猫・本・歴史・アートなど、その日見たもの考えたことをそこはかとなく書きつくります。つれづれに絵や写真もあり。
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2018年01月05日 (金) | 編集 |
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お正月に歌舞伎座にて壽初春大歌舞伎を観てきました☆
新年一発目のお舞台は高麗屋さん三代同時襲名披露ですぞ!
幸四郎さんが二代目白鸚を、染五郎さんが十代目幸四郎を、金太郎さんが八代目染五郎を襲名なさる公演で
前回の高麗屋三代襲名から37年振りに再び三代一緒に襲名なさるのだそうな。
37年前って生まれてないや…!何という慶事。誠におめでとうございます☆

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木挽町広場にあった羽子板。
勧進帳の登場人物があしらわれています。富樫、弁慶、義経。

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まずは幕見席に並んで昼の部最後の演目、寺子屋を観劇。
白鷗さんの松王丸が見たかったのですが、
もっと言うと去年左腕を骨折した猿之助さんが涎くり与太郎役で復帰なさると聞いて心配で
でもやっぱり見たかったという気持ちもありましたので。

寺子屋は過去にテレビで海老蔵さんの松王丸を見たのでストーリーは知っているのですが
今回は白鷗さんなので重厚な松王丸になりそう…などと想像しながら幕開け。
菅原道真の息子である秀才さんをかくまっている源蔵さんの寺子屋にて
小学生くらいの子どもたちが自習しているシーンから始まるのですが
その中にひとりだけ、明らかに年齢が他の子よりも高そうな男の子がひとりおりまして
「おりゃ、坊主天窓の清書したぞお」などと、墨書きしたへのへのもへじを自慢気に掲げたのが
涎くり与太郎こと猿之助さんでした(^◇^)☆
澤瀉屋~!の大向こうとともに大きな拍手、お帰りなさい~~~うわああああ。゚(゚´ω`゚)゚。
墨のついた手で鼻をこすって真っ黒になったり子どもたちに追い回されたり相変わらずのかわいさ無敵!
お迎えに来たパパ役の東蔵さんに「あの赤い顔したおっちゃん怖い!」(後述する左団次さん)って大泣きして
「歌舞伎座の高麗屋襲名の切符買うてやるから」って言われても「もう昼夜とも買っとるがな~」って泣いて
「三階のめでたい焼き買ってやるから」「やだ~~~」とかもう、もう、だだっ子ぶりめっちゃかわいい(^O^)☆
でも「坊、けがはもう大丈夫かいな?」と問われると
「おめでたい舞台に間に合うように精出して一生懸命リハビリしたんじゃ!」と元気いっぱいに答えていて
ここでも大きな拍手がおきました。
たぶんまだ完治してなさそうな左手はたどたどしくも不自然さを感じさせなくて流石でしたし、
与太郎ってこんなに豊かな役なんだなと思わせてくれました。
無理しないでゆっくり治しながらゆるゆる復帰していってくださいね~。

さて、秀才さんをかくまっている源蔵さんは菅原道真の一番弟子なのですが
色々あって今は山奥で寺子屋をしております。
梅玉さんのいぶし銀の芝居、何とかして秀才くんを守ろうと思案顔。
庄屋さんから「秀才がそこにいるのわかっとんじゃ首はねろオラァ」と物騒な命令を下されていまして
そんなこと言われても「せまじきものは宮使えじゃなあ」と悩んでいます。
でもって考えることがすごい、寺子屋に来ている子どもの中から誰かを身代わりにしようと思案顔…
ちょっとちょっとちょっとーー!子どもたち何の関係もないじゃないのよ~~~!!
これだから封建社会は。。
そこへ妻の戸浪さんが連れてきた小太郎という男の子が秀才くんによく似て品がいいということで
源蔵さんは小太郎くんを身代わりにしようと目をつけます。
「若君にはかえられない、子の母が止めるなら母子もろとも」という夫のたくらみを聞かされた戸浪さんはびっくり、
雀右衛門さんの手堅いお芝居もあっていっそう気の毒になりました。
これだから封建社会は!!

そこへ藤原時平の家来である春藤玄蕃と松王丸が首実検にやってきます。
左団次さんの玄蕃の方が身分が上のはずなのですが、とにかく松王丸の存在感がすごい!
籠から「お待ちなされ」の声が響くや、もうここから拍手喝采、高麗屋!の大向こうが飛び交って
白鷗さんがゆったりと現れたときには最高潮に盛り上がりました。
正直、さっきまで猿之助さんかわいい…とかホワンホワンとしていた空気を
白鷗さんが重厚なオーラで容赦なくふっ飛ばしていった気がします。高麗屋ー!しゅごいよーー!!
病気の設定なのでたまに咳き込んだりしながら「ごまかそうとしても無駄だぞ」とか凄んで
源蔵さんに小太郎くんの首を討たせるのですが、
その音が寺子屋の奥から聞こえた瞬間、眩暈を覚えたのかふらふらして
でも無様な姿は見せられないとすぐに直立不動の姿勢に戻るのはお見事でしたし
首桶を開けてそこに小太郎くんの首があるのを見たときも一瞬、ああっと驚きはするんだけど
「若君の首に相違ない、よくやった」と苦しそうな表情で源蔵さんに言葉をかける松王丸は
オチを考えるとしんどすぎてたまんない。
実は小太郎は松王丸の子で、秀才くんを守るため、ひいては菅原道真に忠義を尽くすために
松王丸とその妻千代さんが寺子屋に入れて身代わりにさせたのでありまして
(しかも小太郎くんは笑顔で討たれたっていうし)、
「倅がお役にたったわい」とか泣きながら喜んでいるかと思いきや
小太郎くんのために野辺送りをしようと舞台上で白装束にお着替えするのもすごいし
お焼香するとき白鷗さんほんとに泣いてらしたのもすごい。
熊谷陣屋のときも思ったけど、こういう、主君のために家族を犠牲にする物語は
当時の封建社会への痛烈な批判精神がないとできないよな…。
千代役の魁春さんも安定していましたし、
さらに秀才の母である園生の前(藤十郎さん)がとてつもない存在感を放っていた。

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お昼ごはんを食べた後は夜の部です!1階席のチケットだよ!!
ロビーには鏡餅を始め色とりどりのお正月飾りがあって華やかでした。

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2階ロビーにあった祝い幕を入れる箱。
実際に使われることはなくても(そもそもこの大きさではあの巨大すぎる幕は入らない)、
箱を作っておくっていう精神がいいよね。

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そんな祝い幕、今回はこちらです!
富士山と三歩の松原ですっきりとした新年らしいデザイン。

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今回はここから観劇します。
ほぼ舞台のど真ん中で、祝い幕の3つの家紋が目の前!
まさにお年玉のようなお席が戻ってきたもんです…待っててよかった。ほんとに。

幕開けは双蝶々曲輪日記の「角力場」から。
贔屓筋にあたる若旦那の恋愛をかなえるために、
芝翫さんの濡髪長五郎と愛之助さんの放駒長吉が対決するのが見どころのお芝居です。
大阪新町の遊女である吾妻さんには与五郎さんという大店の若旦那の恋人がいるのですが
与五郎さんは大の相撲好きで大関である濡髪のスポンサーもやっています。
しかし平岡郷左衛門という武士が吾妻さんを気に入って身請けしようとしているので2人は困っています。
平岡さんは長吉を贔屓にしていまして、
彼と濡髪を勝負させ長吉を勝たせて与五郎に恥をかかせ、吾妻さんを身請けしようと企んでおりました。

与五郎と長吉という正反対の2役をらぶさんがこなしているのが見どころのひとつです☆
与五郎さんは柳腰で品のある若者で、
濡髪がちょっとつついただけですってんころりんと転んで怪我をしかねないほどひ弱です。
お世辞にも弱くて、ちょっと誉められただけでお財布あげたり羽織あげたりしちゃいます。
濡髪が「若旦那を送ってやれい」とお供をひとりつけると、
そのお供が持っていた濡髪の浴衣を着せてもらって大喜びしてるのがとってもかわいい、
推しの着物を着られるとか何てすばらしい出来事…!!オタクとしてはうらやましい限り(笑)。
一方、長吉は米屋の息子から関取になったという設定なので立ち振る舞いも大ざっぱで
しかし一本筋の通った若者という感じ。
放駒の名前からイメージした将棋の駒をあしらった着物をもらって素直に喜んだり
濡髪に「わざと負けてやったんだ」と言われ激高するシーンは
メイクで特に顔が赤いわけでもないんだけど顔を真っ赤にしてカンカンに怒っているみたいな雰囲気が
全身から伝わってきましたよ~らぶさんすごい!
芝翫さんの濡髪は大柄で鷹揚で、与五郎さんに対してはとても穏やかですが
長吉に対してはやはり関取同士ということもあり貫禄を見せていてかっこよかったです。
2人が睨みあってすわ勝負か?というところで終わってしまうんですな。続きもあるみたいなので見てみたい。


続いては「口上」。
金屏風にお三方の家紋がでーんと描かれた背景がかっこよかったです!
勘九郎さんの「37年前の三代同時襲名のときに生まれました」とか七之助さんの「大好きな高麗屋さん」とか
愛之助さんの「幸四郎さんとは同世代なのでここで言えることも言えないこともいっぱいやった」とか
芝翫さんの「あーちゃん」呼びとか、年代が近しい人たちのトークは萌えます^^
3代同時襲名というおめでたい日でも左團次さんは安定してしゃべるしゃべる、
学校がずっと一緒だった白鸚さんは学級委員長をやったりしてずっと優等生だったけど
自分は高校生のとき踊りや長唄の稽古をやめてキャバレーに通ったりしたとか。隣で吉右衛門さんが笑ってた^^;
そんな吉右衛門さんは「勧進帳で父の白鸚に教わった富樫を演じます」とあっさりさっぱり。
東蔵さんの「新幸四郎さんが小さい時に絵を描いて送ってくれた年賀状を今も持ってる」とか
鴈治郎さんの「幸四郎さんはおもちゃ箱のようで何が飛び出してくるかわからない」など
お人柄やお芝居に関するお話も素敵でした。
最後に白鷗さんが「三人そろっての披露が再び盛大に行えてうれしい」、
幸四郎さんが「天に向かって舞台に立ち続ける所存にございます」、
染五郎さんが「これからもいっそう芸道に精進いたします」と締めくくられて
盛大な拍手と大向こうが餞のように注がれました。よい時間だったー!
(猿之助さんが参加されていなかったのが残念ですが英断だと思う、お大事にしてほしいです)

幕間にお弁当を食べながらイヤホンガイドのインタビューを聞いていたら
幸四郎さんが歌舞伎の登場人物で野球するなら誰をメンバーに入れるかみたいな話してて
「4番は関の戸の関兵衛がいいですね」とか「7番は五右衛門。盗塁してほしい」とかおもしろかったです。
話が長すぎてちょこちょこ早送りされてるのも笑った^^
自由すぎて大変おもしろいので夜の部に行く方は借りた方がいいですよ。

さ~てこの後はいよいよ勧進帳です!
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花道の引幕が五色になっていました☆松羽目ものだからかな。

勧進帳のストーリーはもう説明の必要がないほど有名ですので省きますが、
テレビで團十郎さんや幸四郎(現白鷗)さんの弁慶を何度か見たことがありまして
でも生で見るのは初めてだったのでせっかくなら生音を聴きたくてあえてイヤホンガイドを外して観劇しましたら
それが大正解だったと終幕後に思いました。
花道に弁慶が登場したときは劇場の隅から隅までずいいっと全部もっていってたし
ああ幸四郎さんものすごく気合い入ってるなって感じましたもん!
さっきの口上で梅玉さんが「芸の線が太くなった」とおっしゃっていたけど
その通りとても安定したお芝居でした。

相手役の富樫が吉右衛門さんなので、見どころのひとつは叔父と甥による丁々発止なわけですが
お互いに容赦なく全力でぶつかっていっている感じでした。
とにかくセリフの応酬が激しい!
富樫が勧進帳を読むように命じて弁慶が白紙の巻物にまるで字が書いてあるかのように朗々と読み上げるところ、
巻物を覗きこもうとする富樫に気づいてハッと隠して見得をするところ、
さらに富樫が山伏について問いかけ弁慶がスラスラと答える禅問答のシーンは
弁慶は僧侶だから大丈夫とわかっていても「間違えたらどうしよう」という一抹の不安を覚えてハラハラした。
ここの弁慶のセリフむちゃくちゃ長いうえに最大限に張り上げていて声だけで空気を震わす勢い、喉がしんぱい。
しかも富樫が、これまた絶妙な間で質問をぶつけるんだけど負けてない。
とにかく自分に注意を引きつけてこの場をやり過ごさねば!みたいな気迫がビンビン伝わってきました。
義経を杖で打擲するのも一瞬ためらって、なるべく短く、しかし大胆にパッと叩いていて
関所を通過して海岸に至ってから大泣きして謝る姿はちょっと、かわいい。
自分はなぜこんな目に遭うのかと嘆く義経を励ますために
あなたはこんなに頑張ってきたと源平合戦について語るシーンも見得をしながら勇壮に語っていて
(勧進帳は附け打ちの少ない演目で、見得が決まるときも鼓と笛が鳴るのですが
ここはラストの六方以外で唯一附けが入るシーンでもあります)、
義経に対する情愛がとても深い。
追いかけてきた富樫がお酒をふるまってくれるときも大きな盃でうわばみのように飲んで
そんな場合じゃないのにひとさし延年の舞をいい気分で舞ってくれて
酔っぱらってるはずなのに足取りもしっかりしているのはさすが弁慶と思わせてくれるところ。
義経と四天王を逃がした後、花道にひとり残って見えなくなった富樫に一礼して
引っ込みで所作板をダン!と、壊れるんじゃないかというド迫力で足音を出したときは劇場が揺れたような迫力だった!
空気も客席も震えましたよあれは…ああわたしこの瞬間のためにチケット代払ったんだって思ったよ…!
豪快な飛び六方による引っ込みも心臓にビリビリくるほどにしびれてかっこよかったーー!!
あの弁慶と同じ空間にいることができたという喜びと感動は計り知れない、
ありがとうございました。ありがとうございました。

これまで見た(といっても数えるほどですが)どの弁慶よりも感情移入した弁慶でした。
というか弁慶ってこんなに深いキャラクターだったんですね…
ドラマや小説によっては義経に振り回される苦労人だったり脳筋にされたりしますけど
この演目の弁慶は非常に多くの面をもった人物だと思う。
そもそも比叡山で学んだならお経暗記してるだろうし、学問をした人だから頭よくて機転もきくし
僧兵で武道の経験もありますから人の闘志や殺気にも敏感で
仲間を押しとどめるパワーと聡明さを持ち、何より義経にとってマイナスになることは絶対にしない。
こんな複雑な人物を、そうとわかるように役者さんは演じてるんですね…!
弁慶がいかに難しい役なのかやっと少しわかった気がしました。

吉右衛門さんの富樫がとにかくすばらしくて、これまで見た中で最も強く厳しい富樫だと思いました。
関所で責任を全うしようとする仕事人であり、疑って悪かったとお布施をさしあげる人格者であり
「強力、とまれ!」と刀に手をかける武士であり、弁慶の心意気に涙するやさしさを持っている。
一行を義経主従だと完全に見抜きながら切腹を覚悟で見逃すときの表情の動きにやられました。かっこいい。
一行が関所を出たあと酒と肴を持ってきてくれるのもやさしい。義理人情に篤い男・富樫!かっこいい。
染五郎さんの義経は…あんな美少年だったらそりゃ一発でバレるわ…^^;
幕開け冒頭にて最初に花道に登場するのが義経で、
七三に止まって天を仰ぐ姿は光り輝いていてまさに貴公子☆
染五郎さんはまだ中学生だというのに歌舞伎座の花道にするりと立つだけで
客席の視線をぜんぶ掻っ攫っていく美少年だったよ!末恐ろしい役者さんです。
ていうかこの演目の義経ってほんと何もしないね(爆)偉い人だからでしょうけど。
四天王(亀井六郎・片岡八郎・駿河次郎・常陸坊海尊)も鴈治郎・愛之助・芝翫・歌六という強すぎるメンバーで
義経が疑われて刀に手をかける富樫に挑みかかろうとするのを弁慶が一人で止めていたけど
あれ4人があと数秒がんばってたら弁慶が力尽きて全員で富樫に斬りかかっていたかもしれない、
それくらい強そうな四天王でした。
彼らが仏像のように後ろに控え坐しているときの安心感ったらないよね!うちにセコムしにきてほしい。


続いての相生獅子もよかったです☆
大名家の座敷を舞台にした女形2人による所作で
初演は初代瀬川菊之丞といいますからたいへん古風で優雅な舞でした。
正直、勧進帳の興奮がまったく冷めていなかったので途中までよくわからなかったんですけど(汗)、
扇雀さんの落ち着いた&孝太郎さんのかわいらしい舞踊にポ~~っとなった☆
鈴のついた小さな獅子頭を持ってひらひらと舞うのも優雅だったし
差し金の蝶がヒラヒラ飛んでいるのを追っていったん引っ込んで再び登場してからの獅子狂いも
牡丹の花の中で舞う獅子を想像しながら見るとおもしろくなってきます。
最後の演目、三人形は雀右衛門さんの傾城、鴈治郎さんの若衆、又五郎さんの奴による舞踊で
お人形に魂が宿って踊りだす、という設定で特にストーリーはありませんが
夜桜が咲き誇る吉原仲之町にて夜更けまで大らかに踊る3人はとても楽しそう。
最後に総踊りとなり附け打ちの見得でフィナーレでした☆
とにかくお客さんに「きれいなものを見た」といい気分で帰ってもらいたいという趣向なのだそうで
確かにとてもいい気分になれましたし、高麗屋さんの襲名を祝う華やかなステージだったと思う^^


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千穐楽まで無事に走り抜けられますように。
帰りがけに歌舞伎稲荷神社に初詣、今年も一年皆様が息災でお芝居できますように。

とにかく勧進帳の衝撃が忘れられなかったので
帰路に着きながら電車の揺れさえ何だか気持ちよくてシートでうつらうつらしてしまって
帰宅してからも何ともいえない心地よい余韻に浸っておりました。こんなお舞台久しぶり。
何度か言ってますけど、染五郎さんはスーッと幸四郎になりそうってずっと思ってたけど
今日の高麗屋さんたちを見ていて皆さん今のお名前に全然違和感がなくてすごかった…
まさに機が熟した襲名だったんだなあと思いました。
コリャイイや、こうらいや。

2018年01月01日 (月) | 編集 |
゚・:*:・。♪☆彡★Happy New Year★ミ☆♪。・:*:・゚
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年が皆様にとってすばらしい年になりますように。

で、毎年恒例。ゆさ的2018年はこんな年です↓

赤壁の戦いから1810年。
鑑真生誕1330年。
阿倍仲麻呂生誕1320年。
小野石根没後、小野岑守生誕1240年。
小野篁の遣唐使拒否から1180年。
伴善男没後1150年。
源博雅生誕1100年。
小野好古没後1050年。
藤原保輔没後、藤原彰子生誕1030年。
藤原佐理没後1020年。
菅原孝標女生誕1010年。
藤原行成没後990年。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン生誕920年。
西行と平清盛生誕900年。
平重盛と藤原成親と藤原師長と北条時政生誕880年。
平維盛生誕860年。
大姫生誕840年。
足利義満没後610年。
ヨハネス・グーテンベルク没後550年。
バーソロミュー・ディアスによる喜望峰の発見から530年。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」完成から520年。
マイケン・ヴェルフルスト・ペッセメルス生誕500年。
エリザベス1世の即位から460年。
ヤン・ブリューゲル1世生誕450年。
上杉謙信没後440年。
アルマダ海戦でイギリス艦隊がイスパニアの無敵艦隊を破ってから430年。
狩野孝信没後、菱川師宣生誕400年。
徳川光圀生誕390年。
江戸の定火消設置から360年。
ヤン・ブリューゲル2世没後340年。
外郎売の初演、歌舞伎の舞台に屋根がつけられてから300年。
仮名手本忠臣蔵の初演から270年。
鳥山石燕没後230年。
エミリー・ブロンテとマリア・ガエタナ・アニェージ生誕、司馬江漢と伊能忠敬没後、ナポレオンのセント・ヘレナ島への流罪、「フランケンシュタイン」出版から200年。
山本覚馬と大浦慶生誕、小林一茶とフランシスコ・デ・ゴヤ没後190年。
ジョルジュ・ビゼーと上野彦馬と九代目市川團十郎生誕180年。
井上円了とイーディス・ネズビットとセルマ・ラーゲルレーヴ生誕、歌川広重没後160年。
近藤勇と沖田総司没後、神仏分離令布告から150年。
菊池容斎没後、紀尾井坂の変、緋村剣心が東京に現れてから140年。
ゴッホの耳切り事件から130年。
マウリッツ・エッシャーとジョージ・ガーシュウィンとルネ・マグリット生誕、ルイス・キャロル没後、キュリー夫妻によるラジウム発見、日本美術院設立から120年。
オスカー・シンドラー生誕、ウィーダとエドモンド・デ・アミーチスとアーネスト・フェノロサと国木田独歩と榎本武揚没後、流刑の廃止、「アララギ」創刊、日本図書館協会発足、ニューヨークの紡績労働者たちによるパンと女性参政権要求デモから110年。
いわさきちひろ生誕、鈴木松年とグスタフ・クリムト没後、第一次世界大戦終結、富山の米騒動、ロマノフ家の処刑、森永ミルクチョコレート発売、「赤い鳥」創刊から100年。
澁澤龍彦とモーリス・センダックとジェームズ・コバーンと手塚治虫と土井たか子と福永令三生誕、ミュシャのスラヴ叙事詩完成、アメリア・イアハートの大西洋横断飛行、映画「蒸気船ウィリー」公開から90年。
カレル・チャペック没後、講談社設立、岩波新書創刊から80年。
ルース・ベネディクトと太宰治没後、世界人権宣言、国立国会図書館開館、第1回全日本合唱コンクール開催から70年。
横山大観没後、売春防止法施行から60年。
村岡花子とユーリ・ガガーリンとヘレン・ケラーと黒田チカとマーティン・ルーサー・キング没後、『A Wizard of Earthsea』刊行、文化庁の発足、小笠原諸島の復帰、稲荷山古墳鉄剣の出土、カール発売、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」放送開始から50年。
ジョルジョ・デ・キリコとハンナ・ヘッヒと花森安治没後、ILGA設立、イギリスで初の体外受精児誕生、東急ハンズ一号店の開店、アニメ「未来少年コナン」放映開始から40年。
ロバート・ハインライン没後、映画「となりのトトロ/火垂るの墓」公開、青函トンネルと瀬戸大橋の開通から30年。
近藤喜文と黒澤明と淀川長治とhideと白洲正子没後、Google設立、ポケモン映画「ミュウツーの逆襲」公開から20年。
片岡球子と広川太一郎と石井桃子と角田文衞とイヴ・サン=ローランと氷室冴子と水野晴郎と佐竹昭広と緒形拳と筑紫哲也没後、映画「崖の上のポニョ」公開、アニメ「夏目友人帳」「墓場の鬼太郎」放送から10年。
(はいストップ)
今年も色んな記念の年です。


そして年明け早々に昆虫すごいぜで初笑いをもっていかれるという(笑)。
ラフレシア(カマキリ科)とかお花すごいぜとか衛兵、網くれ!とかEテレの夜中が埋まりまくりだとか
こういう車作ってくれないかなとかカマキリと人間ならカマキリが勝つとか、昆虫だけでなく名言も懐メロBGMも多い。
やっぱり土地によって昆虫の生態も体つきも変わりますね…。
仕込みじゃない現地のガチ昆虫ハンターとの出会いと一方的な勝負もアツかった。
あけおめ声優で朴璐美さんの生アフレコに大興奮したり(エドおおぉぉぉおお)
平田さんと並んで座ってた森田さんが「虎と兎だから僕らもフレンズなんじゃないか」とか名言だしたり
こたつでアフレコ裏話が聞けたり(ガヤの話は貴重だと思う)、
勝手にオーディションで声優さんごとにアプローチが異なるのとか、楽しかったなあ。
ウルトラマンDASHで本物そっくりのお菓子を作る職人さんの技術が毎年すごいのと
遠藤さん小野さん中澤さんの黄金日本代表トリオが自転車の籠へパス回すのが最高でした。
ヤットさんのピンポイントパスにコントロール抜群のシンちゃんにダイレクトに合わせるボンさん!
惜しくも成功しなかったけど彼らのプロフェッショナルぶりに感動しました。
ボールと籠両方見る必要があったボンさんが一番大変だったよね。
「肝心なのオレだな」「惜しいよ、伸二」「ヤット、今ぐらいのボールで」「(サムズアップ)」
「佑二今のでいい?」「ナイスボール、今のでよかった」「雰囲気出てきたよ」「次で決めます」
的な、下の名前やニックネームで呼び合う皆さんがすてき。

CM初めは3年連続でauの三太郎新作、
読書始めはミネルヴァ書房の『小野妹子・毛人・毛野』でした。
買ったのは先月ですがせっかくなので今年の読み初めにしたかったので積んでおきまして
まず目次を見たら妹子からの三代と道風の時代までの小野氏がほぼまとまっているのがわかったし
巻末には索引がついている!!(これとても重要)小野氏クラスタ必読の書だ。
今年もたくさん読めますように。

としのはじめのよめる
「生酔の礼者をみれば大道を 横すぢかひに春はきにけり」大田南畝
(『蜀山百首』三〇七番)

buncho.jpg※クリックで大きくなります
お年賀イラスト。
去年が鈴木其一でしたので、今年は谷文晁と風神雷神です。
一週間ほどフリー配布いたしますのでよろしければお持ち帰りください☆※イラストの配布期間は終了しています。

今年も色々なことがありますよ。
エッシャーとムンクとフェルメールの展覧会に行って
ジブリ美術館の展示が変わるから行って舞台も観たいし図書館巡りたいし本読んでお絵かきする!
あと石清水八幡宮行きたいしそろそろ琴平さんにも行ってあの階段をひたすら登りたい!

2017年12月29日 (金) | 編集 |

こんにちは!FC2トラックバックテーマ担当の神田です今日のテーマは「正月休みは何をする?」です
早いもので、2017年も残すところ3日となりました
お勤めの方は明日から年末年始のお休みに入られる方も多いのではないかと思います...
第2369回「正月休みは何をする?」


歌舞伎に!行く!ぞ!!!
(取れないかもしれないと思っていたチケットが取れたので行ってきます。高麗屋さんへのご祝儀です)


shirohigeka.jpg
突然ですがトトロとカルシファーのフォンダンショコラが通ります!
世田谷の白髭のシュークリーム工房さんが2日間だけ池袋西武に出店していたので
限定50個の激闘に勝ち抜き買ってくることができました。
軽くレンチンしたら中からチョコがとろりと出てきたよ…!これぞフォンダンショコラ。最高オブ最高。
トトロのシュークリームもまた食べに行きたいなあ。3年前にお店へ行ったきりです。

さてさて、今年も色んなことがありました。
京都と奈良と足利と小布施と戸隠と善光寺ではしゃいで
歌舞伎とアートと応仁の乱とひふみんと旅かえると叶姉妹サークル参加とメア花でフィーバーして
花咲徳栄と藤井四段と浅田真央さん安室奈美恵さんの引退とこの世界の片隅ににしみじみして
直虎とカルテットとドラマ精霊の守り人と監獄のお姫さまと奥様は取り扱い注意とみをつくし料理帖と
龍の歯医者とLWAとけもフレとACCAと有頂天家族2とキノの旅と宝石の国と夏目陸でドッタンバッタン大騒ぎして
公文書管理問題とアメリカの三権分立とついっぷる終了と東大雇止め撤廃の件で色々考えて
相変わらずの国内と世界情勢の予想できない大劇場っぷりにシェイクスピアを想いました。
流行は見ているだけ系のオタクなので今年もそんなに心動かされる話題は少なかったけど
とりあえずアルスラーン戦記の完結にはびっくりした…まさかまさか完結するとは。
長年読んできた身には感慨深いです。田中先生この調子で創竜伝をぜひ(禁句
あとるろ剣と封神演義の新作にもびっくりしましたよ、封神はアニメの新作もたのしみ!
仙界大戦だし1クールと言わずガンダムみたいにどっぷりやってくれないかな。
あと今日から冬コミなのもすごいし、TL見てたらまだ脱稿してない人が何人かいるのもすごいし
とりあえず一番すごいのは印刷所とそこで働く人たち。

体調は再起動中で相変わらず胃薬と仲良しこよし、
体は8割くらい元気ですが油断は禁物なのでゆるゆるやっております。
さっき突然咳が出始めて湿度計を見たらめっちゃ低くて
体のアラームあなどりがたしと戦慄しながらゆずハチミツとVC3000のど飴をログインさせました。
皆さまも乾燥にはくれぐれもお気をつけて…。

ネット上でいただく拍手やコメントいつもありがとうございます!とても励みになっています。
すっかり描く描く詐欺になっている物語もそろそろ何とか目途をつけて発車したいなあ。
というわけで、本年の更新は今日で終わりです。皆様どうぞよいお年をお迎えください。
来年がすばらしい年でありますように☆

「昨日といひ今日と暮らしてあすか川 流れてはやき月日なりけり」春道列樹
(古今和歌集巻六・三四一番)

2017年12月25日 (月) | 編集 |
年の瀬京都日帰り旅行の季節になりましたので(何だそれ)行ってきました。
例によって六道珍皇寺さんの「小野篁忌に限定御朱印あげます」につられたわけです^^
墨書きの御朱印は去年と同じ御影入りのでしたけど、
今年は7月に鐘楼を修復したから特別に篁と閻魔様の金紙御朱印に御影スタンプ入れちゃうよっていう
最高級にお得感あふれるお知らせが公式サイトに載ってたんだもん!!
ちくしょう「今年限り」というやつにめっぽう弱いわたしですとも…!
というわけで夜行バス予約して飛び乗りましたとさ。

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朝の京都駅に到着したときはまだ暗かったけど
バス停へ移動する間に日の出を迎え一気に明るくなったので思わず見上げる。
よく考えたらちゃんと見たことなかったかもここの天井…幾何学的なデザインだよね。
(そしてガメラ3でバトル中に落っこちてきたガメラとイリスにぶち抜かれる場所でもある)

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バスで六道さんに到着。
すでに行列ができていたので並んで拝観を待ちます。寒い。。
ご住職がお堂にお茶を供えたりお経を上げたりなさる姿も見かけました。忌日だなあ。

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去年までは本堂にお焼香がありましたけど、今年は閻魔堂への献灯になっていました。
蝋燭の火をお供えすると「篁の智慧の光で照らして」もらえるらしい。
お参りしたら去年まで本堂にいらっしゃった小野篁木像が
今年はこちらの閻魔像と篁像の間に鎮座していらっしゃいました。なむなむ。

2017kyoto215.jpg
無事に御朱印をいただく。
7月にいただいた金紙の、梵字の部分が御影スタンプになっていました。
こういうちょっとした違いに弱いのですよファンは…課金待ったなし。むふふ。

2017kyoto216.jpg
SAGANさんの朝ごはん!だし巻卵焼きのおいしさにすっかりハマってしまいました。
お店を見つけたのがちょうど去年のこの日で、訪れてから早1年になるのですね~。
これからもきっとお世話になり続けると思います。京都のおすすめ朝ごはんのお店^^

以下、写真が多いのでたたんであります↓クリックで開きますのでどうぞ☆
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2017年12月21日 (木) | 編集 |
巷にクリスマス和菓子があふれ始めた!
と書くと何だかRPGのイベントようです。こんばんは。
ケーキも大好きですが最近のわたしはやっぱり上生菓子を探してしまいますね。
「クリスマスにはクリスティを」的なフレーズみたいに「クリスマスには和菓子を」などと流行したらいいな。

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くらづくり本舗のクリスマス和菓子。クリスマスツリーの「聖夜」と「サンタクロース」。
サンタがニッコリしていてかわいい^^

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菓匠花見のクリスマス和菓子。サンタクロースと雪だるま☆
サンタの顔と髭が割とリアルで、雪だるまの顔がぐちゃぐちゃなのが趣深いです。
子どもの頃に雪が降るとよく雪だるまを作りましたけど
どうしてもうまく表情作れなかったんですよね…そこが味なのかもしれないけど。

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鎌倉・手鞠のクリスマスリース。
タイミングが合わず手鞠は売切れでした…クリスマスカラーとかだったのかなあ。

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かんだ和彩の毛糸の帽子とポインセチア。
お店の人によると帽子はあくまで毛糸の帽子で、サンタの帽子ではないそうです(笑)。
ポインセチアは、かつてメキシコでノーチェ・ブエナ(聖夜)と呼ばれ自生していたのを
キリスト教の修道僧たちがクリスマスに飾る花として取り入れたという説があるそうです。
その影響かわからないけど、花言葉も祝福とかクリスマスを連想させる言葉だったよね。

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花扇のクリスマスツリーとみかん。
くらづくりのツリーは自然物っぽいけどこちらのツリーはオーナメントっぽい形をしている。

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特にみかんは毎年楽しみなのです☆
お菓子の皮をむくとお菓子のみかんが出てくる光景も見慣れましたが切るたびにわくわくする。
本物のみかんじゃないのに本物っぽく見えるし食べたら餡子の味っていうのがね、最高ですね!

そういえば明日は冬至ですが、最近、春や秋の七草ならぬ冬至の七草なるものを知りまして。
名前に「ん」のつくものを食べて福を招くのだそうで、
「かんてん」「きんかん」「ぎんなん」「なんきん」「にんじん」「れんこん」「うんどん(うどん)」の七つだそう。
土用の丑の日にうのつくものを食べると福招きとかもよくいわれますが、
何でもありだなあ。おもしろい。

2017chriskashi5.jpg
新宿高島屋ワカタクにて、
佐藤屋さんのエンガディナー(スイスのお菓子)と、高林堂のチョコかりまん。
チョコかりまんはこの時期だけ販売されるそうで
かりんとうみたいな皮に柔らかいチョコが入っていておもしろい味でした。

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高島屋の今年のイルミネーションは火の鳥のようです。
夜までいなかったので光っている様子は見られなかったけど
羽を広げて飛ぶ姿はいつ見ても優美ですな。


2018nenga.jpg
年賀状マラソン中ですよ~。
宝石の国に出てきた子たちが素敵だったのでモチーフにさせてもらっています。
ひとりの人物を同系色で統一した彩色にするの、たまにやりますが楽しい。
キーになる色を決めたりグラデをどう作るか考えたり、普段の色塗りよりずっと頭を使います。

仕事中は「帰ったら年賀絵を描くぞ…色塗るぞ…!」とか固く誓っているのに
帰宅したらすっかり忘れて本読んだりアニメを消化したりしてしまうのはなぜ。
迷い線があると一歩も前に進めないのでまずペン入れを終わらせてから一気に塗ります。いつものこと。
朝から晩まで一生懸命働いてがんばって生きてるんだから
神様は少しくらいわたくしの画力を上げてくれてもいいんじゃないでしょうか。がんばる。

2017年12月17日 (日) | 編集 |
おんな城主直虎の最終回をさっき見終えて「へ??!!???」ってなったゆさです、こんばんは。
てっきり「きっと涙を流しつつも心地よい充実感に浸れる最終回だろうな…」とか思っていたのですが
蓋を開けてみたらポカンとした一瞬ののち爆笑してしまいましたよ。
あの3人で碁打ちってなんだ、碁石で「完」ってなんだ!
しかもラストカットはにゃんけい様って!!最高じゃないか!!!\(^o^)/
鶴は白黒をつけむとおとわを待っていただろうし、亀もやっぱり待っていたろうから念願叶ってるし
というか大人の鶴亀が手だけの出演って贅沢だな…。
やられた。最後までやられ続けました。すばらしい。ありがとうございました。
有終の美とはこういう作品をいうのだと久々に思わせてくれたドラマでした。
視聴率低いとか言われてたけどBS録画率はトップだったらしいからいいのだ。
尺が足りないんじゃないかと心配していた夏の頃のわたしに
「心配ないよ」って伝えに行くためにタイムマシンがほしい。いますぐ。

(あとこのドラマ、サブタイトルのパロディが毎回おもしろかったので
わたしも記事タイトルを風の谷のナウシカっぽくもじってみたんですが
いまいち伝わりにくいかなと思ったのでここに記しておきます。難しいなこういうの)

直虎さんは信長と同じ年に亡くなっているので本能寺の変が来た時点で最終回待ったなしなわけですが
一族郎党を見送るばかりだった直虎さんがとうとういってしまわれたときはさすがに涙が出ました。
お迎えきちゃったー!ってびっくりする間もなく幼少期の3人を出してくるの反則だようおおおおー!!
しかも頭まで!何があった頭…船が難破してしまったのか…そうなのか…水筒うおおおおおお
先に死ぬなよって約束ちゃんと守れたね、一緒に死ねたんだねうおおおおおおお
つかこれで龍雲党の仲間たちにも会えるねええうおおおおおおおおお(何回叫ぶの)
竜宮小僧まで来てくれちゃって。土地神に愛された領主とか最高じゃないすか。
どこまでも視聴者を信じ想像させてくれる森下脚本やっばい。
子どもたちの「いざ!」は第1回冒頭にて直虎が「いざ!」と馬を駆けていくシーンを彷彿とさせて
直虎が亡くなってしまって悲しいのにそれとは別の涙が出てきて顔が大混乱でした。
井伊家の人々があたたかく弔うのも、家康が黙って手紙を万千代に見せるのも
万千代と万福が絶句するのも唇をかむ之の字も崩れ落ちる六左もみんなやさしい。
色々あった末にみんなの心に強烈な印象を残して去って行かれた直虎さんでした。
思えば彼女の人生は人の少なくなった土地をどう経営していくか、を常に課題としていたなあ…
逃散や解死人や入会地など、中世の領地問題あるあるを経て謀反の末に家をたたむことにまでなったけど
生きづらさを抱える人々のために寺を置くという着地点を見定めていく姿は
現代の教科書に書かれるような歴史には関わっていなくても確かにそこにいた人ということが
体温をもって伝わってくる内容でした。
史実と逸話のバランスもよくて、出来事の合間の空白は最大限に想像しまくっているけど
当時をきちんと調査したうえでの想像であることを感じさせるストーリー作りがお見事でした。
いつか森下さんに歌舞伎か少女マンガの脚本を書いてもらいたい。

龍譚寺の坊主集団が最後まで尊い。
「おまえが経をあげてくれるのではなかったのか」とか…南渓和尚も見送るばかりの人生だったね。
誰かが亡くなるとご初代様の井戸の前で宴会を開くのが和尚様の恒例行事だったけど
どんどん盃が増えていくのはつらくて泣ける。
「新しき船出じゃ。皆様まいりますぞ」って酒を飲み干す和尚に涙ぐんだけど
船出が去年の第1回サブタイトルだったと気づいてまたうおおおおおって声出た。。
傑山ニキも最後まで傑山ニキ、鶴が亡くなった後もずっと鶴と呼んだり
めっちゃ音出る鳴弦やったり一人で使者に行けたり(強いから護衛いらない)、
祐椿尼さまがいってしまわれたときに袖をおろし微笑んで花に手を合わせる姿が尊い。
万千代に弓を向けて凄む傑山ニキを2度も見られるなんて最高です。どうもありがとう。
(惜しむらくは長久手の戦いで直政とともに出陣する勇姿が見られなかったことですが
ニキがあの場にいたら「ふん!」と弓を振るだけで敵を粉砕しかねないから絵的にボツなんだろうな)
直虎のために声を震わせながらお経をよむ傑山ニキと昊天さんに泣いたし
読みたくないと経をあげない和尚様がボロボロではないかってつぶやくのも泣けた。。
美坊主スキーさんは今年の大河を見ていなかったとしたら後悔しますよ、総集編でぜひ。
そして最後の最後までいい仕事をするにゃんけい様にも拍手☆
碁盤にじゃりじゃりって前足乗っけるにゃんけい様には碁に興じる3人の姿が見えたのかな…
だからじゃれつきに行ったのかな^^
(ところで先月の『ダーウィンがきた』猫回の『きょうのにゃんけい』は、ありゃ反則でしょう)

鶴の件であんなに視聴者からボロクソに言われまくっていた近藤さまが
直虎と同じように地域の国衆で苦労人だったとわかってからは萌えキャラ化待ったなしでしたね。
というか鶴がいなくなってからの直虎の状態は
視聴者が鶴ロスとか言ってる場合じゃないレベルでやばかったね…。
しかも「お前のやるべきことはなんだ」と直虎を現実世界に引き戻したのも鶴の辞世の歌で涙涙。
次の話が気賀の落城回で、森下さんは鶴の最期を書いて虚脱したって岡本統括の話にあったけど
そこからエンジンかけ直して書いたホンがあれって!虚脱して書く内容かあれは!(吐血)
龍雲丸の家が滅びた時と同じ構図で気賀の城が滅ぼされていく様はむごすぎた…
龍雲党の人々が盗賊の本懐もなく事実としてただ倒されていく淡々とした表現は
過去の女性主人公大河でさんざん言いつくされてきた「戦は嫌でございます」を無言で表現していたと思う。
(晴れ男のゴクウが真っ先に倒れたのがこれ以上はないっていうレベルでフラグだったね)
頭が助かってくれて本当によかったけど、頭は落城を2度経験してしまったね…
大坂で再会しての第一声が「会いたかった」とかじゃなく「頼みがある」っていう直虎さん最高だし
枕営業も辞さぬ上に自衛のため一服盛るのをためらわないヒロイン最高すぎたし
何だかんだで助けに来てくれる頭も最高にかっこいい。
あと何気に好きなのは頭が子どもたちに言葉(ポルトガル語のThis is a penかな、筆を持っていた)を教えているシーンです。
瀬戸祝田のお百姓さんが字を習って領主と交渉する術を手に入れたことからもわかるように
知識は人間が生きていくうえで必要な武器だものね。

変顔に定評のある最終兵器直政こと万千代くんのてんやわんやも笑ってホロリときました。
小姓として徳川家に出仕したばかりの頃は
正面から戦おうとしない直虎に対してガルガル吠えていたけど
(そしてそれは政次を殺されたことへの怒りからくるものだったけど)、
信康と瀬名の件があってひとつのアクションが起こす波紋について考えるようになってからは
経験に裏付けられた落ち着きも出てきた感じがします。(それでも沸点は低いけど)
新しい勝負ふんどしつけて寝所に向かっちゃう万千代たんと
吠えだしたら止まらない主人を叱るのではなく寄り添うことで冷静にさせる万福くんが理想の主従すぎる!
亀と鶴ができなかったことを彼らがやってくれているみたいに思えて心がポカポカしました。
そんな彼らの仕事をきちんを見ている家康さんがどこまでも理想の上司、
下駄箱がきれいになったのとか、武器の磨き方を見て誰の仕事かを見抜いたり
「色小姓になったことにしてその立場利用しちゃえばいいじゃん」て言っちゃう家康さん。
これは東照大権現になりますわ…。
(余談ですが万千代が肩の傷を見せて「功績だ」って言ったとき
あの場にいた人たちが一斉に「ハードなプレイだ…」みたいな顔になったのめっちゃ笑えました)
そして直政の名付け親は和尚様って!直親+政次からの直政!ぴゃ~~。
しかし史実知ってびっくりしたけどほんとに直虎の死後に元服したのね…ようやく、満を持してだったのね。
家康さんからのプレゼントとして近藤さまたちを始め赤備えが出てきたときのテンションは最高潮だった!
「百尺竿頭進一歩」とか禅語を述べていたのはたぶん政次に教わったから知ってるんだよね、
(『鶴のうた』に収録されていると聞きました)
政次のカットが出なくても彼の教えが直政の血肉となっていることが実感できるセリフだった。
終幕に長久手の戦いがチラっと出たけど、他の武将に舐められて変顔してるの笑えたし
「あーあ」って顔してる万福くん(もう元服して小野朝之になってるかな)にも笑えたし
お飾りより機能美のある兜をつけて一番槍で突っ込んじゃう大将直政くんの赤鬼化がすごい。
あれは関ヶ原で島津を追い回す子になりますわ。

あと織田信長、いや歴代ドラマの「信長像」にも果敢に挑んでいたと思います。
気性が荒かったり血も涙もない第六天魔王な信長像が昨今は多い中、
「それみんなが勝手に怖がってるだけかもよ」という視点をぶん投げてきたのは新しかった。
信康事件も浜松への物見遊山も、徳川家は上司こわい上司来るってあたふたしてたけど
もしノブ様が本心から「好きにしなさい」「おもてなしありがとう」って思ってたとしたら…?
(信康事件については当代記にも「家康の思う通りにせよ」と言ったとしか記述されてない)
安土城の饗応でノブ様が家康に自ら膳を運ぶのは織田家の史料にも書いてあるのですが
あれが本当の信長の姿で、周囲は自分たちで作り上げた幻想におびえているとしたら
信長はその幻想に殺されたことになるわけで。
だって家康にプレゼントする天目茶碗を選んでいるノブ様ただのいい人にしか見えないもん…!
娘の夫の父親である家康と何を語ろうかなあとかワクワクしながら本能寺の夜を過ごしていたかもなんれ、
周りに恐れられる絶対的孤独なノブ様だなんて。しかもそれが海老蔵さんだなんて。
そしてせっかくの海老蔵氏でしたが炎の中で敦盛をやらないとは、史実に忠実な制作陣ですな。
(というか本能寺が燃えたという事実すら情報として伝えられるだけで描写されなかったね)
ちなみに海老蔵さんはご家族で最終回もご覧になったらしい。→こちら
愛宕神社にてガチャ3連続の光秀さん、
Q.おみくじで大吉を引く方法は? A.出るまで引く を体現なさったよ!(爆笑)
公式サイトのインタビューで気づいたのですが、
光秀役の光石研さんは14年前の大河ドラマ武蔵で吉岡伝七郎を演じ海老蔵さんの武蔵に倒されていて
今年は光秀として海老蔵さんの信長を倒したというのがもう、胸アツすぎて息ができない。
佐幕派にも倒幕側にもなる西田敏行氏といい、竹中直人氏の秀吉や唐沢寿明氏の利家といい
小栗旬さんの佐吉→石田三成といい、神木隆之介さんの遮那王→義経といい
大河ドラマはときどきこういう粋な配役をやってくれるのも見どころだと思っています。
光秀の子とされる自然ちゃん(現存する史料では鈴木叢書の明智系図にだけ出てくるらしい)は
得度式で悦岫と名付けられていましたが、
史実の悦岫永怡は龍譚寺4代目住職であり織田信長の子とも伝わっているそうです。
そんなノブ様の贈り物の天目茶碗で助けられた自然ちゃん、織田勢に囲まれても泣かなかったけど
直虎にしがみつく姿を見てああ、怖かったんだなあと。
家と子を守るために「子を持たないあなたにはわからない」と言う於大の方に
「子を持たぬ故どの子も等しく我が子のように見えましてな」と言い返す直虎さんが痛快でした。
虎…もとい、ネコ科は時として他の親が生んだ子も育てますからね^^
その後於大の方も「織田の子を頼みます」として秘密を共有するのがよかったです。
於大の方も築山殿もずっと悪女だと言われてきたけど
このドラマで少しでも研究や評価の視点が増えるといいな…。
最近やっと北条政子や日野富子の悪女評価が変わりつつあるように。ね。

去年の関ヶ原では「今年こそ豊臣に勝ってほしい」とか思っていたのに
今年は「徳川に勝ってほしい」と思ってしまうくらい、徳川家康とその家臣団は魅力的でした☆
特に四天王が有能すぎて!彼らなら天下泰平の世を作りますわ。
トップに理想でいてもらって部下が現実的にコストカットも決裁もするマネジメントは
現代社会に通じる気もしますが、
役者さんたちの演技力がそれを上書きする勢いでおもしろかったですね。
榊原パイセンに叱られた後は忠勝パイセンが気にすんなよ!って慰めてくれる職場に勤めたい人生だった。
「おっかない上司に殺られる前に殺るってみんなで計画したけど冷静になったら違う気がしてきた」って
ノブ様が第六天魔王ではなく"#ラブリー信長"だと気づいた家康さんと榊原パイセンの慧眼よ。
あと本田佐渡。下駄箱で苦戦する若者たちにさりげなく処世術を教えたり鷹匠もこなして
伊賀越えで突如目覚める本田佐渡。これは近藤正臣になりますわ(作品違)。
そして去年に続き今年も伊賀越えがとても愉快な時間で
実力派俳優さんたちが全力で演じる大根芝居に笑わせてもらいました。もはやコントだった。
いや~~色んな意味で大河ドラマ史上稀にみる「変」な本能寺だった。
(本能寺の変はネットスラングで恋とか湾とか、それこそ「本能寺が変だよ」とか弄ばれがちですが
それを堂々と公共放送でやってしまう森下さんと大河スタッフパない)
辰巳琢郎さまの茶屋四郎次郎!京ことばに違和感のない茶屋四郎次郎にテンションあがった(゚∀゚)☆
何気に茶屋と長谷川秀一が同行する伊賀越え描写はあまり事例がない気がします。
そして何食わぬ顔でノブ様の弔い合戦に向かう家康、狸っぷりを発揮し始めたと思ったら
氏真ぼったまと一緒に宴会芸で狸コスして踊っちゃうって何のギャグだよ!(笑)
マッティ様が本職すぎて謡ばかり聴いてしまった…赤い烏帽子ファッションでしっかり文化人やってる。
というかこのドラマで最強なのは武田でも織田でもなく寿桂尼様を笙で召喚できる氏真だと思うよ…
蹴鞠や歌会など、戦争をせずに文化の力で生きていく姿は直虎とも通ずる生き方ですよな。
貴族の命ともいえる烏帽子を落っことしたことにも気づかずに
瀬名さんのためにと北条との盟約をとりつけてくるぼったまはかっこよかったです。

そんなこんなでやっとできかけている徳川の世ですが
次の西郷どんでその世は滅ぼされるわけで…えねっちけーさんの企画力。。
来年もたぶん井伊直弼が出てくることと思いますが着物の袖の中からあの白い碁石が出てきたら拍手したい。
今年と去年がこんなに際どく重なりそうで重ならなかった構成がすばらしかったので
来年も待っています。にゃんことか。ひこにゃんとか。

おっと忘れてた、その前に正月時代劇「風雲児たち」がありますね!
三谷さんの脚本で描かれる、ある意味お江戸がもっとも華やかだった田沼時代。
歌舞伎に黄表紙に浮世絵に解体新書!とても楽しみです(^v^)。

2017年12月12日 (火) | 編集 |
ジャクリーン・ケリー『ダーウィンと出会った夏』『ダーウィンと旅して』を読みました。
実は初読は去年でして、タイトルに惹かれてパラリとめくったら文字がぎっしり(に見えた)、
でも読み始めたらグイグイ引っぱられて止まらなくて夢中で一気に読んでしまって
感想もそのとき書いたつもりだったのですが最近、書いていないことに気づいたので書くことにします^^;
1899年(続編は1900年)、世紀末のアメリカはテキサスに暮らすキャルパーニア・ヴァージニア・テイトが
家の裏の実験室で蒸留酒を作っている祖父ウォルター・テイトとともに
昆虫や自然現象を研究する「共同研究者」からの「同志」となり、
やがて科学者になりたいと行動し始めるまでの2年間が描かれています。
ファーブル昆虫記のような細かい観察描写や、シートン動物記のような動物との交流描写などが
テキサスの生活描写とともにリアリティをもってバランスよく綴られていて
あくまでひとりの女の子の毎日がゆっくり進んでいく感じなのが、読んでいて全然疲れなくて
結構ページ数あるけど定期的に読み返したくなる物語だと思う。

もうすぐ12歳を迎える11歳のキャルパーニアには、綿花工場を営む両親と祖父と3人の兄・3人の弟がいて
普段からスリップ姿で川遊びを楽しむようなアウトドア好きな女の子です。
ある日長兄のハリーにミミズの観察について打ち明けたところ「科学的な観察結果を書き留めるといい」と
小さなノートをもらって庭先で観察した色々なことを書くようになり、
それまで気づかなかった犬の口の形やバッタの色と大きさの違いなどを目にして
「これはなに?」「なぜこうなんだろう」と考えるようになっていきます。
観察を始めて数日後に庭で初めて黄色いバッタを発見し、
夏の暑さで黄色く枯れた芝生の中でどんな風に生きているかを観察して
緑色のバッタは鳥に見つかりやすいけど黄色いバッタは保護色で見つかりにくいため体が大きくても平気、などと
自分なりの結論をつけて祖父に報告しに行ったら「一人で考えたの?誰の助けも借りずに?」と驚かれ、
案内された書斎で初めてダーウィンの『種の起源』(1859年刊行)を目にします。
両親や他のきょうだいたちがほとんど興味を示さなかった科学や生物学に
まさか孫娘が首を突っ込んでくるとは思ってなかったみたいですなおじいちゃん…。
ちなみにウォルターおじいちゃんの科学始めは南北戦争中に出会った1匹のコウモリとの交流だったらしい。
戦闘中にテントに逃げ込んできたコウモリを保護し、常に無事かどうか心配していたという追想を
キャルパーニアに語る様子はとても心温まるシーンでした。

そうして始まったキャルパーニアの実験は蝶になると思って羽化させた毛虫が蛾になったり(放してあげた)、
見たことのない植物を見つけたので撮影するために写真館へ行ったり(スミソニアンへ送った)、
気圧計を自作して学校のピクニックに雨が降ると予想したり(当たった)、
ゴマダライモリや蛇を洋服ダンスの中で育てたり
夜空を見上げて北極星や北斗七星や星座のことを考えたりなど
生物だけではなく物理や天文学など多岐にわたります。
おじいちゃんの研究を一緒にやったり、自分が興味を持ったことを手当たり次第にやってる感じかな。
彼女が科学者になったときどんな専門を選択するのかはわからないけど(たぶん生物学系)、
色んなことを観察・経験しておけばきっとどこへ行っても慌てなくて済むだろうし
何より研究がますます楽しくなるからどんどんやった方がいいと思う。
(理系は物理を勉強しておいた方が絶対にいいと、かつて我が妹も言っておりました)
おじいちゃんはスミソニアン協会に手紙を送る際にキャルパーニアと連名で署名してくれて
年末に協会から電報がきたときも宛先が連名になっていて
しかも新種で学名をつけたと書いてあったときの2人の喜びようといったら!よかったねえ。
「女の子も科学者になれるわよね」って震えながら問うたキャルパーニアに
マリー・キュリーやメアリー・アニング、ソフィア・コワレフスカヤ等の話をしてくれたり、
裁縫が苦手と言ったら「戦争中は自分で戦闘服も繕ったし料理もした」と語ってくれたり、
13歳になる前に「女の子にできることは少ししかないのにお嬢さんと呼ばれるようになったらもっと減る」と
嘆いたら『ビーグル号冒険記』をプレゼントしてくれたり、
タイプライターで手紙を代筆したら「すばらしい」「機械の時代の到来だ」と
10セントの報酬を支払ってくれるおじいちゃんは素敵。
後にキャルパーニアがタイプの腕を活かしてプリツカー先生の処方箋を打つ仕事を見つけたのも
本当によかったなあと思います。
自分の力で生きていくことができるかもしれないと発見できたことは彼女にとって僥倖だよね。

世紀末のテキサスが舞台ということで当時の思想や技術や発明品などが随所にみられ、
アメリカの歴史小説でもあるなあと思いました。
ダーウィンの進化論とキリスト教の創造論がせめぎ合う過渡期だったり
新世紀の最初の日に世界が終わると言った団体があったり
おじいちゃんがアメリカ地理学協会(1851年結成)に参加していたり
ハウスキーパーのヴァイオラさんが黒人の血を引いていることは家族だけの秘密だったり
ロックハート図書館が子どもに種の起源を貸し出すのをためらったり
(今と違って人々が図書館を利用するには厳しい制限のある時代でした)、
クリスマスプレゼントに『シャーロック・ホームズの冒険』(1892年刊行)が贈られたり
奇術師ハリー・フーディーニ(1874-1926)やナショナルジオグラフィック(1888年創刊)の名前が出てきたり
自宅の農場で綿花を摘むためにきょうだいたちが学校を休んだり
(このときキャルパーニアは弟たちの世話をしてお駄賃がもらえないことを訴え父親からせしめている)、
おじいちゃんが「自動車を運転したい」と言って「爆音のおそろしい機械なのに」と呆れられたりします。
家庭に電話線が引かれたりコカコーラが発売されるのもこの頃からなんですね~。
おおこんな出来事が、これこの時期の登場なのかって色々と勉強になりました。

続編に描かれているガルベストンのハリケーンも1900年に本当にあった災害で、
高潮により6000人以上もの人が亡くなった大事件だったそうです。
ある時キャルパーニアがワライカモメを目撃したと聞いて
「こんな内陸で?」と疑問を持ちガルベストンに電報を打つおじいちゃんはかっこいい。
(そして父と兄たちが復興のためガルベストンに出かけている間も
ミミズの観察を怠らないキャルパーニアは本当に科学者だなと思う)
災害をまの当たりにした従姉のアギー(アガサ)が、家を建てる間だけテイト家に住むことになって
キャルパーニアのベッドで寝起きするんだけど、
最初は何も言わなかったアギーがキャルパーニアと衝突しながらも徐々に語り始めていくのは
前に進み始めた感がありますね…。
(でもキャルパーニアがゴマダライモリの学名や生態を説明したら
「何言ってるのかわからない」って返されるのは科学者あるあるだなと思った)
アギーの持ち物にタイプライターがあるのを知ったキャルパーニアが興味津々だったり
(The quick brown fox jumps over the lazy dogのことを初めて知りました)、
アギーが銀行口座を持っていると知って自分も親に頼んで作ってもらい預金通帳にわくわくしたり
何だかんだ会話が増えて最終的にはアギーが家族に秘密にしている恋人について共有できるまでになって
うおお仲良くなったなあ!と。胸熱。
「海ってどんなところ?」と聞いたキャルパーニアをアギーは最初はめんどくさがっていたけど
駆け落ち後に貝殻とハリセンボンを送ってきてくれたのが素敵だなと思いました。
アギー、しあわせに暮らせるといいなあ。

また、キャルパーニアはきょうだいの中で平等に扱われていない現実に直面してしばしば涙を流しています。
お母さんに「18歳の社交界デビューのために」と家事や料理を教えられたり
髪を切りたいと言っただけで「野蛮人みたいな姿で駆け回ってはだめ」と言われたり
(こっそり数センチ切ったものの翌日の朝がものすごく怖かったとか
その後1時間のブラッシングと栄養クリームを塗られ日光浴させられる描写もある)、
クリスマスまでに家族全員分の靴下をお母さんと2人だけで編むことを強制されたり
クリスマスプレゼントに『家事の科学』なる本をもらって蕁麻疹ができたり
何時間もかけてパイを焼いたのにたった数分で家族にたいらげられ「観察や標本のための時間を失った」と嘆いたり
成虫になる前に雄になるか雌になるか決められる蜂がいると祖父から聞いて
なぜ人間の子どもは5歳までにそういう選択肢がないのか、わたしなら絶対男の子になる…と
きっぱり思うキャルパーニアが痛々しい。
だから電話交換手になることを夢見たり、ディケンズを読んだり、部屋の中でお玉杓子を飼ったりする姿は
すごく生き生きして解放されているように見えます。
そしてそういう環境で育つと女の子だけではなく男の子にも影響があるもので
「コーリー(キャルパーニアの愛称)に料理を手伝わせればいい」みたいな意識を持つことに
きょうだいたちがまったく抵抗を覚えていない描写がしばしばあってゾッとした。
(そんなときキャルパーニアは悪意を込めて睨みつけ怯ませたりしている)
共進会の手芸部門に出品したら3位をもらえたけどそれは出品者が3人だったからとわかり
いまいち喜べないキャルパーニアに戦争中の裁縫の話をしたおじいちゃんに救われましたが、
当主を退いたおじいちゃんはキャルパーニアの鋭い質問を「すばらしい」と誉めることはできても
両親の教育方針に口出しできるわけではないのですね。

新世紀前夜、大晦日に家族の前で人生の決意を宣言するところで
キャルパーニアが「死ぬ前に見たいもの」と題してオーロラや太平洋やカモノハシや雪をあげていて
ハリーが拍手してくれる描写がとてもいいし
(続編の大晦日には「大学に行って学位を取りたい」に変わっている)、
翌朝の1月1日にテキサスに数十年振りの雪が降って
銀世界の中を走り回るキャルパーニアが「どんなことも起こりうる」と
希望を見出すシーンは救いでもあり絶望への序曲だったらどうしよう…という不安もあり
やっぱり希望であってほしいと心から思います。
キャルパーニアは科学者になれるのか。トラヴィスは獣医になれるのか。
まだまだ続きが読みたいけど、出ているのかな。出してほしいなあ。

2017年12月08日 (金) | 編集 |
夏にアプデあったのにねこあつめの記事書き忘れてたね!?というわけで更新です。
旅かえるも楽しいけどねこあつめも続けております。こちらものんびり放置ゲー。

nekoatsume103.png
また新しい猫さまがやって来るようになりましたよ~みかづきさん☆
とんがり帽子を被った魔女を連想させる猫さまです。マントがおしゃれです。かわいいです(ФωФ)。
今のところたまごベッドの上にのみ現れます。周囲を観察しているのかな?
せっかくいらっしゃったのだしベッドで寝たりしないのかなあ。

nekoatsume104.png
勝手にグルメなイメージのあったみかづきさんですが
普通の猫缶でもにぼしを置いていってくれました。ありがたや。
高級猫缶だともう少し多くいただけたりします。見合った対価を払ってくださる猫さま。

nekoatsume105.png
きっと素敵なたからものをくれるに違いない…!とひそかにワクワクしていたら
こんなものをいただけました☆
最初はわーいもらえた!と喜んでもらったまま放置していたのですが
Twitterでどうもそれだけではないらしい的な話題を見かけまして、、

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このたからもの、今までの猫さまたちからいただけるものとはちょっと違っていたのでした。
たからもの一覧から小瓶をタップすると「つかう」という文字が現れまして。

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「つかう」ボタンを押すとゲームが再起動して、こんな風になります!
ごはん皿を見ていただくとおわかりいただけると思いますが
ごはんを出さなくても猫さまたちが来てくれるんです☆
さすが魔女猫さまのたからものだけあって魔法のアイテムだ…!
来てくださる猫さまたちはランダムですがちゃんとにぼしも置いていってくれるし、
時々みかづきさんも一緒に出現してたった今魔法を使いました的な雰囲気抜群。

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使った後の小瓶はこんな風になります。
「0/10」という数字が説明文の文末にありますが、1日経つごとにこの数字が増えていって
10日間でまた「つかう」ボタンが表示されて使えるようになります。
すごい本物の魔法の小瓶だ…!


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本日のベストショット。
箪笥の中からも壺の中からもじ~~っと見つめられるしあわせ。

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最近は静止画広告に加えて動画広告も見られるようになって
選択肢が「はい」「いいえ」ではなく「みまもる」「とめる」ってなってるのに笑ってしまう^^
たいていは「みまもる」をタップすると表示されるのですが、

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たまにこういう時もあります(笑)。
猫が自由気ままな生き物であることを知り尽くしたねこあつめスタッフのプログラム設計には感心するし
スルーされる可能性を承知で広告出してる企業の心の広さにも脱帽します。
きっと猫好きな担当者様に違いない。

2017年12月04日 (月) | 編集 |
今期アニメ感想書いてなかった~書こう!
妖怪ウォッチ、ぼのぼの、少年アシベ、ねこねこ日本史、いぬぼくと響けユーフォニアム再放送、
おそ松さんと血界戦線とボールルームへようこそとクラシカロイドと3月のライオン2期ほか、新作をば。

キノの旅が再アニメ化と聞いておお、懐かしいなと楽しみになって
さらにキノ役が悠木碧さんと聞いて旧アニメ視聴勢としてはたいへん感慨深い気持ちになりました。
優しい国のサクラちゃんだった人が成長してキノになり旅をする。胸アツ。
旧アニメの前田さんのキノも不思議ちゃん感があってよかったですけど
悠木さんのキノもいい意味で何を考えてるかわからない感が出ていていいなあ。
斉藤さんのエルメスもやっぱりいい意味で何も考えてなさそうな感じが出ていて好き。
(そして最新話の次回予告に「優しい国」と表示されたときの原作&旧アニメ勢の心には
3度目のアニメ化と今回のサクラちゃん→次回キノ役バトンタッチの可能性がよぎったに違いない。
時雨沢先生の書きおろし予告の「ぼくはかつて君だったような気がする」にもニヤニヤしてしまった…
あと先生、14年越しのあとがきアニメ化おめでとうございました)

OP映像でマグリットの絵みたいな鳩の形をした青空をバックにキノとエルメスが旅をしているの、
原作からの雰囲気そのままでいいなあと思います。
キノの世界はBeautiful Worldという副題からもわかるように自然がたいへん美しいのですが
その世界の様々な国に住む人間模様が一味違うのが癖になり読んでいました。
毎回、サブタイトルからオチが気になって仕方ないというか…今度はどんな人たちが出てくるのかな、とか。
2話のコロシアムは旧アニメでも映像化されていて
前は参加者のバックボーンなどのオリジナル要素を入れて2話分を使っていたけど
今回は30分のみなのでキノの無双ぶりがすごい(苦笑)瞬殺してあっという間にシズさんとの決勝だったね。
今期はシズさんの出番が旧アニメより多くて彼の淡々とした語りも割と聞いてる気がする、
前の入江さんの朴訥とした声も今回の梅原さんの深みのある声も、どっちもシズさんにはぴったり。
あと陸が大塚芳忠さんだったことを強烈に覚えています…おじさまワンちゃん。
6話は水瀬さんの痛々しい演技に泣けましたが個人的には緒方さんに軍配を上げたい、
モトラドだったせいかもしれないけどエルメスとは異なる、非常に自由で豊かな演技で
一人芝居のように朗々とセリフを述べる様は圧倒的でした。たった数分で鮮烈な印象を残していかれた。


クジラの子らは砂上に歌う。
タイトルが詩的だし、絵もほのぼのだし、アニメの画面の色彩も豊かで抒情的なので
砂だらけの世界で懸命に生きる人々の日常生活ものやロードムービーみたいな内容かと思ってたんですが
いざ始まったら想像もつかないような重い展開が次々にキャラクターと視聴者に襲いかかってくる話だった。。
ナウシカや龍の歯医者を思い出す世界観といいますか、
ディストピアSFハイファンタジー文学とでもいえばいいのか(どれなんだ)。
ちょっと昔の少女漫画のような雰囲気だなと思ったら原作はボニータで連載されてるのですね。なるほど。

OPとEDがすばらしいので毎回スキップせずに聴いています。名曲。
歌詞を聴いてものすごくアニメソングだなと思いました。原作読んでから作ってありそう。
お話のキーともいえる泥クジラの造形や、印のキャラクターが使うサイミアの表現が
細かくて圧倒的で説得力のあるものになっています。イシグロ氏は叙情的な画面づくりがうまいよね。
チャクロ(茶黒)とかスオウ(蘇芳)とかオウニ(黄丹)とかニビ(鈍色)とかクチバ(朽葉色)とか
キャラクターの名前は和色から引用されているのかな?きれいな響き。
チャクロが「過去の人がもっと昔のことを書き残してくれていたら泥クジラのことを理解できていたかも」
「おれは未来のために書く」とか記録に関するセリフが心に響きます。
話が進むにつれてあまりハイパーグラフィア的な部分は強調されなくなっていくけど
花江さんのナレーションを聞いているとこの物語きっとチャクロの回想録みたいな形式だと思うので
たぶん合間合間に書きまくってるんだろうなとは想像できる。
(チャクロのモノローグとナレで全然声が違ってて見事に少年と大人を表現してるよね…声優さんてすごい)
スオウも書いてるだろうけどチャクロの量には遠く及ばなそう、
というかスオウは首長の仕事があるから最近は書けてなさそう…。
彼はやさしく誠実なのでスキロス戦でのメンタルが心配でしたが
目の前の出来事に苦悩はしても現実逃避はしないので頼もしさを感じます。強い人だよね。
(外見がチャチャのセラヴィー先生っぽいけど性格は真逆だ)
オウニも、最初は無言で相いれない感バリバリだったけど
ヌースを見に行ったり帝国の襲撃のために世界観をひっくり返されてからは考えを変えたというか
泥クジラや仲間たちとどう生きていくかを現実的に考え始めたような印象を受けました。
ニビとのからみをもうちょっと見たかったような気もする…おれたち体内モグラ!
オウニと、あと団長さんあたりは肉体的にもサイミアに関しても他の人たちとちょっと違うみたいですが
(アラフニさんがデモナスって呼んでたアレ)その辺りは最終回までに明かされるのかしら。
あと年齢的にマソオさんが心配ですが大丈夫なんだろうか。。

リコスがどんどん感情豊かになっていくのは見ていて微笑ましいですけども
本人は慣れてないせいか最初は「気持ち悪い」とか戸惑ってましたね。
今は故郷との戦闘でそれどころじゃなくなってますが、
ヌースの深部でトクサさんたちに肝心な注意を促すのが遅れたりしているので
泥クジラの人々とのコミュニケーションもまだスムーズとは言いがたいけど
長老会がファレナを沈めようとしたときにきっぱり阻止する姿はかっこよかったです。
オルカ様の真意はまだまだ全然読めませんが、リョダリはすごくわかりやすい。
自分はヌースに感情を食べてもらえず残ったままなのに周囲はみんな無感情で無反応だったら
そりゃ泥クジラの人々に対して構ってちゃんになるよな…感情が返ってくるんだもんなあ。
その「感情を返してくれる」ことの最上級が相手を傷つけたときの悲鳴だというのを歪みとみなすのは簡単なので
もう少し彼に寄り添う人がいたらなあと思ってしまいます…スオウがそうしようとしたように。
(団長さんはたぶん無理だと思う)


宝石の国。
原作は始まった頃に少し読んだのですが、レベルが高すぎたのかわたしの頭では理解できなくて
でもずっと気になっていた作品でこのたびアニメ化と聞いてさてどうだろう…と1話を見たら
ああ、こういう話だったのかとやっと。。映像と音の力はすごいです。
というか映像の質が高くて画面がいちいち美しすぎませんか、オレンジさんの進化めざましい。

宝石たちの髪がキラキラして肩に光が映りこんだり、歩くときに石と石がこすれる音がしたり
口の中までその宝石のカラーリングなの「そっか、そりゃそうか…!」などと妙に納得したり。
フォスフォフィライトという石の名前は初めて聞きましたが非常に採掘例の少ない鉱物なんですね。
金剛先生の「博物誌の編纂とは現在を保存し未来の不意に備える重要かつ創造的で知的な仕事だ」に
わたしは首がもげるほどうなずきましたが、
フォスはいまいちピンとこないのか…編纂=地味というイメージを払拭するにはどうすればいいのk(話がずれた
始めは若さ炸裂というか、面倒くさがりだけど無鉄砲に色んなことへ首をつっこんでいたけど
なくした手足を継いだりアンタークの一件があったりして
最新話では1話からとは比べ物にならないくらい性格も人相も変わっちゃってまあ、まあ…。
でも冬眠から起きたみんなに追い回されて煙たがったりシンシャの記憶をなくしても挨拶に行ったり
根っこのところはあまり変わってなさそう。
他の宝石たちも個性豊かで強い人ばかりでかっこいい、
月人とのバトルで割れたり攫われたりしたらどうしようとか毎回ハラハラします。
一歩間違えば攫われる危険性と常に隣り合わせの中戦わなくてはならないので
リスクは月人よりも宝石たちの方がずっと高いよねえ。
1話からモルガとゴーシェがボロボロになったり2話でダイヤの腕がポッキリ折れたりするし、
アメジストの双子がバッキバキにされたときはもうだめかと思った。マジでボルツがいてよかった。
ボルツかっこいいわ~…シンプルに強い人には憧れます。
イエローダイヤモンドの頼れるお兄ちゃんっぷりとかユークレースの落ち着いた雰囲気とか
ルチルの、冷静に見えて手術マニアなとこも大好き。
来迎図のような雰囲気でやって来る月人たちは優雅で無機質で
あの姿と顔で襲撃してくるのおっかなくて仕方ない…!
そのきれいなお姿でそんな物騒なもの振り回すのやめませんか、しかも強いし。
仏様って仏敵を倒すことに容赦しないけどあの月人たちからも似たような雰囲気を感じます。
宝石たちを狩るのは何か理由があるのでしょうけどまだ原作も連載中だし、アニメはどんな風におさめるのかな。

声優さんが中田譲治さん以外全員女性なのは、視聴者に宝石たちの性別を意識させないように
全員男性でやるか女性でやるかを考えて女性にしたと音響監督さんがおっしゃったらしいと
いつだったかのWebラジオで聴きましたな…。
アクレアツスでさえウェントリコススの「弟」表記がされているのに中の人は女性でしたから徹底してるよね。
黒沢さんや小松さん始め皆さんのけだるく無機物中性的な演技がむちゃくちゃ素敵で癖になって
ずっと聞いていたい~~うおおお。
ちなみにご本人たちは、Webラジオの各ゲスト回によると「どうしたら宝石がしゃべってるように聞こえるか」
「声帯はどこなのか、どこから声を出しているのか」「肺や内臓がないのにどうやって呼吸してるのか」
「疲れるという概念がないのになぜ面倒くさがるのか」などなど様々考えつつ演技されたそうです。
確かに…石がしゃべってる声とか聞けないもんね…難しかったろうな。でも皆さんすばらしいお仕事です。
ところであのラジオ、金剛先生がパーソナリティなんですよね!
中田さんも「僕でいいのかな」とか戸惑いながらやられているみたいですけど、まあわたしもびっくりしましたけど
黒沢さんではなくあえて中田さんを指名するなんて宝石スタッフは何を考えているんだ。GJ。
そんな目が金色の金剛先生が中田さんなのは、28人ものキラキラした子たちに先生先生って慕われながら
ひとつ屋根の下に暮らす生活をして許されるのは彼くらいだからなのかもしれない…
「先生も孤独を感じることがあるのですか」と問いかけたジェードを高い高いしながら「ひみつ!」っていうのかわいすぎた。


このはな綺譚がもう、なんてエモい作品なんだ…!
あの世とこの世の間にある温泉宿「此花亭」で働く仲居さんたちのお仕事アニメと聞いて
千と千尋みたいな感じかなと思ったら、確かにお客様は神様や幽霊だし従業員も狐だしで
カオナシのいない千と千尋とでもいえばいいのか、とにかくゆったりしているアニメです。
エンディング映像が片目3Dになってるから素敵な景色が立体的に見えて楽しい。

どちらかというとキャラクター重視なので各キャラの性格付けがしっかりされている。
柚ちゃんは純粋培養なせいかドジッ子萌え系の子だし
皐さんは生真面目先輩キャラでコンプレックスも責任感もあって柚ちゃんに振り回されているし
棗ちゃんは仕事できるしスパダリでイケメンだし
蓮ちゃんはツンデレでかわいいし男嫌い萌えるしなっちゃんのこと好きすぎるし
櫻ちゃんはひたすらマイペースに生きているし
そんな個性的な面々をまとめるセイバーみたいな御方(桐さん)がいたり
人の形に化けないで狐の姿のまま女将をやってる椿さんもかっこいい。
みんな名前の花が着物の柄に入ってるのね。
そして途中から加わったお菊ちゃんと瓜乃介くんは明らかにマスコット属性、
人形と獏がいい仕事をするアニメは名作になると勝手に思ってます。彼らはグッズ化待ったなしだね。

特に3話が最高すぎる!
蓮ちゃんの片思いと思いきやなっちゃんも蓮ちゃんが好きなのか、両思いなのか…おおおめでとおおお
ちょっとこれはウテナやユリ熊と並ぶ屈指の百合回としてアニメ史に残るのではないか( ^∀^)尊い
もうなっちゃん視点の話を作ってほしいんですけど…
あのときなっちゃんは何を考えていたのか知りたいおおおお(落ち着け)
桐ねえさんのアネゴっぷりとかセクハラ野郎絶対殺すマン女将の凄まじさとか色んな意味で伝説の話でした。
5話で梅雨明けの虹を機織りしている人のお話もよかった。
彼女が虹を織り上げるまで画面の背景がずっとモノトーンで、
からのパーーーッと七色とともに画面に一気に色が戻ってくる演出には思わず「おー!」って声が出ました。
あれ原作マンガでも最後のページだけカラーになっているそうですね^^
8話の盲導犬と老人の話に出てきた夫婦の中の人が佐々木さんと天野さんだったのも
「幽助と螢子だー!」ってびっくりしたのですが、
老夫婦役だったというのが時の流れを感じてしみじみしてしまいました。
あのおふたりが老夫婦を演じるようになったのか…!早いもので幽遊白書も25周年だもんね。
これで女将(CV蔵馬)の出番があったら最高でしたが、そんなことになったらきっとわたし卒倒するので
女将の不在は番組からのわたしへの配慮だったと勝手に思うことにします。ファンは盲目。


鬼灯の冷徹の1期は時々しか見ていなかったけど、
今期は予約を忘れなかったので無事に毎回視聴できています。
日本における地獄の語られ方や地獄観については複雑すぎるので色々言いたいことはあるものの、
鬼灯様や獄卒のみなさんが毎回面白おかしく地獄で過ごす日々は見ていて痛快です。
あとこれも、色々意見があると思うのですけど
個人的に原作の絵がちょっと苦手なのでアニメはすっきりデザインになっていて見やすい。
(あ、原作者江口夏実氏の絵画に対する姿勢は共感するところが多いです→こちら
エンディング映像の金魚草のカットでマキちゃんの隣にいる人がその回のキーマンやゲストキャラで
毎週変わるのも見どころかなと。

2話の記録課の面々が、現代人でいえば1日中PCで書類作ってる会社員みたいな仕事ぶりですが
「記録課はあの世一、正確さを求められる」のセリフにやっぱり首がもげるほどうなずいた。
(クジ砂といい宝石の国といい、今期は記録の価値に言及するアニメが多くてうれしいです)
でも匠の本気は…「本気でやばい人ほど大丈夫と言うから心配なんです」という鬼灯様の言葉にうなずきました。
気分転換やカウンセリングは大事だよ。
3話で芥子さんにインタビューした小判にゃんが「どの話がおおもとです?」ってカチカチ山の諸本をドサッて置くのめっちゃ好き、
パターンがいくつもあるのを知っている猫さんなのだねぇ彼は。
鬼灯様と芥子さんの歌唱シーンはアルトが足りないとか色々言われてたけど
カチカチ山がほのぼのヴォイスでもバリトンヴォイスでも怖い歌だということを証明してくれたね…
滝廉太郎氏は何を思ってあれの作曲を引き受けたんだろうか。。
個人的に5話の「小野篁」については、色々ツッコミどころはあれどよくやってくれた!という気持ちです。
アニメのサブタイトルに小野篁と書かれて逸話があれこれ紹介される時代がついにきたよ…!
鬼灯様が「小野一族はすごいですよね」って言ってくださったのむちゃくちゃうれしかった!!
そうだよ小野氏はすごいんだよ~~(小野びいき)(*´∀`*)
満慶上人とかこんにゃく閻魔の逸話とかよく持ってきたなと思います。おもしろいよねあれも。
(どうでもいいけど予告で鬼灯様が「障子に目あり、閻魔に逸話あり」って言うのが「障子にメアリー」に聴こえた)
そして最新話を見たら猫キャラから若本規夫氏の声がする…!
紫のスポットライト浴びつつ「素敵なサムシング」とか御機嫌にセグウェイを乗り回すイケニャンコ、
バステト神もびっくりじゃないのか。
小判にゃんはそんなに驚かなかったけど若本氏のインパクトは強烈すぎました。すごい時代だ。
小桜さんのお地蔵様もかわいかったなあ(*´ω`*)おめめパッチリの慈愛の権化。うふふ。


魔法使いの嫁は原作をチラッと読んでそれきりでしたけど、
このたびアニメ化と聞いて視聴を始めました。
OPとEDのメロディが何というか、いい意味でとても「らしい」素敵な曲だなあと思って
毎回スキップせずにフルで聴いています。
クラシカルでエキゾチックな、一昔前のイギリスのよい部分の雰囲気を醸し出している感じ。
(エンディングが何となくZABADAKっぽいなと思っていたら吉良さんの未発表曲なんだそうで…
今回は楽曲提供ですが、妻の小峰さんは「新曲はまだまだある」とおっしゃっているみたい。
亡くなられてからも新曲が聴けるって素敵ですね^^)

主人公のチセが暮らしていたのは現代なので、エリアスと住むのも現代のイギリスなんだろうけど
どちらかというと都会ではなく田舎の家なのでちょっと別世界のような印象もある。
アンジェリカさんのお店がハリポのダイアゴン横丁のお店みたいでわくわくした~。
魔術は科学で魔法は奇跡っていう住み分けがとてもいいなと思います。両方ともやってることはトンデモだけども。
ウーパールーパーっぽいペットちゃんがチセにくっついてエリアスの家まで来てたけどいいんだろうか、
かわいいから画面にずっといてくれると楽しいけど(笑)。
猫の王とか妖精の女王とか(ティターニアの名前はシェイクスピアがつけたんでしたっけ)
随所にイギリスの神話や伝説や童話が反映されているように思います。
エリアスの屋敷にもブラウニーはいるけど、エアリエルはイタズラしたり人さらいをしたり
ティターニアがサイモンさんに塩対応したりと(宗教が異なるからかな)、
妖精が人にとって必ずしも都合のいいものではない面が強調されているのもイギリス的だなあと。
青い鬼火ウィルオーウィスプから石田彰の声がするというサプライズ(?)に感動したのですが
彼はパッド君みたいに大きくなってイケメンになるとかあるのかな(笑)。
「作りもんには作りもんの魂ってやつが宿るわな」は名言だと思います、
長い年月に色んなものを見てきたと連想させる深いセリフだよね。
アイスランドのドラゴンたちも、雛ドラゴンたちは普通に人語をしゃべっててかわいい。デジモンみたい。
リンデルがネヴィンに植えたリンデンバウムはドイツ語でセイヨウシナノキのことで
西洋の菩提樹とも呼ばれる樹の種だそうですね。
いつかチセが一人前になってネヴィンの樹から杖を作る話も見られたりするのかな^^

カルタフィルス編はハイキューの声優さんが多かったので
頭パーンした日向がツッキーの体を欲しがって大地さんの腕を奪って牛若くんを怒らせた的な?とか
中の人たちネタで考えるとちょっとおもしろい。
本名がヨセフとのことですが彼はヤコブの息子のヨセフなのかな…
カルタフィルスって呼ばれると怒るということは黒歴史と思ってるんだろうか。
(だがマシューを通して猫たちをあんな目に遭わせたのは絶許)
ルツがかつて一緒にいたイザベルの悩みがアン・シャーリーと同じく赤毛を気にしていることだったけど
今はそうでもないけど昔は赤毛であることは社会的に不利益を被ることが多かったから
それを反映しているかもしれない。
(そして赤毛であることは魔法使いに向いているという俗説も一部地域には存在する)
それにしてもルツのシリウス感がハンパない、黒犬だったり人型になったり、人型も黒髪少年だしね。
名前は変わったけどまた同じ声で呼んでもらえてよかったね^^
チセがルツと契約するとき、てっきり名前をつけるだけかと思ったら
当たり前のように血の契約を始めてびっくりしました。。
血を介すと契約の解除がめんどくさいというのはカルタフィルスにとってもそうなんだね。
そしてチセはいつの間にヘブライ語を学んでいたのか、
何の前触れもなくルツ(哀れみ深い友の意)とか呼ぶからびっくりしたよ。センスのある子ですな。
でもって、そんなルツの中の人うっちーさんとリャナン・シーの早見さんはRDG主演コンビではないか~!
「吸血鬼」「ワンコロ」と呼び合ったりルツがシーの髪引っ張ったりするのちょっとおもしろかった^^


あと。
鬼灯の冷徹で細谷さん、血界戦線で藤原さんの声を聞けてホッといたしました。おかえりなさい。
お体を大切にゆるゆるとお仕事続けてくださいね(*´︶`*)。

2017年11月30日 (木) | 編集 |
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「旅かえる」をプレイし始めました。
ねこあつめを制作したHitPoint社のゲームで、
ふらりと旅に出ては写真やお土産を持って帰ってくるカエルちゃんのお世話をするというものです。
きっとわたし好みの放置ゲーだろうなと思ったらこれがねこあつめ以上の放置ゲーだった…
この雰囲気、嫌いじゃないぜ(サムズアップ)。

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プレイヤーが机の上にお弁当や旅の道具を用意しておくと、
かえるはその中から好きなものを選んで自由に出かけていきます。
その間家は空っぽになります。ガランとした室内を眺めるのはさみしいです(泣)。
彼の帰還をひたすら待ちますが数時間~1日経たないと帰ってきません。さながら気分は恋人のよう。

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あ、名前は「たかむら」にしました。あえて漢字じゃなくてひらがな。かわいいから^^
(名前の変更はかえるをタップするとできるようです)

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荷物を用意してさしあげる。
お弁当や旅グッズはお買い物で手に入れるのですが、
お金の代わりになるのはお庭に勝手に生えてくるクローバーの葉です。ねこあつめのニボシみたいだ。

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かえるがどんな旅をしているのかは、時々送られてくる写真でわかります。
この日は名古屋城に行ったみたい。

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鞄に手ぬぐいを入れておいたら使ってくれた!かわいい!!

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お土産もくれます。
この日はお米や地酒、果物。一緒に入道崎の写真が送られてきたから秋田に行ってたのかな?
いっぴんが影になってて形からみてきりたんぽだと思うんだけど、買ってこなかったみたい。

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お庭にあるクローバー群生地。生えるたびにせっせと摘みます。
かえるのお買い物のためならエンヤコラ~♪
普段は生えているのは三つ葉ばかりですが時々四つ葉のクローバーが生えてきまして
これは旅のお守りとして持たせてあげられます。安全で快適な旅ができますように。

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たまにかたつむりのまいまいが遊びにきます。かえるのお友達だそうです。
たまに郵便ポストに広告や福引チケットを入れてくれることもあります。
かたつむりの友達がメールを持ってくるなんてアーノルド・ローベルみあるな…
がまくんとかえるくんかよ…おてがみかよ…(*´︶`*)ホッコリ
そもそもこのゲームのグラフィックがすごく絵本みたいなデザインなので、そういうとこも大好き☆

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まいまいにかえるが持って帰ってきたお土産をふるまうとお礼がいただけるとのことで
まいまいをタップしてういろう(名古屋土産?)を差し上げたところ、
四つ葉のクローバーをいただけました~速攻でかえるの鞄にセットしたよ、ありがとう☆

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旅から帰ってきても彼は自由に過ごしています。工作したり。

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ごはん食べたり。

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書きものしたり。

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本を読みながら舟をこいだり。この動作が最強にかわいい(*´∀`*)。

何というかこう、とにかくやることが少ないゲームだ…こんなの初めてだ…!
クローバーを摘んでお弁当やグッズを買って用意しておくだけだもんね。
彼も本当にマイペースに出かけて帰ってくるだけで、
朝早く出かけることもあれば真夜中に帰宅していることもありますので
タイミングが合わないと1日中会えずにすれ違ったりする。
放置ゲーというとプレイヤーが放置するイメージですがこれはプレイヤーが放置されるゲームではないのか…?
でもそこが、何事も飽きっぽいわたしにはとても合っている気もしますので
しばらく彼の旅に付き合ってみようと思います。…一緒に行けるわけじゃないけど…^^;