式が仕舞われているという…なんて雅。
ワンコインで美術品たくさん見られてゆるキャラとも遊べる京博、最高(^◇^)。

そういえば京博でランチしたことないなと思って
南門に併設されているカフェからふね屋でお昼休憩。
たまごサンドをいただいたらポテチとスープとヨーグルトがついてきました。ご馳走様でしたあぁ。

デザートはゆずブリュレが乗ったケーキと白桃アールグレイ!
ブリュレは甘酸っぱくてクリームは濃厚でケーキはサクサクでわたしは感動したという話。
完全に食べすぎて体重増加注意報が発令されたけど、午後はたくさん歩く予定でしたし
お腹がいっぱいすぎて夜はそんなに食べられなかったからいいのだ。

京都駅から湖西線に乗って和邇駅へ移動~。
ひとつ先の小野駅へ向けてウォーキングを開始します。(੭ु˙꒳ ˙)੭ु⁾⁾

目的はこれ!
大津市小野には小野神社・小野篁神社・小野道風神社・小野妹子神社がありまして
これら4つのお社は和邇駅から小野駅の間に点在しています。
この辺りは昔「小野村」という村だったそうで小野妹子の出生地ともいわれ、
篁や道風の神社が建っているのもそういうわけなのです。
小野氏の本拠地!!!(*゚∀゚)o彡゜☆hshs

和邇駅から10分ほど歩いて、上品寺の前にあった案内看板。
周辺の史跡情報が書いてあります。

看板から歩いてすぐに着きました。小野篁神社。
境内は誰もいなくてひっそりしてて、静かにお参りさせていただきました。

境内に立つ歌碑。百人一首11番目にも収録された歌だね。
「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣船 参議篁」

御神田。冬なので稲刈りも終わっていました。
小野神社の秋のお祭ではここで収穫された餅米がお供えされるそうです。

篁神社本堂。南北朝時代の建築で国の重要文化財に指定されています。
切妻造の本殿はとても珍しいらしく滋賀県にあるのは篁神社と天皇神社と小野道風神社だけだそうで
規模はここがもっとも大きいとか。
古びた外観が年月を感じさせて自然に頭が下がります。よく現代まで残ってくれました、有難や。

篁神社の隣に建つ小野神社。
小野氏の祖といわれる天足彦国押人命・米餠搗大使命が祀られていまして
米餠搗大使命が日本で初めて餅つきをした人であることから
餅造りの始祖・お菓子の神様として信仰され、神社には餅米がお供えされるのだとか。
堂内には大般若経600巻が納められていて、大半が平安~鎌倉時代の写本ですが
うち3巻が奈良時代のものであることが先ごろ判明したんだよね→こちら
もとから納められていたのか、後世に奈良時代の写本が納められたのかはわかりませんが
大津市歴史博物館は時間がなくて寄れなかったけど、そのうち見に行きたいな。

大阪府生菓子協同組合が奉納した鏡餅灯籠。
ご祭神にちなんでいるのでしょうか、狛犬ならぬ狛餅(笑)。
(手前にちゃんと狛犬もいます)

神社の境内に建つ小野小町の供養塔。1345年に奉納されたもので市の文化財に指定されています。
苔むしていてやっぱり年月を感じさせる。

篁神社の前に社務所があって御朱印とお守をいただきました。
小野・篁・道風・妹子神社の4種類。
社務所は無人で初穂料を箱に入れてくださいと書いてあったのですが、
お釣りがなくてどうしようと思っていたら
ちょうど神社の人が境内のお掃除でお見えになってお会計していただけました。ホッ。

篁神社を後にして道風神社へ向かいます。
バス停があったのでパチリ。本数がおそろしく少なかった。。

5分ほど歩いて道風神社への道しるべを見つけて坂を登りますと。

あったー!小野道風神社。
書道の大家だった小野道風が書道神として祀られています。
この辺りは小野神社の飛地境内だそう。

入口の池にいたカエルちゃん。
きっと花札の11月「柳に道風」を意識しているに違いない。

おじいちゃんの篁神社と同じく、国の重要文化財に指定されている本殿は1338年の建立。
境内はやっぱり無人でしたので静かにお参り。

道風神社から10分ほど歩いていくと、住宅街の中に突如出現する丘。じゃなくて古墳。
小野妹子のお墓と伝わる唐臼山古墳です。

古墳は小野妹子公園として整備され竹や樹が鬱蒼と茂っております。
遊歩道から階段を登りますと、、

展望スペースがありこんな景色が!
青空に琵琶湖や大津市内、対岸の近江八幡まで見渡せますよ~いい眺め。

展望スペースからものの2分で妹子神社に到着。
篁や道風神社より小さな本殿ですがこちらも重要文化財です。

本殿の後ろには石室が露出しています。横穴式石室だそう。
こういう形の古墳は7世紀には一般的で、天皇や官人だけが造営できる形らしいので
妹子のお墓といわれるのもごもっともですな…。

ここが頂上。

別の展望スペースからも大津市内と琵琶湖が見えました☆

妹子神社をログアウトして住宅街の中(かなりアップダウンのある行程だった…)を通りまして
10分ほどで小野駅に着きました。

ホームに降りたとき、向かい側のホームに見つけてパチリ。
電車でここへ来たときもし小野駅で降りていたら、間近に見られた看板でしたね。

湖西線の車窓から(笑)琵琶湖が見えるよ~。
この後は京都駅まで戻って、新幹線に乗って関東へ帰りました。
ほぼノープランでしたが行けてよかったです!
冬休みが短かったうえに年明け1週間がいきなり5日間勤務でしんどすぎて
あげく弾丸旅行でだいぶバテ気味なので、今週は早く寝よう。
あと都内の電車や京都市バス、湖西線内できれいな振袖の人たくさん拝めて勝手に幸せでした。
皆さま成人おめでとうございます。
あ。そういえば武蔵國一之宮って聖蹟桜ヶ丘の小野神社じゃなかったっけ…?
町田市にも篁を祀った小野神社があるそうなので今度行ってみよう。
京都で四季ごとに行われる「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」に
当ブログで恒例になりました六道珍皇寺さんが参加されるとのことで、
行くかどうかはともかくチェックしてみたら
閻魔様の御朱印帳が発売される&限定御朱印があるとのダブルパンチをもろにくらいまして
ええいままよとノープランのまま始発電車からのぞみに飛び乗りました。
問題:まさか5か月連続で京都へ行くことになるなんて、
しかも新年一発目の遠出が京都だなんて、なぜこんなことになったのでしょう?
答え:御朱印帳買ったから
だから御朱印は沼だって言ったのに…
先月の旅行記事では「春に行けたらいい」とか書きましたが、いや春に行く予定もあるんですが
年明けはちょっと想像してなかった。

六道珍皇寺さんにやってくると冬の旅案内看板が立っていました~。
閻魔様のおっかない顔。

拝観が始まる時間より早く着いてしまったので、のんびり門前で待っていました。
写真は珍皇寺南門の屋根にいる阿吽のお獅子の吽形。

オープン!
ここ2か月連続で大行列を経験したのでドキドキしながら門をくぐりましたら
今回は特に何事もなくスルスル入れました。ホッ。
篁像に見下され閻魔像に睨まれる成人の日です。あわあわもっと叱ってください!
あとぼんぼりの灯がちょうどよい高さにあったのでしょうか、
篁像の隣に立つ獄卒像の水晶の目が照らされてギラギラしていた。
以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開閉しますのでどうぞ☆

新年のお庭だよ~寒かったけど晴れてて気持ちよかったです。
冥府通いの井戸を覗いたら中がとてもきれいになってました、年末にお掃除されたのかな。

六道珍皇寺所蔵・閻魔王坐像が表紙の御朱印帳をゲット!
限定公開中の十一面観音さんの「京の冬の旅」50回限定御朱印も無事にいただけて有難や。
非公開文化財もたくさん拝見できまして、
いつもの「熊野観心十界曼荼羅」(江戸時代)や「焔口餓鬼図」(明時代)に加えて
ご本尊の薬師如来像の手前に室町時代(1408年)の地蔵菩薩坐像がいらして(冬の旅初公開!)、
両手で禅定印を結んでたなごころには宝珠を乗せていらっしゃるお姿で
穏やかなお顔に癒されました。
同じく室町時代制作の十一面観音像は子どもサイズの円仁仏のような角々したお姿、
像の底に「1489年9月9日 龍澤68歳」と書かれているそうですが
この方については当時のご住職なのか仏師なのか、よくわかっていないようです。
となりには定朝(伝)制作のすらりとした地蔵菩薩立像が立っていてこちらも室町時代頃。
応仁の乱の後に珍皇寺を再興した赤松政則の肖像画や扁額、
兼重の刀や無銘の刀(薩摩国元平?)などもありました。
江戸時代前期に制作された青面金剛の肖像画は三猿を従えていて凛々しかったし
初代村田陶苑作の陶彫「閻魔王」は目と口をかっと開いた閻魔様が座している姿で
あぐらの足元に2匹の子鬼が寄り添っていてかわいかった^^

京都国立博物館に移動したら入口が新年の装い☆
昨年は会えなかった博物館公式キャラクターの「トラりん」に会いたくて
事前に彼が中庭に登場する時間を調べて当日520円払って入館しましたらば、、

なんかモフモフ動きながらトラりん登場ーー!うおおお!!
「キャー」「かわいいー」とか、ロビーが一時騒然となったのは言うまでもありません。
博物館所蔵の尾形光琳筆「竹虎図」をモデルにしたキャラクターで、特にしゃべったりはしないけど
キョロキョロしたり座ったりジャンプしたりお客さんに突撃したり
とにかく行動力があってむちゃくちゃかわいいです!
(たぶん中の人が相当研究されているんじゃないかと思う)

トラりんの付添い係の人にお願いするとツーショット写真を撮ってくれます。
トラりんが白と灰色でわたしが真っ黒なので、なんとも白黒写真のような仕上がり。
この後ぎゅーーってハグしてくれました☆ふわふわ素材であったかかった。

博物館の外へ出てもこの調子(笑)はしゃいだり水をぱしゃぱしゃ飛ばしたり大暴走。
開催中の刀剣展示を意識してか、
おもちゃの刀を振り回してお客さんをズバズバ斬ってて(わたしも斬られた)、
お客さんも関西のノリがよくてギャーって倒れるアクションをする人もいて
トラりんがさらに調子に乗るという( ̄▽ ̄)ウケル

トラりんのこわいアップ。かわいい。

これはトラりんが小さいお子さんに近づくときのポーズ。
おもちゃ刀は床に置いてジリ、ジリ…とゆっくり歩み寄って
お子さんが怖がらなければぎゅーーってハグしててジェントルマンだなあと思った。
中にはどうしても「こわい」って親御さんの後ろに隠れちゃうお子さんもいて
トラりんはガーン!ってショック受けててちょっと気の毒でした。。
京博ブログにも写真が少し掲載されていましたよ→こちら

名刺もらいました。かっ、かっこいい名前…!
尾形光琳の幼名である市之丞と琳派にちなんで「琳ノ丞」、通称:トラりんというわけです。
京博のミュージアムショップにはトラりんグッズも色々売ってました。

トラりんとお別れした後は展示を堪能。
干支にちなんだ「さるづくし」や、特集陳列「刀剣を楽しむ」「獅子と狛犬」「地蔵と十王像」など
テーマごとに色々楽しめました。
刀剣を最前列で見るには公式Twitterでテーマパーク並の待ち時間がツイートされるなど乱舞していますが
後ろから見るだけなら特に困りませんでした。
2階のさるづくし、長沢蘆雪の「群猿・唐子図屏風」は右隻が岩肌に群れる猿たちが、
左隻は子犬と戯れる唐の子どもたちが描かれていて
お猿はモフモフの毛だし子犬もモフモフで(師の応挙直伝かな?)癒されました~☆
落款はまじめなハンコでしたが、並んで展示されていた「猿猴図」は魚の落款が押されていたので
年代がなんとなくわかるような。
白隠の「猿猴図」は水面の月を取ろうとする猿の故事を描いていて
両腕がテナガザル並みに長くておもしろいし、
曽我蕭白の「猿猴図」も故事っぽいけど水面ではなく頭上の蔓に手を伸ばしていて
"曽我蕭白筆"と署名してあるから壮年期の作品かな…。
伊藤若冲の「猿蟹図」はカニの上に猿がでんと乗っていて、明らかに猿蟹合戦を意識してますね。
「十二類絵巻」は干支の動物たちが武家の格好をして宴会を開いていて
真ん中で猿が自分たちを称える歌を歌いながら舞っていました。
「三猿帯締」は"見ざる言わざる聞かざる"をいっしょくたにした彫刻で真っ白きれい。
「青面金剛像」は、本来は三猿を従えている形で描かれるのが一般的ですが
京博のは描かれていなかったのでおそらく三猿と一緒の姿が一般化する前の作例とのこと。
1階の「地蔵と十王像」ではお地蔵様と十王たちの彫刻が見られまして
京都は常念寺所蔵の「十王坐像・司命・司録坐像」は
冥府の10人の王たちが怖い顔で座ってこちらをにらんでいます。
全員、口を引き結んでいますが閻魔だけはくわっと口を開けていて
やっぱり人一倍おっかない方が閻魔っぽいと思われていたのかな。
奪衣婆像も腰かけた姿で、小さな子どもの像が彼女を見上げる姿で向かい合ってて
これからこの子は衣服をとられてしまうのだなあ、などと。
「刀剣を楽しむ」では「髭切の太刀」(銘国綱)と「膝丸の太刀」が見られました~。
2振とも源氏ゆかりの刀ですが、並べて同時展示されるのは史上初とか!
こいつら頼朝と義経の腰にいたのかよって思うだけで頭パンクしそうになったわ…。
他にも坂本龍馬の吉行や、一振りで相手の骨を砕くという骨喰藤四郎など豪華なラインナップです。
桶狭間の戦いで織田信長が今川義元からぶんどった「義元左文字」は
表に義元の名前、裏に信長の名前が堂々と刻まれていました。目立ちたがり屋なノブ様。
3階の京焼コーナーにて仁清・乾山・道八・木米・頴川などの作品を鑑賞。
仁清の銹絵水仙文茶碗とか色絵釘隠(2つの扇子を組み合わせたデザイン)とかたまらん~。
道八の色絵花卉南天箱には谷文晁が撫子の絵をつけていたりしました。
すごかったのが、作者はわからないんだけど色絵栄華物語硯箱。
どう表現すればいいかな、上蓋が「栄華物語の冊子を数冊積み上げた形」が
そっくりそのまま陶器なんですよ!
冊子の蓋を開けると硯の道具一式が仕舞われているという…なんて雅。
ワンコインで美術品たくさん見られてゆるキャラとも遊べる京博、最高(^◇^)。

そういえば京博でランチしたことないなと思って
南門に併設されているカフェからふね屋でお昼休憩。
たまごサンドをいただいたらポテチとスープとヨーグルトがついてきました。ご馳走様でしたあぁ。

デザートはゆずブリュレが乗ったケーキと白桃アールグレイ!
ブリュレは甘酸っぱくてクリームは濃厚でケーキはサクサクでわたしは感動したという話。
完全に食べすぎて体重増加注意報が発令されたけど、午後はたくさん歩く予定でしたし
お腹がいっぱいすぎて夜はそんなに食べられなかったからいいのだ。

京都駅から湖西線に乗って和邇駅へ移動~。
ひとつ先の小野駅へ向けてウォーキングを開始します。(੭ु˙꒳ ˙)੭ु⁾⁾

目的はこれ!
大津市小野には小野神社・小野篁神社・小野道風神社・小野妹子神社がありまして
これら4つのお社は和邇駅から小野駅の間に点在しています。
この辺りは昔「小野村」という村だったそうで小野妹子の出生地ともいわれ、
篁や道風の神社が建っているのもそういうわけなのです。
小野氏の本拠地!!!(*゚∀゚)o彡゜☆hshs

和邇駅から10分ほど歩いて、上品寺の前にあった案内看板。
周辺の史跡情報が書いてあります。

看板から歩いてすぐに着きました。小野篁神社。
境内は誰もいなくてひっそりしてて、静かにお参りさせていただきました。

境内に立つ歌碑。百人一首11番目にも収録された歌だね。
「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣船 参議篁」

御神田。冬なので稲刈りも終わっていました。
小野神社の秋のお祭ではここで収穫された餅米がお供えされるそうです。

篁神社本堂。南北朝時代の建築で国の重要文化財に指定されています。
切妻造の本殿はとても珍しいらしく滋賀県にあるのは篁神社と天皇神社と小野道風神社だけだそうで
規模はここがもっとも大きいとか。
古びた外観が年月を感じさせて自然に頭が下がります。よく現代まで残ってくれました、有難や。

篁神社の隣に建つ小野神社。
小野氏の祖といわれる天足彦国押人命・米餠搗大使命が祀られていまして
米餠搗大使命が日本で初めて餅つきをした人であることから
餅造りの始祖・お菓子の神様として信仰され、神社には餅米がお供えされるのだとか。
堂内には大般若経600巻が納められていて、大半が平安~鎌倉時代の写本ですが
うち3巻が奈良時代のものであることが先ごろ判明したんだよね→こちら
もとから納められていたのか、後世に奈良時代の写本が納められたのかはわかりませんが
大津市歴史博物館は時間がなくて寄れなかったけど、そのうち見に行きたいな。

大阪府生菓子協同組合が奉納した鏡餅灯籠。
ご祭神にちなんでいるのでしょうか、狛犬ならぬ狛餅(笑)。
(手前にちゃんと狛犬もいます)

神社の境内に建つ小野小町の供養塔。1345年に奉納されたもので市の文化財に指定されています。
苔むしていてやっぱり年月を感じさせる。

篁神社の前に社務所があって御朱印とお守をいただきました。
小野・篁・道風・妹子神社の4種類。
社務所は無人で初穂料を箱に入れてくださいと書いてあったのですが、
お釣りがなくてどうしようと思っていたら
ちょうど神社の人が境内のお掃除でお見えになってお会計していただけました。ホッ。

篁神社を後にして道風神社へ向かいます。
バス停があったのでパチリ。本数がおそろしく少なかった。。

5分ほど歩いて道風神社への道しるべを見つけて坂を登りますと。

あったー!小野道風神社。
書道の大家だった小野道風が書道神として祀られています。
この辺りは小野神社の飛地境内だそう。

入口の池にいたカエルちゃん。
きっと花札の11月「柳に道風」を意識しているに違いない。

おじいちゃんの篁神社と同じく、国の重要文化財に指定されている本殿は1338年の建立。
境内はやっぱり無人でしたので静かにお参り。

道風神社から10分ほど歩いていくと、住宅街の中に突如出現する丘。じゃなくて古墳。
小野妹子のお墓と伝わる唐臼山古墳です。

古墳は小野妹子公園として整備され竹や樹が鬱蒼と茂っております。
遊歩道から階段を登りますと、、

展望スペースがありこんな景色が!
青空に琵琶湖や大津市内、対岸の近江八幡まで見渡せますよ~いい眺め。

展望スペースからものの2分で妹子神社に到着。
篁や道風神社より小さな本殿ですがこちらも重要文化財です。

本殿の後ろには石室が露出しています。横穴式石室だそう。
こういう形の古墳は7世紀には一般的で、天皇や官人だけが造営できる形らしいので
妹子のお墓といわれるのもごもっともですな…。

ここが頂上。

別の展望スペースからも大津市内と琵琶湖が見えました☆

妹子神社をログアウトして住宅街の中(かなりアップダウンのある行程だった…)を通りまして
10分ほどで小野駅に着きました。

ホームに降りたとき、向かい側のホームに見つけてパチリ。
電車でここへ来たときもし小野駅で降りていたら、間近に見られた看板でしたね。

湖西線の車窓から(笑)琵琶湖が見えるよ~。
この後は京都駅まで戻って、新幹線に乗って関東へ帰りました。
ほぼノープランでしたが行けてよかったです!
冬休みが短かったうえに年明け1週間がいきなり5日間勤務でしんどすぎて
あげく弾丸旅行でだいぶバテ気味なので、今週は早く寝よう。
あと都内の電車や京都市バス、湖西線内できれいな振袖の人たくさん拝めて勝手に幸せでした。
皆さま成人おめでとうございます。
あ。そういえば武蔵國一之宮って聖蹟桜ヶ丘の小野神社じゃなかったっけ…?
町田市にも篁を祀った小野神社があるそうなので今度行ってみよう。
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- 2016/01/14(木) 22:04:19 |
- URL |
- アキバ
- [ 編集 ]
閻魔様の御朱印帳に、限定御朱印⁉︎
ほ、欲し〜‼︎
からの
南北朝時代の建設の神社に、小野妹子の古墳⁉︎
凄すぎるー〜〜‼︎いいなあ〜〜‼︎私も見てみたーい〜〜‼︎
これは、行ったかいがあるね〜ー!!
Re: タイトルなし
- 2016/01/17(日) 21:41:25 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
わ~~コメントありがとうございます!
閻魔様が欲しすぎて弾丸してしまいました~。
御朱印はハマりますよ…(ニヤリ
ほんと思い切って行ってよかったです(´▽`)。
> 私も見てみたーい
ぜひに~~~!
神社めぐり楽しいですよね(^O^)
Re: トラりん…
- 2016/01/17(日) 21:45:27 |
- URL |
- ゆさ
- [ 編集 ]
トラりん、いい味出してますよね…。
キツイ目つきに見えますが、動いてるとかわいいんですよ…( ̄▽ ̄)。
会いに行ってあげてください。
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